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そろそろ真剣に考えて欲しい、体作りのためではなく『動き作りを目的としたトレーニング』の重要性。

今日もブログを読んで頂きありがとうございます。
珍しく間隔を開けずに記事を書いています。

このブログを書き始めて、5月で丸7年になります。
最初の頃の記事を読み返すと、私の尖った部分が言葉の端々に見られ、私という人間に対して、他者へも勿論自分にも厳しいという印象を持たれた方も多いと思います。

しかし、どれだけ厳しい表現で声高に持論を訴えても、世の中の常識や固定概念を変える力にはなりえず、何としてでも強く発信していかなければというトーンから、分かる人には分かるだろう、必要としている人に何かヒントになればいいというスタンスに代わり、少しずつトーンダウンしてきたことは自分でも分かっていました。

ある意味自分らしくない当たり障りのないことを書き続けていることに、納得していないところもありました。

今日は久しぶりに、棘のある内容になることをお断りしておきます。

『体作りから動き作りへ』という、私の代名詞ともなっているまさに発想の転換を、特に競技としてスポーツを行っている選手を見続けてきた立場の人間として、発信することは私の使命だと考えました。

それは体作りを目的としたトレーニングこそが、競技力を向上させる唯一の方法であると信じ、トレーニングの効果を数値に求め、扱う重量や回数、結果として得られた肉体の変化を求めることを選手と指導する側の両方が、それ以上のことを考えていないと感じたことからでした。

しかし、そういう発想でトレーニングに取り組んだ選手たちが、求める結果に結び付いて行ったかを検証したとき、そうならなかった選手の方が圧倒的に多いことは明らかなのです。

一部の結果を残した選手のことだけが大きく取り上げられることで、その傾向は益々強くなっていきましたが、努力の甲斐もなく結果に結び付かなかった選手たちは、自分の努力が足りなかったと、方法論を見直すことなく自分を責めるという、なんとも日本的な曖昧な状態で消えていき、その後の検証が行われることなく、常識や固定概念に疑問を持つことをしてこなかった結果が今の状況を生んだのだと思います。

人間の体が動くということは、まぎれもなく骨盤から連なる24個の背骨が連携連動して、お辞儀をする後ろに反らすという前後の動き、体を横に倒すという左右の動き、そして左右に振り向くためのねじる動き、この6方向の動きをスムーズに行うためには、背骨の一つ一つの間に存在する椎間板という組織が柔軟で、骨と骨との間が一定の間隔を保っていることで、少し詰まったり(圧着)広がったり(離開)という動きを加えると、『6+2で8つの方向性』を持ち、一つ一つの関節が単独で運動することなどありえず、全身のすべての関節が連携連動することが、人間として持って生まれた体の仕組みであるはずなのです。

それが何時の頃からか、トレーニングの目的が本来しなやかに連動させるべき骨盤と背骨を、安定もっと言えば固定させることが大事であるという発想に変わってしまい、結果として6パックだ8パックだと腹筋の割れ具合を求めるトレーニングが良しとされたり、本来緊急避難時、体を守るために存在する体の前側の筋肉、代表は大胸筋ということになりますが、それらの見た目にかっこいい筋肉を鍛えることがスポーツ選手だけではなく、一般の方にも浸透してしまいました。

具体的に誰かの名前が浮かぶ表現にならないように書きますが、ある選手がオフの間に筋力トレーニングに励み、結果として体重の増加と筋力アップを果たし、満を持して臨んだキャンプ前半で、脇腹、おそらく外腹斜筋か肋軟骨だと思いますが、痛めてしまいリタイヤしてしまったというニュースを見ました。

この選手がやらなければならなかったトレーニングは、筋力を向上させることでも体重を増やすことでもなく、彼に最も必要な体を捩じるという動きを強くしなやかにすることだったはずなのです。

ケガをする直前のインタビューで彼自身の言葉からも、筋力を向上させたことで昨年以上の能力アップができたと思っているようでした。

7年間ずっと言い続けてきた、『体作りから動き作りへ』という意識改革は、残念ながら全く進んではいないのです。

数年前のことですが、以前から縁のあるコーチが腰椎分離症という診断を受けてプレーできなくなった育成年代の選手を連れてきたことがありました。

どんな競技でも背骨を捩じるという動きは絶対に避けられません。

昔体を捩じらないで使うということを標榜していた人がいましたが、例えば弓道の選手が弓を引くときの状態をイメージしてみてください、背骨なんか捩じっていないじゃないかと思うでしょう、しかし見た目には大きなねじりなど感じませんが、的に向かって90度右を向いて立った状態から、体の前で弓を引いたとき、的に対して顔は正対するはずです。

この時に骨盤から連なる24個の椎骨は正対したままですか、少なくとも首の骨は左へ90度近く捩じっていなければ、的を見ることはできませんよね、だから背骨は捩じられていると言っているのです。

それがサッカーの選手であれば、だれがどう見てもボールを蹴るときには上半身と下半身は逆方向に捩じられています。
本人が捩じっている感覚はないと言ったとしても、普通の生活をしている我々から見ればとんでもなく大きく強く捩じられているのです。


その選手が所属するクラブでは、トップチームから下部組織まで一貫して同じ思想で成り立っているため、コーチが私の考えに賛同してくれたとしても、体を安定させるという大義名分に沿ったトレーニングを止めることはできなかったのです。

あらゆる方向に動くことが要求される背骨、それを動かしてくれるのが仕事の筋肉を固めることを目的としたトレーニングを行った結果、極端な言い方をすればコンクリートで固めた中で、8方向への動きを要求された背骨がどうなってしまうのか想像してみてください。

ほかにも同じような例がたくさんありましたが、有名選手が行っている、他のチーム他の競技でもみんな取り入れているという理由で、後れを取ってはならずと何の疑いもなく今でも行っているチームや選手はたくさんいることでしょう。

真剣に取り組めば取り組むほどかわいそうな結果に結び付く可能性が増えるのです。

もう20年以上前、初めて社会人野球のチームで仕事をしたときに、最初に対応したケガが、スイングをした際に強い痛みが走ったという、先に取り上げた選手と同じ脇腹の痛みでした。

骨に根に異常がないと言われた割には復帰に時間がかかることで、選手はイライラが募りましたが、その前年までのそのチームの筋力トレーニングの方針は、まさに大きさ強さといった数値を求めるもので、彼はそういう意味ではチームでもトップレベルの筋力を持ち合わせていました。

それがプレシ-ズンのトレーニングでいきなりけがをしてしまったというのです。
復帰にも時間がかかりましたが、シーズンに入るとチームの主力選手として大いに活躍してくれましたし、自分のやってきたことにプライドはあったと思いますが、結果としてそうなったことと、私の言う体の使い方に沿ったトレーニングを継続したことで、これまでにない動きを実感できたことで、信頼は厚いものになっていきました。

これでは情けないと思いますが、大きな失敗を経験しないと人間はなかなか変われないものです。

世の中は筋トレブーム、老若男女問わず筋肉を鍛えることこそ高齢化社会を生き抜く鎧になると、街にはフィットネスクラブがあふれています。
妊婦さんのようなお腹で顔は二十顎では、正直自己管理のかけらも感じませんが、猫も杓子も腹筋がどうのお尻がどうのと眉間にしわを寄せてトレーニングを行うことはどうなのでしょう。

本来人間として使うべき体の使い方、骨盤から背骨を6+2の8方向にしなやかに連動させられるように準備しておくことこそがトレーニングということの本来の目的ではないでしょうか。

筋肉隆々の体ではない選手が、チームの主力としてかなり高い年齢でプレーを続けている例もあります、決して柔軟とは言えない体でしたが、それが彼が持って生まれた体の特性で、それをうまく使いこなせているということでしょう。
数値的な基礎体力で言えば彼に勝る選手はたくさんいましたが、選手としての能力は全く別物でした。

競技スポーツ選手は、その方向性と連動性に強さとしなやかさを求めることが必要となります、これが私が言い続けている『動き作り』の本質です。

体作りの対極として『ヨガ』も取り入れている方も多いと思いますが、ヨガの本質は修行であって、現在行われているものは、私にはいわゆる体を柔らかくするためのストレッチにしか思えません。

人間の体はそれぞれ遺伝的に、筋肉の腱の部分や靱帯そのものの形状や柔軟性は異なっています、強ければいい柔らかければよいという訳にはいかないのです。

そこを見極め、それぞれの体が持って生まれた能力を十二分に発揮できるように、『動き作り』という発想でトレーニングに取り組むことこそ、競技力向上という一番の目的に近づいていける最も有効な考え方だと思います。

毎年毎年この時期のニュースを見ると同じことの繰り返しで、〇〇トレーニングだとか最新の〇〇メソッドに取り組んだとか、オフの間に海外にトレーニングに行ったのに何の良い変化もしていない選手の現実に、7年間言い続けても何も変わらないと嘆いているより、一人でもそのことに真剣に向き合う選手や指導者が増えることを信じて、声を上げ続けようと思います。

今の立場では直接指導することはできませんが、報道に接するたびに悔しいというか残念な気持ちになってしまいます。

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前十字靭帯再建術からのリハビリ、また一人長い道のりを一緒に歩き始めました。

今日もブログを読んで頂きありがとうございます。

新型コロナウイルスの感染が、全国的な広がりとなって、いわゆる基礎疾患と呼ばれている糖尿病と10年以上の付き合いとなっている私にとっても、万が一を考えるととても他人事とは思えない状況となっていますが、来月には2週に渡って、大阪そして東海関東地方への出張の仕事が入っていますので、事態が少しでも好転して欲しいと願うばかりです。

今日のテーマは直接関係のある方は少ないかもしれませんが、膝関節を痛め『前十字靭帯再建術』という、選手生命を左右しかねない手術を受けた選手のリハビリの指導の話です。

『Studio操』を開設して6年半になりますが、同じケースはこれで3例目となります。

今回の選手は高校3年の女子選手ですが、2例目はなんと彼女の3歳上の大学3年の兄で、昨年の4月に約9か月間のリハビリを終えチームに完全合流したばかりでした。

連絡を受けた時には、なんでこの兄妹がこんなことになるのかと、親のような気持ちで驚くやら悔しいやら、複雑な思いでした。

二人とも学生ですから、プロ選手のような手厚い指導を受ける環境にはありません。
1か月ごとの定期検査で訪れる病院の医師と理学療法士の指導だけで、満足なリハビリを行うことは正直不可能です。

二人とも仲間の選手たちが同じようにけがをして手術を受けリハビリ期間を過ごしても、納得のいく指導が受けられないために、完全な状態で復帰できずに選手生命を絶たれたり、やっと復帰できたとしても同じけがで再手術を行わなければならなくなったという例を何人も見ているようでした。

この兄妹とお母さんの私に対する信頼は厚く、兄のリハビリの際にも私の指示通り、やらなければならないことはまさに一日も休まずしっかり取り組み、気持ちが焦って先へ進みたくなる時期にも、絶対にしてはいけないという指示も守り、確実に復帰への道を歩んでくれました。

過去様々なケガのリハビリを行ってきましたが、彼に対する指導はこれまでの経験と学んできた知識を最大限に生かして、万全を期して取り組みました。

今回もそうですが、その後の短い期間でも、より新しい知見はないか、リハビリのトレーニングで取り入れるべきものはないかと、その時その瞬間の最新の情報を探ります。

過去の経験だけに頼ることは、怠慢でしかありませんから。

兄妹で同じ右足の膝の手術を、同じ病院の同じ医師に執刀してもらい、手術後の報告によると関節内の形状や状況も同じ人間の再手術ではないかと間違われるほど似ていて、病院のスタッフも驚いたそうです。

まさに兄と同じ内容のリハビリを、時間の経過とともに行えばよいわけですが、再断裂を起こす可能性が圧倒的に女子選手の方が多いということで、改めて資料を整理してみました。

女子は男子に比べて筋力が弱く、加えて先天的に靱帯の柔軟性が良い意味でも悪い意味でも高いことで、競技レベルのスポーツに復帰しても、元のレベルの動きに戻れるか、課題は大きいようです。

男女の性差は別として、『前十字靭帯再建術』そのものについて詳しく調べていく中で、なぜ自分のハムストリングの腱を生きている組織から抜き取って、それを前十字靭帯という組織の代わりとして移植することができるのか、医師ではない私がそこまで考えても仕方がありませんが、術後のリハビリそして選手としての復帰を指導する立場として、本質的な部分を知らなければ、なぜ今これをやって欲しいのか、なぜこの時期にはこれはやってはいけないのかという説明を、選手が本当に納得できる形で自信をもってできるはずがありません。

まず自己腱を切り取った後その部分はどうなるのか、「トカゲのしっぽ切り」という言い方がありますが、切り取った腱はまさにトカゲのしっぽのように、時間をかけて失った長さまで伸びてくるというのです。

人間の体にはそうした修復力も備わっているようです、ただ強度という意味では10%程度落ちるということで、その分しっかり他の筋肉を強化することで対応できるということです。

では、前十字靭帯の代替えとして移植された靱帯がどうなるのかというと、自己腱とは言いながら、一度は生体から切り離されたわけで、そのまま前十字靭帯の機能を果たし続けてくれるのではなく、一度、阻血性壊死に陥り、その後そこに血管及び細胞の浸潤が起こり、やがて靱帯組織に再構築されるというのです。

言葉が難しいですが、噛み砕いていうと、断裂してしまった前十字靭帯の代用品として、自分のハムストリングの腱を切って抜き出したものを使って仮止めを行うと、なんとその仮止めとして移植した靱帯に、血管がまとわりついて栄養を送る準備を進めていくうちに、移植した靱帯自体は壊死してしまうが、それをもとにして断裂してしまった靱帯の細胞組織に近いものを作り出すというのです。

例えが難しいですが、家が壊れたので仮説の住宅を建てて当座をしのいでいる間に、外側には以前暮らしていた家と見間違うほど似ている立派な家ができていた、こんな感じで分かっていただけるでしょうか。

ですから新たな組織が、ある程度の強度まで完成するまでの期間、特に移植した靱帯が壊死してしまい強度がいり盤弱くなってしまう時期は、細心の注意が必要となります。

筋力トレーニングの効果で、膝周りがしっかりしてきたと喜んで無理をすることが一番怖いのです。

この人体生命の不思議な力というか、巧妙に仕組まれた復元力を知ることにより、はたして今行われているリハビリのトレーニングの内容が、体の内部で行われている修復作業とリンクしているか、それが一番の問題だと考えました。

まだそれほど長い歴史のある術式ではないと思うので、こうやれば万全というやり方は確立されていないと思います。
調べる限り医療機関によって、手術後の入院期間も2週間から4週間と幅広く、日常生活への復帰の期間もまちまちです。
復帰までの期間が短いことを宣伝文句のように使っているところもあります。

リハビリの目的が筋力アップと関節の可動域を回復させることが一義となってしまい、選手もはやる気持ちが抑えられずに、ついつい次のステップへと進みたがりますが、関節内部で行われている靱帯の再構築作業の進捗状況を考え、今できること今絶対にやってはいけないことを整理していけば、リハビリとして行うトレーニングの内容は自ずと決まってくると、今回彼女のリハビリを請け負いさらに良いやり方はないかと模索していく中で、その思いが強くなりました。

兄のリハビリとして行った内容に足らないところも付け足すことも、今の段階ではないと思っています。

戦う相手向き合う相手は筋肉ではなく、見ることのできない関節内部の靱帯そのものの再構築の進捗状況、これしかないのです。

そのことを常に意識しながら、また選手に意識させながら、一歩ずつ確実に階段を上って、再発どころかケガをする前よりも安心して動き回れる体にしてあげたいと、今年一年をかけて取り組んでいこうと思います。

信頼され期待されていることを実感することで、それ以上の何かを与えられる存在でいたい、まだまだ試行錯誤が続きます。

私が伝えたかった事。

今日もブログを読んで頂きありがとうございます。

午前中にアップしましたが、天野さんからの感想が届きましたので、今加筆しています。
まずは読んでください。

お世話になりました、ルスデランパラサッカースクール天野です。

2日間の西本塾を開催していただき、本当にありがとうございました。
西本さんと過ごした2日間は、長いようで短く、とても濃密な2日間でした。
今、振り返ると西本さんが言っていた「花と土のお話」のまさに、「土の部分」がいかに大切かを学ぶ2日間だったと思います。

正直、自分の中では、「土の部分」を理解しているような気になっていて、西本塾に来る前は、「花の部分」を学びに行くつもりで来ていたのだと思います。
その結果、2日目のお昼まで、頭では理解できているような気になっていただけで、どこかしっくり来ていない部分がありました。
その理由は、自分が西本さんに「花の部分」を期待していたあまり、子供たちにどう落とし込めるかばかり考えていたことに気づかされました。

なので、焦りのあまり廊下に飛び出して走りの練習に行ってしまった次第であります。
本当になにやってんだろう・・・と死ぬほど申し訳ない気持ちになりました。
本当に申し訳ございません。

西本さんから「花と土のお話」を学んだときに、今までの2日間がすべてつながったような感覚がしました。
西本さんが講義中再三おっしゃっていた、「目の前の人がどうすればよくなるか考えること」「この2日間が指導者としての土台となること」、サッカーに限らず、すべてのスポーツに共通する体を動かすことの仕組みを理解しないままに体を動かして行うサッカーのレベルにはおのずと限界が来ることが「土の部分」の重要性だと感じました。

「花の部分」を追い求めてしまっているあまり、西本走りがうまくできない自分にイライラして、これではうまく子供たちに落とし込むことができないと思っていたところに今度は、ポーザーユニットを体験させていただいたことなりました。
最初は、揺れるのが怖くて、こんなのに乗れるのか。。。と不安でしたが、西本さんに、不安を受け入れること、ラインが揺れることを当たり前だと受け入れることを教えていただき無事に乗ることができました。

この体験は、人生において一生忘れないことだと思います。
「できない」とか「不安」というただの思い込みは、自分の考え方で変えることができ、それに気づけば、体が勝手に適応してしまうということを体験しました。

西本走りができなくて、本当にできるようになるのか不安だった僕に、今の気持ちを受け入れて続けていれば、自然と体はできるようになるんだという確信を抱かせていただきました。

西本さんには、僕の心がすべてお見通しなのではないかと思います。

2日間を振り返ってずっと考えていたことですが、西本さんという人間が、人生のほぼすべてをかけて耕かされた土から、FBTやドリルというトレーニング方法は枝であり、それによって花開く西本走りは、まさに枯れることのない人間にとって効率的・効果的で普遍的な走り方なのではないかと思いました。

しかし、再三、西本さんが「西本理論という呼び方をされているけど、完成したものではなく、今日の考え方が西本理論であって6年前とは違うから。6年前に受けてくださった方には申し訳ないけどね(笑)」とおっしゃっていたように、日々学び続ける西本さんは、まさに指導者としてのお手本のような存在であり、僕も負けないように西本さんから預かった土を耕しながら立派な花を咲かせられるように努力していきたいと思います。

なので僕は、勝手に西本理論ではなく、「西本哲学」と呼ぶべきではないのかと思っています。
(西本さんはどちらでもいいといいそうですが。。。笑)

この2日間、僕の指導者人生にとって間違いなく土の部分となり、このタイミングでお会いできたこと、1人にも関わらず西本塾を開催してくださったこと、本当に感謝しております。
時に厳しく、時にやさしく、時にユーモラスな西本さんにお会いできたことは僕の人生の宝物です。

今後も人生をかけて指導者としての道を駆け上がっていきます。
拙い文章で申し訳ございません、今後とも是非、ご指導の程、よろしくお願いいたします。

昨日一昨日の二日間、西本塾を開催しました、今日は西本塾を終えての雑感です、第1回から数えて31回、よくもまあこんなに続いていると我ながら感心しています。

講義に使うレジュメも少しずつ改良を加え、昨日使ったものはバージョン4となりました。
西本塾を始めたきっかけは、もう7年近く前に書き始めたこのブログを読んでくれた方々が、ここに書かれた内容に興味を持ち、自分の目で確かめたい、もっと詳しく聞いてみたいという方が現れ、問い合わせが来るようになり、一人一人を相手にしていたのでは効率が悪いということで、勉強会のような形で行うことにしました。

回を重ねるごとに、自分の中で伝えたいと思う内容が変わってきたことと、参加してくれる方の求めていることがそれぞれ違うために、申し込みの条件として受講動機を詳しく書いてもらうことで、その回では何を重点として伝えればよいのか、毎回真剣に工夫してきました。

同じレジュメを使ってはいますが、話している内容は毎回違っています。
これだけの回数をそうやって繰り返してきたことで、私自身の頭の中は常に更新され、今現在自分にとって何が大切なのか、何が正しいことなのかを確認する機会となっていきました。

今回は、受講者はおひとり、それもすでに東京で行ったセミナーで、4時間という時間をかけてサッカー指導者に特化した講義を聞いてくれている方で、年齢も25歳と若い方でしたので、本人が希望しているであろう明日役立つ枝葉の問題にとらわれず、これから先サッカーの指導者として30年いや40年先まで様々な経験を積み重ねていくために、新たな何かに出会ったとき、ただ単に凄いなとか、こんな事を身に付けたいなと、その場の感情に流されることなく、ことの本質を見極める判断の基準となる基本的なことをしっかり学んで欲しいと思いました。

二日間という時間は長いようであっという間に過ぎていきます、特に今回のように私とマンツーマンで過ごす時間は気を抜く暇もないどころか、一瞬たりとも気を抜くことが許されない緊張感の中で行われました。

そういう意味では天野さんは本当に大変だったと思います。

昨日すべての内容を伝え終えた瞬間に、この二日間私が何を伝えたかったのかという意味が、すべてとは言いませんが分ってもらえたと信じています。

三男の智志に私の理論や技術を伝える指導を行いましたが、決してこれしかない、これをずっと極めて欲しいということではなく、智志が身に付けてくれたことをどう生かしてくれるかは別の問題で、とにかくこのまま私が試行錯誤してきた西本理論とまで呼ばれるようになったことを、伝え残しておきたいという一心でした。

天野さんにも何度も言いましたが、私が伝えたことが唯一無二の正しいことだと信じ、他のだれかの言葉も受け入れない、耳をふさぐ必要はないということでした。

ただその時に、それが本当に人間の体の仕組みに沿った効率的で効果的な体の使い方という、私が言い続けている本質論に照らしてどうなのかという視点を持って欲しいということでした、そのためには絶対にこの二日間が必要なのだと。

走り方がどうの、体の使い方がどうのと目に見える部分のノウハウが欲しいことは十分分っています、しかしそのノウハウやそれを習得するためのドリルが、どういう意図でどういう目的で私が考え出したのか、そのことを理解できなければ、残念ですがダンスの振り付けを表面上習っただけで、見ている人の心を揺さぶる表現とはならないということです。

近年様々な分野で指導における厳しさが問題となっています、言葉一つも問題にされることがあります、私自身今なら許されないような厳しい言葉で指導してきた人間です。

とにかく相手に真剣に向き合って欲しい、その気持ちだけでした。

そうでない人間に対しては、本当に厳しかったと思います。
今の私は他者の考え方や姿勢を、厳しく接することで変えようとも変えられるとも思っていません。

それでもこの相手には何としても伝えたい、何としても変わってもらいたい、そういう思いが大きくなると、ついつい以前の私に戻ってしまうことがあります。

今回まさにそうでした、25歳とまだまだ若い天野さんですが、たった一人で私と向き合おうという真剣な気持ちに、二日間で何かに気付いて欲しいという思いが、ついつい声を荒げることになってしまいました。

まだまだ褒めて育てるだとか、優しい言葉で接するという指導だけでは私には難しいようです。

ただ以前のように感想を送ってもらうところまでが西本塾ですという言い方で強制はしていませんので、届くかどうかは分かりませんが。

時間とお金をかけて私の指導を受けてくれたのですから、その内容を細かく説明しては受講してくれた方々に失礼だと思います。

今日は定休日でゴルフの練習に行こうかと思っていましたが、いつも以上に気合が入った二日間でしたので、心身ともに疲れが出てしまい、今日はゆっくり過ごすことにしました。

いつまでも若いつもりではいますが、こうやって自分の体と相談しながらより良い状態で明日につなげるために、まずは自己管理が必要な年齢になってきたのだと思います。

また昨日の夜、石川県の競輪選手から、この3日間のレースで思うような走りができなかったことで、私の目にはどう映ったかという質問が届き、早速思ったことを文章で、そしてそれでは正しく伝わらないであろうと、自室に備えているミノウラの固定ローラー台に設置している愛車にまたがり、気付いたところを実際にやってみせた動画を送りました。

プロの競輪選手に何をアドバイスできるのかと思われるでしょうが、関わっている数人の選手たちのレースはすべてダイジェストで見ていますし、直接広島に来てくれて指導を受けてもらう機会には、その気付きを踏まえたトレーニングを行っていますので、文字や動画のやり取りでも何らかのお役に立てるアドバイスはできると思っています。

こうしていつ誰から指導を求められても対応できるように準備ができているのが、私の自慢できる部分だと思います、それをずっと繰り返してきたからこそ今の私がいるのだと思います。

昨年東京でのセミナーの後の懇親会で、若い受講者の方から「西本さんは体の専門家、いやオタクを通りこして体の変態ですね」と言われ、笑って良いのか反応に困りましたが、当たらずとも遠からずと、誉め言葉として有り難く受け取りました(笑)

私の歩みはどこに向かっているのか自分にも分りませんが、歩みが止まらないことだけは確かなようです。


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
日々の気づきやブログの更新情報はツイッターに書いていますので、チェックしてみてください。
2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
「西本塾」と「深める会」を開催しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください.
「1回5分体が喜ぶ健康術」はアマゾンで在庫切れのことが多く、購入希望の方にはご迷惑をおかけしています。
出版元からの購入は可能ですので、ガリバープロダクツ(代)082-240-0768までお問い合わせください。

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