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文字から得られたもの、DVDから感じられたこと。

8月23日金曜日、今日もブログを見ていただきありがとうございます。

私の直接指導を受けたことがない方にも、DVDを販売しますというお知らせに応えて4名の方から申し込みをいただきました。
感想を送っていただくことをお願いしていましたが、4人目の方からも届きましたのでご紹介します。

これまで6年間ブログを書き続けてきましたが、書かれている内容に真剣に向き合い実践していただいている方が沢山いることを今回も実感させていただき、有難い気持ちとともに改めて大きな責任を感じています。

私が試行錯誤していることは、『人間の体はね・・・』に続く、人間という動物に与えられた根源的な体の使い方です。

前回に記事にも書いたように、日本人だからこうしなければならないではなく、目的に対してシンプルに、効率的かつ効果的な体の使い方を探しています。

残念なことに我々日本人と欧米人を比べると、背中を使う背中を使うという部分で劣っていると言わざるを得ないところがあります。

逆に欧米人たちは、そのアドバンテージを当然のことと捉え、というよりそういう観点で体の動きを考えたことすらないと思うのです。

ですから我々は、劣っている部分を卑下するのではなく、同じ骨格同じ筋肉で構成されている人体を、まずは欧米人と同じように使えるということを目的とした、『動きづくりのトレーニング』を行うことで、欧米人以上にしなやかで繊細な身のこなしを身に付けることができ、十分対抗できる体を手に入れることができると考えています。

最近は一流選手の動き分析をしていませんが、数年前に自分が書いた記事や文章を読むと、その選手たちに共通した最大公約数的な体の使い方は、私の中では十分整理されていて、きちんと把握できていることがわかります。

そこで作られたフィルターを通して古今東西の一流、超一流と言われる選手の動きを見れば、「なるほどそういうことか」とすべて納得がいくのです。

ですから改めて誰かの動きはこうなっています的な分析は、私の中では既に必要がなくなっています。

前置きが長くなりましたが、感想をお読みください。

西本さま
先日はDVDの配送をありがとうございました。
DVDが届いてから1週間が経ちますので現状での感想を送らせください。

まず、昼過ぎにDVDが届いたのですが、昼間は仕事なので夜じっくり観させていただこうと思ったものの、どうしても手が伸びてしまい、すぐに観てしまいました。

見て驚いたのは、あの部分も、この部分も、いかに自分がわかっていなかったのかということです。

(やはり読み手によって感じ方、理解の仕方が違うということです。決して間違っているということではなく、それぞれの方の歩んできた人生や背景が違うのですから、受け取り方が違ってくるのは当然かと思います。)

理解しているつもり、FBTもやっているつもり、なんとなくできているつもりで、ぜんぜん違うことをやっていました。
FBTをDVDの説明に従ってやってみると、腕の角度など細かな部分が違っているだけでぜんぜん違う感覚でした。
背中や筋肉・関節などの動き方・感覚もまるで違い、今までやっていた『なんちゃってFBT』ではなく、これでやっと正しいFBTに取り組んでいけそうです。

そしてFBTに関しては、タイムリーなことに西本さんがブログで『FBTの目的を再確認しておきます。』をアップしてくださり、これも本当にありがたかったです。

動画を見てわかった(つもりの)FBTで、さあこれで広背筋を鍛えようと、筋トレのようにFBTをして、「からだづくり」をしてしまいそうな気になっていました。

(ここですよね、広背筋の機能が劣っているから広背筋を鍛えればいい、ではなくて、以下にその機能を正しく発揮してもらえるように準備しておくかというのがFBTの目的で、FBT自体がうまくできるようになることが目的ではないのです。)

それよりも、からだ各部の連動がきちんと行えているか、感じとりながらからだを観察しながら『動きづくり』としてFBTに取り組んでいこうと思い直せました。

(そう思っていただければ得られるものは多いと思います。)

それこそ回数などではなく、自分のからだにしっくりなじむように、からだと対話し、じっくりと追求してみようと思います。
まだ始めたばかりですが、『新しいおもちゃ』をもらったようで、わくわくしています。

DVD冒頭の「骨盤を縦に使うとはどういうことか」ですが、骨格標本を使いながらの説明は大変わかりやすく、文章や言葉だけではわからなかった股関節(骨盤)と大腿骨の連動の様子が、よくわかりました。

これらの骨格の動きを、上腕付け根からはじまる(正確にはその部位は広背筋の停止部と言います。)広背筋の動きとうまく連動させていけばいい、というイメージが得られました。

ただ、「効率的な走りを身につけるため」のドリルでは、アイドリングからの股関節の引っ張り出しの所で、すでにつまずいています。

(直接指導でも一番難しいと言われるドリルです。着地の位置を確認してもらうために一番の肝になるドリルですので、じっくり取り組んでください。)

動画のような速さではできないし、ただのモノマネのようになってしまうので、太極拳のようにゆっくりやってみると、股関節が引っ張り出される(突き出されるような)感覚がわずかに見えたり見えなかったり。
できてはいませんが、でもそこを探ってみるのがとても面白い、使ったことのないからだの動かし方、感じたことのないからだの感覚、やはりこれも新しいおもちゃのようです。

そうそう、FBTの説明の動画を見て、先日の田んぼの草取りのことをまた思い出しました。
広背筋を使って草取りをしてみる、ということと同時に数日間、田んぼで腰をかがめ続けながら作業をするので、腰(腰椎付近)を痛めないように、かがんだ姿勢で腰椎を平らに保ってやってみたんです。

それがDVDの動画でFBTの姿勢のセッティングをした西本さんの姿勢と同じ(もっと膝は曲げますが)でした。

(これが昨年の夏、災害ボランティアとして活動していたときに感じた体の使い方でした。ツルハシを打ち込み、スコップで土を掘り、猫車を押して土嚢を運ぶ、全てに共通して必要な姿勢が骨盤の反りでした。)

この姿勢(おそらく西本さんの言われる「反った猫背」)で草取りを行ったら、腰の痛みなどはまったくなく、その後、広背筋が筋肉痛になったとお伝えしましたが、股関節回り(特に内腿上部)が筋肉痛になりました。

そして筋肉痛が回復してからの太極拳の練習では、足の運びがものすごく安定し、足の操作が楽に、思ったようにできるようになりました。

あの筋肉たちも、今まで使っていなかった部分だったとわかりました。
と、DVDの感想から話がそれてすみません。

宝物のようなおもちゃのような18分13秒のDVD映像、これから擦り切れるほど観て、試して、じっくり遊んでいこうと思います。

(私にとって何よりの褒め言葉です、とにかく楽しんで継続していただくことが一番ですから。)

でもいつか西本塾に参加したいとも強く思いました、その時も、何卒よろしくお願いいたします。

台風が来たり、季節の変わり目に向かいます、どうぞおからだご自愛ください。

4人の方から、それぞれ有り難い言葉が返ってきました。

ある意味直接指導を受けてくれた人たち以上に真剣にDVDを見てくれたのではないかと思います、何と言っても動く絵を見るのは初めての方たちですから。

既に購入し取り組んでくれている方々も、時々は見直してください、新たな気づきが必ずあるはずですから。

今回のことでまた新たな出会いがありました、皆さんに感謝です。


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人間の能力に蓋をしてはいけないと思います。

今日もブログを読んでいただきありがとうございます、またまた長いですがお付き合いください。

今日は月に一度のお楽しみ、ゴルフに行ってきました。
何度も行ったことのあるコースではないので、コースマネージメントに苦しんだことと、途中激しい雨に見舞われて、スコア的にはいまいちでしたが、『golfstudio操』での練習の成果か、私にしては珍しくOBなしのラウンドとなりました。
明るく楽しくをモットーのゴルフではありますが、少ない機会でもよいスコアで回れるよう、さらに頑張ります。

さて本題ですが、施術行為を6年間腰を据えて行ってきた中で、これは言っておかなければならないということがあって、いつテーマとしようかと温めてきました。

それは私の元を訪れる方々が、自分の体の能力を低く見すぎているということです。

どこかに問題があって、体の痛みを訴えての来訪であることは分かるのですが、ほとんどすべての方が、自分の痛みの原因に名前を付けています。

それは、医療機関を受診し、X線やMRIといった画像診断の結果として医師から告げられたものばかりではなく、テレビや雑誌等、今の時代ですからインターネットで調べてと、もう痛みや体の不調の原因はこうだと決めてかかっている人が殆んどです。

しかし私は本人から聞かされる情報は、ほとんど気にしていません。

例えば医師から告げられた診断が、頸椎や腰椎の椎間板ヘルニアであったとしてもです。
ヘルニアと言う状態は、椎骨の間にある椎間板という組織が、本来あるべき位置からはみ出して、椎骨に沿って縦に走る神経を圧迫してしまうことによって痛みを感じてしまう状態です。

「もし常にその状態であれば、あなたはここへ来ることは難しいはずです、脊髄神経が常に圧迫されていれば、その痛みは尋常ではないはずで、自力でここまで来られているという時点で、本来の意味でのヘルニアではありません」と言い切ってしまいます。

さらには、「そういう診断を受けたのなら、診断を下した医師にきちんと対処してもらってください」とまで言ってしまうこともありますので、初めて来られた方は面食らってしまいます。

医師は痛みを訴えて医療機関を受診した患者に対して、原因と言うか「どこがどうなっているからあなたは痛みを感じているのです」と言う現状認識の診断を下さなければ、やぶ医者のレッテルを張られかねません。

診断を下すことが仕事になってしまい、ここが痛いあそこが痛いと訴える患者に対して、神経支配の設計図を熟知する医師なら、画像診断に頼らなくても、ある程度痛みの原因箇所は特定できるはずですが、今の時代明確な画像診断を提示しなければ、患者の側も納得しないことは当然かもしれません。

しかし、その後の指示が「安静にして少し様子を見てください」であったとしたら、申し訳ないですが、大したことではないという判断をされたと思った方が良いと思います。

歳を取れば、いえ若くても偏った体の使い方をしていれば、背骨を支える背中の筋肉の緊張にアンバランスが生じることは、誰にでも想像できるのではないでしょうか。

既に手術を勧められ、病院側からの連絡待ちという状態の方でも、手術を回避した例がたくさんあります。

私に出来ることは、今現在の体がこうなっているということを客観的に判断して、本人に伝えることではありません。
なぜ今こんな状態になったのか、その過程を明らかにし、そうなってしまった道程を遡って行くことを相手の体に求めていくのです。


「私は何番と何番の間にヘルニアを持ってるから」と、なにかとても素敵なものを持っていると、自慢のように話をしてくれる人がたくさんいます。

拙著の中でも使った言葉ですが「今現在のあなたの体は、これまで生きてきた中での体の使い方の通知表のようなものです、5段階で1や2ばかりになってしまったことを、よくもまあそんなの自慢できるものですね」と言うことです。

好きでこうなったのではないと反論されますが、「誰かに蹴られたり、どこかで転んだり、何かにぶつかったりした外傷ではないのです、自分が自分の体とどう向き合ってきたのかという、まさに体があなたに対して猛アピールしているのが分かりませんか」と畳み掛けることになります。

そのくらい言わなければ、自らの人生を正しく振り返ることなどしないのです。

ヘルニアがあるからではなく、どうして椎間板がはみ出してしまうほど体に無理をさせ続けたのか、真剣にそこに向き合う覚悟が出来れば、体は悪くなるように歩んできた道を、Uターンして返ってくれるのです。

私が施術を受けに来ていただく方に対して、厳しいと受け止められるのはそういうことです。

ただ「楽になりました、ありがとう」では、本当に体は喜んでくれてはいないからです。

体が元通りの状態を取り戻していく過程を、この6年間でたくさん見させていただきました。
その中には、私の想像をはるかに超える変化を見せてくれた方も沢山います、本当に奇跡のような状況も起こっています。

それらはすべてご本人が、体に対する考え方を変え、自分の体は自分で治していくんだという覚悟を決めたからです。

そして自分の体にはその可能性が残っていると信じてくれたのです。

こんな例もあります、高校時代にバイクの後ろに乗っていて車に追突した衝撃で飛ばされ、1か月半も意識不明の状態で生死をさまよい、奇跡的に一命を取り留めましたが、頭を打った後遺症で、左半身に麻痺が残ったという50代の女性です。
亡くなられたおばあちゃんが、特に可愛がってくれていたようで、「それはしなくていいよ、それはやっちゃいけないよ」と、本来できるはずのことまで制限された結果、体を支える背中の筋肉も弱ってしまって、姿勢を維持することが難しくなっています。

初めて訪れて頂いた時、ベッドの上で行う6方向への連動動作が、すべて上手にできることに、私も本人も驚いてしまいました。
一緒に来ていた77歳のお母さんが、私の動きの誘導の言葉に対して、いちいち「この子はそれは出来ないんよ、そんな動きは力が入らないから、体が動かないから何でも私にやらせて、私が死んだらこの子はどうするのかね」と、とにかく否定的な言葉を発し続けるのです。

まったく悪気はないと思います、医師からも「これは後遺症で仕方がない」の一言で済まされてきたのですから。
しかし私はこの方の体には大きな能力が残っていると感じました。

出来ないと決めつけてやらせてこなかった30年以上の歳月を経てなお、私の誘導にきちんと反応する脳と筋肉の連係動作は確実に残っているのですから。

このことを何としても書いておかなければと思ったのです。

つけられた病名を後生大事に抱えて、私はヘルニアだから、私は座骨神経痛だからと、自らの能力や可能性に蓋をしたり、この方のように、現実最初はそうだったかもしれませんが、周りがあまりにも大事にし過ぎたことで、本人の能力に蓋をしてしまったということも現実だと思います。

変形性膝関節症で曲げ伸ばしどころか、見た目も太くなってしまった右膝が、今ではどちらの膝が悪かったのか分からないほど小さくなったり、脳梗塞の後遺症で15年以上右足の感覚がなかった人が自分で動かせるようになったりと、私には想像できなかった現実が目の前にたくさんあります。

我々は人間として持って生まれた能力を過小評価しすぎていると思います。

たとえ何か大きな問題を抱えることになったとしても、挑戦し続けることが大事だと思います。
スポーツに置き換えての話はまた別の機会に譲りますが、パラリンピックの選手たちを見れば、私の説明など必要ないと思います。

さてもう一つ、DVDを通して『西本走り』に触れたいただいた方からの感想第3弾です。

西本様
毎日猛暑が続きますが体調崩したりしておりませんでしょうか、また、先日の台風で被害など受けておりませんでしょうか。
感想のメール遅くなり申し訳ございません。
先週は夏季休暇をいただいており、夏季休暇中もほぼ少年サッカーの指導をしておりました。
DVDの感想ですが、まず、西本先生のブログに綴っていただいた文章は、やはり心がこもっており、的確な表現をされていたと感じました。
ブログで書かれていた通りであり、ブログから読み取り自己流で行っていた動きで、非常に近い状態まで達することができるブログの内容だと、あらためて西本先生のブログはありがたいなと思いました。

(そう思っていただいたとしたら、文字を書き連ねてきたかいがあるというものです。)

FBTは自己流でやっていたものは両手を上げ下げし過ぎてしまっており、肩甲骨が逆に動かすことが上手くできていませんでした。
常に肩甲骨が動くような動きに修正して毎日自分もトレーニングさせていただいております。

(イメージの違いとは思いますが、FBTは肩甲骨ではなく、骨盤と背骨のうねり動作を目的として、それが背中を使うという感覚に繋がって行くものです。)

早速、FBTを少年サッカーの練習のメニューにも組み込みました。
3年生に指導しておりますのでなかなか正しく伝わりませんが、根気よく伝えていきたいと思います。
走り方ですが、自分では主に歩き方を自己流で改善し、骨盤を縦の動きにし、井桁の動きで、肩甲骨と骨盤が連動するように、足が後ろへいっぱいまで伸びるよう伸筋を使って歩けるように意識しておりました。

(この部分は言葉のやり取りでは難しいので詳しいコメントは控えます。)

こちらも歩き方に関してはブログがら読み取りある程度間違っていないと感じました。
まだまだ走り方まで改善は出来ておりませんので引き続きトレーニングしていきたいと思います。
古来の「ナンバ走り」とはこの動き方のことなのでしょうか?

(私はナンバ走りという表現は使いませんし、これを使うことで一つのイメージを持つことの方が良くないと感じています。日本人特有のではなく、人間としてもって生まれた能力を効率的に発揮する体の使い方と捉えていただきたいと思います。)

それは定かではないかもしれませんが、西本先生の走り方は日本人が伝統として受け継ぐべき走法なのではないかと思っております。
走り方、落下捻転でのターン、FBT含め、これから体の動かし方を子供達により一層指導していきたいと考えております。
サッカーの本質を伝えるうえで『体の動かし方』の本質を伝えることは必須であり、昔の日本人が今現在と違う動き方をしていたのであれば、いつしか忘れ去られた(もしくは消された?)日本人本来の動き方に、世界レベルでも通用する方法が隠されているのではないかと思っております。

(繰り返しになりますが、背骨を機能的に使えなくなってしまった日本人が、ある意味仕方なくそういう動きになってしまったと考え、本来使えるべきところの機能を最大限発揮しようというのが私の考えです。)

忍者がどうして人間離れした動きが出来たのか?そこまでは何も見つけられていませんが。
どうすれば大阪から東京まで数日間で辿り着くことができたのか?
日本人であれば日本人らしくワールドクラスの選手に勝てるような選手を育てたいと思っております。
本来であれば、西本塾へ参加させていただきご指導いただかなければならないことを、
DVDを通じて教えていただき本当に有難うございます。
いつしか西本先生に直接ご指導いただきたいと思いますので何卒宜しくお願い致します。
これからも指導経過の報告や、なにか解らないことがあればご相談などさせていただいてもよろしいでしょうか。
こちらからも新しい発見や新しい考え方などあればご報告させていただきたいと思います。
今後とも何卒宜しくお願い致します。

途中いくつかコメントを挟ませてもらいましたが、古の日本人のではなく、シンプルに人間の体の仕組みに立ち返り、日本人が足らない部分を補い、さらに欧米人にも負けない効率的な使い方を模索していきたいと思います。

多くの方の理解は得られなくとも、真剣に向き合ってくださる方々と一緒に、試行錯誤を続けて行きます。

最後になりましたが、一昨日に61歳の誕生日にたくさんの方からメッセージをいただきました、改めてお礼申し上げます、ありがとうございました。

昨年は60歳という節目の年でしたが、あっという間の1年が過ぎ、私に残された歳月がどんどん減っていくようで、少し寂しい気持ちにもなりますが、応援してくださる沢山の方と一緒に、この道を行ける所まで歩き続けて行きます。

FBTの目的を再確認しておきます。

今日もブログをご覧いただきありがとうございます。

台風10号の影響、広島市内は現在風は強いものの、雨はそれほど降っていませんし、時折晴れ間も見えるという状況です。
が、台風は故郷宇和島の南に位置して、少しずつ広島日被いていますので、午後から夜にかけて大きな影響があるではないかと心配しています。

というわけで、今日は臨時休業させていただき、自宅でまたパソコンに向かっています。

さて、最近少しと言うか、大きく気になっていることがあります。

それはFBT(フライングバックトレーニング)と名付けた、4つの動作のやり方というか、体の使い方が正しく伝わっていないように思うことが多くなったからです。

FBTと言うドリルを思いついたのは、もう6年近く前になりますが、『西本塾』の第1回を控えた前日の夜のことでした。

受付等を手伝ってくれる家内に、明日の段取りはああでこうでと話をし、講義の内容に話が及んだ時でした。

『Studio操』に備えているトレーニングマシンを使って、屈筋主動ではない『伸筋主動』の体の使い方を体験してもらう、という話になった時の家内からの一言が『FBT』誕生のきっかけでした

「それを実際に体験して、体で実感してもらうことは大事だと思うけど、受講者のみなさんがそれぞれの場祖に帰った時、同じトレーニングマシンを使うことが出来る環境にある人はいるの?」と、言われたのでした。

たしかに家内の言うとおり、普通のスポーツクラブには置いていないマシンもありますし、何より子供たちを指導をしている指導者の方にとっては、ほぼ100%その環境がないことは、少し考えれば分かることでした。

それでも、講義の中で理屈だけではなく、体で体験してもらうことが一番分かりやすいと考えていましたので、実技としてそれを行うことは外せないと思いました。

ではその感覚を実感し、継続してもらうためには、また自分だけではなく、受講者の皆さんが指導する対象者に、その感覚を伝えてもらうためにはどうすれば良いのか、その答えが『FBT』と言う動きになったのです。

過去にも何回も書いてきましたが、我々日本人は骨盤から背骨の可動域を十分に使いこなせていないと思います。

それがなぜかと考えた時に、本来、骨盤や背骨を動かしてくれている背中側の筋肉、特に『広背筋』をうまく使えていないのではと考えたのです。

少し話題が反れますが、私が指導して広背筋の機能を取り戻し、骨盤の角度がかなり起きた状態になった選手たちが、何かのけが等で医療機関を受診したり、普段は行かない場所でスポーツクラブを利用した際に、理学療法士やインストラクターから、「あなたの骨盤の角度は、いわゆる『反り腰』で、腰痛の原因となるので、改善が必要です。」と、言われるというのです。

これは彼らが、日本人の骨盤の角度は、一般的に少し後傾気味なのが当たり前だという教育を受けて、知識としてそれが正しいと思っているからです。

『反り腰』が良くないという理由は、骨盤が引き起こされた状態の上に連なる24個の背骨のS字が大きくなりすぎて、腰にかかる負担が大きくなり腰痛の原因となると考えられているからです。

私の指導によって骨盤の角度が改善され、いわゆる『反り腰』状態に見える選手たちの、骨盤から背骨にかけての柔軟性や可動域の広さは、おそらく理学療法士やインストラクターが普段見ている人間の体とは全く異質なものだと思います。

何故この選手の身体はこんなにしなやかに動けるのか、自分の学んできた範疇を超えるものなので正しい評価のしようがないのです。

ですから選手には、そのことを説明し、「話し甲斐のありそうな相手になら説明してあげたらいいよ」と言っていますが、残念ながらそういう状況になったという話は一度も聞いたことがりません。

それくらい我々日本人は背骨を操ることが下手なのです。

体幹を安定させる目的のトレーニングを行ったり、重い負荷をかけて体幹を捻じったりしても、本来の機能を取り戻し向上させることは出来ません。

それを一番手っ取り早くと言いますか、道具もいらず場所も取らず、時間も数分で済むという、我ながらうまいことを考えたなと思うのが『FBT』なのです。

『FBT』の目的は一つ、『骨盤と背骨のしなやかな連係・連動動作を獲得すること』です。

しかし現実には、多くの人が『広背筋を鍛える』と言う感覚で行ってしまっているようです。

『鍛える』という言葉のニュアンスは、イコール『体づくり』に直結します。

私の提唱する『体づくりから動きづくりへ』という、発想の転換には逆行していることは明らかです。

それでも実際に行っている方々の動画を見た時に、やはり『背中を鍛えている』という風に見えてしまうのです。

これこそが固定概念のなせる業です。

頑張っている感、鍛えている感がないと、この動作をやっている意味がないと感じてしまうのです。

『屈筋』を使う時には、絶対にこの頑張っている感、いわゆる『力み』が、自他ともに感じられます。

しかし、『伸筋』を主に使っている時には、この力感はないのです、それを感じるような使い方は、既に屈筋本来の仕事を邪魔しているのです。

実際にFBTを指導する時、現在は肩幅に足を開いた状態から、一度両手を真上に大きく上げて『バンザイ』の形を取ってもらうことから始めています。

指導を始めた頃はその動作はなく、両手を垂らした姿勢からお尻を突き出してという指導でしたが、そのやり方では、直立した状態からほんの少し前傾が始まっただけで、腰椎の部分の反りが消え、背中が丸くなってしまう人がたくさんいたからです。

これは体が固いと自認する大人だけではなく、まだ体が柔らかいと思われている小学生の中にもそういう体の子供がたくさんいました。

こうなるとFBT以前の問題で、背骨を丸めたままでFBTを行うと、まったく広背筋に刺激を与えることが出来ないのです。

というわけで現在は、しっかり両手をあげて『バンザイの姿勢』を取らせることで、一度しっかり背筋を伸ばし、腰椎の部分に反った状態を作ることから始めています。

その反った状態を丸くしないで、膝を伸ばしたままでお尻を突出し肩から腕をぶら下げて、今の自分はどこまでいわゆる前傾姿勢が取れるか、という所がスタートとなります。

そしてこれ以上前傾すると、腰椎の反りがなくなる、膝裏や太もも裏が突っ張って苦しいと感じたところで膝を弛め、感覚としては一番きついと感じたから、5割弛めたゆったりした状態を作ります。

その5割弛めた背骨を、それぞれの動作の動きに合わせて、広背筋を7割から8割程度まで収縮させることで、骨盤から背骨にかけてのアーチがしっかり作られたりゆるんだりを繰り返すことで、広背筋が骨盤と背骨をコントロールしてくれているという感覚を実感することが、『FBT』の本来の目的なのです。

ですから前傾して膝を弛めた時に、広背筋の収縮を100%にまで高めてしまえば、弛める反らすの動きが出来なくなってしまいます。

その代償動作として、頑張ったままの背中を維持したまま、膝の屈伸運動を行っているとしか見えない、間違ったやり方になってしまうのです。

もう一つの悪いパターンは、同じく作りすぎた背中で背骨が動く余裕がなくなってしまったため、前に突き出した腕を、平泳ぎのように肘を曲げて脇の腑に寄せてしまうしかなくなっているパターンです。

これも全く背骨のアーチを弛めたり反らしたりの本来の動きはできません。

今回このテーマを取り上げたのは、日常指導している選手たちや一般の方も含めて、やはり頑張っている感がないと指導された動きを正しく行えていないような気がするという言葉を多く聞くことと、サッカーコーチを対象としたセミナーで実技指導を受けてくれた高校の指導者から、選手たちが行っている動画が送られてきて感想を求められたときに、最も気になったのがこの部分だったからです。

FBTを正しく行ってもらわなければ、その後に続くアイドリングや各種のドリルを行う際の体の使い方がまったく違ってくるのです。

それくらいFBTは人間の体にとって大事なトレーニングなのです。

そのことを真剣に受取り、正しいやり方で継続してくれていなければ、私が指導した意味がないのです。

個人指導を受けてくれた方、その後自分が指導する立場にある方、またチームとして一度でも私の指導を受けてくれた選手たちにも、改めてFBTは何故何のために行うのか、広背筋を鍛える体づくりではなく、骨盤と背骨をしなやかに連携連動させるための、とても大事な動作なのだということを伝えたいのです。

私の指導をチームで受けてくれた高校生や中学生の諸君、もし動きに迷いがあるなら遠慮はいりません、『FBT』を行っている自分の動きを動画に撮って私に送ってください、指導者にも気兼ねすることはありません、私と君たちの問題ですから。

方法は色々あると思います、自分で考えてください。

私が『FBT』をどれだけ大事なものだと思っているか、正しく伝えなければならないと思っているか、中途半端な理解で指導をしないでください、指導を受けてくれた人たちを悩ませることになるだけですから。

分かっていただけたでしょうか。



プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
日々の気づきやブログの更新情報はツイッターに書いていますので、チェックしてみてください。
2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
2019年「西本塾」10月5・6日に、「深める会」を11月23・24日に行う予定です。
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