色々思うところもありますが、楽しくやってます。

世の中は大型連休の真っ最中で、自宅周辺も休日感が漂っています(笑)
とは言いながら、毎年のことですがとくに出掛ける予定もありませんので、今日も「何とかしてください」と施術を依頼されたので、午前中は仕事をしてきました。

特に変わったことというか、大きな出来事はありませんが、日々様々な人と接することで色々なことを学び経験させてもらっています。

前回右半身に麻痺が残った女性のことを記事にしたところ、ブログ拍手というところの数字が最近になく多くなっていて驚きました。
読んでいただいた方に、何か役に立つ部分があったのかと想像しています。
その記事に対しては、初めての方からコメントもいただき、一方通行ではないことが実感できて嬉しかったです。

このブログはだれに対して書いているというものではありません。
まさに私が話しておきたいこと、今考えていることを言葉にしておきたいと書き綴っているものです。

世の中が進んでというのか変わってしまって、人と人との直接のつながりが薄れてしまったように思います。
多くの方がつながっているように見えるSNSの世界も、匿名であることで本当の意味での関係性が築かれているかというと、少し違うように思います。

スポーツの現場にいた時も、現在の環境の中でも、私がそれぞれの人間に対する思いは全く変わっていません。
ただ以前は選手個人に対する思い入れ、感情移入が強すぎてしまい、相手から同じ気持ちが感じられないことを残念に思っていました。

私は仕事を単に仕事と思って行ってこなかったのですが、選手たちはその時その瞬間、たまたま身近にいた人間としての認識しかないということが、今頃になって少ずつ分かってきたように思います。
なのでなるべくというよりも、できるだけ相手に対して感情移入をしないということを意識しつつ、その時その瞬間を大事にして仕事をしています。

思いはそうであっても、現実には相手を何とかしてあげたい、スポーツ選手であれば成績を向上させてあげたい、一般の方に対しては、抱えた体の問題を少しでも改善してあげたい、その思いはもちろん変わらず持ち続けています。

回数を重ね関係が深まるにつれて、心のつながりも感じるようになり、気がつけば思いっきり感情移入をしてしまっています。
これが私の性格というか、そんな私だからこそ今のような仕事を続けているわけで、あまり難しく考えず自然体でいこうと思います。

昨日のことですが、私のツイーとにリアクションしてくれた方をたどっていくと、2か月ほど前に一度だけはるか遠い県から、広島を訪れてくれた選手が大活躍をしたという記事が目に飛び込んできました。

個人に対してあまり深く考えないようにはしていますが、その時の体の不調に対して、私の施術とアドバイスが、その後どう活かされているかは気になっていました。

ひょんなことから活躍を知ることになったわけですが、このことをもし直接知らせてくれていたとしたら、私の喜びは何倍にもなっていたと思います。

何年も一緒に頑張った選手であっても、ほとんど疎遠になることもあれば、一般の方で私に助けてもらったと、ずっとその言葉を言い続けてくれるような方もいます。

どうしてほしいと催促しているわけではありませんが、良くも悪くも何か少しでも知らせてくれたら嬉しいとと思います。

さて先日来私が作ったDVDの購入を希望してくれた人たちに発送を終えて、皆さんがどんな風に利用してくれているのかが少し気になっています。

スポーツ動作というよりも、人間が体を動かし移動させるという行為の基本は走ることだと思います。
しかしその走り方、体の使い方に対して、単純に速く走るためにはという側面からしか語られてこなかったと思います。
そのことが故障を生み、それが原因でスポーツ活動を断念してしまうという悲しい結果を生んでいます。

これまでこのブログで何度も言い続けてきましたが、スポーツ医学の進歩とかトレーナーの存在が知られるようになった今も、その状況は全く変わってはいません。

トレーナーになりたいという若者が増えていますが、Jリーグやプロ野球、その他日本代表のサポートがしたいなどと、私に言わせれば動機がちょっと違うんじゃないのという人が多いように思います。

広島までは遠くて来られないからと、遠隔サポートというやり方を利用してくれた方たちが、それぞれ医療機関やチーム内のトレーナ-という立場の人間から見放された膝の痛みを、動きを変えるというアプローチで克服していっているという現実があります。

そんなことができるはずがない、年齢的にあきらめた方が良いなどという理由で、自分のやるべきことを放棄してしまっているのです、これでは何年何十年たっても現状は変わりません。

私が提唱している走るという行為の体の使い方は、単純に人間の体の仕組みを効率的に生かすという発想のもとに生まれました。
ですから、どうして現状の走り方では故障をしやすいのか、人間の体の仕組みはどうなっているのか、そしてどうしてこういう発想になったのか、という動き方走り方以前のところを真剣に考えない人は、結局「どうやって走るのですか」という形だけを追い求めることになってしまいます。

何度私の元を訪れても、「どうですか西本さんの提唱する走りに近づいていますか」と、形だけのアドバイスを求めに来ます。

それに対して私は、「一連のドリルは毎日やっていますか」と問いかけます、答えは「もごもごもご・・・」で、結局やってはいないのです。

禅問答のようになりますが、「私の提唱する走り方体の使い方というものがあって、それが身に付けば楽に速く走ることができます」、ここまでは間違っていません。

その走り方を身につけるために考え出したのが、一連のドリルでありFBTであるということも間違いありません。

しかし、ほとんどの人がドリルはドリルで、実際の走りは走りと分けてしまっているのです。
「10分しか時間がなければ、7分はドリルをやってください」、ことあるごとにそう言っていますが、実行している人はいるでしょうか。

最終形態に近づくためにドリルがあるのではなく、ドリルを完璧に身につけることができて、それを日々継続していれば、どこをどう動かしてなどと理屈をこねまわさなくても、私の提唱する体の使い方で走るという行為を行うようになってしまうということを分かってほしいのです。

「走り方のためのドリルではなく、ドリルの先に走りが身に付く」、さてどう説明すれば真意が伝わるのでしょうか。

そうやって身に付いて初めて、サッカーであれば90分間頭と体を動かし続けることができる能力、という領域に近づいて行けるのです。

深める会に参加して、「走り方を見てください」ではなくて、「アイドリングのイメージはどうでしょうか」とか、「引っ張り出しのドリルの着地の体勢はどうでしょうか」、そういう質問をしてほしいと思っています。

そうでなけれな、自他ともに認める効率的な走り方になっていたとしても、今度はそれを伝える側になった時、結局は「こうやって走れば体に無理なく楽に走れますよ」で、終わってしまうのです。

DVDでは、私にしては珍しく言葉の補足説明は一切ありません。
智志が実演してくれているドリルや私がやって見せているFBTを行うときに最低限の説明と、ポイントになる部分に文字でコメントを付けているだけです。

ですから、私の直接指導を受けていない人が見ても、まったく意味不明なドリルで、結局は最後の特典映像を見てああだこうだというレベルの理解しかできないと思います。

西本塾や個人指導で、私から直接指導を受けた人たちは、もう一度初心に戻ってドリルを繰り返し行ってください。
とにかくそんなの知っている分かっているではなくて、ひたすら繰り返すのです。

その行為の中で感じたこと、出来たことできないことを、修正していく過程が指導にも生きてきます。

今私も自分の体と真剣に向き合い、トレーニングを行っています。

私こそが知っている出来るではだめだからです。

まだまだ身につけなければならない感覚がたくさんありそうです、楽しんでやっていきます。

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今年も色々なことにチャレンジしていきます。

年が改まり2月も半ばを過ぎました、追われるように月日が流れて行きます。

今年は私にとって節目の年齢ということもあり、色々と思うことがたくさんあります。
子供の頃に、いえ高校を卒業して東京で会社員生活を送っていた30歳を超えた辺りには、想像もつかない人生を歩んでいます。

5年前のことがどうしても大きな転機になったと思いがちですが、今となってはそれも一つの出来事にすぎなかったと思うようになりました。

人生にたらればはありませんが、もしあのまま風間八宏という人間の元、Jリーグという限られた人間関係の中で過ごしていたとしたら、いまの私にはなり得ていなかったことは間違いありません。

三男智志が私の後を追ってくれるようになったことも、あの時あのタイミングで帰ってきていなかったらそうはなっていなかったと思います。

この5年間に出会った人たちは、私にとって掛け替えのない気づきをたくさん与えてくれました。
一昨年出版させていただいた、拙著『1回5分体が喜ぶ健康術』には、私の人間の体に対する思いを精一杯込めたつもりです。
未だに重版には至らず、書き足りなかったトレーニングに関することを本の形にできていないことは残念ですが、手に取って読んでいただいた方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

私自身何度も読み返しては自分の頭を整理しています。
一度や二度ではなく何度も読み返していただくことで、自分の体と向き合い、大切に使わせてもらっているということがわかると思います。

毎日色々なことがありますが、何度か触れた西本塾生『倉本和昌』さんが立ち上げた『世界に通用する!チームの勝利と個人の育成が両立できるサッカーコーチ養成セミナー』の講師として参画させてもらうことになり、微力ながら倉本さんの理想を実現するお役に立ちたいと思っています。

私が主催する西本塾であれば、当然私が何者でどういう考えを持った人間なのかを、ある程度理解した上で参加してくれていることと、二日間という時間をかけているため、理論的なことだけではなく実技も体験していただけるように内容を工夫しています。

しかし今回の場合、私のことを全く知らないという人もいるかもしれません。
加えて4時間という時間の制約と、会場がいわゆる会議室のような場所なので、さすがに西本塾のような体験型の講義にはできません。

しかし、受講者が育成年代のサッカー指導者に限られていることで、私が伝えなければならことは明確となり、ほんの入り口にしかならないかもしれませんが、何が大事なのか、何を知っておかなければならないのか、何ができなければならないまでは当然できませんが、大きな気づきと意識改革のきっかけだけは与えてあげたいと思います。

幸いこれまでやってきたことで、良い悪い含めてたくさんの動画も保存していますので、本人の許可を得られたものを使用して、少しでも私の考え方が伝わるように工夫しています。

まだ少し先のことですが、最初の出番が5月20日に行われる東京会場の夜のコースと聞いているので、しっかり準備したいと思います。

また、最近故障からなかなか復帰できないというサッカー選手からの相談が何人かありました。
一般の方でも、もう良くならないと言われて諦めているという話もよく聞かれます。

趣味であるゴルフ仲間の方で、一緒にラウンドすると後半に必ず握力が落ちてクラブが握れないという人がいます。
私はプライベートな場所で自分の仕事のことを言わないようにしています、もし私ならこうできるかもと思ったとしても、自分からそんなことは言いません。

それが今回同伴した方の中に、Jリーグでマッチコミッサリーをされていた方がおられて、以前にも一緒に回ったことがあり、会話の流れでさすがに正体を明かすことになったため、その方を通じて私の仕事の話になってしまいました。
何回かご一緒していますが、痛みのことを言われながらも、毎週のようにラウンドされているのですから、私のような月一ゴルファーからすれば羨ましい限りで、痛みと言ってもゴルフができているからいいじゃないかと思っていました。

それがよくよく聞いてみると、事故の後遺症でしょうか頚椎ヘルニアの診断を受け、首から肘に抱えての痺れと握力の低下に悩まされているが、医療機関では改善策を講じてくれないということでした。

ゴルフは趣味であり営業上の仕事でもあり、なんとか続けたいと真剣に語ってくれました。
そこまで言われると放っておくわけにもいかず、では一度きてみてくださいということになりました。

この方に限らず、慢性的な痛みに悩まされてはいるものの、効果的な手立てを講じてくれるところがなく、医師の言う頚椎のヘルニアが根本的な原因ならば、何故それを改善してくれないのでしょうか。

もし本当に外科的な処置が必要なほどのヘルニアの状態なら、そういう処置をするはずです。
それをしないということは、ヘルニアとは言いながらそれが根本的な問題となるほどの大きな要因とはなっていないと考えても良いと思います。


それでも言われた方はそれを信じるしかないわけで、いつまでも自分は頚椎ヘルニアがと、口に出してしまうことになります。

私は自分の腕が良いとか、私ならなんでも治せますなどという気持ちは全くありません。
30年近く人間の体と接してきた中で、得られた結論というか感じさせられ続けていることは、人間の体は本当によくできていて、よくなりたいという気持ちさえあれば、それを叶えてくれる能力を持っているということです。

診断を受け病名を付けられることは、それに冷水をかけるような役目しか果たしていません。
あなたの痛みはここがこうなっているからです、確かにそうかもしれません。
しかし元々そうだったわけではないはずです、元に戻りたいという人間の本能を素直に信じれば、そうなる場合もたくさんあるのです。

私自身何度もそんなことを経験しました。
さすがにこの人の体を改善してあげるのは難しいだろうという状態の方が、私の想像をはるかに超える改善を見せてくれることを何度も見てきました。

ただ、ここにも信頼関係というキーワードが絶対的に存在しますが。
固定概念で、こういう場合は動かしてはいけないなど、色々言われてもきましたが、その人の体の言い分に耳を傾けると、ここが痛いけれどここを動かすと気持ちが良い、ここを動かしてみたいというところが必ずあります。
単純にここが悪い人はこうすればよくなる、などという方程式は存在しないのです。

相手の体と一体になって体と対話していくことで、もつれた糸がほぐれていくように少しずつ改善してくれた例もたくさんあります

とにかく私の仕事は、相手が発する言葉ではなく、体が発する声なき声をしっかり聞き取ってあげることです。

体の不調を整えることばかりでなく、人間が持って生まれた能力を余すところなく発揮できるようにするためのトレーニングもまったく同じです。

明日も遠く信州から故障が癒えたと言われたにもかかわらず、本来の動きができないというサッカー選手がやってきます。
なんとかしてあげたいと休日返上です。

こうして新たな出会いがあることに感謝して、私にできる精一杯の力でお役に立ちたいと思います。

重心移動の意味を分かっている人少ないです。

1月も終わりですね、寒さが続いていますが、私はお陰様で風邪ひとつひくこともなく元気で過ごしています。

私の趣味というか性分でしょうか、誰に迷惑をかける行為ではなくお金もかからないお得なものですが、「それは仕事でしょ」と突っ込まれると、そう言われたらそうだなと思ってしまうことです。

もったいぶって始まりましたが、何のことはない『人間の体の動きを観察して、動きづくりにどう繋げるか』という単純な話です。

仕事といえば仕事かもしれませんが、考えてみれば小学校高学年の頃の記憶の中にも、『運動能力の優れた同級生の体の使い方はこうだったなあ』と、名前と顔まで思い出せるほど鮮明に覚えていたりします。

会社員生活を経てこの仕事に入りましたが、その時々の環境の中で必要とされていないけれど、人間の体の使い方という本質的な部分を考え続けてきたことが、今に繋がっているのだから、生きていること考えることに無駄なことはないなと改めて思ったりもします。

競技スポーツの世界に身を置く期間が長かったので、あるレベルを超えた選手たちを、どうやったら更にレベルアップさせられるかという、究極的な能力向上を目指してきました。
それが、スポーツ選手であれば、上のレベルを目指す育成年代から、30代40代もっと上の年齢になっても、少しでも上手くなりたい、一年でも長く競技を続けていきたいという、様々な目的目標を持った選手たちに関わることが増えてきました。

もちろんスポーツを行なっている人ばかりではなく、一般の方たちが日常的な体の不調を訴えて、私の元を訪れる方もたくさんおられます。

そんな日常の中でも、実際に施術やトレーニングの指導をしている瞬間よりも、一人で過ごす時間の方がよほど色々なことを深く考えているように思います。
人から見たらぼんやりしている時間こそ、私の頭の中はフル回転しているのかもしれません。

さて、一般の方から見れば素晴らしい能力を持っていると思われる競技レベルの選手たちのことは、これまでにもたくさん考え文字にもしてきましたが、運動を始めたばかり、いえトコトコ走り始めたばかりの小さな子供たちのことを考えてみました。

走ることに関しては遺伝の問題が大きいとよく言われますが、私はそうは考えていません。
後天的な環境の問題の方が大きいと思います。

歩くこと走ることは、ひとことで言えば移動手段に過ぎないということです。

生まれてきたばかりの赤ちゃんは、自分で姿勢を変えることも食事をすることもできません、基本的には親の庇護の元で一定期間を過ごさなければ生きて行くことさえできません。

そんな期間が過ぎ、寝返りを打てるようになり、つかまり立ちができるようになり、自分の足でバランスをとって二本の足で立っていられるようになります。
そしていよいよ自分の足で移動する、歩くという行為ができるようになっていきます。

この時の歩くという行為に関して、私のいう体重移動と重心移動という観点から見てみると、「スタートは絶対に重心移動」だと思います。

二本足で立ってバランスが取れるいう感覚が身に付いてくると、それまでハイハイでしか移動できなかったのが、この立っている状態から、笑顔で手を差し伸べてくれる親の元に近づいていきたいという気持ちが湧いてくると思います。

人間は行きたい方向に進んで行くという機能を持って生まれています。
このことは西本塾で説明し体験してもらっていますが、自転車で曲がる時のことをイメージしてもらうと分かると思います。

赤ちゃんが移動する時、二本の足で直立を維持するために、重心を保ってバランスを維持していた感覚を、移動したい方向に少しだけ『ずらした移動した』ということになります。

それに続いて必要とされる能力は、移動した重心を保って転ばないようにすることです、これが人間本来の体の位置を移動させるための体の使い方ではないでしょうか。

だから私は移動の手段としての人間の体の使い方は『重心移動』だと言っているのです。

実際にそれで十分移動の手段としての目的は果たせます。

しかし現実としてなぜかそれが否定され、難しいことはわかりませんが、物理学というのでしょうか、地球上の引力の中で、体を支えるために地面と拮抗している体重以上の重さを地面に向け、その反力を得ることで体の重さを移動させるという説明を、そういう専門の勉強をした人から聞いたことがあります。

難しいことは別として、ほとんどの人が私が唱える『重心移動説』ではなく『体重移動説』を信じていますから、地面を蹴るための筋力がイコール、スピードに結びついていると思ってしまいます。

そして自分の子供さんを見て、動きが鈍いとか体の使い方が下手とか、その人が持っている良いイメージからは遠いものだと思ってしまいます。

「それを改善させるためにどんなトレーニングをしたら良いのでしょうか」、という質問をされることが多いのです。

このことは大人でも同じで、また競技レベルの選手たちにも言えることです。

そのために枝葉の方法論をいくら教えても絶対に改善することはできません。
考え方の根本に、筋力を使った体重移動の概念が消えていないからです。

もしそういう枝葉の部分を指導する動画を見たり、お手本にしたい選手の動きを見続けたとしても、結局は根本的な改善にはならないのです。

一足飛びに話を進めてしまいますが、重心移動を分かってもらえたとしても、今度は骨盤の角度を維持して股関節の自由度を確保するために、背中を使うという体の連動、使い方が身に付いていなければ、今度は重心を移動させるために体を前に倒すことに意識が行き過ぎ、膝を引き上げなければならず、着地も重心である股関節よりも前になってしまうため、膝に過度な負荷がかかりケガの原因となってしまいます。

これまで見てきたり相談を受ける選手は、ほとんどがこのパターンです。

『木を見て森を見ず』どころではありません、誰に刷り込まれたのか、いつからそう思わされてしまったのか、どんなことに対してもこうしなければならない、こうしてはいけないという思い込み、固定概念や既成概念と言われているものに支配され続けています。

私の主張していることは難しい理論ではありません、体はこういう風に動くようにできていているから、その持って生まれたカラクリ通りに使うようにしませんかと言っているだけです。

様々な人が、体の使い方を論じますが、私の言っていることは当たり前すぎてインパクトはないかもしれませんが、考えれば考えるほどシンプルになって行くのだから仕方がありませんね。

こんなことを書くときは、実際に伝えたい人がある時ですが、多くの方に当てはまることでもあると思って書いています、思い当たるところがある人は、よく読んでおいてください。

2月の後半に、以前指導していた社会人野球、三菱重工広島の元選手で、現在香川県の県立高校で教員を務め、やっと昨年から念願の硬式野球部の監督に就任した『上田将人』君の依頼で、選手たちの指導をするために坂出に行くことになりました。

野球に関わっていた時の私は、我ながら厳しさを前面に出した指導でした、とにかく結果を出さなければならない環境の中での仕事だったからです。
確かに結果は残してきたつもりです、しかしその頃の選手たちが日々の練習を楽しいと思っていてくれたかどうか、楽しいという意味は楽だという意味ではありませんが、やらされているという感覚であったとしたら、何年か経って振り返った時どんな思い出が残っているんだろうかと考えることが増えました。

上田君は、選手を指導する際の、私の厳しい面を期待してくれていると思いますが、私自身が伝える側として様々な人と出会い成長した姿を見せたいと思っています。
指導者としての彼のこれからに、少しでも影響を与えられる指導をしてきたいと思います。

今年の目標というか夢は、私の考え方に興味を持ち、話を聞いてみたい指導を受けたいという人の元へ出かけて行きたいということです。

これまで関わった選手たちの動きを見るためにも、南は九州鹿児島から福岡、山口、大阪、名古屋、東京、仙台、札幌そしてスペイン、他にも行きたいところ、会いたい人がたくさんいます。
いくつ実現するかわかりませんが、そこに居る自分の姿や新たな出会いを夢想することも楽しいものです。

節目の年齢になる今年一年です、良いことがたくさんあるように頑張ります。

私に出来ること、しなければならないこと。

西本塾生から個人指導と、まだ募集もしていない4月に行う予定の深める会への申し込みがありました。

彼は、育成年代のサッカー指導者で、情熱にあふれた人間だと思います。
たまたま今日書こうと思っていた内容とリンクするので、彼から届いた受講動機から、自分の現状を顧みたいと思います。

私の考えていることや、実際の体の使い方に対して、評価することができるのは西本塾で学んでくれた人だけだと思います。
こうして更なる学びを求めてくれる人の存在には、本当に勇気づけられます。

西本塾では、一日目の理論編で、それぞれが学んできた教科書的な内容との違いに戸惑う人がほとんどですが、実技を絡めながらじっくりと説明していくと、なるほどそうだったのかと頷いてくれることになります。

その違いは何かというと、私の言っていることがとても優れたもので、これまでの理論を超えたとか最新の、などというものではなく、まったくシンプルで、ある意味拍子抜けしてしまうほど当たり前のことを言っているに過ぎないことに驚かれます。

しかし、その当たり前のことをしっかり探究することなく、結果を求めて枝葉の理論を展開しているに過ぎないものが多いことの方が大きな問題だと思っています。

そして私自身が、その根っこを掘り下げ真理に迫る思考を続けているため、西本理論なる呼ばれ方も全くその意味をなしておらず、その日その瞬間の私の考えに過ぎないものなのです。

私がどんな競技にも、どんな年代のどんなレベルの選手たちに対しても、等しくその能力の向上の可能性があると言っているのは、人間としてもって生まれた能力を効率よく発揮させるための指導を、私ならできると思っているからです。

受講動機に書かれたこととの対比で書いていきます。

 ①ブログでは常にアップデートされる西本理論を垣間見ることができて勉強になると同時に、西本さんの熱いエネルギーが文字を通じて伝わってきて刺激を受けております。
西本理論がサッカーのボールを蹴る動作などへ落とし込まれていくのを文字を通じて知り、ワクワクすると同時に自分の中でこのままではいけないという感情がどんどん大きくなりました。

ブログをしっかり読んでくれていることが分かります。
先に書いたように、西本理論に完成形はありません、日々その姿を変えより良いものにしていこうと試行錯誤を続けています。
サッカー未経験者である私が、ボールを蹴る動作にまで言及するのは、それがとりもなおさず人間の体をどう使うかという根本的な動き作りに結びついていくからです。

お前に何が分かるかと思う指導者もいるかもしれませんが、経験論だけの指導では、それがどれだけすぐれたものであっても、正しく伝わることは難しいと言いう事実には気づいているはずです。

 ②選手の動きを観る視点に変化はありました。選手の違和感がある動きというのは観てとれる回数は増えたと感じています。

 ③ ②で申した通り、選手の動きに違和感を覚える回数は増えたのですが、それをどう伝えるか、どうデモンストレーションを行い選手に納得してもらうかという点において、未熟で伝えきれないことです。
また自分のクラブへいらっしゃるフィジカルコーチやコンディショニングトレーナーと名乗られる方の方針も受け入れながら行わなければならない中で、それでも確固たる方針として西本理論を自分自身で説明できないことです。

私の言う効率的な動きというものの概念が分かってくると、これまで当たり前に思っていたことに違和感を覚えるようになることは必然だと思います。
それが分かるようになるだけでも大きな進歩だと思います。
ただ、なぜそれを良しとしないのか、身に付けてほしいと思っている体の使い方との違いは何か、またそうすることでどういう利点があるのかなど、こちらの考えを押し付けるのではなく、なぜどうしての疑問にすべてこたえられるような準備がなければ、自信を持って指導はできません。

また既存の考え方で長年活動している、自称フィジカルコーチやトレーナーたちに対しても同じことで、彼らの固定概念を覆すことは容易ではありません。

 ④動き作りから導き出されるサッカーの技術、サッカーへ応用できる動きを知りたいです。また、それを自らデモンストレーションできるようになりたいです。

まさにここがポイントとなります。
自分ができないことを理屈や受け売りで伝えられるわけがありませんから。

これは一朝一夕の講習で身に付くものではありません。
そのことは昨年一年間、毎月一度のペースで自分のトレーニングのために神戸から通ってくれた竹内さんでも、回数を重ねるほどに目標が高くなり、これでもうオーケーという気持ちにはなれないのです。

少なくともそれくらいの気持ちで学び続け、身に付けていく努力なくして、既成勢力を跳ね返す自信はつかないと思います。

 ⑤3年間○○メソッドと呼ばれる指導者を中心に作られたサッカーの教本(のようなもの)を学びました。
これはサッカーの戦術を個人からグループ、チームへと昇華させていく手順を記したものです。
3年間必死に試行錯誤しながら学びました、必ず日本人でも世界のトップで活躍できる選手になれるという思いを強く持っています。
そのような選手が増えれば日本のワールドカップ優勝も夢ではなくなると考えています。
ただ、3年間学んだときにふと思いました、何か大切なものが欠けていると。
これは決して○○メソッドが悪いという訳ではなく、自分自身が○○メソッドで頭が一杯になってしまった、自分の能力のなさだと思います。
その欠けているものとは、○○メソッドを実行する選手の根本的な動きそのものを改善できていないということです。
それを今痛感しております、このままではダメです。
ただ、西本さんの仰っていることを将来の選手のイメージに投影すると、世界で活躍している選手の絵が浮かびます。
だからこそ、また学ばせていただきたいです、よろしくお願いします。

何事でも同じだと思いますが、一つのことをなすためには、ジグソーパズルを組み合わせていくような感覚が必要だと思います。

どれが大事でどれはあまり重要ではないということではなく、すべてのパーツがそれぞれ重要な役割を持っていることを自覚し、責任をもって任に当たることはもちろんのこと、自分のことだけでなくお互いの機能を理解し合うことも必要です。

さらにはすべてを統括的にコントロールする立場の人間を、全員が本当に信頼しているかということが最も大きいと思います。

そんな中でも、私の主張している『体の使い方というパーツ』に対して、残念ながら重きが置かれていないことが、作品を完成させられない最も大きな要因になっていると思うのです。

それぞれの競技の指導者が、競技力向上のために様々な角度から検討を重ね、○○メソッドのようなものが生まれているのだと思います。

今回申し込んできた指導者のように、それを実行できる『選手の根本的な動きそのもの』を改善することなく、高みを目指すことはできないことに気付く人が増えてきたようです。

そんな人たちの目を開かせ、大きな気付きを与えられるように、私はこれまでやってきたことをもっともっと発展させていかなければなりません。

少しずつではありますが、私の主張していることを理解してくれる人が増え、その重要度が認知されてきました。

ここ広島で私の考えを伝え続けて行こうと思います。

それぞれの夢に向かって。

ここ広島港旅客ターミナル2階のスペースをお借りして『Conditioning Studio操』をオープンしたのが2013年9月9日のことでした。
翌10月からは『西本塾』と銘打って、私の積み上げてきた経験を伝えていこうという活動も始めました。

今日記事にするのは、今からちょうど4年前、年が明けて1月21日に初めて私の元を訪れてくれたサッカー少年のことです。

これまで何度か紹介しましたし、ついこの年末年始にもトレーニングに来てくれましたので、読者の皆さんには既におなじみのことと思います。

彼の名前は『足立 開』君、鳥取県米子市出身で現在12歳です。

お父さんと弟の光君とともに初めてここに来た時には、まだ小学2年生でした。

12月に行った第2回西本塾の受講者の中に、地元のサッカー関係者がいたため、彼のお父さんが私の存在を知ることとなり、指導を受けさせたいと思っていただいたことからご縁が始まりました。

実は、1月21日に指導を受けていただいた数日後に、スペインのバルセロナにサッカー留学するために出発する直前の、あわただしい中での来訪でした。

お電話をいただいた時には、正直何を言われているのか意味がよく分かりませんでした。
小学2年生の子供のために、お母さんと弟の3人で海外暮らしを始めるという現実が、私にはにわかに理解しがたかったのです。

また、そんな年齢の子供に対して、私は何を伝えればいいのか、何が伝わるのか、まったくイメージが湧いてきませんでした。

初めての印象といっても、彼自身その時のことを覚えていないくらい幼い時でしたから、お父さんといろいろ話をしている時にも、一時もじっとしておらず、トレーニングの器具でケガでもされたら大変だと気が気ではなかったことだけは覚えています。

それからの4年間、夏と冬の帰国の際には、他の予定に優先して私の元を訪れ続けてくれています。
しかし、私自身が彼ら親子に対してどんな心構えで指導してよいのか、正直測りかねていました。

もちろん少しずつ成長はしているものの、まだまだ小学生です。
これまで対象としてきた競技レベルのスポーツ選手を相手にするようなわけにはいきません。
他にも、小学生から大人まで、指導を依頼されることはありましたが、ほとんどの人が単発で、継続した指導をするという前提ではありませんでした。

1年2年3年と過ぎていく中、毎回思うことは、彼がここに来るのはこれが最後になるかもしれない、お父さんのためにも遠く米子から短い休みの期間の中で、指導を受けさせに来て良かったと思っていただけるものを、一つでも残してあげたいという思いでした。

そうは言うものの、やはり相手は小学生、わざわざ帰国のたびに広島まで来てもらうことが、本当に彼のそしてご両親の期待に添うことになっているのだろうかという気持ちもありました。

何より本人が私の指導を受けることを本当に望んでいるのだろうか、そんな気持ちになることもありました。
恵まれすぎた環境を与えられていることに、彼自身がどうこたえようとしているのか、私にはなかなか理解することはできませんでした。

バルセロナでの生活も3年を過ぎ、周りのチームメートとの体格差をいやおうなしに意識しなければならなくなってきた中で、彼の意識がどう変わっていくのか、これからどうなって行きたいのか、昨年の夏に帰国した際に、また指導を受けたいという連絡をいただいた時に、少し厳しい言葉になりましたが、私の指導の内容というか接する態度も、今後目指す方向性によっては変えなければならないことをお伝えしました。

言葉で説明するのは難しいですが、「もう子ども扱いはしませんが、それでも良いですか」という感じのことを伝えました。

私としては彼本人とご両親の思いに、もしギャップがあったとしたら、それはどちらにとっても不幸なことなのではないかと余計な心配をしたのです。
私にとっても半年ごとの指導で、どれだけのお役にたてているのかという心配がありましたから。

同じ年齢の選手に比べて体格的にかなり小さいということもあって、所属しているチームの中での現状は厳しい部分も大きいようなのですが、彼が見ている先には、私には想像もつかない大きな夢と、いや既に明確な目標が設定されているようです。

そのことを確認してからは、私自身の彼に対する指導の目標も明確になりました。
昨年の夏、そしてこの年末年始と、もう子供を相手にしている感覚はありませんでした。
一人のサッカー選手として現状何を身に付けさせなければならないか、これまでプロの選手を相手にしていた時と全く同じ気持ちです。

この4年間で様々なことを身に付けてくれました、それは単に体の使い方という私の専門分野のみならず、体に対する考え方を含めてのことです。

既に固定概念に凝り固まって、人間本来の体の仕組みに沿った使い方という、シンプルな発想ができなくなってしまっている大人の選手を再生させることよりも、ゼロからすべて私の考えを吸収しようとしてくれる彼のような選手にこそ、私の力を発揮することができる対象なのです。

だからこそ大きな責任も感じています。

ここでお知らせです。
今週の土曜日、TBS系列で放送される『体育会TV』という番組の中の『キックターゲット』のコーナーで、3人の日本人サッカーキッズの一人として登場するそうです。

バルセロナのメッシ選手が出演することで、CMが流れています。

彼のような例は稀なのではと思いましたが、他にも同じような選手が何人かいるようです。

また選手ではなく、指導者を目指して単身ヨーロッパに渡って勉強をしに行ったという、今年からレノファ山口のフィジカルコーチに就任した『井田征次郎』さんのような方が何人も居てご縁が出来ました。

私の視野が狭かったというか、海外に目を向けるなどということは考えたこともありませんでしたが、そういう皆さんのお蔭で、私の考え方にも大きな変化がみられてきました、有難いことです。

おそらくはこれからもたくさんの方々との出会いで、私の考え方にこれまでにも増して影響を与えていただけると思います。

そして何より私がしなければならないことは、そういう方々のために、私の経験や今積み上げつつあることを、どうお役にたてていくかということに尽きると思います。


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
今年は「西本塾」3月10・11日と9月8・9日に、「深める会」を4月8日と10月7日に、そして「走り方錬成会」を12月29日に予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください.
「1回5分体が喜ぶ健康術」はアマゾンで在庫切れのことが多く、購入希望の方にはご迷惑をおかけしています。
出版元からの購入は可能ですので、ガリバープロダクツ(代)082-240-0768までお問い合わせください。

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