FC2ブログ

遠隔地に住む選手とどう向き合っていくか。

今日もブログを読んで頂きありがとうございます。

明日で6月も終わり、今年も半分が終わってしまうことになります。
おそらくすべての人がこの半年間に対して同じ感想を持たれていることと思います、「自分が生きている間にこんなことがあるとは」と。

我々人間は地球上のほとんどのことを管理できているという大きな勘違いをしていると思います。
分かっていないこと知らないことの方がとんでもなく多いのです。

難しい話はさておき、未だ終息せず、第2波第3波の襲来も予測され、終わりの見えない状況の中で、これまで当然だったことが当然ではなくなり、時代が大きく動いています。

会社に出勤しなくても仕事ができる職種の人たちは、テレワークやリモート会議などと言った人と接しない働き方がとられていますが、そんな人たちはごく一部で、私を含め多くの人たちは直接人と触れ合うことが前提の仕事をしていると思います。

人が生きて行くということは人と人のふれあいそのもので、異論もあるかもしれませんが、それこそが生きていることの証だと思います。

私の仕事はもともとその極致にあるというか、施術行為は勿論ですが、トレーニングにおいても集団での指導は苦手で、基本的にはマンツーマンの個人指導を行っています。

加えて私の言う結果責任まで考えると、トレーニングにおいては『継続』の二文字が絶対条件となります。

今の仕事のやり方で、その条件を満たすことができる選手はいるのでしょうか。

現在その条件に一番近いのが地元の競輪選手ですが、この選手にしてもトレーニングのすべてを管理して私の施設でトレーニングを行う日時を指定しているわけではありませんので、私の施設を訪れてくれたその日その瞬間に必要なトレーニングの負荷を調整するしかありません。

それでも私が目指す『動き作りのトレーニング』は、しっかりと形になってきています。

先日鹿児島から来てくれた高校生サッカー選手、前記事にも書きましたが、『グロイングペイン症候群』と判断された痛みの実態は、人間の体の仕組みに沿った体の使い方ができていないために起こった、筋肉の緊張度のアンバランス(このことを体の歪みという言い方をする人が多いようです)だと思います。

言葉で言うことは簡単ですが、このことを本当に理解して、改善に取り組んでいくことは容易ではありません。

今回一泊二日で、合計7時間に及ぶ指導となりましたが、ご想像の通り、初めて私の指導を受けた選手が形だけでもできるようになるには十分な時間とは言えません。

つい先ほども質問のラインメッセージが届きやり取りをしましたが、彼の自分を変えたい、もっと高いレベルでプレーできる体になりたいという気持ちがひしひしと伝わってきます。

私と向き合い結果に結び付けていくためには、強い覚悟が必要だと常々言い続けていますが、彼からは十分にそれが感じられます、だからこそもっと彼のためにできることはないかと考えてしまうのです。

以前『遠隔サポート』というシステムを作って指導をしたことがありましたが、この時ほど相手の本気度や真剣さがすべてだと感じたことはありません、申し込んでくれた方全てが私が求める本気度を感じさせてくれるわけではありませんでしたから。

今の状況になってなお、動画のやり取りやテレビ電話のような形を使っての、リモートでの指導は私にはできないと考えていました。

しかし、今回のような真剣に自らの成長を願う若い選手に対して、それも直接の指導を継続することができないと分かっている選手に対して、私自身がもう一歩踏み込んで何かを考えなければならないのではないかと、少し考えるようになりました。

会社勤めを辞めてもう30年になろうとしています。

自分でも分からないうちに勝負の世界に足を踏み入れ、勝つこと成績を上げることがすべてだと思って選手に接してきました。

結果を残しつつも、自分がやってきたことは本当に正しかったのかと今になって思うこともあります。

もしかしたら今の私に一番求められているのは、勝った負けたの結果の世界ではなく、これまでの経験を活かし、更に試行錯誤を繰り返しながら、どんな年代のどんなレベルの選手たちも、すべての選手たちが安全に、そして安心してスポーツに取り組めるような、『体の使い方』を指導することではないかと思うようになりました。

その内容は多岐に亘りますが、その『体の使い方』という概念の延長線上に、高いレベルで活躍できる選手が育っていくことが理想だと思います。

激しいトレーニングに耐え、痛みをこらえ、やっとつかんだプロの世界では、そこからの伸びしろが感じられないのです。

さて私は今の時代に即した自分の能力の発揮の仕方を、どう考えればよいのでしょうか。

広く浅くが一番嫌いなことは当然ですが、深く狭くでは応援できる選手が本当に限られてしまいます。

私からこういうやり方でやってみませんか、というアイデアを考え付くのを待っていると、何時になるか分かりませんので、私の指導を本気で受けたいと思っているが地理的に直接の指導を受けることは難しい、それでも何とかこういう方法で指導をして欲しいというような、私にもできそうな方法を提案してくれたら、現実として私がそれに応えられるか考えてみたいと思います。

自分の知識と経験を多くの選手に届けたい、この気持ちは誰よりも強く持っているつもりです。

新しい時代に、私も何かを変えなければならい、そう思っています。

スポンサーサイト



サッカースクール・クラッキの『谷田部貴寛』さんが見せてくれたお嬢さんの動画。

今日もブログをご覧頂きありがとうございます。

金曜から月曜まで、名古屋から東京と動きづくりの実技の指導を行なってきました。
内容に関してはこれまでも同じ内容でセミナーを行っていますので、今回は特に触れません。

今日記事にしたいと思ったことは、まさに『我が意を得たり』と、大きく頷いた出来事があったからです。

今回セミナー出張の最後となった、『キャプテン翼スタジアム戸田』で行われた月曜朝のコースに参加していただいた、『サッカースクールクラッキ』代表の『谷田部貴寛』さんが、私にぜひ見て欲しいと用意してくれたのは、1歳になったばかりの可愛いお嬢さんの動画(ユーチューブにリンクしてあります)でした。

(勿論、谷田部さんからは動画の公開の許可は頂いています。)

谷田部さんから説明を受けるまでもなく、これこそが私が言い続けている『人間の体はね・・・』に続く私の発信してきた数々の言葉が、ただの小理屈ではない事を証明してくれる、これ以上ない有難い資料だったのです。

谷田部さんとは、このセミナーの0期生として受講して頂いて以来、もう2年以上のおつきあいになると思いますが、私の講義を聞いて広背筋や伸筋の重要性という部分に強く興味を持っていただき、もうすぐお子さんが生まれるということもあって、どうすればその部分を私がいうように成長させられるかという事を熱心に質問してくれていました。

ハイハイができるようになったら、出来るだけその期間を長くして、立てるようになってもそれを喜ぶのではなく、出来るだけ四つん這いで頭を上げたハイハイの動作を行わせてくださいとお願いしていました。

私が感じている日本人と欧米人の骨格、骨盤の角度を言っているのですが、それはずばり骨盤から背骨を動かしてくれる広背筋の機能の違いだと思っています。

それを克服して欧米人に負けない、背中をうまく機能させられる体の動きを作るためには、まさにこのハイハイから立ち上がり歩き始める、自分の意志と力で移動することができるようになるこの時期が運命の分かれ道になるほど重要だと説明していました。

そうやってかなり意識してハイハイの時期を過ごしてくれたお子さんが、いよいよ1歳をすぎ1人で歩けるようになった今、谷田部さんが一生懸命真似をさせている『スクワット』の動作が、私を驚かす体の使い方になっていたのです。

短い動画ですが何度も繰り返し見てください。(上にリンクを貼ってあります。)

お子さんのスクワット動作は間違いなく広背筋優位、伸筋の連動で行われています。

体を低くする際はお尻を突き出し広背筋をうまく機能させているので、背中がすっと伸びて丸くなることがありません、まさにハイハイの効果です。

もう一点この視点が更に重要なのですが、よく見て欲しいのは体勢を低くした時、結果として股関節、膝関節が曲がっているのであって、意識として大腿四頭筋を使って股関節を屈曲させ体勢を低くしているのではないというところです。

また大腿の裏側の筋肉を使って、意識的に膝関節を屈曲させることもしていないのです。

だからこそ大腿四頭筋は3−5−7理論で言うところの3の方向への収縮に余裕があり、立ち上がる際に無理なく大腿四頭筋を使って膝関節を伸展させられるので、1歳の赤ちゃんが何度でも繰り返し行うことができるのです。

対してお父さんの谷田部さんの動作は明らかに膝関節主導のスクワットになっています。

体勢を低くする際には大腿後部のハムストリングを使って膝関節を屈曲させ、立ち上がる時には大腿四頭筋を伸展させて膝を伸ばしたいのですが、裏側の筋肉はすでに機能していて、それがブレーキとなり、膝関節の伸展動作を行う大腿四頭筋に大きな負担になってしまう動作になっています。

結果、動画の最後で分かるように、谷田部さんの方が疲れてしまい膝に手を置き、まさに大腿四頭筋の負担が大きかった事を証明しています。

対して子供さんの方は、まだまだいくらでもできますよとばかりに涼しい顔をしているのです。

スクワットは本来背中の伸展動作によって体勢を低くし、余裕のある大腿四頭筋の伸展によって立ち上がると言う動作である事を1歳そこそこの女の子が教えてくれているのです。

流石にまだまだ谷田部さんがああしなさいこうしなさいと教えられるわけがありません、この子はお父さんの動きを見様見真似で行っているにすぎないのです。

これが私が言い続けている、人間が持って生まれた体の使い方だと言うことです。

それが歳を重ねるごとに、この動きはこうしなければならないと言った固定概念を押し付けられて、無意識の内に本来持って生まれた使い方を忘れてしまうのです。

残念ながら動画は撮れなかったそうですが、公園で遊んでいる時ちょっとした下り傾斜をあのスクワット動作の背中そのままに、腕を前後に振ることなく、まさに『西本走り』そのものの体の使い方で、転ぶことなくトコトコ駆け下りる姿を見て、「これが西本さんが言っている人間本来の走り方か」と感動したそうです。

セミナーで実技指導を受けた人たちが、2時間の間に例外なく西本走りに変わっていくのは、それが元々体に仕組まれた自然な体の使い方に他ならないからです。

学ぶべき師は、我が子であったり四足動物の体の使い方なのです。

後からくっつけた理屈は、それこそ誰かが後付けで考えた理屈でしかないのです。

言葉では説明されていても今ひとつぴんとこなっかたと言う方も、今回のようにご自分のお子さん、コーチ仲間のお子さんという身近な存在の人間の体が、実際に動く姿をみれば、頭で考えることなく私が言っていることはそういうことなのかと納得できたのではと思います。

私はまさに人間の体という存在そのものに興味津々のオタクかもしれません。

いつまでも変わらず何故どうしてが浮かぶ限り試行錯誤を続け、人間の体に仕組まれた本来の使い方からはちょっと違っているのではと感じたことに対しては、こうした方がいいんじゃないですかと問題提起をして行きたいと思います。

それも聞かれればの話で、おせっかいをするつもりはありません、それぞれが好きなようににやればよいのです。

その中で、「何かが違うな、もっと良いものがあるのではないか」と、向上心を持って高く掲げたアンテナに、私の発信していることが引っ掛かったとしたら、どうぞ遠慮なく確かめに来てください、少しはお役に立てるかもしれません。

谷田部さん、お嬢さんありがとうございました。

人間が感覚する痛みとは何か、どう対処していくか考えてみました。

今日もブログを読んでいただきありがとうございます。

今日の広島は冷たい雨が降っていますが、未だに雪が降っていません。
観測史上最も遅い初冠雪が記録された日もとっくに過ぎて、記録更新が続いています。

今日は私にとって、いや生きている限り全ての人間にとって永遠のテーマである『痛みとは何か』について、今現在私が感じているところを書いておこうと思います。

痛みを感じて嬉しい人などいるはずはありません、私のところに施術を目的として来られる方の殆どが、今ある痛みをなんとかして欲しいというというという切実な動機からです。

しかし、その痛みという感覚は単純に忌み嫌われる対象なのでしょうか。

痛みの原因はそれこそ数え切れないくらいあると思いますが、それぞれの体が痛みという信号を発することで、我々人間に警告を与えていることは間違いのないことです。

痛みも伴うことが多い症状ですが、いわゆる発熱という現象は、体の中に侵入した病原体の増殖を抑える正常反応と言われています。
それをただ単に熱を下げることを目的とした薬剤を服用することは、人間本来の自然治癒力を阻害してしまう行為ともなりかねません。

体が感じる痛み、いわゆる腰痛や肩こり、医療機関で画像診断とともに宣告される『ヘルニア』という状態も含めて、体の部位そのものが痛みを発しているように思ってしまいますが、人間の体で痛みを感じるところは『脳』そのものです。

痛みを感じていると思われる部位の神経が圧迫されている状態を、その神経を介して脳に伝え、結果として脳が腰が痛いとかヘルニアの所見が出ている部位が痛いと認識しているのです。

こういう状態の痛みは『神経障害生成疼痛』と呼ばれているようです。
また神経そのものが長く圧迫され続けたことで炎症状態となり、言葉としてはそのままですが『神経炎』と呼ばれる状態となって、神経そのものの痛みを感じることがありますが、やはり最終的に感じ取るのは『脳』です。

切り傷や火傷、打撲や骨折など、明らかに原因のある痛みもありますが、こういう怪我をすると、その部位に痛みを発する物質が発生します。
この物質が末梢神経にある『侵害受容器』という部分を刺激することで痛みを感じます。

一般論はこれくらいにして、私が相手にしている生身の人間の痛みに対する感じ方は本当に千差万別、一人一人全く違うものです。

以前にも記事にしましたが、私はご本人が訴える痛みという感覚よりも、人間に与えられた骨盤と背骨を中心とした6方向の可動性とその連動動作が、出来るのかどうかを最優先に考えています。

その動きがある程度確保されているならば、日常生活動作は可能なわけで、多少の痛い痒いは本人の感覚の問題だと考えます。

痛みに目盛りはつけられませんが、本人が訴える痛みが10だったとして、その痛みが5に軽減したと感じてくれたとしても、痛みが消えたわけではなく、「どうですか」という問いに対して「お陰で痛みは半分くらいになりました」という言葉が返ってきたとしても、半分になった5という単位から、その5が痛みイコール10という目盛りに変換され、痛いか痛くないかという意味では、やはり痛いが優先されてしまうのです。

こんなやりとりが続く日常の中で、現在最も大きなテーマとなっている『痛みは脳が作る』同じことですが『脳が痛みを作る』と置き換えてもいいと思います、すべてがこの言葉に集約されるのです。

様々な原因で痛みという厄介な感覚を背負い込んでしまった人間の脳は、その痛みを少しでも軽減させたいと、その部位に少しでも負担がかからないような体の使い方を工夫します。

不幸にしてギックリ腰を発症してしまった体がどんな風な動くか、自分で経験がない人でも、なんとなく想像はつくと思います。
体を固くしてなんとも言えない歩き方になってしまいます。
そうしなければさらに痛みが増し、症状が悪化してしまうと脳が感じているからです。

しかし骨盤と背骨を中心とした6方向の連動性を回復させ、本来であれば既にその庇うという動作は必要ないと判断できる状態になったとしても、脳は痛みという感覚と患部を庇うという体の使い方を、そう簡単にやめてはくれません。

私が考える回復の過程は、まず6方向の連動という機能的な回復、次に患部自体の筋肉の炎症等の器質的な回復、これには細胞レベルの回復ですから時間はかかります。

そして最後に、脳がもう何も恐れることはない、元の状態に戻ったと認識してくれた時こそが完全回復と呼べるのだと思います。

そのためには、この回復の過程を本人にきちんと理解してもらわなければなりません。

黙って横になっていれば、誰かが治してくれるなどという問題ではありません。

最近の例ですが、ある競技スポーツ選手が股関節の痛みを訴え、それが原因で調子を崩している、意識がそこに行きすぎて動きのバランスを崩し、他の部分までおかしくなったと言うのです。

過去にも何度も同じ説明をしてきたつもりなのですが、やはりすぐに結果が見える競技をされているので、目先の痛みの感覚から気持ちが離れることができないのです。

私が施術の中で行っている『からだほわっと』という行為は、とにかくそれを受けている間だけは、自分が抱えている部分の痛みすら忘れ、ひたすら心地良いという『快感覚』を脳に与え続けることで、脳から痛みという『負の感覚』を一時的でも忘れてもらおうという意味が大きいように思います。

この選手の場合は、競技特性を考えたトレーニングで、痛い動かし難いと思っている体が、まったく問題なく連携連動して、競技動作に即した大きな負荷に対して運動できているという事実を、脳と体そしてなにより自覚できる意識レベルで実感してもらうことで、やっと痛いから動かないからダメだという感覚から抜け出すきっかけを掴んでくれたようでした。

一般の方を含め『痛み』という感覚をネガティブに捉えることは仕方がないと思います。
人によっては人間としてありえないような体の使い方までできるようにしてくれと、要求してくる人もいます。
どこをどんな風に動かしても痛くない体、それが理想で自分は痛みを発症するまではそういうことができたと思い込んでいるのです。

自分の体を知らない、普段自分の体との対話がなされていなかったということです。

最終的に痛みに対して、『脳』が完全にゴーサインを出してもらうためには、スポーツ選手であれば、頭と体が納得してくれるまで、私が指導している『動きづくりのトレーニング』を行ってもらうことしかないように思います。

一般の人の場合、可能であれば先日記事にし、YouTubeにも動画をアップした『ポーザーユニット』を使って、細いラインの上に立っているという非日常の環境の上で、自分の体が本来の働きができているという実感を持ってもらうことで、安定した地面の上でも当然動きが改善しているはずと思ってもらうことは大きな意味があると思います。

痛みに対して対症療法的な方法論はそれこそ星の数ほどあるとは思いますが、人間がなぜ痛みを感じ、何故それがなかなか消えてくれないのか、『脳』そのものの仕組みにもっと目を向ける必要があると、経験と年齢を重ねるたびにその思いが強くなってきました。


バレーボール観戦から感じたこと。

今日もブログを読んで頂きありがとうございます。

昨日はバレーボールVリーグの、地元『JT広島対名古屋』の試合を観に行ってきました。

セッターを務める『深津旭弘選手』と3年前からご縁があり、今回一度試合を見に来て欲しいということで招待して頂きました。

市内中心部に位置するグリーンアリーナ(広島県立総合体育館)で行われましたが、思い起こせばJリーグ開幕2年目の前期シーズンで優勝した時、優勝報告会をここで行ったような記憶が蘇りましたが、旧広島市民球場のすぐ隣にある割には縁がない施設でした。

試合開始は12時40分ということで、12時くらいに行けばいいかなという感じで呑気に構えていましたが、11時の開場とともに入場した熱心なファンの方々が、JTの応援席を埋め尽くし、応援席のチケットを頂いて入場したのですが、自由席にしか空いている座席はありませんでした。

野球やサッカーと違って、体育館と言う閉じられた空間の中で行われる競技なので、6000人くらいの収容人員の施設ですが、満員となった会場はこれまで経験したことのない熱気に包まれていました。

ホームゲームと言うことで、元選手と思われる大柄な人たちも会場内でそれぞれの役割で忙しそうに動き回っていたのが印象的でした。

コートに立って戦う選手たちが主役であることは当然ですが、現役を退いた後も、またJTと言う企業を挙げてのバックアップ体制は、応援団の方々を含め手作り感があってとても好感が持てました。

今回の試合観戦は、ただ観に来てくださいと言うだけではなく、ご縁が出来てからこれまで、体のことトレーニングのこと、様々な話題で私の考え方を理解し、自分のパフォーマンス向上に役立てようと取り組んでくれた深津選手の体の使い方を、生で見て欲しいということから実現しました。

ご本人も含め、他の選手の動き体の使い方については、個人の名前を挙げてしまうと問題がありますので、抽象的な表現になることをお許しください。

私は〇〇の競技を専門に行っていたわけではありませんし、トレーナーと言う立場でも、ひとつの競技を専門としてきたわけではありません。
そのことが逆に、この競技はこうあるべきだという固定概念にとらわれず、自分が試行錯誤を続けている人間の体の仕組みに沿った効果的・効率的な動きに沿っているかという視点で、動きを見ることが出来るという利点があるように思います。

とくに屈筋と伸筋をどう使い分けているかという所を見るのですが、レシーブにしてもアタックにしても、屈筋を主に使っているように見えると、時間の経過とともに正確性も強度も落ちて行くのが分かりました。

サッカー選手たちに伝えていることは、ボールをキックとするという動作は、広背筋を使って背中を反らす動き(骨盤と背骨の伸展)が、膝関節の伸展を自然に促した方が、冷静にコントロ-ルできるし、強いボールに力を伝えることが出来るということです。

これが伸展からの伸展という言葉の意味です。

バレーボールのアタックを見ていると、ジャンプの際に骨盤から背骨をしっかり反らし、肩関節から肘関節そして手首のスナップと、まさにしなやかな伸展動作の連携連動動作で構成されています。

それが体の前側の屈筋を使った、体を丸めるような抱え込むような打ち方になると、上手く決まった時には迫力のある強打に見えますが、時間の経過とセット数を重ねるとともに、ジャンプの高さが低くなったり、タイミングが画一的となって、相手のブロックにかかりやすくなっていきました。

逆に相手のチームで目を引いたのは、周りの選手が大きいので小柄に見えましたがおそらくは180㎝後半の身長だと思いますが、この選手のアタックは最後まで威力が落ちることがありませんでした。

バックアタックが得意のようでしたが、ジャンプからの空中姿勢が見事に背中が反っていて、いわゆる滞空時間が長く感じるジャンプに見えます。
その姿勢から全身をしならせ、体全体でボールをヒットしているように見えました、無理に叩きに行っていないのです。
そのためかなりの数トスが上がっていたと思いますが、最初から最後までその動きは変わることはありませんでした。
またプレー中も笑顔が絶えず、楽しそうにプレーしているように見えました。


JTの選手たちの方が、前日の土曜日、地元での2連戦の初戦を0-3で負けていることもあって負けられないというプレッシャーがあったのか、一緒に観戦していた家内も同じような感想だったようです。

笑顔の大切さは、昨年全英女子オープンゴルフを制して時の人となった『渋野日向子選手』の活躍でクローズアップされましたが、もちろん打つ瞬間笑っているわけではありませんが、アタックする瞬間、レシーブする瞬間、体を固くして屈筋に頼ってしまうと、思ったように体が動かないことは、もう理解できると思います。

シーズン真っ盛りの駅伝の選手たちも同じ、骨盤から背骨のしなやかな反りが出来ていない選手は、後半必ずフォームが乱れ脱落していきます。

話題になっているナイキのシューズですが、このシューズの恩恵を得るためには骨盤がしっかり引き起こされていることが条件となりますし、逆に言えばその姿勢がとりやすくなるシューズと言えるかもしれません。

今日は遠く千葉から、昨年の災害の際、自転車式の足こぎポンプで友人のガソリンスタンドで給油のボランティアをしたことで有名になった、競輪の『山賀雅仁選手』が明後日からの松山での開催に備えてトレーニングとケアを受けに来てくれます。

競輪選手に提案している体の使い方も全く同じです、体の前側の屈筋に頼るのではなく、背中で生まれた力を膝の伸展にどうやってスムーズに伝えるか、そのことがメインになっています。

様々なスポーツ競技の選手たちの動きを見ていましたが、最終的には『伸展からの伸展』という短い言葉に集約されます。

そのことを単なる方法論ではなく、何故そうなるのかと言う体の仕組みから理解してもらい、そのためにはこのドリルが必要なのだという段階を経て西本理論をそれぞれの競技に活かしてもらわなければなりません。

競技レベルが高くなればなるほど、その必要性が増します。

理論と実践の組み合わせ、相手によって『正しいことは正しい』では伝わらないことは分かっていますので、相手の役に立つ伝え方を工夫していきます。

今回のバレーボール観戦、色々な意味で私の考えていることはどんな競技にも当てはまるものであると確信できました。

セミナー受講者からいただいた感想から『理解』という言葉の意味を考えました。

今日もブログを読んで頂きありがとうございます。

今年も残すところ今日を含めて後4日、早いところでは昨日が仕事納めで、1月5日まで9連休と言う会社もあるようですが、私は明日の午後に行う『走り体験会』をもって、今年の締めくくりとさせていただいています。

ブログもなんだかんだと書き続けていますが、今年の更新これで最後になると思います。

今日テーマとするのは、先日大阪で行ったセミナーを受講してくださった方からメールで感想を届けていただき、これはご本人だけではなく、私の指導を受けて頂いた方全てに伝えておかなければならない重要なことだと思ったからです。

私が直接指導した皆さんに求めている『理解』という言葉の意味を、それぞれの方がどう捉えているか、伝える側と受け取る側でその意味が共有されているのか、また私が発した言葉を皆さんがどう受け止め、どう理解しようとしているのか、そのことを整理しておく良い機会だと思いました。

以下、頂いたメールの一部内容を引用させていただきます。

講座では、屈筋よりも伸筋を使うことで力がより発揮されること、力を入れずにぶつかった方が痛くないことなど、自分の直感に反することが次々に起き、驚きの連続でした。

効率的な走り方につきましても、自分でも実践したいと思いDVDも購入させて頂き、見よう見まねでやってみています。

ただ、DVDについていた紙にある「基本的なことばかりですが、ここに収録された内容を理解していただき、実践できるようにならなければ、ご自分の動きを変えることはもちろん、正しく指導できるわけがありません。」という先生のコメントを読むにつけ、「何をもって理解したと言えるのか?」・「どのタイミングで指導を始めれば良いのか?」といった不安を感じたのも事実です。

先日、講座のウェブミーティングがありましたので、上記のような不安をメンバーに打ち明けたところ、既に練習に取り入れているメンバーから「自分のやり方が正しいのか不安になるので、選手たちと一緒に映像を観ている。」というようなコメントも頂きましたし、分からないこともあるし、正しいやり方でできているのかも分からないが、まずは自分も選手たちも続けることを優先してやってみることが大切だということを共有しました。

自分も分からないなりにまずは続けてみようという気持ちになりましたし、自分の動きがどう変わるのか、選手たちの動きがどう変わるのか、楽しみになりました。

指導者でありながら人間の身体について全然分かっていなかった自分にとって、このように考えるきっかけを与えてくださった先生との出会いはとても貴重なものでした。

今後は、先生のおっしゃっていた「選手の身体を壊すのは指導者です」という言葉を忘れることなく指導にあたりたいと思います。


『理解』という言葉の意味は多岐に渡り、この言葉の概念を共有することはとても難しいことなのだと、再認識しました。

私が担当させていただいた4時間、初めて受講された方にとっては俄かに信じがたい、これまで経験してきたことで構成された既成概念や固定概念からは想像すらできないものばかりだったと思います。

しかし冒頭でもお話ししたと思うのですが、私がお話ししたことは私が考え出したとか、私しか知らない私しかできないなどと言うことは何一つないのです。

4時間が過ぎた時には、なんだそういうことだったのかと思っていただければいいだけのことです。

にもかかわらず、頂いたような感想をほとんどの方から聞くことになります。

セミナーの4時間が、丸二日かけて伝えている『西本塾』であっても感想は同じで、目から鱗だとか、これまで全く知らなかったという反応が返ってきます。

極論になりますが、この現状を変えるために私が声を挙げているということなのだと思います。

DVDを購入して頂いた際に添付している添え書きに、「基本的なことばかりですが、ここに収録された内容を理解していただき、実践できるようにならなければ、ご自分の動きを変えることはもちろん、正しく指導できるわけがありません。」と書かせていただいていますが、ここで使っている『理解』と言う言葉こそが、固定概念の中では伝えきれない私の思いを集約したものなのです。

勿論短い文章の中でそれが伝わらないことは承知していますが、私が『理解』という言葉を使っている意味は、私の考え方や実際に体を使って行う各種のドリル、また最終的な走るという行為に至るまで、それらが特別なものではなく、実際に継続して取り組んでいる間に、過去行ってきた体の使い方の方が作為的で難しいことで、これらの動きを行うことの方が自然で、体に優しいものであるということに気付いて欲しいということなのです。

もちろんこれまで見たことも聞いたこともない考え方であり体の使い方ですから、頭で理解するのは難しいと思いますし、実際に体を動かすこともにも違和感はあると思います。

それをまずは頭で理解してなどと思わずに、ひたすらDVDをお手本に体を動かし続けて欲しいのです。

『理解』以前の『分かったとか出来た』という言葉も必要ありません、とにかく見よう見まねで結構ですから継続して頂きたいのです。

何か月先になるかは分かりませんが、そんな期限を決めて結果を求めるのではなく、気がつけばそれが当たり前のことになって、特別なことをしているという意識が消えて欲しいのです。

そうなってくると、他のチームに比べて特別な筋トレをやっているわけでもないし、体が大きな選手を並べているわけでもないし、スピードが速い選手を並べているわけでもないのに、気がつけば大きな選手に当たり負けしなくなっていたり、一歩目のスタートが速くなっていたりと、サッカー選手にとって必要な要素が改善されていくという結果が後からついてくるのです。

どれくらいの期間が必要ですかと言う質問もよく受けますが、そこに気持ちが行き過ぎるから、人間の体が持って生まれた効率的でかつ効果的な体の使い方というシンプルな部分を見落としてしまうのです。

私の話を聞いて取り組みを始めてくれている指導者の方も、自分のやっていること指導していることが本当に正しいのか、自信がないという方が殆んどです。

それが正しい感想だと思います、分かった出来た完全に理解したなどという言葉に翻弄される必要はないのです。

フライングバックトレーニング(FBT)にしても、走りのドリルにしても、最低限押さえて欲しいことはセミナーの中でも手取り足取り、それぞれの体で体験して頂いたと思いますし、DVDでも動画の中で解説も入れています。

その最低限知っておいてほしいことから逸脱しなければ、とりあえずは間違いではないのです。

セミナーに参加されたり、西本塾に参加して頂いたみなさんは、本当に学ぶことに貪欲で、その真剣さは驚くばかりです。

ですから直接指導させていただける機会では、どんなに言葉を尽くしても動画を見て頂いても伝えきれない、体そのものの機能や動きの感覚については、体をぶつけ合ったり背骨を直接動かしてあげることで少しでも体そのものが感覚できるように工夫もしています。

それでも伝えきれないのが生身の人間の体の不思議な部分です。

言葉で説明しきれないことは山ほどあります、いえ私が追い求めてきた世界の中ではそういう部分の方が遥かに多いと思います。

私自身がそういう状態なのですから、皆さんには私が伝えたことを『完全に理解した』という言い方を頂点として、『分かった出来た、自信を持って指導できる』という言葉も、一度固定概念から外していただいて、「人間の体はこういう風に使うと楽に動けるんだ」くらいの気持ちで取り組んで頂ければと思います。

それだけで十分に、私が冒頭皆さんに投げかけた、「選手の身体を壊すのは指導者です」という厳しい言葉に、対応できる指導が出来るのではないかと思います。

感想を届けて頂いたことで、多くの方が立ち止まっている『理解』という言葉の意味を、私なりにお話しすることが出来ました。

自分の考えを自分以外の人間に伝えるということがどれだけ難しいことか、この6年間切実に感じてきました。

今日文章に出来たことで、これから先伝える機会があった際には、お互いが共有できる部分を増やしていけそうな気がします。

今年も色々ありました、たくさんの出会いもあり、分かれもあったと思います。
出会いは一期一会なら、分かれも永遠ではないと思います、またどこかで道が重なるとき、これまで以上の何かを感じて頂ける存在になれるよう、毎度勝手な言い分ですが『自己評価』を向上させる努力を続けて行きたいと思います。

来年が皆さんにとって素晴らしい年になりますように、今年も一年間ありがとうございました。


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
日々の気づきやブログの更新情報はツイッターに書いていますので、チェックしてみてください。
2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
「西本塾」と「深める会」を開催しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報・募集中」をご覧ください.
「1回5分体が喜ぶ健康術」はアマゾンで在庫切れのことが多く、購入希望の方にはご迷惑をおかけしています。
出版元からの購入は可能ですので、ガリバープロダクツ(代)082-240-0768までお問い合わせください。

最新記事

カレンダー

06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

カウンター

検索フォーム

QRコード

QR

フリーエリア

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51P40WM8EQL.jpg