ゴルフの練習に行ってきました、ブランコのイメージでスイングできました。

今朝はゴルフの練習に行ってきました。
日曜日でも90分打ち放題ができるため、車で45分ほどかかる練習場に行ってきました。

ここは距離を確認するにはもってこいの広さがあります、一番奥のネットまで280ヤードもあって、練習場の飛ばないボールではなかなかネットに直接届かせることは出来ません。

今日は久しぶりにブランコのイメージのスイングが出来て、真っ直ぐ遠くに飛ばすことができ、アプローチの距離感も良く、パターも芝生の上で30分しっかり練習できたので、充実した練習になりました。

練習場の私を見た人は、きっとアベレージでも80台で回る、それなりに上手いゴルファーだと思うに違いありません、私自身そう思いますから。

もう4年前になりますが、ドラコン大会出場を目指して1カ月以上毎日真剣に練習した時期がありました。

本番前日、家内と三男が今日行った練習場に付いてきてくれ、ボールの行くへを確認してくれました。

その時には持参したコースボールを打つと、しっかり奥のネットに届かせることができて、これなら本番は自信を持って300ヤード越えを狙えると確信しました。

その甲斐あって本番も練習の成果を発揮することができ、高宮町にあるリージャスクレストゴルフクラブ、グランドコースの10番に設定された、ほぼフラットで少しアゲンストという条件の中で305ヤードを記録し、公認の記録賞を今でも大事にとってあります。

私がゴルフを始めたきっかけは42歳の時でしたが、その頃トレーニングを指導していたゴルフの研修生の女性に、体の使い方を指導しながら、自分がやったことがないゴルフのスイングを、本当に私が教えていいものかと思ったことがきっかけでした。

それを言ってしまえば、自分がやったことがないスポーツは一切指導できないということになりますが、プロを目指して真剣に努力している彼女の力に、少しでもなりたいという気持ちの中で、うまい下手は別としても、ゴルフとは何かということの入り口くらいは知っておいた方が良いと思いました。

まったくの初心者である私が使うにはもったいないと言われたり、逆にあまりにも初心者向けの道具ではカッコ悪いなどと、色々考えましたが、研修生である彼女に一任するのが一番間違いないと、道具はすべて選んでもらいました。

その頃流行っていたというか有名だった、坂田塾を主宰されていた坂田信弘さんの指導書や動画を参考にして、ひたすら6番アイアンを練習し続けました。

近くの練習場は平日の午前中なら打ち放題があるので、週に2回は通っていました。
あまりに多くの数を打ち続けて、手がむくんでしまいグーが出来なくなったこともありました。

彼女に話をすると、それはさすがにやりすぎですと笑われてしまいました。
何かに取り組むと徹底してやらないと気が済まない私の悪い癖です。

初めてのラウンドは、当時指導していた三菱広島野球部の12月中旬に行われた納会ゴルフでした。
ドライバーで打った後は何を持っても同じだからと言うか、練習していないので、ほとんど6番アイアンで打ったと思います。

スコアは140くらいだったと思いますが、最後のカップに入れるまでにこんなに大変なことをするのかと、大いに興味を持ってしまいました。

一緒に回る選手たちは、若く体力も当然ありますので、(私が指導しているのですから)あたれば相当な飛距離を飛ばす選手もいました。

私も始めたばかりでしたが、ドライバーの飛距離は普通にキャリーで250ヤード以上飛んでいて、ランを含めると280ヤード飛ぶ時もありました。

ドライバーと言うクラブは、誰が振っても当たればそれくらい飛ぶようにできているのだと普通に思っていました。

それが、同世代やそれ以上の年齢の方と回るようになると、私の飛距離は異常で、他の人より30ヤード以上飛んでいることに気づきました。

そうなると私と一緒に回ってくれる人たちは、私の飛距離を期待し、とにかく遠くに飛ばせと煽られるものですから、右へ左へとOBを何発打つか分からないラウンドが続きました。

そのうちに真っ直ぐ飛ばすにはどうすればと考え始める時期が来て、一気に距離が出なくなり220ヤードくらいしか飛ばない時期が続きましたが、シニアプロの方から、それでも普通の人から見れば十分飛んでいるし、そのうちまた飛ぶようになるから、スコアメイクのために真っ直ぐ飛ばす練習を続けるように言われました。

その後は飛ばしたい真っ直ぐ打ちたいが両立せず、相変わらず安定しないスコアが続いています。

シニアの有名なプロの方や、競技レベルのアマチュアの方からも指導を受けたことがありますが、そこで指導されることは、ことごとく形に出来て、「これを続けなさいすぐに上手くなるから」と言っていただけるのですが、なぜかひとつも身に付いていません。

レッスン書を読み漁り、ユーチューブのレッスン動画を片っ端から見続けて、練習やコースに出るたびにそれを試してみますが、上手く行けば行くほど、もっと良いものがあるのではと、他の方の理論に手を付けてしまうのが常でした。

お蔭で引き出しは増え、自分のことは棚に上げ、人のスイングを見るとどこを変えればいいのか、どこを意識すればもっと良くなるのかが分かるようになってきました。

私のことをよく知ってくれている、数段レベルの高い方からもアドバイスを求められることがありますが、スイングを見ていなくて話を聞いただけでも、ここの動きが違うんじゃないか、この瞬間の意識が違うんじゃないかというイメージが湧き、それをアドバイスすると、「見てもないのになぜ分かるんだ、なるほどそうかもしれない」と、思ってくれることもあります。

どのレッスンにも、それぞれの理があります、それをすべて受け入れて継続すれば、間違いなく上達できるかもしれません。

しかし、私がこれまでやってきたこと、見たり聞いたりしてきたことを総合すると、確かに原理原則に近いことは存在すると思うのですが、実際に行う人間の体の違いや考え方の違い、そして現状のレベルやスイングなど、一人として同じ状況は存在していないのではと思います。

その人たちすべてに、これが正しいからこうやってやってくださいと言うレッスンでは、出来る人と出来ない人が出てくるのは当たり前だと思います。

昨年西本塾で札幌に伺った時、一緒にラウンドしてくれた諏訪さんの友人の方は、飛距離はないがショートゲームに長けていてスコアをまとめられるという上級者の方でした。

是非私に飛ばしのコツを教えて欲しいということで一緒に回りましたが、練習場から拝見して、30代半ばでこの飛距離ではさすがに寂しいというくらいの飛距離でした。

ボールの高さも出ませんから、グリーンの攻め方にも制限が出てきます、それを余りあるショートゲームでカバーする腕前にも驚きましたが、やはりもう少し遠くへ飛ばしたいという気持ちは痛いほどわかりました。

それが私のワンポイントアドバイスで、本人が驚く程の高さと飛距離を生むスイングに変わりました。

そのアドバイスは、「左の脇腹を強く使ってください」、それだけでした。

とてもきれいなスイングでしたが、アドレスからフィニッシュまで、どこに力が入っているのか分からないほど滑らかなのですが、滑らかすぎてメリハリがないというか、ボールに力が伝わっていないと感じました。

アドバイスと言うのは、意識にしても体の部分にしても一か所に絞らなければ実行は難しく役には立ちません。

それもアドバイスを受けた本人が、なるほどと思ってすぐに行動に移せなければ意味がありません。

そして、その場しのぎではなく、自分がそれをこれからも大事なこととして継続してもらえるものでなくてはなりません。

息子智志が、初心者にもかかわらず250ヤード以上の飛距離を打てるのは、動きづくりのトレーニングで、体のどこをどう連動させるのかという意識がしっかりできているので、スイングのアドバイスをする際、「あのトレーニングの時の感じだよ」と言う言い方をしてあげると、すぐにそれが出来てしまうのです。

脇腹をどう意識すれば飛ぶのか、それは誰にでもあてはまるのか、もうお分かりですよね、聞き耳を立てて真似をしても同じ結果にはなりません。

私がアドバイスができるのは、ゴルフの正しい動きを指導するのではなく、さりとて欠点を指摘するのでもなく、その人のスイングの中にある飛ばなくしている要因を見つけてあげて、一番分かりやすい言葉で、できるだけポイントを絞って伝えてあげることです。

他のスポーツ選手の動き分析とまったく同じ手法です。

残念ながらゴルフはスコアという数字が絶対で、自分よりも下手な人間のアドバイスを聞こうなどという謙虚な人は、滅多にいるものではありません。

今のラウンド数では私自身のスコアを縮めることは少し難しいですが、ベストスコアの83を70台にし、コンスタントに80台の前半で回れるようになれば、もう少し大きな声でものが言えるかもしれません。

いくつになっても続けられるのがゴルフの良い所だと思います、加えて人間の欲と言うかゴルファー永遠の欲でしょうか、1ヤードでも遠くに飛ばしたい、よく分かります。

私は1時間もあれば、どんな方でもプラス10ヤードくらいは飛ばせるようにしてあげる自信があります。

飛ばなくさせている原因を探ればいいだけのことですから、筋トレもストレッチもいりません、体とクラブの使い方の問題です。

ああ、私の70台はいつになったら出せるのでしょう。
ドライバーを握りしめ鼻の穴を膨らませて300ヤード先まで飛ばしてやろうと、ティーグランドに仁王立ちする私の姿はちょっとお見せできません。

冷静沈着に行っている他人の分析を、なんとか自分にも教えて欲しいと思いながら、いつまでも飛ばし命の私でした。

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ゴルフスイングにおける飛距離と方向性の両立

昨日に引き続き、札幌で行った「ゴルフ西本塾」の内容を、自分でも忘れないために、きちんと言葉にして整理しておきたいと思います。

表題の通り、ゴルフクラブを握ったことのある人なら、初心者からトーナメントを戦う本当の意味でのプロゴルファーまで、「飛んで曲がらない球を打ちたい」という事が永遠のテーマであると思います。

私自身、42歳でゴルフというものに出会ったときから、どういう訳か遠くに飛ばすという事にかけては一目置かれる存在でした。

何をどうしたらなどという理屈は分からないまま、ただ振れば飛んでいくという感じでした。

ただ方向性に関しては、まさに行き先はボールに聞いいてくれという状態で、真面目にゴルフに向き合っている方から見れば、邪道というか「寄席」で言う「色物」扱いで、私がティーグランドにドライバーを持って立つと、子供の運動会のように、同伴の方から「フレー、フレー」と応援される始末でした。

当然ですが、私も少しでも良いスコアで回りたいと、それなりに考え練習もしました。

形にこだわり本来のスイングができなくなったためか、ある時期には230ヤードくらいしか飛ばなくなった時期もありました。

お世話になっていたシニアのプロに相談すると、「やっとゴルフスイングらしくなってきたのだから、そのまま続けていれば、今のスイングに慣れてまた飛ぶようになるよ」と言われ、半年くらいかかって元の飛距離近くまで戻ってはきましたが、私本来の距離には戻らず、かと言って方向性が良くなったかといえば、以前と変わらない状態でした。

こんな性格ですから、とにかくとことんスイングを分析して、「これがゴルフにおける不変の体の使い方だ」というものを見つけ出してやろうと、レッスン書を読み漁ったり、ユーチューブで様々なレッスン動画やトッププロのスイングを見続けました。

ゴルフスイングは始動してからボールを打ってフォロースルーまでの一連の動作は、本当にあっという間の出来事で、それこそ瞬きをしている間に終わってしまうほどの動作です。

その動作に対して、驚くほど多くの理論や指導方法があり、どの方法を学んでもそれなりに満足できる結果を得る事ができるという不思議な動作です。

レッスン書を買って読んでみると、巻頭カラーで紹介されたスイング理論と、途中のページで紹介される別の方が指導する理論が、とても同じ事を言っているとは思えない内容で、「読者は何を信じれば良いの」というものを目にする事は日常茶飯事です。

私も有名なプロや競技レベルのアマチュアの方から指導を受けた事が何度かあります。

器用貧乏と言うのでしょうか、言われた事をすぐに体が表現できるので、教える方にも満足していただき、私自身もこれでいこうと思ってレッスンを終える事になります。

そのままそれを続けていれば、今ころはもう少しマシなスコアで回れるようになっていたのかもしれませんが、その場では出来たし納得もしたけれど、これは私には合っているけれども、人間本来の体の使い方という意味で、万人に等しく通用するものなのかという疑問が湧いてきて、もっとシンプルにもっと効率的な体の使い方を教えてくれるレッスンはないものかと、それこそ毎日のようにユーチューブを見続けています。

これは現在も続いている事ですが、一度じっくり見た内容が回り回って改めて見直すと、なるほどそういう事だったのかという事がたくさんあって、トータルとして私がレッスンをするというレベルにはまだ届いていないと思います。

何度か書いてきましたが、ゴルフをやっている方々は、スコアという絶対的な評価があるので、自分より下手な人間のいう事に聞く耳を持たないというか、相手にもされない事がほとんどです。

私がいくら真剣にスイングを分析し、普遍の体の使い方に迫ろうとしても、それを求めてくれなければ伝えようがありません。

今回札幌で一緒に回ったお二人は、それぞれ目的は違いますが、何としても課題を克服したいという強い気持ちがあったからこそ、私のいうことを聞いてみようと思ってくれたのだと思います。

これまでもゴルフも含め様々な競技の選手を指導してきましたが、彼らに共通して言えるのは、「このままでは終われない」という危機感と、強い目的意識があったからだと思います。

つまるところ本気で私から学ぼうとする心構えができているかということが全てだと思います。

それを感じなければ、私自身が本気になりませんので、うわべだけの付き合いというか指導なら、結果など出るはずがないので、初めからお断りしたほうがお互いのためだと思います。


これは西本塾に参加を希望している方にも言えることですが。

さて前置きが長くなりすぎましたが、私が札幌で飛距離不足に悩むゴルファーに対してどういうアドバイスをして、たったのワンラウンドをプレーする中で、自他共に大きな変化を感じることができたかという内容です。

飛距離をアップさせるためにはいくつかの要素があります。

まずは単純にヘッドスピードを上げるということです。

二つ目はミート率といってドライバーのフェース、ボールを打つ部分のスイートスポットと呼ばれる部分でいかに正確に打てるかということ、単純に言えばこの二つです。

大人の男性が、いわゆるフィジカル的な能力で負けるはずのない女子プロの選手より飛ばないということは普通にあります。

そこで言われるのがミート率を上げようというレッスンです。

その方は、このミート率に関しては、私が教えてもらいたいほど再現性のある正確なスイングができるので、後はヘッドスピードをどうやって上げるか、ということになります。

その方法として筋力トレーニング等でパワーアップしてとなるのですが、実際のスイング動作をどう改善するかという明確な目標がなければ、闇雲に筋力をつけても全く意味はないのです。

今ケガをしてしまって、全英オープンには参加できないというニュースがありましたが、現在世界ナンバーワンの「ローリーマキロイ選手」は、公式には175センチ73キロと、平均的な日本人の体格とそれほど変わらないというか、もっと大きな日本選手はたくさんいます。

にもかかわらず彼の飛距離はツアー選手の中でも上位にランクされる飛ばし屋です、しかも本当に正確なドライバーショットを打つことができす。

まさに飛んで曲がらないの見本のような選手です。

以前から彼のスイングにはとても興味があって、それこそいろいろな動画を食い入るように見てきました。

その中にある研究者が、まさに科学的な分析を試みているものがありました。

結論だけを言うと、腰の回転速度が驚くほど速いというのです。

トップの位置で右に回転している骨盤が、ダウンスイングに入るより一瞬速く、左にねじり戻されるときのスピードのことです。

一般のゴルファーが毎秒350度、ツアープロで550度、マキロイはなんと720度という数字が出たそうです。

しかしこれだけを見て腰を速く回せば遠くに飛ぶかというと、そんな簡単な話ではありません。

ゴルフをやっている人は聞いたことがあるかもしれませんが、ツイスト打法や左一軸スイングなどの呼び方で言われている体の使い方は、右から左にねじり戻されてきた骨盤を、なんとインパクトの瞬間に、もう一度元の右方向にねじり戻せということを言っています。

アドレスから体が右にねじられてトップの位置までクラブが上がって、それを勢いよく左にねじり戻すことでクラブを振ってボールを打ち、遠くに飛ばそうとする、まさにそのインパクトの瞬間に骨盤をまた右にねじり戻せという説明に、流石に私もこれはできないと思いました。

説明されるドリルはちゃんとできますが、実際にスイングするときにはインパクトで逆回しというイメージはどうしても持つことはできませんでした。

提唱者は実際にそれをやっていると言います、私はその動画を何度も再生しスローで見てもそうは見えない、なぜどうして、なかなか疑問は晴れませんでした。

以前からゴルフ理論で言われている、左の壁という存在も私には理解できませんでした。

そんな中。今回の「飛距離アップ大作戦」を成功させるためには、何としても自分が納得できる体の使い方を見つけ出す必要がありました。

いろいろ考えを巡らせているとき、私が指導していた野球の投手の体の使い方が大きなヒントになりました。

人間が静止状態からエネルギーを生み出すためには、落下と進行方向への重心移動と、最後に上半身と下半身の捻転を使った回転動作があると、私の中では定義しています。

その回転動作を最高に使い切るためには、回し切る目的の位置から逆算して135度の角度がベストであるというのが私の結論です。

それをゴルフスイングに当てはめると、終点の位置はヘソが飛球線方向に向いた位置ですから、逆算すると正面より右45度を向いた位置までヘソを回すことが必要になります。

しかし、ヘソイコール骨盤と、上半身が一緒に右に向いてしまったのでは、ただ右向け右になってしまい、上半身と下半身の捻転差を作ることができません。

実際には下半身の方が先に動きが制限され、上半身はさらに回り続けますから、ここで捻転差はできているとほとんどの人が満足してしまい、そのまま切り返してダウンスイングに移行することが、飛ばない原因だと言う結論に達しました。

どういうことかと言うと、捻転差はもっと作れるし、できる限り捻転さを大きくしないと飛ばないのです。

そこで言われるのが、トップの位置からすぐにグリップを動かさず、「下半身主導で切り返す」ということの本当の意味がわからないとダメだということです。

テークバックからグリップが右腰のあたりを過ぎたあたりから下半身の右への回転を、急激に左回転に戻すことで、ヘソは左に向こうとしますが、グリップは慣性力で、まだトップの位置に上がろうとして動き続けているため、下半身と上半身の捻転がこれ以上ねじれないという感覚になった瞬間に、上半身の捻り戻しが自然に発生し、何も考えなくてもグリップは下降し始めダウンスイングへと移行するのです。

この下半身と上半身の生き別れ状態をいかに強く作れるか、これが飛距離を生む秘訣だと確信しました。

マキロイは右回転から左回転への切り替えのスピードが前述の通り異常に速いのです。

それを可能にしているのが、研究者の弁によると外腹斜筋という説明でしたが、加えて私が重要視している広背筋の関与はいうまでもないと思います。

それほどの勢いで右回りを左回りに転換しても、胸はまだ右45度を向き続けておく意識を持てば、ヘソは正面を向いたところで止まってしまいそれ以上は回転することができません。

これが左の壁の正体です。

そして止まっている骨盤の中心にあるヘソを、ヘッドがものすごいスピードで追い越してきます。

この動きを腰がさらに右に逆回転している、ツイストしていると言う表現を使うことになったのでしょう。

マキロイのように左回転のスピードが早ければ速いほど、その勢いで正面に止まった際逆回転しているような感覚になるのだと思います。

これは結果であって、けっして正面の位置に戻ってきた骨盤を、自分の意識で右に逆回転させるということなど、誰が考えてもできるはずがありませんから。

いかに勢いよく正面に戻せるか、そこで左の股関節の上で骨盤の回転を受け止められるか、これがツイスト打法と呼ばれているものの正体だと思います。

これらのことを考え合わせ、アドバイスとして使った表現が、「トップから腰(骨盤の一番高い部分)を、前傾角度に合わせてではなく、できるだけ地面と水平に思い切り真横に回してください」というものでした。

ゴルフでは左の股関節を切り上げるという表現が使われますが、前傾している骨盤を切り上げるというイメージで使うと、ほとんどの人が上半身も左にめくれて体が開き、それに伴ってフェースも開いてスライスしたりあたりの弱いインパクトになります。

切り上げるのではなく、地面と水平に真横に回すことで、前傾角度の分、結果的に左側が切り上がるということになるのです。

言葉というのは難しいものです、プロのレッスンに書いてあることは結果として間違っていなくても、その言葉通りに動きを再現すると、同じ動きにならないということが起こります。

相手にどういう動きをさせたいか、そのためにはどういう意識でどういう言葉で伝えるか、それがきちんとできなければその場限りのレッスンだったり、形だけのもので終わってしまうのです。

真横に回すという意識が、彼の動きを見違えるようなものに変え、結果として飛んで曲がらないというボールが打てるようになったと思います。

ここまで色々考えて伝えたアドバイスはこれだけかい、という事ですが、できるだけテーマを絞って大きな効果を与える事こそ指導する側腕の見せ所と言うものです、今回の指導に関しては私も時間をかけて準備した甲斐があったと思っています。

本人は今まで以上に体もクラブも左へ振っている感覚になって、引っ掛けて左へ行ってしまうような気がすると言っていましたが、しっかり左へ振り抜くことでヘッドがきちんと返りヘッドスピードが上がり、遠くへまっすぐ飛ぶという結果が得られるのです。

この文章はまさに自分のために書いています、自分で考え自分で見つけた結論ですが、いつものようにすぐに忘れて違うことを考えてしまうので、ここにしっかり記録として今回のことを書いておきたいと思いました。

飛距離アップを望むゴルファーには大きなヒントになるはずです。

さて、西本塾参加者からの感想も続々と届いていますので今日も紹介しておきます。

西本塾in札幌、塾生の高畠です。
blog拝見したところ無事広島に着かれたとのことでしたので、是非、感謝の言葉を伝えたいと思いメールさせていただきます。
改めまして、西本先生、二日間誠にありがとうございました。
また小林先生、諏訪先生には開催準備等々で大変お世話になりました。
他の塾生の方々も大変お世話になりました。
西本先生に出会えたこと、皆様との出会いのおかげで今回の西本塾において学んだことは、一生の財産になると確信しております。
初日は今まで具体的に感じることのできなかった”伸筋の優位性”、”広背筋の重要性”といったことや具体的な身体の運用方法の言語化などを実際に拝見し、人間の身体の仕組みとは何かと考えさせられる内容でした。
既存の安易な考えによる身体の使い方では非効率的な動きになるとは、人間は何て面倒くさい生き物だとも思ってしまいますが、それとまた同時に素晴らしく精巧に作られた生き物とも思えます。
一日学ぶことこんなにも身体の変化を感じることができるのも人間だからこそ。そんな気付きを頂きました。
今後は学んだ動きをまずは自分で体現できるように習熟し、自分の能力アップの為、今後の指導の為、迷えばここに戻ってこれるという羅針盤として活用させて頂きたいと思います。
二日目は全て操体法ということで、非常に密度の濃い一日を過ごさせていただきました。
聞けば、このような回は稀という事でしたので、非常に運が良かったです。
今まで片思いをしていた操体法にやっと出会えたという感動と、その手技の奥深さであっという間に一日が過ぎ去り、復習の毎日です。
手技は早速活用させていただき、効果を実感することもできました。
こちらも今後の活動における武器を頂いたので、これをさらに磨いていこうと思います。
両日通して感じたことは、やはり治療・トレーニングと分けて考える必要はなく、人間一人の存在として見ることが重要なんだと感じました。
両方とも根幹は一緒で、その根の部分に西本理論があることによって私の中では今はまだまとまっていませんが、今後の深化によって何かにはたどり着けそうだという、漠然とした手ごたえを感じています。
一歩一歩この道を一生懸命に進んでいきたいと思います。
乱文失礼いたしました。思いだけでも伝わるといいのですが。
西本先生本当にありがとうございました。


熱い感想をありがとうございました。
色々感じるところはあったと思いますが、高畠さんの夢を目標に変え実現していくために、今回の出会いを活かして欲しいと思います。

アダムスコット選手 日本オープン参戦

千葉県の千葉カントリー梅郷コースで昨日始まった、ゴルフの「日本オープン」に、なんと世界ランキング現在2位のアダム・スコット選手が参戦してくれています。

ゴルフに興味のない人には今日の記事は楽しくないかもしれませんが、いつもどちらかというと難しいことを書いている私にとっては、キーボードを叩く手も心なしか弾んでいます。

ゴルフ界では、人口減少や娯楽の多様化で、競技人口がどんどん減っているそうです。

現実ゴルフ場に行くと、56歳の私ですら同伴競技者の中で一番の若手だったりします。

逆にジュニア層では、石川遼選手や松山英樹選手の活躍に触発され(と言っても一攫千金を夢見る親たちの方ですが )、熱心に取り組む子供(親子)が増えています。

これとて、現実にそこに届かないとわかるとゴルフから離れてしまうようで、本来楽しむべき生涯スポーツとしては、根付いているとは言い難いのが現状でしょう。

42歳の時にゴルフを始めましたが、それまではまさか自分がゴルフをやることになるとは思ってもみませんでした。

まずは道具を揃えるのにお金がかかります。

始めた時に揃えたのは、ドラーバー、4番ウッド、3番アイアンから9番アイアン、ピッチングウエッジ、52度のアプローチウエッジ、56度のサンドウエッジそしてパターの13本です。

規則では14本までバッグに入れてもいいのですが、初心者の私には必要ないという判断で、当時研修生をしていて、私のところにトレーニングにきてくれていた女性にお願いして選んでもらいました。

いくら初心者とはいえ、いわゆる初心者向けというのも嫌だったし、逆にプロが使うような難しいクラブなど、とても扱えるとは思えませんでしたので、まあそこそこ恥ずかしくないクラブを選んでもらいました。

もちろんクラブだけではゴルフはできませんので、キャディーバッグ、シューズ、手袋、そしてボールと、なんだかんだと買い揃えるものがたくさんありました。

それでもクラブに関しては、アウトレットと言うのでしょうか、研修生をしている彼女につてもあって、年式落ちの未使用品が安く手に入り、総合計で10万円で買うことができました。

この初期投資が高いか安いかは意見が分かれると思いますが、趣味らしい趣味もなく、夜の街に繰り出すこともなく、タバコも吸わない私にとって、その後何よりの楽しみになってくれたことを思えば、決して高い買い物ではなかったと思います。

当然、ゴルフ場に行ってプレーをするためにはプレー費がかかりますが、それも1日自然の中で楽しい時間を過ごさせてもらって、1万円から1万5千円ほどですから、これも考え方ひとつだと思います。

14年のゴルフ暦の中で、アイアンは3代目、ドライバーは4代目と5代目の2本を所有しています。

技術や目標が高くなるにつれて、使いたくなる道具にもこだわりが出てきて、今バッグに入っているクラブの合計金額は初期投資の◯倍になってしまいました(笑)

若い人のクルマ離れが言われて久しいですが、集団というかグループで何かをするより、自分の時間を大切にしたいという人が増えてきたのでしょうか。

それと、何に対しても欲がないというか、普通でいいやという感じなのでしょうね。

私にとってのゴルフは、まさに自分一人の贅沢な時間です。

もちろん同伴競技者はいますが、それが知り合いの方であっても、初めて一緒にプレーさせてもらう人であっても、ボールを打つときは全て自己責任、順番を待っている間は山の木々に囲まれて、ゆったりした時間を過ごすことができます。

もちろんスコアも気になりますし、少しでもいいスイングができるようにいろいろ工夫もしていますが、こんな気持ちに良い時間はそうそうないと思います。

けっして上手ではありませんが、初心者の人に対するアドバイスは、結構的を得たことが言えるので、広島近郊でゴルフを始めてみたい方、一緒に楽しみませんか、諸々ご相談にのりますよ。

42歳、ゴルフを始めた14年前、タイガーウッズの全盛期でした。

宮崎のフェニックスカントリーで行われる大会に、タイガーが参戦していて、一度でいいから目の前でタイガーのスイングを見てみたいと本気で思ったものでした。

仕事の関係で実現しませんでしたが、それから暫くしてタイガーにも色々なことがあり、全盛期の姿とは違ってきたのはとても残念でした。

スポーツの世界、いろいろ考え方はあると思いますが、一人飛び抜けた選手がリードして、その座を脅かす存在との熾烈な戦いが行われ、それでもトップの座を譲らない強さを見せてくれるような、別格な選手の存在は、全体のレベルを引き上げる意味で、絶対に必要だと思います。

大相撲の白鵬や、体操の内村選手、まさに別格の強さですね。

そういう選手がいる時こそ、次の世代が育ってこなければならないのですが、特に大相撲では白鵬の強さが際立ちすぎて、全体としてのバランスを欠いているように思います。

日本のゴルフでは、尾崎将司選手がその立場でしたが、後を追う選手の台頭がなく、華やかな女子プロの人気に押され、試合自体がどんどん少なくなっているようです。

その中に出てきた石川遼選手、華々しいデビューから、一気にトップ選手に駆け上がっていきました。

その後を追うように松山英樹選手が活躍し、今では立場が逆転しています。

残念ながらというか、二人とも主戦場をアメリカに移してしまったため、日本のツアーに看板となるスター選手が不在という状況になっています。

今回の日本オープン、オープンという名前の通り、プロだけではなく予選を通ったアマチュア選手も出場し、文字通り日本一を競う格式のある大会です。

あのNHKが生中継をしてくれる唯一の大会ですから。

それが年々ギャラリーの数も減り、少し寂しい大会になっていたようです。

そこへアダムスコット選手の参戦です。

週末は西本塾を行うために、現地に行くことはできませんが、昨日も録画してしっかりアダムスコット選手のスイングを鑑賞しました。

まさに鑑賞、という言葉がぴったりくるレベルの、完成されたスイングだと思います。

全く無駄な動きが見られず、私の言うところの「屈筋」を使って力むという感じも全く見られません。

ドライバーからアイアンまで、どのクラブを持ってもリズムやテンポが全く変わらず、まるで機械が打っているようにさえ見えます。

とくにフィニッシュの体勢を崩さず、ボールの行方を見送る姿は、惚れ惚れするほどです。

野球の投手と同じで、静止した状態から自分の意思で動きの全てがコントロールできるのが、ゴルフのスイングですから、他の選手、例えばローリーマキュロイ選手や松山英樹選手など、ゴルフファンなら知らない人はいないという選手との比較を、私のフィルターを通すとどういう違いが見えるのか、いつかNewspicksで取り上げさせてもらおうと思っています。

素振りだけでもいいから、あんなキレのある緩みのないスイングができるようになりたい。

本気でそう思っています。

体のどこを意識するのか

昨日久しぶりにゴルフに行ってきました。
久しぶりといっても、1か月半ぶりですが、1か月に一度は行きたいと思っているので、かなり空いたような気になっています。

コースは広島一の難コースといわれている、安芸高田市にあるリージャスクレストゴルフクラブ・ロイヤルコースです

姉妹コースのグランドコースには、今年も二度お邪魔しましたが、ロイヤルコースはほぼ2年ぶりくらい
一緒に回らせていただいたのは、このコースのクラブチャンピオンの経験もある、もう6年ほど前からお付き合いをいただき、現在も「操」で体の調整をさせていただいている〇下さんと、グランドコースの方のクラブチャンピオンの経験者である〇田さんのお二人でした。

普通に考えれば、私ごときの素人ゴルファーがご一緒させていただけるレベルの方々ではありません。

それが、〇田さんが身動きもとれないほどのひどい腰痛に苦しんでいたときに、〇下さんから、だまされたと思って行ってみなさいと、私のところに来ていただいたことがご縁となり、腰痛が改善しゴルフができるようになったらご一緒しましょうという約束を果たしていただき、3人でのラウンドとなった次第です。

2年前に、グランドコースの10番ホールを使って行われたドラコン大会で、私が305ヤードを記録したと自慢げにお話ししたことで、コースを熟知している〇田さんが、年齢も変わらない私が、あの左のバンカーをキャリーで超えたということにたいそう驚かれ、是非一緒に回って自分との距離の違いを、この目で見たいと言っていただきました。

あの時にはまさにドラコン大会の出場と、300ヤード超えという一大目標に向かって真剣に努力し、見事に目標を達成しましたが、本番の後しばらくは体中がひどい筋肉痛で、いかに自分が頑張ってトレーニングをしていたか、後になってじわじわと効いてきました。

その後コースを回る際には、これはというあたりが出ても、おそらくキャリーでは270ヤードが精いっぱいだったと思いますが、今回はせめてそのレベルのあたりを、〇田さんの目の前で見せなければと、かなり意気込んで本番に臨みました。

18ホール中何発かはそれらしいあたりが出ましたので、自分としても満足して終わることができました。

スコアの話題には触れていませんが、コースの難しさもさることながら、とにかくドライバーショットを振り切って遠くに飛ばすことを最大のテーマとして臨んだので、OBの数が相当あり、ここでスコアを発表させていただくのはご容赦願いたいと思います。

今回一つ気づかされたのは、途中で〇田さんが、私のOBボールを探していただいた時に、一緒に拾っていただいたボールをもらって使ってみた時のインパクトの打感が、自分が持って行ったものと大きく違い、フェースに吸い付いてから飛んでいく、いわゆるトランポリン効果というものが感じられ、ました。

距離も方向性も良いように感じられ、ボールの値段もさることながら、自分の使っているドライバーやヘッドスピードにあったものを選ばないと、飛ぶものも飛ばないし、真っ直ぐ行くものもいかないということを実感しました。

とくに私のように、ある程度ヘッドスピードがある人間には、それが致命的な失敗(OB)につながるということでした。

自分のことばかり書いてしまいましたが、今回のラウンドのもう一つの目的は、腰痛が回復しゴルフもできるようになった〇田さんですが、それ以前のようなスコアが出せなくなったという話を、先日ケアに来ていただいたときに伺っていました。

施術を通して、私から見れば、もう十二分に体を使ってスイングできるはずなのに、頭のどこかで体に対する不安が抜けきれず、ブレーキをかけていることに気づき、施術後、鏡の前でスイングを繰り返していただき、私の思う所を伝えて、頭と体の疎通を図れるように指導させていただきました。

その結果というか、アドバイスがどういう形でスイングに現れ、スコアに結びついていくのかを、この目で見たかったのです。

他の競技の選手にも言えることですが、画像診断ではもう完全に治っていると言われても、以前のような動きを取り戻せない選手がたくさんいます。

リハビリの過程に問題があることはもちろんなのですが、本人が意識していないレベルで、頭は体に対して抑制的にブレーキをかけてしまっていることがほとんどです。

とくに〇田さんのような、アマチュアとはいえ上級者になると、クラブとヘッドのフェースコントロールに長けているため、ある意味ごまかしてでも、ある程度のボールは打つことができてしまうのです。

しかしそれでは競技レベルのスコアに戻ることはできません。

その部分を何とか改善させたいというのが、私の目的でした。

ですからスイングそのものというよりは、スイングを構成する体自体の動かし方を、私の視点で分析したかったのです。

話が戻ってまたまた言い訳になりますが、私自身のことは二の次でスコアな ど全く気にしていませんでし たから、それもティーグランドは、普通は使用しないフルバックから打ちましたので(笑)

そして始まったラウンド、最初はぎこちなさを感じたものの、「操」でアドバイスしたことを、改めてラウンドしながら指摘し、〇田さん自身では言われたことをやっているつもりでも、私や〇下さんから見れば、もっと体を捩じる動きができるはずだということになり、少しずつ思い切ったスイングを取り戻していきました。

後半のインコースに入ると、おそらくこれが〇田さんのゴルフであろうという、小気味の良いスイングから繰り出される力強うボールが、ドライバーもアイアンにも見られるようになり、さすがというスコアでまとめられました。

ご本人も満足していただいたようで、一時はゴルフができなくなるのではと落ち込んでいたのが嘘のように、来年の公式競技に向かって思いを巡らしている様子でした。

ラウンドの後、お茶を飲みながら話をしましたが、ここで体の動きに関して興味深いやり取りがありました。

私のアドバイスは、一言でいうとバックスイングで胸とお腹を、飛球線後方に置いた鏡に対して、正対させるところまで回してくださいと言うものでした。

身体に対する不安はさることながら、結果を求めるあまり飛球線方向にばかり意識がいってしまい、いわゆる手打ちになっているから、まずはこれ以上回せないという所まで体を回して、ここまで回しても体は大丈夫なんだということを頭に納得してもらいたかったのです。

気持ち良くボールを打ち、納得のスコアで回ってきた後、ご本人の口から発せられた動きの意識は、「とにかく肩を回そう」この一点だったというものでした。

ゴルフのスイングはアドレスから動き始めれば、あとはそれこそ一瞬の出来事です、あそこをどう動かしてここをどう動かしてなどと考えている暇はありません。

その中で、後ろを向くほど体を回してくださいと言うアドバイスを受け、〇田さんが意識したポイントが、肩ということになったのです。

ここに実は大きな落とし穴があるのです。

ゴルフを長くやっていて、〇田さんのような上級者になると、アドレスからの始動はヘッドからか、左肩からか、はたまた下半身の膝や股関節かといった、レッスン書に書いてあるような既成のイメージが染み付いています。

おそらく今回はその中から左肩を回すというイメージとリンクさせたのだと思います。

しかし私はそこに落とし穴があると指摘しました。

肩という言葉のイメージに固執してしまうと、もしまたバランスが悪くなってうまく当たらなくなった時に、下半身との連動が損なわれ、上半身の方だけに意識がいってしまうことになるからです。

こうなると上下の捻転という力を使うことができないため、飛距離をロスし方向性にも狂いが生じてしまいます。

私のようなレベルのゴルファーなら問題もそれほど大きくありませんが、一打を競う競技となるとこの問題は避けて通ることはできません。

だから私は、せっかく上機嫌な〇田さんに対して、「まだまだ体のことを専門的にお話ししてはいませんが、体を動かす時の意識はできるだけ体の中心に近いところを一点意識してください」という言い方をしました。

するとすかさず、「それは体幹ですか」と返ってきました、体幹トレーニングという言葉が一般の方の中にも浸透してしまったのですね、体の中心といえば体幹、大事なのも体幹と言葉のイメージが先行してしまっているのです。

言っている〇田さん自身が体幹という言葉の意味を理解していないのは話の流れですぐに分かりましたが、たぶん一般の人同士でならこれで会話が成立し、「そうだ体幹を回すんだ体幹を鍛えればいいんだ」で終わってしまうのでしょうね。

これではあまりにもアバウトすぎて、どこをどう動かしたらいいのか、会話している当事者同士でも共通認識が持てるポイントは見つからないと思います。

私が指摘したポイントは臍です。

難しい理屈は別として、右足の裏で地球を回すイメージから始動し、臍がこれ以上回せないという位置まで回せば、間違いなく肩はしっかりまわって、下半身と上半身の捻転差はマックスになります。

肩を回すの意識では、臍が回っていなくても構わないことになってしまいます。

〇田さんが本気で私のところでトレーニングを積み、体の仕組みや働きをもっと理解していただければ、また違う説明の仕方が出てくるかもしれませんが、今は臍が回りきっているかどうかが〇田さんのスイングとスコアを決めるキーポイントになると思いました。

同じようなことでアドバイスを必要とする人がいたとして、昨日の会話も傍で聞いていたとしても、それがそのままその人に当てはまり、改善ができるとは限りません。

やはり体をみて話を聞いて、実際に見なければ分からないことはたくさんあります。

もしかしたら「肩を回してください」と言ってあげた方がいい人もいるかもしれません。

なぜだか私は、人間の体の動きを見て、ああだこうだと考え、こうしたらこうなる、こうするべきだ、何という言葉で伝えよう、どんなトレーニングをすればもっと良くなってくれるだろう、そんなことばかり考える人間になってしまいました。

願わくば私自身に対して、客観的なアドバイスをして、ゴルフがもっとうまくなってスコアが良くなるように、もう一人の私がいてくれたらと思います。

賢明な皆さんは、この話が一ゴルフの動作改善にとどまらず、様々な競技の動作や、故障明けのリハビリそしてトレーニングに応用される内容であることに気づいていただいていることだと思います。

そういう見方をしていただければ、私の話の中にはいろいろヒントになるものがあるかもしれません、それぞれの感性で探してみてください。

ゴルフ体の連動

先週の日曜日、一昨年の夏ドラコン大会の会場となった、リージャスクレストゴルフクラブ・グランドコースに行ってきました。

時期は8月中旬、まさに夏の盛りで炎天下のもと行われた大会でした。

結果は念願の300ヤード超えを記録し(305ヤード)、一つの目標を達成しました。

このコースに来るのはその後2回目で、コース自体のレイアウトもあまり記憶にはありませんが、コースを知り尽くしたメンバーさんと一緒なので安心してプレーすることができました。

同伴者は、私がパターの師と仰ぐ方と、私のトレーニーとして長くお付き合いをいただいている方で、65歳になられますが現在も競技ゴルファーで、さらには一緒にラウンドするのは初めてながら、ハンデ1のバリバリの競技ゴルファーの方という豪華メンバーでした。

さすがにドラコン大会では、ティーグランドから見て左サイド260ヤード付近にある、20ヤードほどのバンカーを越えなければ、ドラコン選手として話にならないレベルでしたが、普通にラウンドするときには、間違ってもあのバンカーは超えないだろうという感覚しか持てない距離感でした。

私の持ち球というか、ドライバーから放たれたボールは、よく言えばパワーフェード、悪く言えばスライス系の球筋のため、もっとボールを捕まえることができれば、ようするにドローボールを打てれば、もっと飛距離が出るはずだと、上級者の人にあおられて、この半年ほどボールを捕まえることを第一に考えてスイングを改造中でした。

距離の出ない人から見れば、フェードボールとはいえ普通に打てば250ヤードは飛ばすことができるし、一日に2・3回は270ヤードくらい飛ぶこともあり、さらには方向性もだいぶ安定してきたので、もう飛距離を追い求めることはやめてスコアアップを目指した方がいいのではと言ってくれる人も増えてきました。

まだ70台を出したことがないので、せめてゴルフを始めたからには80切りを達成しなければとは思っていますが、まだまだ筋力には自信がありますし、ゴルフの飛距離アップのための動きづくりを研究しているので、もうすぐ56歳になる私の年齢でも、さらに飛距離アップができることを証明したくて、ひたすらドライバーのスイングを研究しています。

200ヤードそこそこの飛距離の方が20ヤード伸ばそうというのなら、まだ話は簡単ですが、常時250ヤードを打ち、ドラコン大会では300ヤードを超えた私の飛距離をさらに伸ばそうというのですから、そう簡単な話ではありません。

今一番のテーマになっていることは、インパクト後のヘッドの軌道です。

つかまり球を打つために、インパクト後に急激にヘッドを返す意識が強くなりすぎて、いわゆるボールを押し込む動作ができず、スイングアークが少し小さくなってしまい、上体が早く起き上がってしまっていたのを、なんとかヘッドアップせず、前傾を保ったままヘッドを押し込み、ボールを見送れるようにしたいと思っています。

それが出来れば、間違いなく飛距離アップは望めると思っていますし、方向性も良くなってくると思います。

日曜日のラウンドですが、ドライバーでのティーショットでOBが4本、ショートホールで22度のユーティリティーアイアンでのOBが1本、そしてセカンドショットのミドルアイアンでOBが1本と、合計6本のOBを打ってしまいました。

ショートホールとセカンドのOBはピンを意識しすぎて顔が上がってしまい、シャンクしてしまいました。

ドライバーはボールの曲りというよりも狙った方向のミスで、ある意味納得しなければなりません。

自分のボールがどういう軌道を描くのか、まだまだ半信半疑の状態で構えているため、スイング自体が中途半端になっていると思います。

そんななか、終わってみれば46・45・91というスコアでした。

バーディーも2つあり、アプローチもパターもいつもに比べれば危なげなくできて、褒めていただくことができました。

ゴルフにタラレバは禁物ですが、OB6個分を差し引けばかなり良いスコアで回っていたことになります。

早くドライバーのスイングを安定させ、今回のようなショートゲームができれば、スコアアップも近いかもしれません。

そんな楽しいラウンドでしたが、もう長くお付き合いをいただき、スイングも体のことも私なりにきちんと把握していると思っている、ベテランの競技ゴルファーの調子が、今までご一緒させていただいた中で一番と言っていいほど良くないのです。

他の方にはラウンド中に、ああだこうだと言うことはできないのですが、その方には体の使い方という観点から、私なりに気づいたことは伝えるようにしています。

今回は体の動きが連動していないことが明らかでした。

アドレスからの始動が、まさにヘッドだけをひょいと持ち上げてしまい、体が捻れていかないのです。

左肩が顎の下に入っていかないどころか、右肩もアドレスの位置から後方に動いていきません。

そうなるとまさに手打ちということになり、体が起き上がってボールの頭を叩きトップボールになるのです。

それが何回か出てしまうとなおさら、ボールをしっかり見てという気持ちになり、悪循環に陥ります。

私はポイントとして、いつもトレーニングで意識してもらっている、右の肩甲骨を使いましょうと声をかけ、ハンデ1の方からは下半身が動いていませんよと声をかけられ、指摘している場所こそ違っていますが、言いたいことは「体が全体として連動していませんよ」ということなのでした。

その方は、結局最後まで、いつものスイングを取り戻すことができませんでした。

金曜日にトレーニングに来ていただいたときにその時の話をして、改めてアドレスからの始動の意識を確認していただきました。

それは右足の裏側の内側、親指のラインで外側に地球を回そうとするように力を加えるという意識です。

ゴルフシューズにもソフトスパイクが付いていて、地面をしっかりグリップしてくれます。

下半身主導とか手を使わないなどと言う言われ方をしますが、やはり長いクラブを両手で握っているのですから、手を使わないと言われてもイメージはしにくいと思います。

下半身主導を意識しすぎると、体が先に開いてしまい振り遅れになる方がほとんどですし、足はついてくるからとにかくしっかり腕を振れと言われると、今度はリストの返しが早くなってしまい、左へひっかけることになります。

地面においてあるボールを打つことはこんなにも難しいものかと、嫌になることもあります。

そうした中で、右足裏で地球を回そうとすると、もちろん地球が回るはずはありませんから、スパイクによって固定された足裏の動きが膝の内側に伝わり、さらに股関節の届いて、骨盤の右側が上後方に引き上げられるような感覚になります。

実際にはまだそこまでの動きは表面上現れていませんが、体の内部では、そうなっていることを自分で確実に感覚できるところまで意識して、地球を回します。

それが確実に感覚できたら、あとはもう何も考えずに力任せに腕の力を使ってクラブ動かしても、オートマチックに背骨が捻れ、下半身はそれを受け止める準備がすでにできていますから、体が流れてオーバースイングになることもなくトップに位置まで上がっていきます。

そうすると右の股関節に十分重心が移動し、今度はダウンスイングに入る瞬間に、右の股関節はそのまま我慢して、左の股関節を同じく上後方に引き上げる意識で、一気に骨盤を回転させると、上半身の力と下半身の力が最大限に交わって発揮された瞬間にインパクトを迎え、最大の飛距離を得られるということになります。

言葉でいうのは簡単ですが、この股関節の動きを完全に使いこなせるようになるためには練習が要ります。

このことのエッセンスを、アコーディアゴルフグループの会報誌に連載させていただいています。

トレーニングをしながら、何度かお話したことがある内容ではありましたが、改めてその意味をお話しし、次のラウンドにはおそらくしっかり修正して臨んでいただけるようにドリルを行いました。

私がスイングに対してアドバイスするなどと言うことはおこがましいほどレベルの違う方ですが、そういう方でもほんの少しの意識の違いがスイングを崩し、修正ができないほどの状態でラウンドを終えてしまうこともあるのです。

野球の投手に対しても、ボールをもってフォームの修正はできないと、動きづくりのトレーニングをさせますが、ゴルファーも同じです。

まずは正しい体の動き作り、これなくして高いレベルでの修正はできないと思います。

負け惜しみとなりますが、ゴルフはお金と時間をかけた人がうまくなるというのはある意味仕方のないことです。

しかし、それで到達できるレベルには限りがあります。

自分がどこを目指すのか、シングルハンデ入りか、クラブチャンピオンか、地区のチャンピオンか、日本のトップアマか、そのどこが目標であっても、やることは一緒です。

現状に満足せず、高い目標を求めるのなら、動きづくりのトレーニングは絶対に必要だと思いますし、私のアドバイスも決して無駄にはならないと思います。

W杯、今朝も早起きして試合を見ました。

日本のマスコミはピッチの上の選手ではなく、裏話や家族との秘話みたいな、サッカーとは無関係なことばかりをここぞとばかりに表に出して報道しますが、私たちが期待しているのはピッチの上で躍動する選手の姿です、プライベートに興味はありません。

外国のチームの試合を見ていると、純粋にサッカーのプレーを見て楽しむことができます。

私など普段見聞きすることがない選手ばかりですから、なおさらそう思います。

スポーツ選手はアイドルではありません、汗をかき泥まみれになってボールを追い続ける、その姿だけを報道してほしいと思います。

秘話は外に出ないからこその秘話なはずです、私だけが知っていることは人には言ってはいけないのです。

ベスト4が出そろい、いよいよクライマックスが近づきました。

最後まで楽しませてもらいましょう。

プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを始めました。
4月15・16日の二日間西本塾を、予定しています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の講習会情報をご覧ください。

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