『サッカーコーチ育成セミナー』開講 西本塾生『倉本和昌』さんの挑戦

今日は皆さんにお知らせしたいことがあって記事を書きます。

それは西本塾生でもある『倉本和昌』さんが新たな挑戦を始めることです。

サッカーの関係者の中には倉本さんの名前を知っている人は多いと思います。

経歴等は彼のフェイスブックを見て頂くとして、35歳の彼がいよいよ本当にやりたかったことができる環境を作るために、1月まで所属していた大宮アルディージャを離れ起業を決意したそうです。

その仕事とは、『世界に通用する!チームの勝利と個人の育成が両立できるサッカーコーチ養成セミナー』の開講です。

これまでサッカーだけでなく様々な競技の選手や指導者と出会ってきました。

それぞれ皆さん情熱を持った素晴らしい方々だと思います。

とくにサッカーの指導者の方々は、異口同音に「世界に通用するプレーヤーを育てたい」と言われます。

そのために海外にまで行ってコーチとしての勉強をし、日本のサッカ-を強くしたい、世界に通用する選手を育てたいと熱く語ってくれました。

そんな人たちが私の元を訪れ、西本塾や個人指導を通じて私の考えや体の使い方といった、いわゆる西本理論に触れると、自分が一生懸命学んできたことが、なぜもう一つ確実な結果に結びつかなかったのかが分かったと言ってくれます。

私はもちろんサッカーの専門家ではありませんし、プレーの経験すらありません。

そんな私の言葉がなぜ彼らの心に響くのか、それは私の言っていることが、まさにシンプルな人間の体の仕組みとその効率的な使い方という観点から語られているからだと思います。

そのもっとも基本的な部分を十分理解することなく、応用発展の部分を学び続けてきたことに気付いてくれるのです。

サッカーの指導者はライセンス制度が確立され、いわゆるスポーツ医学の講義も受けるそうです。

実際にその講義の講師を務めている人も、西本塾に参加してくれたことがありましたが、その方曰く、自分たちが講義している内容は、当然マニュアルがあって解剖学の基礎や一般的な故障やケガの対処法など、おそらくは受講する人たちも既に知識として持っていることばかりで、一応やっていますというレベルに過ぎないと言っていました。

もちろん最低限の知識は必要ですから、資格を取るための講習会と言うレベルでは当然のことかもしれません。

しかし、指導者として本当に知りたいことは、そんな話ではないはずです。

西本塾の最後に感想を述べ合う際、サッカーの指導者の方が私に言ってくれるのは、「こういう内容のことを、なぜ公な組織が行ってくれないのでしょうか、なぜ西本先生がそういう場所でお話ししてくれないのですか」という言葉です。

残念ながら私の考えていることや指導しているトレーニング方法、体の使い方といったことは、これまでの教科書的な指導とは異なっている部分が多いと思います。

実際に学んでいただき、それらが絶対に必要な知識であり技術であると理解してくれたとしても、これまでの固定概念を覆すほどの力は、今のところありません。

私は私の力の及ぶ範囲で、しっかりと正しく伝えて行くことで、指導者や何より彼らの指導を受ける選手たちの成長のお手伝いをしているつもりでした。

そうは言いながらも、私の考え方が遅々として広まって行かにことに、本音を言えばいら立ちを覚えていたことも事実です。

ただ少しずつではありますが、真剣に学びを継続してくれている方々がいることも確かで、そういう人たちも私以上に固定概念の壁を感じながら、絶対にこの考え方を広めて行かなければと奮闘してくれていることも知っています。

私が公の立場を得られる機会がない今、地道にこれまでの活動を続け、理解者たちに応援を要請されればどこへでも飛んで行きたいと思っていることは前回書きました。

今回のことは、昨年末に行った「走り体験会」のつもりが、「走り錬成会」とグレードアップした会に参加を申し込んでくれた倉本さんから、相談があるので時間を作って欲しいということを事前に聞いていて、翌日の午前中に詳しい話を聞くことになりました。

それが今回のことです。

「自分が指導者として選手を指導していくのでは色々な意味で限界がある、本当に日本のサッカ-が世界に通用するレベルになるためには、選手以上に選手を育てる指導者を育成していかなければならない」、という結論になったようでした。

どんな方法でどんな内容のことを身に付けてもらえば、彼が夢見る日本のサッカーのレベルアップにつながるのか、いよいよその準備が整ったようです。

それが、『世界に通用する!チームの勝利と個人の育成が両立できるサッカーコーチ養成セミナー』と銘打ったセミナーの開講でした。

彼は退路を断って、大宮アルディージャを離れ、セミナーの運営という仕事を立ち上げ起業しました。

詳しい内容は彼のフェースブックを見て頂くとして、その講義の一コマを私に受け持ってほしいと言ってくれました。

私の作り上げてきたノウハウを、心あるサッカーの指導者にぜひ伝えて欲しいと言ってくれたのです。

やっとこんな機会を与えてもらえたと感謝の気持ちでいっぱいです。

西本塾とは一線を画し、サッカーという競技に特化した講義の内容をこれから考えて行かなければなりません。

何より講義を受けてくれた人たちが、すぐにでも実践したくなる内容にしなければなりません。

人生の節目ともいえる年齢を迎える私に、大きな希望と責任を与えてくれました。

こんなワクワク感は久振りです、まだ私の一回目の講義の予定は決まっていませんが、そこでの新たな出会いもとても楽しみにしています。

微力ではありますが、倉本さんと一緒に日本のサッカ-が世界に通用するために必要な、有能な指導者育成するという、大きな目標に向かって突き進む彼を応援して行こうと思います。

私の人生まだまだ楽しいことがたくさんありそうです。

最後にもう一つ嬉しいことが今朝ありました。

遠隔サポートを中断していた方から、改めて指導を再開して欲しいという連絡を頂きました。

思いが伝わったことにほっとしたと同時に、今度こそお役に立てるように頑張らせていただこうと思いを新たにしました。

どんな出来事も次につながる大きな経験となるはずです、自分のやり方に何か問題があったと考えることができれば、失敗などという言葉はいらないと思います。

重心移動のことをもう少し説明しておきたいので、またの機会に書きます。

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大久保嘉人選手の来シーズンの活躍を願って。

今年も残すところ1週間となりました。

今朝の新聞でFC東京の大久保嘉人選手が、1シーズンぶりに川崎フロンターレに復帰することを知りました。
2013年、シーズン前のトレーニングから5月の連休まで、ほんの短い期間でしたが川崎フロンターレのトレーニングコーチとして仕事をさせてもらった時に、一番思い出に残っている選手でした。

彼はそのシーズンから3年連続Jリーグの得点王という偉業を成し遂げました。
昨年はFC東京の一員としてシーズンに臨みましたが、本来の姿を見せることは出来なかったようです。

あの年、今シーズン後半にサンフレッチェ広島に移籍して、残留争いに貢献してくれたパトリック選手も、新加入選手としてブラジルから日本にきてくれたことを覚えています。

プロモーションビデオを見ましたが、迫力満点のゴールシーンが続き、どんな凄い選手が来てくれるのかと期待しましたが、残念ながら川崎では活躍することができず、その年のうちに甲府に移り、その後ガンバ大阪での活躍は目を見張るものがありましたが、あのビデオを見ている私としては、やっと彼本来の力を発揮出来て良かったなと、自分のことのように嬉しく思いました。

彼は私が導入したトレーニングの体の使い方に愚直に取り組んでくれました。
指導している私が笑ってしまうほど面白い動きでしたが、日本人の選手よりも大袈裟に、私の真似をして動いてくれました。

彼がなかなかチームの戦術に馴染めない時、八宏にそのことを聞いてみると、イブラヒモビッチという選手の名前を挙げ、どんなスーパースターでもチームの戦術に合わなければ、力を発揮出来ないということを聞きました。
パトリック選手がそこまでのプレーヤーだったかは別として、彼の身体能力を知ってしまった私には、もったいないとしか言いようがありませんでした。

ガンバでは遠藤選手宇佐美選手とのトライアングルと言うのでしょうか、絶妙な関係でゴールを量産していました。

大久保嘉人選手も、同じく私のトレーニングを素直に受け入れてくれました。
いわゆる追い込み型のトレーニングは全くなく、ピッチの上では私の提唱する体の使い方を染み込ませていくためのドリルに終始し、持久走的なメニューは一切ありませんでした。

ジムで行ういわゆる筋力トレーニングも、重いものを数多く持ち上げると言うものではなく、伸筋を重視しなおかつ可動域を広げることを重視しました。
彼にとっては考えられないほど「ゆるい」トレーニングに感じたはずです。

ところがキャンプ中に初めて行われた練習マッチに出場した後、インタビューを受ける彼の口から発せられた言葉が話題になりました。

「俺ら全然走ってないのに、試合で全然走れるし疲れてない、なんで」と、逆にマスコミの人を笑わせるように質問するような言葉を発したのです。

これこそ私の狙いを的確に表現してくれた言葉でした。

残念なことに在籍した時点ではチームとしての結果には結びつきませんでしたが、皮肉なことにと言うか、その後は快進撃を続け、そこまでの不振が嘘のようなチームになって行ったことを覚えています。

今日その大久保選手の川崎への復帰を知り、あの時とは全く状況は違うとは思いますが、もう一度彼に輝きを取り戻して欲しいと記事にしました。

前回のWカップの前のちょうど今頃には、依頼を受けて海外のトップ選手たちの動き分析などと言うこともやらせてもらいましたが、今日は2013年、私が知っている大久保選手の活躍を振り返って、彼のどんな動きがその年から3年連続得点王という結果に結びついたのか、検証して見たいと思います。

使用した題材はユーチューブの動画の「大久保嘉人2013年ゴール集」というものです。
良かったら文章とともに見直してみてください。

まず全体を通して言えるのは、動き出しがものすごくスムーズで速いということです。

今言い続けている「居着く」という感覚は全くありません、相手から見ればいつ動き出したのか分からないうちにトップスピードに持って行けています。
その秘密は体の前側の屈筋ではなく、後ろ側の「伸筋」が主役として動いているからです。
何故そう言えるのかというと彼の表情です。

短い期間でしたが彼の練習を間近に見て、注意したのはこの一点です、「今のプレー顔が怖かったよ」、その言葉に苦笑いしていた彼の表情が忘れられません。

顔が怖いイコール屈筋を使っているのです、力んでしまったということです。

前年までの彼を知らない私は、後で知ったことですが、まさに力みまくって無駄に力を入れすぎて失敗を重ねてきたということなど全く感じさせないほど、柔らかい表情で練習に取り組んでいました。

背中を使えるようになったことで良いことがたくさんありましたが、動画の中の2つのゴールからその動きを解説したいと思います。

一つ目はFC東京戦、3分30秒辺りからのシーンです。
ゴール正面からドリブルで持ち込み、ゴールエリアに入った辺りでDF2枚が両サイドから挟みにきて、正面には味方とDFという状況で、これ以上無理に切り込めないと判断したのでしょう、右サイドに位置する味方に、態勢を崩しながらもパスを出し、なんとその姿勢からさらに加速して裏へ抜けGKと一対一になって冷静にゴールを決めています。

それまでの彼であれば、おそらくは強引に中央に切れ込んでボールを奪われてしまうか、反則を狙いにいくかだったかもしれません。

ここで態勢が崩れないのは、腰の部分がきちんと反らされているからです。

足だけが前に出て身体が残ってしまえば、その後スピードを上げて裏へ抜ける動きができるはずがありません。
その動きをいとも簡単にやって見せています。
力みのない背中を上手く使えているからこその体の動きです。

もう一つは大宮アルディージャ戦、4分35秒からのシーンです。
ハーフラインからやや相手ゴールに近い位置で、ゴールに背中を向けたままボールを受けます。

背後にはもちろんDFが付いていますが、DFから少し離れた位置でボールを受けたのでなんのプレッシャーもありません。

注目したのは次の瞬間です、背後から寄せてくるDFの選手を、あえて待って体に近い位置まで誘き寄せたのです、そして次の瞬間です、左回りで落下捻転の動作を一瞬にして行い、DFの選手は大久保選手に近づいたものの、左側をすり抜けていくのを、何もできないまま見送るだけでした。

そして次の瞬間、かなりの距離からのミドルシュートが見事にゴールに吸い込まれて行きました。
GKから見ても、まさかあの距離からあの小さなモーションでシュートを打ってくるとは思わなかったのではないでしょうか。

人間が移動に使えるエネルギーの3要素、落下捻転と行きたい方向への重心移動、言葉で言うのは簡単ですが、これだけ見事に見せてくれるシーンも少ないと思います。

DFを引きつけてからかわす、私の言うまさに「消える」動きでした。

彼にとって私のトレーニングがプラスになったところがあるとしたら、力任せに頭が真っ白になるほど頑張ったトレーニングではなく、今自分が行なっている動作は、どんな意識で行なっていて、体はどんな風に動いているのかをしっかり確認しながら行うことで、頭で考えていることと体が動いてくれていることがイコールになることを理解してくれたことではなかったかと思います。

そこへ彼本来の天性の能力が加わり、さらにはそれまで築き上げてきた経験と、風間八宏という監督が、大久保嘉人が自由に動ける戦術を提供するなど、様々な要素がすべてプラスとなって、そこからの大活躍を演出して行ったのだと思います。

この文章が彼の目に触れることはないと思いますが、もう一度笑顔で走り回る、キレッキレの嘉人を見てみたいと思います。

今はなんの縁もありませんが、大久保嘉人という素晴らしい選手の復活にエールを送る意味で今日の記事を書いてみました。

改めて私の理論はサッカーという競技に不可欠な要素だと確信しました。

昨夜、ツイッターにも書きましたが、女子サッカーチームの練習を見に行ってきました。

私の考え方に共感し、指導の根幹部分に取り入れてくれている数少ない理解者が、指導をしているチームだからです。

もう半年くらい前になるでしょうか、練習を見に来てほしいという言葉に、軽い気持ちでグランドに足を運びましたが、何のことはない2時間の練習のほとんどを、私が指導することになってしまいました。

もちろん仕事として請け負ったわけではありませんが、おそらくはそうなることを予想して、それなりの格好とシューズを履いていったので、車を降りた瞬間に、私がその気で来ているなと、嬉しそうにコーチたちが迎えてくれたことを覚えています。

その時のようにボランティアであろうと、仕事として請け負ったものであろうと、指導を受ける側の真剣さというか、本気で私から何かを学びたいという気持ちが伝わってこなければ、伝える側の私の熱意はまったく違うものになってしまうのです。

過去にあった例ですが、縁あって私の存在を知り、指導を依頼してくれたにもかかわらず、私に託された時間の間は自分の専門外だからお任せしますと言わんばかりにその場から離れ、他人事のような顔で眺めているという指導者もいたほどです。

こんなチームで選手たちにどれだけ私の指導した内容が大切であるかを理解してもらえたとしても、翌日の練習には私はいないのですから、その内容を指導してくれる人はいなくなってしまうのです。

当然継続出来るはずもなく、私の思いは消えて行くことになるのでしょう、そんな気持ちで帰路に付くことが何度あったことか。

だから今回のように、指導者自身が強く私から学びたいと思ってくれているところには、タイミングさえ合えば行ってみたいなと思わせてくれるのです。

仕事として依頼されたのではないからこそ、どうしてもこれを伝えたい、これが出来るようにしなければならないという義務感のようなものからは解放され、シンプルにその環境の中で思ったことを言うことが出来ます。

実は数日前に指導者が私の元を訪れ、現状の問題点やその解決策に関して話をしました。

「こういうことも仕事の一部だから、当たり前のように押しかけてくるな」と、何度言っても彼は図々しく連絡をしてきます。

逆に言えば、彼の選手たちに対する思いというか真剣さが、その行動に駆り立てるのだと思いますから、私もついついいいよと言ってしまうのです。

練習を見ていると、選手たちは練習開始前にそれぞれ背骨を中心とした6方向への連動という、人間の体の基本となる動作を、私が指導したやり方で行ってくれていました。

もちろん、以前に指導したFBTや、走るという行為の体の使い方のドリルも、継続して行ってくれています。

今回はそれらの動きを、実際のピッチの中でプレーにどう結び付けるかという、最も大事な部分のヒントとなることを、少しだけ指導しました。

練習開始前から、一番目についたのは彼女たちの姿勢の良さでした。

どの年代においても、男女を問わず猫背で腰が落ちてしまった、いわゆる姿勢が悪い選手ばかりが目につきますので、全員が本当にすっとした自然体で立っていることに驚きすら感じました。

私が指導することが身に付くための出発点というか、最低条件がこの姿勢の部分なのです。

西本塾や個人指導、また遠隔サポートを受けていただいている方たちも、理論を理解しドリルを行えば、短期間に動きが習得できると思ってしまう人が多いですが、骨盤が引き上げられ背骨が自然なS字カーブを描き、肩の力が抜け肩甲骨をフリーに出来る理想の姿勢を身に付けることが、最も重要で最も難しく、最も時間のかかる作業であることを理解して欲しいのです。

選手たちは、半年近くの間、真剣に取り組みを継続してくれていたことが一目で分かりました。

指導者がぶれることなく私の考え方に沿った指導を継続してくれていたからだと思います。

しかし、ドリルの目的がドリルを上手く行うことになってしまい、それが実践の中でどう役立っているのかという所が、もう一つリンクできていないと感じました。

そのことを指導者も感じて、相談に来たのだと思います。

このドリルがどんなプレーの時に活かされるのか、ドリルの質が上がるとどんなプレーができるのか、そういう目に見える結果として、お互いが納得できる状況まで持って行かないと、すぐにマンネリ化して、形だけのドリルになって行く可能性があるのです。

その部分を実際にやって見せて感じてもらいました。

その後の練習メニューの中で、実戦に近い全員が動き続ける内容が、休憩をほとんど取らずに40分以上続いたと思います。

試合の後半、みんなが苦しくなった状況の中で、チームのために動き続けるという気持ちを前面にしたトレーニングだったように思います。

細かい状況設定は私にはよく分かりませんが、そこはあえて知ろうとするよりも、私は動きを見ることに集中することが仕事です。

途中まではこんなに続けて選手たちは大丈夫なんだろうか、根性論の練習になってしまわないかと、少し心配しながら練習を見ていました。

時間が経つにつれ、「私の理論がサッカーという競技に最も役立っている、と言い続けてきたものが、今目の前に繰り広げられている女子選手たちの動きにある」と、確信しました。

それは時間が経っても選手たちの動きが変わらない、まさに「頭と体を動かし続けている」と感じたのです。

足が止まる、スタミナがない、フィジカルが弱い、常に言われ続けてきた日本選手の弱点ですが、まったくそんなことを感じさせませんでした。

これがU18の女子選手たちかと。

私が提唱しているのは、人間が持って生まれた能力を思う存分発揮できるようにすることで、効率的効果的な体の使い方になるという考え方です。

受け取る側としては、根性論やガンバリズムを否定し、体に楽をさせるというイメージを持たれてしまうかもしれません。

しかし、目の前で苦しそうな顔になりながらも、攻守の切り替えのさい、私がブラジルナショナルチームに感じたような、魚の群れが一瞬にして方向を変える、あのぞぞっとするようなスピード感を、選手たちから感じたのです。

少しほめ過ぎかもしれませんが、時間が経つほどその思いは大きくなりました、「この娘たち凄い」と。

3チームに分かれての練習だと思いますが、いつ自分のチームが動き出さなければならないかは、ボールの動きによって変わります。

当然本当の意味で休んでいる時間はないはずです。

そんな中誰一人膝に手を置いて苦しそうなそぶりを見せることもなく、疲労から背中が丸くなってしまう選手も見当たらないのです。

私の考え方が、サッカーという競技にお役に立てていると自信を持って言えるのは、ここにあるのです。

効率的な体の使い方をすることで、固定概念の中でしか使えていなかった体で動いている時よりも、はるかに長時間動き続けることが出来ています。

そして、その姿勢の良さが視野を広げ、指示を受け自分で考える、頭を動かし続けることが出来るという能力にも繋がって行きます。

だから、持久走やダッシュを繰り返して獲得したつもりになっているフィジカルと言う能力では届かない世界を体験できるのです。

本当に最後まで選手たちは動き続けました、たくさん練習が出来たのです。

大きな大会を控え、一人一人が自分の殻を破って、もう一回り成長したい、指導する側も、そのためにどんな練習をさせたらよいのか、声をかけたらよいのかと真剣に向き合っていることが伝わってきました。

それを可能に出来るのが、「質の高い練習をたくさん行う」ことではないでしょうか。

半年前までの選手たちなら、ここまでの時間集中して動き続けることは出来なかったかもしれません。

今出来なかったプレー、監督から叱責されたプレーを次のプレーで取り返してやる、選手と監督の熱いぶつかり合いを可能としている物こそが、私の提唱する走り方であり体の使い方なのです。

当然ですが私にはあんなに長時間ダッシュを繰り返し、ボールを扱い、人とぶつかり合うことなど出来るはずもありません。

それを延々と繰り返すことが出来る選手たちを見られたことは、私にとっても大きな自信となりました。

おそらく他の場所では見ることのできない光景だと思うからです。

指導者が私の考え方に共感し、選手の能力を向上させ、チームとして機能させていくには、絶対にこの考え方を基本としてすべてを積み上げて行くことが必要だと思ってくれたからこその変化だと思います。

考え方を伝え4年が過ぎました、こういう指導者も実際に誕生しています。

私が伝え続けていることは無駄にはなっていません。

どんな場所でどんなレベルの選手や指導者であっても、私と言う人間の考え方に興味を持ってくれた人たちの為に、正しいことを正しいというだけではなく、より良い伝え方を工夫して行こうと思います。

全国大会での活躍を心から願っています、選手、監督、スタッフ、みんな頑張れ!

改めて『大迫勇也選手』の体の使い方に学ぶ。

サッカーワールドカップロシア大会のアジア予選が終了し、日本は無事にというか、何とか本戦への出場権を獲得しました。

これまで多くの日本代表の試合では、リアルタイムで気になるプレーについてツイートしてきましたが、最終の2試合に関してはそれをしませんでした。

どの試合を見ても、私が発する言葉があまりにも同じ過ぎて、自分でも楽しくなかったからです。

またどんなに改善点を指摘したとしても、本人たちに届くはずもないのですが、もしかしたらツイッターを見てくれている人の中には、私の意見に賛同してくれたり、そういう見方があるのかと興味を持ってくれる人もいたかもしれません。

そういう人間の動きそのものを見るということの繰り返しが、今の私の考え方に大きく影響を与えてくれていることは間違いないことなので、自分にとっても決して無駄な作業でないことは間違いありません。

しかし、あまりにも毎回同じことをつぶやかなくてはならない状況に少し疲れてしまい、黙って見るだけにしました。

予選突破を決めたオーストラリア戦と、最終戦となったサウジアラビア戦、個人の動きに関して思うところはあっても、欠点を指摘したり改善点を提案することはしないつもりでした。

本当に私の考えていることが伝わったとしても、それを理解し改善しようという気持ちがない人間に対して、何をどういっても仕方がありませんから。

ではなぜ今日この記事を書こうかと思ったかということなのですが、とくにオーストラリア戦で見られた、『大迫勇也』選手のディフェンスを背負った状態での体の使い方に関して、改めて私なりの考えを書いておこうと思ったからです。

まずは2014.1.14にNumber Webの記事として紹介された、木崎伸也さんの記事を読んでみてください。

そして、その文中にある、私のブログ記事へ飛んでいただいて、木崎さんの記事を私が補足した内容も併せて読んでください。

要約すれば、いわゆるフィジカルが弱いと言われる日本選手ですが、たんに肉体改造の名のもとに体重を増やしたり筋力アップを図っても、その汚名を返上することは出来ず、大迫選手に見られる背中側の伸筋と呼ばれる筋肉をうまく機能させることで、海外のパワーを売り物にした選手にも対応できるということを主張しています。

大迫選手は鹿島アントラーズからドイツに渡り、現在もドイツで活躍をつづけその評価を不動のものにしつつあります。

日本の選手が海外に移籍した後陥りやすい事例があります。

それは体力的に勝る海外選手に対抗しようと、まさに肉体改造のトレーニングに励んだ結果、本来の持ち味というか、日本で活躍していた時に見られた動きのキレやしなやかさというものが失われていくということです。

申し訳ないですが、このことについては私自身がサッカー好きという訳ではありませんので、そんなことはないだろうと思っていたところ、何人かの方から同様の指摘を受け、ユーチューブで過去から時系列で動きを追ってみると、確かにそういう傾向がみられると私も思いました。

また実際にそういう例を目にすることにもなりました。

そのことも過去のブログで触れたことがあると思います。

大迫選手に関してはその心配は杞憂なもののようでした。

体格に勝るディフェンダーを背負いながら、きちんとボールをキープし、攻撃の起点となるシーンが増えています。

Number Webの中で紹介したオランダ代表のデ・ヨング選手との体の接触のさせ方のシ-ンでも、彼の表情や筋肉の状態を見ても、いわゆる力感というか歯を食いしばって頑張って、という感じはまったく見受けられません。

そのことを私なりに解説したつもりでしたが、あれから5年近くたった今、大迫選手のような体の使い方が出来る選手は残念ながら私が知る限り現れてくれません。

大迫選手独特の体の使い方ということで、他の選手は興味を示さないのでしょうか。

相も変わらず体幹を鍛えるとか、筋力アップだとか、目に見える効果を求めたトレーニングに終始しています。

私が何年言い続けても、それを必要とし学ぼうと思ってくれるのは、本人が自分の動きに限界を感じ、何かを変えなければこのままでは成長がないと、自らの意志で本気でそう思わない限り、誰かに連れてこられたとか、誰かに聞いたとかいうレベルの動機では、絶対に身に付けることは出来ないようです。

そうは言いながら、もう一工夫して伝えれば、もしかしたらそのメカニズムに興味を持ち、自分にもできるかもしれないと思ってくれる選手が出て来てくれるかもしれないと、少し補足をしようと思います。

そのために絶対に知っておかなければならない考え方が、私が考えた筋肉の収縮活動を模式図で表した、『3・5・7理論』です。

この詳しい説明も過去記事を読んでください。

この理論によれば、屈筋はニュートラルポジションの5の状態から、収縮して3の方向へ縮んで行く過程で、自他ともに感じる力感があります。

まさに頑張って筋肉を収縮させているという感覚です。

それに比べ伸筋が収縮する際には、そういう力感が感じにくくなっています。

人間が重力に抗して立っていられるのは、骨格を維持するために必要な伸筋群が、常に活動してくれているからです。

伸筋の収縮に際し、常に力感を感じるような使い方だったとしたら、我々は何分もその場に立ち続けることは出来ないでしょう。

ここまでは西本塾でも順を追って説明すれば、誰でも理解できることです。

ではなぜ渾身の力で相手の体を制しようと頑張る相手に対し、顔色一つ変えず伸筋で対応することが出来るのでしょうか。

直接指導を行う時には必ず行うデモンストレーションのようなものですが、おしくらまんじゅうの要領で、1・2・3で肩をぶつけ合います。

よほどの体格差がない限り、ふっとばされるようなことにはなりませんが、このぶつかり合いではやはり体格そのものが大きい人の方が有利であることは当然で、お互いにぶつけたところがかなり痛いです。。

ところが体重65キロの私が、20キロも重い相手に対し、意識を変えただけで、その圧力を受け止めるというか吸収してしまいます。

ここに人間の体の不思議さがあります。

ちょっとした段差でも、体全体を緊張させて飛び降りれば、脳天に響くような衝撃があることは経験上知っていますから、そんな飛び降り方をする人はいないでしょう。

かと言って体がフニャフニャした状態では、安定した着地は出来ません。

そうです、着地の際に体のバランスを維持する最低限の筋力が発揮されているのです、その感覚を応用すればいいのです。

それが体をまっすぐに維持するために働いてくれている背中側の伸筋たちです。

この筋肉たちが働いてくれている時には力感をあまり感じません、しかし体の姿勢を維持するという最低限の仕事はきちんとしてくれています。

もうお分かりだと思います、相手と体をぶつけ合う際に屈筋を固めてぶつかれば、筋肉は限りなく3に近い収縮を余儀なくされ、飛び降りた時と同じように衝撃を吸収する余裕はないのです。

私は恐怖心を克服し、相手と接触する瞬間に屈筋の意識を消し、真っ直ぐ立っていることだけに意識を集中し、その仕事を伸筋にお願いするのです。

伸筋は骨格を維持するためにきちんと仕事をしてくれていますが、ニュートラルポジションの5から収縮方向の3への収縮度合いは、屈筋のそれとは大きく違い、3の方向へまだまだ余裕を残した状態でもしっかり機能してくれます。

この余裕が相手の屈筋重視の体を受け止めるというか、衝撃を吸収してくれるので、強く当たった方は、同じような屈筋で固めた状態の体を予測してぶつかっていますから、当たり所がなくなったというか、不思議な感覚になります。

なおかつ余裕があるはずの伸筋にぶつかった屈筋の方が、痛みを強く感じるのですから、人間の体は本当に不思議なからくりが仕組まれています。

体当たりで言うとこういう説明になりますが、大迫選手とデヨング選手のせめぎ合いのシーンでは、太ももの骨の外側から触れることができる『大転子』と呼ばれる部位の位置が最も重要となります。

極論すればこの大転子が相手より低い位置で体を当てていれば、体重や筋力にほぼ関係なく、相手の動きを制することが出来ます。

大迫選手自身の言葉によると、「離れていた選手が寄せてくる圧力をまともに受けるのではなく、先に相手にくっついて背負ってしまえば、体格差そのものの圧力を受けなくて済む」という趣旨の話をしていました。

大迫選手が私の説明のような理屈を考えてプレーしているとは思えませんが、これまでの経験として、いわゆる力んで対抗するより、今のように柔らかく体を預けるるという感覚で、十分に相手をコントロールできることに気付いたのだともいます。

理屈はさておき、なぜ他の選手はそのコツのようなものを聞きだし、自分でもできるようになりたいと思わないのでしょうか。

名選手が必ず名コーチには成れないと言いますが、自分のやっていることをきちんと理論的に説明することが出来ないことがその理由なのではないでしょうか。

大迫選手に是非私の3・5・7理論による、筋肉の収縮モデルの話を説明し、理論的にも自分のプレーの有効性を知ったうえで、更に今のプレースタイルに磨きをかけてくれれば、もっと楽にプレーが出来るのではないかと思います。

欠点を指摘するのは簡単ですが、良いものは良い、そしてそれを体がどういう意識で行ってくれているのか、素直に自らの体と向き合えば、誰にでも体感することが出来、もちろん身に付けることが出来る能力です。

聞く耳を待たない人たちには何の意味も持たいない内容ですが、どういうことだろうやってみようと思っていただければ、本当に誰にでもできることです。

とにかくやってみてください。

大阪府立大学サッカー部の指導を終えて。

昨夜はサッカー日本代表の試合に、サッカーファンの方は熱狂したことでしょう、今日はその話題ではありません。

29・30・31日と現地に二泊させてもらって、広島県福山市にある「ツネイシしまなみヴィレッジ」で夏合宿を行なっていた、『大阪府立大学サッカー部』の指導に行ってきました。

ちょうど1か月前、4回生の石川拓志君から突然の電話があり、チームの夏合宿中に、私の指導を受けたいという依頼がありました。

現在の場所で仕事をするようになってから、チーム単位の指導を依頼されたのは、3年前のJ2カマタマーレ讃岐以来のことでした。

私の考え方に興味を持ち、個人的に能力向上を目的として指導を受けに来てくれるという方がほとんどで、チームとして取り組もうと言ってくれることは残念ながらありませんでした。

これまで多くの選手を指導してきた中で、どんな競技のどんな年代のどんなレベルの選手であっても、高い意識をもって真剣に私の指導を受けてくれれば、本人も驚くような変化を実感させてあげられることは、私の中では既に当然の結果であって、もしこれをチーム全体として受け入れてくれるとしたら、どれだけの成果を見せてくれるのだろうと、どこからも声がかからないことを残念に思っていました。

そんな思いの中、突然かかってきた一本の電話に、「どういう経緯で私の指導を受けたいと思ってくれたのだろう、どんなレベルのチームなのだろう」と、これまでとは違った気持ちの高ぶりを感じました。

それからの1か月間、私がスムーズに指導できるように、それこそ微に入り細に渡って頻繁に連絡があり、私も割と細かいことにこだわるところがありますが、もう何の不安もなく当日を迎えることが出来ました。

当初は一日だけの指導ということでしたが、私の指導は実技指導だけで成り立つものではないので、前日の練習終了後に時間を作ってもらい、西本塾で行っているような理論的な部分の講義をさせて欲しいとお願いしました。

私も少しでもチームのお役に立ちたいと、色々な状況を想定して準備を進めていました。

石川君のきちんとした対応に、最終的に私を招聘してくれた彼に恥をかかせるわけにはいかないという思いが、私のやる気を高めて行きました。

まず彼が私の存在を知り、考え方に興味を持ってくれたきっかけとなったのが、インターネットサイトの一つである『NewsPicks』に連載された、『アスリート解体新書』と題した私の連載記事だったそうです。

その中でも、現在ドイツのチームでプレーしている宇佐美選手のことを書いた記事を読んで、一人のプレーヤーに対する分析力というか、ただの解説や批判めいたものではなく、今の彼の特徴を生かすためにはこういう考え方、こういう体の使い方をプラスすることで、特徴を消すことなくさらに成長できるという私の提言のような分析に、他の本職のサッカーライターとは違う視点を感じてくれたそうです。

その後、私の著した記事等を読んでくれ、この人の指導を受けたいと強く思うようになり、他の部員や監督を説得して予算をやりくりしたうえで、断られることも覚悟して電話をしてくれたそうです。

彼らが学ぶ『大阪府立大学』は、それぞれの学部の専門性が高く、この分野の勉強がしたいと、きちんとした目標を持って入学し、研究を続けるために大学院に進む学生が多いそうです。

サッカー部員たちも同じで、この大学にサッカーをすることが最優先で入学してくる選手は皆無のようでした。

この事実こそがこれまで私が関わってきたスポーツ選手たちと、根本的に違うところだと思います。

練習も通常は講義前、朝の1時間、週末の試合以外は、夕方全員が集まって練習するのは週に1度だそうです。

大阪の大学リーグは3部制で、それも2部はA・Bと分かれているそうなので、現在所属している3部リーグと言うのは、実質4部に相当するレベルのようでした。

昨年も2部Bへの入れ替え戦まで駒を進めながら昇格を逃し、現在前期リーグでトップに立ち、今期こそ昇格をと頑張っているようでした。

トップレベルのチームしか見てこなかった私にすれば、この情報だけで判断すると、彼らが私に要求することはどんなレベルのことなのだろうと、少し考えてしまう部分も正直ありました。

しかし、数年前までの私なら断ったかもしれない依頼でしたが、現在小学生から大人まで、どんなレベルの選手でも、少しでも向上したいという気持ちがあれば、私の知識と経験のすべてを発揮してその思いに応えてきましたので、石川君とのやり取りが進む中で、たとえどんなレベルの選手たちであっても、私自身が変わることなく、これまで以上の熱い気持ちで臨もうと決めていました。

指導の内容は細かくは書きませんが、彼らのサッカーに取り組む姿勢は、Jリーグの選手、いやそれ以上に真剣に向き合っていることに正直驚かされました。

指導前日のミーティングの後、各自大部屋で選手どうし学んだこと、アイドリングやフライングバックの動作を復習というか、明日の予習をしている物音や声が私の部屋にも届き、中には廊下で行っているグループもありました。

数人の選手たちが私の部屋に来てくれて、ミーティングの内容に関しての質問や色々な話で盛り上がり、気がつけば入浴の時間も過ぎていたほどでした。

指導当日の夜も、同じように前日以上の人数が集まり、真剣なやり取りは続きました。

昨日の朝、朝食後に広島に帰る予定にしていましたが、前日夜にどうしてもアイドリングの動きが出来なかった4回生と石川君を部屋に呼び、きちんとできるようにしてから帰ってきました。

私の目論見通り、一晩おいた方が体と頭の整理がしやすいだろうと、夜にはそれ以上の指導を行わなかったからです。

とにかく楽しい時間を過ごさせてもらいました。

誰一人としていい加減な態度で練習に取り組む選手はいませんでした。

もちろん私が言葉を荒げることなどありません、それどころか、私が話し始めても、その前の話題で会話を止めない選手を、私が叱るどころか、石川君がそれを制してくれましたが、私はそれも否定しませんでした。

今彼らの向き合っている話題は、彼らにとってとても重要なものであることは、聞こえてくる会話から十分読み取れ、けっして雑談をしているわけではないことがはっきり分かりましたから。

このブログを読んでくれている石川君としては、もしかしたら私が怒り出すのではないかと気が気ではなかったかもしれませんね。

たったの一日だけの実技指導でしたが、これまで私が温め続けてきた、サッカー選手にとって必要不可欠な要素はすべて伝えられたと思います。

最後に3チームに分かれてゲームを行ってもらう中で、一つひとつのプレーに対して、「今の動きが練習してきた動き出しだよ」とか、「今は居着いてしまってアイドリングが出来ていなかったから、動き出しが遅れボールに届かなかったんだよ」とか、背負った相手をはがすのに、落下捻転の瞬時の動作が見て取れたプレーに対しては、「今の動きとても良かったよ、自分で分かったよね」と声をかけるとにっこり頷いてくれたりと、私が教えていることがまさにサッカーを教えているということで良いのではないかと思うくらいでした。

サッカー選手はピッチの中では自由があるはずです、その自由を言葉だけにするのではなく、すべての選手が自由を尊重し合うためには、個々の能力を高めなければなりません。

私が指導しているのはその部分です、だから今回チーム全員に指導させてもらうという機会は、やっと来たか待ってましたという感じです。

彼らがこれから先、指導をどう活かし継続してくれるか、プロでもトップリーグでなくとも、サッカーが大好きで真剣に取り組む選手たちなら、私の指導でこんなにも大きな成長が出来るということを実証して欲しいと思います。

早速送られてきた石川君からのお礼のメールです。
紹介させてもらいます。

西本さん
大阪府立大学サッカー部石川です。

無事にご自宅へはお着きになられましたか。私達サッカー部は大阪へ向かっている途中です。

この度のツネイシしまなみヴィレッジでの指導、感謝申し上げます。指導を受け、チーム全員が驚きと感動の連続でありました。

走りの部分では、従来の走り方に比べ、体の軽さが大きく違い、疲れにくいことが実感できました。

また、アイドリングしながらボールを扱うことでボールコントロールの質が向上すること、次の動作に移りやすいことを感じることができました。

ロングキックでは、「全然力入れてないのにボールが飛ぶ」と、多くの部員が感動しておりました。

実戦形式の練習では、体の当て方やマークの外し方、方向転換など、サッカーに必要不可欠な動作が明らかに指導を受ける前と違い、成長を実感することができました。

そして、講義、トレーニング全体を通して、部員一同非常に楽しく過ごすことができました。
それは、今まで知らなかった体の動かし方に感動したことや、西本さんが非常に熱心に部員に接していただけたからです。
トレーニングの時間以外にも、部員に対してお話や働きかけをしていただけたこと、本当に感謝しております。

これから、ドリル、トレーニングを継続し、無意識にでも体が動くようにしたいと思います。
後期リーグが9月24日に開幕しますが、試合の中で他チームを圧倒し、明らかな違いを表現できるように、日々取り組んでいきます。

チームの状況や、結果につきましてはまたご連絡させていただきます。
また、トレーニングをしていく中での疑問など、お聞きすることもあるかと思いますので、よろしくお願い致します。

改めて、大阪府立大学サッカー部に対しての特別指導、感謝申し上げます。
また機会があれば、大阪府立大学サッカー部への指導をしていただきたいと思っております。

西本さんのこれからの活動、とても楽しみにしております、またお会いすることができれば、いろいろなお話をさせてください。

暑い日が続くようですので、体調を崩されませんよう、お気をつけください。

大阪府立大学 体育会サッカー部
石川拓志

いかがでしょうか、この文章を読んだだけでも石川拓志君と言う人間の、人となりが読み取れるのではないでしょうか。

私の末っ子智志よりも若い彼ですが、すでに旧知の仲のように勝手に思っています。

私と言う人間に指導を受けたいと奮闘してくれた「石川拓志君」に感謝、そして合宿期間中の貴重な一日を私の指導に充てることを許してくださった「山下寛雄監督」に感謝、もちろん真剣に指導に取り組んでくれたすべての選手たちに感謝、さらに常に私にまで気を使ってくれた女子マネージャの皆さんにも心から感謝します。

大阪府立大学サッカー部の皆さん、本当にありがとう、これからの活躍を期待しています!







プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
今年は「西本塾」3月10・11日と9月8・9日に、「深める会」を4月8日と10月7日に、そして「走り方錬成会」を12月29日に予定しています。
現在『第26期西本塾』3月10・11日開催予定の募集を行っています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください.

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