コメントをいただきました。

いつも拍手コメントをいただく福田さんからのコメントを紹介させていただきます。

『西本さん。おはようございます。
「歩く」「走る」は私が今もっとも知りたいところです。
今、通勤時は股関節の動きを意識しています。
このブログで股関節のお話しが出てからですが、無意識に動かしているような気がします。
大きく感じるのは、「階段の登りが楽」「歩いていても足から動かないので疲れが少ない」但し、若干速い動きになるのでそう言う意味では体が疲れて?いる気がします。
もうひとつは「人の交わしが楽」です。私がラグビーをやっていたころの人の交わしは交わす方向と逆の足に重心を起き蹴るものでした。
これも馴れると楽に交わせるのですが、今は交わす方向に「ひょい」と言う感覚で動けます。
上半身は力入っていませんから浮いた感じです。
でも、まだ走っていません。横断歩道でたまに意識して走るのですが「体はばらばら」です。何回も走って何かを見つけるしか無いでしょう。
今回もお伺いすることは出来ませんが、これからもブログを楽しみにしています。どうかお身体大切に。』

このブログを楽しみにしていただき、おりに触れて励ましや応援のメッセージをいただき心から感謝しております。

今回のコメントも、私が書いている内容を十分に理解されて、ご自分の健康管理に役立てていただいている様子が伝わってきて、頑張って書き続けてよかったなこれからも頑張ろうと、勇気を与えていただきました。

現実的に、私が書いていることは実際の生活やスポーツの現場で役に立たなければ、何の意味もなしません。

私ならこう指導する、私が指導すればこうなると、いくらここで叫んでも、どこに届いているのか寂しい限りです。

ただ真剣に読み真剣に取り組んでいただければ、私が何を言いたいのか、本当にただの理屈ではなく実際にそうなるのだということが分かっていただけると思います。

私にはいわゆる肩書きや権威目いたものがありませんので、表立って指導者の集まりに呼ばれることはありません。

ただそういうところで話をされている内容が本当に現場に役立っていることは、それほど多くないと思います。

時間とお金をかけて、ただ参加したという証明をもらいに行くような会に参加して何か意味があるのでしょうか、前々からずっと疑問に思っていました。

さて股関節の話、今回もご参加はいただけないとのことですが、私のイメージしている歩きから走りへのスムーズな移行は、あらゆるスポーツに有効だと思いますし、日常生活においてもこの感覚を知ってしまうと、思わず駆け出したくなるという言葉がぴったりだと思います。

短い期間でしたが、そのイメージを正しく伝えるべく、段取りを踏んで少しずつ体に覚えこませるためのトレーニングを行い、少しずつ成果がで始めた頃に離れてしまったことは、今となっては残念ですが、あらためて自分の頭と体を整理できたことで、より正確に伝えることができるようになったのではないかと思っています。

人が走るというのは、急いで移動しなければならないという必然性が生じた時です。

そのために体に負担がかかりすぎることは、体の仕組みの上からも好ましいことではありません。

どういう風に連動させて行くのが、体にとって自然で効率的なものになるのか、言葉では書き綴ってきましたが、12月の西本塾ではそれを体で感じていただけると思います。

いつか関東でおあいできることをたのしみにしております。

その時には、私以上にスムーズな体の動きを会得されているかもしれませんね。

     
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股関節を意識し始めると

体は連動して動いています、何かをするためには何処かの筋肉を使うという概念は捨てましょう。

そう言っておきながら、背中の広背筋を意識すると背中の動きが良くなって、動き全体がスムーズになります、などとある意味、相反することを言っているように取られてしまうことを言ってしまうこともあります。

けっして広背筋のことだけを言っているのではなく、一番表層にあり大きな筋肉で、筋肉の末端である停止部分が上腕骨にあるため、下半身と上半身の繋がった動きを説明しやすいために固有筋肉の名前を使ったに過ぎないのですが、そうすると広背筋を鍛えるトレーニングはどういうものがいいですかという質問につながって行きます。

日本人に多い骨盤の後傾を改善し、背骨のS字カーブが可動しやすくなり、それに伴って肩甲骨も動きやすくなって、結果として背中全体がしなやかに動くことができるようになるということを言いたいのですが、一言で説明するのは実に難しいことです。

それを実感していただき、指導に活かしていただくためには、広背筋を意識してトレーニングして行きましょうというのもありなのかなと思います。

体は部品の集まりではなく、丸ごと一つの存在です、なのですが、それをどうやって連動させるかという時に、どうしてもこの問題にぶつかってしまうのです。

以前から言われている股関節や肩甲骨の動きや柔軟性が大事です、というのも全く同じ話です。

それらが伝える側と受け取る側の両方が、その部分だけしか見なくなった時「木を見て森を見ず」という、一番まずい状態に陥ってしまうのです。

体幹トレーニングも同じです、体幹という言い方で、ある一つの筋肉を特定しないように、少しアバウトな言い方にしていますが、受け取る側はその辺りでも部分として捉えてしまい、連動連携という観点を忘れてしまいます。

それをどう伝えて行くか、以前の「からだ工房」で指導させていただいていた一般の方に関しては、最低限の伸筋優位の事実だけは理解してもらい、あとはこちらの指導することをしっかりやってもらえれば、悪いようにはしませんからという言い方しかできませんでした。

一般の方に対して、大上段に振りかぶって「西本理論」を説いても、そこまで深いところまで要求していないでしょうし、私の指導を信じて来てくださっているのですから、それはそれで良かったと思っています。

それが今度は、私から学んだことを、私に変わって伝え手になっていただこうという方々に対して、お伝えするとなるとそうはいきません。

やはりきちんと基礎の部分から理解していただき、実際にやっていただいてなるほどそういうことか、これは自分の指導に活かしたいと思っていただかなければならないのです。

次回の西本塾では、歩く走るという基本動作にも時間をかけたいと思っています。

そうなるとやはり主役に躍り出てくるのは、股関節や広背筋という固有名詞になってしまいます。

そこをどううまく伝えて、やはり全身の連動が大事なんだなと思っていただけるか、そしてそれを伝えられるようになっていただけるか、しっかり準備したいと思います。

すでにその説明を文書化する作業に入っていますので、必ずお役に立てるものにしておきます。

それにしても人間の体というものは良く出来ています。

それをどう使うかは一人一人の問題です。

ただそれがことスポーツということになると、指導者の責任はとんでもなく重いものと言わざるを得ません。

小学校の低学年くらいの年齢で出会った指導者の知識や指導力が、その後の伸びしろを決めてしまうかもしれないのですから。

第二回の西本塾には既に4名の方から申込みをいただいております。

このブログやツイッターを見ていなければ、私の存在も西本塾のことも知らなくて当然ですから、何人の方が来ていただけるのかわかりません。

来ていただいた方は、指導者としてのこれまでの常識やものの考え方、そして指導している子供達や、今まで目標だと思ってきたプロの選手たちの動きすら、こういう風に動いたらもっと良くなるのにというような観点で見られるようになると思います。

軸の概念再考 第二回西本塾告知

最初に第二回西本塾開催のお知らせです。

日程は12月14日土曜日と15日日曜日の二日間で行います。
前回はそれぞれ半日の講習でしたが、今回は両日とも午前9時から午後5時までとします。


第一回に参加していただいていた方と、初めて参加する方とでは、スタート時点での理解が全く異なりますので、土曜日はおさらいの意味を含めて理論編を詳しく行い、日曜日にはトレーニングと操体法をベースにしたケアの実技、さらには天候にもよりますが、歩き方から走り方まで、実際に外で一緒に体を動かしていただきたいと思っています。

今回までは、二日間の講習とし、三回目以降は基本的に一日講習で行おうと思っています。

本当は一日では伝えられないのですが、以降は回数を重ねながら理解を深めていただくというやり方がいいのかなと思っています。

西本理論の基本からきちんと学んでおきたいと思われる方は、この第二回に参加していただきたいと思います。

それと、一回目の時にも参加者の方にお聞きしたのですが、このブログを最初のページから全て読み込んでから参加していただいたのは、5名中2人だけでした。

パンフレット的なものは準備しますが、私の話す内容は基本的にこのブログに書き綴ってきたものです。

せめて一通り目を通して、今話をしているのはあのことかという顔をして聞いていただきたいと思います。
初めて聞くような顔をされてもこちらの方が困ってしまいますから、よろしくお願いします。

費用は時間的にほぼ倍の内容となりますので、通しで三万円とさせていただきます。

近日中に「操」のホームページ内に案内を出しますので、そちらの申し込みフォームから申し込みください。

さらに充実した内容で実施できるよう、時間をかけて準備して行きます。

さて、昨日のついったーでも話題にしました「体の軸」という言葉の捉え方です。

すでに何度か触れてきましたが、私は一般的に言われている棒や線のような軸は体には存在しないと考えています。

そういう風に捉えられるのは結果であって、軸ありきでそれをどう意識するかではなく、股関節という太ももの骨が腸骨に収まっている球関節が、地面からの反力を使って、いかに骨盤そのものを回すのではなく、股関節単体として、体を動かすエンジンとしての機能を発揮させるかなのだと考えています。

骨盤自体を回そうとすることで、体の左右の中心である背骨を軸とする1軸の回転の発想が生まれ、左右の股関節とその上方の肩甲骨を連動させることで、左右それぞれの1軸運動として捉え、さらに左右を別々に使うという意味で2軸という発想になるのだと思います。

何かを回すために何処かが動くではなく、股関節そのものが球関節としての働きを全うしてくれた時に、他の部分がどう連動して、どういう動きを導き出してくれたかというのが正しい説明ではないかと思うのです。

軸ありきではなく、二つの強力なエンジンである股関節をどう使うか、その結果として、体に無理がなく滑らかな、以前にも例に出した楕円の動きをするロータリーエンジンのイメージになるのです。

軸はあくまでも結果論で、もっと股関節自体のローリング動作を追求するべきではないでしょうか、居つくことなく滑り出すように走れたり、体重の移動ではなく重心の移動だけで、軽やかに前後左右にステップが踏めたり、私の指導で十分それが出来るようになるのですが。

股関節というのは本当に良く出来ていて、私たちの力の源になってくれています。

走ることはもちろん、投げること蹴ること飛ぶこと、軸という概念から離れて、もっと股関節そのものに注目して行くべきではないかと思います。

第二回の西本塾では、この股関節を意識して歩く走るの動作を実感し、伝える人になっていただきたいと思っています。

学びの意識

西本塾を終えてから、数名の方から次回の参加を希望するコメントをいただいています。

なんとアメリカ在住の、サッカー指導者の方からは12月の14・15日ならば、一時帰国中で参加したいのですがというメールをいただいたり、他にも次回の予定に関するお問い合わせをいただいています。

正直、広島という東京中心で世の中が回ってしまっている日本の中では、便利とは言えない場所で、私の話を直接聞きたい理論を体験したいという人が本当にいるのだろうか、半信半疑での開催でした。

告知が遅かったこともあるでしょうし、スポーツに関わっている方々にとって、あの3連休は試合や練習で忙しかったはずです。

そんな中5名の方に参加していただいて、二日間私の体験してきたことをできるだけたくさんお伝えするために、ひたすら喋り続け、体を動かし続けました。

何度も繰り返していますが、私がお話ししていることは、私しか知らないとか私しかできないなどと思ったことはありません。

私にできることは誰にでもできるはずです。

それがそうでなかったことは、いったいなぜなんだろう、ひとえに選手のためにと思ってがんばって結果を残してきた私のやり方が、なぜ普及というか広まっていかなかったのだろう。

ならばここから小さな声でもあげ続けることで、少しでも世の中のためになるのなら、多少の批判目いたものがあったとしても、自分にとっては別に痛くも痒くもないことで、やってみる価値はあるのではと考えたのです。

本当に参加者が一人でもやる気でいました。

それが5名の方に参加いただき、本当に真剣に取り組んでいただき、それぞれの場所に戻ってさっそく実戦に生かしていただけているようで、本当にありがたく思っています。

1回目というのはどんなことでも参加するには勇気がいると思います。

これも日本人の特性でしょうか、少し様子を見て良さそうだったら次回参加してみようかなとか、日程さえ合えば参加したかったのになという方もいたかもしれません。

そうした中で、連休中で飛行機やホテルの予約も取れないまま、寝袋持参でやってきた札幌の小林さんはじめ、各所から時間とお金をかけて来ていただいたみなさんは、私が言うのはなんですがすごい人たちだと思います。

そしてその皆さんから、本当に参加して良かったという言葉をいただき、次回もぜひ参加したいという言葉までいただいていますので、第2回の内容や日程には苦慮しているところです。

二日間でもまだまだ足りない部分はありました。

とくに二つの柱のうち、トレーニングについては多少なりとも踏み込めたのですが、操体法をベースにしたケアの理論や実技には、ほとんど時間をかけることができませんでした。

スポーツの指導者であっても、この理論や実技は知っておかなければならない必須なものだと思っているのですが、全体の構成の中で時間を割くことができませんでした。

当然次回では、時間をかけてお話ししたいと思っているのですが、初めて参加される方と2回目の方では当然スタート時点での理解が違っていますので、どういう風に時間を割り振るか、また1日だけではとても無理なので、やはり2日間にするのか決めかねています。

例えば1日目を操体法中心で、2日目をトレーニング中心でと言っても、その基本理念の部分を疎かにしての実技では、西本理論でもなんでもなくなってしまいますので意味がありません、本当に悩んでいます。

お問い合わせをいただいている方々を含めもう少しお待ちください、近日中に概要を決定したいと思います。

もうしばらくお待ちください。

どんなスポーツにも共通です

今日は月曜日で仕事は休みでしたが、ゴルフ場経営のアコーディアグループ会員向け情報誌の取材で、東京から編集担当の方が来ていただいたので、朝から「操」に来ています。

実は私もゴルフ好きで、昨日もラウンドに行ってきました。
同伴者の方のうちお二人は、自他ともに認める飛ばし屋で、体格だけ見れば私などかなうはずがないほど、見るからに飛ばしそうな雰囲気を漂わせていました。

実際、お一人は大学までスラッガーで鳴らした野球選手で、腕力にものを言わせて、パワーフェイドどころか、ブーメランのようなスライスですが凄い打球音とともにボールが唸りをあげて飛んで行きました。

もうお一人は競技ゴルファーで、技術も確かな上に元バレーボール選手としてならした体格で、綺麗なドローボールを打たれ、これまた見事な飛球線を描いて飛んで行きました。

私はといえば、ずっと取り組んできた股関節をうまく使って、できるだけその場でくるっと回るイメージで、回転のスピードでヘッドを走らせるスイングがはまって、行って見ないと誰のボールが一番飛んでいるのかわからない、キャディーさんもびっくりのハイレベルなドライバーの共演でした。

飛距離は280ヤードを超えていたと思います。

アマチュアゴルファーで飛距離自慢の方が250ヤードという数字を一つの基準にしていますが、現実に平坦なコースでキャリーで250ヤード以上飛ばせる人は滅多にいません。

それが3人も280ヤード以上の飛距離のティーショットを打つのですから、キャディーさんが驚いたのも当たり前だと思います。

私は自分がどんなに自分の理論でトレーニングを積んでいても、それを発揮する機会がないので、唯一ドライバーの飛距離にはとことんこだわってゴルフをしてきました。

それを言い訳にしてはいけないのですが、スコアはなかなか安定しません。

昨年の7月には広島で行われたドラコン大会に出場し、念願の305ヤードの記録を残しました。

自分のトレーニングの正しさを一つ実証できたかなと思っています。

今回、ゴルフ場の会報誌の取材の依頼が来た時には、ある意味待ってましたという気持ちで準備していました。

ゴルフ場に行けば55歳の私など若手扱いで、同伴者の方にお兄ちゃんと呼ばれることさえあります。

年齢に関係なく親子や孫を交えての、楽しい時間が過ごせる唯一のスポーツだと思います。

若い人の車離れやゴルフ離れで、これから先ゴルフ場としても年配の方に少しでも長くゴルフを楽しんでいただきたいというのが、本音だと思います。

いくつになっても若い頃のように遠くに飛ばしたいというのが、ゴルファーの最大の願いだと思います。

そのためには体幹トレーニングをしなさいだとか、こういうストレッチをしなさいだとか、ゴルフの雑誌でも嫌という程特集されていますが、60歳70歳、いや80歳を過ぎた方々にそれを強制しても長続きはしないと思います。

それよりも体にとってより自然で、より効率的な体の使い方、それ以前に体の仕組みをある程度理解してもらうことなど、もっと手前の部分で知っておかなければならないことがあるのです。

以前にも書いたように、股関節に乗るだとか、軸は1軸か2軸かなど、解ったような解らないような説明をいくら繰り返えされても、一般のゴルファーを惑わせるだけなのです。

ならば西本理論で、その部分を明快に説明し、今のままの体でももっと自然に楽にスイングして見ませんかという提案をして行こうというわけです。

さらにもっと上を目指したいという方には、こういうトレーニングもありますが、無理はしないでくださいねというのが私の主張です。

そのあたりをどう編集の方がまとめていただくのか、私も楽しみにしています。

年4回の季刊で発行されるそうで、12月に冬の号が出るそうです。

西本塾に参加していただいた方が見れば、ゴルフに応用するとそうなるのねと、納得していただけると思います。

スポーツの種類は関係ありません、正しい体の使い方、これは全て共通な理論で説明できるのです。

私が言っていることは特別なことではありません、でも皆さんは知らなかった聞いたことがないと言われる。

それをなんとか、そんなことあなたに言われなくても知ってるよ、当たり前のことでしょ、こう言われるようになることが私の仕事なのです。

畑違いの仕事に感じる方がいるかもしれませんが、私にとっては全て共通、どんな依頼にでも応えて行こうと思っています。

どんどん私を使っていただきたいと思います。

改めて思うこと

先週の今頃は午後からの西本塾に備えて、レジュメの最終チェックをしていたよなと、たった一週間前の出来事が遠い昔のように感じてしまうのはなぜでしょうか。

自分の理論は必ずスポーツの世界で役に立つと信じ、それを広く知らしめるためにとプロの世界に戻ったものの目的を果たせないままに終わってしまい、ならばと立ち上げた西本塾でした。

参加していただいたのは5名の方でしたが、私の一言一言そして、体感していただく実技の動作一つ一つに驚きの声が上がり、この事実をもっと早く知っていればという感想が聞かれました。

ブログを書き始めてから、本当の意味で私の頭の中にあるものを吐き出す格好の場所になっていましたが、それを直接聞きたい体験したいという方がいてくれたのは何より嬉しいことでした。

どれだけ私がこの仕事に対して真剣に向き合ってきたか、本当に選手のためになるトレーニングやケアの仕方はこうあるべきなのにと、様々な思いを抱えきれなかった私でしたが、参加者の皆さんの言葉に、やはりこのまま終わってはいけないのだと、意を強くしました。

とくに子供達を指導している方々の熱心さというか向上心には驚かされました。

サッカーであればライセンス制度があるので、それをクリアしていかなければ指導者として認められない部分もあります。

しかし、画一的に指導された内容が、本当に全て正しく、またそれだけでいいのかといえばそうではありません。

皆さんそれぞれが試行錯誤を繰り返しながら、自分の名声を高めるためではなく、真に子供達の成長のために、自分の指導スキルを向上させる努力を続けている方がたくさんいるのです。

プロやそれに準ずる組織の指導者であれば、結果が全てになってしまう部分があります。

スポーツを始めたばかりの年代の子供達にとっては、最初に出会う指導者がどういう人間かで、その先が大きく違ってくるのは間違いありません。

皆さんそれを分かっているからこそ、真剣に取り組まれているのだと思います。

以前つくばに講演に行った際、小学生の練習試合を見させてもらいました。
対戦相手の指導者は、私より年長の指導歴の長いベテランの方でした。

実績も充分のようで、話す内容も自信に溢れていました。
ところが試合が始まった途端、私は自分の耳を疑いました。

最近では高校野球の指導現場でもあまり聞かれなくなったような罵声が、次から次へと子供達に浴びせられ、ミスをした選手はその瞬間交代させられるということが、ずっと繰り返されるのです。

始めてお会いして、普段の指導や子供達との接し方も知りませんから、その行為だけを切り取って判断することは良くないのかもしれませんが、さっきまで聞いていた話と全く違うやり方に、こちらのコーチ共々顔を見合わせ言葉を失ってしまいました。

いろいろなやり方があると思います、それで次のレベルに良い選手を送り出したり、チームとしての結果も残してきたのでしょうが、正直それはないよ、という気持ちにしかなりませんでした。

指導者の方々は、専業で指導している方よりも、別の仕事を持ってほとんどボランティアで関わっている方の方が多いのではないでしょうか。

西本塾には参加できなかったけれど、ブログを楽しみに読んでいますとか、場所や日程の調整がつけば、ぜひ参加したかった、というメッセージもいただきました。

現実参加していただいた方からは、少しでも多くの方に私の理論を広めたいと、動き出してくださる方も出てきました。

私がやらなければならないことは、自分の積み重ねてきた経験から生まれた理論を、多くの人に伝えることだけでは足りないのだと思います。

その理論が本当に役立つものになるように、できるだけ現場に足を運び、指導者や選手たちと一緒に体を動かし、考え方を伝え、なるほどそうなんだと納得してもらってこその西本理論なのではないかと、改めて思うようになりました。

その対象が、世界を目指すプロの選手であっても、これから競技を始める子供達であっても、同じ気持ちで接する必要があります。

どちらにしても口先だけではごまかしは効きませんから。

ここ「Conditioning Studio 操」をベースに活動の幅を広げなければなりません。

参加者の方にお渡しした「西本塾 概要」、実は私の手元にある同じものは、鉛筆で書き加えられた内容で空白が埋め尽くされています。

終わってからも、こう言えばよかったこれも加えればよかったと、さらに書き加えられ、次回への準備が始まっています。

第二回はいつ頃がいいのでしょうか、年末もしくは年明け、参加希望の方、この辺りだったら参加しやすいというご希望があればお知らせください。

何を優先するべきか

広島市内も秋の気配が深まってきました。

現在通勤は自転車で10分ほど、汗もかかない楽さです。
一応仕事は何7時までとしていますが、予約制ですので最後の6時の枠に予約がなければ、早仕舞いにしたり、どうしてもという依頼があれば、この建物が閉館する11時近くまで仕事をすることもあります。

昨日は定時の7時過ぎに帰りましたが、薄手のパーカーでは寒く手袋も欲しいくらいでした。
台風が去り一気に秋がやってきたようです。

先日来て頂いた方からも質問があったのですが、シーズンオフの筋力トレーニングの時期に故障者が増えることをなんとかしたい、という趣旨でした。

現状をお聞きすると、トレーニングの指導には、全国規模の展開をする有名なジムから、私のような貧素な体ではなく、君たちもこんな体になりたいだろ、と言わんばかりの体をした指導者が派遣されて来るそうです。

そして、指導の効果を図る指標は、やはり数値なのです。

依頼する側の指導者、指導を受ける選手たちとその保護者たちの全てが、お金を払い指導を依頼する側に期待しているのも、結局は体重が何キロ増えたとか、ベンチプレスやスクワットの重量や回数が増えたという、誰の目にも明らかな数値の向上だと思います。

私も20数年前トレーニングの指導を始めた時はそうだったと思います。

違うのはそのトレーニングで体を痛めるという状況は作らなかったことです。

何が違ったのでしょうか、まだまだ理論的に確固たるものはなく、基本的なフォームを指導していただけですが、その当時から、可動域の重要性を説き、いかに無駄なく力を発揮するかを分からせるという指導方針で行っていました。

1年生が入学し、40キロでも重いと感じていたベンチプレスが、卒業する頃には80キロになり、中には100キロを超える選手も出てきます。

それはそういう時期だからです、そのままのペースで100キロが150キロになったりはしませんし、またその必要もありません。

素晴らしい数字を残した3年生が卒業し、何にもできない1年生が入学してくる、これを繰り返すだけですから、この時期の数値を目標にするトレーニングは簡単なのです。

あれから20年以上たち、筋力トレーニングは必須なものと考えられるようになりました。

様々な理論が喧伝され、指導者と呼ばれる人たちの間にも個性が出てきたと思います。

施設も整備され、校内にトレーニングルームを設置する公立高校も珍しくありません。

そうした中でどうしてトレーニングで体を痛めるなどという状況が起こってくるのでしょうか。

高校生活の3年間は、男子であれば人間としての組織を完成させる仕上げの3年間です。

ほぼ18歳で完成した人間の体は、残念ながら残りの人生では成長という言葉から、衰える老化して行くという下り坂に入って行きます。

これは現実で変えようがありません。

と言っても、そこからが本番で、本番を生きて行く準備が18歳で完成したと言い換えた方が正しいのかもしれませんが。(ちなみに女性はもっと早く16歳です)

この完成期に当たる16歳から18歳という最も大事な時期にウエイトトレーニングを行うことは、一生の財産になると言っても過言ではありません。

正しい理論と方法論を身につけ実践すれば、大人になって体を動かすことが少なくなっても、少しの時間を見つけて自分で自分の体を調整できるでしょう。

そういう意味でも、学校教育の中にトレーニング理論や実技があってもおかしくないと思います。(あくまでも私の理論に沿っての話ですが)

球技やその他も大事でしょうが、本当に役立つのはどっちかといえば答えは自ずと決まってくると思うのですが。

ここからは問題提起になります。

その大事な時期に必要な要素は一体なんでしょう。

言葉はみんな知っていると思います、『栄養・休養・トレーニング』です。

これらが一体となって体を成長させてくれます。

運動部の多くは朝練と称して、早朝から選手を登校させて、練習をさせています。

私たちが子供の頃であれば、練習中に水を飲むなどもってのほか、ライバルチームが4時間練習しているならば、こちらは5時間練習することで、やることはやっているんだという気持ちにさせられる風潮もありました。

本当にそうだったのでしょうか、楽をして勝てると思っているわけではありません、色々な意味で正しいことを取り入れ、指導者と選手が共通の認識で取り組んでこそのトレーニングであり結果なのだと思います。

結果を残した指導者のところに選手が集まるのは、昔も今も変わらないと思いますが、それだけでは大きな変化や成長は期待できないと思います。

朝の6時30分に学校に来るためには、何時に家を出なければならないのでしょう、朝食をきちんと食べるためには何時に起きなければならないのでしょう。

前の晩は遅くまで練習してクタクタで帰ってきて、ご飯を食べお風呂に入って、寝たと思ったらすぐに起きなければならない、こんな生活が人間として最も大切な完成期にとってプラスになるのでしょうか。

そのために全員合宿生活させてという発想が出てくるのでしょうが、朝の短い時間で習得できる何かより、人間としての基本的な成長を優先するという発想はダメなのでしょうか。

人のやり方に口を出すなと言われそうですが、そのやり方に従わされているのは、紛れもなく従うという選択肢しか与えられていない若者たちなのです。

質問していただいた参加者の方は、母校のためにボランティアで協力されているそうです。

私は言いました、帰ったら胸を張って自分に指導させて欲しいと言ってくださいと、私の話を2日間真剣に聞いてくれて、実技で何が正しいのかを身を持って感じていただいたのですから、毎年毎年この時期からのトレーニングで故障者を出している指導者よりは、間違いなく選手たちのためのトレーニングを工夫できるはずです。

困ったら相談してください。

参加者からの感想です

今日も、西本塾に参加していただいた札幌の小林さんから頂いたメールを、ご本人の許可をいただいたので、ご紹介させていただきます。

この方はスキーやスノーボード等の競技選手として、海外を転戦されていた、正真正銘のアスリートです。

ご自分の競技生活を振り返り、私の理論に触れたことで、感じるものがたくさんあったようです。

ホテルの予約が取れず、野宿覚悟で広島にやってきた根性は、久し振りに口先だけではない本物のやる気を感じました。

以下、原文通りご紹介します。

二日間本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

資料を読み返し、時間を掛けて作られ無駄な時間がなかったのもうがえる内容だと改めて感じます。
そして、何処まで理解が出来たのかと資料を読み頭でイメージし、下の文章を書きながら感じている次第です。

何の繋がりもなく今回の感想を書き始めることをお許し下さい。
そして、あんなに話したのにこいつは分かっとらん!!という所がありましたらご指摘ください。
分かったフリはしたくありませんし間違った指導もしたくないです。
まだ、理解し考えている段階だからかもしれません。どうぞ宜しくお願いします。

20年前位から体幹が注目されバランスボールを使うトレーニングをするようになり、目的を持っているようで目的をなしていなかったように思えます。

今回参加し私の解釈では、イメージしている動きの為のポジション←つまり伸筋を使った楽な姿勢=視野を広く次の動作が早く移行できる=余裕ができチャンスに反応出来る!!が凝集されていたと感じます。

今までの経験では瞬発系のトレーニングします → 早く動きましょう!反応を早くしましょう!だと思います。疑いもなくメニューをこなしてました。ここまで話して「当たり前じゃん!!」と思ってました。しかし今回は「その為の○○」が多く存在してました。

連動性のない関連性のない局所のトレーニングをしてきたと思います。
多くは練習したという満足感で終わっているでしょう。
それにすら気付いていない事が現実です。
スポーツ選手はボディビルダーを目指している訳ではないという事をアスリート含め指導者も知ってはいますが気付いてはいないでしょう。

私が言うとお前が知った口か!お前に何が分かるんだ!この若造が!経験もないクセに!と言われるでしょうが事実です。
説明しいてた人が中にはもしかしたら居たかもしれませんが、僕には伝わらず西本先生の様に練習や試合で言ってくれる人もいなく理解もせずに選手生活を終えた私が居るのは事実です。

西本先生でしたらやる気がある人は見捨てないというのも事実です、という事は僕の出会ってきた人は知らないか、よっぽど僕の事が嫌いなんでしょう。99%は前者だと思います。

私も選手の晩年に何かに気付いたからこそ大きな動き=アクチンとミオシンを最大限に使うトレーニング → 傾斜を利用したトレーニングに移行し、重たいウエイトトレーニングを捨てポジションを確認できる重さにきりかえたのでしょう。

しかし、広背筋・伸筋・居付く・重心・3:5:7・本当の股関節に対する意識までには至らず、世界の壁を打破出来なかったのたと思います。他にも色々な要素があったかもしれませんが、西本理論が必要だったと感じます。


一日目の帰りに体現出来ないと説得力がないと感じ、先生もそう仰ってましたので先ずはそこからスタートです。


私は何処の世界でも「ヒロシ」と呼ばれてきたので、先生にさん付けされる者でもないので気軽に呼んで頂ければと思います。


最後に先生を始めお茶やお土産を頂きました奥様、受付けやOPEN準備で活躍された息子様、私達が知り得た情報の発信に力を注いでいる娘様、先生のご家族の方にも感謝しております。ありがとうございました。これからも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。



私の文章は載せるにあたって失礼ながら編集がかなり必要だと思いますので、ご自由にお使いください。

小林 敬


いかでしょう、この文章を読んでいるだけで、と 小林敬という人物がどれだけ熱く、真剣に生きて行こうとしている人間かということのが伝わってくると思います。

今流行っているもの、みんなが正しいと言っているもの、それを追いかけることで、世の中に置いていかれないように必死に自分の立場を守ろうとしている人間ばかりです。

本当は何が正しいのか、自分の目で耳で体全体で確かめ、本質に迫ろうとする姿勢がなければ、結局は歯車の一つに組み込まれてしまうだけです。

もっともっと声を大にして、私の考えを広めて行くことが、本当に私の使命であるような気になってきました。

たくさんの人に伝え、そこからまた枝を出してもらい、世界を目指すアスリートと、それを支えるトレーナーの意識を変え、広く一般の方の生活にも役に立てる、シンプルで本質的な理論となって行くことを願っています。

私の家族にまでお気遣いの言葉をいただき、感心しました。

人と人との繋がり、あの人のためならと思わせてくれる人は、そういう気遣いのできる人なのでしょうね。

充実の二日間

昨日一昨日の二日間、北は北海道から埼玉、名古屋、愛媛そして広島から、5名の方の参加をいただき、第一回西本塾を無事開催することができました。

お二人の方が急きょ参加参加できなくなったのは残念でしたが、それぞれの事情があり仕方のないことで、次の機会にはぜひ参加していただければと思います。

この西本塾、人生に「たられば」はないのですが、もし私が川崎に行かず、昨年から引き続いて、からだ工房で仕事を続けていたら、そして川崎をやめて広島に戻り、「Conditioning Studio 操」を作っていなければ、ぜったいに行われなかったと思います。

会社員をやめて故郷宇和島でこの仕事を始め、紆余曲折がありながらも20数年間スポーツトレーナーとしての人生を歩んできましたが、目の前の難問を、自分の考えたやり方で乗り越え切り開いてきたので、それを人に伝えるとか、いわゆる弟子や後継者を養成するという発想はありませんでした。

それでも、これまで関わってきた選手たちが指導者となり、私の力を必要としてくれるようになり、私の積み重ねてきた経験や知識を、もっと多くの人に広めて、その恩恵を受けられる人を増やしていくことが、これからの私の使命だ、などという言葉にその気にさせられ、プロの世界に戻っていきましたが、気合が空回りしてご存知のような結果になってしまいました。

それでも一度は決心した、自分の考え方を広め残していくという気持ちは変わらず、今回の西本塾の開催となりました。

二日間、8時間の予定で講義の内容を考えましたが、結局10時間以上話し続けてしまいました。

「体作りから動き作りへ」というメインテーマに沿って、体の仕組みや3・5・7理論、かわし動作、痛みに対する考え方や対処法など、出来る限り余すことなく、それでいて浅く広くではなく、それぞれの内容を掘り下げ、実技を交えながら、頭での理解だけではなく、体で感じていただけるように工夫して準備を進めてきました。

参加していただいた方々が、積極的に発言し実技に取り組んでいただいたことで、私の予想をはるかに超える充実した二日間になったと思います。

もっと早く私のお話しした内容を知っていれば、もっと違った競技生活が送れたのにとか、別の角度から指導ができたのにと言ってくださる声に、やはり私の考えをもっともっと広げていかなければの思いを強くしました。

それにしても札幌から参加していただいた小林さんは、連休で広島市内のホテルの予約が取れず、寝袋を持って野宿覚悟で飛行機と夜行バスを乗り継いでやってきてくれたのですから、その意気込みにただただ感謝です。

他の4人の方々もそれぞれの目的を持ち、西本直という人間そのものと、ブログを通して感じていただいた西本理論を、肌で感じたいとやってきてくださいました。

私なりに精一杯お話し、体を動かし、出来る限りのことをしたつもりです。

こんなに真剣に準備をし、充実した時間を過ごしたことが過去にあっただろうかと思うくらいの濃密な時間でした。

昨日の夜も、小林さんと一緒に食事をし、朝までとはいきませんが延々と熱く語り続けてしまいました。

今朝は満足感と疲労感が入りまじり、体がふわふわした不思議な感覚です。

皆さん無事にお帰りになられたでしょうか、本当に二日間ありがとうございました。

これからも、私の話を聞きたいという方がいれば、二回三回と回を重ねていきたいと思います。


参加者のおひとり、名古屋市から来ていただいた森さんから、嬉しいコメントをいただいたので、表のページに再掲させていただきたいと思います。
私の思いは伝わっていたんだと、本当に嬉しくなりました。
森さん本当にありがとうございました。

スタートから終了まで、まさに充実した2日間でした。

魂のこもった講義&実技の数々をすべて聞き漏らすことなく持ち帰り母校の選手たちに伝えることができたら、どんなにすばらしいかと興奮を抑え切れませんでした。

それでももっともっと聞きたいという感覚が消えることはなく、別れ際のなんともいえない名残惜しさにつながっていたのだと思います。

そして次回、仮にまったく同じ内容であってもまた参加します。決して気を抜いていたわけではありませんが、必ず新しい発見と深い理解を得られるはずだと思うからです。

ぜひぜひ第二回西本塾の開催を心から願っています。

今回西本塾を開催していただいたことに、西本さんはじめ参加者の皆様に、西本塾にめぐり合うことができた偶然に、そして参加することができたことに、すべてのことにただただ感謝しています。

本当にありがとうございました。

現場に活かすために

間近に迫った西本塾の準備で、改めて頭の中を整理しています。

二日間延べ8時間という限られた時間の中で、私の頭の中にある全てをお伝えすることなど出来るはずもありません。

第1回ということで、少し薄まっても全体像を掴んでいただくことを優先させるか、それとも流れの中で深まっていけば、 それに逆らわずに時間をかけてより深くを優先し、行けるところまで行って続きは次回にとしてしまうのか、自分でも悩ましいところです。

私は世間で言う博学とか、話題が豊富な人間ではありませんが、こと自分の仕事に関しては、それこそエンドレスで話をしてしまう人間です。

もう10年くらい前になると思いますが、当時個人契約で仕事をしていたカープの佐々岡投手が、その年から新たにメンタルトレーナーと契約し、宮崎キャンプで初めてお会いすることになりました。

私はメンタルの部分を区分けして考えるのではなく、普段のトレーニングやケアの段階からの人間関係があって、初めてその選手に対して精神的なサポートができると思っている人間ですから、そういう人と契約すると聞いた時には、正直自分では足りないのかとがっかりしましたが、彼が将来指導者として現場に立つ時、そういうことが役に立つのであれば、それはそれと割り切ろうと思いました。

そして、同じホテルで二泊したのですが、夕食を終え夜の10時頃からだったでしょうか、広くないホテルのフロントの椅子に座り、なんと朝刊が配達されるまで延々と話し込んでしまいました。

相手は話をする専門家ですが、3分の2は私が話していたと思います。

相手の方が良い悪いではなく、私の考え方を全て伝えておかなければ、佐々岡投手を支えるという同じ目的を持って仕事をする立場同士として問題があってはいけないと考えたからです。

まあその時には、そんなことより一つ話題を振られると、これでもかというくらい私の思いが吹き出して、止まらなかったのだと思います。

私は相手が話を本気で聞いてくれていると思うと、本当に後先関係なく自分の考えを理解してもらいたくて一生懸命話をしますが、そうでない場合は全く話をする気になりません。

私の仕事を知って、所構わず質問をしてくる人がありますが、一生懸命話をしても、そこまで聞いてないよ、という感じでめんどくさそうに話を打ち切られることがあります。

私としては中途半端な説明はしたくないのでついついそうなってしまうのですが、質問した人にとっては、私の嫌いな紐付き飴玉の答えを期待するのでしょうね。

ですから基本的に、外ではなるべく仕事の話はせず、質問にも答えないようにしています。

先日ここを訪ねてくれた、元サンフレッチェ広島で同僚の野田哲由さんは、現在了徳寺大学の教授をされていますが、10人の中で1人でもこちらを向いていないような雰囲気を感じる教室とかでは、たぶん私は話をしないと思います。

途中で講義をやめて帰ってしまうかもしれません。

私がそんな立場に立つことはないでしょうから、心配する必要もないのですが。

今回6名の方が来ていただくことになっています。

このブログを読み、私個人に対する興味と、お伝えできるであろう内容に興味津々で、間違ってもよそ見をしたりする方はいないと思います。

一生懸命が過ぎないように、時間配分を考えながら良い内容にしたいと思います。

こうして準備して行く中で、私の理論はやはり現場で生かされてこその理論だなと、改めて感じています。

現場の経験の中で蓄積されたものですから、当たり前の話ではあるのですが、それをうまく活かしきれずに広島に帰ってきてしまいました。

こうして時間が経ち、人に伝えようという気持ちになってくると、やはり直接自分の手で指導してみたいという気持ちも、やはり起こってきました。

自分のできることは限られていますから、これからも一人でも多くの方に西本理論の代弁者になっていただき、スポーツの現場に新しい風を吹かせていただきたいのはもちろんですが、自分がやればの気持ちも消えることはありません。

例えば、トレーニングキャンプ中だけのスポット契約とか、年間を通して定期的に直接指導に行くとか、そんな風に私の能力を使ってくれたら、いい仕事ができるような気がするのですがいかがでしょう、そんな使い方をしてくれるチームはないでしょうか。

それともう一つの柱である操体法の普及です。

施術家の養成学校のようなものではなく、ご自分やご家族の方の健康管理のための、本来の意味での予防医学的な、理論と実技をお伝えできる講座もやりたいと思っています。

いつもコメントを頂く福田さんの言葉をお借りすると「一家に一人操体師」を、これですね。

いつか関東で開催できるよう、目標を明確にして準備して行きたいと思います。

やりたいことが多すぎて困ります。

私は心身共に元気を取り戻しました。

また新たな気持ちで、全力疾走を開始します。


追記
嬉しいことに、もうお一人の方から参加のお申し込みをいただき、これで7名の方が参加いただけることになりました。
予定では、土曜日は1時から5時となっていますが、6時半からの懇親会の時間までは「操」のなかでできるだけお話を続けたいと思っています。
また日曜日も、9時から12時としておりますが、遠路起こしの方々に、お帰りの時間の許す限り、ご質問や実技のおさらいをする時間を取りますので、2日間私を目いっぱい使っていただきたいと思っています。
土曜日の懇親会はターミナルビル内の中華料理店で行いますが、土曜日のお昼はインドの方が作る本格カレーの店もありますので、とりあえず宇品港まで来ていただいて、「操」を覗いて、声をかけていただきたいと思います。
ゴルフを始めたころの前日の興奮、古くは子供の頃の遠足や運動会の前夜の興奮、いくつになってもこの感覚はいいものですね。
参加者の皆さんと一緒に、充実した2日間にしたいと思っていますので、よろしくお願いします。

言葉の難しさ

今日の広島は真夏に戻ったかのような暑さでした。

大好きなコーヒー豆がなくなっていたので、宇品の海岸沿いにできた、倉庫街を改造したお洒落なお店に、買い物に行ってコーヒーを飲んで豆を買ってきました。

モカ・イルガチェフというエチオピア産の豆で、フルーティーな香りが特徴のやさしい香りのコーヒーです。

広島市内では、年会員になっている戸山カントリーのそばの喫茶店(オーナーの意向で宣伝お断りです)と東警察署近くの喫茶店のコーヒーが、私の中ではとびぬけた存在です。

なかでも宣伝お断りのお店のオーナーとは、色々なお話をさせていただけるのが楽しみで、なおかつ本業のコーヒーを入れてもらっている間は、話しかけることができない真剣勝負の時間で、その動きのすべてがまったく妥協のない素晴らしい職人技で、カウンターに座ってその姿を見ているだけで気持ちが洗われるような気がするほどです。

ただ少し遠いので、ゴルフに行ったときにしか寄れないのが残念です。

それがここからすぐ近くに、良いお店ができたのを知って、まだ3回目ですが楽しませてもらっています。

このお店は目の前がすぐ海、そしてもう一軒は静かな山の中、広島には良い所がたくさんあります。

先週取り組んだ、期間限定のリハビリトレーニングですが、結果的に指導者の期待に応えることができませんでした。

普通では考えられない回復力を見せてくれましたが、彼の持っている能力を、自信を持って発揮することができないと、彼自身が判断したそうです。

チームスポーツの中では、自分が大丈夫だと言ってプレーができたとしても、それがポジションを争う他の選手との比較であったり、チーム全体のバランスを指導者が判断して、試合に使うかどうかを決めます。

私にできることは、与えられた3日間という限られた時間の中で、どこまで回復させられるかということに尽きます。

与えられた時間の中で、自分にできることはすべてやったという気持ちはありますが、結果として指導者と本人の期待した結果にならなかったことで、悔しさと残念さと、言い訳はしたくありませんが、せめて後2日あったらなどと、未練がましく考えてしまいます。

そういうことを繰り返して今があるのですが、この気持ちは結果としてうまくいった時も同じで、もっとこうできたんじゃないか、こうしておけばこうなったんじゃないかと、そんなことばかり考える毎日です。

今日はもう一つの楽しみがありました。

ゴルフの日本女子オープンの最終日を、テレビ観戦することでした。

ゴルフ好きの私ではありますが、腕前はとても人様に言えるほどではありません、でも見ることも大好きですから、コマーシャルがなく生中継で見られる女子オープンは、臨場感があって本気でのめりこんで楽しむことができます。

民放のゴルフ中継は録画放送で、残り放送時間を見ていれば、あここで決めて優勝が決まるなとか、時間が残っているからプレーオフだなと、つまらない計算をしながら見てしまいます。

優勝争いは残り3ホールで、本当に誰が勝つのか分からない混沌とした展開になりました。

見ている人間ですら1打1打に手に汗握り、声が出てしまう展開ですから、当事者たちの緊張感はどれほどのものだったのでしょう。

最後の下りのスライスラインが、吸い込まれるようにカップに消えて、宮里美香選手の劇的な優勝となりましたが、先にホールアウトしてプレーオフに備える佐伯三貴選手の姿と、最終組で優勝を争う菊池絵理香選手の緊張感あふれる戦いぶりは、競技の違いや男女の違いを超えて、久しぶりに勝負師の姿を見せてもらった気がしました。

ゴルフは出場選手の中で最少スコアで回った選手が優勝するわけですが、他の選手のプレーに一喜一憂せず、自分の1打1打に集中しなければならないスポーツです。

それでも目の前の選手のプレーやスコア、また他の組で回っている選手のスコアも、否が応でも気になるはずです。

そんな中での戦いを制した宮里美香選手、野球で言えば7回くらいまで3点差くらいでリードしていたものを9回表に追いつかれ、延長に入るかと思った2アウトランナーなしからサヨナラホームラン、サッカーなら同点引き分けかと思われたアディッショナルタイムに、劇的なスーパーゴールで試合終了のホイッスルといったところでしょうか。

筋書きのないドラマとよく言いますが、そういう勝ち方のできる選手はやはり絵になるものです。

このまま今日のブログが終わってしまえば、ただの観戦記なのですが、テレビの解説を聞いていて少し気になることがありました。

以前ツイッターでも書きましたが、ゴルフの世界は一般人から見れば少しおかしな言葉を使うというか、業界用語のような言葉を普通に使ってしまうところがあります。

その一つが選手の名前に〇〇プロという敬称?を付けることです。

他のプロスポーツ選手にそういう呼び方をするでしょうか、しいて言えば大相撲の世界ですね、十両以上になると関取と呼ばれ、その後も役力士になると、小結とか関脇とか大関・横綱と名前がどこかに行ってしまいます。

まあ元々本名でなく、四股名で呼ばれていますし、役力士になることがイコール給料アップにつながる世界ですから仕方がないのかもしれませんが、ゴルフの〇〇プロという呼び方は、なんとも違和感を感じてしまうのは私だけなのでしょうか。

テレビに映るトーナメントに出ているのは基本プロゴルファーで、ほんの数人のアマチュアゴルファーが出ているだけなのですから、そういう人たちこそアマチュアであることを強調してあげることが、彼らを讃えることになると思います。

その放送中に、スイングのトップで股関節に乗り切れていないという解説者の言葉がありました。

テレビ中継を見ているのは、たぶんゴルフ好きの人だとは思いますが、股関節云々の解説を本当の意味で理解できる人はほとんどいないと思います。

素人には難しいですがと言われればそれまでですが、人にきちんと分かるように説明できなければ、本当に自分が理解できているとは言えないと思うのです。

他のスポーツでもこういう言い方がよくされます。

自分たちの間では普通に使用されているし、お互いが同じ認識を持って使用していると思っている言葉が、意外にそうではないことが多いのです。

肩甲骨の動きに関しても同じです。

せっかく実績のある元優勝者が解説をしているのですから、アナウンサーは一般人の代表者として、もう少し突っ込んで質問して、詳しい解説を引き出す工夫が必要ではないでしょうか。

それができてはじめて解説者であると思うのですが、他のスポーツでも選手の内輪話などまったく本質と違う話を、さも自分だけが知っている裏話ですと、得意げに話されると、そんな話はいらんやろと、突っ込みを入れたくなることがよくあります。

股関節の話、肩甲骨の話、週末の西本塾でじっくりお話をさせていただく予定です。

参加していただいた方々には、受け売りではなく自分の言葉で説明ができるようになって帰ってほしいと思っています。

文字ではお伝えできないこと、だからこその西本塾です。

参加者の皆さんご期待ください。

西本塾開催まで1週間 そして燃やす職人魂

Conditioning Studio 操のオープンから3週間が過ぎました。

まだまだ忙しいという状況には程遠く、周りのテナントの方から見れば、新しくできたところは大丈夫かなと思われているかもしれません。

そんな状況の中、私の気持ちの中では「西本塾」のことが、最も大きな存在になっています。

今現在、北は北海道から地元広島まで、年齢も高校生から50代の方まで、そして受講していただく目的も、皆さん全く違うという5人の方から申込みをいただいています。

ある程度の期間を開けて、2回3回と続けて行きたいとは思っていますが、人生何が起こるかわかりません、記念すべき第一回に参加してくださる皆さんには、時間に限りがあるとはいえ、精一杯私の思いをお伝えできるように頑張りたいと思っています。

一期一会、もしかしたらもう二度とお目にかかることがないかもしれないのが人生です。

広島まで行ってよかった、皆さんにそう言っていただけるよう準備しています。

これからでも参加してみようという方は、ぜひお申し込み下さい。

さて、私の理論というか頭の中にあることは、全て経験に裏打ちされた事実の積み重ねです。

ところがきちんとした資格を取るための教育機関で、順序立てて知識として学び、そういう人たちを指導する立場の人から学び続けている人たちから見れば、かなり異質な考え方に映るようです。

そう言われれば、私には数百万円もする低周波だか高周波だかの治療機械の扱い方も、その効果も全く知りませんし興味もありません。

早い話が、それで治るのであれば、とくにトレーナーという立場の人はいらないわけで、単純に機会を操作するオペレーターという職種でもいいと思うのです。

また、医療機関やプロの組織やそれに準ずるスポーツチームにも、それなりの治療機器が設置されているにもかかわらず、私が期待するような効果を出せていないという事実からも、これから先もそういうものに頼るとか使って見たいという気持ちもまったくありません。

ここで考えて見たのは、私なら機械を使わなくてもこうできるという自分の中での基準があるので、機械を使わないという選択になるのですが、こういう時にはこういう機械で対応したら、こういう効果があるという教育しか受けていない人間と、同じ土俵の上で議論をしようとしたことがそもそもの間違いであったのです。

捻挫をしたらRICE処置をして、アイシングを続けながらこの機械を使って30分刺激をすると腫れをひかすことに効果があると、信じて疑わない人に、私ならこうやって動かして腫れをひかせ、緩んだ靭帯を動かすことで血行を改善してもとの強度を回復させる、などと言っても会話が噛み合うわけがなかったのです。

その効果を体験し、私の考え方を嫌という程聞かされた、ケガをし回復して行った選手本人以外、私との会話は成立しないのです。

どんな教科書にも載っていない理論や方法論を、ああそうですかなるほど、と頷けるわけはないのです。

ただその効果を知っている人間からすれば、どうして私の言うことを聞かないのだろう、本当に早く復帰する気持ちがあるのだろうかという気持ちになってしまうのです。

世の中当たり前のことをやっていれば、とりあえず世間から非難されることはありません。

選手本人も、これまでの自分の経験の中でしか判断ができませんので、私のやり方をすんなり受け入れることは難しいかもしれません。

世の中全てがマニュアル化されてしまい、そこから外れないようにすることがうまく生きて行くということにも繋がっているのかもしれません。

例えば研磨の技術で、機械ではこれが限界という真円の丸みを、一流中の一流と言われる研磨職人さんが、自分の指先の感覚一つで磨き上げることで、機械では作れない究極の真円にで磨き上げることができるそうです。

技術立国日本の素晴らしい職人技です、他にもこういう例はたくさんあると思います。

こうしたことが誰にでも素晴らしい技術として称賛されるのは、その結果を何ミクロンという単位で客観的に示すことができるからです。

そんなばかなと疑う余地など、まったくあり得ないのです。

私がやっていることには残念ながら、第三者に対してそういう客観的な評価を得るための数値を示すことができません。

MRIやCTの画像に、患部の様子が写し出され、それこそ素人目にでも炎症があるとかないとか、骨がくっついているとかいないとかが分かる時代です。

その判断に従っておけば、とりあえず誰の責任でもない判断と治療の道筋が決められて行くのです。

私がやっていることは、別にそれに対抗しているわけでもなんでもありません、こういう状況なら教科書的にはこうだけど、こういう風なやり方でケアをしたり動かしたりすることで、回復を早めることができるのではないかというアイデアが浮かんでくるのです。

それこそ試行錯誤の連続でしたが、私が触って現状より悪くなるという結果になったことはありません。

それは私が、相手の体ときちんと対話をして、体に聞きながら「こう動いても大丈夫だよね、こう動かしたら緩んでくれるよね」という折り合いが付いているからです。

その基本は何かというと、お互いの人間関係です。

本当に私に任せて大丈夫だと思っていない人間の体に、いくら話しかけても会話を返してくれません。

それとお互いが目標を明確にして、なんとしてでも早く治したい治してあげたいという、強い決意を持てるかどうかです。

現実私は仕事として行なっているわけですが、こういう関係が出来上がってしまうと、時間も曜日も全く思考の中から消えてしまいます。

全ての状況で私がお役に立てるとは言いません、しかし、可能性が1%でもあれば始めてみるべきだし、そのパーセンテージが上がって行けば勇気100倍、お互いのモチベーションも上がって行きます。

期限の決められたゴールであれば、時間内にはゴールできないかもしれません、もし間に合わなかったとしても、初めから諦めてしまうことより何倍もその選手の今後に生かされて行くことは間違いありません。

本人の何としてでも治したいという強い気持ちと、それを実現させてあげたいとい私の想いが重なった時、教科書しか知らない人たちから見ればあり得ないことが、現実に起こるのです。

私の力だけではどうにもなりません、様々な人の思いが重ならなければ良い結果は生まれません。

けっして奇跡などという大袈裟な話ではありません、普通に私が経験してきた現実の出来事です。

今、久し振りに私の職人魂に火がついています。

本当の基本とは

今朝早くに大吉さんから嬉しいコメントが届きました。

ボールを投げるための体の連動について書いた、前回のブログのとうりにやってみたら、本当に簡単に正しい投げ方が実感できたという内容でした。

私自身、子供の頃にこの当たり前の事実を知っていたら、肩や肘を痛めることもなく、もう少しマシな投手になることができたのではないかと残念に思います。

しかし不思議なことに、この事実を伝え実践させた選手たちでさえ、自分が指導する立場になると、この基本中の基本となる体の使い方よりも、何か別の大事な理論があるかのような指導をしています。

確かに、打者との駆け引きや精神的な問題など、経験者でなければ教えられないと思いたいのは分かります。

自分の経験だけでは足りないと思うと、自分より実績を残した人物の指導を受けさせたがるのも経験者に共通した発想のようです。

高校生相手に、旧知の元プロ野球選手まで引っ張り出そうとする指導者もいます。

プロ野球の投手でさえ、現実的には私が今お話ししているような基本的な体の使い方を一から指導しないと、それ以上のレベルアップが望めないのです。

私が指導した内容を、9年間一緒に戦った佐々岡投手をもってしても、そのすべてを伝えることは難しいでしょう。

本当に選手を育てたいのであれば、私に丸投げするくらいの勇気が必要なのです。

私にはこう言われたが、別の指導者からはこう言われたでは、選手は困ってしまいますし、チーム内での上下関係がありますから、選手は必然的にそういう立場の人間から言われたことをやろうとします。

その基礎が完全に身についてしまえば、細かい問題は一定のレベルを経験してきた選手たちですから、自分で考えられるはずです。

そうでなければスポーツをやっていて楽しいわけがありません。

本当に教えてあげなければならないことは何なのか、指導する立場の人間は、もう一度良く考えて見たらどうでしょう。

これが子供達や、中学生高校生の指導者レベルになると極端になります。

高いレベルまで育ててあげようと思えば、壊れたから治してくれではなく、本当はどうしなければならなかったのかを、もっとしっかり学ぶべきです。

今、田中投手が突き抜けた存在となったのは、数年前の彼のドキュメンタリー番組を見、その後の報道された内容から想像すると、自分の改善しなければならないことに自分で気づき、それに対する答えを自分で見つけ、もちろん周りの助言もあったとは思いますが、自分の考えですべてを改善して行ったことではないでしょうか。

これは言葉で言うのは簡単ですが、本当に難しいことです。

選手は結果が出ている時も、不調に陥っている時も、本質的に何が良くて何が良くないのか分かっている選手は、ほとんどいません。

今年限りで引退が決まったカープの前田選手は、おそらく自分の求める、理想であり究極のバッティングというものが存在したのでしょう。

ただ打席に入って、きた球を打ち返して、人のいないところに飛んだからヒットでは、まったく満足できない、常人の理解を超えた、遥か高いレベルの世界が彼には見えていたのでしょう。

それにしても怪我との戦いでしたが、彼が心を許し安心して体のことを任せられる存在はいなかったのでしょうか、残念でなりません。

体力と技術がまだ別のカテゴリーだと思いたい、競技経験者の指導者たちに早くこの言葉に気づいて欲しいと思います。

何度も言い続けて来ました、私の技術の定義です。

「技術とは、自らの企図した筋肉の収縮活動を、反復継続して行うことの出来る能力である」

この言葉をかみしめて欲しいと思います。


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

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