今日も感想の紹介です。

今日も3人の方からいただいた感想をご紹介します
間に一言ずつコメントを挟ませていただきます。

まずは宇治市から参加の「石本和也」さんです。

楽しかった二日間

宇治の石本です、二日間ありがとうございました。

西本先生の話は実例をあげ、一流選手も身体の使い方が上手な選手はもちろん、おかしな鍛え方をしている選手の名前も出され分かりやすく、引き込まれました。
話しがおかしく、納得する内容で、また手作りのプリントは先生の話を聞いてからだと本当に分かり易く楽しかったです。

帰りの新幹線で嬉しくて楽しくてプリントを読み直し、帰宅後、直ぐに息子に話をしました。
テニスの全国大会が近いので、今までと違う身体の使い方を言って戸惑わないか心配でしたが、誰かに話したくて仕方無かったので話しました、息子も興味津津でテニスに置き換えながら聞いていました。

昨日、トライアスロンとマラソンをされている患者さんが来られました。
筋肉ムキムキの方なのですが、腕相撲で勝負するとモチロン私が勝ち、広背筋について説明しました。
今までのトレーニングは逆だったと物凄く驚かれ、なんば走りについてもこれからフルマラソンよりも長距離のレースに出る予定らしく、是非教えて欲しいと興味を持たれました。
何分、不器用なのでもっと練習してから見てもらおうと思います。


石本さんは接骨院を経営されている方なので、とくに実技編は熱心に取り組んでおられましたね。

誰かに話したくて仕方がなかった、そうですよね、今まで当たり前だと思っていたことがそうではなかった、それを知ってしまったのですから、人には教えないでと言われても無理な話です。

私とて同じです、聞いてくださる人がいると際限なく話続けてしまいます。

普通ならどう考えても勝てそうもない相手に、腕相撲で苦もなく勝てる体の使い方を知ってしまったら、試してみたくなりますよね、それでいいんです。

それで相手の方が新たな視点を持っていただくきっかけになれば、その方にとって大きな気づきを与えることができます。

走り方については、私自身は「なんば走り」という言葉は使っておらず、「体の仕組みに沿った自然な走り方」という言い方にとどめていますので誤解のないようにお願いします。

つぎは相模原市から参加の「金丸裕則」さんです。

2日間にわたる講習会に参加させていただき、ありがとうございました。
自分自身怪我でまともに動けない時期が長く、こんな思いを他の選手にさせたくないと指導者の道を選びましたが、この2日間で得たものが、もし現役時代の自分にあれば、もう少し違った形で好きなスポーツに携わることができたのかもしれないという、新たなものを得られた喜びと同時に寂しさや後悔も感じてしまいました。

ランニング動作の指導を受けた際、染みついた以前の動作をなかなか落とすことができず、そこから違う感覚を得るまでの過程のなかで、自分の身体と正面から向き合い、対話しながら試行錯誤する自分に気づきました。

「正しい理論」で「正しい動き」をしているはずなのに、壊れていく身体、そんな自分に嫌気がさしていた学生時代の自分に教えてあげたいです、「君の身体は何て言ってる?」。

教科書的な難しい専門用語をつかって説明しなくても、ちゃんと身体は知っている、ちゃんと身体は教えてくれる。
自分は壊れてしまったけど、いま自分より大事な選手を壊す前にこれに気づけて、本当に良 かったと思っています。

何となく感じていたけど体系化できていなかったもの、体系化されているけど現 場で疑問を感じていたこと、こういったことに対するヒントをいただけた2日間でもありました。

学生スポーツは一発トーナメントです、それはつまり負けたらそこで終わり、勝ったらまた次の日も自分の好きな競技ができる、という残酷なシステムを内在 することを意味しています。
例えプロにならないとしても、卒業後スポーツと何の関わりもない人生を過ごしたとしても、自分の選手にはできるだけ長く好きな競技を続けさせてあげたい、 自分がいま目指すのは教育者ではなく、そういうことを可能にするコーチです。

今回貴重な時間を割いて、お持ちの知識・技術・ 経験を伝えてくださった西本先生に深く感謝させていただきます、本当にありがとうございました。
そして、得た気づきに深みや彩を与えてくださった参加者の方々、関係者の方々にもこの場をお借りして深く感謝させていただきます。

西本先生、そして第3回西本塾に関わってくださったすべての皆様の、これからのさらなるご活躍を見守りながら、この充実した2日間を自分のものにし、自分の大好きな選手たちを世界一幸せにできる世界一のコーチになるために、日々精進したいと思います。

ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。


金丸さんは公立高校の教員をされています、大学まで続けた野球という競技を通して、色々なことを感じ取り、それを活かすために教員を志したそうです。

実は私も高校時代の野球部のあり方に疑問を感じ、教員を志したこともありましたが、進学が許されず就職してしまいました。
あの頃近所に私のようなおじさんがいて、いろんなことを教えてくれたら、きっと違う人生があったかなと思うこともありますが、こういう人生を歩んでいるのも必然かなと思います。

26歳の熱血教師、こんな先生に指導を受けられる生徒たちは本当に幸せだと思います。

人間としても教員としても、まだまだスタートを切ったばかり、これからどんな人生を歩まれるのか、息子を見るような思いで指導させていただきました、これからの活躍を楽しみにしています。

つぎは鹿児島市から参加の「多田克史」さんです。

西本先生、皆様2日間ありがとうございました。また、奥様もビデオ撮影・受付・車の荷物運びなど様々なサポートをしていただき、ありがとうございました。

先生は受講生の誰よりも速く・パワフルに動かれていました。
自分で体感しないと他者へは伝わらないというブログでもあるように、自らの経験を元に作り上げてきた理論がありました。
「俺ができるんだから、他のやつができないわけがない」と話され、ある意味納得しました。
やはり、自分の体で体感することが大切なんだぁ、と感じました。

臨床においては、クライアントとの感覚を共感するような感覚を研ぎ澄ませるには、自分の体を常に敏感な状態にしておく必要があると感じました。

講習会は先生の経験から得た座学や、マシントレーニングの実技や歩行・走り方、オクタントトレーニングなど多岐にわたってレクチャーをしていただきました。
スクワットトレーニングではこれまで経験したことのない立ち位置で行い、それがこんなにも体が軽く動くことができるのか!と身をもって感じました。

瞬く間に時間が過ぎ、新幹線の中でもいろいろ考えているとあっという間に鹿児島についていました。

翌日の朝、全身の筋肉痛(特に、肩甲骨~腰部にかけての台形の張り感とハムスト~腓腹筋)の心地よい痛みから起床しました。
そのなかでも、わずかに腹部前面の張り感を感じつつも、筋肉の張り感で前傾姿勢にならないことを感じました。
また、先日のトレーニング中(バーベルなど)は腰椎の過伸展が気になりながら、動作を実施していましたが、腰背部の張り感は少ない、むしろ単独で肩甲骨の動きと肩甲骨下制に伴う広背筋を意識しやすい。
これは、純粋に骨盤前傾が広背筋誘導から実施できていた可能性が高いと思います。
また、腹部の張り感は骨盤前傾に対するカウンターの要素が働いたと判断しています。

しっかり姿勢を起こし、視野を確保し、末端をフリーで動かすことのための動作は、さまざまなスポーツ動作での基本的な動きになると理解できました。

屈筋群でなく、伸筋群を利用した西本先生の説明はわかりやすく、理に適っていると思います。
アナトミートレインの後方機能線・アームラインからわかるように西本理論の経験から打ち出されたものは、解剖学からも裏付けされており、まさに西本先生の物事に対する根本を探り・答えを導き出す力なのだと思いました。

それは、運動選手だけでなく、片麻痺の方への体験からあるように、人としてどうしてもらいたいか?今この場所に何を思いながらここにいるのだろう?と心理的な配慮も欠かさず一人一人の方に向き合ってこられた結果なのだと感じました。

一方で「現在の理学療法士は何をやっているんだ!?」「ちゃんと体をみているのか?」と言わんばかりの、質問をしてくださり、身が引き締まる思いでした。

結果を出つづけてきた西本先生は、結果という言葉にたいして、何をもって結果か?と問うているようでした。
結果とは患者様やクライアント様やファンの方々が満足できることであり、礼儀正しい姿勢をシャンとした西本先生の立ち姿は「直」そのものでした。

自分の信念を貫き、私の父と同じぐらいの年齢で発信し続ける姿勢がとてもかっこよかったです(先生、すみません)。
そのため、この2日間は気迫に迫るトレーニングを行いつつもどこか優しく、ユーモアで温かい感じの中でありながら、緊張感がある2日間でした。

あれから、数日たち、動作を確認するなかかではっきりしてくる部分がありました。
広背筋誘導もしくは、上腕骨からの後方引き揚げからの誘導はかなり有効であると体感しています。
野球の盗塁場面の動きだしでは、重心移動からの動作のみでは居つきまではしないですが、スピード感が物足りません、しかし、進行方向への肩甲骨や上腕骨の後方への引き上げをスイッチにすると、上部体幹からの動きだしとなり重心移動がスムースとなりました(おそらく、このことを実技でされていたと思いますが、私にはまだできないでいました、すみません!)

ACLオペ後の患者では歩くこと・走ることを体が忘れています。
ましてや、サイドステップなどはどう動いてよいのか感覚的なものが失われています。
何か月ものリハビリを耐えて、唇をかみしめながら同級生がボールを追いかけている姿を見ている、その気持ちになんとか答えたいと思っている方は少なくないと思います。

生物学的な「ヒト」の本来の動きを理解し、本人の持っている元々のパフォーマンスを引き出してあげるのは、サポートしている私達の役割だと改めて感じました。

先生、ありがとうございました。これからも、体の続く限り発信し続けて頂ければと思います。長文・雑文で申し訳ないです。


多田さんは理学療法士として、医療の現場で日々患者さんと向き合っている立場で、私の理論や動きの実際を検証してくれました。
私は研究者でもなんでもなく、日々実践の繰り返しの中で得た知見をもとに、私なりの理論としてまとめているのですが、それはそのまま本来の解剖学や運動生理学と何ら反することのない、シンプルなものだと思っています。

こちらの方こそ、いろいろな話が伺えて勉強になりました。
歳は取って行きますが、情熱の続く限りがんばって行きたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

いかがでしょうか、何時もの私からの一方的な発信と違い、それぞれの方が受け取ってくれた西本理論に触れることで、より理解が深めていただけるものと期待しています。

あと数人の方の感想が残っていますが、届き次第またご紹介したいと思います。

スポンサーサイト

様々な想いを受け止めて

第3回西本塾に参加していただいたみなさんから頂いた感想を、そのまま掲載させていただきます。

私の主観をとりあえず挟まずに、読んでいただいた皆さんそれぞれの感性で、以下の文章を読み、感じ取っていただきたいと思います。

まずは、境港から参加の「渡邉貴史」さんです。

第3回 西本塾に参加させてもらいました渡邉です。
先生他、奥様 参加者の皆様には大変お世話になり感謝のひとことです。

第2回参加の木下桂より予備知識は聞いていましたが、やはりこれは自分自身で体験そして学ばないとわからなかったです。

昔から勉強嫌いの私が二日間が短く感じたのは初めてです。
改めてこういうことが好きなんだと実感しました。

私の周りには、趣味程度ですがゴルフ、野球、バレー、バドミント、スキー等関わっている方がいます。
サッカーが得意分野ですが、当初この方々には説明できないだろうと思っていましたが、体の正しい使い方を伝えれればいいんだとわかりなんだか楽しみでしかたありません。 
ただ、物覚えが悪いというか説明下手というか どこまで伝えれるかが不安です・・・

四十を超えたわたしが、その日に筋肉痛に似たものを感じたくらい背中(広背筋)って使ってないのがわかりそこを意識し自分自身も変身しいろんな人に伝えていけたらと思います。

本当にありがとうございました。

追伸
深めるコース開催ありがとうございます。是非とも参加させてください。


次は半田市から参加の「鍋田博」さんです。

西本直先生、奥様。
2日間大変お世話になり、本当にありがとうございました。

そして今後とも宜しくお願い致します。

動作は(そうする)のではなく(そうなる)ただ、そうなるためには仕掛けが必要で、西本塾にはその仕掛けに辿り着くための鍵が沢山ありました。
身体に秘められた仕組みにも驚かされると同時に、イメージが織りなす無限の可能性にワクワクしました。

そして一番はそれらを惜しみない情熱で伝えて下さった先生に感謝致します。

西本先生の放つあの情熱こそが西本理論であり技術を支える魂なのだと感じました。

西本塾に参加をお考えの皆さんには告知があったら真っ先に応募をすると、更に素晴らしい体験ができる…かも知れません、とだけお伝えしておきます。
粋なはからいをしていただきました事ありがとうございました。

竹は七年間は地中から顔をださないか、出しても全く成長を示さない。
ただ七年を過ぎると一気に真っ直ぐしなやかに成長してゆく、もしくは名もないアスファルトから何度でも顔を出す雑草のように、しっかり根をはって生きたいと思います。


次が横浜市から参加の「鬼木祐輔」さんです。

神奈川県より参加しました鬼木です。
先日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。

「百聞は一見に如かず」、この二日間ほどこの言葉が自分の中でしっくり来た日は、今までありませんでした。

ブログや記事を拝見する中でイメージしきれなかった部分や自分なりにサッカーを分析していく中でどうしても言語化出来ずに説明が出来なかった部分、そこが実際にお会いしてお話を聞き、体感することでだいぶクリアになりました。
「なるほどそういうことか…」と二日間で何度口ずさんだことか…。

いろいろなことがあった二日間を振り返りながら、また最後に西本さんが全員の前でお話してくださったまとめのお言葉を噛み締めながら帰りの新幹線の中ではサッカーの動画を観まくりました。

そうすると、今まで見えなかった世界がそこにはありました。

まるでかけていた眼鏡が変わったかの様に、僕の中で今までぼんやりと雰囲気をしか見えていなかった部分をはっきりと観ることが出来ました。

それはそうです、屈筋優位の世界が今まで当たり前に思っていた世界で、その中で一生懸命どうにか説明出来ないかと思っていたのです。
僕の中でぼんやりとしていたのは、屈筋優位の世界の言葉では説明出来ない部分だったのです。

それを眼鏡をかけかえて、伸筋優位の世界から観てみると、いいプレーもそうでないプレーも「そりゃそうなるだろう…」というシーンばかりで、のめり込むように見続けていた結果、あっという間に岐路につくことが出来ました。

西本さんの目から見えている景色とは違うかもしれませんが、あのお話を聞いて僕のアンテナに引っかかってくれた部分だけで、相当変化を感じさせてくれました。

まだ飲み込めていない部分や気づけていないこともたくさんあると思うので、何度も資料を読み返し、改めてブログを読み返したりすることで、理解を深め感性を研ぎすませて行きたいと思いました。

そして今朝は、今まで体感したことの無いような身体の後ろ側の筋肉痛で目が覚め、こんなにも使っていなかったのか!と思い知らされました(笑)

今日は練習に行き、練習後に高校生相手に1対1の勝負をしましたが、意識一つ変えるだけでこんなにも簡単に相手を抜いたり止めたり出来るのか?!と正直笑ってしまいました。

彼らにはその秘密を言わずにやったのですが、あまりにやられるので早速食いついて来たので、上手く伝えられるように整理して選手たちにも体感させていきたいと思います。

本当にありがとうございました。
3月の第4回にも参加させていただくつもりでおりますので、何卒よろしくお願いいたします。


次は大阪市から参加の「石川太一」さんです。

惹きこまれました

西本先生、奥様、参加者の皆さま。2日間ありがとうございました。

仕事柄、また自分が体を壊し、ボロボロになった経験から、体の事や姿勢の事あらゆる民間療法の本などもたくさん読んだり、いろんな講習会にも参加してきたのですが、本は読んだだけでは、感覚的にわからなこともありますし、講習会も、治療手技の講習会はあっても、体の使い方や動き方の講習会はほとんどなく、西本塾はどちらも、体験出来るし、効率的な動き方へ戦略が変わる刺激的な講習会でした。

特に、西本先生が、私たちの目の前で、デモストレーションをしてくれたり、被験者の動作分析を的確にしてくれるので、とてもわかりやすく、どんどんと惹きこまれていった講習会でした。

西本先生が見本として見せてくれる動きは、本を読んだだけではわからないですし、TVを見ても出てくる動きではないので間近で見させてもらい、とても参考になりました。

また、先生自身がその動きをできるので、とても説得力、信頼性がありました。

あと、自分の中では、ベンチプレスや、ラットプルダウンの際、通常の筋トレ方法を行い、その後、先生の指導でトレーニングを行うと、今まで使った事がない場所に刺激が入り、目から鱗が落ちたのと、なんか生まれ変わったような感覚を得ることが出来て、嬉しかったです。

また、その後先生に教えて頂いた数種類のフライングバックトレーニングを実施した際や、片脚で股関節に重心をのせてい場面も衝撃的な刺激をえることが出来ました。

33年間生きてきた姿勢戦略とは違う、楽で気持ち良い感覚を得れただけでも、すごい発見で今後の臨床や自分の健康においても一生の財産になると思います。

今、働いている現場では高齢者の方と関わる事が多いですが、ご高齢の方はたくさんの恐怖に怯えておられます。
転倒や歩けなくなって寝たきりになる恐怖、歩けなくなって仲の悪い嫁に介護される恐怖、背筋が曲がり、容姿が悪くなる恐怖、など怖さであったり生きずらさを感じている方が多いように感じます。

西本塾で習った事を生かして、少しでも楽に体を動かせたり、体を動かすことの楽しさを再獲得して、ここまで頑張ってきた余生を笑顔で過ごしてもらえるようにお手伝いが出来たらと思っています。

あと、西本塾に参加して、西本先生の想いや、参加者の皆様の今関わっている人達になんとかして還元したいという熱い想いに、触れることが出来て、こちらも刺激になり、今日も背筋が伸びる思いでした。
いろんな想いのある皆さんと、あの時間を過ごすことが出来て本当に良かったです。

最後に西本先生には、いろいろと質問をしましたが、真剣に、時にはユーモアたっぷりにレクチャーして頂き、人柄にも、想いにも、話にも惹きこまれました。
先生の波乱万丈の人生また、聞かせてください。いい意味で癖になりそうです。

また、今後ともよろしくお願いいたします。私自身の動き作りも、1日1日精進いたします。

座学に実技に懇親会と、2日間ありがとうございました。


次は広島市から参加の「石井成之」さんです。

10数年ぶりにお会いする西本さんの立ち姿を見たときに、宮本武蔵の自画像を思い出していました。

動作の説明、そして動いて見せてくださる動き、こういう姿勢になれれば、こうやって動けるのか!と圧倒される思いでした。

私自身は、今回西本さんのお話を聴かせていただくのが初めてではなく、10数年ぶり何度目かの事だったのですが、先にコメントされてる野村くんと同じ様に学生だったり、資格を取ってと言うか、勉強しはじめて間もない頃に聴かせていただき、メモを取るにもどう取るのか?と思いながら、それでも心の片隅に引っ掛かった動きのイメージと言葉の断片を手がかりにやって来た10数年でした。

懐かしくもあり、そして進化された部分もあり新鮮でもありました。

そして、これをベースに考え、治療や選手の指導にアプローチしてきた部分も、大筋を外れることなく、と言うか、いろいろやったり、考えたりした中で、これは、やはり動きの本質をとらえたものであり真理だと改めて思いました。

ただ、私自身まだまだからだが動かないので、本当に言うことを聴いてくれない、主に右の広背筋を筆頭に鍛えつつ、しかしセミナー翌日に走ってみたところ、かえってうまく動ける感じがあったので、細かい動きは意識しすぎず、自分の骨の観察と動きを感じながら気長に続けて行きたいと思います。

自分の仕事と同様、一生かけて取り組むべき命題と言うか、楽しみが深くなった様に感じております。

またトレーニングに、施術をしていただきにお伺いさせていただきます。
そして、いつの日か西本さんに指もみができる日が来る様に日々やってまいります。

皆様にもありがとうございました!
同じ時間を過ごしたもの同士、かたくならず伸び伸びやって行きましょうね!


次は大阪市から参加の「野村貴史」さんです。

感謝しかありません。

西本先生、奥様、そして二日間御一緒に学ばせていただいた参加者の皆さん本当にありがとうございました。

私は、今回の西本塾に参加することが決まってから「まだ学生の自分が西本先生の話についていけるのか」とても心配でした。

しかし、先生がひとつひとつ丁寧に説明していただいたり、知っている選手の名前がでたことでとてもイメージしやすかったです。

特に、座学の時間は頭の中でずっと「なるほど」「確かに」「へー」と言って、一人で納得してました。

今までは屈筋・伸筋のことや、どのように骨を動かすかまで深くは考えていませんでした。
しかし、先生の話を聞いているうちに、そういうことも知ることでもっと身体の仕組みを理解できると思いました。
また、そういった知識がないと自分で考える操体法には繋がらないとも思いました。

実技では、聞くことやる事すべてが新鮮でした。
午前中の走るトレーニングでは、ほんとに身体が軽いと感じるときもありましたし、地面を蹴ってしまうときもあってまだまだだなと思いました。
しかし、トレーニングが終わって一般の方の走っている格好などを見ると、地面を蹴ってるとか腕を前に振っているなと自分なりに感じたので少しは成長できたのではないのかなと思います。

午後のトレーニングはまさに「衝撃」の一言です。
あの感覚、あの短時間での汗の量はどう表現したら良いのかわかりません。
先生のトレーニングを受けることができて本当に最高でした。
しかし、実技の時に思ったのが、先生の動きをメモすることがとても難しいことです。
最初はメモしようと思いましたが、諦めて必死に目の前で起きる動作を映像で記憶しました。

少し自己流になってしまいますが、今は同級生に早く試したい気持ちでいっぱいです。

この二日間で学んだこと、他の参加者の皆さんから受けた数多くの刺激を将来絶対に活かしたいと思います、本当にありがとうございました、また西本塾にも参加したいと考えています。


次は米子市から参加の「吉田雅人」さんです。

楽しい2日間を有難うございました

鳥取の米子市から参加した吉田です、2日間の西本塾大変お疲れ様でした、そして大変お世話様になりました。

西本塾への当初の参加動機は、1)「股関節と肩甲骨の連動動作」を学び、娘が取り組んでいる空手(組手)競技の動作を再確認したり、トップ選手の動きを観察する視点を得たい、2)からだをケアする操体法に触れてみたいだったのですが、ブログや著書を読み返すうちに「西本直」という人物そのものに興味を持ってしまい、西本塾直前には自分の中でその興味が参加動機を上回ってしまいました。

なので、当然学ぶために参加するのですが、当日は「勉強するのだ!!全部持ち帰るのだ!!」という気負いはなく、「西本先生に楽しませてもらおう」という気持ちになっていました。

で、終わってみれば、期待を大きく上回る楽しい「西本劇場」でありつつも、実に「腑に落ちる」内容で、「これが腹に落ちる、ということか!!」と思いながら「お~っ!」とか「ほ~っ!」とか言ってるうちに、あっと言う間に過ぎた2日間でした。

今まで関わられた方々のエピソードや思い出話を織り交ぜながら、経験と実績に裏付けられた自信あふれる口調でテンポ良く話され、「・・・、そういうことです!!」で締めくくる。

あたかもマジックワードのように、この言葉を聞くたびに頭の中で漂っていたものが塊になってスコンと腹に落ちるような感覚でした。

ブログや著書を拝見し、失礼ながら「熱い男」「こだわりの男」「人を寄せ付けない孤高の男」という勝手なイメージを作ってしまっていたのですが、実際の西本先生は、ご自身が動きの表現として使われた言葉である「ほわっ」としたところをお持ちの方だなと感じました。

塾や懇親会の中でも参加者に大変気を配っていただき、今回参加者が終始楽しく積極的であれたのも西本先生のお人柄があってのことと思います。

学びの部分で個人的に最大の収穫は、今回教えていただいたことが空手の基本動作にほぼそのまま当てはまると確信を持てたことです。

特に、動き出しに備えて広背筋を意識し少し出っ尻でスッと立つ胴体部分は、そのまま空手の基本姿勢です。

2日目「歩きから走りへ」の実技では、股関節と肩甲骨を連動させる動きで、アイドリングの感覚は掴めた(と思います)ものの、回転をあげて加速させる過程で意識が脚に行ってしまい、連動しながらの伸びやかなローリングの感覚を高めることが出来なかったのが心残りでしたが、ドリルを自分で試しながら課題として取り組みたいと思います。

また、オクタント・トレーニングのモデル(しょぼくて申し訳なしでした(泣))になり、西本先生自らのものをひととおり体感できたのも大きな収穫で、使えるシチュエーションを選ばないことを実感できました。

最後に、西本先生、2日間楽しい時間と大変多くの気づきを与えていただき有難うございました。

日程の最後で西本先生が言われた「やるのは自分」という言葉を教訓に、ケガには気を付けつつ少々の間違いは恐れず、まずはやってみます。

いろんな場面で使って試してみないことには、消化も応用もないということですよね。

次にお目にかかるときは娘も連れて行き、トレーニングとケアについてアドバイスいただけたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今回参加された皆様、お疲れ様でした、みなさんが積極的でフランクに接していただいたおかげでさらに楽しい2日間となりました。
またご縁があればどこかでお会いしたいものと思います。

にこやかにサポートしていただいた奥様にも大変癒されました、有難うございました。

ついでに、偶然ですが神がかりな言葉を発したタブレットにも感謝です、相当ウケました。(その場に居合わせた方々しか分からないですね)

長々と書いてしまいました、申し訳ありません。でも、思えば本当にいろいろと浮かんでくる、そんな2日間でした。


皆さんから届く文章に、感激しています。

私の思いはちゃんと伝わっていた、そして皆さんがそれぞれの思いを持って、それらを生かしていただけると確信しています。

このブログから伝わっている私の人間像は、吉田さんのおっしゃる通り、「熱い男」「こだわりの男」「人を寄せ付けない孤高の男」というイメージなのかもしれません。

もしかしたら自分でそういうイメージを理想として、これまでの人生を演じ続けてきたのかもしれません。

久しぶりに再会した石井くんからは、私の立ち姿を、宮本武蔵の自画像を思わせると、表現してくれました。

白いものは白い、黒いものは黒い、相手がだれであろうが正しいものは正しい、間違っているものは間違っていると、常に自分の物差しで生きてきました。

そうするためには、私の物差しを、人間として常に正しいと思えるものに研ぎ澄ましておかなければならないと、肩肘張って生きてきたようにも思います。

私の思いや技術が、そう簡単に理解できるはずがない、分かった様な顔をされることさえ拒否してきました。

それがこうして一人でも多くの方に思いを伝え、その方々の力をお借りして、そこからまた一人でも多くの方々のお役に立ちたい、そんな気持ちに変わってきました。

私という人間そのものに興味を持っていただいたり、考え方や実際の動きを知りたい、そして身に着けたいという思いを持って、わざわざ広島まで来てくださるみなさんは、私以上に熱い思いを持っておられます。

そして、私が乗り移ったように、様々なお土産を持ち帰っていただいているようです。

日程が終了し、皆さんとお別れする瞬間は、柄にもなく感傷的になってしまいました。

たった二日間のお付き合いでしたが、私にとっては何十年来のお付き合いをいただいている友人のような感覚です。

これまで3回の西本塾で30数名の方々とのご縁をいただきました。

良い仕事をさせていただいています、これまで色々ありましたが、それらのすべてに今は感謝です。

追、これからコメントを送っていただける方は、このブログのコメント欄にお願いします。

見えてきたもの

第3回西本塾を無地に終了することができました。

参加していただいた15名のみなさん本当にありがとうございました。

回を重ねるたびに、少しずつ見えてきたものがあるような気がしています。

それは始めたきっかけとなった、「私の思いを伝えたい」という一方的なものだったのが、30人以上の方々とご縁ができ、膝を交えて話をしていく中で、「皆さんが本当に必要としている内容を、どうしても伝えなければならない、それができるのは自分しかいない」と強く思うようになってきました。

こんな話で、遠くからわざわざ時間とお金をかけて、来ていただく価値があるのだろうか、まだまだそんな気持ちもないわけではありません。

しかし、二日目の最後に、お一人お一人から感想をいただく時間を持つのですが、その言葉の中で、「心からここに来てよかったです」と皆さんが言われるのを聞いて、私は本当に幸せ者だと思いました。

そして「二日間の内容を一日でも早くそれぞれの環境の中で生かしていきたい」と、熱く語ってくださる言葉に感激してしまいました。

一人でも多くの方に私の思いを伝え、その方々がまたそれぞれの場所で実践し、考え方や方法論を広めていただくことで、私が直接かかわることのできないたくさんの皆さんのお役にたてると思えるようになりました。

それぞれの立場でそれぞれの目的を持って集まってきた皆さんが、二日間の間に西本塾の同じ塾生という仲間意識まで持っていただき、お互いに頑張りましょうと分かれていく、最後の瞬間には、本当にやって良かったと心から思いました。

これから、参加していただいた皆さんから寄せられるコメントを通して、改めて私の思いを伝えていきたいと思います。

最初にご紹介するのは、昨日の今日で早速コメントをいただいた、松山から参加の「信谷さん」です。

第三回西本塾に参加させて頂いた者です。

まずは、西本先生と奥様、2日間通して楽しく講習に励めた仲間たちに感謝しています。

今回私は、小学生年代のサッカーチームの子どもたちに「身体の使い方」「歩く・走る」「重心移動」といった事を伝えたくて参加しました。

西本先生のブログや本を見ていて、自分自身で曖昧な解釈をしている部分がしっかりと学べた気がします。

言葉では伝えられない独特の感覚を掴めたのも、西本塾に参加できたおかげだと思います。

今まで全く違う考え方・動きをしてきた私にとっては、目から鱗が落ちる状態でした。

この2日間を通して学んだことを少しでもいいので地元の子どもたちに伝えたいと思っています。

西本先生から教わった事が多すぎて全てをうまく伝えられる事が出来るか不安ではありますが、自分なりの伝え方・言葉で彼らの反応を楽しみに一緒に取り組んで行きたいと思っています。

また、分からないことが出来てましたら西本先生・塾生の仲間たちに教えていただけたらと思っています。

とても楽しく有意義な2日間をありがとうございました。


ボランティアコーチとして子供たちを指導されている信谷さん、私と同郷の愛媛県松山市から来ていただきました。

ここ「コンディショニングスタジオ・操」の目の前には、松山を往復する高速船の乗り場がすぐ見えます。

船に乗れば1時間と少しで海を渡り愛媛に帰ることができます。

私の故郷は宇和島で、松山からはまだ1時間以上かかりますが同じ愛媛県人の方が来ていただくのはとても嬉しいことです。

前回も今治の方が来ていただきましたが、宇和島人とは違う今治言葉や、松山の伊予弁がとても懐かしく心地よかったです。

最初に皆さんにお話ししているのことなのですが、「ここに来ていただく目的は、一つでも多くご自分の指導に役立つノウハウをもらって帰ろう、そう思ってこられていることは承知しています、いつもの口癖ですがそんな枝葉のノウハウより、根っこの掘り起こし方を学んで帰ってほしいのです」、という抽象的なお願いにも、最後はその意味を理解していただき、「掘り返した根っこの土に水をやり、種をまき、花を咲かせるのはみなさんの仕事です、ここで学んだことを生かしていただければ、どんな花でも咲かせられるはずです」という私の最後の言葉にも大きくうなずいていただきました。

心も体も素直に、その原理原則に従ってこそ成長するものだと思います。

目先の利益のためのテクニックを覚えても必ずどこかで壁が訪れます。

短い時間でしたが熱心に参加していただいてありがとうございました、海を渡って、信谷さんが育てた愛媛の子供たちの成長を見せていただける日が来ることを楽しみにしています。

第3回が終了したばかりなのですが、二日間の西本塾を受講していただいた方を対象として、主に操体法やオクタントトレーニングまたフライングバックトレーニングなど、室内の実技をより深く理解して、活用していただくための「西本塾を深めるコース」を、3月16日の日曜日に行いたいと思います。

今日明日にはホームページで告知しますので、ご希望の方はご参加ください。

それから少し先になりますが、「西本塾イン札幌」を5月の17・18日の二日間で行うことを決めました。

詳細はまだ決まっていませんが、東北北海道地方の方、日程が合えばぜひ参加していただきたいと思います。

こちらもある程度詳細が固まりましたらホームページで告知しますので、チェックしておいてください。

立場が違うと

連日のオリンピックテレビ観戦 、今の自分から見ると遠い世界で、単純に競技を楽しみ、日本選手を応援しています。

元来スポーツ好きですので、夏冬問わずオリンピックは真剣に観てきましたので、過去のオリンピックの名場面や思い出に残るシーンがたくさんあり、色々な意味で年齢を重ねてきたことを実感しています。

とくに昨日の、スノーボードパラレル大回転という競技は、テレビ的にも1対1の勝ち抜き戦で、1レース目のタイム差で2本目がスタートするため、早くゴールした方が勝ちという、素人目にもわかりやすく、スリリングなレース展開に、テレビの前で久しぶりに興奮して大きな声で応援してしまいました。

結果は銀メダルでしたが、たぶん今回のオリンピックで一番ワクワクさせてくれた瞬間でした。

その竹内選手の所属が、ここ広島の広島ガスということなど全く知りませんでしたが、地元の企業がこういうアスリートを支えていたことも嬉しいニュースでした。

彼女が日本の環境では強くなれないと、外国のチームに直談判してスイスに渡ったという話が報道されていますが、特に冬のスポーツやマイナーなスポーツにはスポンサーがつかず、競技を諦めなければならない選手がたくさんいるのだと思います。

大企業は、本当の意味で選手をサポートするというよりも、やはり広告宣伝の意味合いが強いのでしょうから、言葉は悪いですが、お金にならない選手とは契約してくれるはずもありません。

女子のジャンプでメダルを期待されながら残念な結果になった高梨選手には、大手の広告代理店がマネージメントして、大企業が数社スポンサーになっていたようです。

17歳の彼女が背負わされたものは、単純に日本の期待を背負ってというだけでなく、そういう部分も含めての、競技後のコメントだったのだと思います。

普段目にすることのない競技ですし、費用対効果を考えれば仕方が無いことかもしれませんが、大企業が競ってマイナースポーツのサポートをすることで、競技力のアップを図り、スポーツの裾野を広げるような活動をしてくれたら、それこそ企業イメージは大幅にアップすると思うのですが、利益を産まないものには投資はしてくれないのでしょうね。

スキージャンプの土屋ホームという会社は、地元ではみんな知っているのでしょうが、全国的な知名度はそれほど高くないと思います。

だからこそ、その支援体制はもっと大きく取り上げられてもいいと思います。

幼稚園の先生とか、歯科医院の受付とか、所属先としては考えられないような名前までありましたが、本来のアマチュアスポーツはそういうものだったのでしょうね。

今は何をもってプロとアマの境を作るのかが難しくなっていると思います。

だからこそプロという組織が存在し、そういうアマチュアのアスリートからは考えられない収入を手にしているプロという肩書きの選手たちは、もっと真剣に競技に取り組んで欲しいと思います。

第1回の西本塾に札幌から参加していただいた小林さんという方がおられます。

スキーからスノーボードに転向され、世界を目指したアスリートですが、我々が知るところの選手には届かなかったようです。

そういう方から見れば、今回参加している選手の中にも、当然一緒にがんばった仲間がいるでしょうから、私たちが見るオリンピックとは違う思いで、テレビを見ていることでしょう。

きっと自分もこの舞台でという気持ちもあるでしょうし、素直に仲間を応援する気持ちもあり、何より我々には想像もつかない感覚を知っているのですから、力が入るでしょうね。

そういう方と一緒に観戦して、生の感覚を伝えていただきたいものです。

私も、満員の観客席に囲まれた国立競技場や東京ドームのベンチから、チームの一員として試合を見るという経験もさせていただきました。

一般の方に混じって、観客席から試合を見るという経験が少ないので、その時は少し変な感覚もありましたが、素直にその時間を楽しむということも大事なことなのだと思います。

選ばれたほんの一握りのアスリートたち、あなたたちがその舞台に立つまでにどれだけの努力を積み重ねてきたのか、みんな分かっています。

勝てなくても失敗しても、誰も責めたりはしません。

最後は誰のためでもない、自分のために競技してください、そして笑顔で終わってください。

我々はにその笑顔だけで十分です。

第3回西本塾が明後日に迫ってきましたが、第2回に参加して頂いた札幌の諏訪さんにご尽力いただいて、西本塾イン札幌の開催が現実味を帯びてきました。

ここ広島は関東の方から見ればかなり遠いでしょうし、ましてや北海道や東北地方の方々には参加していただくのは難しいと思います。

そんな中でも札幌からお二人が来ていただき、その熱意に応えるためにも、今度は私の方から出向いて行ってという気持ちになりました。

正式な告知はまだできませんが、5月の17日土曜日と18日日曜日の二日間を予定しています。

北海道や東北地方でこのブログを見ていただいているみなさん、楽しみにしておいてください。

3回目が近づいてきました。

毎日寒い日が続いています。
お年寄りの方々が、生まれて初めてこんな大雪を見たというくらいのとんでもない雪で、たくさんの方々が被害に遭われています。

国民の生命財産を守るために存在する政治家という職業の人間たちは、もっと真剣に目の前の状況に目を向けて欲しいと思います。

ありがたいことにここ広島では、大きな影響を受けていませんが、こういう時こそ我が身に置き換えて、非常時の備えを確認しておかなければならないと思います。

被害に遭われている地方の方々、くれぐれもお体ご自愛ください。

さて、第3回西本塾が週末に迫ってきました。

当初は、このブログに書き綴っている私の想いを、直接感じたいという要望にお応えして、自分の中にある経験をお話しすればいいと思って始めたのですが、回を重ねるごとに、自分でもそれだけでは満足できなくなりました。

これまででも自分なりに結果を残し続けてきたつもりですが、それで満足してしまっては進歩がないし、何よりせっかく集まっていただくみなさんに、新しい私を見せ続けていかなければ、私自身が楽しくないと思うようになりました。

新しい何かといっても、体の仕組みには原理原則があって、身体運用の法則に新しいも古いもなく、どこかを切り取っただけの⚪️⚪️式トレーニングや⚪️⚪️健康法にも違和感を覚えてしまう私にとっては、どこか矛盾を感じてしまうところもあります。

それがスポーツライターの木崎さんとの出会いによって、自分の中では当たり前のことで、特に自分から話題にしたり細かい説明など必要ないと思ってきたことが、一般の皆さんにとっては最も聞きたいことだったり、知ってはいるつもりが何となくもやもやしたところがあって、自分の言葉で自信を持って指導できていないなどということが、たくさんあることを気づかせてくれました。

また彼との会話の中で、今までまったく考えていなかったことや、実際に発していなかった言葉が、次から次へと引き出されて行くのが、我ながら楽しくて仕方がありません。

聞き上手というのでしょうか、人の能力を引き出すという意味では、私の仕事との共通点もあり、見習うところがたくさんあります。

どんなことを聞かれても、それなりに彼を納得させられる答えが出てくることに驚かれてしまいますが、冗談半分照れ半分で、いや思い付きの口からでまかせですよと、返すこともありますが、私の中でベースになっている考え方や経験に照らし合わせると、ほとんどの質問に答えを見出せてしまうのです。

枝葉の問題や、何色の花を咲かせたいのかという問題は、根本になる土の問題や栄養や日照条件など、周辺の環境条件からある程度想像がつくのです。

「木を見て森を見ず」それ以前の問題から、前の前をどれだけ掘り下げて考えられるかが、本当の意味で自分という存在に自信を持てることで、いろいろなセミナーに通い、それぞれの方法論を学んだところで、自信を持ってそれを使いこなせていないのは、そういうことなのだと思います。

そういう意味で西本塾では、1日目をとにかく私の考え方に触れていただく時間に当てています。

それでも時間は足りませんが、枝葉のことに気を取られていたり、既成概念から抜けられない思考を、まっさらな状態にしていただきたいと思っています。

二日目の実技に関しても、その既成概念を捨て、もしかしたらこれまで学んできた知識さえ、まったくゼロの状態になっていただくことで、私が言わんとしていることを体が感じて理解していただけると思います。

とくに、歩く走るは人間にとって基本の運動です。

ここで既成概念から抜け出すことができなければ、それぞれのスポーツ動作で新しい何かを得ようと、ここ広島まで来ていただく価値はありません。

過去2回の参加者の方々が、実際に体験し、頭も体も生まれ変わったように、それぞれの場所で活かしていただいていると信じています。

ノウハウを学んでいただくことが目的ではありません、根本となる考え方をしっかり学んでいただきたいと思います。

現場で直接指導に関わること機会は、今のところ与えられそうもありません。

もし私がそういう環境にいたら、こうして様々な立場の皆さんとのご縁はなかったと思います。

今こうして指導させていただけることは、自分にとっても成長するチャンスだと思って、時間の許す限りじっくりと指導させていただきますので、雪などの天候が少し心配ではありますが、皆さん気をつけて、そして楽しみにしておこし下さい。

いま、縁があって指導をさせてもらっている選手が、その効果を少しづつ発揮してくれています。

まだまだ先は長いですが、本人が自分のやるべきこと、進むべき方向が分かってきたようなので、あとは私がその道を踏み外さないようチェックしながら、本人の求める高みにまで導いてあげたいと思っています。

あくまでもやるのは選手本人です、目を釣り上げ声を荒げて、「なんで俺の言うことがわからないんだ、言う通りやれ」という、若い頃のスタイルではなく、「結果が出て嬉しいのも自分、結果を残せず消えて行くのも自分、私の仕事は応援団であって、やるのは自分だからね」という、一歩引いた気持ちで接しています。

それでも私のことを、とにかく熱い人だと言われてしまうのですから、以前の私はどんな人間だったのでしょう、自分では優しい人間だと思っていましたが、厳しいとか怖いとか近づきにくいとか、あまりいい印象は与えていなかったようです。

これからはそういうイメージをもたれないように、良い歳の取り方をして行きたいと思います。

病名が独り歩き

腰椎椎間板ヘルニア、よく聞く病名です。

背骨の椎骨の間にあって、クッションの役目をしてくれている椎間板という組織が、本来あるべき位置からはみ出ている状態を言います。

私も高校時代から数えて5回のギックリ腰を経験し、その時にはもう二度と立って歩けなくなるのではというくらいの恐怖と痛みを経験しました。

もしその何回目かにでも、MRI検査を受けていたら、おそらくヘルニアという診断を受けていたかもしれません。

腰痛を抱えている人の多くが、検査でヘルニアという診断を受け、腹筋を鍛えなさいとか腰痛体操をやりなさいという指導を受け、それでも痛みが軽減しなければ手術をしましょうということになります。

手術という言葉を聞いたとたんに、痛みを訴えていた言葉がトーンダウンし、なんとか手術をしないで楽になる方法はないかと、あちこち探して施術を受けてはみたものの、思ったような効果は得られない。

こんな話が日常的に、皆さんの身近なところでも話題になることがあるのではないでしょうか。

腰が痛い、その度合いは様々で、痛みに対する感受性もそれぞれですから、実際にどの程度の状態かを客観的に知るためには、レントゲンやMRIという画像診断が有効なことは誰もが認めることです。

たしかにすでに手遅れでもう手術する以外、この痛みから逃れることはできないであろうという人のMRI画像を見たこともありますし、目の前で本人の痛がる様子を見たこともあります。

しかし、「私は腰が悪いの、ヘルニアだから」が、口癖になっているにもかかわらず、普段の日常生活にはそれほど影響もなく過ごしている人もたくさんいます。

そんな生活の中で、時々勧められるままに治療院のようなところをはしごしている人も多く見かけられます。

そして異口同音に、「私の腰はどこに行っても治らない」、これもお決まりのパターンです。

どうしてそういうことが起こるのでしょう。

私が見た2日後に手術を受けることが決まっていた女性のヘルニアは、その時どんな姿勢を取ろうとも脊髄神経を圧迫し、常に強い痛みから逃れることができないという悲惨な状態でした。

ヘルニアという状態にも様々なパターンがあります。

背骨の椎骨に限らず、骨という組織は靭帯でつながれ筋肉で動かされています、けっして骨が単独で位置を変えることはできません。

筋肉が骨を動かし、ある姿勢になった時に、はみ出した椎間板が神経を圧迫して痛みを発するのであれば、姿勢を変えて痛みが出ない姿勢を取ることで、痛みを軽減することができるでしょう。

それをある姿勢で撮った画像で、はみ出している部分、ヘルニアの存在を確認したことで病名がつき、言われた方はなるほどその部分が悪いから自分の腰は痛いんだと、すべてその部分の問題としてお互いが認識し合うことになります。

ではその部分を見つけた医師が、そこに対して何をしてくれるのかということになります。

これについては私からはこれ以上言うことはできません、皆さんの経験で想像してください。

まさにこのブログのサブタイトルにもなっている、「木を見て森を見ず」という言葉通りのことが現実に起こっているはずです。

確かに今この瞬間にはヘルニアという状態が確認され、間違いなくそれが原因で痛みを発していることは事実でしょう。

しかし、交通事故などのとんでもない力が外から加わったりしない限り、そう簡単に椎間板という組織が本来あるべき位置からはみ出てしまう、などとといことが起こるはずはないと思うのです。

ではどうしてそんなことが起こるのか、それこそ今問題となっている生活習慣病の最たるものではないでしょうか。

考えてみてください、椎骨と椎骨の間でクッションの役目をしてくれている組織です、体の動きに合わせて柔軟に対応しているはずの組織が、なぜはみ出たままで戻ることができなくなってしまったのでしょうか。

その根本的な問題を抜きにして、今こうなっていますから、この部分をどうしましょうでは、何の解決にもならないと思いませんか。

たとえ手術をして一時的に改善できたとしても、その人の体はまた長い年月をかけて同じことを繰り返し、同じ状況を引き起こしてしまうのではないでしょうか。

なぜはみ出してしまうのか、なぜ元の位置に戻れなくなったのか、そういう前の前を考えずして、ヘルニアと付き合っていく方法ないと思うのです。

ではどうするのか、簡単な話です、体に聞いてあげるのです。

どうやって動きたいのか、筋肉が体を形づくるために、どのくらいの力加減で骨を支えてくれているのか、関節の8方向の動きに対して、うまく対応できているのか、どこを動かしたくてどこを動かしたくないのか、体の本音を耳を澄ませて聞いてあげるのです。

それが操体法です。

どんな状態でも治せるとか、そういうことを言っているのではありません。

1本の木の枝葉の問題だけに気を取られ、森という全体像を見ようとしないことへの警鐘を、少し鳴らしておきたいだけです。

そしてそれは遠回りのようで、実は本当の意味で体を改善してくれる唯一のアプロ-チの仕方であると私は思います。

26歳でヘルニアの宣告を受け、以来15年間腰痛に苦しみ、ご縁があって私のもとを訪れた方との会話と、体との対話を通して、あらためて考えさせられたことでした。

相対評価と絶対評価、その先に

ソチで行われている冬季オリンピック、期待の選手たちがなかなか思ったような結果が出せず、マスコミはあの手この手で盛り上げようと躍起になっているのがわかり、少し白けてしまいます。

オリンピックは4年に一度、その時点でのNo.1を決める大会です。

そこに集まってくるのは世界の精鋭達で、極端に言えば誰が一番になってもおかしくない選手たちだけが参加しているとも言えるわけで、そこに参加する選手が、必ず金メダルを取りますだとか、金メダル以外は欲しくないみたいな言い方には矛盾を感じます。

それを報道する側も、応援する我々も、過大な期待をかけすぎたり、本来スポーツの結果とは関係ない部分ばかりがクローズアップされたり、普段マイナーな競技にとっては、知ってもらう絶好の機会だとは思いますが、日本のマスコミはスポーツを正しく伝えているのかと思ってしまいます。

金メダルも銀メダルも、今日この瞬間の結果であって、それがその選手に対する正当な評価で無いことは明らかです。

長い期間に渡って各地を転戦してポイントを争うW杯の総合成績こそが、最も評価されるべきものだと思います。

そういう部分の報道は少なく、とにかくオリンピックありきでは、選手は育っていかないような気がします。

スポーツに限らず、自分の位置を確認する方法として、相対評価と絶対評価という考え方があります。

相対評価はその時その瞬間に競う対象の中で、どういうポジションにあるかという目安になります。

体調や気象条件にも左右され、また自分が思うような結果を残せなくても、相手がそれ以上に良くなければ、結果として自分の方が上だったということもありますし、自分が普段通りの実力を発揮しても、相手がそれ以上であれば自分の順位が下になるという結果になります。

もし明日も試合があれば、結果はひっくり返るかもしれないという、まさに流動的な評価と言えます。

オリンピックはこの相対評価を競い合う大会です。

絶対評価というのは、自分が立てた目標に対してどれだけそれに近づけたかという、自分に対しての評価です。

100%目標を達成したとしても、それを超える選手がいれば1番にはなれません。

相対評価で争う時には運不運や、言葉は悪いですが再現性の低いまぐれのようなパフォーマンスであっても、その瞬間のトップになれるかもしれませんが、心からそれを喜べるアスリートは少ないと思います。

絶対評価に対しては、自分の目標を達成したというそれなりの満足感はあると思いますが、そこに相対評価が加わらなければ、ただの自己満足と言われかねない結果になってしまいます。

我々は普段話題にもしない選手たちに対して、マスコミに煽られオリンピックの時だけ過大な期待を寄せることになります。

そんなプレッシャーをかけられる選手たちも、金メダルだけが全てのような悲壮感漂うコメントを発して競技に臨み、結果が出せないと、まるで何か悪いことをしたかのようなコメントをしてしまいます。

果たしてそんな必要があるのでしょうか。

私が二つの評価を使い分けるきっかけになったのは、20数年前にある方から頂いた講演を録音したカセットテープでした。

聞こえてきたのは、ミュンヘンオリンピックの100m平泳ぎで金メダリストとなった田口信孝さんのお話でした。

軽妙な語り口で様々なエピソードが語られていましたが、私が最も心に残り、その後もことあるごとに使わせていただいているお話があります。

田口さんの専門は100mの平泳ぎ、世界の様々な大会を転戦していれば、おおよそライバルと目される選手は決まってくる、オリンピックまで見たことも聞いたこともない選手が、いきなり世界記録を出して優勝してしまうなどということはあり得ないと言われていました。

そうなるとライバルの数は限られ、決勝のスタート台に立つ選手の顔ぶれも、よほどのことがない限りは決まってくる、そうであればライバルとなる選手たちの練習内容から、大会ごとの記録や体調を調べ上げ、自分がそれに勝る記録を出すための練習を工夫し体調を整え、全ての準備が整っていれば負けるはずがないという、揺るぎないものを作れるかどうかが勝負を決めていると言われるのです。

確かにその通りです、自分はこれ以上はできないというところまで一生懸命努力しました、神頼みもしました、あとは運を天に任せるだけですという気持ちでスタート台に立っても、それは自己満足に対する準備であって、金メダルを取るという確信を持ってのスタートではないのです。

田口さんは100%金メダルを取れるという確信を得るための練習をされたそうです。

だからスタートの瞬間、すでに金メダルを手にしていたということになるのです。

そんな甘いものじゃないと思われるでしょうが、ライバルと言ってもいろいろなレベルの選手がいて、ライバルが並ぶスタート台で自分を含めて最高でも4人しか、本気で金メダルを目指して練習してきた選手はいない、その4人の情報くらいどんな手を使っても調べ上げることはできる、だから自分がそれ以上の結果を出せると信じるに足りる練習をして、その場に立っているのだから、何の疑いもなく金メダルを取ったということになるのだそうです。

最終的には4人が3人か2人にまで絞られるそうです。

そのための努力は並外れたものだったと思いますが、事前の準備段階から自己満足の絶対評価ではなく、勝つための相対評価で組み立てて行くというお話には驚かされました。

結果が出なかった後に、言い訳のようにこういう部分が足りなかったとか、どこそこを痛め完治していなかったなどというコメントを聞くことがありますが、その時点で田口さんに言わせれば勝てるわけがないということになるのでしょう。

日本のスポーツマスコミはどうもそういうところがあります。

事前にはメダル確実万全の準備などと言わせておいて、ダメだったらああだこうだが次々と出てくる、なぜ最初からこういう準備をしてきて、完成度はこのくらいです、そのできる自分の力の全てを発揮して頑張ります、メダルはその結果としてとれたら嬉しいです、ではダメなのでしょうか。

もし田口さんのように全ての準備ができていたとしても、冬の競技は気象条件やコースコンディション、また採点競技であれば、納得いかない点数が出ることもあるのです。

私が勝った負けたの世界で仕事をする時、負けるとわかっているケンカは買わないと決めています。

ずるいように聞こえると思いますが、負けるとわかっているというのは、本気で勝ちにいかないということの裏返しです、それぞれ条件はあるでしょうが、その範囲の中で勝つための最善の努力をする気がない個人や集団を、いくら応援しても勝てるわけはないのです。

自分の力が、勝つという目的のために存分に活かせる環境でなければ、私がいる必要はないのですから。

とりあえず私は勝ち負けにこだわってきました。

田口さんのように、勝つためには何をしなければならないのか、そのことばかりを考えてきました。

ただ一人の人間としては、全ての選手が結果を残せるわけではないので、自分の求められる最高の目標を設定し、そこに向かって努力を積み重ねて行く、自分に対する絶対評価を求める選手を応援して行きたいと思います。

その目標設定の部分から関与することで、より現実的でより効果的な努力目標を設定してあげることが、私の役割ではないかと思っています。

オリンピックで興味を持った競技や選手を、継続して応援してあげてこそ、オリンピックを報道の価値があると思います。

カーリングなどその良い例で、つい最近まで誰も知らなかった競技が、ある意味メジャーな扱いをうけているのですから。

あとは選手の人柄というか、インタビューの受け答え一つで印象も違ってきますから、そのためにもインタビューをする側の人間にもっと勉強してもらいたいですね、本人が答えたくなる意味のある質問をして欲しいと思います。

真摯な気持ちで目標設定をし、そこに向かって努力を積み重ねて自分に対して自信を持って絶対評価を下し、全ての条件にも味方されて、その瞬間での相対評価である金メダルを勝ち取る、そんな理想的な展開を神様はなかなか許してはくれないようです。

片麻痺の患者さんから教えて頂いたこと

32歳、生まれ故郷の宇和島で個人開業した頃の話です。

宇和島で開業していたのはたったの2年間で、その後せっかく軌道に乗りかけた治療室をたたんで広島に来てしまい、紆余曲折があって今があるのですが、まだまだ未熟だった私にとって大きな経験となった出来事です。

一般的にそういう施設を訪れていただく方は、痛みに対する改善が一番の目的になっていると思います。

当然、その目的が達せられ痛みが軽減されると、継続してという方はほとんどいません。

一人の体を継続して診させてもらうことは、こちらの立場からすればものすごい勉強になります。

その方の生活様式や、身体的な特徴もある程度把握でき、施術の刺激がどういう形で作用し、体がどういう変化をしてくれるのか、それを知ることはどんなことにも勝る経験として、自分の中に蓄積されて行くのです。

ただそういう機会は滅多にありません。

まだまだ駆け出しだった私のところに来ていただける方も少ない中、実家が歩いて5分くらいしか離れていない、小中高と野球部の二つ上の先輩としてお世話になっていた方の、お兄さんから連絡がありました。

弟の同級生(この方も野球部の先輩です)から、私がこういう仕事を始めたと聞き、奥さんのお母さんを診て欲しいという依頼でした。

お話を聞くと、脳梗塞の後遺症で右半身に麻痺が残り、家に閉じこもって外に出たがらないとのことでした。

そんな方に私の技術がお役に立てるのか、正直まったく想像がつかず、どう返事をしていいものか迷いましたが、とにかく一度連れて行くからということで電話が切られました。

その方のお嫁さんが連れた来ていただき、型通り問診票の記入をお願いした時、お渡ししたペンが右手からスルリと抜けて床に落ちました。

右手の不自由な方にペンを渡し文字を書いてもらおうなどという、配慮のないことをしてしまったのです。

しかし、初対面であったにもかかわらず、気さくに対応していただき、事なきを得ました。

まずは足指もみから始め、体の様子を探りましたが、なにせ始めての経験で、どうすればいいのか全く分からないまま1回目が終了しました。

ただご本人は、気持ちが良くて体が楽になったと言っていただき、続けてみたいと言ってくださるのです。

気持ち良さまでは感じていただけたとしても、後遺症の機能回復という目標にはどうやったら近づけるのか、全く想像もできない私のようなもののところに、お金を払って来ていただいて良いものか、迷ってしまいました。

するとお嫁さんが、「義理の弟からあなたのことは聞いています、お金のことは心配しないでいいから、最低3ヶ月は通わせてあげてくださいと言われています」と、言っていただいたのです。

先輩は、私は信頼に値する人間だが、継続しなければ効果も期待できないと、最初からそう言われたというのです。

本当にありがたいことでした。

それから1年近くのおつきあいになりましたが、結果としてその方の体の変化は、私にとって掛け替えのない大きな自信になりました。

私はもちろん医師ではないし、理学療法士でもありません。

ですから、こうやれば絶対こうなりますなどということは立場として言うことはできません。

ただたくさんの方が、脳梗塞等の後遺症で不自由な生活を余儀無くされていることに、少しでも私の経験がお役に立てればと、この記事を書いてみることにしました。

最初は自分の意思で動かすことはほとんどできず、手足の末端には触られいるという感覚もありませんでした。

最初にやったことは、動かない右手右足ではなく、しっかり動かせる左手左足からアプローチしていきました。

そこで気づいたのは、左半身を動かしている時、本人の右半身が、自分の意思とは関係なくわずかではありますが微妙に反応しているということでした。

例えば左手を強く握る時、右手のひらにもわずかに動きが出るという反応です。

それを本人に伝え、今度は自分の視覚で自分の動きを確認するという作業を始めました。

専門学校時代に勉強した神経生理学ですが、興味を持って読んだ関連の書籍の中に、神経は中枢から末端に伝えることだけではなく、末端から中枢に伝えるのも仕事で、その途中が寸断された場合、両方からの刺激でつながり合おうとする能力があるという内容のことを読んだことがありました。

脳からの命令が筋肉に届かず、動かすことができないならば、まずは動いているという感覚を視覚で感じてもらおうと考えたのです。

脳の命令は脊髄から左右に分かれ左手を使おうとする時にも、同じように右手にも命令が行くというのは自分の感覚の中にありましたので、左手の動きの強弱が、右手の動きにも反映され、動かないと思っていた右手が、わずかでも動いているという事実を視覚的に認識することで、「あれ動いている」という喜びにも似た感覚が、最終的に中枢からの命令を受け取れるまでに回復して行くという過程を、何ヶ月もかかってとは言いながら、諦めていたものを改善させられたというご本人の喜びはとても大きなものでした。

半年を過ぎた頃、ご自分で下ろしたというお刺身を持ってきて頂き、「最初はボールペンも持てなかったのにねと」二人で喜び合いました。

もちろん元どおりというわけには行きませんが、外を歩くのも恥ずかしいと、ご自分のお家の庭や暗くなってからしか外に出なかったという方が、普通に生活し積極的に外出をするまでになれば、これはもう十分なのではないでしょうか。

保健所の主催で、定期的にそういう方の集まりがあって体操などを指導されていたようですが、その方のあまりの回復ぶりに、他の方から質問攻めにあったそうです。

このケースは私を信頼し一定の期間を与えていただいた、野球部の先輩の存在があったからこその、きわめて稀なケースだと思います。

自分の同居している親なら別ですが、結果がどうなるかわからない、後遺症のリハビリを、保険も効かない私のような施設で継続していただくのは、現実的ではないと思います。

ただ、この私の経験は、その後広島に来てからNHKの番組で、北欧の何処かの国で、体育館くらいある広いスペースに、ベッドが数え切れないくらい並び、スタッフが2人づつついた考えられないような恵まれた施設で行われたいた、リハビリの考え方や方法が、私のやっていたことにすごく近いもので、驚きとともに、間違っていなかったと安心しました。

動かないものを無理に動かし、すごく大変そうなリハビリの様子を見ることがあります、それも一つのやり方なのでしょう。

テレビで見たやり方、私がとった手法、それは患者さんにとって苦痛もなく自然に自分の回復状況を確認し、意欲を持って取り組める理想的なものだったのではないかと思っています。

今私が行なっている施術やOCT、また器具を使ったトレーニングにも、その発想は繋がっています。

私がそういうリハビリを依頼されることはもうないかもしれませんが、現在携わっている方々に、こういうこともあったのだという事実として知っていただければと思います。

人間の回復力、体の仕組みは、我々の想像力をはるかに超えたものがあると思います。

いろいろなことを経験しました、もっともっといろいろな人の役に立ちたいと思います。

広がりが気になります。

三回目の西本塾に備えて、資料の見直しをしています。

二回目の最後に、参加者の皆さんお一人ずつから発言していただいたビデオを改めて見ていますが、皆さんの熱気と本当にやって良かったなという、私自身の満足感のようなものが伝わってきます。

このブログに書きつづった内容や、この最近感じたことを含め、少しでも多くに方に伝えることができるようにと、手探りで始めた西本塾ですが、様々な立場でそれぞれ求めているものが違う方々を相手に、どうなることかと思っていましたが、とりあえず皆さん成果を持ち帰っていただいているようです。

前回からは実技として、歩くこと走ることという、人間として最も基本となる動きを、既成概念を捨てていただき、私の考える自然な無理のない体の使い方を体験していただいています。

最初は首をかしげ、説明に対してのイメージすら持てないという顔をしていた皆さんが、1時間後にはまったく違う表情に変わっていくのを見ているのは、失礼ながらとても楽しい出来事でした。

これが当たり前、そう思っていることは世の中にたくさんあると思います。

みんなと同じことをしていれば特に困ることはないし、それ以上の何かがあるとも思えないでしょうから、その当たり前でないことが、目の前で当たり前のことに変換されていく過程は、言葉や理屈で説明できない不思議な感覚があったと思います。

ただ、一度体験し体が納得してしまえば、今度はそれが当たり前で、そうでない動きの人を見た時に違和感まで覚えてしまうことになり、それを表に出してしまうと変人扱いされてしまう結果になってしまいます。

そういう意味では私は普通ではないわけで、あまり身近にはいないタイプの人間に分類されてしまうのでしょうね。

組織はあまりそういう人間を好まないようなので、これから先に私が組織の一員となることはないのかもしれませんが、私と同じちょっと変わった発想をする仲間を増やしていこうと思っています。

過去2回の参加者と、個別にお越しいただいた方を含め20数名の方々に、私の考えを伝えてきました。

まだそれほど時間がたっているわけではありませんが、その後みなさんがどのような形でそれを生かし、またどういうことが新たな疑問として湧いてきたのか、聞いてみたいと思います。

3月には一度参加していただいた方を対象に、深めるためのコースを行うつもりでいますので、深めるためのテーマとして、どういうことが知りたいのか、そういう意味でも参加していただいた方のご意見がいただければと思います。

また私の伝えていることは、操体法もどきだったりOTT(オクタントトレーニング)やFBT(フライングバックトレーニング)などと名前を付けていますが、型にはめてこうでなくてはいけないと言っているわけではありません。

何のために行うのか、どういう意味があるのか、その動きの前の前を理解していただくことが一番の目的です。

なんとか式を学びました、なんとか法をマスターしました、そんな枝葉の問題ではなく、根本である体の仕組みを本当に理解していれば、それらはすべて同じもので、角度を変えたりアプローチの仕方を言っているのだということが分かるはずです。

テクニックを勉強するのではなく、体に仕組まれたからくり、法則を知る努力が絶対に必要です。

さて、何回か取り上げていただいた、1対1の局面での強さを身に付けるための体の使い方ですが、さすがにまだ言葉に落とし込んで、こうやってくださいと言える表現はできていません。

1度体験していただいた方に対しても、補足的にこれを読めばより深く理解でき、身に付く速度が上がりますという表現にも達していません。

水分が60%を超える皮袋の柔らかさを生かして、固い物の衝突のエネルギーを吸収分散しましょうでは、抽象的すぎてさすがに理解してくださいとは言えませんから。

さらに、そうやって上手に受けられるようになった相手に対して、確実にそれを押しのけていくにはどうすればいいのかという疑問が出てきます。

まさに盾と矛、矛盾という言葉の語源の状況が生まれます。

体格差がそれほどなければ、立ったままの腕相撲で、両手を使われても私の方が勝ってしまうという現実も、単純に背中の伸筋を使っているだけですよという説明では、納得していただけるわけがありません。

自分にとっては当たり前で、「こうやればこうなりますよ」で済んでいたことを、理解して再現できるようになってもらわなければならない、難しいことを始めてしまいました。

2回目と同じ内容で行うつもりの3回目ですが、この2か月の間に経験した、新たな選手の指導から感じたことや、自分の中での変化、改めて自分のやり方に自信を深めたことなど、少しずつ中身を充実させていけるような気がしています。

まだまだ時間があるので、さらに検討し、準備していきたいと思います。

体験すること

今日は東京からの来客がありました。

少し前に予約を頂いていましたが、第3回の西本塾の告知をしたら、すぐに申し込んでいただいたので、今日の予約はキャンセルしましょうかとこちらから連絡したところ、今日も来ていただき、さらに22日にも改めて来ていただけるという返事をいただき、熱心な方だなあと感心していました。

そして今日の午前中、9時から12時までじっくり話をしながら、私の理論と実践を体験していただきました。

西本塾では、初日に理論編として、準備したレジュメを元に、できるだけしっかりと私の考えを理解していただき、2日目にそれを元に実技編という形をとっています。

前回もそうでしたが、15人ほどの方が一同に会すると、私の発した言葉に対する反応も様々で、それに対応して私の話す内容も少しずつ変わってくる場合も出てきます。

それは参加者の皆さんにとってけっしてマイナスなことではなく、自分はこう思ったけれど他の人はこう受け取るのかと、それぞれの立場で反応が違うことが実感できると思います。

私も一対一でお話をさせてもらう時と違った緊張感があり、伝える側としてとても勉強になっています。

ただ実技に関しては、全員に時間をかけて体験し、体感していただく時間が取りづらいので、これも他の人の反応を見ていただくだけになってしまうこともあります。

もしかしたらそういうことも予想されて、今回の広島行きをキャンセルされなかったのかもしれません。

今日はせっかく来ていただいたことですし、午前中は他の予定がありませんでしたので、じっくりと時間をかけさせていただけました。

話の中身はさておき、現在30歳の方ですが、小学生の頃からサッカーに取り組み、現在もフットサルをされているそうです。

体格は私とそんなに変わらないですが、年齢は親子ほど違う私に、いわゆる体当たりで当たり負けをし、腕相撲にいたっては両手でも私にかなわないという現実に、驚きを通り越してショックを受けていました。

それらはすべて体の使い方、意識の問題なのですが、驚かれるのは当然だと思います。

この仕事を始めて20数年、「もう少し早く西本さんと出会っていれば」、何度このことばをきいたことでしょうか。

その言葉の意味は人それぞれです、大きな故障を抱え、だましだましプレーを続けていたり、もう改善は望めないと諦めかけていた選手からの切実な言葉だったり、体の使い方を指導されて、もっと早く知っていれば違う動きができたのにと残念がられたり、とにかく私の存在はそれぞれの人間に対して小さくはなかったようです。

ただそれらの言葉は、お互いが真剣に向き合い、その効果を体感したからこその言葉です。

それらの言葉に勇気付けられ、これまで仕事を続けて来られたのだと思います。

私の言っていること、やってきたことは、直接体感していただく他に残念ながら方法がありません。

ただ、このブログを読んでいただき、たとえ真似事でもいいですから、試行錯誤していただきながら感じていただくこともとても面白いと思います。

ご自分がどう感じどう変化して行くか、それを楽しんでいただけるなら、それが一番だと思います。

音楽や芸術、それにスポーツも、生きて行くことそのものには必要ないことかもしれません、しかし、その存在は人生に潤いを与え心と体に余裕を生んでくれます。

私の考えていることもまさにそういう感じです、別に知らなくても何にも困ることはありません。

でも知っていると、ちょっとした体の不調に自分で対処できたり、人よりも少し楽にからだが動かせたり、逆に人を見る時の視点が少し違ったものになることで、スポーツ観戦にも別の楽しみ方ができるようになるかもしれません。

いつも使う言葉ですが、ただの野次馬根性でいいと思うのです。

人が知らないことをちょっとだけ深く知っておきたい、別にそれがすぐに何かの役に立つかどうかは別として、知っているということが嬉しい。

それでいいのではないでしょうか、少なくとも私はそのことで十分楽しめています。

私が知っていること、気づいていることなど誰でも知っていると思ったら、意外にそうではなかった、私に見えているものは誰にでも見えていると思ったらそうでもなかった。

ならばみんなで共有して楽しもうじゃないか、そんな感じでやっています。

ただ性格的に中途半端が嫌いなので、野次馬には野次馬としての心構えというか覚悟を持って臨んでいただかないと、サイレンにつられて火事場見学に行って、いい加減な情報を流されては困りますので、そこは厳しくしっかりと学んでいただいています、情報の発信源としての責任がありますから。

たくさんの方が私という人間に興味を持っていただいています、自分ではとくに変わったところはなく、普通の人間だと思っていますが、会う人みなさんが、身近にあまりいないタイプの人間だと感じられるようで、面白かったと言って帰って行かれることを素直に喜んで良いものかどうか、微妙なところです。

今月は22・23の二日間、第3回目の西本塾を行います。

すでに定員になりましたので、募集は締め切らせていただきました。

また新たな出会いを楽しみにしています。

ここでの告知で申し訳ないですが、土曜日の予定が終了した後、希望者の方があればどこかで懇親会(平たく言えば飲み会 )を企画しようかと思っています。

もちろん希望者だけで結構です、居酒屋の割り勘でどうでしょう。

参加したいという方は、場所のこともあるので、今週末8日土曜日までに申し込んでください。

メールで、お知らせいただければと思います。

正しい動き考察

私がよく使う言葉に、「体に無理のない動き、本来の正しい動き」というものがあります。

これこそまさに抽象的で、伝わりにくい表現だと思います。

そこには長い経験の中で自分なりに感じ取った、感覚的なものが大きいと思います。

それを言葉にして説明するのは難しく、実際にやってみてなるほどと思ってもらうしかありませんでした。

例えば痛みの感覚で言うと、人間は不思議なことにというか、残念なことにというか、痛みに単位をつけて他人と比較したり、自分の中でも、現在自分が感じている痛みの箇所に順番をつけて、腰が一番痛くて、その次に膝も痛くて、3番目に首がちょっとなどという感覚は、無理に表現すればできないことはないのでしょうが、実際には最も気になるところ、一番痛みを感じるところに気持ちを取られ、他の部分についてはほとんど感覚できないようにできているようです。

首が痛いということを主訴として来ていただいた方でも、体を動かして行く中で、膝を左右に倒した時の左右差が大きく、腰から背中にかけての筋肉の柔軟性に問題があることがわかる場合がありますが、それでもその部分よりも首の方に意識が行ってしまい、なかなか他の部分を改善しなければ首の違和感をなくすことはできないことに気付いてくれません。

自分が今、違和感がある部分の問題ではなく、なぜそこから信号が発せられたのかという、体全体としてのバランスだったり問題点を探る必要があるのです。

そういう意味で、正しい動きができていれば体は不調を訴えることなく、十分にその能力を発揮してくれるのだと思います。

ではその正しい動きを作るためにはどういう発想が必要なのでしょうか。

人間が二本足で立っている、このこと自体に大きな意味があります。

我々はそれが当たり前だと思っていますが、例えば猿でも犬でも、普段四足歩行の動物が二本足で立つと、その行為自体が芸になります。

それほど二本足でバランスを取ることは難しいことなのだと思います。

地面に足の裏をつけ、膝から下のふくらはぎの部分、膝上の太ももの前側の部分、ここの筋肉がバランス良く収縮してくれることで膝が伸びた状態を維持できます。

そして股関節の上に乗った上半身は、体の後ろ側、骨盤や背骨を支える筋肉によって、下半身の上にまっすぐ乗った状態を維持しています。

ただ何となく立っているだけでも、そうした筋肉を中心に、たくさんの筋肉が仕事をし続けています。

これはある意味、心臓やその他内臓が自律神経の働きで、自分の意思とは関係なく動き続けていることと似ていると思います。

まずは基本となる、立ち姿勢を維持するための筋肉を、きちんと鍛えておくことが全ての始まりだと思います。

そういう意味で私は関節を曲げる屈筋よりも、伸ばすための伸筋の方が重要だと言い続けているのです。

伸筋は普段意識をしないでも働き続けていますから、持久力もあるし筋力も強いのですが、いざという時に意思を持って使う屈筋の方が、筋力発揮のうえでは主役と考えている人が多いようです。

屈筋は体の前側で目立つ存在ですから、自分の鍛えた肉体を誇示する際も、前側の筋肉を見せていることが多くなりますし、筋肉が落ちた(落ちたのではなく肥大していたものが縮んだというのが正しい表現)と感じるのも屈筋の場合がほとんどです。

しかし、大事な伸筋を使わないまま休ませてしまうと、いわゆる猫背になり骨盤が後傾し、歩く走ると言った基本的な動作から、様々な競技動作に至るまで、本来できるはずの動きができなくなってしまいます。

この本来できるはずの動作のことを、私は正しい動作だとか、体に無理のない動作と言っています。

それができるようになるために、伸筋を重視したトレーニングを行っています。

例えばスクワットという種目で、普通にバーベルを担いで行うとき、腰を落とした時につま先から膝が前にでないよう気をつけてという指示があります。

最も肥大を狙っているのは大腿四頭筋だと思いますが、膝が前に出ると重量の負荷が膝にかかり過ぎるため、膝を痛めてしまうことになり、そういう注意がされます。

それでも負荷が高くなると、やはり膝のお皿の上あたりに負荷がかかることは避けられません。

本来、手も足も、体幹部分に近いところが太く、末端に行くほど細くなることでムチのようにしなり、速く走れたり、速いボールを投げられたりするはずなのですが、末端が太くなってはそういう動きがしにくくなります。

そのために、スミスマシンというバーベルシャフトの軌道が機械的に制御された状態で、直立ではなく少し両足を前に出し、腰を下ろして太腿が地面と平行になるポジションの時、股関節と膝関節がともに90度になり、背中をしっかり反らせた状態になるように工夫してスクワットを行ってもらいます。

こうするとかなりの高重量を扱っても、バーベルを戻した瞬間に膝がガクガクするような感覚にはならず、そのまま歩いたり、また今の体の感覚で走ったらどうなるんだろうと駆け出してみたくなったりします。

これこそ動きづくりのトレーニング、どこの筋肉のためではなく、全身の関節が筋肉をうまく利用して動きを表現するという、人間本来の動きづくりを行うトレーニングだと思ったのです。

いつものことですが、このトレーニングはどこに効くのですかとか、どこを使ってやるのですかという質問がありますが、「どこか特定の筋肉に意識がいかないようにすることが、このトレーニングの目的です」、と答えるようにしています。

ただ普段意識していなかった伸筋群には、少し辛いトレーニングになり、後で今まで経験したことのない場所に筋肉痛がきたという感想をよく聞きますが、それがまさに屈筋優位で体を使ってきた紛れもない証拠で、このトレーニングによって主客が逆転し、本来人間が動くという行為に対して、自然に発揮できる筋力の発現、関節の連動動作を獲得する方法であり、それを継続することで無用な筋肉痛も起こらなくなると思います。

「どこが頑張っているのですか、みんな頑張っています」「どこが大変ですか、みんな大変です」「楽そうに見えますね、はい無理なく楽に動いていますから」

そういう風に体を使うことが一番大事なことなのではないでしょうか。

アスリートの動きもその延長線上にあります。

体が嫌がることを、無理を承知で鍛え上げることがトレーニングではないと思います。

プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを始めました。
4月15・16日の二日間西本塾を、予定しています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の講習会情報をご覧ください。

最新記事

カレンダー

01 | 2014/02 | 03
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 -

カウンター

検索フォーム

QRコード

QR