姿勢が良いということ

今日は、私が考える良い姿勢とはどういうものなのか、また姿勢が良いことがどういう意味を持つのか、そういう観点からの分析を書こうと思っていたら、ちょうどいいタイミングで西本塾に参加し、また引き続き深める会にも参加してくれた、神奈川の鬼木さんからコメントが届いたので、それを読んでいただいた上で、私の考えを展開して見たいと思います。

ご無沙汰しております、鬼木です。

今、スペインにいろんなチームのサッカーの練習を見に来ております。

昨晩スペインの4部のチームの練習を見学しに行ったのですが、選手たちの姿勢の良さに驚いています。
皆、背中がシュッとしていてお尻がクッと上がって全く力みがない状態でサッカーをしています。

また、街を歩いている人たちも皆、姿勢がよくおじいさんやお婆さんですら背中が曲がっているような人はほとんどいません。

パスの精度に関しては正直日本人の方が上手いんじゃないか?という感じですが、ボールを受ける側の選手たちの許容範囲が日本人とはまるで違います。

まさに意識せずにアイドリング状態でボールを受ける準備をしていて、全く踏ん張らずにスッと重心移動とともに足が出る、そんな感じで簡単にパス交換をしていました。

日本ではパスの精度をあげよう、ボール扱いを高めよう、それが基本となっている気がしますが、それをやろうとすればするほど前側の筋肉を使うようになり、ボールをしっかり見ることで居つくような姿勢に自然となりやすくしているんじゃないか? と思うようになって来ました。

今日はこれから3部の上位にいるチームの練習を見に行きます。
明日は、FCバルセロナの試合を見に行きます。

西本さんに教えていただいた視点で、トップレベルの選手たちの動きを感じてきたいと思います。
また、ご報告させていただきます。


鬼木さんご報告ありがとうございます。

それにしてもサッカーの指導者の皆さんの行動力は、私の想像をはるかに超えています。

サッカーがワールドワイドなスポーツである事は、私にも理解できます。
歴史があり色々な意味で高いレベルの海外のサッカーを生で見て肌で感じることは、指導者ならずとも選手や見る側の人間にも大きな影響を受けてくれることだと思います。

そうは言ってもそう簡単に言ってきますという場所ではないので、私でも今ではそういう気持ちがないわけではありませんが、現実的に実行に移すかと言われれば、二の足を踏んでしまうのが現実です。

そういう意味でも、こうして現地からの生の情報を伝えていただけることは、とてもありがたいことです。

それも西本塾を体験し、サッカーの動きを見る視点が変わり、まさに枝葉の動きではなく根っこの部分を見ようとしてくれている鬼木さんからの報告ですから、さらに興味深く読ませていただきました。

さてその内容ですが、スペインで見る選手たちの姿勢は一様に「背中がシュッとしていてお尻ガクッと上がってまったく力みがない状態」 に見えるようです。

その姿勢がどのようにプレーに繋がって行くかは鬼木さんの文章がうまく表現してくれています。

ではなぜ我々日本人がそういう姿勢ではなく、骨盤が後傾し背中が丸まり腰が落ちてしまうのかについては、以前にも説明しましたが、民族的な日常生活動作の違いが一番大きいような気がしています。

例えばデスクワークが主な方から、「いつも背中が丸まり姿勢が悪いと言われるから、意識して胸を張るようにしています」という言葉を聞きます。

この表現に間違いはなく、そうやって時々姿勢を意識することは大事なことだと思います。

ただその意識の仕方が問題なのです。

今私もキーボードを叩いていますが、目線はディスプレーを凝視し、脳も文章の構成に集中しています。

その時に使われる筋肉は、間違いなく体の前面の筋肉であり、関節を曲げるために働く屈筋であることがわかります。

細かい作業に適しているのは、私が重要視している関節を伸ばすために使われる伸筋ではないのです。

この屈筋を使った細かい作業が得意であったことが、ものづくり立国日本を支えてきたことも既に書いてきましたが、そうなると背中が丸まるのも仕方が無いことなのです。

そういう作業をしている時でも外国の方の背中がシュッとして見えるのは、悔しいですが歴史を刻んできた民族的な背中の筋肉、とくに広背筋の働きによるところが大だと思います。

さらに日本語は良い姿勢を意識させる時 「胸を張れ」 という言い方をします。

筋肉は収縮する、縮むことしかできないという性質から言えば、胸の筋肉に対して指令が届くと、胸の筋肉が縮むイコール体を丸めるという状態になってしまうことになります。

本来は背中側の筋肉に対して指令を出し、収縮させることで骨盤を引き上げ背中がシュッとした、という姿勢になるのですが、ほとんどの方が曲げるのもそらすのも主役は前側の筋肉だと思っているのではないでしょうか。

人間がなぜ長い時間立っていられるのか、それは関節を伸ばす伸筋が静かにそして確実に仕事を続けているからです。

当たり前ですが、目は顔の前側についていて前を見ていますし、お互いに向き合ってコミニュケーションを取りますから、相手の体も前側を見ることになります。

そういう意味もあって姿勢の悪い猫背の人に対して「胸を張れ」という表現が生まれたのだと思います。

しかし現実その役割をになっているのは背中側の筋肉なのです。

座ったままで細かい作業を行うためには、背中を丸めて一点に集中できる姿勢というのもありなのかもしれませんが、大きな力を必要とし、またその力を持久的に発揮することも必要なスポーツ動作には、どうしても背中側の伸筋優位の発想が必要となってくるのです。

我々日本人が主役だと思ってきた大胸筋や腹筋群、また上腕二頭筋などの関節を曲げることが仕事で、体の前側にある筋肉に、主役の座を明け渡してもらい、本来主役を勤めてもらわなくてはならないのに、日陰の存在に甘んじていた体の後ろ側の筋肉たちに、その存在を堂々とアピールしてもわらわなければなりません。

それができるのは、みなさんそれぞれの意識を変えること、これ以外に方法がないのです。

常に意識を背中側に置くことで、姿勢自体まったく違うものになってきます。

丸まった背中を伸ばすのに、「胸を張れ」ではなく、お尻を突き出すように腰を反らす、この意識を持つだけで背骨のアーチが作れ肩の力が抜けます。

実際、先ほどからいろいろ意識を変えながらキーボードを叩いていますが、この意識を持つだけで、自分でも不思議なほど姿勢が良くなり、楽に作業が続けられています。

ただ私の場合は、広背筋を使って骨盤を引き上げるという動きが自然にできるように、長年に渡って動きづくりのトレーニングができていますので、ほんの少し意識を変えるだけで済むのですが、広背筋という筋肉の存在や働きが理解できず、現実的に正しく働いている状態が作れない人にとっては、少し苦しい姿勢かもしれません。

一般の生活動作はもちろん、スポーツ動作では、今一番重要だと思っている背中側の筋肉ですが、急に言われてもそんなことはできない、また今の姿勢の方が楽だと思う方もいるとは思いますが、本来の人間の構造から考えると、とても正しいとは言えない使い方なので、ここは一つ意識を変えて、我々日本人も、鬼木さんがスペインの町並みで見かけた、背中のシュッとしたお爺さんやお婆さんになれるようにした方が良いのではないでしょうか。

「主役は背中側の筋肉」地味な役回りですが、やっぱり主役はこっちなのです。

前側の筋肉はあくまでも脇役、ただ脇役が揃っての主役です、筋肉隆々見た目のかっこよさも大事でしょう、その辺りの考え方は個人の嗜好の問題ですが、動きの主役は誰が何と言っても背中側です。

今朝も出勤してくる時、広い港公園いっぱいにサッカー少年たちの姿がありました。

何かイベントがあるのでしょうか、ボールを蹴ったり準備運動をしたりと、グループごとにそれぞれのことをやっていましたが、残念ながら子供達の姿勢は、シュッとしたというには程遠いものでした。

気持ちも体も前がかりで、実に日本人的な姿勢であり動き方に見えました。

私のいる広島だけに寂しい気もしますが、いつかどんな形でもいいですから、私の考えていることが広まり、当たり前になって、子供たちがさっそうとした姿勢でボールを追う光景を見たいものです。

鬼木さんの言う通り、良い姿勢でアイドリング状態を保てると、ボールを受ける時の柔らかさがまして、強いボール速いボールでも柔らかく自分の思ったところにトラップできるようになるのではないでしょうか。

サッカーは止めて蹴るの繰り返しだと聞きますが、鶏が先か卵が先かの議論ではなく、ボールは止めて自分のものにして初めて蹴ることができるのだから、この止めると言う動作に対しての準備として、背中の伸びたシュッとして見える姿勢と言うのは大きな意味があると思います。

もちろんフリーボールに対しての一歩目や、全ての動き出にも有効ですし、これも以前に出てきたサンフレッチェ時代の松田浩選手の35mのロングシュートの際にも、「目の前に転がってきたフリーボールに対して、力むことなく背中から足先に向かって動きが連動し、足で蹴ると言うよりも、連動し体の中をうねって伝わったエネルギーを瞬間的にボールに対して軽く正確に当てた」 と言う風に見えました。

どんなスポーツ、スポーツに限りませんが、一流の方々の動きが美しく見えるのはそんな理由からではないでしょうか。

昨日テレビで見たフィギアスケートの羽入選手の動きにも同じことを感じました。

逆転での一位でしたが、惜しくも僅差で2位となった町田選手との違いは、姿勢とくに背中の美しさではなかったかと、素人ながら感じました。

色々な表現があると思います、「 腰で立つ」「背中で立つ」 、言葉の表現も後ろ側を主役にして、胸を張るはもうやめましょう。

次回はその背中の美しさを作る「広背筋」について書いてみます。
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アイドリング状態

今日は動き出す準備としての、股関節の「アイドリング状態」について書いていきます。

このアイドリング状態という言葉は、体の動きで使われることはなかったと思うので、あくまでも便宜的に使用している私の造語だと思って下さい。

様々な競技の動きを見ていると、いわゆる静から動という静止またはほぼ静止した状態から動き出すものと、常に動き続けている中で、その方向やスピードを変化させていくものに別れると思います。

ただアーチェリーや弓道また射撃といった、外見的にはほぼ静止した状態のままで行われる競技もあります。

今回取り上げるアイドリングという状態は、静から動、動から動、そのどちらにも必要ですが、その動きは外見的にはまったく別のものに見えるかもしれません。

まず体を目的とする方向へ、目的とするスピードで移動させようとする時の方法として、体重移動と重心移動という二つの概念が存在します。

体重移動はその言葉のイメージ通り、自分の体重分の重さ以上の力を地面に加えることで、その反発力を利用して体を移動させようとするやり方です。

移動のスピードを求めるならば、当然その反力は大きなものが必要となり、それに必要な関節の動きも大きくなり筋力も必要となります。

何度か例に出している、野球選手が次の塁を狙うためにベースを離れるリードオフの姿勢です。

重心を落とし、というより腰を落として足幅を広げて、関節を深く曲げた姿勢をとっています。

その方が、しっかり地面を蹴ることができて、力強いスタートが切れると信じてやっていることだと思います。

しかし、曲げられている関節が、そのまま伸ばされて筋力を発揮してくれているかといえばそうではなく、さらにもう一度深く曲げるという動きがないと、実際には動き出せていません。

さらには方向を変えるために足を踏み変える動きをする選手もいます。

これらの動きは相手投手の投球動作に対して、コンマ1秒でも早く反応してスタートを切る必要がある盗塁という動作にとって、マイナスになっていることは明らかです。

それでも従来の姿勢を変えられないのは、強く蹴って勢いをつけた方が速く走れるという、思い込みがあるのだと思います。

地面を強く蹴る、大きな反力を得る、そのことがその場所に強く居ついてしまい、結果としてスタートを遅らせるという結果になっています。

何度か盗塁王のタイトルをとった元選手と、そのことについて話をしましたが、居ついているとかスタートが遅れるといった発想はなく、その動きの中で、いかに相手投手のモーションを盗み、素早く強くスタートできるかを磨いてきたというのが結論でした。

ほぼ100%の野球選手はそう思って練習してきたと思いますし、指導者も同じ発想だと思います。

人間が静止した状態から動き出すための方法論として、この体重移動という方法以外にはないと思ってきたからだと思います。

お互いが常に動きあっているバスケットボールやサッカーなどの競技では、完全に静止したまま次の動きに備えるという状況は少ないと思いますが、それでもとくに相手主導で対応しなければならないディフェンスの際に、同じ状況が起こっています。

野球選手の盗塁のスタートのように、低く腰を落とし背中を丸めてしまうと、相手の動きに対する反応が遅くなってしまいます。

逆に言うとオフェンス側の選手は、相手にそういう姿勢を取らせることができれば、抜いていく隙というかタイミングが見つけやすくなるということです。

オフェンス側にも言えることですが、力んで踏ん張って次の動きに移ろうとすれば、それはディフェンス側の思う壺で、容易に動きを読まれ、先に体を入れられてしまうことになります。

ではどういう態勢が、地面に居つくことなく、無駄な筋力を使う体重移動ではなく、ほんの少しの重心の移動による動き出しを可能にしてくれるのでしょうか。

その大きな前提となっているのが、私の提唱する歩く走るの体の使い方です。

すでに説明した股関節の構造と、それを自由に動かすことのできる姿勢です。

動き出すためには、太腿の前側の筋肉やふくらはぎの筋肉を使って、膝を引き上げる膝を曲げるという動きが必要だという(いわゆる腿上げの動き)概念を取り払い、骨盤を左右に捻り上げることによって、足は自然に踏み出されるという風に考えるのです。

体の水平面は変えずに骨盤の端を上下に持ち上げるという動きは一見とても不自然に感じますが、骨盤よりも大腿骨の一番外側に出っ張っている部分、大腿骨大転子と呼ばれる部分ですが、この部分を上下にしっかり上げ下げすると、骨盤は自然にほんの少し前後に捻られるのがわかります。

骨盤を捻じるのではなくて、あくまでも大転子部分を上下させた結果として、骨盤に捻じりを感じたというところがポイントです。

誰かに後ろから骨盤を抱えてもらい上下に回してもらっているという感じでしょうか。

一番肝心な部分ですが、言葉で正確に伝わるかどうか自信がありません。

この動きができるためには、広背筋にしっかり働いてもらい、骨盤を後方に引き上げるという仕事を常に行ってもらう必要があります。

さらに、その動きをコントロールしてくれているのが、広背筋の停止部位である上腕骨の小結節部分ということになり、これらが常に連携連動して小さく動き続けている状態を「アイドリング状態」と呼んでいます。

相手の動きに合わせて、自分が行きたい方向に重心を傾けることで、自然にその方向へ足が出せ、上腕骨の上後方への引き上げのスピードの変化で、広背筋による骨盤の引き上げリズムを変化させることができ、まるで無段階変速装置がついた車のように、滑らかなギアチェンジが行われるのです。

重心移動による動き出し方向転換は、自転車やバイクに乗っている時に感じるものや、実際に乗ったことのある人は少ないと思いますが「セグウェイ」という乗り物に乗った時の感覚に似ています。

長時間、それこそ何回何十回、いやもっと多いかもしれませんが、体重移動のための踏ん張り動作を繰り返し無駄に筋力を浪費するのか、それとも小さなアイドリング状態を維持し、いつでも動き出せる準備をしておくのか、フィジカルや持久力という既存の物差しではなく、動きの意識と質を変えることで、今までと違った世界が見えてくるのなら、取り入れてみる価値はあると思います。

すでに西本塾でこの感覚をつかんでいただいた方は、ご自分の体で、また指導している選手の動きを通して、変化を実感していただいています。

抽象的で掴みにくい感覚だとは思いますが、「アイドリング状態」何となくわかっていただけたでしょうか。

股関節の自由度

今日は股関節の話です。

私の説明の中によく出てくるキーワードの一つとなっています。
この言葉も、読んでいただいただけでは何となくは分かるけれど、人に説明できるレベルまで納得できているかと言われれば、そこまではちょっとという方も多いと思います。

股関節というのはいうまでもなく、腸骨に大腿骨頭がはまり込んでいる部分です。
四足動物であった人間が立ち上がり二足歩行に移行したため、なんとなくその可動域は広がり、自由度が増したように感じますが、YouTubeで「チータの全力疾走」という貴重な映像が見られますが、その股関節の動きは私の想像をはるかに超え、言葉では表現できないほどのダイナミックさでした。

股関節の可動域は、二足歩行の我々の動きとは比較にならず、なるほど地上最速と言われるスピードは、こういう動きから生まれるのかと感心しました。

一見の価値はあると思いますので、ぜひ検索して見て下さい。

私たちの股関節は、前後に振り上げる屈曲と伸展という動きはとてもスムーズで、その稼動範囲も大きいですが、左右に振る外転や内転、左右に捻る外旋や内旋という動きの可動域はそれほど大きくありません。

日常生活の中では、歩く走るといった前方向への運動がほとんどなので、それに適した可動域が優先されてきたのだと思います。

何かにつかまって片足を大きく前後に振る動作を行おうとしたら、体全体はどういう姿勢をとろうとするでしょうか。

腰の位置を高くして、できるだけ背筋を伸ばし、体全体を大きく動かそうとするはずです。

腰を落とし、膝を曲げ、上半身が前傾したような姿勢で足を振り上げるようなことはしないはずです。

それはなぜか、理由は簡単です、その方が股関節が自由に動かせるからです。

いわゆる筋力というものを必要としません、体全体が連携して、どこの何筋を使ってなどという感覚にはならないはずです。

周りを見回しても、背筋を伸ばし颯爽と歩いている人は、動きが自然で歩幅も自然と大きくなり、長く歩いても疲れにくいと思います。

それが骨盤が後傾して背中を丸め、膝も曲がったように見え、視線も下を向いてしまったような姿勢で歩けば、足を踏み出すという運動に対して余計な筋力を必要とすることになります。

歩幅も小さくなりますから、結果として多くの運動量が必要となります。

私がこれまで動きの分析を依頼された、超の付く一流選手たちに共通して見られる特徴が、一言ことで言えば「姿勢が良い」と言うことになるのです。

姿勢が良く見えると言う最も大きな理由が、広背筋による骨盤の引き上げが、常にそして自然に行われているということでした。

このことについては、順番に説明していくので今日は触れませんが、その姿勢の良さが骨盤を高い位置に保ち、骨盤を引き起こしているため、股関節の前後方向への振り出しがしやすくなることで、腰が落ち上体が前傾してしまっている姿勢の選手に比べて、明らかに動きだしがスムースで、無駄な筋力も使わず、意図した正確な動きを継続できているのだと思います。

腰を落として踏ん張ってしまうと、重心の移動だけでは動き出せず、自分の体重以上の力で地面に対して働きかけを行わないと動き出せないことになり、これが体重移動による動き出しという結果となります。

地面に対する働きかけ、ぐっと踏ん張る瞬間こそが「居ついている」という状況をうみ、相手の動きに対して一瞬の遅れを生じさせることになるのです。

自分が今ここで何をしないといけないのか、目的があってそこにいるのなら、今まで当たり前と思われてきた、腰を落として重心を低くした姿勢が正しいのか、それとも骨盤を引き上げ重心を高く保つことで、相手の動きに合わせていつでも動き出せる態勢を作っておくことのどちらが大事なことなのか、誰が考えても分かると思います。

股関節の自由度という意味が理解していただいたうえで、次のキーワードは「股関節のアイドリグ状態」という言葉になります。

次回、この言葉を説明して行きます。

さらに筋肥大について

今日も筋肥大について考えていきます。

「体づくりから動きづくりへ」この言葉のイメージから、私が筋肥大を否定しているかのようなイメージをもたれてしまうことがあります。

私自身が体の細さ、それも極端に痩せていたため、動きづくりどころか、何としても人並みの体を作りたいと願い努力してきた人間でした。

私の場合は、何かの競技のための競技力向上とか、そんな聞こえの良いものではなく、会う人ごとに「細いね痩せたの」と言われたくない、その一念でした。

そんな私でも40歳の時に一念発起と言えば聞こえは良いのですが、ヴィッセル神戸の契約が1年で終了してしまい、仕事がなくなってしまったタイミングで、今しかないと決心し、今の考え方とは正反対の、「体づくりのためのトレーニング」を自らに課し、3か月間で8㎏体重を増やすことができました。

トレーニングのメニューは、まさに筋量を増やすためのメニューで、各セットのインターバルの時間まで計算し、自分を追い込んでいきました。

あの3か月間のトレーニングを経験したことで、本当の意味での体づくりと動きづくりのトレーニングの違いを自分で実感することとなりました。

競技レベルの選手でも、あきらかに体格の面で足りないと思われる選手はたくさんいます。

確かに技術レベルはプロの中でも上位に位置する物を持っているとは思うのですが、その技術力に頼ってしまっているというか、ある意味体の貧弱さに対して、開き直っているように感じる選手もたくさんいます。

しかし、せめて最低限の筋量を持っていてくれれば、その技術をさらに安定的に発揮できるのにと思ってしまうことも多々ありました。

そういう選手の言い訳は、「体で勝負しているのではない、今までも十分これでやってこれたし、もし体重を増やしたら動きが悪くなるかもしれない」、そんなことを言う選手が多いように思います。

はたしてそうでしょうか、「筋肉の仕事は骨を動かすこと」「技術とは、自らが意図(企図)した筋肉の収縮活動を、反復継続して行うことのできる能力」でしたよね。

ならば、その骨を動かすという本来の仕事を、より正確に力強く反復継続して行えるようにするためには、自分の意志通りに収縮してくれる筋量を増やすことは、方向性として正しいのではないのでしょうか。

それをしてこなかった選手たちは、体だけは立派だけれど技術的には劣っている選手や、それを補おうとトレーニングに励み、目指す体は手に入れたけれど、本来持っていた技術を発揮できなくなったという、マイナスイメージの現実を、目の前でたくさん見てきていることも事実だと思います。

私の経験上も、いわゆる体に恵まれない選手たちは、何もしなくてもというと語弊がありますが、遺伝的に筋量が多く体格に恵まれている選手たちに負けないように、その他の角度からの努力を惜しまないように思います。

だからこそ、小さい体で大柄な選手に交じって頭角を現していくのでしょう。

体の大きな選手は、それに頼ってしまい、それをさらに強化しようとする傾向があります。

そうするとセールスポイントは、唯一大きくてパワフルな体ということになります。

小学生でもすでに大人顔負けの体格をしている子供がいます、当然同年代の子供たちには何をやっても負けないという状況になり、また周りもそれを期待します。

しかし、それが中学生になり高校生になりと年代が上がるにつれ、周りにそういう選手が増えてきて、自分だけが特別な存在ではなくなってきます。

その時になって、パワーだけに頼ってきた選手はもう方向転換ができず、自分の力が通用しなくなると、そこであきらめてしまい別の方法での努力ができなくなります。

生まれ持った立派な体をしていても、上には上が出てきますし、日本のトップレベルまた世界を目指すレベルに近づいたときには、周りもみんな同じような体で、外国の選手と比較するとけっして大きな体ではなかったということになってしまいます。

そういう日本人としては恵まれた体格の選手こそ、早い段階で「動きづくりのトレーニング」を積極的に行わせ、競技に必要な動ける体を作っていくことが、選手としてのレベルアップに不可欠なものとなるでしょう。

技術的に優れたものを持っていても、体格に恵まれない選手たちこそ、諦めることなく「動きづくりのトレーニング」を行うことで、技術をさらに高めることができる体を手に入れることができると思います。

「トレーニングをして体は大きくなったけれど、動きが悪くなった」、は方法論の問題であって、過去にはそういう事例はたくさんあったかもしれませんが、私の言っていることをきちんと理解してトレーニングに取り組んでもらえば、間違いなくそんな誤解は取り払われると思います。

そのためにも、西本塾に参加していただいた方々には、理論も実践もきちんと理解していただき、どんどん広めていただきたいのです。

もう一度言いますが、私は筋肥大を否定してはいません。

同じような筋量を持つ体も、その成り立ちやトレーニングに対する考え方や意識の違いで、どういう動きができるのかは全く違うものになってしまいます。

自分の体をどういう風に動かせるようになりたいのか、自分の行っている競技のそれぞれのポジションに、どういう能力が必要とされているのか、まずはそれをきちんと整理してトレーニングを行い、必要不可欠な筋量は確実に獲得する努力は行わなければなりません。

その目標設定をきちんと行い、正しく導いてあげられるように、我々自らが学び実践しなければなりません。

だからいつも言うように、選手の前で平気でたばこを吸ったり、日常生活の自己管理ができず、突き出たお腹を恥じることもなくさらしているような人間を、私は指導者として認めないと言っているのです。

少し話がそれましたが、筋肥大に関する私の考え方、理解していただけたでしょうか。

まずは筋肥大について

今日は広島市内、快晴で気持ちの良い朝になっています。

昨日は久しぶりに、アコーディアグループである「アコーディアガーデン広島中央 」の練習場に行ってきました。
ここは300ヤード先が見通せる広い練習場で、一昨年のドラコン大会の前にも、調子を確認するためにドライバーを抱えてやってきましたし、ロングアイアンの練習をしたい時にも、年に数回ですが利用しています。

それが昨日の天気は、時には雪が降ったり雨に変わったり、風が吹き荒れたりと最悪の天気で、距離の確認どころではありませんでした。
ただ苦手のパターを練習できるグリーンがあるので、雨の中でもしっかり練習して感触をつかんできました。

練習場へ行くと気になるのは、やはり他の方のドライバーの飛距離です。
一般的に思われている体格の良い方が遠くに飛ばせるかと言うとそうでもないことがわかります。

私など、知らない人が見ればそんなに飛ばすような体をしているわけではありませんから。

ゴルフで言えば、体の大きさと飛距離の関係、他のスポーツでも体の大きさがイコール体の強さ、サッカーで言えばフィジカルの強さだと言うイメージが定着している感があります。

私の考え方の基本となっている「体づくりから動きづくりへ」、この言葉もきちんと説明しないと、正しい理解をしていただくのは難しいと思います。

西本塾に参加していただき、直接話を聞きトレーニングを体験していただければ、それなりの理解はできると思うのですが、ブログ読者のみなさんには、正直どう言う意味なのか正確には伝わってはいないような気がします。

時々それらしいことは書いていますが、少し整理して、もう少し伝わるように説明してみたいと思います。

「トレーニングの目的」と言うタイトルはすでに書きましたので、今日は「筋肥大」に絞って考えて行きます。

トレーニング、そのなかでも筋力トレーニングを行うことの目的とその効果にまず挙げられるのが、この筋肥大と言うことになると思います。

そのこと自体が目的であれば、ボディービルダーによって確立された、トレーニングの方法論が既に存在 していますから、到達するレベルは別として、目的を達することは難しいことではありません。

大きくなりたい強くなりたい、スポーツをやっている男性にとって、そう思わない人はいないのではないでしょうか。

しかし、体重別で争う競技もありますから、ただ単に筋量を増やす体重を増やすことが良くない場合もあります。

同じ体重の中で競う中で、力が強い筋力が強いと言うのが理想でしょう。

そうなると筋肥大は目的にはできないことになります。

その他のスポーツでも、体が大きい方が有利なように見えても、実際にはそうでない場合もあると思います。

では体が大きいことの有利性とはなんでしょうか、ラグビーやアメフトまたアイスホッケーなどのコンタクトスポーツを見れば、素人目にも体は小さいよりも大きい方が有利だと思ってしまいます。

果たしてそんな単純なものでしょうか。

ぶつかり合う瞬間だけを見れば、確かに大きい方が当たり負けしないように見えます。
その瞬間に至る前の状況を考えた時、スピードや瞬発力また持久力など、筋肉の大きさだけでは測れない要素がたくさん入ってきます。

野球の投手であれば、あの小さなボールを投げるのにボディービルダーのような体が必要だと思う人は少ないと思いますが、打者に関しては丸太のような腕の大柄な打者の方が、迫力があって遠くへ飛ばせそうな気はします。

それとて、フェンスを越えれば1点は1点で、飛距離によって得点が変わるわけではありません。

どんなにすごい打者でもトータルの打率は3割を少し超えるくらいで、あとの7割近くは打ち取られるという事実があります。

打者が獲得すべき能力は、バットを振るスイングスピードを上げ、ボールを強く叩いてボールを遠くに飛ばすことではなく、様々な球種のボールがスピードを変えコースを変え、いかにタイミングを外して強くスイングさせないかを考えて投げてくる投手のボールに対して、いかに正確に反応してバットを振るかということではないでしょうか。

たしかに素晴らしいホームランを打った時のスローが再生されると、理想的な体の動きで、これが自分の目指しているスイングだという動きになっていると思います。

しかし、それとて年間に一番多かった選手ですら50回あるかないかの確率の出来事なのです。

小さな体、比較の問題ですが、貧弱に見えるからだでも、きちんと自分の体を自分の思ったように操ることができれば、イチロー選手のような成績を収め続けることもできるのです。

筋肥大は結果です。

自分がどういう競技のどういうポジションをやっていて、どういう能力を必要とされているのか。

それをきちんと見定め、それに必要な筋肉の動きづくり(筋肉の仕事は骨を動かすことですから)を行うことで、目標としている動きに近づいた時、その動きを表現するために必要な筋肉の肥大は起こっているとは考えられないでしょうか。

さらに、そうなるとさらにその上のレベルの動きが目標になってくると思います。

トレーニングの内容も、体を動かす意識、どこを使っているか、どこを使わないようにしているか、可動域を自在に使いこなせているか、などなど、無我夢中で歯を食いしばって行うトレーニングではなく、きちんとした意識を持って行うトレーニングを続けて行くと、間違いなくそれまで扱っていた重量では物足りなくなってきます。

同じ意識で同じ動きが、さらに高重量で行うことができるようになった時、動きの質が高まったという効果と同時に、筋肉の肥大が起こっていると考えることに矛盾はないと思うのですがいかがでしょうか。

そうやって指導をし、現実にそうなって行きました。

私が行なっているようなトレーニングでは、筋肥大は起こらないのではと言われることがあります。

もう慣れましたが、やっていない人にはいくら説明してもわからないかもしれませんし、また筋肥大の方が目的として優先されている人には物足りないかもしれません。

しかし、「筋肉は肥大し筋力もアップしました、なのにスポーツ動作の向上には結びつきませんでした」、という話は聞き飽きるほど聞いてきました。

オフになると肉体改造と言う言葉に踊らされ、体づくりに励む選手が未だにたくさんいます。

そういう人たちにはもうしこし頭を働かせて考えて欲しいのです、「あなたの目標はなんですか、変わらなければならないのは肉体ではなく、動きの質であり、その考え方ではないですか」 と。

動きづくりのトレーニングによって筋肥大は必ず起こります。

ただその変化の度合いと目標です。

自分にとって必要な動きを、最も効率良く表現してくれる肉体の大きさ、闇雲に大きさを求めるのではなく、そういう視点でもう一度筋肥大を考えてみてはどうでしょうか。

次回もトレーニングの内容や意識から、この問題を考えてみたいと思います。

嬉しいコメントをいただきました。

第3回の西本塾に米子市から参加していただいた、吉田さんから嬉しいお便りが届きました。

吉田さんの西本塾に参加していただいた動機は、娘さんが空手をやっていて、私の体重移動ではなく重心移動で動き出すと言う表現や、コンタクト空手で一瞬の居つきがが勝敗を分けることになりますから、私の諸々の考え方に大きな興味を持っていただいたそうです。

ご自身でもテニスをされていて、構え方や動きだし、また走り方にも通じるものを感じていただきました。

不思議なご縁で、サンフレッチェ在籍時に、一緒に汗を流したMFの桑原選手の義理のお兄さんに当たる方と伺い、色々なところで繋がっているものだと感慨深いものがありました。

以下、コメント欄にいただいた内容を再掲させていただきます。

第3回西本塾に参加させていただいた鳥取県米子市の吉田です。

塾参加の数週間前から、西本先生が著書に書かれているメニューを取り入れたストレッチを基本毎日寝る前に行っており、現在も続けていますが、個人的に過去にない変化がありましたので、報告がてらコメントさせていただきます。

実はわたくし15年ほど前からの腰痛持ちで、医師から「変形性関節症」の診断もいただき、腰椎の下から2番目3番目の軟骨がかなりすりへった状態で、ひどい時には足のしびれ、通常でも腰に鈍い重さを感じていました。

今までも腰にターゲットを絞った局所的なストレッチは行ってきましたが、多少改善するもののスッキリする感覚には程遠い状態でした。

それが、西本先生の著書を拝見し、「からだを1つのかたまり」として伸ばしほぐしてやるよう意識しながら著書に書かれているメニューを行うようになってから、からだ全体が軽く感じられるようになり、「これは何か違うかも?」と思いました。

そして西本塾に参加し、2日目の実技の際に「脱力と脱力を促すゆったりした呼吸が重要」であると思い、それまでより1つ1つの動作をゆっくりと、かつ息をゆっくりはきながらの脱力を心がけてメニューを行うようにし、またメニューとメニューの間に1度からだ全体を脱力するようにしました。

脱力することで自分の体の関節の連動をより感じられるようになり、自分なりに「こうするとよりねじれるかな?」「こうするとここが伸びるな」と今までより自分の体を観察しながらメニューを行えるようになりました。

そしてメニューを行うこと西本塾から10日ほどのち、普通に歩いているときに腰あたりが「ポキポキッ」と鳴り、その翌日にはまた歩いているときに股関節が「ポキポキッ」と鳴り、さらにその翌日にはこれまた歩いているときに両膝が「ポキポキッ」と鳴り、気がつけば長年感じていた腰の鈍い重さを感じなくなっていました。

これは、西本塾の中で先生が言われていた、「本来収まるべきところに収まる」「一見アンバランスなようでも、その人なりのバランスのいいところがある」ということなのでしょうか?

自分の感覚では、今まで抱えていたからだ中心部分のゆがみ・歪みが、からだをほぐしていくことで腰、股関節、膝の順に体の外側に逃げていき、今の私のからだにとってバランスのいい状態に収まったように感じられました。

最後に膝が鳴った日以降、腰のスッキリ感と体の軽さは継続しており、こういう感覚は15年ほど前から「自分は腰痛持ち」と自覚して以来経験がありません。

どういうことなのか理屈やレントゲン写真で確認したい気持ちもありますが、メニューを自分なりに行った結果が現在の快調であることは間違いありません。

道具を手入れして調子が良くなると愛着が深まるように、メニューを続けることで自分のからだに対する感覚が高まっているのを感じます。

スッキリ動ける自分の体に対し、職場でコピー取りに歩いている途中でニヤッとすることさえあります。
痛みや重さから解放されて人生が変わる感覚というのはこういうことなんですね。


ご報告ありがとうございます。

まさに私が伝えたかったこと、感じていただきたかったこと、いただいた文面から、こんなにも正確にと言うか、思いがストレートに伝わったことに対して嬉しさを通り越して正直驚いています。

私の仕事の一つである一般の方を対象とした、体の不調や痛みに対して、主に操体法の考え方と手技を用いて施術を行っていますが、1時間と言う限られた時間の中で、単に自分の抱えている痛みさえ取れればそれでいいと言う方に対して、西本塾でお話ししたような内容を、一人一人にお伝えすることは不可能です。

ほとんどの方は、体のどこが悪いとか痛いと言うことばかりに気持ちが行ってしまい、私が言う「体は部分の集まりではありません、丸ごと一つの存在です」などと言う言葉は耳には入らないのです。

それでも、そう言う考え方に沿って行う施術によって、ほとんどの方が痛みが軽減し効果を感じていただいています。

中には、自分の体に目を向けることができず、ひたすら痛みを追いかけ、体を機械のように修理して欲しいと言う方もいて、すべてを完全に戻すことがこちらの仕事のように言われることもありますが、そう言う方の体は多分どこに行っても改善しないと思います。

「自分の体との対話」そう言う意味で吉田さんは、対話をするための一番大切なものを手にしていただいたのではないでしょうか。

それは自分の体を大切に思う気持ちです。

今の自分の体の状態は、誰のせいでもなく、何年何十年と共に過ごしてきた自分自身の責任です。

どこが痛いどこが悪いと文句を言うのは、赤点のいっぱい並んだ成績表を、臆面もなく人様の前に見せて歩いているようなものではないでしょうか。

どこが痛いの前に、どうしてこうなってしまったのかと、自分に問いかけてみることが先なのではないでしょうか。

残念ながら人間、そう言う風には思えないようです。

同じ山に登っても、あの人の体はなんともないと言うのに、どうして自分の体は、膝も腰も背中も腕も、みんな痛くてたまらなくなってしまうのだろうと、まるで人ごとのように言い放ち、そしてまた誰かに治してもらってことを収めようとするのです。

本当にそれで良いのでしょうか、山に登るという目的のために、普段からどんな生活をし、どんな準備をしてきたのでしょう。

体は道具ではありません、自分そのものです、本当はどうしたいのか、どうやって動き、どんな風に休んだら良いのか、すべてを知っているのは誰でもない自分自身なのです。

その自分自身との対話を放棄し、良いも悪いもみんな人のせいにしている人があまりにも多すぎると思うのです。

吉田さんが言われる「収まるところに収まる」という感覚、そうなんです、レントゲンにはこう写っているとか、真っ直ぐでなければいけないとか 、こうでなければならないではなく、今この瞬間、「自分の体にとって収まりの良い状態」というものがあると思うのです。

吉田さんが見つけたその感覚を大事にして、さらに体との対話を楽しんで下さい。

体は道具ではないと言いましたが、仕事でも趣味でも道具を大切に扱っている人は、いつかここ一番の状況で、その道具が助けてくれると思います。

お役に立てて何よりです、また嬉しいご報告をありがとうございました。

この施設をオープンして半年が過ぎましたが、西本塾のイメージが前面に出すぎているのか、一般の方への広がりがまだまだ少ないのが現状です。

自分の体を大切に思い、部分の改善を目指すのではなく、本当の意味での体の健康を取り戻そうと思っている方々に、ぜひ利用していただきたいと思います。

話しておきたいこと

前回の記事、まさに私が話しておきたかったこと、そのものだったかもしれません。

世の中が色々な形で進歩し、また変化していく中で、いわゆる超安定の大企業ですら、その形を変え存続することすら難しい時代になっています。

そんな中で、スポーツの世界はいったいどうなっているんだろうなというのが、私の思いです。

お前が知らないだけで、ものすごい進歩を遂げ、世界でもトップクラスのスポーツ医学であり、それを支えるトレーナー環境が構築されているんだ、そう言われるかもしれません。

本当にそうであれば、私が何も言う必要はなく、それぞれの環境で、みんなにその恩恵が届いていれば、それが一番良いことです。

それが子供達や保護者のみなさんと直接接した際にも、話題になる問題は、20数年前とまったく変わらず、どこに相談に行けば良いのか、誰の言うことを信じれば良いのか、まったくわからないという状況が続き、続けられるはずのスポーツ活動が続けられなくなったり、きちんとした指導がなされていないためのケガや障害が後を絶たないことを知りました。

スポーツの世界も組織化が進み、知識や技術の共有で、そう言う問題に対応してこようとしてきたはずです。

その目的や方法論、私の言う「誰のための」と言う部分に、もしかしたら問題があったのではないでしょうか。

「誰のために」、スポーツの世界で言えばそれはもちろん「選手のために」です。

それが組織を維持していくためのピラミッド作りであったり、資格制度を作るために、教科書的な知識の共有になってしまい、資格を取ることが目的になってしまったことも事実だと思います。

それは世間一般に対するアピールの、一つの方法論ではあるかもしれませんが、目を向けなければならないのは世間ではなく、子供達から競技者、またお年寄りに至るまで、スポーツを愛するすべての人にこそ向けられるべきものではなかったのでしょうか。

様々なレベル、様々な年代の方々と接する中で、その思いは強くなって行きました。

生きていかなければなりません、生活していかなければなりません、霞を食べて生きて行けるわけではありません。

それでも私は、自分の信じた道を歩いて行きたいと思ってきました。

これまでの経験を残していくこと、しっかりやって行きたいと思います。

しかし、まだまだやれると思っています。

自分にしかできないこと、もちろん私の経験や技術を生かしてくれる相手が必要ですが、もっともっと深めて行きたいと思います。

追いかけてくれる人ができてきました、追いつかれないように私も走り続けたいと思います。

私の元に集い、ともに学んでいただいている仲間が少しずつ増えてきています。

「少しでも誰かの役に立ちたい」、思いは皆さん同じです。

そう言う方々だからこそ、私の思いも深まり、やりがいを感じています。

毎回終わった後に、感想を寄せていただいていますが、本当にやって良かった、参加していただいた皆さんのお役に立てた、そしてそれが参加者のみなさんを通して多くの方々のお役に立てていると実感できています。

私の力など小さなものですが、この取り組みがきっと大きな広がりを見せ、広く世の中のお役に立てるものになると信じて取り組んで行こうと思います。

始めてよかった。

今まで私は、本気で自分の技術や知識を誰かに伝えようとしてきませんでした。

過去にも目の前で、彼らが見たことも聞いたこともないやり方で、他の誰のどんなやり方よりも効果的で、選手たちの役に立っていることが明らかなのに、それを学ぼうとしない、真似をしない後輩たちを見てきました。

自分たちがやっていることなど、ありきたりのやり方で、他の誰でも取って代われる程度の技術であっても、自分たちはそれを一生懸命やっています、と言い切ってしまわれることもありました。

少しでも選手のためにと、ひたすら磨いてきた私の技術、その20年の積み重ねなど、まったく活かされている様子のない現場の現状に、やはり叩き上げの職人の技術より、現実的な常識が優先されることに、失望してしまいました。

スポーツトレーナーという名前が一般的に認知され、それを目指す若者がどんどん増えていることは知っています。

彼らが目指す先にある、競技レベルのスポーツ現場での仕事が、資格さえ持っていれば誰にでもできるような仕事で、実力よりも、人間関係やその他諸々の条件を満たしている人たちの仕事場になっているとしたら、夢を持って勉強している人たちがそのことに気付いたとき、どんな気持ちになるのでしょうか。

ただそういうメジャーな組織の中に居られることが嬉しいという人も、実際に居ました。

仕事の中身は別として、一流企業に就職したい、安定した公務員になりたい、「スポーツトレーナー」という仕事は、それらと同じような感覚で、志す仕事でしょうか。

最近では企業の規模の大小にかかわらず、モノ作りのプロと呼ばれる人たちの数が減ってしまい、後継者不足を補うため、OBまで動員して技術の継承に躍起になって取り組んでいる、という報道をよく目にします。

これだけ技術が進み、なんでも機械化されてきた世の中でも、最後は熟練の技術者の感覚的な判断によるところが大きいのだそうです。

私がやってきたことは、まさに生身の人間を相手にすることです。

数値で表すことなど不可能な感覚の世界で、さらに個人個人の人間性や感情も含めて、システマティックに対応できるはずのない領域だと思うのです。

なのに、医療スタッフも分業化し、データを共有して現状を誰でも把握できるようにしておかなければならないとか、現状を最も正しく判断するための材料は画像診断であり、人間の感覚など入り込む余地はない、と思っている人がたくさんいるのです。

まさに私が歩んできた20年の間に、スポーツ医学はそういう世界になっていきました、そして私はまさにそれに逆行した歩みを続けてきました。

そんな世界で育ってきた選手やスタッフは、画像から読み取られる診断がすべてとなり、ケアやリハビリの進行も、画像に指示されていくような感覚になっていきます。

炎症が見えるから、動かさない方がいい、動かしたくない、それもいいでしょう。

では、画像がゴーサインを出したとき、本当に選手は動けるのでしょうか。

これ以上は言えません。

何度かそんなことも経験してきました。

金属の表面を、目で見て手で触って、コンピューター制御のセンサーにも判断ができない微妙な違いを、熟練の技術者の方々は、自信を持って判断できるそうです。

そのとき、その仕事の上司が、そして組織が、もし人間の感覚よりも機械の言うことを信用したら、今のものづくり立国日本にはなりえなかったのでしょう。

そうした先人の知恵をたくさん積み重ねてきた日本で、どうして肝心の生身の人間のことで、こんなことになってしまったのでしょうか。

おそらくは医療という分野で、医師という立場が唯一無二の特別な存在であることが一番の原因だと思います。

その判断にゆだね、そこからはみ出たことさえしなければ、だれも責任を取る必要がないからです。

「私はこの仕事に命を懸けています」、そういう人の意気込みは買いますが、命をそう簡単に引き換えにしてはいけません。

ただ結果として職を失い、家族を失い、人間としての尊厳まで失うような状況になるとするなら、それは命を奪われたのと同じことなのかもしれません。

私は選手と接するとき、選手の体だけを相手にしてきたことはありません。

本人や家族、これからの人生、それらを含めて、すべて一緒に背負って戦ってきたつもりです。

ただたんに仕事としてやってきたつもりはありません。

そこまで思ってもらわなくても結構です、そう言われるかもしれません。

仕事上の関係がなくなれば、ほとんどの場合それで人間関係も終わってしまいました。

相手がどう思おうとも、私自身は常にそういう気持ちで接してきました。

今となってはどうしようもないことですが、こういう性格をものづくりの現場で活かせる仕事についていれば、私も一角の人間になっていたかもしれません。

そういうお手本となる分野が、日本にはたくさんあるというのに、どうしてスポーツの世界で、生身の体を相手にするトレーナーという仕事の分野がこうなってしまったのか、本当にこのままでいいのでしょうか。

私がこんなことを言っても、何も変わらないかもしれません。

それでも、「私ならこうやる、こうできる、こうやってきた」、そんな一つ一つの積み重ねを、誰かに伝え、残していかなければ、もし全体の考え方に変化の兆しが見えてきたとしても、何も残っていない、誰も知らないということになってしまうと思うのです。

昨日行われた「西本塾を深める会その1」、5名の方が参加してくださいました。

すでに2日間の「西本塾」を受講していただいた方々です。

皆さん遠くから時間とお金をかけて、わざわざ広島まで来ていただいています。

当初は私の思いを伝えたいという、一方的な思いから始まりました。

伝えたい、しかし本当に伝わるのだろうか、理解してもらえるのだろうか、技術を身に着けるレベルまで導いてあげられるのだろうか、申し訳ありませんが、私自身、不安の方が大きかったのが正直な気持ちです。

たとえば、10回参加していただいた方には認定証を出して、などというレベルの話ではないのです。

こちらの本気度と、参加してくださる方の本気度が、どこまでかみ合うのか、まずは始めてみなければという思いでした。

私の不安は一方では的中し、中途半端な理解で広がってしまう危険性も感じています。

しかしそれ以上に、熱い思いが確実に伝わっていくのも感じています。

私が何十年もかかって身に付けてきた技術や感覚を、そう簡単に分かったなどと言われてたまるか、そんな気持ちも多分にありました。

それは私の思い上がり、たんに自分を小さくしていただけでした。

気持ちのある人には、ちゃんと伝わるのですね。

私の伝え方も、少しはうまくなったのかもしれませんが、昨日参加していただいた皆さんの進歩は、私の想像をはるかに超えていました。

いつも私が言っている通り、「私ができることなど誰にだってできること」だったのです。

それをちゃんと伝える気持ちと能力が、今までの私になかっただけのことでした。

しっかり伝えていきます、きちんと残していきます。

それが私の使命だと思います。

名前が出るということ

このブログは昨年途中、志半ばで広島に戻り、捲土重来を期して活動を始めるにあたり、誰に言うのではないけれど、良いことも悪いことも全て含めて、自分の経験してきたことをブログと言う形ではあるけれど文字として残しておきたい、そして自分の頭の中を整理しておきたい、色々な思いを込めて書き綴ってきました。

何事も継続は大切なことで、このブログも毎日100人近くの方に見ていただけるようになり、ただの独り言のつもりが、何か大きな責任も感じるようになりました。

もともと私などメジャーな人間ではありませんし、仕事の内容を考えても表舞台でスポットライトを浴びるような立場でないことは百も承知です。

「知る人ぞ知る」と言う言葉がありますが、私の仕事に用がない人には、まったく縁などできるはずのない人間です。

それが昨日は、スポーツライターの木崎さんの手になる文章が、number webに掲載されたことで、ブログの閲覧者が2000人を超えました。

以前にも何度か同じことがありましたが、昨日の数字は我が目を疑うほどでした。

すでにこのブログを読んでいただいている方や、西本塾や個別指導で私と言う人間に接したことがあるみなさんには、昨日の文章の内容は、何の違和感もなく、「なるほど西本の目にはそう見えたのか」と思っていただけると思うのですが、number webの記事で、初めて私のことを知っていただき、このブログまで見に来てくださった人には、numberの記事も私のブログに書かれていることも、素直に受け入れ難い眉唾ものの内容に映ったかもしれません。

好意的に読んでいただき、それぞれの立場で応用してみようと思っていただいたり、単にものの見方として、そう言う見方もあるのかなと思っていただけたかもしれません。

筆者の木崎さんも私も、機をてらった内容で、人目を引こうなどという小賢しい考えなど毛頭ありません。

ものには色々な見方があって、木崎さんが追い続けているサッカーというスポーツの中に、私のようなものの見方をする人間がいなかったから、一つの考え方としてこういう視点で、選手の動きそのものを分析することによって、現在選手として頑張っている人、それぞれの年代の指導者として活動している人、そしてサッカーが大好きで一生懸命応援してくださっている人、そんな様々な立場の方々に、もしかしたら新しい視点を持っていただいたり、なにかのヒントになるかもしれないという思いから、こういう企画と言うか文章が構成されているのだと思います。

私も依頼があって、初めて見るプレーヤーの動きを、そんな思いを込めて動画を何度も繰り返し見るという作業をして、私なりの分析をしているのです。

こうして不特定多数の方に自分の考えを知らしめる立場になってしまい思うことがあります。

以前にも話題にしましたが、かの風間八宏に言われた言葉です、

「良いことばかり言われているうちは、どんな世界でもまだまだ2流、一流と呼ばれる人間は、味方半分、敵半分になってやっと本物だよ」

彼のような立場になれば、勝っているうちはいいですが負ければ何を言われるかわかりません。

贔屓の選手を使ってくれなければ、勝っても文句を言われるかもしれません。

ただスタジアムでアンチ八宏と大声を出しているサポーターも、ちゃんと入場料を払ってくれている大事なお客さんで、その中から我々は年俸をいただいているんだから、それに対して目くじらを立てる筋合いではないと、またアンチになるくらい深く興味を持たれているんだよ、と言っていました。

今の私と比較するのもおこがましいですが、初めて目にした記事で私を判断し、ああだこうだ言われたとしても、それは喜ぶべきことなんだと思わなければいけないようです。

昨日、少なくとも2000人の方々が木崎さんの文章を読み、私の存在を知ってくれたのです。

かと言って、何を言われても大丈夫だと言えるほど人間ができていませんから、もし私に対して好ましくない言葉を言われたとしても、こちらが言うことはただ一つです、「このブログを一から全て読んでから、もう一回言ってこい」と言うことでしょうか。

すでにそういうことがあったとか、そういう意味ではなくて、色々な方がいて色々な感想を持つだろうけれど、私はこんな思いで仕事をしています、ということを言っておきたかっただけですので、誤解のないようにお願いします。

さて今日はJ1のどのカードをライブで見るとしますか。

明日は、すでに西本塾を体験された方を対象とした、初めての深める会を行います。

一度や二度でわかっていただけるとは思っていません、本気で取り組みたい方にはとことん付き合って行こうと思っています。

5月に行う「西本塾イン札幌」に関しても、正式に「操」のホームページ上に募集の告知をアップしています。

北海道のみなさん、ぜひご参加ください。

今日はゴルフネタです。

今朝未明、2時過ぎに、ここ広島でも震度5弱という大きな地震がありました。

私が住んでいる広島市の南部、広島湾にほど近い場所は、気候は温暖で、同じ広島市でも北側の山にはたくさん雪が降りスキー場もありますが、ここに雪が降ることは滅多になく、降ってもそんなに積もることもありません。

台風シーズンにも、なぜかこの辺りだけは大きな雨雲が避けて通ってくれるようで、大きな被害も出にくくなっています。

何年か前の芸予地震以来、大きな地震もなく、多少気が緩んでいるところもありましたが、私自身はいつか必ず大きな地震が来るという覚悟と言うか予感があったので、グラっときた瞬間には飛び起きて、いよいよ来たかと身構えました。

大きな被害がなく何よりでしたが、改めて自然災害に対する人間の限界を考えなければならないと思いました。

原発が安全だという理屈を展開できる、科学者の人には本当の意味での現実が見えているのでしょうか。

今日の話題はゴルフです。

このブログはサッカーに関わっている方が多いので、前々回のテーマ「体の使い方・・・」のような時には閲覧者の数も増え、下の方にあるブログ拍手の数も、久し振りに20を超えていましたが、今日はきっと少ないのでしょうね。

あの数字は意外に気になるもので、誰かのために書いているつもりはないのですが、やはり少ないとテンションが下がってしまうものですね。

さて昨日は仕事を休んでゴルフに行って行きました。
昨年、広島に戻ってから心身のリハビリのつもりでけっこうゴルフにも行ったのですが、その中でホームコースである「戸山カンツリークラブ」で、月に一度木曜日に行われている「戸山杯」と銘打たれた、登録会員も参加できるクラブ競技で、60歳以下の一般の部で5位に入賞し、今回のチャンピオン大会の出場権を得ていました。

有資格者しか参加できない大会ですので、普段と違う緊張感を持ってゴルフができる良い機会だと、仕事は休まなければなりませんがとても楽しみにしていました。

週間天気予報が気になっていましたが、前後一週間には雨マークがないのに、よりによって木曜日だけが雨、いや近づけば変わるだろうとの期待も見事に裏切られ、夜半から降り始めた雨はスタート時間になっても弱まることがなく、最悪の条件の中でのスタートとなってしまいました。

ドライバーが絶好調で、距離も方向も安定していたのですが、フェアウェーに運んでも地面には水がしっかり染み込んでいて、うまく振り抜けたつもりのセカンドショットがダフってしまい、アプローチも抜けが悪く、グリーンに乗せるのに一苦労でした。

少し雨脚が弱まってきたと思ったら、今度は濃霧で視界が効かず、ホームコースでなかったら、どっちへ向いて打てば良いのかわからない状況になりました。

さらに午後からは、雨は上がったものの、今度は強風が吹き荒れ、ボールがどちらに飛ぶのか風に聞いてくれという状況になりました。

ベストが83で、90が切れれば今日はうまくできたと思えるレベルのゴルファーですが、気持ちはいつもパープレーを目指しているので、不本意なホールが続きました。

終わってみれば48・45の93、クラブのハンデが18もあるのでネット75という結果でした。
同伴の方々はみなさん私よりローハンデでしたが、結果的にグロスでも私の93がトップでした。

スコアカードを提出した時に、クラブのスタッフの方が、「今日の天候でみなさんスコアを崩し、これまでスコアを提出された方の中でネット70台は西本さんお一人です」、と言われたのです。

「あと3組残っていますが入賞の3位には残ると思います」 、との言葉を聞いて気持ち良くお風呂に入り、支払いをして帰ろうとした時、「西本さん、表彰式がありますから帰っちゃダメですよ」と、スタッフに声をかけられました。

なんと優勝してしまいました。

戸山カンツリークラブのホームページのクラブ競技の結果から、戸山杯チャンピオン大会と辿って行くと、トロフィーを持ち嬉しそうな顔で記念写真に収まった私が出てきますので、お暇な方は覗いて見てください。

その後はいつになくハイテンションで、気持ち良く眠りにつきましたが、あの地震でいっぺんに現実に引き戻されました。

遊んでばかりいるようですが、実は今ゴルフは仕事の一部になっています。

全国に130カ所以上のゴルフ場を運営する「アコーディアグループ」が会員向けに年4回発行している機関紙に、1年間4回シリーズで連載をさせていただいています。

34ページくらいのページ数ですが、著名人のインタビューや所属プロのレッスンページなど、盛り沢山な内容となっています。

最初にこの企画のお話をいただいた時に送られてきた過去の機関紙の関連ページは、私の予想通り、こういうストレッチをしたらスイングが大きくなって飛距離が伸びますとか、体幹トレーニングで飛距離を伸ばしましょうと言った、ゴルフ雑誌でよくある企画の内容でした。

私に対しても、編集担当の方は操体法のエッセンスを取り入れたゴルファー向けのストレッチを期待しているようでした。

それなら私でなく他の方でも良いわけで、私でなくてはできない視点からのページにしたいと、広島に打ち合わせに来ていただいた編集者の方の前で持論を展開し、テーマ「ゴルフスイングにおける股関節の重要性」を採用していただきました。

せっかくいただいたチャンスです、いくらゴルファーの平均年齢が上がり、ストレッチやちょっとした筋力トレーニングが大切だということがわかっていても、実際に実行するのは難しいことですし、何よりその手の情報はすでに飽和状態になっています。

私も42歳からゴルフを始めてかれこれ13年、レッスン書やゴルフ雑誌も読み漁りましたが、根本的な部分でこれはというものになかなか出会うことができませんでした。

スイングのフォームがいくら綺麗でも、それがそのままスコアに結びつかないのがゴルフの難しいところです。

しかし、私は仕事柄まず正しい動きとは、という発想になってしまいます、分解写真や動画を見て、ああだこうだと試行錯誤してきましたが、ゴルフはその時々の自分のレベルに応じて、同じものを見ても感じるところが違うのです。

ほんの一瞬で完結してしまうスイングという動作の中で、何カ所もチェックポイントがあり、それを考え出すと体が動かなくなる、いわゆるイップスという状況まで生まれてしまいます。

ならば我々素人ゴルファーが、アドレスし静止した状況から、何か一つだけ考えることで、あとはオートマチックにスイングが流れていくポイントはないだろうかと考えたわけです。

それをたったの1ページの中で表現するという、とても難しい挑戦ですが、股関節をイラスト化し、簡単な説明にとどめることで 、もしかしたらなるほどと思っていただき、自分もやってみようという方が出てこないかなという内容となっています。

まだ12月に1回目が出されただけで、もうすぐ2回目が出ますが、自分の体で自分がゴルフをすることで、自分の理論を実証して行きたいと思っています。

と言うわけで、私のゴルフ場通いはただの遊びではないと言う言い訳でした(笑)

どんな瞬間にも、人間の体はどうやったらこの動きを効率的に行えるのだろうと考えてしまう私の頭は、ある意味病気なのかもしれませんね、もっと心から楽しめれば良いのに、自分でもそう思います。

姿勢について

前回、プレーにおける姿勢の重要性について書きました。
骨盤を後傾させ、背中を丸めてはいけない、股関節の自由度がなくなり、足が出にくくなる、そう言いました。

その意味をもう一度考えるヒントにしていただくために、もう少し書いていきます。

弓道やアーチェリー、また射撃競技のように静止してた態で行われる競技もありますが、ここではまず、動くことが必要な競技で考えて行きます。

陸上競技のように、基本的には自分のペースで動きをコントロールできるものもありますが、ほとんどの場合対象物があって、ボールなどの動きに対応したり、人の動きに対応するという能力が要求されます。

一瞬の遅れが致命的な失点をうむということになる場合もあります。

スポーツで命までとられるということは、あってはならないことですが、昔の武士のように刀を抜いて対峙しているような場合、まさに一瞬の動きの遅れが生死を分けることになります。

そうであるならば、刀を構えたその時の姿勢や、体の備えというか意識は、すべてのお手本になるのではないでしょうか。

時代劇など見ていると、主役の剣豪は、まさに骨盤が起きて背筋がすっと伸び、かといって力んでいる様子もなく、相手のどんな動きにも対応できる盤石の態勢がとられています。

いわゆる「隙がない」、という状態です。

対する敵役というか、その他大勢で主役を取り囲んでいる人たちは、それこそ腰が引けた、いわゆるへっぴり腰になっています。

もちろんそういう演出でしょうが、どちらが強そうなのかは誰が見ても一目瞭然です。

「臍下丹田に力を込め」という表現がありますが、ただ下っ腹に力を入れるのではなく、大きく吸った息を骨盤の下深く、臍下丹田に沈めるような意識になると、間違いなく骨盤はきちんと立てられ、背骨がすっと伸び、肩の力が抜けて、いつでも動き出せる態勢になれることがわかります。

野球の投手の足を上げた時の骨盤の形、打者の構えた時の骨盤の状態、ゴルファーのアドレス、サーブを待つレシーバーの構え、バスケット選手のディフェンスの姿勢、どの動きを見ても一流と呼ばれる選手には、背中を丸めて腰が引けた構えは見当たりません。

レスリングのタックルの動きも、背中を丸めて低い姿勢で飛び込んでいるように見えますが、よく見ると相手の体とコンタクトする瞬間には骨盤がしっかり起きていることがわかります。

真似をしてみるとわかりますが、背中を丸めたままでは、逆に相手に押し返されてしまいます。

相撲で四つに組んで動きが止まっている時も同じです、骨盤を起こし背中を伸ばし、まわしを引き込む力の入れ方ではなく、肘を絞り腕を伸ばして押している力の入れ方が必要で、逆に肘を曲げ腰を引いた瞬間を相手は待っていて、背中を伸ばしたままで押してきます。

どんなスポーツ動作にも共通して見える骨盤と背骨(背中)の関係です。

さらにここから走る、早く移動するという必要が生じた場合、やはり刀を構えた剣豪の姿勢が一番のお手本になると思います。

腰が落ちている状態からだと、自分の体重を移動させるために、地面を蹴って股関節を屈曲し、膝を曲げるという動きが必要になります、これが居ついてしまうという状況です。

これに対して、骨盤が起きている状態、極端に言うと、お腹を突き出しておへそがお腹の肉に被らないような姿勢と言えばいいでしょうか、こうすると足で地面を蹴らなくても、重心が前に少し移動した(体が傾いた)だけで、足は蹴って膝を曲げてという意識がなくても、自然に重心の移動した真下に、体を支えるために降り出されるのがわかります。

これが体重移動ではなく重心の移動による歩きであり走りに繋がって行きます。

外国の選手がこの動きを自然に行えているように見えるのは、長い間の生活習慣の違いによるDNAの違いがあると思います。

ならば我々は、少しでも自然に、あくまでも自然に、その動きができるようになるための意識でありトレーニングを行う必要があると思うのです。

ですから、単純にそれなら広背筋のトレーニングをすればいいんだなと、重量や回数を増やしたからと言って、そういう動きができるようになるわけではありません。

第4回の西本塾に申し込んでいただいた方からの受講動機に、こんなことが書かれていました。

「私からhow-toを学ぶのではなく、haw-whyを学ぶために参加したい」、という言葉でした。

なんと素晴らしい表現でしょうか、私の言い方である「根っこのそのまた根っこを掘り起こす」、などよりよほどスマートで言い得て妙な言い方です、申し訳ないですが今度から私も使わせていただきたいと思います。

お会いできるのがとても楽しみな方がまた一人増えました。

よく使われる、「腰が入っている」という言葉、お互いが共通理解ができる言葉にまで落とし込むことができれば、まさに骨盤を起こし背骨を立てるために必要な条件だと思います。

ただ一つ私の理屈に合わないのがロードバイクの乗車姿勢です。

乗り始めた頃、骨盤を起こし背中を伸ばしてと、何時ものイメージで乗っていましたが、他の人を見るとどうも違うような気がして、本を読んでみると、背中は「ラクダのコブ」という表現がされていて、空気抵抗を減らすためお腹を引っ込め背中を丸めて肘を少し絞るような姿勢が正しいのだそうです。

私の言う姿勢では、股関節と膝を伸ばしてペダルを踏む、という動きには都合が良くても、空気抵抗を減らし、ペダルを踏むのではなく回すという感覚の動きにはマッチしていないようです。

まだまだ私にはわからない動きがたくさんあるようです。

ツールドフランスのような直距離レースになれば、もともと背中の強い欧米の選手に利があるのも頷けることなのかもしれません。

姿勢とスポーツ動作の関係、それぞれの立場で検証して見てください。

体の使い方、背中を使うということ

本日珍しく、二回目の更新です。

今日は仕事は定休日で、本当はこの記事を書くつもりでいたのですが、午後から仕事が入ってしまい、午前中に別のことで記事を書きました。

今日は、腰を落とし背中が丸まり、体が前傾したために、その場に居着いてしまい対応が遅れてしまったという、ある試合の中の1シーンの解説をしてみたいと思います。

Jリーグ第2節の中のカードです。

私がライブで見るカードですから、言わなくても分かると思います。

前半はお互いに探り合いというか、しっかり守られているため決め手がなく、また守りを固めている側もこれといった仕掛けができず、膠着状態が続き、0対0で終了かなと思った、前半のアディショナルタイム、おそらく残り30秒を切っていたと思います。

一瞬の隙を突かれ、左サイドをスピードを武器とする選手がドリブルで上がっていきました。

もうここしかないというタイミングと、スピードを生かしたドリブル突破という、誰が見てもそう来るだろうなという形の中で、ディフェンス側の選手は、腰を落とし前傾し、相手を追いかけながらも、足が完全にその場に居付いた状態からの対応で、相手の動きの方向の変化についていくのがやっとでした。

背中が丸まり腰が引けた状態ですから、巧みなフットワークとスピードのあるドリブルに翻弄され、体を入れることができません。

体勢を崩しバランスを失ってしまったため、もう一人サポートに来ていた選手も、味方の選手が邪魔になって相手の前に出ることすらできないまま、中央に絶妙なパスが渡され、そこからさらに逆サイドに振られて、見事なボレーシュートを決められてしまいました。

ではこの時ディフェンスの選手にどういう意識があれば、良かったのでしょうか。

まずは相手がJリーグ屈指のスピードを誇るドリブラーであるということを考えれば、追いかける展開には絶対にしてはいけません。

ボールを奪うというよりは、相手とゴールの間に体を入れ、相手の動きを遅らせることが重要だったのではないでしょうか。

そのためには相手の動きに対して先回りをしなければなりません。

股関節の位置を高くし、アイドリングしながら相手の動きを見極め、地面を蹴る体重移動ではなく、振り子のような重心移動でなければ、あのスピードに対応するのは不可能です。

股関節の位置を高く保つ、上体は前傾してもかまいませんが、広背筋を使って骨盤を引き上げ、股関節の可動域を確保し、重心の移動と上腕骨の後上方への引き上げをスイッチとした足の踏み出しができる状態を作っていれば、もう少しついて行けて、パスコースを消せたかもしれません。

最悪でもパスの精度を落とすくらいのことはできたかもしれません。

ディフェンス側はどうしても受け身になり、下がりながらの対応が多くなります。

その時に、あまりにも腰が落ちて前傾を通り越し、背中を丸めた前かがみに見える選手が多いのです。

断言します、その態勢ではある一定以上のスピードとテクニックを持った選手には対応できません。

股関節を上下に使うこと、常に一定の高さを保ちアイドリング状態を維持できること、相手の動きに対して重心を傾けることで対応できること、これが最低限必要な体の使い方です。

その上に相手の動きを事前に学習しておくとか、戦術的な特徴を知っておくとか、その選手とマッチアップした時の過去の経験とかいう、選手として蓄積されたノウハウも必要となってくるでしょう。

先日もスポーツライターの木崎さんから、あるプレーについての意見を求められましたが、今言ってきたことをまさに体現したプレーだったとので、私も目の前で見たかのように熱く語ってしまいました。

彼の手になる文章のどこかで、このプレーのことが触れられるかもしれないので、私も楽しみにしています。

野球で、一塁から二塁への盗塁を試みる際のリードオフの姿勢、まったく同じ理屈です。

地面を強く蹴ってスタートを切りたいために、足を広げ重心を低くして投手の投球に備えます。

これはまさに居着いてしまっている状態です。

以前指導していたチームで、重心移動によるスタートをしつこいくらい繰り返し練習させましたが、彼らの意識は従前のままで変わることはありませんでした。

盗塁はこうやってやるんです、しっかり腰を落とし、スパイクで強く地面を蹴ってスタートするんですよ、という固定概念からのパラダイム転換は想像以上に難しいようです。

ただ盗塁王も何度かとった一流選手が指導者となり、私の理論を学んでくれているので、もしかしたら近い将来まったく見たこともない体勢からスタートを切って盗塁を決める選手が現れるかもしれません。

それにしても固定概念というものは恐ろしいものです。

今回のプレーのようなシーンはサッカーの試合の中でよく目にすることだと思いますが、ただスピードが足りないとか事前の準備ができていないとか、体にキレがないとか、本質的な部分を見ていない指摘ばかりだったように思います。

攻撃側の選手の方が、自分から仕掛けられる分、体をうまく使うことができやすいようです。

それに対抗するためには、いわゆる身体的な強さや大きさで、フィジカルが強い的な評価の仕方ではなく、それだとさらに強い選手にはかなわないと自分で認めてしまうことになりますから、そうではなくて、いかに自分の体をうまく使って、大きさにも強さにも速さにも対応できる準備をすることこそが必要なのではないでしょうか。

そんなうまい話があるはずがない、そう思ってあきらめたり、信じていただけない人にはこれ以上言っても仕方がありませんが、直接私と身体をぶつけ合った人には、私が言っていることは絵空事ではなく、意識とトレーニング次第で、誰にでも獲得できる能力であることは分かっていただいていると思います。

西本塾で学んだこと、既成概念に固められてしまう前の子供たちに、どんどん教えてあげてください。

そしてそれが当たり前のことだと思ってもらえる日が来たら、日本のサッカーが、いや、すべてのスポーツにおける考え方が変わっていると思います。

個別の指導を受けたいという方から

コメントに対するお答えです。

西本塾には参加したことがないが、「操」で直接指導を受けるためには、まず西本塾を受講してからの方がよいか、というご質問です。

西本塾は、私の思いをできるだけ正確にお伝えするために、丸二日間という時間をかけています。

それでもすべてを伝えきれているわけではありませんし、一度や二度私の話を聞き、実技を行っていただいたからといって、免許皆伝という訳にもいかないでしょう。

それでも来ていただいた皆さんは、それぞれが感じ取っていただいた西本理論を、それぞれの立場で広めて行っていただいています。

以前の私は、そんな中途半端な理解で、私の知識や経験を軽々しく使ってほしくないと、人に教えるということをしてきませんでした。

それが色々なことがあって、このまま眠らせておくわけにはいかないという思いに駆り立てられて、西本塾という形になったのです。

土日の二日間をかけて行いますので、それぞれ事情があるでしょうから、二日間講習では参加できないという方もたくさんいると思います。

それでも万難を排し、何としてでも私の話を聞きたいという方が、現実に30人以上も来ていただきました。

それはそれは熱い方々ばかりでした。

もちろん1回では足らないことは分かっていますので、「深める会」という形で、二日間の基礎コースを受講していただいた方を対象に、特に実技を中心としたコースを作り、本当の意味での私の理解者、そして後継者たる人材を育てていきたいと思っています。

二日間のコースには参加できないからと、遠くから来ていただき2時間ほどかけてお話をし、少しですが実技も受けていただいた方も何人かいます。

しかし、それはあくまでも体験であって、私の考えを一から順を追ってお話しするには、まったく時間が足りません。

ですからそのことは事前に分かっていただき、それでもという方はお受けしていますが、操体法やオクタントトレーニング、フライングバックトレーニングなど、一通り体験していただくことはやぶさかではないですが、私が本当に伝えたいことは、西本塾の一日目の座学の部分なのです。

1回目には、その座学が延々二日間続き、私はずっとしゃべり続けました。

2回目は、やはり実技も体験してもらわなければと、二日間の内容を一日に凝縮し、なんとかぎりぎり納めることができました。

聞いていただいた感想のなかにも、もっと話を聞いていたかったと言ってくださる方もおられました。

私が伝えたいことは、操体法やオクタントトレーニング、フライングバックトレーニングのやり方ではないのです。

なぜこんなことを考えたのか、なぜこのトレーニングが必要なのか、なぜこのトレーニングが有効なのか、その体の根本的な仕組みはどうなっているのか、その理解なくただやり方を学んで帰ったつもりになると、いざ自分が伝える立場になったとき、申し訳ないですが私が伝えたものとは似て非なるものになってしまうのです。

現実にそういうことが起こってしまっています。

どういう動機で私に興味を持ち、どういう目的で私のところに来るのか、それがはっきりしていなければ時間とお金を無駄に使うことになると思います。

いつも私が言う野次馬根性を発揮してくださいという言葉、これにも深い意味があると思います。

「西本が言っていることってどういうことなんだろう、自分が今まで思っていたこととどこか違うような気がする」、それがスタートでしょう。

その後が問題です。

火事場の見学ではありません、みんなが走っていくから自分も行ってみようでは、ただの野次馬です。

自分と違う考え方を持つ人間がいた、そしてその考え方で、それなりの結果と評価を残してきた、その事実を自分の目で確かめ、それが自分にとって有益なものであるならば、深く学び実践できるレベルまで食いついてみよう。

そこまでの考えがあって、初めて本物の野次馬たる心構えと言えるのではないでしょうか。

様々な講習会が行われ、それぞれ実利を得るために参加されることでしょう。

その形だけ覚えてきても本当に役に立つのでしょうか、そうであれば自分の信じるものに出会った後は、もうそんなところへ行く必要はなくなるはずです。

それなのに次から次へとはしごをしてしまう、自分の引き出しを増やしたいと言われるでしょう、本当にそうでしょうか。

その前に確固たる信念、引き出しを収めるタンスをがっちり固めなくては、いくつ引き出しをこしらえても役には立ちません。

私はそれぞれの皆さんに、自分のベースとなるタンスを作るお手伝いをしたい、そして基本となる最低限の引き出しもお付けします。

本当にそのことが理解できた人には、もうそれで十分なはずなのです。

あとはその引き出しをどう使うか、それはそれぞれの応用であって誰かに教えられるものではないと思うのです。

厳しいようですがあえて言わせてもらうと、応用する能力がないから引き出しを増やしたがる、そして引き出しを小出しにして伝えようとする側がいるのも事実です。

話がそれてしまいましたが、今現役の選手であれば、トレーニングのバリエーションの一つとして、私のトレーニングを体験したい、そういう気持ちであれば、はっきりそう言ってもらえばそういう対応をします。

深い理論や考え方はここには介在しません、たんに自分のパフォーマンスの向上に役立ててもらえば、それはそれで意味があると思います。

また、自分はスポーツを趣味としているレベルだけれど、トップレベルの選手に指導しているトレーニングを体験してみたいと言われれば、それに対応した伝え方もします。

しかし、職業としてまたボランティアとして、どんな形であっても私から学んだことを誰かに伝えようという目的があるのなら、やはりしっかりと私がこれまで積み上げてきたものを基礎から学んでいただきたいと思います。

そうでなければ、広島まで行って「西本」という人間から学んできたという枕詞をつけて指導をされることには、少し抵抗を感じてしまいます。

これはあくまでもお願いというか、私の願望です。

もう9年も前に出版した本が、いまだに廃版になることなくネットで流通し、多くの方に読んでいただいています。

一度活字になったものは、もう私の手から離れてしまっています。

読んだ方がどう解釈するかは、その方次第です。

西本塾は、私が目の前で皆さんに語りかけ、まさに手取り足取りの二日間を過ごしていただきます。

私の精一杯の思いを込めて、終わった後は本当にぐったりするくらい気持ちが入っています。

それでも受け取る側の皆さんの思いはそれぞれ違うと思いますが、精一杯やりきった結果ですから、それは仕方がないと思います。

一般の方が、体の不調を訴えて来ていただくこととは目的が違うのですから、自分の目的がどういうことなのか、個別に来ていただくことで、そのための時間が2時間で本当に足りるのか、よく考えていただき、今回はまずこの部分を聞きたいということを明確にしていただき、私がそれにお応えできると思ったら、個別に来ていただくこともお断りすることはできないと思います。

基本的にお一人に対して1時間と区切って予約を受けています。

話を聞きたいという抽象的な言い方では、何ともお答えのしようがありませんが、例えば1時間を自分のために有効に使い、遠くから広島まで来たかいがあったと思える時間にできるなら、それもいいでしょう。

1時間ではとても話ができないから2時間または3時間の枠を取ってくれと言われたら、それもいいでしょう。

しかし、西本塾は座学だけで7時間以上私がしゃべり続けているのです、2時間や3時間で教えてくれと言われてもできない相談です。

目的をはっきりさせていただき、時間とお金を無駄にしないように良く考えていただき、またご連絡をいただければと思います。

今年やらなければいけないこと

2月も終わり、もう春3月に入っていますがまだまだ寒く、ここ広島でも今朝は小雪がちらついていました。

昨年来、思わぬご縁でサッカーに関する様々な分析を依頼され、私の視線には選手の動きがどう映るのかを言葉に表す作業をさせてもらいました。

現場を離れ、いちスポーツファンとしてのテレビ観戦ではありますが、気楽な気持ちで家族と一緒にワーワー言いながら楽しむことができると思っていたのですが、なんやかんやで結局今まで以上に真剣に選手の動きを追うような見方になってしまいました。

昨夜行われたサッカー日本代表の試合も、初めから勝ち負けはまったく度外視して、一人一人の動きを追うことになっていました。

昨年から行っている「西本塾」では動き分析を通り越して、実際にどういう動きが行われているのか、実際に体験していただき、それぞれの立場で活かしてもらえるところまで指導させていただいていますので、それらを体験した方々は、きっと「今のプレーがあの時の動きか」、と画面を見ながら頷いていただけているのではと思います。

もちろん私も同じですが、上手くいったプレーはある程度分かっていただけるとして、上手くできていないプレーに対しての改善点やその方法まで見つけることができなければ、新たな視点を求めて集まっていただく皆さんに申し訳がありませんので、より集中して画面を見ています。

昨年は年初から、仕事としてサッカーに関わりましたので、スカパーでJリーグを見られる契約にしていましたが、チームを離れた瞬間に契約は打ち切ってしまいました。

しかしまた、昨年とは違った視点でサッカーを見る必要に迫られ、改めて契約し見られるようにしました。

外から見てああだこうだと言うのはある意味簡単で無責任なことは、中から見ていた時に十分わかっていますが、外からしか見えないことや、外からだから言えることもあると、今は思っています。

現場や選手自身から、直接意見を求められることはないとは思いますが、内緒でもいいですから、だれか自分のプレーに対して意見を求めてくれたり、トレーニングのアドバイスを求めてくれたりしないでしょうか。

一定以上の能力は持っているはずです、動き作りのきっかけをつかめば、プレーの質が変わってくることは明らかだと思います。

実はすでに二人の選手から、トレーニングキャンプ中の動きを、スマホの動画で送ってもらい、アドバイスをさせてもらいました。

便利な世の中になったものです、インターネットを通して様々な種類の機械を使って動画を送ってもらえば、スポーツ動作に限らず色々なことが指導できそうな気がします。

西本塾に参加していただいた札幌の諏訪さんからは、ゴルフの練習場で撮った動画を何度かユーチューブで送っていただき、アドバイスをさせていただきましたが、後ろでゴチャゴチャ言われるより、アドバイスをされたポイントに集中できて、自分には合っていたレッスンの方法だったと感想をいただきました。

確かに私が後ろに立っていたら、機関銃のように言葉が飛び出し、練習にならないかもしれませんね(笑)

人の動きを見る、分析というと大げさですが、どうしてその動きをしている選手が、超一流と呼ばれているのか、他の選手とどこが違うのか、そういう見方をどうしてもしてしまうのです。

どうして自分にはそう見え、そう思うのか、その物の見方を、「自分にはこう見えるとしか言いようがない」、ではなく、もう少しわかりやすく整理して、皆さんにお伝えすることで、選手として指導者としての幅が広がるのではないかと考えています。

昨年から始めた「西本塾」、回を重ねるごとに伝える内容に深みが増し、新しい視点が加わり、同じ内容でやっているつもりではありますが、自分の中では確実に変化しています。

5月には札幌開催の準備が進んでいますが、ここ広島の「conditioningstudio・操」で行っている西本塾は、自分のためにもスケジュールを定め定期開催を目標にしたいと思っています。

現場からの要請がない以上、私自身がチームや選手を直接指導し、皆さんの前に結果を示すことができる機会はほんのわずかなものになります。

そうであるならば、私の思いを伝え共感し、共有していただく方を増やしていく以外に、私の知識や経験を広く知っていただき、実際に現場に役立てていく方法がないと思うのです。

今のこの情熱が続く限り、一番苦手だった人に伝えるという行為を、今年は何とか頑張ってみようかなと思います。

昨日もテレビを見ながら、この選手にはこんなアドバイスをしてみたいなとか、どういう意識で動いているのか話を聞いてみたいななどと、実現不可能だとは思いながら、妄想してしまうのでした。

日本が強くなってほしい、ひいきの選手にもっと活躍してほしい、みんなそう思っていると思います。

今月は「西本塾を深める会」来月は「第4回西本塾」を行い、5月には北海道東北地区の方を対象とした「第5回西本塾イン札幌」と動きを加速していきます。

昨年末にお約束していた、一般の方を対象とした「操体法をアレンジした西本流健康法」の講習会を、関東いや、お世話になった神奈川県内で行うことも、頭から消えているわけではありません。

場所の問題さえクリアできれば、必ず馳せ参じますので、もうしばらくお待ちください。

できれば今日中に(といっても出産を間近に控えた長女に管理してもらっているのですが)、今後の西本塾の予定と4月開催分の告知を、ホームページにアップしますので、詳しくはそちらをご覧ください。

新たな楽しみ方

先週の金曜日あたりから体調を崩し、早めに病院にも行って、土日はおとなしくして月曜日のコンペに備えました。
朝起きてこれならなんとかいけるとゴルフ場に向かいましたが、到着直前に車のナビがご丁寧に車外の低温情報をアナウンスしてくれ、車を降りると前日までの暖かさが嘘のような強烈な寒さでした。

寒さに加え風も強く、どうなることやらというスタートになりましたが、体が熱っぽかったせいか、頭がボーッとしてまったく集中できません。

いつもなら参加者全員が年長者の方々なので、率先していろいろ気を使い声をかけながらのラウンドになるのですが、それさえできませんでした。

結果は散々、途中のこともまったく記憶にありませんでした。
昨夜はさっさと布団に入り、なんとか今日は仕事に出ています。

数年前までは、自分の体調不良で仕事を休んだことがないというのが自慢だったのですが、インフルエンザにかかり、その記録も途絶えてからは、我が身第一で無理をしないようにしています。

さて冬季ソチオリンピックも終わり、もうすぐパラリンピックが始まります。

ほとんど同じ種目のはずですから、同時開催という訳にはいかないのでしょうか。

開会式も閉会式も一緒にやった方がずっと盛り上がると思うのですが。

普段は縁のないウインタースポーツですが、自分がまったくできない競技だけに、余計な先入観がなく素直な目で競技を見ることができて、私にとってはとても楽しい時間でした。

そうは言いながら、どうしても選手の動きそのものに目が行ってしまい、報道されるトレーニングのことも気になってしまうのは、仕事柄つまらないところではありますが。

それらを通して思うのは、やはり人間の動きというのはどんな競技であっても共通だなということです。

例えばスキーのジャンプ競技で、飛び出す瞬間に他の選手は膝関節の伸展動作で飛び出すため、板を体に引き付けるのに時間がかかるが、高梨選手は股関節の伸展動作で飛び出すため、素早く板と体を平行にできることで遠くに飛べるという解説を聞き、直立してのスクワットではなく股関節スクワットを提唱する私としては、やっぱりそうだよねと頷いてしまいました。

ただそういうトレーニングをしているとは聞こえてこなかったので、こういうトレーニングが効果的ですよと教えてあげたいなと勝手に思ってしまうのです。

カーリングにしても、ストーンを投じる時の姿勢を安定させるためには、広背筋の意識が必要なので、西本塾の内容を教えてあげたらきっと役に立つだろうなとか、それぞれ専門家と言われる指導者が付いているのですから、大きなお世話だと言われるでしょうが、そんなことばかり気になってしまいました。

それぞれの競技特性に合わせて様々なトレーニングが考えられ、選手も指導者も試行錯誤していることだと思います。

まずは競技動作の習熟が第一で、日本のトップから世界のトップを目指すレベルに届きそうになってから、海外選手との基礎体力部分の 差を実感し、肉体改造と言われる体力作りに取り組むという選手が多いようです。

このことは私がずっと言い続けている、「技術と体力はイコール」という概念が浸透していない証拠だと思います。

まずは技術ありきではなく、「体作りから動き作りへ」というパラダイム変換ができていれば、トレーニング自体の考え方をまったく変える必要などまったくないわけで、それぞれの目標レベルに対して回り道せずに進んでいけると思うのですがいかがでしょうか。

Jリーグも開幕しました、話題をさらったセレッソ大阪のフォルラン選手、サンフレッチェ広島との開幕戦をテレビで見ましたが、動きを判断する時の私のチェックポイントからすると、まだまだコンディションが整っていない中でも、さすがだなと思わせてくれる動きは見せてくれていました。

ミドルシュートを放った瞬間の体の姿勢、背中の反らせ具合、前後のバランス、いいですね。

周りとの連携が取れて、本人のコンディションが上がってくれば、十分期待に応えてくれそうな気がしました。

まだ始まったばかりですが、各チーム故障者が多いのが気になります、激しいスポーツであることは十分わかっているつもりですが、もう少し日々のトレーニングを工夫しておけば、防げるケガもあるのではと、昨年の反省も含め色々と考えています。

プロ野球もキャンプを終えオープン戦に入り、いよいよ本番に向けて競争が激しくなってきますが、今関わっている選手がどこまでアドバイスを消化し、自分の力にして発揮してくれるか、今年もいろいろな楽しみを持ってスポーツシーンを眺めて行こうと思います。

参加者全員から感想が届きました。

先週行われた、第3回西本塾。

15名の方に参加していただき、全員の方から感想を寄せていただきました。

前回は、お一人だけ感想が届かず残念でしたが、今回は全員でしたので、改めて思いが伝わったようでとても喜んでいます。

まずは川崎市から参加の「小塚拓未」さんです。

西本先生、受講生の方々、2日間お世話になりました。そして、コメントが遅くなり申し訳ありません。

この2日間は私にとって初めての連続でした。
指導者の立場ではありますが、恥ずかしながら、専門的な知識をほとんど持ち合わせておらず、受講生の方々とは講習を受けるスタートラインに遅れをとっていたのですが、そんな私でも理解できるように指導していただき本当に実りある2日間でした。

私は競技者時代にはこれと言った専門的トレーニングをすることなく、淡々と競技の練習をしていたのですが、今回の話を競技者時代に聞いていたら、一皮も二皮も剥けていたのではないかと、後悔の気持ちでいっぱいです。

現在、選手を指導するにあたって、より効率良く能力を発揮する方法を勉強してはいたのですが、身体の使い方から強化の仕方、またケアの仕方まで一連の流れで教わることができ、これからの選手の成長を考えると帰路につくあいだ、興奮が抑えられませんでした。

ぜひ、今回の講習を参考にさせていただき、結果を残して西本先生にご報告出来れば良いなと考えております。
また機会がありましたら、ご指導よろしくお願いいたします。


小塚さんは教員仲間の金丸さんと一緒に神奈川県から参加してくださいました。

そういう仲間と一緒に切磋琢磨しながら、生徒たちのために勉強し継続していただけたら、参加していただいた価値が増すと思います。

帰り際に、「残してきた生徒たちに一刻も早く会いたい」という言葉に、小塚さんの人間性が表れていると思いました。

これからがスタートです、頑張りましょう。

次は仙台から参加の「松井真弥」さんです。

コメント遅くなりました、、、仙台から参加の松井です
西本さん、及び参加された皆様、2日間ありがとうございました。

その動き(物事)の前の前を見る(探る)・・・
木(枝葉)を見て森を見ず・・・

西本さんが言おうとしてる“哲学”が凝縮された2日間でした。

正直、チームのトレーナーという仕事をしてる際は、こういった講習会には参加する事が出来ませんでしたし、何より現場で経験した事、得たものが何よりの勉強だと考えておりました。

西本さんの事は、サンフレッチェ時代から存在は知ってはいました。
操体法、オクタントトレーニングもその当時から名前は聞いておりました。

それから20年が経ち、自分が所属してたチームとの契約が切れ、次の事を考えてた際に知人のサッカーコーチが、西本さんの所に行って来たと聞き、紹介してもらったのが出会いです。

不思議なものでトレーナーという仕事をしてる上で、チームや個人として選手に対して行ってる事が、果たしてこれらの事が本当に選手達の為になってるのか、と考えてる時に、こういった西本理論と出会うものですね。

人間の体のしくみは昔から変わってない・最新トレーニングというのも存在しない・筋肉の仕事は骨を動かす為のもののみ・肩甲骨と股関節の重要性、また全身への連動、体にしくまれた法則・からくりを知る・重心移動(体は大きな液体の袋)・そして、上半身と下半身を結ぶ広背筋・・・

そういった事を考えると、体幹トレーニングという概念が出てくる事自体おかしいですよね。

サッカー界では、技術、体力、戦術を分けずにそれらの要素が全て入ったトレーニングを行うという事が言われておりますが、まだまだ技術と体力を分けて考えてる風潮があります。

技術というのは「自らが企画した筋肉の収縮活動を反復して行う事の出来る事」、いわゆる体力(フィジカル)トレーニングというのは、技術トレーニングであるという事も納得です。

2日目の実技の走り方ですが、あれは体験しないととても言葉では言い表せないと皆さんが言っておりますが、まさにその通りです。

あんなに楽?に走れたのは衝撃でもありましたし、ああこれが体に無理のない走り方なんだな、と痛感したものです。

全てはこれからの自分次第ですが、ここで学んだ事をどう活かすかです。

これらの原理原則をもとに、これから一患者一選手に、自分なりに応用していく過程が楽しみでもあります。

これからは千葉にある整形外科で働く予定です。
2日間本当にありがとうございました。
またご連絡等させて頂きます。


昨年末、初めてお会いした時から、スポーツ界におけるトレーナーの役割や意識について、色々とお話をさせていただきました。

「不平不満を言っても何も変わらない、しっかりとした知識と技術を身に付け、自分が変わるしかない」、これが私がお話しして結論だったと思います。

何ができるかではなく、選手やチームが良くなるために、問題提起をし、それを改善できる力を身に付け、どんな無理難題にも対応できるようにしておけば何も怖くない、そう思って頑張りましょう。

つぎは広島市から参加の「三原康宏」さんです。

終わってほしくなかった2日間

コメントが遅くなり申し訳ございませんでした。
2日間の講義を受けた後、仕事に追われた毎日でしたが、西本先生に教わった「走り」は、横断歩道で信号待ちをしている時、足が勝手にアイドリングを始め、朝の通勤で歩道を走る時、肘が後上方へ引かれ、会社の階段を昇り降りする際、広背筋を意識する等、確実に私の身体を変え始めました。

というより、私の意識を確実に変えました。
あの2日間は、ある意味、私の「肉体・意識改革記念日」(?)なのかもしれません(笑)。

元々、私が西本先生を知ったのは、今回の講義に参加する数週間前に読んだNumberがきっかけでした。
その後、携帯のWebで「フロンターレの大久保選手が復活した陰には名トレーナーの存在」「その動きは古武術の影響」等、先生の記事を再び目にしたのですが、私の興味をそそるには十分な内容でした。

そして、夜、たまたまネットサーフィンをしていて、今回の講義開催を知ったのです。
たまたま記事を読んで、興味を持ち、その日の晩に募集の告知を目にするなんて、「これは運命だ」と思い、すぐ申し込みをしました。

そんな勢いで参加申し込みをしたものですから、周りの受講生が、昔から先生の存在・理論をご存じで、しかもトレーナーや教師、理学療法士等の肩書きを持つ方ばかりで、最初は肩身が狭く感じられました。

私は趣味のサッカーが少しでも上手くなる為に、何かヒントでも得られれば、ぐらいのノリで来た会社員で、一応ブログは読んではきたものの、先生が提唱する「操体法」って、正直何、みたいな感じで、今考えると、大変場違いな所に来てしまった、と少し後悔したものでした。

しかし、先生の熱弁が始まると、私みたいな素人でも、頭の中に染み込むように、時には有名選手の動きを例に、時には毒舌を交えて、ユーモアたっぷりの講義で、あっという間に2日間が過ぎていきました。

初日の座学では、今まで見聞きしてきた何気ないスポーツのシーン・噂(海外サッカーや日本代表の試合中の選手の動き:本田は何故ミランで埋もれているのか、野球のピッチャーの話:大リーグの球数制限 等)を解説して頂いた時、思わず「そうだったのか」と何度も口にしてしまいました。

あの時間は、もし許されるなら、まだ半日は講義して頂きたかったです。
苦もなく黙って座って聞けたでしょう(会社のセミナーではこうはいきませんが・・・)。

2日目の実技の時間は、初日以上に楽しい時間でした。
「走り」の実技では、端から見ると怪しい団体に見えたでしょうが、この「骨盤」「肩甲骨」を意識した動きは、実際やった人しか分からない、と思います。

体に無理をしない、疲れない、思わず走りだしたくなる、この感覚を味わうと、早く試したくなります。
他にも、1対1のぶつかり合い、骨盤を使ったボールのキープの動き等、実戦で使える動き方をたくさん教えて頂き、今週末に控える試合が楽しみで仕方がありません。

2日目午後の「操体法」は既に書きましたが、全く予備知識がありませんでした。
しかし先生に直接、体に実践(?)頂いて、こんなに気持ちの良いものなのか、と分かり、帰宅して早速妻に試しました。

私みたいな素人の腕でも、大変気持ち良かった様で、お礼を言われた時、先生がおっしゃっていた、「技術ではなく、相手に気持ち良くなってほしい、という気持ちが大事」の意味が分かった様な気がします。

今までコメントを書かれた受講生の皆様のように、気の利いた内容は書けませんでしたが、このブログを初めて読んだ方には、「西本塾」の素晴らしさを、奥深さを、そして興奮を、この拙い文章から、少しは感じとって頂けるのではないかと思います。

3月に、今まで受講された方対象に実技トレーニングの補講があるようですが、当日、私は所用があり参加出来ません。とても残念です。
今後予定があれば、次は是非参加したいと思いますので、その時は再びご指導・ご鞭撻の程宜しくお願い致します。

又、2日間共に講義を受けた西本塾生の皆様、どこかで再び会えるのを楽しみにしております。
その時は、一緒に「ほわっ」と叫びジャンプして、身体をぶつけ合いましょう!!


広島市内から参加していただきました。
灯台下暗しと言いますか、遠くからわざわざ来ていただく方がたくさんあるのに、地元の方が参加していただけないことを少し残念に思っていましたが、熱心に受講していただきお役にも立てているようで、とてもありがたいです。

最後は東京から参加の「坂入雅啓」さんです。

西本さん、奥様、そして受講者の皆様、ありがとうございました。
皆様のおかげでとても有意義な時間を過ごすことができました。

元々、自分自身の趣味であるサッカー・フットサルに活かせれば良いかな、と考えて参加した西本塾でしたが、サッカー・フットサルに限らず多くの人に知っていただきたい知識や技術だと改めて感じました。

西本塾で学んだことは多くありますが、その中でもオクタントトレーニングは圧巻でした。
一連の流れで全身の関節を短時間で締める、効率的でとても有効な方法だと感じました。

西本さんの実演は迫力が凄まじかったです。(まるで戦っているかのような)
一流の人達を相手に実践してきたのだな、というのが伝わってきました。
教わったオクタントトレーニングを少しでも自分のものにして、チームメイトの怪我を未然に防げるようにしていきます。

また、今回共に参加した仲間達の志の高さに非常に刺激を受けました。(シャイなのであまりお話はできませんでしたが)

サッカースクールの子供達に技術を伝えたいという方、患者さんのために知識を学んで活かしたいという方、お子さんの競技の向上に活かしたいという方、それぞれの目標に自分も刺激を受け、教わったことを自分自身だけでなく周りにも伝えていこうと強く思いました。


最後になりますが、2日間ずっと熱い想いを伝え続けてくれた西本さん、本当にお疲れ様でした。
いただいた資料に記載してあることはもちろんですが、西本さんが考えていること、経験されてきたことを言葉にして伝えてもらったことが何よりの財産です。

まだまだ教えていただきたいことがたくさんあるので、必ずまた訪ねていきます。その際はまたお話を聞かせてください。

本当にありがとうございました。


坂入さんは西本塾以前に一度広島に来ていただき、直接私の指導を受けていただきました。

改めて座学から学びなおしていただいたことで、理解も深まったことと思います。

市内中心部のホテルから、ここまで走ってこられるスタイルは、さすがは現役のスポーツマンという感じでしたね。

ご自分のパフォーマンスとチームメイトの方々のために、是非役立ててください。

いかがでしたでしょうか。

15名それぞれの思いを持って参加していただき、それぞれ得るものがたくさんあったという感想をいただきました。

皆さんが一様に書かれている通り、どんな言葉にも置き換えることができない感覚を、実際に自分の体で体験できたというのが一番の収穫なのではないでしょうか。

こうして精一杯ブログを通して私の思いを伝え、参加していただいた方々の生の声を聴いても、想像すらできない感覚が人間にはあるのです。

感覚だけではありません、勝てるはずのない体格差の方に腕相撲で勝ったり、1対1のぶつかり合いでも、どうして自分が勝てるのか、また負けてしまうのか、体の使い方一つでなぜそういうことがおこるのか。

理論と実践を実際に体験し、自分の五感で体験した事実を継続し、また誰かに伝えることで、今まで見えなかった世界が広がり、きっと世の中が違って見えるようになると思います。

精一杯の2日間でした、皆さんが異口同音に言っていただく私の熱さは、今まで燃え尽きるほど燃やしてきましたが、これからも自分のできる範囲で燃やし続けたいと思います。

札幌から参加していただいた小林さんと諏訪さんがタッグを組んで、「西本塾イン札幌」5月17・18日の開催に向けて準備をしていただいています。

私の周りに集まってくる方々は、私以上に熱い方ばかりです。

西本塾は職業やスポーツのジャンルは問いません、私という人間と考え方に興味を持っていただける方であれば、どなたでも大歓迎です。

何だろうちょっと覗いてみようかなという、皆さんの野次馬根性からすべてが始まります。

私に対して、またこの感想の中身に関してでも結構です、皆さんからの色々な感想やご意見を伺えたらと思います。

丁寧な感想を送っていただいた参加者のみなさん、あらためて本当にありがとうございました。

これからもよろしくお付き合いください。

プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

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