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やらなければならないこと

毎日暑い日が続いています、私は室内仕事なので、直接の影響を受けなくて済んでいますが、屋内外を問わずスポーツ活動をしている、またさせている人たちは大変だと思います。

スポーツ活動にとって、夏休みという絶好の機会と、命に係わる健康問題としてのスポーツ活動、せっかくの機会なのに、前から決まっていたから、そんな言葉で安易な判断をしてしまうと、取り返しのつかない事態が起こることは、みんな分かっているのに、それでも中止にできないのですね。

毎年のことですが、何かあってからではなく、しっかりとした大人の判断をして、尊い命を守ってほしいと思います。

さて、先日のテレビ番組で、様々なスポーツ競技の選手たちの本音トークを聞き出すというバラエティー番組がありました。

もちろん作られた演出の部分も多いと思いますが、その中でいくつか気になることがありました。

柔道では相手の動きを体で感じるために真っ暗な中で練習した、精神的な自立を図るために一人で遠征に行かせた、ラグビーの女子代表に入ると自動的に自衛隊に体験入隊する、陸上の400mの選手は練習では300mか350mしか走らない、1時間弱の練習で、あとはトレーニングはほとんどしない。

ほかにも、エーっという話がたくさんありました、本当に演出であって欲しいと思う話ばかりでした。

もちろんすべてが真実ではないにしても、日本のトップランクの選手や指導者たちの、トレーンングに対する取り組み方や考え方は一体どうなっているのだろうと、心配になってしまいました。

トレーニングの方向性、目的、方法論、すべてにおいて確立されていないのではないかというのが、テレビを見た限りでの感想です。

これだから、〇〇トレーニングが良いと言われればそれを取り入れ、また別の何かが出てくればそれに乗り換える、そうやって自分たちはしっかりとトレーニングを行っているのだと信じているのでしょう。

私がこれまで関わってきた選手たちも、そういう意味では何ら変わることはありません。

素質とセンスに恵まれ、気がつけばトップレベルの選手になっていた、ところがそれだけではもうトップレベルを維持することが難しく、同じように上ってきた若い選手に、その立場を脅かされそうになってきて、このままではまずいとトレーニングを始め、なんとかパフォーマンスを維持しようと努力する。

しかし、そうしたトレーニングを重ねてもなお、自分の思ったような動きができなくなっていくことに不安を覚え、なぜどうしてと自問自答が始まった時に、私という人間と、私の考え方に出会い、自分の努力の方向性に軌道修正が必要なことに気づくのです。

このパターンは、判で押したようにという言葉がありますが、途中まで聞いてもうそれ以上は言わなくても分かったと、話をさえぎりたくなるほど同じ言葉が出てくるのです。

年齢による衰えや、自分以上の能力を持った選手に対応するための方策として、必ず取り組もうとするのが、肉体改造という名のもとに行われる、体作りのトレーニングです。

そしてそのトレーニングを真剣にやればやるほど、自分の中に違和感が生まれ、トレーニングの方向性や実際のプレーに疑心暗鬼になっていくのです。

これはリハビリを目的として行うトレーニングにも同じことが言えます。

健側に対して患側の筋力が何%になった、ケガをする前と同等の筋力を取り戻し、周径もほぼ回復できたからもう大丈夫、そういう数値目標を立てて、それがクリアされても現実的には、自分の納得できる動きを取り戻すことができないと、これまた進むべき方向が見えなくなっていきます。

ずっと繰り返しているように、もっとシンプルに人間の体の仕組みをとらえて、それに沿った動かし方ができるようになるためのトレーニングを行えばいいのです。

それを「動きづくりのトレーニング」という言葉で表現し、指導してきたのが私のやり方です。

屈筋重視で、数値ありきのトレーニングをとことんやりこんだという選手も、決して無駄な努力だったとは言いません。

それでは自分の能力を向上させることができないという事実を、身を持って体験したのですから、動きづくりのトレーニングへの方向転換に必要な意識改革も、より真剣に行うことができるからです。

中途半端に、〇〇トレーニングの一つくらいの軽い気持ちで取り組んでも、成果が出るはずはありませんから。

さらには異口同音に、もっと早く知りたかった、回り道をしてしまったという言葉も聞きますが、若いときの勢いだけで活躍できていたその時に、私の話を真剣に聞いて、すぐにでも取り組もうという気持ちには、残念ながらなってはくれません。

みんな後になって気付くのです。

20年以上その繰り返しです。

私の指導力不足、人間力が足りないと言われれば返す言葉もありませんが、すべては本人の人生ですから、どんな道を歩もうと後悔さえしなければいいのです。

回り道もまた良しと、過去を振り返ればいいのです。

まだまだ私の考え方が独自なもので、一般的には異端なものと受け止められてしまうことは仕方がないのかもしれません。

しかし、オリンピックに出場する日本を代表するような選手や組織の人たちから、トレーニングとはこうあるべきで、それに向かって日々精進しています、というくらいの発現が、当たり前になるように、一人でも多くの人が私の考え方に共鳴してくれるように、体づくりから動きづくりへの意識改革を、小さな声で発信し続けていきます。

このブログの本来の目的である、トレーナーとして話しておかなければならないことも、ほとんど言い尽くした感はありますが、それはあくまでも自己満足で、やはり言いっぱなしではなく、誰かにきちんと届いて、何かの役に立ててもらいたいという気持ちは強く持っています。

少なくとも私が直接手をかけられる相手に対しては、確実に意識を変え、動きを変え、誰が見ても、なるほど西本理論とはそういうことだったのか、というレベルまで引き上げたいと思っています。

「本当にやらなければならないことは何なのか」、もっと真剣に考えてほしいと思います。
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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
日々の気づきやブログの更新情報はツイッターに書いていますので、チェックしてみてください。
2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
「西本塾」と「深める会」を開催しています。
6月20・21日に行う西本塾の募集を行っています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報・募集中」をご覧ください.
「1回5分体が喜ぶ健康術」はアマゾンで在庫切れのことが多く、購入希望の方にはご迷惑をおかけしています。
出版元からの購入は可能ですので、ガリバープロダクツ(代)082-240-0768までお問い合わせください。

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