今更ながら

先日予告していた福山市にある「FCバイエルンツネイシ」のU14チームの指導に行ってきました。

本人の許可があったので名前を出しますが、私がサンフレッチェ広島に在籍していた当時、下部組織のコーチをしていた藤井君が、このチームのコーチとして中学生年代の指導をしていました。

当時はそれほど深く関わったことはないと思うのですが、トップチームのトレーナーまたトレーニング担当としての私の仕事ぶりに興味を持ってくれていたようで、チームを離れた後も私の動向を気にしてくれていたようでした。

もし彼が筑波大学を卒業して、私という存在を知ることなく普通にサッカーの指導者としての人生を歩んできたとしたら、今彼が抱いているような悩みや疑問は湧いてこなかったかもしれないと思います。

子供達にサッカーが大好きになってほしい、個人としてチームとしてのレベルを向上させてあげたい、そう願わない指導者はいないと思います。

そのためにサッカー界では指導者に対してのライセンス制度を設け、一定の経験と指導技術を持った人間が指導にあたることになっています。

藤井君もかれこれ20年以上の指導歴になると思います、様々な経験を積みきっと良い指導者になっていることでしょう。

そんな彼が漠然と思い始めたのが、自分の指導が目の前にいる選手たちにとってベストなものなのか、何かが足りないのではないかということだったと思います。

育成年代選手たちを預かる指導者は、数年おきに選手が入れ替わり、ある意味同じことの繰り返しの中から工夫を重ね、経験を積んでいくのだと思います。

その時々に流行りというか戦術的な部分も変わってみたり、選手個々の能力に合わせて指導方法も当然変わってくるのだと思います。

そうやって長い年月を繰り返していく中で、自分の指導技術は向上し知識も増えていくことは実感できても、それに比例して実際に指導している選手たちのレベルを向上されられているか、経験を積めば積むほど、真面目に考えれば考えるほど自分を納得させらなくなる部分が出てくるのだと思います。

その答えというかヒントを、彼は私の書く文章から見つけれれそうな気がしたのでしょう。

それこそが私の提唱する「体作りから動き作りへ」というパラダイム転換であり、「屈筋に頼るのではなく、伸筋を使わずして使う」という、体にとって最も効率的な連携連動の方法なのです。

柔道でよく使われる「柔よく剛を制す」というイメージとは少し違って、体を使う時のちょっとした意識の違いだけで、結果がまったく違うという事実を知ってしまうと、これまで正しいと思って行ってきたトレーニングや動きの意識がなんだったんだろうということになってしまい、さらにはそれをベースに指導していることが、選手たちにとってマイナスに作用していることもあるという事実が分かってしまうと、今日今から自分はどうしたら良いのだろう、そう思ってくれたようでした。

今私のブログを読んでいただいている人は、多い日で150人くらいです。

育成年代を指導しているサッカーの指導者だけでも日本中にどれくらいの数いるのでしょう、サッカーだけではなく他の競技も含めおそらく数万人単位の数になると思います。

その中で、藤井君のような悩みを持っている人もけっして少なくはないでしょう。

実際に西本塾に参加してくれた過去の参加者で、サッカーの指導に携わっている人たちは口を揃えてこう言ってくれます、「ライセンス取得のための講習で、なぜこういう話が聞けないのだろう」と。

技術・戦術・フィジカルトレーニング、すべてを網羅してあるはずの講習内容に、肝心な人間の体の仕組みや使い方という基本中の基本の内容が抜けているから、せっかく身につけた指導方法がなぜ正確に伝えられないのかが分からないということになってしまうのでしょう。

日々真剣に選手たちに向き合って最善の指導をしている、自信を持ってそう言い切れる人も多いかもしれません。

スポーツですから結果が問われ、結果を残せば評価されるという側面はあります。

しかし、特に育成年代では、その時々の結果はもちろん重要かもしれませんが、これから先競技を続けていくための基礎になる部分や、伸びしろをどれだけ作ってあげられるかという事の方が、私は重要な気がします。

今トップレベルでプレーしている選手たちは、言葉は悪いですが、幼少期からその才能を認められ、どんな理不尽な練習にも耐え、 踏んでも蹴られても這い上がっていった選手たちです。

でもそんな選手以外にも、もしかしたら数年後、うさぎと亀の例えのように、コツコツと正しい努力を積み重ねていく事で、先を走っていた選手に追いついたり追い越したりすることもできるのではないでしょうか。

そんな選手の基礎を作ってあげられる育成年代の指導者にこそ、もっと勉強して欲しいと思うのです。

このブログを読んでくれる人が、毎日千人単位くらいになる日がくるとしたら、少しは状況も変わってくるかもしれません。

逆にいえば私が考えているような事は知らないままでいた方が、指導者にとってはある意味楽かもしれません。

今回私が直接指導したのは中学2年生の年代です、同じ14歳といっても体の大きさも私の話に対する理解力もまちまちでした。

これはプロの選手を対象にしても同じ事です。

まずは、私が話をすることが、どれだけ自分に必要な内容であるかを分かってもらわなければ、具体的な内容など耳に入ってくるはずがありませんから。

本来であればボールを蹴って練習したい彼らに、丸一日ほとんどボールを触らせないで過ごすことがどれだけ楽しくないことか、私にも十分理解できます。

そこをあえて14歳という年齢の今だからこそ、聞いて欲しい知って欲しい内容なんだよという、この部分が一番大事なのです。

小学生だと少し難しいかもしれません、高校生では少し遅いくらいだと思います。

今回の14歳という年代は、西本理論の入口を覗いてもらうには最も適した年齢だったように思います。

今回のような指導を、仕事として請け負っておいて今更ですが、なぜ私が14歳のサッカーの選手たちを前に、熱く語り体をぶつけ合い、体の動きはこうだ、走り方はこうだと教えているのだろうと、帰りの高速道路を車を走らせながら考えてしまいました。

私はいつも流れの中で生きてきました。

今私に求めれれていることが、これまでの経験から培われた西本理論に基づいた指導であれば、求められるままにどこにでも駆けつけて、相手のレベルや、それが選手か指導者かの区別もなく、私の存在や指導内容から、何か得るものがあると感じてもらえるなら、それをやるのが私の役目だと考えます。

体の不調を訴え駆け込んでくる相手には、それを改善する手当を考え、自分の思い描く動きができないと悩む選手には、動き作りのトレーニングを指導する。

私にできることは少ないですが、私という人間を信頼してくれる人間がいる限り、それに応える義務があると思っています。

昨日の子供たちには、私の思いが伝わったと信じています。

数年後彼らの中から、周りがあっと驚くような動きをこともなげに行う選手が出てきて欲しいと思います。

何より、こういう体の使い方をすると、サッカーってもっと楽しめそうだなと思ってくれる選手が増えてくれることの方がもっと嬉しいかもしれません。

単発の指導ではどこまで伝わったか分かりませんが、藤井君をはじめサンフレッチェ時代に旧知のコーチが他にもいますので、みんなで昨日の内容を共有して指導に活かし、近隣の子供たちがFCバイエルンツネイシでサッカーをやりたいと思ってくれるような存在になって欲しいと思います。

何事も最初の一歩がなければ大きな変化はありません。

その一歩目の手伝いができたと思うだけでも、昨日はいい気分で帰ってくることができました。

途中何箇所か集中豪雨に見舞われ、高速道路の運転で怖い思いもしましたが、安全運転で無事帰ってきました。

参加してくれた選手たち、厳しいことも言いましたが、今日からの練習に昨日のことを活かして、しっかり頑張ってくださいね。
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プラス思考で

私の唯一の著書「朝3分の寝たまま操体法」、その発売からちょうど11年となりました。
今年も一度増刷がかかり、版を重ねて第13冊となりました。

私が思いを込めて書いた本ではありますが、すでに手元を離れ自由に育って行った我が子のような存在となっています。

今回その本が新たな出会いに繋がりました。

先週の水曜日、こんな電話をいただきました、「1年前に胸腺腫瘍の摘出手術を受けた主人の術後の様子が芳しくなく、決まったように一日おきに身体中に痛みがあって、手術を受けた病院はもちろん、勧められるままに整形外科から心療内科まで、様々な医療機関を受診しましたが、状態が変わらずどうしたものかと思っていました。たまたま手に取った本を読んで、この人のところに行けば何か良いことがあるかもしれないと思って電話しました。」という内容でした。

本を読んでいただいているのですから、私がどういう人間で、その時点までどういう仕事をしてきたのかはわかった上でのことだとは思いますが、胸腺腫瘍摘出後の体の異変と、私のやってきたことがどう結びついたのか、私自身不思議に思いました。

どこでどんな検査を受けても異常が見つからないし、手術とこの痛みの相関はないと言われ、ではなぜご主人の体はそういう症状を訴えっているのか、ご本人はもちろん奥さんもとても心配されて、どこかご主人の体に良いところはないかと常にアンテナを立てていたようでした。

そんな時に、私の書いた本の内容に、もしかしてと興味を持っていただいたのでした。

ご主人にも本を読んでいただき、ご本人が興味を持っていただき私の元を訪れてみたいと言っていただけるのなら、改めて電話をしてくださいと、電話を切りました。

程なく電話があり、昨日今日の二日間広島に来ていただくことになりました。

お住まいは横浜で、ご主人は以前から予定していた山口県内の湯治場で、1週間ほど温泉療養をされていて、その帰り道の広島に寄っていただくという偶然といえば偶然ですが、まさに必然のような巡り合わせとなりました。

胸腺という内分泌系の器官の問題であれば、私など全く専門外なことはわかっていますが、一日おきに悩まされる体の痛みがなんとかならないかというご相談でしたので、もしかしたら私の施術がお役に立てるかもしれませんとしか言えませんでした。

それでも、体が黄色もしくは赤の信号を発しているということは、骨格の歪みや筋肉の緊張など、体そのものに何か問題があると考えるほうが自然だと思いました。

昨日は、とにかく私の考える正しい体の仕組みに対して、ご主人の現状の体のどこに問題があるのか、できる限りの言葉を尽くして説明を加えながら、体との対話を図りました。

昨日は痛みのあるほうの日だったようですが、施術中から痛いという感覚はなくなっていきました。

というよりも私は、ご主人の体に大きな歪みや連動を制限する不都合を、ほとんど感じなかったのです。

正直もっと大きな左右左や、どこをどう動かしたら痛いという、素人目にも明らかな問題点がたくさんあると思っていました。

しかし、それが見つからないのです。

私の元を訪れる一般の方で、50肩だ腰痛だという症状を抱えて来る人たちの体は、よくここまで我慢してきたなというくらいひどい状態になっている人がほとんどです。

それが1年以上も1日おきの痛みに悩まされ続けているという人の体に、そういうはっきりした歪みが見えないことに少し驚きましたが、微妙な左右左や感覚的な違和感を探りながら、体を整えていく施術を行いました。

「これは単純に体だけの問題ではない」、私は直感的にそう思いました。

私より3つ年上の方で、若い頃はサッカーをされていたというお話でしたが、手術以来ほとんど体を動かしていないためか、筋肉が緩んでしまっていました。

操体法は見た目にも、実際の施術を受けていただいても、いわゆる運動やトレーニングとは対極の静かな動きで、色々動いてはいただきますが、疲れるという感覚にはならないと思います。

しかし、初めて施術を受けた方の多くが、そのあと数時間して体の力が入らなくなったとか、すごく眠くなってすぐに布団に入って、ぐっすり寝てしまったと言われることがあります。

中には腰に力が入らなくなって、腰が抜けたような感覚になったと言われる方もありました。

そのことは伝えておきましたが、本当に夜になるとすごく眠くて久しぶりにぐっすり眠れたと、今日来ていただいた時に言われました。

この現象は、以前から私もどういうことなのか色々考えていました。

運動というのは筋肉の収縮活動です、それはすなわち細胞の振動です。

操体法は体の一部から始まった動きを、全身に連動して波及させて行く動きです。

まさに全身の細胞があますところなく使われて、今までに感じたことのない疲労感というかだるさを感じることにもなります。

普段使われていなかった部分の細胞まで、すべてが自然に気持ちよく参加してくれた結果だと思います。

だから不安に感じるどころか、こんなに楽に全身運動ができたと喜んでもらっていいと思います。

実際に、そういう感覚も短い時間で、それを過ぎると今までにない体の軽さを感じることも共通した感想です。

そうして体全体に動きが伝わったということは、それができる体であったということの裏返しでもあるのです。

ではなぜそういう体を持っているにもかかわらず、二日に一回というなんとも意味不明な規則性のある痛みを訴え続けているのでしょうか。

今日の施術は、昨日の終了時点を維持どころか、さらに良くなった状態で始めることができました。

昨日のような説明は必要なく、体と心を真っ白にして、自分の体との対話を楽しんでいただきました。

ただ施術前に昨夜は如何でしたかと聞いた時に、「ずっと痛みを感じなかったけれど、遅くなった時に少しこの辺りが」という言葉が聞こえた時に、私はその言葉を遮り、施術を始めました。

その瞬間私は確信しました、この人は痛みを探しているなと。

人間生きている限り、体のどこにもまったく異常がないという人はいないと思います。

いや自分はそんなことはないという人もいるでしょう、それはその人その人の感覚の問題で、多少痛みや違和感があっても、マイナスイメージの言葉を発することなく、オールオッケーと威勢の良い言葉が出てくる人と、重箱の隅を突っついてでも、マイナスな部分を探す人に分かれるようです。

痛みという感覚はまさに個人差が大きく、一律な判断はできません。

ここに来た時に感じていた痛みが、たとえ半分になったとしても、どうですかと聞いた時に、「いやまだこの辺りが」と、顔をしかめる人と、「いやー随分楽になりましたと」笑顔で答えてくれる人の違いは、単に性格の問題だけではないと思います。

しかしマイナスな言葉を吐く人は、そのあとの変化もあまり期待できないのです。

痛みにメモリはつけられませんが、10という痛みがたとえ1になったとしても、その人にとってその1は、痛いか痛くないかという問いに対しては、やはり痛いと言う言葉が口をついて出てくるため、その痛いという言葉の中に10のメモリを作ってしまうのです。

ですからどこまで行ってもゼロ、痛くないという言葉を使おうとはしないのです。

痛みは必要な感覚です、痛みがあるからこそそこに近づかないように体が反応してくれるのです。

しかし、それが度を超えてしまうと、まだ痛みを発しなくてもいい状態の時に「痛い」という信号を発してしまったり、痛いという感覚の手前で十分体を使うことができるのに、無理に痛みの出るところまで動かして、痛い痛いとアピールしてしまうことになるのです。

本人にはもちろんそんな悪気はありません、でも必要のないアピールは何も良い結果は生まないと思うのです。

そのことをわかって頂きたくて、真剣に語りかけました。

中にはそんな言われ方をすると、痛みも改善できないくせに何を偉そうにと、怒ってしまう人もいます。

人間の体は、どこをどう使っても自分の思った通りに動いてくれるわけではありません。

人間として生まれ備わった体のカラクリに沿って動かしてこそ、本来の効率的な動きが可能となります。

そのことはしっかり認識しなければなりません。

「こうやって動かすと痛いような気がするが、ならばこの部分をこうやって動かしてみると、それほど気にならなく動かすことができる」、そうなんです、体は部分の集まりではなく全体で協力して動くものなのです。

痛みや不都合を感じる部分を探すより、良いところ動かしやすいところを探して、自分の体にもっと感謝しながら動いてもらわなければならないのです。

操体法では対極の方向を動き比べ、動きやすさや快不快の感覚を比較させ、動きやすい方、快と感じる方に誘導することを基本としています。

しかし、その度に「こっちは動きにくい、こっちは不快感がある」というネガティヴなイメージを体に持たせてしまうことにもなります。

今回のような方のような場合、いかにネガティヴなイメージを持たせないかということが一番大事だと思います。

とにかく体と心が解放された状態を1分1秒でも長く保たせてあげる、そのことが長く引きずってきたマイナスイメージを払拭する唯一の方法なのではないかと思いました。

お二人揃って笑顔で帰途についていただけました。

西洋医学は局所を見るからダメとか、東洋医学は体全体で捉えるから西洋医学より勝っているとかいう言い方もされますが、体を見ることに西も東もないのです。

あるのは目の前にあるその人の体だけです。

どんな検査にも現れない心の部分にまで少しだけ踏み込ませてもらい、痛みの原因を探り、決めつけてしまうのではなく、もしかしたらという言葉を付け加えながら、心と体を解きほぐす、今回そんなことが少しできたように思います。

どんな相手に対してでも、「この人のために自分が何ができるか」、先入観を捨て、こちらも真っ白な気持ちで対応すれば、何かが見つけられる、そう思いました。

ずっと心配されている奥さんの方がお疲れのようでしたが、今回は奥さんまで手が回りませんでした。

もしご縁が続いて、またここに来ていただくことがあれば、その時は奥さんにもからだほわっとを受けていただきたいと思います。

11年も前に書いた本から、こんなご縁が生まれました。

奥さんはそんな前に書かれた本だとは思っていなかったようでした。

私の体に対する想いは、あの頃からずっと変わっていません。

本の内容で、今書き直したいと思うところもありません。

あの時点で、私の中での「体観(からだかん)」は出来上がっていました。

もしかしたら同じような症状で悩んでいる人や、施術する立場でこういう方を相手にしている人があれば、今日書いたことが参考になるかもしれないと思い記事にしました。

さて、昨日今日明日と、ふるさと宇和島では「宇和島祭り」、地元では「和霊さま」の呼び名で親しまれている夏祭りが行われています。

今夜は高校の同級生たちが連を作って、「宇和島踊り」に参加します。

翼があるなら、これから飛んで行って同級生の連に加わり、もちろんその後に行われる飲み会にも参加して、気の置けない仲間たちと楽しい時間を過ごしたいと思います。

いくつになっても昔の友達はありがたいものです。

またいつか仲間の輪に加われるように、日々の仕事を頑張ろうと思います。

施術(治療)の目的

先日、プレー中に肉離れを起こした選手の治療(本来私が使ってはいけない言葉なのですが、今回は敢えて使わせてもらいます。) を、依頼されました。

肉離れの初期対応については、このブログでも何度か書いたことがりますし、西本塾では具体的な方法も説明しています。

しかし、現実に受傷直後の体が目の前にあるわけではありませんから、実際にこうやるとこうなるんだよ、と説明されても、本当にそんなにうまく行くのかなと思った人の方が多かったかもしれません。

受傷後、22時間くらい経過し、自力歩行は可能ですが、左大腿部後面、大腿二頭筋が突っ張ったような痛みと違和感が強く、見た目にもかばって歩いていることが分かる状態でした。

教科書的に言えば、まだまだ患部を安静固定し、処置といえばアイシングや私の苦手な治療器具を使った電気的な刺激くらいのことになるのでしょうか、間違ってもその部分の筋肉を収縮させるようなことはしないと思います。

何をどうやってという部分は過去記事に書いたので今回は書きませんが、約2時間の治療で、本人が驚くほどの変化を実感させることができました。

歩く際の違和感が、全く無くなったというわけにはいきませんが、ここに来るときに比べ明らかにスムーズになっていることを、自他共に確認できる状態まで持って行けました。

私が肉離れの治療で最も重視していることは、安静固定の状態をいかに短くするかという事です。

筋肉の損傷のレベルを、筋肉の最終単位であるアクチン線維とミオシン線維にまでさかのぼって考えてみた時、ここに貯留した炎症物質をいかに早くそこから流し出して、酸素と栄養をたっぷりと含んだ血液を送り込んであげる事こそが、ダメージを受けた細胞を修復する唯一の方法だと思うからです。

そのためにはどうすればいいのか、試行錯誤を重ね作り上げてきたのが、私の行っている方法です。

完全にリラックスさせた上での他動運動を行わせるわけですが、もちろん最初は患部の筋肉に関係する関節を動かされるのですから、不安もありますし実際に違和感もあります、もし無理に動かせば痛みを与えてしまう事になります。

そこをなんとか、まさに腫れ物に触るようにというか繊細なガラス細工を作るようにというか、とにかく細心の注意を持って丁寧に時間をかけて動かしていくと、アクチン線維とミオシン線維の滑り込みが出来なくなっていた部分が、少しづつノリを剥がしていくように、動き出してくれる、そういう感覚で私は自分の感覚を信じて手を動かし頭を働かせ続けています。

肉離れという状態の初期に何をしなければならないか、とにかく安静にしてアイシングでは、滑り込みを妨げている炎症物質を外に送り出す事はできないと思うのです。

長くその状態が続くと固まってしまうというか、どんどん動かしづらくなっていきます。

それと私が一番重要視している事、患部をかばって体のバランスを崩してしまう事で、他の部分、例えば腰痛を引き起こしたり肩や首にまで痛みを訴えたりという事に繋がって行く事を防ぎたいという事です。

時間の経過と共に炎症物質は吸収され、MRIの画像にも患部らしきものは写りこまなくはなるでしょう。

しかし、それをもって治癒ではないと思うのです。

それは物体として修復はされたけれども、人間の筋肉の機能としての回復は計られていないのですから。

教科書的な治療をしたとして、本人に治療前後の明確な体の変化を自覚させる事ができるでしょうか。

2時間という時間経過の中で、最初はこう、今はこう、あれどうして膝が曲がるようになって行くんだろう、ほんの少しでも動かされると痛かったのが、いつの間にかこんな角度まで動かされても大丈夫になってしまったんだろう、そんな感覚や会話なくして、2時間も向き合い続ける事ができるでしょうか。

これですべてが解決し、私が肉離れを治しましたとかいう話をしているのではありません、初期段階において大事な事はいち早く本人の不安を少しでも減らして、今後の進め方に希望を持たせる事ではないでしょうか。

そんなに慌てなくても、時が来ればできる事はどんどん増えていくわけで、早く進めるここが良い事ばかりではない、そう言われるかもしれません。

20数年前、いきなりプロという世界に放り込まれ、必死に戦う選手たちを目の前にして、自分にできる事は他にないのだろうか、もっと選手のためにできる事はないのだろうか、毎日毎日考え続けて今日に至っています。

自分がやっている事で、時間と共に選手の表情が変わって行く様子を見られる事が何より励みになりました。

こういう時はまずこれをやってこう処置して、はい終わり、その途中もその後も、一回や二回で1日や2日でそう簡単に変化するわけではないから、自分は正しいことを一生懸命やっている、今日はこれをやりました、明日はこれをやりましょう、それで良いと思えるのならそれもいいでしょう。

現実として選手もそれ以上のことを期待してはいないのかもしれません。

それでも私は、今できることは今やってあげたい、少しでも楽に歩けて明日に希望が持てるように、精神的な支えにもなってあげたい、そう思い続けてきました。

こんな考え方や方法論がスタンダードになるとは思っていません、正直誰でもできる技術ではないと思うし、人とは違う繊細な感覚も必要かもしれません。

でも結果を恐れていては何も始まりません、私は私を信じて頼ってきてくれる人間に対して、最高の技術を提供し、その信頼に応えていくだけです。

どんなケガをしてどんな状況であっても、今できることをしっかり探して、これからも一緒に戦う気持ちを持ち続けていきたいと思います。

一歩ずつ

先日こんな電話がありました。

「以前お世話になった◯◯です、覚えていらっしゃいますか?」、彼は私がサンフレッチェ広島に在籍していた当時、大学を卒業して下部組織のコーチとして入社したばかりの新人でした。

彼の方はまさか私が覚えてくれているとは思わなかったようでしたが、親しげに自分の名前を名乗ったその声に、私はすぐに、あの◯◯かと思い出しました。

仕事としてそれほど接点があったようには思えませんが、試合会場で裏方としての役割をしていたことや、内容は忘れましたが何度か話をしたこともあって、不思議と名前も顔も浮かんできました。

現在彼は、広島県福山市にある「FCバイエルンツネイシ」というチームでU14のコーチをしているそうです。

要件はこうでした、私がサンフレッチェを辞めて社会人野球のチームに移り結果を出した後、ヴィッセル神戸やカープの佐々岡投手の仕事をしていたことも知っていて、その後、フロンターレに行った後すぐに辞めてしまったことを知り、その後どうしているのかと動向が気になっていたところ、私のブログを見つけ真剣に読んでくれていたそうです。

彼も今年で45歳になるそうで、指導者として十分な経験を積んできたはずです。

それが経験を重ねていくにつれ、自分が学び積み重ねてきたノウハウが、今自分の目の前にいる子供達にとって最良のものなのか、何かが足りないのではないか、そんな疑問を感じ始めてきたというのです。

このことは、これまで西本塾や個人指導を受けにきてくれた人たちが共通して口にする言葉でした。

サッカーの指導者にはライセンス制度があり、最低限横並びの知識や指導技術は持っているはずです。

それに自分の経験と創意工夫を加えて、独自の指導方法を構築していくのだと思います。

そんな人たちが異口同音に口にする「何かが足りない」、そのヒントが私の書いた文章の中にあると思ってくれるようです。

それは一言で言ってしまうと、戦術や技術以前の人間としての体の使い方、ということになるのでしょうか。

サンフレッチェ在籍当時から、「西本直」という人は、ちょっと変わった人で、やることも他の人とは違う、というくらいのことは聞いていたと思います。

ですから、ブログを読んでなおさら私の考えていることに興味を持ち、これをしっかり学んで指導に取り入れなければ、目の前の子供たちに申し訳ないとまで思うようになったそうです。

ただ土日の二日間に行われる西本塾に参加するためには、スクールを休まなければならなくなり、申し込みにまで至らなかったそうです。

そして断られることを承知で、話だけでもさせて欲しいという気持ちで電話をかけてきたのでした。

知らない人なら対応も違っていたと思いますが、20年間全く縁が途切れていた彼が、実は私の動向を追い、ブログから多くのことを学んでいますと言われれば、無下に断ることもできず、とにかく一度来てくれということで電話を切りました。

数日後やってきた彼は、大学を卒業したばかりのお兄ちゃんから、白髪の混じるおじさんに変わっていました。

私の方がひと回り年上ですから、人のことは言えませんが、人間初めて出会った頃のイメージは一生ついて回るので、お互いに年をとったなというのが最初の挨拶になりました。

来てもらった限りは、ブログを読んで実践しているという彼の話を聞かせてもらい、時間の許す限りサッカーの指導に活かせそうなところを説明し体験してもらいました。

彼は私の理論と、実際にやってみせる実技の動きに驚きを隠せず、「想像してきた以上の内容で、西本さんの理論を聞いて、見て体験して、これが本物だと知ってしまったら、これを自分で指導できないことに罪悪感すら感じます。すぐに西本さんと同じことができるようになって、子供達に指導するなどできるわけがないことは十分わかりました。できることなら一度だけでも本物を子供たちに見せてやってもらえませんか」とまで言ってくれたのでした。

これまで多くの方を指導してきましたが、私から学んだことをそれぞれの環境で真剣に伝える努力はしてくれていると信じています。

しかし、申し訳有りませんが、私と同じことができるようになっているとは思えません。

そういう人の中に、今回のようになんとしてでも本物を見せたい、指導を受けさせたいとまで言ってくれた人はいませんでした。

今の私は自分の能力を現場で発揮する環境を与えられてはいません。

シーズン前の3日間、臨時コーチとしてJ2のチームを指導させてもらったことがあっただけです。

そこからも継続の要請はありませんでした。

サッカーに限らず、どんな競技であっても、またスポーツではない分野であっても、人間の体を使って行う何かであれば、個人であろうと団体であろうと、それぞれの目的に合わせた指導をし、結果を出して行く自信のようなものが今の私にはあります。

先週行った「ゴルフ西本塾」でもそうでした、帰ってきて、腕自慢のゴルファーにその話をすると、私がゴルフスイングを教えてきたことを不思議がります。

しかし私の指導した内容は、間違いなく相手の動きを変え、飛距離を大幅に伸ばせたのです。

私のゴルフがうまいとか下手とかいう次元の話ではなく、人間の体の動きを分析できて、それを改善させる的確なアドバイスができるかどうかだけの問題です。

昨日ツイッターにも書きましたが、不調に苦しむあのあタイガーウッズにさえ、私の分析から得られたアドバイスが届けば、きっと何かが変わると本気で思っているのです。

そんなことばかり考えている私ですから、いつどんな対象からオファーが来ても、「よしきたか」と、腹を据えて取組む準備はできています。

その対象はプロのチームでもそうでなくても、本当に私の考え方に賛同し、なんとか私の力を発揮して欲しいと、本気で思ってくれる相手なら、どこでもいいと思っています。

もしそういう状況になったとしたら、まず私の心の中に浮かんでくるのは「見とけよ」という言葉です。

サンフレッチェを辞めて社会人野球のチームに移った時、私の心の中にはその言葉しかありませんでした。

色々な意味に取られそうですが、私が本気で勝たせようとしたチームがどうなって行くか、特定の誰かに向かって言っているような言葉ですが、私を知る全ての人に対して密かに発する、自分のモチベーションを上げる唯一の言葉だったと思います。

もしこれから私に期待して指導を依頼されることがあるとしたなら、また同じ言葉が私の心を支配すると思います。

「見とけよ」この一言です。

彼は帰り際に、「自分の指導している子供達に直接指導してもらう機会を作りたい、帰って上司とも相談しなければならないが、協力してもらえますか」という言葉を残して帰って行きました。

その後すぐに連絡があり、28日に指導に行くことが決まりました。

彼の子供たちに対する情熱、「自分ももちろん努力しているが、自分以上の何かを提供してくれる人間を見てしまったら、それを提供しないことに罪悪感すら感じる」という本気というか覚悟を持った言葉に、「よっしゃ任せろ」と言う気持ちと、「見とけよ」という熱い気持ちがメラメラと湧いてきています。

中学生相手に目を釣り上げ声を荒げるような大人気ないことにならないように、しっかり準備して、機会を与えてくれた彼と、彼が指導している子供達、そして部外者の指導を受け入れてくれた「FCバイエルンツネイシ」というチームのために頑張ってこようと思っています。

自分の年齢から、こうして選手と一緒に動き回れるのも後何年かな、という気持ちがどんどん大きくなっていましたが、肉体は衰えて行こうとも魂を熱く持ち続けていれば、そんなことを考える必要はないと思うようにしています。

衰えているはずの肉体も、目の前に目標ができると、そこに向かって準備をすれば、自分が思っていた以上に動ける体が作れることも実感しています。

暦の上での年齢はひとまず忘れて、自分の熱い魂と肉体を信じて「誰かのために」できることを、一歩ずつ着実に進んでいきたいと思います。

言葉の力

西本塾&深める会イン札幌に参加して頂いた皆さんから寄せられた感想を紹介する最終回です。

といっても日曜日の2日目を終え、昨日の水曜日には全員の方から感想を頂くことができました。

西本塾を始めた当初は、一週間以内に感想を送って頂くところまでが西本塾ですと、半ば強制的なお願いをしていました。

それがこの人はどんなに頼んでも、おそらく何も書いてくれないだろうなという人がいて、そんな人にまで無理やりお願いするなら、書きたいことがあったら書いてくださいという言い方に変えました。

ところが、書いていただけないどころか、日曜日の夜、帰りの新幹線の車中から、西本塾の興奮冷めやらずといったハイテンションで、言葉を綴って頂く人までいて、二日間真剣に向き合ったことを、しっかり受け止めていただいたことを実感できて、こちらも興奮するような熱い言葉を綴って頂く方がほとんどでした。

私のことを様々な媒体で紹介して頂いている、サッカー専門のスポーツライターで、現在Newspicks編集部のスポーツ担当をされている「木崎伸也」さんが、私のブログを評してこんなことを言ってくれたことがありました。

「今の世の中、すべてが薄っぺらくなって、イラストや写真また動画などの視覚に訴えたり、文章にしてもいかに短い言葉で伝えるかという流れの中で、そういうものをすべて廃し、文字だけを連ねて自分の考えを発信している私のブログが、多くの人に読まれていることに驚いている」、こんな内容だったと思います。

私はいつもブログを書き始めると、本来テーマにしようと思っていたことからどんどん離れて行ってしまうことがしばしばです。

それはこのブログが、誰かに教えたり説明したりすることを目的としていないからです。

文体がそういう風になることもありますが、基本は自分の頭の中に浮かんだものを、言葉にして残しておきたいと思って書いています。

自分の頭の中にあることでも、それを完璧に言葉にすることはできません。

本当に文章を書くというのは難しいと思います。

こうして皆さんからいただく文章を読ませていただいて、どれだけの思いを込めて書いていただいたのかを想いながら、感謝の言葉しかありません。

参加申し込みの受講動機でもそうですが、文章がうまいとか下手とか、得意だとか苦手だとかいう問題ではなく、あくまでも気持ちを伝える手段でしかないと思うのです。

3人の方からいただいた文章心して読ませて頂きます。

西本先生、今回参加された皆さん、お疲れ様でした。
去年の札幌開催につづいて参加した中村です。
今年は1日だけの参加となってしまったのですが、懇親会までも含めて本当にあっという間に時間が過ぎていきました。
今回の西本塾では伝える力の重要性を再認識しました。理論の説明もそうですが、実技での動きの説明や、ドリルの引き出しの多さに、改めて自分ももっと説明をするときの言葉等を考えなくてはと思いました。
昼休みに、特別に時間をとっていただき、アイドリングの動き、走り方を指導してもらうという贅沢な時間がありましたが、その時に教わったことを忘れないように、土台からしっかりと復習していきたいと思います。
家でアイドリングの動きを復習していたら、息子が近寄ってきて、パパ、それなんの踊り?とか言って興味をもってくれて、見よう見まねで一緒にやってくれてたのは嬉しかったです。
息子の運動会で、活躍できたという報告ができるように頑張りたいと思います(笑)
肩の痛みの件ですが、昨日たまたま仕事が休みになったので、諏訪さんに診ていただきました。
前にも数回みてもらっていたのですが、今回の西本塾を受けて、諏訪さんの治療が変わったなと感じることができました。
前よりも、更に全身の連動を意識して、言葉もいろいろと考えて前よりもわかりやすい表現をこころがけている感じがよく伝わってきました。
西本塾で教わったことで今まで気が付かなかったことまで見えるようになったせいか最後はもうちょっとやりたいことがあるけど時間が足りないっていうような感じになってしまいましたが(笑)
参加できなかった2日目もきっと皆さん、充実した1日を過ごされたんだろうなあと感じることができました。
今回ご一緒させて頂いた皆さん、1日だけでしたが、とても楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。
札幌にいるメンバーでもまたいろいろとつながりを持っていければと思ってますので、今後ともよろしくお願いします。
また、最後になりますが、今回も札幌開催の企画、実行をしてくださった諏訪さん、小林さん、そして、わざわざ北海道まで来てくださった西本先生、本当にありがとうございました。


中村さん、昨年に続いて参加していただきありがとうございました。

職業欄に麻酔科の医師と書かれていて、私のどこに興味を持っていただいたのかと不思議に思いましたが、お会いして色々なお話をさせて頂き、こういう形で私がお役に立つこともあるのかと嬉しくなりました。

今回も1日だけでもと参加して頂き、前日もゴルフの後の遅い時間に、諏訪さんと反省会をしているところまでわざわざ足を運んでいただき、深夜までお付き合いいただいたり、すでに旧知の間柄のような関係になりましたね。

諏訪さんの施術が、今回の深める会でさらに変化したことも報告いただき、こちらもありがとうございます。

今回は全員が札幌市内の方ということで、まさにアットホームな雰囲気で私を迎えていただき、年に一度と言わず二度でも三度でも足を運びたいという気持ちになりました。

日々の診療、そしてお父さんとして、子供さんの前でかっこいいパパを見せられるよう、西本走りに磨きをかけてください。

札幌での西本塾に参加させていただいた竹中です。
2日間、濃密な時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。
友人から聞いてブログを読みはじめ、受けてみたいと思ったら、札幌での開催があり、拠点はどこなんだろうと思ったら、実家のある広島、しかも、ちょうど帰省する予定もある。
となれば、西本塾を受ける前に一度体感してみたいと思い、施術を受けに行かせてもらってから2ヶ月、あっという間に西本塾が終わってしまいました。
ブログを読んだだけで、全てがわかるはずがない西本理論。
1時間の施術を受けただけではもちろん全てがわかるわけでもないし、逆に一回受けて、全てがわかるほど薄っぺらいものなら西本塾にも参加はしていません。
1日目の実技を交えて、なぜ伸筋を広背筋を使うことが大事なのか、伝え方で理解度がグッと上がりました。
歩く・走るの本当の意味、ブログを読んで想像して自分で走ってはみましたが、やはり違う。
実際にやってみたときのあの感覚が自然になるようドリルを続けて、ちゃんと次に伝えていけるように頭と体に染み込ませます。
2日目のからだほわっと、操体法とオクタントトレーニングでは、枝葉ではないとおっしゃるのに枝葉の先の花の部分まで見せていただき、とても勉強になりました。
あれだけ魅せていただけると、じっとしていられないです。
誰かのためにって思ってしまいます。
大事なのは技術ではなくそれを扱う側の意識の持ち方、考え方、相手への思い。
広島でお会いした時に、先生がおっしゃっていた、「私は、小林さん、諏訪さんのために札幌に行くんです。」 先生のお人柄を感じた言葉でした。
私はただ便乗させていただいた一人ですから、もっともっと根を掘り下げていきます。
この2日間は西本先生の言葉の力、言葉から伝わる思いを感じることができました。
時間の都合上、エピソードがあまりなかったのは残念でしたが、次の楽しみにしておきます。
やはり先に施術を受けに行って良かったです。
まだ、こいつは何もわかってないってお思いかもしれませんが、また参加しますので、今後ともご指導よろしくお願いします。
2日間ありがとうございました。
すべての準備をしていただいた諏訪さん、小林さん、ありがとうございました。
一緒に参加された塾生の皆さん、今回お会い出来て良かったです。
これからも一緒に西本理論を深めていけたらと思いますので、
よろしくお願いします。
竹中友浩


広島出身ということで事前に施術を受けにきていただいた際にも、厳しい言葉をかけたと思いますが、めげずに参加して頂きありがとうございました。

同じ施術者の立場として、目の前の患者さんに対して妥協は許されません、そういう部分の姿勢をもう一度見直すきっかけになっていただければと思います。

思いは十分に伝わってきました、2日間のことをぜひこれから形にして欲しいと思います。

西本先生
この度は札幌までお越しいただきありがとうございました。
今回西本塾と深める会を同時に行うという初めての試みの中、初日のみの参加者も納得きるような配慮と、二日目には施術者の誰もが聞きたくなるような内容まで教えていただいたこと、このような全ての参加者に満足してもらうためには相当な準備とそれを実行できる自信がなければできないことだと感じました。
その二日間だけでも相当な負担になるにも関わらず、ゴルフのラウンドまでお付き合いいただき、私の課題である飛距離アップのためにラウンドレッスンとしていただいたこと、私にとって夢のような時間でした。
西本先生とラウンドをご一緒させていただいた日は、車での移動時間やラウンド前の練習時間、ラウンド後のお風呂、食事の時間と、ほぼ一日中、体の仕組みや伸筋の重要性、どこを意識して体を動かしていくかをわかりやすい言葉で伝えていただき、それを実際に西本先生が見せてくれるというまさに西本塾そのものでした。
西本先生が練習場やラウンド中に説明をしながらボールを打っていく様子は、私はもちろんですが周りのゴルファーも「アッと」思っていた表情をされていましたよね。あのインパクト音の力強さ、弾道の強さと高さ、狙い通りの球筋、全てにおいて別次元のレベルでした。
私もいつか西本先生のようにゴルファーの悩みを一緒に考え、正しい体の動きを伝えられるようになりたいと思っております。全てにおいて不足だらけですが、まずは西本先生のアドバイス通りにスイングできるように練習に励みます。
私はゴルフの飛距離アップの他にも課題が2つありました。
1つは走り方です。前回の受講した際に「動きが違う!」と西本先生にお声をかけていただき、さらに走りの動画を見せていただいたときの自分の姿にショックを受けてから、もう一度基本を学び、走り方を自分の身体で実践していこうと思いました。そこでせっかくならマラソンレースという目標も定め、タイムもさることながら「いかにイメージ通りに走りとおすことができるか」を最大の目標として練習しておりました。
先月に初のフルマラソンに出場し、なんとか目標タイムの4時間を切ることができましたが、35キロ地点より伸筋優位で走るイメージができなくなり、屈筋の力を借りてゴールするという何とも心残りなレースになってしまいました。
練習以上のレースペースで走ったことも理由の一つでしたが、まだまだ私の走り方には課題があると前向きに考えて今回の西本塾でアドバイスをいただければと思っておりました。
西本先生からのアドバイスで一番心に残っているのは、ゴルフのラウンド前にお話していただいた「引き算の原理」です。上手くいかないときには現状を変えずに何かを追加しようという「足し算の原理」で修正しようと考えておりましたが、それでは本当に正しいものが何なのかが分かりにくくなってしまっていたと思い知らされました。
「速く走ろうと思ったら、目線はどこに行きますか?」このことを常に頭の中に置いて、来月のレースに望みます。
もう1つは操体法です。およそ1年半、教えていただいたことを頭に入れて施術してきましたが、患者さんに満足していただくところまで持っていけないケースがありました。共通するところとして上半身に症状を持つ方に多かったように感じていました。
2日目の施術中心の会では、西本先生に直接施術をさせていただける機会に恵まれ、本当に手とり足とり指導していただけたことが貴重な経験になりました。その際に声掛けの重要性や言葉の選び方を指導していただき、同じような施術をしたつもりでも、施術者側の想いが患者さんに正しく伝わらなければ良い結果が生まれないことを学ばせていただきました。
また症状のある部分にとらわれ過ぎていたことも気付かせていただきましたので、上半身の症状がある場合も部分にとらわれずに、より遠くにある足にまで意識を持ってもらえるような声掛けをしていけるように施術していきます。
課題に対する明確なアドバイスをたくさんいただけたおかげで、これからの人生が楽しみでなりません。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今後は自分の体で走り方やゴルフスイングを基本に忠実に取り組みながら、からだほわっとや操体法をする際に今まで以上に患者さんへ分かりやすい言葉で伝えることが大事だと感じております。
また西本先生を札幌に来ていただけるように、そして北海道在住の方々に正しい西本理論を広めていけるように、札幌の西本塾生と交流を深めながら恐れずに行動していきたいと思います。
強行日程の中、私のゴルフ仲間も含めて全ての参加者(ニドムのキャディさんもですね)が大満足の内容にしていただき本当にありがとうございました。
またこの場をお借りしまして、たくさんの備品を準備していただいた小林さん、そして会場の設営や撤去作業までお手伝いいただいた参加者の皆様、本当にありがとうございました。今後とも西本理論を学んだ仲間として共に深めていきましょう!
以上が札幌開催に対するコメントになります。
西本先生、今後ともよろしくお願いいたします。


諏訪さんとは4日間ほぼずっと一緒にいたように思います。

私はつまらない質問をされることがすごく嫌で、質問になっていないとか、何を聞いていたんだと声を荒げることさえありますが、諏訪さんとの会話は、私の頭の中にあることを素直に引き出してくれて、話をするのがとても楽しいです。

お会いするたびに理解度が深まり、質問の内容も変わってきます。

これは私の話を真剣に聞いて、自分の中で整理し体を動かし施術に活かすという、一連の流れがきちんとできている証拠だと思います。

復習もせず予習もせず、目の前にいる間だけ何かを吸収しようとしてもできるはずはありません。

今回一番伝えたかったことは、まさに諏訪さんが気付いてくれた「引き算の原理」とでも言うべき私の考え方です。

今に自分に足りないものは、今の動きに足りないものは、人間すべからくそうやって何かを加えようとします。

飛距離を伸ばすためには、疲れにくい走り方をするためには、そしてスピードを上げて早く走るためには、ここはどういう意識で使うことが目的に叶うのか、あそこはどうここはこう、そんなことを考えても人間の体は同時にたくさんの命令を受け取ってはくれません。

「無理に使おうとしていた部分から意識を離し、目的とする動作だけを意識すると、体はどうやって動いてくれるんだろう」そんな気持ちで十分なのです。

ただそのための準備としてのドリルというか動きづくりのトレーニングは必要ですが。

今回色々な話をして、きっとたくさんのヒントを見つけていただけたことと思います。

次にお会いでき日がとても楽しみです。

四日間本当にお世話になりました。

ゴルフスイングにおける飛距離と方向性の両立

昨日に引き続き、札幌で行った「ゴルフ西本塾」の内容を、自分でも忘れないために、きちんと言葉にして整理しておきたいと思います。

表題の通り、ゴルフクラブを握ったことのある人なら、初心者からトーナメントを戦う本当の意味でのプロゴルファーまで、「飛んで曲がらない球を打ちたい」という事が永遠のテーマであると思います。

私自身、42歳でゴルフというものに出会ったときから、どういう訳か遠くに飛ばすという事にかけては一目置かれる存在でした。

何をどうしたらなどという理屈は分からないまま、ただ振れば飛んでいくという感じでした。

ただ方向性に関しては、まさに行き先はボールに聞いいてくれという状態で、真面目にゴルフに向き合っている方から見れば、邪道というか「寄席」で言う「色物」扱いで、私がティーグランドにドライバーを持って立つと、子供の運動会のように、同伴の方から「フレー、フレー」と応援される始末でした。

当然ですが、私も少しでも良いスコアで回りたいと、それなりに考え練習もしました。

形にこだわり本来のスイングができなくなったためか、ある時期には230ヤードくらいしか飛ばなくなった時期もありました。

お世話になっていたシニアのプロに相談すると、「やっとゴルフスイングらしくなってきたのだから、そのまま続けていれば、今のスイングに慣れてまた飛ぶようになるよ」と言われ、半年くらいかかって元の飛距離近くまで戻ってはきましたが、私本来の距離には戻らず、かと言って方向性が良くなったかといえば、以前と変わらない状態でした。

こんな性格ですから、とにかくとことんスイングを分析して、「これがゴルフにおける不変の体の使い方だ」というものを見つけ出してやろうと、レッスン書を読み漁ったり、ユーチューブで様々なレッスン動画やトッププロのスイングを見続けました。

ゴルフスイングは始動してからボールを打ってフォロースルーまでの一連の動作は、本当にあっという間の出来事で、それこそ瞬きをしている間に終わってしまうほどの動作です。

その動作に対して、驚くほど多くの理論や指導方法があり、どの方法を学んでもそれなりに満足できる結果を得る事ができるという不思議な動作です。

レッスン書を買って読んでみると、巻頭カラーで紹介されたスイング理論と、途中のページで紹介される別の方が指導する理論が、とても同じ事を言っているとは思えない内容で、「読者は何を信じれば良いの」というものを目にする事は日常茶飯事です。

私も有名なプロや競技レベルのアマチュアの方から指導を受けた事が何度かあります。

器用貧乏と言うのでしょうか、言われた事をすぐに体が表現できるので、教える方にも満足していただき、私自身もこれでいこうと思ってレッスンを終える事になります。

そのままそれを続けていれば、今ころはもう少しマシなスコアで回れるようになっていたのかもしれませんが、その場では出来たし納得もしたけれど、これは私には合っているけれども、人間本来の体の使い方という意味で、万人に等しく通用するものなのかという疑問が湧いてきて、もっとシンプルにもっと効率的な体の使い方を教えてくれるレッスンはないものかと、それこそ毎日のようにユーチューブを見続けています。

これは現在も続いている事ですが、一度じっくり見た内容が回り回って改めて見直すと、なるほどそういう事だったのかという事がたくさんあって、トータルとして私がレッスンをするというレベルにはまだ届いていないと思います。

何度か書いてきましたが、ゴルフをやっている方々は、スコアという絶対的な評価があるので、自分より下手な人間のいう事に聞く耳を持たないというか、相手にもされない事がほとんどです。

私がいくら真剣にスイングを分析し、普遍の体の使い方に迫ろうとしても、それを求めてくれなければ伝えようがありません。

今回札幌で一緒に回ったお二人は、それぞれ目的は違いますが、何としても課題を克服したいという強い気持ちがあったからこそ、私のいうことを聞いてみようと思ってくれたのだと思います。

これまでもゴルフも含め様々な競技の選手を指導してきましたが、彼らに共通して言えるのは、「このままでは終われない」という危機感と、強い目的意識があったからだと思います。

つまるところ本気で私から学ぼうとする心構えができているかということが全てだと思います。

それを感じなければ、私自身が本気になりませんので、うわべだけの付き合いというか指導なら、結果など出るはずがないので、初めからお断りしたほうがお互いのためだと思います。


これは西本塾に参加を希望している方にも言えることですが。

さて前置きが長くなりすぎましたが、私が札幌で飛距離不足に悩むゴルファーに対してどういうアドバイスをして、たったのワンラウンドをプレーする中で、自他共に大きな変化を感じることができたかという内容です。

飛距離をアップさせるためにはいくつかの要素があります。

まずは単純にヘッドスピードを上げるということです。

二つ目はミート率といってドライバーのフェース、ボールを打つ部分のスイートスポットと呼ばれる部分でいかに正確に打てるかということ、単純に言えばこの二つです。

大人の男性が、いわゆるフィジカル的な能力で負けるはずのない女子プロの選手より飛ばないということは普通にあります。

そこで言われるのがミート率を上げようというレッスンです。

その方は、このミート率に関しては、私が教えてもらいたいほど再現性のある正確なスイングができるので、後はヘッドスピードをどうやって上げるか、ということになります。

その方法として筋力トレーニング等でパワーアップしてとなるのですが、実際のスイング動作をどう改善するかという明確な目標がなければ、闇雲に筋力をつけても全く意味はないのです。

今ケガをしてしまって、全英オープンには参加できないというニュースがありましたが、現在世界ナンバーワンの「ローリーマキロイ選手」は、公式には175センチ73キロと、平均的な日本人の体格とそれほど変わらないというか、もっと大きな日本選手はたくさんいます。

にもかかわらず彼の飛距離はツアー選手の中でも上位にランクされる飛ばし屋です、しかも本当に正確なドライバーショットを打つことができす。

まさに飛んで曲がらないの見本のような選手です。

以前から彼のスイングにはとても興味があって、それこそいろいろな動画を食い入るように見てきました。

その中にある研究者が、まさに科学的な分析を試みているものがありました。

結論だけを言うと、腰の回転速度が驚くほど速いというのです。

トップの位置で右に回転している骨盤が、ダウンスイングに入るより一瞬速く、左にねじり戻されるときのスピードのことです。

一般のゴルファーが毎秒350度、ツアープロで550度、マキロイはなんと720度という数字が出たそうです。

しかしこれだけを見て腰を速く回せば遠くに飛ぶかというと、そんな簡単な話ではありません。

ゴルフをやっている人は聞いたことがあるかもしれませんが、ツイスト打法や左一軸スイングなどの呼び方で言われている体の使い方は、右から左にねじり戻されてきた骨盤を、なんとインパクトの瞬間に、もう一度元の右方向にねじり戻せということを言っています。

アドレスから体が右にねじられてトップの位置までクラブが上がって、それを勢いよく左にねじり戻すことでクラブを振ってボールを打ち、遠くに飛ばそうとする、まさにそのインパクトの瞬間に骨盤をまた右にねじり戻せという説明に、流石に私もこれはできないと思いました。

説明されるドリルはちゃんとできますが、実際にスイングするときにはインパクトで逆回しというイメージはどうしても持つことはできませんでした。

提唱者は実際にそれをやっていると言います、私はその動画を何度も再生しスローで見てもそうは見えない、なぜどうして、なかなか疑問は晴れませんでした。

以前からゴルフ理論で言われている、左の壁という存在も私には理解できませんでした。

そんな中。今回の「飛距離アップ大作戦」を成功させるためには、何としても自分が納得できる体の使い方を見つけ出す必要がありました。

いろいろ考えを巡らせているとき、私が指導していた野球の投手の体の使い方が大きなヒントになりました。

人間が静止状態からエネルギーを生み出すためには、落下と進行方向への重心移動と、最後に上半身と下半身の捻転を使った回転動作があると、私の中では定義しています。

その回転動作を最高に使い切るためには、回し切る目的の位置から逆算して135度の角度がベストであるというのが私の結論です。

それをゴルフスイングに当てはめると、終点の位置はヘソが飛球線方向に向いた位置ですから、逆算すると正面より右45度を向いた位置までヘソを回すことが必要になります。

しかし、ヘソイコール骨盤と、上半身が一緒に右に向いてしまったのでは、ただ右向け右になってしまい、上半身と下半身の捻転差を作ることができません。

実際には下半身の方が先に動きが制限され、上半身はさらに回り続けますから、ここで捻転差はできているとほとんどの人が満足してしまい、そのまま切り返してダウンスイングに移行することが、飛ばない原因だと言う結論に達しました。

どういうことかと言うと、捻転差はもっと作れるし、できる限り捻転さを大きくしないと飛ばないのです。

そこで言われるのが、トップの位置からすぐにグリップを動かさず、「下半身主導で切り返す」ということの本当の意味がわからないとダメだということです。

テークバックからグリップが右腰のあたりを過ぎたあたりから下半身の右への回転を、急激に左回転に戻すことで、ヘソは左に向こうとしますが、グリップは慣性力で、まだトップの位置に上がろうとして動き続けているため、下半身と上半身の捻転がこれ以上ねじれないという感覚になった瞬間に、上半身の捻り戻しが自然に発生し、何も考えなくてもグリップは下降し始めダウンスイングへと移行するのです。

この下半身と上半身の生き別れ状態をいかに強く作れるか、これが飛距離を生む秘訣だと確信しました。

マキロイは右回転から左回転への切り替えのスピードが前述の通り異常に速いのです。

それを可能にしているのが、研究者の弁によると外腹斜筋という説明でしたが、加えて私が重要視している広背筋の関与はいうまでもないと思います。

それほどの勢いで右回りを左回りに転換しても、胸はまだ右45度を向き続けておく意識を持てば、ヘソは正面を向いたところで止まってしまいそれ以上は回転することができません。

これが左の壁の正体です。

そして止まっている骨盤の中心にあるヘソを、ヘッドがものすごいスピードで追い越してきます。

この動きを腰がさらに右に逆回転している、ツイストしていると言う表現を使うことになったのでしょう。

マキロイのように左回転のスピードが早ければ速いほど、その勢いで正面に止まった際逆回転しているような感覚になるのだと思います。

これは結果であって、けっして正面の位置に戻ってきた骨盤を、自分の意識で右に逆回転させるということなど、誰が考えてもできるはずがありませんから。

いかに勢いよく正面に戻せるか、そこで左の股関節の上で骨盤の回転を受け止められるか、これがツイスト打法と呼ばれているものの正体だと思います。

これらのことを考え合わせ、アドバイスとして使った表現が、「トップから腰(骨盤の一番高い部分)を、前傾角度に合わせてではなく、できるだけ地面と水平に思い切り真横に回してください」というものでした。

ゴルフでは左の股関節を切り上げるという表現が使われますが、前傾している骨盤を切り上げるというイメージで使うと、ほとんどの人が上半身も左にめくれて体が開き、それに伴ってフェースも開いてスライスしたりあたりの弱いインパクトになります。

切り上げるのではなく、地面と水平に真横に回すことで、前傾角度の分、結果的に左側が切り上がるということになるのです。

言葉というのは難しいものです、プロのレッスンに書いてあることは結果として間違っていなくても、その言葉通りに動きを再現すると、同じ動きにならないということが起こります。

相手にどういう動きをさせたいか、そのためにはどういう意識でどういう言葉で伝えるか、それがきちんとできなければその場限りのレッスンだったり、形だけのもので終わってしまうのです。

真横に回すという意識が、彼の動きを見違えるようなものに変え、結果として飛んで曲がらないというボールが打てるようになったと思います。

ここまで色々考えて伝えたアドバイスはこれだけかい、という事ですが、できるだけテーマを絞って大きな効果を与える事こそ指導する側腕の見せ所と言うものです、今回の指導に関しては私も時間をかけて準備した甲斐があったと思っています。

本人は今まで以上に体もクラブも左へ振っている感覚になって、引っ掛けて左へ行ってしまうような気がすると言っていましたが、しっかり左へ振り抜くことでヘッドがきちんと返りヘッドスピードが上がり、遠くへまっすぐ飛ぶという結果が得られるのです。

この文章はまさに自分のために書いています、自分で考え自分で見つけた結論ですが、いつものようにすぐに忘れて違うことを考えてしまうので、ここにしっかり記録として今回のことを書いておきたいと思いました。

飛距離アップを望むゴルファーには大きなヒントになるはずです。

さて、西本塾参加者からの感想も続々と届いていますので今日も紹介しておきます。

西本塾in札幌、塾生の高畠です。
blog拝見したところ無事広島に着かれたとのことでしたので、是非、感謝の言葉を伝えたいと思いメールさせていただきます。
改めまして、西本先生、二日間誠にありがとうございました。
また小林先生、諏訪先生には開催準備等々で大変お世話になりました。
他の塾生の方々も大変お世話になりました。
西本先生に出会えたこと、皆様との出会いのおかげで今回の西本塾において学んだことは、一生の財産になると確信しております。
初日は今まで具体的に感じることのできなかった”伸筋の優位性”、”広背筋の重要性”といったことや具体的な身体の運用方法の言語化などを実際に拝見し、人間の身体の仕組みとは何かと考えさせられる内容でした。
既存の安易な考えによる身体の使い方では非効率的な動きになるとは、人間は何て面倒くさい生き物だとも思ってしまいますが、それとまた同時に素晴らしく精巧に作られた生き物とも思えます。
一日学ぶことこんなにも身体の変化を感じることができるのも人間だからこそ。そんな気付きを頂きました。
今後は学んだ動きをまずは自分で体現できるように習熟し、自分の能力アップの為、今後の指導の為、迷えばここに戻ってこれるという羅針盤として活用させて頂きたいと思います。
二日目は全て操体法ということで、非常に密度の濃い一日を過ごさせていただきました。
聞けば、このような回は稀という事でしたので、非常に運が良かったです。
今まで片思いをしていた操体法にやっと出会えたという感動と、その手技の奥深さであっという間に一日が過ぎ去り、復習の毎日です。
手技は早速活用させていただき、効果を実感することもできました。
こちらも今後の活動における武器を頂いたので、これをさらに磨いていこうと思います。
両日通して感じたことは、やはり治療・トレーニングと分けて考える必要はなく、人間一人の存在として見ることが重要なんだと感じました。
両方とも根幹は一緒で、その根の部分に西本理論があることによって私の中では今はまだまとまっていませんが、今後の深化によって何かにはたどり着けそうだという、漠然とした手ごたえを感じています。
一歩一歩この道を一生懸命に進んでいきたいと思います。
乱文失礼いたしました。思いだけでも伝わるといいのですが。
西本先生本当にありがとうございました。


熱い感想をありがとうございました。
色々感じるところはあったと思いますが、高畠さんの夢を目標に変え実現していくために、今回の出会いを活かして欲しいと思います。

「西本塾&深める会イン札幌」プラス「ゴルフ西本塾」

週末の土日に行った、西本塾&深める会イン札幌、無事に全行程を終了し、昨夜広島に帰ってきました。

土日を挟んで、金曜日と月曜日には「ゴルフ版西本塾」とでも言うのでしょうか、西本理論から見るスイングにおける体の使い方が、ゴルフという競技にどう活かすことが出来るのか、また机上の空論ではなく、なるほどそういうことかと納得しうるものなのか、こちらの二日間にも私自身大きな期待を持って臨みました。

広島空港は市内中心部から少し離れていて、広島駅からのリムジンバスが、高速道路に事故でもあるとどうにもならない状況になりますので、前日木曜日の夜に空港に隣接するホテルに泊まって万全を期して、金曜日朝一の飛行機に搭乗しました。

天気が心配でしたが、幸いにも好天に恵まれ2時間のフライトもあっという間でした。

窓際の席に座れば眼下に見える景色も楽しめるのですが、歳のせいかトイレの心配の方が優先され、あえて通路側の席に座りました。

千歳空港に着くと、塾生の諏訪さんが迎えに来ていただいて、そのまま目的地である「ニドムクラシックコース」に車を走らせました。

千歳空港近辺にはたくさんのゴルフ場があって、この時期には梅雨のジメジメや夏の暑さを避け、快適な北海道でゴルフを楽しみたいという道外のゴルファーがたくさん押し寄せてくるのだそうです。

私が泊まったホテルのフロント前にも、何十というゴルフバッグが並べられていました。

実は私の知り合いの方も、ほぼ時を同じくして札幌にゴルフ旅行に来られていました。

「ニドムクラシックコース」については、その方を含め何人かの方からどんなコースなのかを聞いていましたが、私の住む広島の景色とは全く違う、雄大な景観の美しいコースでした。

ただティーショットを打つ位置が、ゴルフをされない方には意味が通じないと思いますが、白マークといって、一般のゴルファーの方がそのホールを楽しめるくらいの距離を考慮して設定された位置から打つことになりました。

ところが私のドライバーショットの飛距離は、まさにこれしか自慢するところがないのですが、団体で押し寄せる私よりも年上のゴルファーの方々に比べ、人によっては30ヤードから70ヤードも遠いところまで飛んで行ってしまうのです。

ですから、キャディーさんがコースの説明をした後、目標を教えてくれるのですが、そこに向かって打つとフェアウェーを飛び越してラフに入るくらいならまだ良いのですが、さらに飛び越えてOBということになってしまうのです。

ならば方向を変えてと思うと、コースが右や左にドッグレッグしていたり、左右にスネークのS字カーブになっていたりと、初めてこのコースを回る私にとっては、ストレスなくドライバーを振り切れるホールが18ホール中2ホールくらいしかありませんでした。

ちなみに私たちについてくれた若いキャディーさんは、仕事としてお客さんに付いて回るのが初めてという、21歳のピカピカの新人さんで、私の飛距離が凄いこともよく分からないという素人さんでしたが、明るく楽しく盛り上げてくれて、十分楽しませてくれました。

諏訪さんが、普通の人も私と同じくらい飛ぶんだと、彼女が勘違いしてしまうと、明日からの仕事に影響するからと、何度も念を押してくれていました。

まさに言い訳になりますが、今回のラウンドでは、とくに私のドライバーショットを諏訪さんに見ていただくことが目的の一つでしたので、とりあえずは狙った方向へしっかり打つことを優先しました。

行ってみると林の中だったりOBゾーンを超えていたりと、残念ながらスコアにはなりませんでした。

しかし本来の目的である諏訪さんに対するアドバイスは、十分期待に応えることが出来たと思います。

事前にラインの動画を使って練習場でのスイングを、その場で何度もアドバイスしながらやり取りしていたので、現場でもその内容がすぐに伝わり、当たりが薄く力がボールに伝わりにくかったスイングから、誰が見ても美しく力強いスイングへと変わっていってくれました。

マラソンの練習が忙しく、ゴルフのラウンドは今年初めてとのことでしたが、どっちが教えている人か分からない、というよりも私の方が教えてもらいたいくらい、諏訪さんは十分上手なゴルファーです。

ラウンドの後、クラブハウスのレストランで北海道ならではの美味しいジンギスカンをいただき、大満足の一日が終わりました。

そして迎えた土曜日、今回は同時開催ということで、どちらの立場の方にも満足していただける内容を準備してきましたが、土曜日だけの参加で初参加の方と深める会の方が一人ずついましたので、なおさら内容を練り直す必要が出てきました。

本来の深める会では、トレーニング系と施術系を二日に分けることで内容を深めることが出来ましたが、西本塾では初日に理論編、二日目に実技編という形をとっているので、土曜日にそれをミックスさせると時間的に無理があって、どういう内容でと本当に苦労しました。

加えて会場が10時からしか使えないこともあって、削れるものは何かと考えていくと、何のことはない私の横道にそれる思い出話的な部分という結論になり、我ながら「そこかい」という感じでした(笑)。

しかし、その内容はただの面白話ではなく、そういう所から私の発想が広がったり、選手とのやり取りや実際にあったことをお話しすることで、より臨場感のある作り話でも何でもない、実際にあったことだと分かっていただくためには必要な話ではあるのですが。

今回はそれを大幅に省いてしまったことで、時間が少し余るという西本塾始まって以来の珍しい状況になりました。

それでも実際にはやっておきたかったことを夜の懇親会に残してありましたので、懇親会は良い意味で今までの中で最も内容のあるものになったと思います。

日曜日には、残った5人の方がすべて鍼灸師と柔道整復師という施術を業としている方々でしたので、土曜日の復習から始まって、「からだほわっと」「操体法」「オクタントトレーニング」と、まさに手取り足取りの指導となりました。

「枝葉の技術を盗んでも仕方がない、根っこの部分を掘り起こせ」と、ずっと言い続けている私ですが、諏訪さんと小林さんに対しては十分その思いは伝わっていて、私としてはこの二人には私の枝葉の部分まで伝えるではなく教えたいと思っていました。

ですから、初参加の3人の方々にとっては、ある意味とてもラッキーな内容の西本塾になったのではないかと思います。

初参加どころか、深める会でもここまで枝葉の部分まで教えたことはなかったように思います。

そのことはきちんとお話ししてきたつもりなので、3名の方は学んだ技術を心して患者さんに還元してほしいと思います。

日曜日も終了後、会場の予約からベッドやメディシンボールなど備品の準備まで、すべてやっていただいた諏訪さんと小林さんと一緒に食事に行きました。

もうこのお二人は塾生という関係を超え同志であり仲間だと思っています。

彼らが将来、今以上に学び経験を積んでたくさんの方々のために役立てる人材になるお手伝いを、これからもずっとしていきたいと思っています。

そして昨日のラウンド、諏訪さんのゴルフ仲間で、年間60ラウンド近くこなしているという方と一緒にラウンドしました。

北海道でゴルフが出来るのは半年間くらいでしょうから、60ラウンドと聞いた時にはどんな人かと思ってしまいましたが、仕事の関係でのラウンドが多いと聞き、羨ましいような大変なような、まあ羨ましいの方が大きいですが、同伴者に気を使いながらのラウンドは正直あまり楽しくはないのが本音です。

その方はさすがにラウンドをこなしているだけのことはあって、アプローチやパターといった小技に長けていて、ある意味年配の方のような枯れたゴルフで、ご本人にとっての一番の悩みは唯一飛距離が出ないということだけでした。

そこで諏訪さんから私の話を聞き、飛ばしのヒントが得られればと、ご一緒することになりました。

練習場で拝見する限り、スイングは出来上がっていて、ボールをコントロールする技術は十分持っていると思いました。

ところが飛距離というか、ボールを強くとらえる、押すという言い方もあるのですが、そういう部分に関しては残念ながら二の次になっているようでした。

ゴルフは私のようにただ遠くに飛ばせることを喜んでいてはスコアにはなりません、コースを作った人との知恵比べというか、パー3・4・5それぞれに設定された攻略ルートをいち早く判断し、最終的にパターを使ってカップインする競技です。

そうと分かっていても、実際に良いスコアで回ることが出来るようになったとしても、最後まであきらめきれないのが飛距離の魅力なのです。

その方は失礼ながら想像以上に飛びませんでした。

30代半ばかと思われますが、ドライバーで200ヤードに届かないくらいの飛距離しか飛ばないのです。

スイングはきれいです、自分の思った方向へ打つこともできます、しかし、いかんせん距離が出ない、私と比べると60ヤードから下手をするともっと離れているのではということもありました。

そうすると当然残りの距離が長くなるわけで、長い距離を打つために大きな番手のクラブを持つことになり、正確にグリーンをとらえることが難しくなるのです。

その方はそういう経験をたくさん積んできたからこそ、グリーンを外してからのアプローチに活路を見出し技術を磨き、仲間から一目置かれるゴルファーに成長してきたのだと思います。

私に求められたことは、「飛距離アップ」この一点でした。

私の考えではよほどの年齢か、体力不足でない限り、今の進化した道具をもってすれば、どんな方でもキャリーで220ヤード、ランがでて少し転がってくれれば、プラス10ヤード、最低でも230ヤードという数字は可能だと思っています。

ではなぜ飛ばないか、飛ばないように打っているからだと思います。

飛ばしと方向性どっちが大事か、もちろん方向性です。

ただある程度の飛距離であれば、その両立は可能だと思います、と言うより、もっとしっかり振った方が方向性ももっと良くなると思います。

その方に教えた一番のポイントは、前傾した骨盤を、前傾角度に対してではなく地面に対して水平に回すという意識です。

逆に肩のラインは、前傾した背骨に対して水平に回して、上半身がめくれ上がらず左胸の真下辺りでボールを強くとらえることが必要です。


プロや上級者が教える理論は、もちろん正しいのでしょうが、その方も色々な人に教わってきたが、どうしても飛距離にはつながらなかったそうです。

それはなぜか、体の構造に沿って、どのタイミングで体のどの部分を、どう意識して使うかという、再現性のある理論を、きちんとお互いが理解できる言葉で説明し、実際にその動きを私が目の前でやって見せて、その結果が相手にとって納得できるのでなければ、もしその場では改善されたという結果が出たとしても、継続してできる技術には結びついていかないのです。

これはゴルフに限らず、私が指導しているすべてのことに通じることですが。

彼のドライバーはホールが進むにつれて、明らかな変化を見せてくれました。

飛距離が伸びているという結果はもちろんのこと、体の使い方やインパクトの感触、また落ち際のひと伸びなど、「ゴルフを始めて以来体験したことがない感触が、次々と襲ってきて鳥肌が立ちます」と、興奮して話してくれました。

もちろんドライバーだけではありません、フェアウェーウッドもアイアンも今までとは全く違う球筋で、高さも出るし距離も出る、自分の打ったボールじゃないみたいだと大興奮でした。

元々技術があるのですから、今のスイングに慣れて、変わってしまった距離感が、自分のものとなった時、おそらく長く停滞しているというハンディキャップが一気に減っていくと思います。

午後からの仕事のため早朝スタートで回っていただき、挨拶もそこそこにお別れしましたが、まさに「ゴルフ西本塾大成功!」と言えるラウンドとなりました。

今回は私もその方につられて、セカンドのアイアンも、短いアプローチショットも、何回か捕まったバンカーからのショットも、普段でないようなナイスショットを連発し、自称「講釈と練習場プロ」と自嘲気味な言葉が多い私ですが、途中からは「今日の西本は違うぞ、なかなか上手いぞ」と軽口を飛ばせる、自画自賛のプレーが続きました。

やはりゴルフは同伴者との相性というか雰囲気が大事ですね。

本当に楽しいラウンドになりました。

月に一度くらい一緒に回って教えてほしいと、社交辞令も頂きましたが、本当にそうしたいほど、その方も、そして会場となった「札幌北広島ゴルフ倶楽部」のコースも、私にとって素晴らしい印象を残してくれました。

本当に、あっという間の四日間でした。

いつもにもまして心身ともに疲労困憊ですが、気持ちを切り替えて仕事に臨みたいと思います。

さっそく参加者の方から感想が届きましたので紹介します。

西本先生 受講生の皆様
西本塾in札幌の二日間大変お世話になりました。齋藤です。
今回初めて西本塾に参加させていただいたのですが、大!大!大興奮であっという間の 二日間でした。
初日は西本理論の根底を説明していただきましたが、実際のスポーツ選手の例や実技を交えた説明はすさまじく説得力があり、とてもわかりやすかったです。
その説明の際の西本先生から伝わってくる熱気、真剣さ、迫力で聞いているだけでじわりと汗が出るほどでした。
私が個人の趣味でやっているダンスの内容も交えて話してくれたことに本当に感謝しています。
そしてたまに入るジョークにもたくさん笑わせていただきました(笑)
体作りから動き作り、伸筋の大切さ、広背筋の重要性、全身の連動などブログで書いてある内容を実際に聞き、見てみて自分の中で考えていたこと、わからなかったことがつながり目の前が晴れた気分でした。
その後の走りのトレーニングでは西本先生の走りを見て圧巻の一声!!継続して練習し、理解を深め色々な人に伝えていきます。
その夜の懇親会は、ただの飲み会ではなく西本先生、受講者の皆様全員の熱い話が聞けて、まさに西本塾の延長戦といった感じでした。
その場で私のちょっとした事実を話したところ、西本先生や受講者の皆様全員からいじられる形になりまして、話したことを少し後悔しています(笑)
二日目は受講者全員が治療家だったということもあり、操体法をメインとした治療、トレーニングの技術を、木の部分から枝葉部分まで細かく教えていただき、本当に今回参加してよかったと感じました。
からだほわっとの実技ではあまりの気持ち良さに見事に寝てしまいました。
改めて思ったのは、患者様一人ひとりと真剣に向かい合い、使う言葉、力の入れ方など1つ1つをその場に応じて使い分けなければ、これはまったく違ったものになってしまうということです。
今日、体の痛みもあるのですが、ストレスで胃がムカムカするという患者様がいらっしゃったので、さっそくからだほわっとを行いました。
揺れを止めたところで表情が柔らかくなり「胃がスーっと楽になった」という言葉をいただき、からだほわっと恐るべし!!と改めて実感いたしました。
次に西本塾に参加させていただくときには、今回学んだ事をより深めた上で臨みたいと思います。
本当にありがとうございました。
そして今回このような機会を作ってくれた、諏訪先生、小林先生のお二人に感謝いたします。


齋藤さんには、年齢が一番若かったこともあり、場を和ませる私からのいじられ役になっていただき感謝します。

私は夢中になると過度に熱くなってしまう所があり、あの時のようにガス抜きをさせてもらえると、皆さんに対しても私にとってもスムーズな進行が出来ました。

趣味として続けているというダンスの動きは、ある意味私が理想としている全身の連携・連動そのものですから。

そのことも含めて、会話の中で私自身が確認できたり勉強になる部分もたくさんありました。

小林さんとともに、地元の方々のためにご活躍ください。

その小林さんからの感想です。

この度は札幌までお越しいただきありがとうございました。
今回の2日目に関しまして先生が「枝葉の【花】まで」という言葉が現れていた1日でした。
また、珍しく全員が施術者という事もあり【花】まで見させて頂き感謝しております。
私の今回のテーマは関口グループのスタッフで、ブログだけを頼りに実践してきたスタッフが、先生にどう指摘されているか!!その部分を私自身も気付けていたかどうかが一つの焦点でもあり、今後も指導する立場として重要なポイントだと感じていました。
この点に関しての自己採点では65点、実技に関しての自己評価は50点。
回を重ねる毎に時間が経つにつれ、初心に戻る事がいかに大切か、正確に体現する事が重要であるかを認識しました。
ここ数ヶ月は【指導】する立場よりも【体現】する難しさを感じながら復習しておりましたが、改めて評価を頂き自分自身の動き作りが何よりも実験台であり、分かり易くまとめていかなければと、気付かされた2日間でもありました。
また、【言葉】の大切さ、そして正確に伝える大切さが身に染みる後半の1日でもありました。
また、お会いできる日まで札幌で受けた方と切磋琢磨できる環境を整えていく必要性と、それができるメンバーであったと今回感じましたので、復習予習を怠らず関口グループ内でも高めていきたいと考えております。
最後になりますが遠方からお越しいただきましてありがとうございました。
また先生が札幌に行きたい!!と言って頂けるように札幌のメンバーと高めていき、良い報告ができるようにしたいです。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
小林 敬


小林さんとは第1回以来、いえその前にツイッターを通じてのことを含めると、すでに2年くらいのお付き合いをいただいています。

お会いするたびに成長を感じます、そして何より凄いと思うのが分かったような顔をしないということです。

ブログを読んだだけでもう分かったような気になっている人や、一度西本塾に参加しただけでブログだけでは理解しにくかったところが分かったと帰っていく人もいます。

それはそれで悪いとは言いません、ただ何かが分かったと思った瞬間に新しい疑問が湧き出てきたり、分かったと思っていたことが実はまったく分かっていなかったり、そこから新しい何かを生み出してほしいと活動を続けているつもりです。

そんな私の思いを体現してくれているのが小林さんだと思います。

これからもよろしくお願いします。

背骨を使うということ

最近とくに時間の流れを早く感じてしまいます。

先々立てた予定が次々と目の前に迫ってきて、それらの一つひとつに真剣に向き合っているという充実感と、ひとつ終わるごとに残されたものが少なくなって行くような寂しさを感じたり、歳のせいでしょうか色々な思いが交錯しています。

もう何年かすれば、ある程度開き直れるというか、自分を客観的に見ることもできるようになるのかもしれませんが、今はまだ20年前と変わらない想いが自分を支配しているようで、不思議な感覚です。

金曜日からの札幌出張に備えて、明日の夜には広島空港横にあるホテルに前泊する予定です。

広島空港は市内中心部から離れているため、朝一の便に乗るのに万が一にも高速道路が通行止めにでもなってしまうと、代替えの交通機関では間に合わないことになってしまいます。

昨年もそうしましたが、私を待ってくださっている皆さんに、ご迷惑をかけることがないように万全を期して準備したいと思っています。

今回は、初めて西本塾と深める会を同時開催することにしました。

遠く北海道から広島に来ていただいた西本塾生の皆さんに感謝の気持ちを込めてこちらから伺うことにしましたが、昨年は初めて参加していただく方を対象の西本塾に、すでに受講していただいた方も同じ内容ではありますが、復習の意味で参加していただくという形を取りました。

今回初めて、初参加の方にも、本来深める会として参加したかった方にも、どちらにも満足していただける内容にしなければと色々構想を練ってきました。

残念ながら申し込みが少なく、新規が4名と深める会が3名そして、お二人は初日だけの参加ということになり、どういう構成にするのかなおさら難しくなりましたが、少人数の利点もあり、本来初日と二日目に分けて行う内容をミックスした形で時間配分していこうかと思っています。

ここにあるようなトレーニングマシンこそありませんが、必要な備品は小林さんと諏訪さんという強い味方が札幌には居て、しっかり準備していただいています、本当に感謝です。

どんな場所でどんな条件であっても最善を尽くす、私にはこれしかできませんが、今回も新しい試みが成功するよう頑張ってきます。

さて、札幌にはもちろん西本塾と深める会を開催するために、仕事として伺うのですが、西本塾に初めて参加していただいた際に書いていただいた参加動機が、趣味のゴルフを行っている人を対象にした施術環境を作りたいという諏訪さんのご好意もあって、前日の金曜日に諏訪さん小林さんと私の3人でラウンドをさせていただくことができました。

本当に楽しみにしていて、家族からは仕事に行くのかゴルフに行くのかどっち、とまで言われるほどでしたが、あいにくの雨にたたられ、その上ものすごく寒い日で、とても楽しめる状況ではありませんでした。

今年も諏訪さんが一緒に回っていただけるということで、明後日に迫ったニドムクラシックコースでのラウンドも、仕事と同様に心待ちにしています。

今回は天気も良さそうなので、豪快なドライバーショットをお見せすることができるよう、気合が入りすぎてまっすぐ飛ばないことが心配ですが、まずは楽しんでこようと思います。

ゴルフはもちろん趣味ですが、その体の使い方には私が提唱する西本理論のエッセンスをふんだんに取り入れることが、体を痛めることなく効率的にスイングできる秘訣のように思います。

コースに行けば平らな場所はありませんので、ナイススイングイコールナイスショットとはいきませんが、私のスイングも練習場では顔見知りになている年配のゴルファーさんたちからお褒めの言葉もいただけるようになってきました。

今一番重要なテーマとして取り組んでいることが、上半身を3分割で使うというイメージです。

このことはロッベン選手の練習風景を撮影した動画を見せてもらった時に、私の中にこれまで漠然としたイメージとしてあったものが、はっきりと言葉にすることができ、人に伝えることができるようになったものです。

人間の本体は骨盤、そして仙骨から積み上げられた腰椎、胸椎、頚椎で構成される背骨だと思います。

この部分の6方向への動きが人間の動作を構成しています。

6方向というのは、残りの圧着と離開、つまり隙間があるということを前提とすると、実際の運動方向は6方向になるという意味です。

数で言えば、仙骨1、腰椎5、胸椎12、頸椎7と計26個の椎骨があり、その間には椎間板という組織があって、それぞれの運動方向を確保してくれています。

「筋肉の仕事は骨を動かすこと」、それ以上でも以下でもない筋肉の仕事を上手に行ってもらわないと、せっかくこれだけの関節の数が与えられているのに、滑らかに動くことができなくなってしまいます。

たまたま今朝ツイッターで時々コメントをいただく方のブログに、私は試合を見ていませんが、昨夜行われた川崎対ドルトムント戦のことが書いてあり、今私がここでたくさんの方々に伝えている体の使い方そのものの差が、0対6という大敗に結びついたのではないかと思いました。

「90分間走り続ける能力ではなく、90分間頭と体をフルに動かし続ける能力」、これこそがサッカー選手に求められる能力であるということを訴え続けています。

それを可能にするために、走るという行為そのものに着目し、体の使い方を指導していますが、実はそのことも含めて、もっと根本にあるのが、「屈筋優位ではなく、伸筋を使って骨を動かす」ということが基本中の基本、根本の原理原則なのです。

屈筋を使うから力んでしまう、力んでしまうことで背骨が一本の棒としてしか使えないことで、26個の椎骨一つ一つに与えられた捻転という能力を使えなくしてしまう、その結果体を一体として動かす必要が出てくるため、地面の半力が必要な体重移動になってしまうのです。

その一連の体の動きは、相手から見ればすべてが予備動作として認識されてしまうため、相手の方が動きを先に読んで、動くことができるため対応が遅れてしまうことになるのです。

これを防止しようとして考えたのが静止ではなく、「アイドリング」という動きです。

いつでもどのタイミングでもどの方向にでも瞬時に動き出せる、前傾して腰を落とし半身になって対応するのではなく、骨盤を縦に揺らせて、自分が視線を向けた方に体が動き出す準備をするのです。

ここに、ロッベン選手の3分割のイメージが加わったことで、これまでの説明がより分かりやすく実戦的なものになったと思います。

いくら冷静な判断ができて、創造性豊かなプレーを行おうとしても、肝心な体自身が思ったように動いてくれないとしたら、これこそ机上の空論に終わってしまいます。

静止した状態から人間が動くというエネルギーを発動するためには、進みたい方向への前進、振り向きからの135度をフルに使った捻転、そして引力に任せる落下です。

この3つを最大限に活かすためには全身の関節を連動させることが必要なのです。

さらにはそれをもっと活かすためには、静止状態からではなく「アイドリング状態」を作って準備しておく必要があります。

走り続けるではなく動き続ける能力、それも体だけではなく頭も含めて、そのためには何が必要でどこを意識して動かさなければならないのか、根っこを掘る作業を続けていく中で、いろんなことが見えてきました。

けっして私が考え出したとかいうことではなく、おそらく人間はこうやって動いたら楽に効率的にと、先人が求め続けてきたものが少しずつ見えてきたのだと思います。

今日は本当はゴルフのスイングにおける3分割のイメージを文章にしようとキーボードに向かったのですが、昨夜の試合を想像しながら、やはりこの部分を真剣に見つめ直す指導者が出てこない限り、男子も女子も本質的な差は永遠に狭まっていかないように思いが強くなり、気づけばこういう記事になってしまいました。

いつまでたってもフィジカルの差だとか、個人の能力の差とか、経験の差とか、国民性の違いだなどと言っているようではまったく進歩はないかもしれませんね。

広島に帰ってくるまでブログの更新はありません、無駄足を踏ませるのは申し訳ないので書いておきます。

ゴルフで納得のスイングができ、諏訪さんをあっと言わせる飛距離のドライバーショットが打てたら、ツイートしたいと思います。

ああ、これ言っちゃうとツイートがないと、またやらかしたというのがバレバレですね(笑)

前回の記事にはたくさんの拍手をいただきました、ありがとうございます。

いつも閲覧者の数に比して拍手が少ないのを気にしていましたが、共感していただける内容にはちゃんと反応していただけることがわかりました。

いつも大した内容のことを書いているわけではありません、私が言いたいことを書いているだけですから。

では札幌でお会いする皆さん、よろしくお願いします。

楽に走るという感覚は良くないことなのか

走るという行為に対してポジティブなイメージを持っている人がどれくらいいるでしょうか。

走ることが好きで全く苦にならないという人もいるかもしれませんが、スポーツトレーニングにおける走るという行為は、けっして自発的なものではなく、やらされている走らされているというネガティブなイメージの方が強いと思います。

そんな中、私から走るという行為に指導を受けた人たちから聞かれる感想は、これまでの真逆なイメージを蜂起させるものばかりです。

「走っているのに疲れない、楽だから次の指示でいつでも走りだせる、走ることってこんなに楽しいことだっけ」、文字として読んでいるだけの方々には、よほどゆっくりと走っているのだろうというくらいにしか思えないはずです。

ただ、いくらゆっくり走ったとしても、そこから楽しいという言葉までは出ないと思いますが。

走ることは苦しくて辛くて、この辛さを乗り越えることで自分の限界を超え、新しい能力さえ手に入れることが出来ると、選手も指導者も疑うことなく信じてきたと思います。

実際に選手たちから聞いた学生時代の思い出話で、信じがたいような過酷な走りを体験し、あの頃を乗り越えた自分があって今があると、公言する選手を何人も見てきました。

人生にはもっと苦しいこと理不尽なことが次々と突きつけられてくる、こんな程度のことで音を上げているようでは将来困ることになる、そんなことまで思い込まされているようでした。

しかし、高校生や大学生のスポーツ選手に要求し、身に付けさせなければならない能力はそういう部分なのでしょうか。

そんなトレーニングの中から、スポーツ選手にとって一番大切な創造性や判断力という部分が確立されていくのでしょうか。

私がこの楽に走れるという感想をいただく体の使い方を指導しているのは、ただその言葉から受ける印象とはもしかしたらまったく逆なことかもしれません。

肉体的に疲弊し思考も正常に行えない状況で、本当の意味で技術を高め戦術を浸透させる練習が出来るのでしょうか。

たとえば2時間という練習時間の中に、体をいじめるという感覚のトレーニングの時間が30分あったとしたら、残りの時間、頭は想像性と判断力を維持しながら練習を続けることが出来るのでしょうか。

「その苦しい状況の中でも、頑張れるようにトレーニングさせているんだ」、そうでしょうか。

そこを目的にするのではなく、創造性と判断力、つまり頭を働かせ続けられる状態を維持しつつ、技術戦術の練習にもっとたくさんに時間を費やしてこそ、個人としてチームとしてのレベルが上がるのではないでしょうか。

私は楽をしろとか、させてあげるとか言っているつもりは毛頭ありません。

それどころか、もっとたくさん練習しろと言っているのです。

ボールを使い人を使い、実戦に近い状況でたくさんたくさん練習しなくて、強いチームなどできるはずはありませんから。

そういう練習が出来るようになるためには、ただ走るという行為で疲れてしまっては意味がないと言っているのです。

私はやったことがありません、見ているだけですが、サッカーの練習で特にミニゲームなどを見ていると、これが走りのトレーニング、フィジカルトレーニング、すべてを総合的に含んだ最高のトレーニングだと思うのです。

ピッチの中を素早い攻守の切り替えを繰り返しながら動き回る姿は、時間や距離を決めてただ走るだけのトレーニングの何倍もきついと思います。

そのキツイという感覚を、肉体にはできるだけ負担をかけず、頭の方が先にパンクしてしまうくらいフル回転させながらのゲームでなければ、試合に勝つための練習とは言えないのではないでしょうか。

そこに伸筋優位の体の使い方や体重移動また居つくという感覚を離れ、股関節を使ったアイドリングから重心移動や背骨の捻転を利用した動きだしを行うことで、肉体の負担を減らすことが出来れば、今まで以上に時間をかけて戦術練習が出来るはずなのです。

では私がフィジカルコーチとして行うトレーニングはないのか、もちろんたくさんあります。

器具を用いて体の連動を促すことを目的とした使い方、フォームや意識を指導したり、グランドレベルではそれらを総合的に利用して、無駄なくスムーズに動ける体の使い方を提案していきます。

それらを自由に駆使して動き回り、たくさん練習できる状態を作るのが仕事だと思っています。

たんに準備運動や故障者のトレーニングだけでは、私の能力は半分も生かせないでしょうから。

それでもまだ机上の空論というそしりは免れられないのが現状です。

それでも、心ある指導者の中には、現状に危機感を覚え、自分が指導する選手たちにもっと良いものを提供したいと考える人が出てきました。

私の考えを学び実技を体験してしまうと、このことを教えないで何を教えるのかとまで言ってくれた人もいます。

ただその指導者たちが、自分自身がお手本となって正しく指導するのには少しばかり時間がかかります。

実際に中途半端な理解で指導を続け、思ったような効果をもたらすことが出来なかったことを恥じて、改めて学びなおしに来てくれた人もいました。

本気でそう思ってくれた指導者と一緒に、選手たちを、そして指導者も含めて正しく指導し、結果を残していかないと、私が打ち上げた花火が、ただの空砲になってしまいます。

走るという行為は一つの技術です、「自らの意図(企図)した筋肉の収縮活動を反復継続して行うことが出来る能力」という、私の言うところの技術の定義から考えても、ただやみくもの歯を食いしばって走ることは、まったく意味のない行為でしかないのです

走るという行為に対して、正しい技術を身に付け、それを使ってそれぞれの競技に必要な個人の能力や戦術を浸透するために練習をたくさん行ってほしいと思います。

フィジカルとは、たんに体が大きいとか強いとかいうための物差しではありません。

勝つために必要な一つの要素にすぎません。

一日でも早くそういう発想から離れ、本当の意味でつらく苦しいトレーニングをたくさん行ってください。

私はそういう指導をしたいと思います。

目標を持つということ。

昨夜放送されていたSASUKEという番組を見ました。

この番組は放送当初から、おそらくほとんど全ての回を見ていると思います。

もう何回目になったのでしょうか、その時々の自分を重ね合わせ、テレビの画面を見ながら様々なことを考えてきたように思います。

私のいう技術の定義は「自らの意図(企図)した筋肉の収縮動作を、反復継続して行うことのできる能力」です。

まずは自分の体をどう動かしたいか、それぞれの目的を達成するために極限まで理想を追求してこそアスリート(競技者) と呼べるのではないでしょうか。

ですから私は、その目的を達成するためにマイナス要素となることがわかっている行為を平然と行ったり、こうしなければこうなれないと分かっていても、あれこれ言い訳をして本気で取り組まない人を相手にしたくはないのです。

SASUKEを見ていると、第3ステージまで到達する参加者たちからは、一切の妥協も感じられません。

人間の限界を超えるような過酷な設定をクリアして行くための努力は、他の競技スポーツ選手たちと同等かそれ以上のものがなければ絶対に無理だと思います。

もう10年くらい前になるでしょうか、40代も後半を迎え、一般的には下降線の一途をたどってしまう年齢ではありましたが、若い選手たちと一緒にトレーニングに励み、それなりに基礎体力や筋力にも自信があったので、その当時の年齢でもこれくらいのことができるんだということを証明したいという思いと、自分が指導してきた方法論を駆使して、この競技に本気で出てみたいという、40代後半の西本直という人間をどうやってトレーニングさせれば、その目的を達することができるのか試してみたいという気持ちが沸き起こりました。

私が選手の指導を請け負う時、それぞれの競技特性を分析し、どういう能力が必要なのかを分析します。

競輪選手の指導を依頼された時には、すぐ近くにある競輪場で、丸一日レースを観察し続けました。

野球の投手の指導を依頼された時は、その選手の過去のビデオを何度も繰り返して見ました。

サッカーのチームの時には、指導者の考え方を学ぶために著書を読み、できうる範囲でテレビで試合も見ました。

そうしなければ、何を目的としてトレーニングをして行けばいいのか、お互いがきちんと納得できる方法を提示できないからです。

SASUKEに関しては、私がどう頑張っても完全制覇などできるわけがありません。

私が目標にしたのは第1ステージの制覇です。

ここで試される能力は、いわゆる筋力や筋持久力よりも、バランス感覚や瞬発力といったものであるという分析の元に、これならその当時の私でも、もしかしたらクリアできるのではと考えました。

当然クリアできたとしたら、次に待っているのはそういう能力ですから、特に懸垂に関しては毎日必死に取り組みました。

応援してくれる人もありましたが、ネットで様々な情報を調べていくと、放送されていない部分ではかなりのけが人が出ているようで、想像はしていましたが、もし私がそうなってしまったら、それこそ元も子もないというか、たくさんの人に迷惑をかけることになるので、申し込みをするところまでには至りませんでした。

年齢とともに、現場での指導も、体の使い方を正しく教えるために、私自身がお手本を示してやってみせることはあっても、以前のように社会人野球の選手たちを相手に、3グループに分けて指導する際、人数が半端でペアが組めない選手のパートナーとして、フルに近いメニューを3回繰り返すなどという、今からは考えられないようなことは、もうできるはずもありません。

まあそんなことを日々行っていたからこそ、SASUKEに出ようなどという普通の人が考えないようなことまで考えられる状態だったのですが。

昨日の放送を見ながら、ふと自分のお腹周りも見て、出場している選手たちとの違いに、ちょっぴり寂しくなりました。

もうすぐ57歳、世間の同年代の人たちと比べたら、比較にならないような体ではあると思います。

先日も西本塾に参加していただいた方から、私の上半身特に広背筋から僧帽筋の発達した背中を褒めていただきました。

それでもこのお腹周りの脂肪はなんとかしなければ、またまた私の変わった性格が頭をもたげてしまいました。

50歳の時宣告された糖尿病のため、ほぼ一切の糖質・炭水化物を制限した食生活を送っています。

基本はたんぱく質と脂肪だけということになります。

私の体のエネルギー源は脂肪が代謝されたものですから、脂肪を取らなければ体はやせ細っていくばかりです。

たんぱく質の摂取はもちろん多いですが、それも筋肉を維持するために使われるだけです。

筋量は維持したい、体重も落としたくない、しかし脂肪は増やしたくない、その全てのバランスを取ることは今の私にとって非常に難しいことです。

脂肪を減らし、糖質炭水化物の摂取をもっと厳密に控えたとしたら、私の計算では体重が4キロくらい減るのではないかと思います。

そうすると63キロくらいになってしまうということです。

トレーニング量を増やし、筋量を増やしたとしても65キロくらいまでは落ちると思います。

試合を控えたボクサーのような体になってしまうかもしれません。

今の私にそんなことをする意味があるのでしょうか。

5年前糖尿病を宣告されたのは、当時引き取って一緒に暮らしていた母親が気づかせてくれたことだと思って、一病息災で他にはどこも悪いところはありません。

今の体や体力にもある程度は満足していますし、大きな問題はありません。

しかし、もしこれから私が本当に望むような指導環境が与えられ、対象のレベルがどうあれ、屋外を選手と一緒に走り回ったりトレーニングをしたりという状況になった時、今のままの体で十分だと言えるか、それが私の中で自信を持ってイエスと言えない状況なのです。

どんなに努力を重ねたとしても、そうやって自信を持って人前で動き続けることができるのも、あと10年できるかどうかだと思います。

67歳でそんなやつはいないだろうというレベルは維持していたいと思います。

それでもあと10年、現実にそんな状況が与えられるのかはわかりませんが、そうなってからでは準備が間に合いません。

明日そんな話が来ても自信を持って受けられるように、何度目かの本格的な動き作りのトレーニングと食事の管理で、自分が納得できる状態を作っておきたいと思います。

人間誰しもそれぞれの目標を持って生きているはずです。

私も自分なりに私の能力を必要だと言ってくれる誰かがいると信じて、昨日のSASUKEを見て思ったことを目標にして頑張っていこうと思います。


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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