遠隔地の方にも私の指導を届けるために、ネット環境を利用したやり方を考えてみました。

私のこれまでの経験を生かした人間の動きを見る感覚は、少し他の人とは違った視点があるようで、以前からスポーツライターの木崎さんの依頼で、様々な媒体に文章を寄稿してきました。

それらはあくまでも私個人の見解であって、本人やその周辺の人から依頼を受け、問題点を探り改善策を見つけ出す、などということが目的ではありませんでした。

それでも私としては、もし本人が私の書いたことを読んでくれたら、今以上の動きができるようになると確信して書いてきました。

様々な選手を取り上げましたが、おそらくは誰の目にも触れることはなかったかもしれません。

そんな私の視点に興味を持ち、また、こうしてブログや著書を読んでくれた人たちが、直接指導を受けるために、わざわざ広島まで来てくれます。

人によって予約する時間は、2時間だったり3時間だったり、中にはせっかく遠くから行くのだからと、午後の時間すべてと翌日の午前中のすべての時間をかけて指導して欲しいと希望してくれる人もいます。

どんな形であれ、私を頼ってきてくれた人に対して、限られた時間の中で、少しでも目的を達成することができるように必死で指導しています。

せっかく来てもらっても、定期的に通ってきてもらうことは難しく、二度三度と足を運んでもらえる人は少ないのが現実です。

せっかく縁ができ、私の考え方や実際の動きを学んでくれた人たちを、どうやってフォローしていくかというのが、現実的な問題となっています。

そんな中、先日福岡から来てくれた中学生の長距離選手のお父さんから、帰った後もレースの動画を送るのでアドバイスをして欲しいと、正規の指導料とは別に、その分の料金を支払って帰られました。

もちろんこちらから要求したものではありませんでした。

これまで料金を払ってでもフォローをして欲しい、という申し出を受けたことはありませんでした。

質問のメールを送ってきたり、中には試合を見に来て欲しいとか試合の動画を送りつけてくる人もありました。

私がこれまで書いてきた動き分析の記事には、ちゃんと原稿料が発生して対価をいただいています。

仕事として行い、文章にしてきたもので、趣味で動き分析をやっているわけではありません。

当然ですが、自分の書いたものには責任を持っています。

だからこそ本人に読んで欲しいと思うのです。

結果責任を伴わない一般論を書くために、多くの時間をかけるほどの余裕はありませんから。

試合をテレビ観戦しながら、リアルタイムでツイートすることがありますが、私にはこう見えるということをつぶやいているにすぎず、もちろん本人には届かないでしょうが、言わずにはいられないという気持ちを言葉にしています。

今、お父さんとはラインのやり取りや動画を送っていただくことで指導を継続しています。

今回のことを契機に、遠隔地にお住まいの方でも、こういう形の指導もできるのではないかと考えました。

例えば30分以内で動画を送っていただき、どういう問題点があるのか、どういうところを見て欲しいのか、具体的に希望を言っていただき、一週間以内にそれを分析し、まずはメールなりラインを使って文章でお答えし、その後、日時を決めて無料通話を使って30分以内で直接やり取りをする、こんなやり方はどうでしょうか。

一つの分析動画に対して料金は5000円とし、事前の振り込みを原則とします。

今までこんなことを考えたことはありませんでしたが、もし本当に希望してくれる人があるのなら、こうしてきちんとシステムを作ってしまった方が利用しやすいと思います。

これまで指導を受けてくれた人、またこれまでまったく私と面識がない人でも構いません。

スポーツ競技も問いません、人間の動きそのものを見直すきっかけと、その後の継続した指導を実現するためには、こういうやり方も必要なのではと考えました。

最新技術に疎い私でも、メールで送られてくる動画を見たり、ラインでやり取りをすることはできます。

便利な時代になったものです、もっと良いやり方があれば提案してください。

私の能力を必要としてくれる人のために、色々なことに挑戦してみたいと思います。

こういうものを使えばいいのにとか、私の知らないアイデアがあれば、ぜひ教えていただきたいと思います。

またご意見やご希望があれば、このブログのコメント欄に送ってください。

私だけが見て、表に出すことはありませんので安心して送ってください。

もしコメントを表に出してもいいと言われる方は、その旨書き添えていただけるとありがたいです。

どんな方がこの企画に参加してくれるのか、とても楽しみにしています。



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19期生からの感想その3

今回の西本塾、5名の方に参加していただきました。
今日紹介する二人で、すべての方が感想を届けていただいたことになります。

西本塾では終了時点に、学んだことを実践した後でいいから、感想を届けてもらう所までが西本塾であるということをお話しし、半強制的に感想を要求していました。

それは私が真剣に伝えたことをどう感じ、どう活かしてくれているのか、私に教えて欲しいからです。

過去の受講者の中で、送ってくれない方がありました。
お一人はそれが予想できたというか、申し込み自体を本人がしていなかったということが分かって、いったい何をしに来たのだろうという思いになりました。

それ以来強制ではなく、あくまでも本人が私に伝えたいことがあればという形をとっています。

私が伝えたことを誰かに伝える手段は、言葉と文字です。

だから送っていただく感想を読めば、それぞれの理解度や本気度を推し量ることができます。

今回の5人も、誰がどうとは言いませんが、読んでいただいている方は、それぞれの方の西本塾、ひいては私に対する向き合う姿勢を含めて感じるところがあると思います。

では紹介します。

西本先生この度は第19期西本塾を受講させて頂き、ありがとうございました。 
とても充実した2日間でした、身体の話から始まり、身体の使い方をしっかりと伝えて頂きました。

「体作りから動き作りへ」ということがどのようなことなのかをしっかりと学ばせて頂きました。
特に、骨・筋肉・靭帯についてとてもわかりやすく伝えて頂きました。

このような2日間で感じたことは多数あります。
今もこれからも自分には、多くの伝える人達がいる環境です。
伝えていく立場としての責任を再確認させられました。

以前に頂いた『学ぶことをやめたら教えることをやめなければいけない』という言葉が身にしみます。

そのためには、目で見せる見本が重要であり、そのためには知識が重要であり、そして伝え方が重要だと思います。

今、『3・5・7理論』や筋肉や骨を復習していきながら、自分自身で『フライングバックトレーニング』や『操体法』をして自分の身体と向き合っています。

骨盤の足の付け根の骨がどのようになっていて、そこに靭帯がまきつくようになっていて、それを刺激することで身体を楽に動かせること、屈筋伸筋の使い方、広背筋の使い方で力をより生めて観ることにストレスがかからないこと、身体は連動していること、などなどです。

これまで自分が触れてきた、コーディネーション、スポーツビジョン、シナプソロジー、初動負荷が今回の2日間で学んだことで、色々なことが繋がりました。
これは自分の解釈ですが、この2日間で学んだことは、これらの大元にあるものではないかと感じました。

これからもっと自分の知識、自分の出来ることを少しでも増やしていかなくてはいけないと思っております。
この2日間はとても刺激的なものになりました。

西本先生、智志さんをはじめ受講者の皆様にお会いでき、学ばせて頂いたことは、自分の財産となりました。
今後も何卒よろしくお願い致します。

柴村 和樹

柴村さん、他の4人から送られてきた文章と自分が書いたものを読み比べて、どんな気持ちになっているでしょうか。

これを読んで、最初に送られてきた受講動機を読んだ時と同じような気持ちになりました。

言葉を綴る練習も必要ではないでしょうか、これ以上は言えませんが・・・。

先日西本塾19期でお世話になりました、松本圭介です。

西本先生、智志さん、奥様、先日は2日間ありがとうございました。

この1週間、学んだことを振り返りながら、実際に実践してみたことをふまえて、感想をお伝えしたいと思います。

自分が西本塾を受講した目的の一つとして、目先の方法論を学ぶだけではなく今後トレーナーやコンディショニングコーチとして活動していこうと考える上で自分の根本となる考え方を作り上げていくこと、というものがありました。

その目標は達成できたと思っています。

この2日間を通して、身体は丸ごと一つのもので、連動しながら動いていること、動き作りの結果、身体が出来上がるということ、

良い動きと頑張ることは違うということ、など挙げればきりがないですが、様々なことを学びました。

そのどれもが自分にとっては新鮮で、これまでの考え方が、まさにひっくり返ったように感じています。

伸筋と屈筋の違いのお話では、自分はいままで腹筋にグッと力を入れた状態の方がより大きな力を出すことができると考えていたのですが、実際に体験してみてその考えがひっくり返りました。

実際にサッカーの中でも、リラックスしているように見える選手が当たり負けしないことが多々見られますが、それは伸筋をうまく使っているからなのでしょう。

この1週間、サッカーのトレーニングでフライングバックトレーニングや肩甲骨と股関節を連動させた走りをとくに意識して実践してみました。

いままでより気持ち良く動くことができますが、まだ意識しなければこれまでと同じ動きになってしまいます。

ここに関してはもう少し実践してからまた感想をお伝えしたいと思います。

また、自分は智志さんにからだほわっとを行っていただきましたが、あのなんとも言えない気持ちよさはぜひ身近な人にも感じてもらいたいと考え、実践してみました。

そうしたところ、幸せな気持ちになると言ってくれた人や、血が全身を巡って身体が温かくなってきたと感じてくれた人、いままで感じたことのない気持ちのいい感覚と伝えてくれた人など、人によって言い方は違いましたが、全員が気持ちよかったと答えてくれました。

さらに、始める前は首が身体の中央からずれていたものが、終わる頃にはまっすぐになっていたり、腰痛が軽減したりと実際に身体の変化としても現れました。

腰痛を持っている人にはその後膝倒しなども実践してみましたが、動かしていくうちに良くなっていくのが不思議なようで、進めていくたびに驚いていました。

西本塾での2日間、1日目に遅れて参加することになってしまった自分に対しても、西本先生は本気で接してくださり、とても感謝しております。

この2日間は今後の自分の活動にとって非常に大きな意味を持った時間だったと思います。

今後も学び続け、さらに成長していきたいと思います。

西本塾19期 松本圭介

松本君はまだ大学生ですが、今までも様々なことを学んできたと思います。
それはそれでとても大事なことだと思いますが、そんな知識や技術以前に身に付けておかなければならない心構えや、人間そのものを相手にするという覚悟が必要なことにも気づいてくれたと思います。

理由があるのだから遅れて当然という言い方にカチンときましたが、それがなぜなのか二日間を通して理解してくれたと思います。

西本塾は全員で作り上げる学びの空間なのです。

二人ともサッカーに関わる仕事をしていこうと考えていると思います。

他の参加者の中には、介護の仕事で高齢者の方と関わっている方もおられましたよね、スポーツ選手も高齢者の方もみんな同じ人間です、それぞれに熱い気持ちをもって接していかなければ結果など出せるはずはありません。

お二人を含め、参加していただいた5人の方それぞれに、大きな期待を持っています。

また良い報告をいただければと思います、様々な思いを届けていただきありがとうございました。


19期西本塾生からの感想その2

西本塾を受講してくれた人たちからの感想を続けて紹介します。

その前にいくつかのことを書きます。

一つはつい先ほど、私がサンフレッチェ広島に在籍している頃から20年以上にわたってお世話になっている(株)エープライムの仲田清克社長さんからお電話をいただきました。

広島のオフィシャルサプライヤーとして総合ビタミン剤を提供していただいたことが縁で、私という人間に興味を持っていただき現在までお付き合いをいただいています。

3年前にJリーグのチームで仕事をすることになり、久しぶりの大舞台に仲田さんもとても喜んでいただきました。

それがあんな形で辞めることになり、何のご挨拶もできないまま広島に帰ってしまったため、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

今回2冊の本の出版に関わったことで、私が元気で頑張っていることの証として本を送らせていただきました。

久しぶりに直接お話をさせていただき、安心していただけたと思います。

私の本の文章は、ライターに依頼することなく、全て自分で書いていることを伝えると、昔の私からは想像もつかないくらい、一般の方が読みやすい平易な書き方ができていると褒めていただきました。

もう一つは、先日指導を受けにきてくれた中学生の長距離選手のことです。

お父さんからレースの動画を送っていただき何度も見ましたが、まさに私が教えた通りの走りを再現してくれています。

定期試験明けで練習が足りておらず、1週目に豆が破れるというアクシデントがあったようで、記録的には目標と程遠いものになったようですが、走り方に関しては見ていて嬉しくなりました。

名前はありませんが、「西本走り」と皆さんが呼んでくれている走り方はドリルの最終形ではなく、どんな競技であってもこうやって走ることが効率的で効果的であるという、私にとっては正に最終形の走り方なのです。

しかし、指導を受けたサッカー選手にしてもまだまだ肘を曲げて、過去の走り方と決別するところまではできていません。

現実として、直接その後の走り方を見るチャンスは少ないのですが、今回初めて私が教えた通りの走り方で実際の競技に臨んでくれる選手の姿を見ることができました。

明らかに他の選手とは違いますから、きっと何をしているのかと話題になったかもしれません。

私から見れば、一緒に走っている他の全ての選手の走り方がキツそうでかわいそうになります。

なぜみんな私が提唱する走り方をしないのだろう、知らないから仕方がないですし、もし知っていたとしても他の選手と違う動きをするのは勇気がいると思います。

何とか残されたレースで、目標としている自己ベストを更新して欲しいと思います。

人が当たり前だと思っていることを自分もそう思っていては何の進歩もないとは思いませんか。

さて、ここからが受講者の感想です、お読みください。

【西本塾を受講して】
西本先生、奥様、智志さん、二日間ありがとうございました。とても貴重な経験となりました。
そして第19期塾生の皆様、本当にあっという間の二日間でしたがありがとうございました。

これまで医師や理学療法士、トレーナーが講師を務める色々な勉強会に参加して来ましたが、この西本塾は一味も二味も違うものでした。

座学や実技の中で教えて頂いた知識と技術もさることながら、トレーナーにとってもっと深い大切なところ、最も必要と思われるところを学べた二日間でした。
知識や技術を学ぶセミナーではなく、まさに塾という名がぴったりだと思います。
西本先生の選手・クライアントのためにという思いは想像以上で、もちろん私も自分なりに精一杯 やってきたつもりですが、まだまだ改めなければならないことがあると痛感しています。

西本理論は先生もブログに書かれているように客観的なデータに基づく理論ではないかもしれません。
しかし、ブログを読み、直接解説して頂き、自分の目で見て、体験し実感して、改めて選手をみて、再考し、納得させられる理論でした。

あらゆる選手にとって必要な考え方で、本当になぜ普及していないのか不思議なくらいです。

実際に、片脚立位が苦手なアスリートにオクタントトレーニングとフライングバックトレーニングを行ったところ、トレーニング直後に動きが改善し、見違えるように片脚立位での動きが良くなりました。
単にバランス能力の問題だったのではなく、これまでは体が連動し ていなかったのだと思います。
パワーとスピードには長けた選手なので、実際のプレーでも変化が見られると思うと今後が楽しみです。

これまでの体作りから動き作りへシフトしていきたいと思います。
上を見ればキリがないですが、同世代では身体は大きく筋力も十分であるにもかかわらず、なかなか思い通りのパフォーマンスを発揮できない選手を数名指導させて頂いており、そんな選手たちに希望を与えられるように思います。

決して分かった気にならず、奢らずに精進します。

西本走りはマスターするには、これまでの動きや意識を消すのに時間がかかりそうですが、ドリルから確実に行い、あのほんの少しの練習時間でも感じられた感覚を磨き上げて身につけられ るようにしたいと思います。

これまでは走ることが辛くしんどくて苦手でしかなかったのですが、西本走りは全く違った身体感覚がありました。
まずは自分で動けるように練習し、それを正しく伝えていきたいと思います。

また「人の身体は部分の集合体ではない」という言葉にハッとさせられました。

もうすでに当然のことと思っていますが、塾に参加する前の自分には抜けていた考え方でした。
人間の身体を全体として捉える、さらには気持ちや精神的な部分も含めて考えることの重要性を再認識しました。

先生は「メンタルトレーニングは必要ない」とおっしゃっていましたが、頑張らずに頑張る、思いの強さ、身体への意識、が大切になる西本理論はメンタルへのアプローチも十二分に成されると感じました。

体験させて頂いたオクタントトレーニングは、確実に行えれば動きのトレーニングだけにはとどまらないものだと思います。
自分のように力任せになったりしてはダメですが…自分の身体をコントロールする能力、力まず力強く素早く反応する集中力などが求められ、動きもメンタル面も鍛えられるトレーニングだと感じました。

今回、本当に素晴らしい経験をさせて頂きありがとうございました。
これからも困っている選手やクライアントの力になれるように考え実践して いきたいと思います。

以上です。今後ともよろしくお願い致します。

西本塾 第19期生 伊藤孝信

西本先生、奥様、智志さん、そして参加者の皆様、この度の西本塾では大変お世話になりました。とても濃密な熱い2日間でした。本当にありがとうございました。

著書やブログなどから伝わってくる西本先生は、私の中では大変厳格な方でしたので、スタジオの扉を開ける時は緊張しておりました。
扉を開け、受付の奥様の笑顔で少し気持ちが和らぎました。

人生も半ばを過ぎ、これまでの人生を振り返るにあたり、もう少し出来る事があったのではないか、まだまだ学ばなければならないと考えていました。

残りの人生を人のお役に立てる仕事がしたい、心身の悩みを抱えておられる方に寄り添い、その方が笑顔になられ、元気になっていかれる過程を一緒に歩んでいけたら素晴らしいだろうと思っていた矢先に西本先生の著書に運命的に巡り合いました。

本来人間が持っている正しい体の使い方、自然治癒力を学びたい、そのために、知っていなければならない事、それをどう使えばいいのか、西本先生に教えを請いたいと思ったことがきっかけでした。

参加者の皆様の受講動機と西本先生のコメントお聞きしながら、皆様のお仕事や抱えておられる問題点などを知る事ができ、更に気が引き締まりました。

西本先生の著書やブログなどを拝見し、わかったつもりでいた事も、実際に説明していただく事で、すっと入ってくる事や認識がずれていたと再確認するものがありました。

「3・5・7理論」、「アクチン、ミオシンの関係」、「屈筋と伸筋」、「ケガをしにくい身体の使い方」、「歩くから走るへ」等々すべてが私にとって年甲斐もなくワクワクするものでした。講義を受けることで、身になる部分が多かったと感じました。

マシンを使った実技では、屈筋優位、伸筋優位で動作をした際の違いがはっきり認識でき、身体が素直に反応してくれている事を感じました。「百聞は一見に如かず」を多く体感しました。

理論を説明する際に、実際に教える側が、自分の身体を使って体現して伝える事が出来ないと相手に正しく伝えられないという事がはっきり認識できました。

実際の動きを目の当たりにする事、体感する事で、感じられるもの、見えてくるものがあります。
しかし、自分が企図した筋肉の活動を行う事が出来ない、正しい動きをしようと思っていてもできない事を痛感させられたことも事実でした。

私は2日目の走りの部分で、なかなか西本先生の言われる走りが体現できませんでした。
自己管理を怠っていた事も事実ですが、知らぬ間に屈筋優位で動いてしまっている自分がいました。

他の参加者の皆様は汗もかかずに動いておられましたが、私一人、滝のような汗を流しておりました。
あの運動を屈筋優位で全て動いていたら、私は早々にリタイアしていたと思います。

次の日はかなりの筋肉痛に襲われました。しかし、筋肉痛の中でも、背中を意識した動きをすると意外に動けており、改めて伸筋の大切さを感じています。

もう一つ実感できた事を、帰路をノンストップで3時間半運転したのですが、いつもであれば、腰痛に背部痛が出るはずが、全く痛みもなく、疲労感も全くない…これは驚きでした。実感させていただきました。

オクタントトレーニングは、先生と塾生の真剣勝負と感じ、こちらも力が入ってしまいました。

西本先生から「背骨を動かす事で、人間の内側である脳に直接アプローチできるんだよ!」と教えていただいた時は、目から鱗が落ちました。

職場に戻り、まずは背中に意識を向けていただくことから始めようと、早速、高齢者の皆さんとの運動時に背中を意識していただくメニューを無理のない範囲で取り入れています。
運動の最中にも事あるごとに背中を意識していただくように声掛けをしています。

また、からだほわっとをご本人の了解を得て、数人の方に行わせていただきました。
最初は何をされるのかと感じておられた方も、第2-3趾間辺りで目を閉じてしまわれました。
中には「気持ちが良かった。何だか熱くなってきたよ。足が軽くなったけん、歩いてくるわ」と廊下へ散歩に行かれる方もおられました。

また、子供が大腿部、膝関節周囲の痛みを訴えており、歩行時にも痛みがあったのですが、からだほわっとを行ったところ、「まだ少し痛みはあるけど、すごい!楽になった」とスムーズに歩いていきました。
妻は「温かいわ、全身に血が流れていく感じがする」と夢の中へ、継続し、自分のものにしていきたいと思います。

歩き方も、いただいたレジュメの一つ一つの動作を確認しながら実践しています。
連動を感じる事が出来る瞬間があります、まだ瞬間的ですが…。
全身が連動する感覚を感じられるよう継続していきます。

今回の西本塾で今の自分に不足しているものは何かが明確になりました。
これからはそれをどう埋めていくかを考え、実践し、検証し、次の段階へ歩を進めていきます。

魂で学んだ事を、残りの人生に生かし、「この人なら」と思っていただける“人間”になるべく努力を惜しまず自分に向き合っていきます。枝葉の部分に多くの目を向けてきた自分を改め、自分と向き合い、身体と向き合い、ひいては人間の本質、物事の本質を究めていきたいと思っております。

最後になりますが、日々お忙しい中、またハプニングに対応され、疲労もある中、私たちに時間の許す限り全てを伝えようとして下さった西本先生、常に私たちの後ろにいる誰かのためを考えて下さる「魂の授業」をありがとうございました。熱いものを感じ、感極まってしまいすみませんでした。

笑顔で迎えてくださった奥様、様々な準備をしていただき、大変お世話になりました。ありがとうございました。

疲労もある中、私たちにデモンストレーションをしてくださった智志さんありがとうございました。
そして的確なアドバイスもありがとうございました。智志さんの醸し出す雰囲気には人を癒すパワーを感じました。

そして参加者のみなさん、運動不足の私を温かく見守ってくださりありがとうございました。
この出会いに感謝し、出会いを大切にしていきたいです。お互いのフィールドで学びを継続していきたいですね。
皆さん本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

第19期西本塾生  鷲見 洋

お二人から届いた感想、それぞれ年齢が違い環境も違うのですが、共通して感じることは本当にだれかの役に立ちたいと思って仕事をされていることです。

真剣に学んでくれたことが、二人の言葉から皆さんにも十分に伝わると思いますので、私からは最小限のコメントを添えさせていただきます。

鷲見さんは、最初お電話で申込をいただきました。
その時の声や話し方から想像していた通りの真剣な受講動機が届き、もし今回の参加者が鷲見さんお一人であったとしても、この方のためにお役に立ちたいと心から思いました。

私の方が幾つか年が上ではありますが、私は鷲見さんよりだいぶ遅れて、同じような考えを持つに至りました。
鷲見さんのような優しい気持ちで人に接しているかと言われると、まだまだとんがっている部分がたくさんあると思います。

こういう方にお世話していただける高齢者の方は幸せだと思います。
周りの全ての方を幸せにする雰囲気を持った鷲見さんのような人間になりたいと思いました。

伊藤さん、これからの伸びしろは無限大だと思います。
教科書的な指導で伸び悩んでいる選手たちを、しっかり導いてあげて欲しいと思います。

私にとって西本塾は、今の私という人間の存在そのものとなっています。

この3年近くの月日と、ここで出会った人たちが、もう60歳が近くに迫った私という人間を、今までと違った方向に導き育ててくれています。

本当に有難いことだと感謝しています。


頑張ることの意味、西本塾参加者の感想を絡めて。

西本塾や深める会、そして個人指導を含めて、私の指導を受けに来てくれる人たちは本当に真剣で一生懸命さが伝わってくる人ばかりです。

その一生懸命さが結果に結びつかないというか、本人の目指すところから離れてしまっているような気さえすることがあります。

そのことを書いてみようと思います。

先ずは今回5人の参加者の中で一番最初に送ってくれた「Iさん」からの感想を紹介します。

本来、ここへ来て学んだことを堂々と公言して欲しいのですが、今回は諸事情により匿名でという本人からの申し出がありましたのでそうしました。

西本先生、奥さま、智志くん二日間ほんとうにありがとございました!

帰り道の車の中で二日間で学んだことを振り返っている内に休憩することも忘れ、あっという間に家についていました。

1日目の座学では、最初の受講動機の発表のときに、緊張のあまり周りが見えず、皆さんに向かってという先生の言葉を聞いていたにも関わらず、壁に向かって話をしてしまいました。

自分の中でいっぱいいっぱいなることは二日間の中で何度もあり、その度に、周りが見えていないこと、話についていけず、考え込んでしまい、話が頭に入らず、ついさっき話しをして頂いた内容をまた質問してしまうなど、厳しく指摘していただきました。

自分のことばかりになってしまうことで、この場で参加者の皆様にご迷惑をかけてしまったこと、個人ではなく、5人で受講していることで、周りを見れば参考になることはたくさんあるのに、それを生かせなかったことを反省しています。

講義は体作りではなく、動き作りの大切さ、屈筋と伸筋、筋肉繊維のアクチンとミシオン、3・5・7理論など、ブログで読んではいたのですが、実際に話を聞くとそういうことなのか!と府に落ちました。

読んで理解したつもりになっていたことが、つもりだったことに気付かされ、改めて、言葉を理解することの難しさを実感しました。

そして、折れない腕、体のぶつかりを実際にやってみて、文書を読むこと目でみることより、伸筋の大切さが頭と体で実感できました。

2日目の実技では、実際にほわっとを体験し、ほんとうに寝てしまいそうで気持ちよく、このままずっといたい気持ちでした!

1日目の座学を2日目に実践してみて、実際にやってみると動きが全くと言っていい程できなくて、頭ではこうしたいのに、しているつもりだけど、体は動いていないことばかりで、体を思った通りに動かせるようにすることの大切さ、難しさを実感しました。

そして智志くんの見本の動き、体の作りをみて、正しいトレーニングを継続することの大切さを感じました。

今回西本塾に参加したことで、参加者の皆さんの仕事に対する思いや、夢、取り組みを知って、自分の今の考えの甘さを認識できました。

特に鷲見さんの話には、とても感動し、こういう風に自分の思いを自分の言葉で伝えられる人なりたいと強く思いました!

二日間で学んだことを実際に継続し、今回できなかったことが、伝える側になったときのいい例えになるように、今後も、体を理解し、意図した動き、走りができるようにしていきます。

また言葉の大切さを実感できたので、口下手だと言うのは、伝えることを放棄していることと同じなので、言葉にできるように思いを伝えられるように、まずひとり操体で説明しながら言葉の練習していきます。

参加者の皆さん二日間ほんとうにありがとございました!

そして、西本先生に出会えたことが、人生の分岐点になったと自分は思っています!
深める会にぜひ参加したいと思っています!よろしくお願いいたします!

二日間ほんとうにありがとございました。

Iさんの真剣な学ぶ姿勢は、参加してくれて人には十分すぎるくらい伝わったと思います。
しかし、本人も認めているように、私を含めて7人と同じ空間に居るということの意味が残念ながら分かっていないようでした。

私が話したことを他の人がどう受け止め、どういう反応をしているのか、自分に向けられた言葉ではないと耳に入っていないことが多々ありました。

私から発せられる言葉は全て等しく全員に向けて発しているものです、直接関係ないからと聞き逃していてはもったいないのです。

周りを見る目、全体の雰囲気を感じる感性、これこそが私が参加者に求めている一番大きな能力かもしれません。

過去にも同じような方が何人もいました、真剣であるがゆえに周りが見えなくなってしまう、まさに私がそういう人間でした。

しかし、何度も繰り返しますが、私がなぜこうやって人に伝えることを行っているかというと、いま目の前にいる人間を通して、私が出会うことのないだれかの役に立つことができるかもしれないと思っているからです。

だから口下手でとか文章を書くことが苦手なのでと言われると、そういう人間が何を学んでも、それをどうやって伝えるのですか、ということになりませんかと言いたいのです。

自分だけが分ったつもりになるなというのはそういうことです。

伝える手段は先ずは言葉です、上手いことを言えと言っているのではなく、相手のために自分の思いを全てぶつける覚悟が必要なのです。

どんなに頑張っても伝わらない相手には伝わりません、それでも自分がベストを尽くしたと思えば、失敗だった自分の力不足だったと思う必要はなく、次のだれかに伝える練習をさせてもらったと思えばいいだけのことです。

Iさんはこれから少しずつそれができるようになるはずです、私との出会いが良い意味での人生の転機となる事を願っています。

さて、同じように体の使い方走るという行為の指導を受けてくれた選手たちが異口同音に言うのは、せっかく効率の良い体の使い方、無理なく移動できる走り方を身につけて、それぞれの競技でいままで以上に動き回れるようになったにもかかわらず、指導者や保護者また仲間の選手からも、「もっと頑張れるんじゃないのか真剣に走れ」と、いままでの固定概念の中からは想像もできない動きを評価してくれるどころか、真面目にやっていない力を全て発揮していないと非難されてしまうというのです。

頑張るということはどういうことなのでしょうか、以前指導したチームでも試合終了の笛が鳴った瞬間にピッチに倒れこむ相手チームの選手を横目に、冷静な表情で立ち続ける選手たちに対し、もっと頑張れたんじゃないのかもっと走れたんじゃないのかと非難されることがありました。

試合に勝っていれば言われることもなかったのかもしれませんが、ゲーム自体は支配していたにもかかわらず結果として負けてしまうという試合が続いていたので、そう言うことを言いたくなる気持ちも分からなくもありませんでした。

私が選手に求めたのはフラフラになり足がつりそうになりながらもがむしゃらに走り続ける能力ではなく、自分の持っている技術を最後の最後まで発揮し頭と体を動かし続ける能力で、それによって監督が考える戦術を最後までやり通すことができる選手を作ることが私の仕事だと思っていました。

まだまだ日本のサッカーは、というよりスポーツ全般でしょうが、歯を食いしばり脇目も振らず走り回り、試合終了と共に精魂尽き果てたようにその場に倒れこむことが、頑張ったことの証になってしまうようです。

今回の受講者の中にも育成年代の指導者がいましたが、自分たちはそれが正しいと思ってプレーしてきたかもしれないが、この二日間学んだことでそういう評価しかできない指導は卒業して欲しい、本当の意味での頑張れる選手を育てて欲しいとお願いしました。

130人を超える西本塾で学んでくれた人たち、個人指導を受けにきてくれた選手たち、みんなでつまらない固定概念や常識を打ち破っていきましょう。

もう私に指導を求めてくるサッカーのクラブはないようですから、いま現在サッカー自体に対する強い思い入れはありませんが、本気で日本のサッカーを強くしたいと考えている人はたくさんいます。

時間はかかるでしょうが、まずは指導者の意識を変えること、育成年代の選手たちが私の言っていることを当たり前だと思ってくれるようになること、それが日本のサッカーがW杯で優勝するというレベルになって行く唯一の方法ではないでしょうか。


人を指導するということ。

週末に行われた第19期西本塾、無事に終了しました。
参加してくれた5人の皆さんお疲れ様でした、そしてありがとうございました。

驚くほどの時間をかけて車を走らせ参加してくれた人もあり、まさに身に引き締まる思いでした。

締め切りを過ぎてから申し込んできた人あり、直前に開始時刻に間に合わないと言ってくる人ありで、私の性格を既に知っている西本塾生の方々はきっとどんな幕開けになったのかと、他人事ながら心配になったのではないでしょうか。

当然ですが私からきつい言葉を一言どころか何度も言われたことは想像どおりです。

お金を払って参加する講習会で、なぜここまできついことを言われなければならないのかと思われたかもしれませんが、西本塾はただ私の知識や経験をお金をもらって伝える会ではないことは何度も書いてきたはずです。

送られてきた受講動機を読んで、この人になら伝えたい、この人の後ろにいる私が出会うことのないたくさんの人たちに、私の思いが届くかもしれない、そう思って受講者を選び一人一人と真剣に接しています。

詳しいやり取りは、感想が届いたときに改めて紹介させていただきます。

金曜日にアップした息子のコメントに対して、たくさんの方が応援の意味を込めて拍手のボタンを押していただきありがとうございました。
息子にとっても大きな励みになると思います、本当に感謝です。

さて、先々週から先週末と、いわゆる施術の仕事ではないトレーニングの指導が続きました。

競輪選手から始まり、中学生の長距離ランナー、地域リーグに所属する若いサッカー選手、戦力外になったうえに膝のケガで手術を受けやっとトレーニングを開始し再起を目指すサッカー選手、趣味でマラソンに挑戦し続けている私より年長のランナー、そしてまさに動きづくりを目的としてトレーニングを続けているサッカー選手と、それぞれがそれぞれのレベルで目標に向かって真剣に私の指導を受けてくれました。

どなたかの紹介で私のところへ痛みを解消することが目的で施術を受けに来てくれている方たちは、私がそういう仕事をしていることを全く知らない人もいますし、知ってはいてもどういうことをしているのかは想像もつかないと思います。

私の仕事は施術であれトレーニングであれ、それぞれの方が求めるものに対して、最も効率よくその目標を達成してもらうことで、一切マニュアルなどというものは存在しません。

「どんなことをするのですか」と聞かれたら、逆にこちらから「どうなりたいのですか」と問い返すだけです。

トレーニングにしても施術にしても、こんなやり方ですという一つの答えなどないのですから。

そうは言いながら、では何をするのかと言えば、西本塾の二日間を通して伝えている、私の30年間の経験と蓄積してきた知識を総動員して、その方に対して、その時その瞬間、私に出来る最高の指導と施術をするだけです。

その中でもトレーニング指導の中心となることは、やはり「走るという行為」です。

相手が施術者であっても介護を専門とする方であったとしても、「自らの肉体を自らの意志通りに動かす」ということができなければ、本当の意味で相手の体を分かっているとは言い難く、人の体を相手にする仕事は難しいのではないでしょうか。

それぞれの仕事に必要な知識や技術を学ぶことは出来ても、それは過去の経験に基づいた教科書的なものであって、それが本当に正しいのかどうかを自分の体で検証できなければ、自信を持って指導ができるはずがありません。

そのもっとも根本的な運動が走ることだと思います。

人よりも速く走れるようになることを求めているわけではありません、自分がこうやって体を使って走りたいという意図した動きを、その通り自分の体が実践できるかどうかということです。

難しい分からないではなく、自分の体を自分の思ったように動かせないで、人にああしろこうしろと指示をしても、なぜできないのか分からないでしょう、まずは自分の体を使って実践してからです。

それがスポーツ選手となれば、そこを突き詰める以外に自分の動きを向上させる方法はありません。

今持っている能力も、求めている能力も違うのは当然です、そのすべての人に対して、本人が求めているものを超えるような能力を発揮してもらえるように指導しているつもりです。

今回の西本塾でも口にしましたが、私と同じ人間は作れなくても私以上の人間は作ることができるはずです。

そのためには私が相手の能力の限界を見極めてしまうことなく、少しでも可能性があれば挑戦するきっかけを与えてあげたいと思っています。

私のような仕事を目指す人に対しても同じで、他の人ができること知っていることを、自分もできている知っているというレベルなら、私を超えることは出来ません。

私を超えるために必要なことは、人を見る感性です。

これだけは私にも教えることは出来ません。

だから謙虚な気持ちで、自分の中で分かったような気持ちにならずに、いつもフラットな感性で人に接して欲しいと思います。

私が育てて行きたいのは、そういう感性を持って誰かのために自分の能力を発揮できる人です。

ところが現実には、選手が故障した時に最も重要視されるのは画像診断となります。

20数年前、私が初めて広島でプロの選手を相手に仕事を始めた時、もちろんそういう診断は行われていました。

それでも私は自分の感性を信じ、選手の早期復帰に向けてありとあらゆる可能性を探り、仮説を立て実践していきました。

復帰まで3か月と診断されれば、一週間でも二週間でも早くピッチに立てるようにしてあげたい、その一念で選手と一緒に頑張って、周りが驚く程の期間で復帰できたこともありました。

今はそんなことは要求されていないようです。

すべては画像診断が優先され、医師の指示に従ってマニュアル通りの進行が絶対のようです。

トレーナーと呼ばれている人間たちは、その指示を的確に守りスケジュール通りに進めて行けることが評価の対象となります。

まさに金太郎飴のようなもので、誰が対応しても同じ結果が出せることが、正しい方法であったことの証明となっています。

大きな組織には、私のような職人は必要とされない訳です。

私のやり方には客観性がない、誰をも納得させるデータがない、確かにそうです。

ただその客観性のあるやり方通りに行われた結果がどうなっているか、その現実はなぜ言われないのでしょうか。

画像から患部の影が消えているから完治した、もう何をやっても大丈夫と言われた選手が、元のレベルの動きを取り戻せているでしょうか。

こういうトレーニングを行えば、こういう能力を獲得できてパフォーマンスが向上すると言われて、一生懸命取り組んだ選手がそうなっているのでしょうか。

指導とはそういうものではないと思います。

一人一人と真剣に向き合い、最も必要な要素をお互いで探し合っていく、そのお手伝いを自信を持って行うために必要なのは知識ではなく、「誰かのために」という気持ちと、「人を見るための感性」だと思います。


皆さんが気にしている三男からのコメントです。

ブログの更新が少なくなっていることが少し寂しいというコメントを頂きました。

理由は既にご承知の通り、3月から一緒に仕事を手伝ってくれている三男智志22歳を指導するために、時間を多く割いているからです。

コメントをいただいたことを伝えると、ならば自分も皆さんに何か伝えなければと、文章を書いてくれましたので、紹介させていただきます。

息子の智志です。4人兄弟の一番下です。

3月から父の施術やトレーニング指導を近くでみています。
また、自分でも動きづくりのトレーニングを週2.3回しています。

3カ月過ぎたのでトレーニングについて書きたいと思います。

中学卒業後7年間、まともにスポーツをしていない182cm60kgの僕は全く筋肉も筋力もありませんでした。
なので父が要らないと言っている前側の筋肉(屈筋)すら元々ないので、動きづくりのトレーニングは自分の体にすんなりと入ってきました。

なんとなくですが動きづくりのトレーニング1回終わるたびに体が引き締まり必要な筋肉だけが付いているような感覚があります。

初めの頃はこんな重さも持てないのかとガッカリしていましたが、最近はだんだんと扱える重量も重くなり負荷もかけられるようになってきました。

まだ3カ月過ぎた程度ですが、父がスポーツ選手相手にトレーニング指導をする際に求める最低限必要な重量や負荷を僕もかけられるようになってきています。

自分自身も、2日に1回のトレーニングが楽しみになってきました。

また個人指導や西本塾に来て頂いた方に見せる走る投げる等の動作においても、見本として問題のない動きが出来てきました。

今が本当のスタートだと思っています。

これからも動きづくりのトレーニングを継続し1年後どれだけ自分の思い通りに動ける体になっているのか楽しみです。

あわせて、5月の深める会の感想も書きたいと思います。

深める会にはアシスタントという形で参加させて頂いたのですが、父の迷惑にならないよう走る投げる動作やトレーニングの見本をしっかりしようという気持ちで臨みました。

結果それらの動作に関しては問題なく出来たとホッとしています。

時間が経つにつれて、参加者の方々の父に対する期待感がどんどん伝わり、父もその期待に応えようと生き生きとしていて見ている自分も嬉しかったです。

2日間とても素晴らしい空間でした。

今までも少しだけ個人指導や西本塾を見たことがありましたが、参加者の方々と自分が接することがなかったので、今回の深める会参加者の皆様との会話は自分の中でも大事な思い出となり大きな財産になりました。

自分にも優しく接していただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。2日間ありがとうございました。

これまでに西本塾や勉強会に参加して頂いた方々やこれから参加して頂く方々への感謝の気持ちを持って、自分に出来ることを精一杯頑張ります。

これからもよろしくお願い致します。

親バカですがよくできた息子で、私の言葉や動きをしっかり観察していて、無駄な指示が必要ないくらいに先々を読んだ行動ができるようになってきました。

トレーニングもまさに動きづくりのトレーニングを形にしてくれて、元が細いとはいえ既に5キロくらい筋量が増え、見た目以上にしっかりした体つきになっています。

走りの実技は既に求めるレベルに達しています。

このまま継続してくれれば、どこへ出しても恥ずかしくない技術と理論を身につけてくれると思います。

これまで後継者は作らないというか、作れないと思っていましたが、灯台下暗しとはこのことでした。

これからはこれまでと違う意味で私も頑張っていかなければなりません。

私同様、智志も宜しくお願いします。


動きの意識と結果の整合性について。

ブログの更新頻度が減っています。
過去には自分の思いを吐き出す場所として、毎日の様に言葉を綴っていたこともありましたが、現在は私の後継者としての道を歩み始めた息子のために、少しでも空いた時間は彼のために使いたいという気持ちが強く、こうしてキーボードに向かう時間は大幅に少なくなってしまいました。

頑張りすぎてしまったのか、今日は体調不良で早退したため、予定を変更してブログを書いています。

スポーツの動作、選手の動きを見る時、私が一番考えることは、この選手は今現在結果として表現されているスポーツ競技の動作は、本当に本人が意図した結果なのだろうかということです。

基本的なことになりますが、選手が一番最初に考えなければならないことは、自分がどの様に体を動かしたいか、使いたいかということをきちんと意識できているかということです。

それなくしては評価のしようがありません。

ただがむしゃらにとか、臨機応変にとか、無意識に体が動いている、などという言い方をされることがありますが、その前に自分の体の仕組みをしっかり理解して、その機能を目的に対してどうやって効率的に使うのかということを考え、意図を持って体を動かすことがトレーニングであり、技術を獲得するということに他ならないと思います。

先日行われたサッカーのキリンカップ、私が一番注目していたのはガンバ大阪の宇佐美選手でした。

私はサッカーという競技で、ボールを蹴るという動作を行う際に、体の構造を生かして無理なく効率的に体を使う方法として、軸足となる足が着地した瞬間に、蹴り足の股関節がしっかりと伸展され、その後自然な重心移動の中で、大腿骨の骨頭部分がクランク状の形状であることを利用して自然に前方に振り出され、その結果として膝から下の部分も無理なく振り出されることでボールを蹴ることができると考えています。

以前にNewspicksの連載記事の中で使われたものだったと思いますが、本田選手がスポーツメーカーのポスターに写った姿が、そのイメージを端的に表してくれていました。

ただこの体の使い方はあくまでも基本であって、当然試合の流れの中で相手もあることですから、この通りの動作ができることのほうが少ないことは当然です。

そんな中でも宇佐美選手のボールの蹴り方は独特なものがあると感じていました。

ボールに対して手前から走ってきて、先ほどの説明の様な動作をするのが普通なのですが、彼は他の選手に比べて、ボールをかなり体の近くに保持しています。

そいいう形でドリブルができれば、相手にボールを奪われるリスクは間違いなく減ります、その代わり普通に蹴る動作はしずらくなります。

ところが彼は足元にあるボールに対して、手前からではなく、その場で膝を持ち上げます、股関節を伸展ではなく屈曲させるということです。

普通に考えれば窮屈になったはずの膝関節を小さく降り出して、鋭くまたコントロールされたシュートやパスを蹴ることができています。


子供の頃の動画も見ることができましたが、小学生くらいでこんな動きをされたら、相手の選手はどのタイミングで蹴るのか分からず、全く対応できていませんでした。

それはキーパーも同じで、いつシュートを蹴ったのか分からないまま対応できずに決められるというシーンもありました。

問題は、彼がこの動きを意図して行ってきたかということです。

股関節の屈曲からの膝関節の伸展という動作は、説明が難しくなるので省きますが、現実として体に無理がありとても難しい動作となります。

子供の頃のお山の大将で済んでいた頃や、現在でもプレッシャーの少ない試合状況の中では、彼はその特徴を十分に生かしたプレーができています。

しかし、相手のチームや選手の能力が同等以上と思われる状況や、個人として結果を求められる追い込まれた状況の中では、残念ながらその特徴が悪い方に出てしまい、動作のスピードやキックの正確性が極端に悪くなってしまう様に思います。

ここに今日のテーマとした「動きの結果と意識の整合性」が取れているかという問題を感じるのです。

彼が自分の動きの特徴をきちんと理解出来ていれば、自信を持って人と違う動作を武器として戦えるのですから。

上手くいかなくなった時に、考え込んでしまうのではなく、もう一度自分の動きを見つめ直すことができれば、彼は今以上の活躍を絶対にできると思うのです。

こういう例えはサッカーに限らずどんなスポーツでも見ることができます。

まずは人間として生まれて、その競技動作を効率的に行うための要素をしっかりと理解することから始めて、それを行うためのドリルを続けて行うことで体の動きを身につけ、さらにそれを応用して自分独自の動きへと発展させて行けば、何か問題が起こった時どこをどう修正すればいいのかが分かるはずです。

そのもっとも基本となる自分のやらなければならない体の動作に対して、正しく意図できていない選手が多いのです。

スランプという言い方も、それが明確でないことの裏返しでしょう。

ある野球選手の投球動作に注目していますが、トータルとしての動きづくりではなく、腕をどう振るかという、まさに枝葉の部分に気持ちが行っているようで、今のままでは正しい方向へ進んでいけるとは思えません。

月曜日にきてくれた競輪選手とのトレーニングが楽しいのは、その部分にしっかり目が向けられているからです。

自転車を速く走らせるための動力は自分の体しかありません。

普通の選手は当然のようにそのエンジンをパワーアップさせようと、大きく強くを求めてトレーニングをしているのでしょう。

それも一つの考え方で否定するつもりはありませんが、同じ考えの選手ばかりだったら優劣はどこでついていくのでしょうか。

他にもっと重要な要素があるとは考えないのでしょうか。

そういう選手に出会えたことは私にとっても幸運なことです。

遠く離れていますので、普段は地元の西本塾生の指導を受けてくれています。

それでも今回2回目ですが、私のところにも来てくれました。

向上心というか学ぼうとする意欲は素晴らしいと思います。

「自分の動きを変えたい、こういう体の使い方をしたいという正しい目標を定めたい」、そのために私の話を聞いてくれます。

「自分にとって正しい方向性とは何か」、スポーツ選手にとって永遠のテーマだと思います。

その目標はどんどん高くなり、目標に沿った動きづくりのトレーニングも難しいものとなって行きます。

一人一人と向き合いながら、しっかりサポートしていきます。

走るという行為、そのスピードを求めて。

広島県地方も梅雨入り宣言がありました。
これから暫くは、はっきりしない天気が続きそうです。

明日は月曜日で仕事は休みなのですが、以前にも一度来てくれた競輪選手が、もう一度体の動きを整理したいと言って来てくれたので、お互いのスケジュールを調整した結果、明日来てもらうことになりました。

その際、トレーニングの一環として行うランニングに関しても、彼はとても重要視していて、きちんと指導を受けなおしたいということを言ってくれました。

どんなスポーツでもそうなのですが、走るという行為はすべての運動動作の基本となります。

それはなぜかと言うと、走るという行為を行う時に必要な筋肉の収縮は、すべて自分が管理しなければならない、逆に言えばすべてが自分の思い通りに行うことができる唯一の運動だと思うからです。

もっと言えば、「走る」という行為の前には、「歩く」という行為が存在します。

どちらも誰に教えられなくても、人間としての成長の過程で自然に身について行くもので、走るのが速い遅い、好き嫌いはあるにせよ、走れない人はいません。

しかし、その走るという行為の結果に対して、優劣が競われる状況になると話は一変してしまいます。

短い距離のスピード、長い距離の持久力、どちらをとっても得意で、大好きだという人の方が珍しいと思います。

それはなぜでしょうか、そんなことは生まれつきの能力で、努力してもそれほど変わることはないし、そのことで日常生活に支障をきたすこともない訳ですから、苦しい思いをして走るという能力を向上させようという人が少ないのは当然かもしれません。

しかし、スポーツを行う上で、それが趣味であれ競技レベルのアスリートであれ、トレーニングとして走るという行為を行わない選手はいないと思います。

ただその目的をきちんと把握していないことが、走ることはつらくてしんどくて、とても好きにはなれない原因だと思います。

ではなぜスポーツ選手は走らなければならないのでしょうか、それが冒頭に書いた、「走るという行為は体の動きを自分でコントロールできる唯一の運動」だからです。

私の言う技術の定義、「自らが意図(企図)する筋肉の収縮活動を、反復継続して行うことのできる能力」に当てはめた時、まさに走るという行為は、自分が自分の体をどうやって使いたいのか、それがすべて凝縮された運動だからです。

しかし、ほとんどの人が、そんなことを考えることなく、時間や距離、またスピードを言われた通りに実行するだけになっています。
そんなトレーニングが楽しい訳がありません。

人間がなぜスピードを出して走ることができるのか、単純な動きだからこそ様々な要素が存在し、様々な考え方が生まれています。

さらには、その走るという行為がそれぞれの競技の中でどういう位置づけをされているかということも大きな問題となります。

競技種目、試合場の広さ、競技時間等でも変わりますし、与えられたポジションによっても要求される走力は違ってきます。

私がこの走るという行為を真剣に考えだしたのは、もう4年ほど前になりますが、サッカーのチームでトレーニングの指導をすることになるかもしれないという状況が生まれた時でした。

いわゆる「足が止まる」という状況を、チームとして克服することが、一試合の中でもシーズンを通して考えても、サッカー選手にとって最も必要な能力だと考えたからです。

そして、その答えとなる考え方と練習方法が、すでにその時点で私の中で確立しかけていたのです。

そのもっともポイントとなる考え方が、股関節の形状をどう生かすかということでした。

たんに筋力を鍛えるとか、たくさん走り込ませるということではなく、どうすれば効率よく体を使えるかということが主目的でした。

そのためのドリルは考案済みで、たとえ相手がプロの選手であっても、お手本となる動きを見せられる準備は出来ていました。

その後広島に帰ってきてからですが、スポーツライターの木崎伸也さんとの交流の中で、考え方の幅が大きく広がり、深く掘り下げて考えることができました。

そこで得られた考察をもとに、現在に渡って様々な選手や指導者を対象に、その時点でのベストだと思われる、走るという行為を指導してきました。

今指導していることで、私が考える走るという行為に必要な要素は、十分伝えられていると思っています。

それを学んでくれた相手が、すべて同じフォームで走れるわけではありませんし、同じスピードで走ることは出来ません。

ただ一人の例外もなく、これまで走るという行為に対して抱いていた感覚とは全く違う感覚を得ることができます。

「走ったような気がしない、汗をかいているのに息が上がらないし筋肉の張りも感じない、いくら走っても疲れない」など等、経験したことがなければにわかには信じられない感想が口々に発せられるのです。

いわゆる「足が止まる」という状況にさせないためには、今の指導で十分で、後はそれを継続してもらう以外に方法がありません。

ある程度のレベルの選手であれば、この動きを身に付けられれば、色々な意味での能力向上が感じられるでしょう。

足が遅いと自覚していた選手が、そんな感覚が必要なくなったと言ってくれたこともありました。

ただ、トップスピードの向上という意味では、細かい体の使い方に対して微調整というか、本当に個人差があって一言では言えないのですが、微調整を加え感覚を共有しながら指導していくという作業が絶対的に必要となります。

申し訳ないですが、西本塾や深める会、さらには個人指導と、何度も足を運んでいただいた方をもってしても、これは凄いというスピードまで達することは容易なことではありません。

逆に言えば、それくらい可能性があるということでもあるのですが、私自身年齢のこともあり、世間をあっと言わせるというレベルのスピードで走ることは難しいと思います。

ただこの年齢にしてはというレベルは維持していけると思います。

そんな中、3月から一緒に仕事をしてくれるようになった三男が、私の想像を超えるスピードで、走りを身に付けてくれています。

スポーツ歴は中学のバトミントンまでで、高校生になってから22歳の現在まで、ほとんど運動らしい運動はしていませんし、足は速い方ではなかったと思います。

それがこの3か月の間に、伸筋を主体に背中を使って体を操ることができるようになるための「動きづくりのトレーニング」と、フライングバックトレーニングに始まり、アイドリング動作や、引っ張り出しのドリルなど、私が考える走るという行為を実践するためのトレーニングを続けていることで、すでに私の走りを超えるような動きを見せてくれるようになりました。

そうなるとお互いに欲が出るもので、もっと速く走ることは出来ないかと試行錯誤が始まりました。

すべてのドリルを見直し、基本が出来ていることが前提ではありますが、お互いの体の感覚を言葉にし合って、動きのポイントを微調整することで、明らかにスピードアップが図られています。

毎日一緒にいる息子だからこその指導ですが、何とかこの感覚を他の方の指導に活かしていきたいと思っています。

ただいきなりこの感覚を伝えても絶対に伝わることはないと思います。

出し惜しみをする訳ではありませんが、やはり体の仕組みから始まって、基本的なドリルをしっかり学んでいただき、それを継続していただくことなく、今息子が取り組んでいる感覚にたどり着くことは不可能だと思います。

しかし間違いなくその基本のドリルの質も上がっていると思いますので、明日以降個人指導に来ていただく方々には、良い指導ができると思っています。

ポイントはやはり股関節のクランクをどう使うか、そのためには筋肉の連動をどう感覚するか、これ以上部分部分の名前を挙げると、またまた知識のある人はその部分のみに意識が行き過ぎて、言葉遊びを始めてしまうので、これ以上は書きません。

まだまだ改良の余地がたくさんありそうです。
私自身も息子に負けないように、少しでも高いレベルに到達できるよう努力を続けて行きたいと思います。

自分がやりたかったこと、今出来ていること。

私がなぜ今ここでこうしているのか、数年前どころか、過去のどの時点に立ち返って考えたとしても、想像すら出来ないことをやっていると思います。

何かを明らかにするための研究をしているわけではありませんし、たまたま進んできた道を究めようなどという大それた気持ちもありません。

人の上に立って大所高所からものを言うつもりもありませんし、徒党を組んでトップに立とうとも思っていません。

周りから見ると、私の考え方や行動は自信に溢れ、他を寄せ付けないような印象を与えるかもしれません。

なぜ今ここでこうしているのか、私自身がそれに対する明確な答えを持ち合わせてはいません。

過去は過去、これからの私がどこに向かって進もうとしているのか、そういう明確な目標さえ持っていません。

人生はあみだくじと、流れのままに生きてきました。

では私と言う人間は何者で、何を考えどこに向かおうとしているのか、せめて自分の中だけでも少し整理しておいた方が良いのかなと言う気持ちになったので、少し言葉にしておこうと思います。

小さい頃から野球が大好きで、出来ることならプロ野球選手に成りたいと思っていました。

誰もが憧れることですが、年齢とともに現実が見えてくると、その夢を叶える確率はどんどんゼロに近づいていくのが分かりました。

そこで次に考えることは、指導者になって自分と同じ夢を持つ選手を育てたいということになっていきます、これもよくあるパターンです。

さらには故障に悩まされたことをきっかけに、選手を支えるトレーナーになりたいと考える人もいるでしょう。

ただ私が子供の頃には、トレーナーという言葉もその仕事の内容もまったく知りませんでした。

その頃のトレーナーと言う肩書で仕事をしている人のほとんどは、マッサージをするだけの仕事だったと思います。

私は指導者にもなれず、トレーナーなどという存在も知らないまま、高校卒業と同時に上京し、会社員としての生活を始めることになりました。

その頃の私はまったく今の仕事を目指そうとも思ってはおらず、それどころかまったく考えたこともありませんでした。

そんな私がこうなって行った伏線は、考えてみると小学校時代からあったような気がします。

様々なスポーツに親しみ、それなりに活躍していましたが、自分のことはさておき他の選手たち、と言っても同級生の友人たちですが、彼らの動きと言うか、今でいう体の使い方が気になって仕方がない、妙に分かったことを言う子供だったと思います。

そんな私が歳を重ねるにつれ、テレビ等で見る選手たちの動きに対して、ああだこうだと自分の考えを持つようになっていきました。

選手とし何の実績もなく、指導者としての勉強をしたわけでもない私でしたが、どんなスポーツを見ても、私ならこうする、私ならこういうアドバイスをするというアイデアが、どんどん湧いてくるのです。

もちろん誰に頼まれるわけではありませんし、私のアドバイスを実行してくれる選手などいるはずもありません。

居酒屋でプロ野球中継を見ながら、ビール片手にああだこうだと分かったようなことを言い合っているおじさんたちと、まったく同レベルの内容だったかもしれません。

しかし、会社員として働きながら鍼灸の専門学校に通い、基本的な体の仕組みを勉強し始めてから、自分が考えてきたことはそれほど的外れなことではないと思うようになりました。

さらには、私が思いついたアイデアが本当に役に立つものであるという自分なりの確信を得たいがために、トレーニングの勉強もするようになりました。

当座何の役に立つのか分からない内容でしたが、自分の中の知的好奇心と言うのでしょうか、興味のあることに対して、自分の中だけでも納得のできる答えを見つけ出したい、そんな気持ちだけだったかもしれません。

それをなぜ行おうとしたのかという根本的なところですが、やはり自分がそうなれなかったというコンプレックスというか後悔というか、育った環境も含め自分ではどうしようもないところもあったとは思います。

もしそんな状況になった時、すべてをそれに賭けられる環境が与えられるとしたら、なんとしてでも夢を実現したい、現実として自分にはそれが出来ないとしても、それを助ける立場としてなら、その人と一緒に、その夢を追うことができるかもしれない、本当に漠然とですが、自分の中でそんな気持ちが強くなっていった様に思います。

今、様々な種目の様々なレベルの選手が、私の元を訪れてくれます。

私のやっていることには客観性がない、数字で納得できるデータが無いと、訳知り顔で言ってくる人がいます。

その指摘については、甘んじて受けるとしましょう。

ではデータで証明された理論や方法論があったとして、それを実践した選手たちが全て望む結果を得られるのでしょうか。

それこそ、その答えはノーであることは、誰が考えても分かることです。

そんな理屈を並べている暇があったら、体を動かし五感どころか第六感まで総動員して、体と心を研ぎ澄ませていくのが先なのではないでしょうか。

私がやってきたことは、もし今私がその立場に立っていたなら、何をどう捉えどう行動すればいいか、他のどんなことにも縛られず、最良の答えを探し出し実行する、それを目の前にいる選手と一緒に形にしたいという気持ちだけでした。

言うのは簡単ですが、人間それぞれですから、いくら本人が真剣に取り組んでいるつもりでも、私から見れば中途半端な取り組みにしか見えないことがほとんどでした。

私を圧倒する気合いと覚悟を見せてくれる選手には、そうそう出会えるものではありません。

正直に言えば、未だに出会ったことが無いというのが本音です。

そう思えるのも、私の選手に対する思いは、おそらくは誰の想像をも超えるものだと思うからです。

それが選手にとっては少し重く感じられることがあったかもしれませんが、目的を達成するために私が出来る事は全てやり残したく無いという信念の元に、どう思われようともやり通してきたつもりです。

私がプロとして認めるかどうかは、所属している組織ではなく、本人の目標に向かって努力しようとする姿勢に「本気の覚悟」を感じるかどうかなのです。

一般の方が体の不調を訴えてきていただく時も、人任せではなく、本気でそれを克服しようという覚悟があるかどうかを私は観ています。

「あなたはどんな種目どんなレベルの選手でも対応できると言い切っているが、本当にそんなことが出来ると思っているのか」、と思われるでしょう、何度も言いますが、やるのは私ではありません。

本気で向上したいと思っている人間には、すでにその時点で大きなパワーが宿っているのです。

ただ、自分の持っている能力をどう伸ばして行くのか、そのために何をどうしたらいいのかが分からないからそこを超えられない、そこだけなのです。

そこに私の経験と知識を総動員させ、一緒に考えるのです。

客観性もデータも存在しません、あるのは夢に向かって進んで行きたいという熱い思いだけです。

だから私には相手以上の熱さが必要なのです。

楽しいですよ、そんな思いを胸に私の元を訪れてくれる選手と一緒に夢を追えるのですから。

一つの種目をやりきって結果を出し、指導者になっていたとしたら、今の様に、それこそどんな選手がくるのか分からないなどという環境は与えられなかったと思います。

自分には経験できないたくさんのことを、相手と同じ、いやそれ以上の気持ちで体験できるのです。

今、私の理論をもとに構成された「動きづくりのトレーニング」を忠実に実践すれば、結果としてどういう動きが出来るようになり、いつもおまけと表現している「体づくり」という副産物が、どういう形で出来上がっていくのか、中学までしかスポーツをやっていなかった三男が、身をもってそれを実践し、効果を世に問うべく日々頑張ってくれています。

私もまだまだ負けじと頑張っているつもりですが、同じトレーニングをしても体の変化はこんなにも違うのかというくらい、大きな差となって現れています。

近い将来、どんな種目のトップアスリートを相手に指導をしても、臆することなく指導できるレベルになる事は間違いありません。

こんなことを教えてくれるおじさんが近所にいたら、私ももしかしてとんでもないレベルの選手になることが出来たかもしれない、そんな風に思ってもらえる人になりたいと頑張ってきたのかもしれませんが、息子にとってはその相手が近所のおじさんではなく、自分の父親だったというわけです、自分で言うのはおこがましいですが、息子が本当に羨やましいです。

一つの種目で結果を出そうと親子で取り組むことはあっても、こんな形で親から子へ受け継がれることは、なかなかないと思います。

私が考え続けてきた「動きづくりのトレーニング」は、息子をどんな能力を発揮する人間に育て上げるのか、ワクワクしながら指導しています。

余談ですが、昨日の朝、食事を終えて立ち上がった時、左腕に付けていた天然石のブレスレットのゴムが切れ、30個近い石が散乱してしまいました。

なんとか拾い集めましたが、2個がどうしても見つからず、購入した店に行って石を買い足し、元のブレスに直してもらいました。

今日改めて探すと、見つからなかった二個の石が出てきたので、改めてメインの石を一個増やして作り直してもらおうと思っています。

3年前このお店を覗いた時に、このブレスに付いていたポップに書かれていた「凶を吉に変える」という言葉に惹かれ、衝動的に買ったものです。

普段縁起を担ぐ方ではありませんし、ブレスレットとかする様な柄では無いのですが、このブレスレットは石の大きさも小さめで、色も基調となるホワイトハウライトの白と、メインの石となるラピスラズリの青、そしてその両側に透明の水晶というデザインも気に入りました。

気がつけばあれからもう3年、これまでの人生の中でも大きなインパクトを感じ、あっという間に過ぎて行った歳月でした。

あの時の状況が、凶という捉え方をしたことは、少し間違っていたのかもしれませんが、今は間違いなく「吉」だと思います。

青いラピスラズリを1個増やした物に作り替えてもらって、今まで以上に良いことがある様に、これからも頑張っていこうと思った出来事でした。

ゴムが切れたことをマイナスに受け止めることがなかった今の自分の精神状態は、とても良いということなのだと思います。

最後にお知らせですが、先日東京に行ったのは、宝島社から出版される、体の痛みを治す「寝たまま体操」というタイトルの本の写真撮影のためでした。

この本は宝島社が出している、「知って得する!知恵袋BOOKS」、というシリーズの一つとして企画されたものでした。

ちょうど3月初旬、「1回5分体が喜ぶ健康術」が発売される直前に電話があり、この本の監修者として協力して欲しいと言われました。

新著の見本品が手元に届いたばかりで、まだその本自体を見ているはずがないので、なぜ私に依頼してきたのかと質問したところ、12年前に出版した「朝3分の寝たまま操体法」を見て、私に白羽の矢が立ったということでした。

もう遠い昔に書いた本が、今頃になってこうして不思議な縁を結んでくれたのでした。

以前の私なら、この手のお手軽な健康法には協力できないと断っていたと思いますが、新著で私の思いはとりあえず書き尽くせたと思っていたので、全国の書店やコンビニにも並び、初版で4万部を発行するという数の多さにも惹かれ、私の存在を多くの方に知っていただく大きなチャンスをいただいたと、お引き受けすることにしました。

全体で64ページ、値段も税込で540円くらいの本ですので、多くの方に手に取っていただき、監修者としての私の存在を知っていただくことで、新著にも興味を持っていただき、購入していただくきっかけになればという気持ちもありました。

もう一つ、新著と合わせ、西本塾や深める会の教科書としても使える内容に出来れば一石二鳥と考えました。

重なる時は重なるものです、すべてをプラスに考え、締め切りに追われ何度も急ぎのやり取りが続きましたが、良い経験をさせていただいたと感謝しています。

その内容はほとんどが写真で、まさにお手軽に見たままをやってくださいと言う感じで、説明も最小限になっています。

モデルを務めていただいたのは「桜めい」さんというモデルさんで、現在も小林製薬のブレスケアを始め、メジャーなCMにもたくさん起用されているトップモデルさんです。

これまで縁のなかった世界の方ですが、朝の8時過ぎから夜の10時半まで、狭い撮影スタジオの中で、どんなに長引いてもどんなに同じポーズを繰り返し要求されても、嫌な顔一つせずどころか、ずっと可愛い笑顔で撮影を終えてくれた彼女のプロ意識に、華やかなイメージしかなかったモデルさんという職業に対する私の見方が全く変わってしまいました。

先日広島でモデル事務所を経営している方とお話しする機会があり、めいさんのことをお話しすると、「そんなモデルばかりじゃないんですよ、その人は本当に良いモデルさんですね」と、褒めていました。

もうすぐ、紳士服のコナカのCMで、松岡修三さんと共演したものがテレビで見られるようになるそうで、そちらも楽しみにしています。

どんな仕事も楽な仕事はありません、みんな一生懸命努力しています、私もめいさんを見習って、もっともっと頑張らなければと思わせていただきました。

体の痛みを治す「寝たまま体操」、というタイトルの本の発売は、6月6日と聞いています、手に取っていただきたいと思います。


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。

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