不思議だとは思わないのかな。

今年も一週間が過ぎました、日常の生活が始まっています。

年末年始、これまで関わった方々から様々な報告をいただきました。
私の伝えたことが、それぞれの環境の中で活かされていることを聞かせていただき嬉しい限りです。

仕事始めの4日から、夜のグループトレーニングに通ってくれている高校生と中学生たちも、元気な顔を見せてくれました。

その中に、このブログでも紹介した、中学生と高校生のサッカー兄妹が居ます。

お兄ちゃんの成長というかプレーの変化については、実際に試合を見に行って他の選手とと違いを確認しています。
一言で違いと言っても色々な意味がありますが、ピッチの中にいる22人の中で、私が指導している選手はだれかと質問したら、おそらくは全員が彼だと答えてくれると思います。

もちろん、私がどんな指導をしているとか、特別な指導を受けている選手がいるから当ててみてくださいという質問の仕方ではなく、「この中で特に目立つ選手はいますか」、という質問の仕方をしたとしても、きっと彼だという答えが返ってくると思います。

それくらい他の選手とは異質な動きをしています。

広島県内でも有数の強豪校ですが、残念ながら現在行われている全国大会には出場できませんでした。

聞けば高校生活の3年間、指導者からは特別なアドバイスというか指導は受けたことがなく、自由にやってきたそうです。

そういう雰囲気というか、チームカラーに憧れて、わざわざ他県から引っ越しまでして選んだ学校だそうです。

確かにガチガチに管理された、昔ながらの雰囲気を漂わせる運動部が嫌われるのは理解できますが、個人に対するアドバイスというか指導がほぼゼロと聞くと、では指導者とは何をする人なのか、私にはよく分かりません。

100人近い部員の中から、指導者の好みというか感覚で選ばれた、ある一定の数の選手の中から、さらに選ばれた選手が試合に出場するだけなら、私でも監督になれそうな気がします。

彼が私のところに通って来てからの3か月間の、動きの変化は素人目にもというか、誰が見ても分かるものだと思います、最初に目につくのはその走り方です。

それから、曲面局面に応じた体の使い方をアドバイスしているので、練習や実戦の中での変化は、毎日見ている指導者なら気付かないはずはないと思います。

しかし、指導者からは何の反応もなかったそうです。

良い方向に変化しているのだから、気付いていたとしても特別言葉をかける必要もないのかもしれませんが、彼に何があったのか、どうして動きが変わったのか、興味は湧かないのでしょうか。

まったく同じことが、その妹さんにも起きました。

彼女はクラブチームで活躍していましたが、自分の代の試合が終わった後、クラブで練習させてもらいながら、高校受験に備えて勉強の時間を増やすという予定にしていたところ、私のところでトレーニングを始めたことで、サッカーの練習はいったんお休みにして、トレーニングと勉強の両立を図るという方針に変えました。

お兄ちゃん同様、高い意識を持ってトレーニングを継続してくれたことで、「プレーの質を上げる」という究極の目標にどんどん近づいていることが、本人はもちろん、連れて来てくれてトレーニングを見学してくれているお母さんにも、もちろん指導している私や智志にも、はっきりと分かるレベルになっていきました。

勉強が一段落したのか、年末からクラブチームでの練習を再開し、サッカーとトレーニングを並行して行うことにしたそうです。

3か月間サッカーを離れ、ほとんどボールを蹴っていなかった彼女が、復帰した途端に、これまでとは全く違うレベルの動きが出来たことに、まずは自分が驚いたそうです。

練習試合に出場すると、これまで苦手だったスタートの一歩目が、目に見えてスムーズになり、パスカットができたり、フリーボールへの対応が速くなったり、何より走るスピードが今までより明らかに速くなっているそうです。

加えて一番の効果は、運動量が落ちないことです。

これは、私が一番強調している、90分間頭と体を動かし続ける能力が高まったということです。

サッカーが楽しくて仕方がないと言います、今までできなかった動きが出来、それを継続して出来ることで、今までとは違うサッカーが出来るというのです。

大好きなサッカーでしょうが、分からないことがあったり疑問に思ったことがあっても、それに応えてくれる人はおらず、与えられてきたのはサッカーが出来る環境と仲間だけだったのですから、それ以上の高いレベルを目指そうにも、その方法論が提示されないのです。

3か月もクラブを離れていた中学三年生の女の子が、見た目の体つきも変わり、動きも運動量も明らかに変わったというのに、指導者はまったく興味を示さないそうです。

それどころか、素早い動きだしや走るスピードも速くなって運動量も増えたというのに、太ったんじゃないかとか、なぜ腕を振らないのか、しっかり振ればもっと速く走れるぞと、まったく本質から離れた、素人のような感想しか言われないというのです。

練習を離れている間に何があったのだろう、短期間に自分たちが指導していた頃とは明らかに違う動きになった彼女に、その間何があったのか質問しようとしないのでしょうか。

もちろん私の存在は知らない訳ですが、この3か月間に興味が湧かないというのは、指導する側の人間として少し寂しくはないでしょうか。

固定概念や既成概念という言葉で片づけてしまうのは、あまりにも悲しい現実だと思いませんか。

もし私が、彼らに形だけの指導をしてきたとしたら、目の前の指導者の言葉に惑わされることになるかもしれませんが、たとえ中学生でも、指導の段階が進むにつれて理論的なこともしっかり伝えてあるので、まったく迷うことなく私から学んだ動きを行ってくれます。

他の選手からは、何があったのかと質問されることもあるようですが、私の指導を受けてくれている彼らは、絶対に私の存在を公にしたがりませんから、適当にごまかしているそうです(笑)

どんなレベルの指導者かは分かりませんが、目の前の選手の変化に気づいたら、相手が子供であっても興味を持って質問してみようという気はないのでしょうか。

育成年代の指導の重要性が、どんなスポーツでも声高に叫ばれていますが、こんな調子ではいつまでたっても何も変わらないと思います。

もう一人の高校生の話にも驚かされました。

彼のポジションはサイドバックだそうですが、何とヘディングが苦手だというのです。
苦手という意味は色々で、もちろん私のような素人とは言っている意味が違うとは思いますが、実際にやらせてみると確かに少しぎこちなく見えました。

どういう指導を過去現在受けてきたのかと聞いて見ると、私が期待しているような指導は受けたことがないというのです。

ヘディングの練習はただ単に、頭でボールを打ち返せで終わりだそうです。

これでは出来る人は出来るでしょうが、上手く出来ない人はずっと苦手なままなのではないでしょうか。

だから何回も練習するんだ、そうでしょうか、確かに頭でボールを扱うのですが、その際に体全体をどうやって動かすのか、今私が行っているような「伸kingトレーニング」を行い、体の使い方を説明してあげなければ、そういう基本的な技術の向上さえ難しいと思います。

指導者は数多い選手の中で、うまく出来る選手、速く走れる選手を選ぶだけで、選手を育てる指導するという、本来指導者に期待されている仕事はしないのでしょうか。

他の競技の強豪校に進んだ選手たちからも、同じような話を聞いたことがありました。

たくさんの選手に対して、きめ細かい指導など期待する方がおかしい、レベルにあったチームを選んでこなかった選手が悪いということなのでしょうか。

もし本来のきめ細かい指導が出来たとしたら、個人のそしてチーム全体の能力は飛躍的に向上すると思います。

要はやり方だと思います、選手も受け身で指導を待っているような態度ではダメなことは明らかです。

私が言いたいのは、今自分が持っている指導のノウハウが、指導している選手たちにとって最良なものなのか、もっと良いものがあるとしたら、それを学び取り入れようという向上心を持って欲しいということです。

サッカーの経験もないのに何が分かる、そう言われるでしょう、だからこそ分かることがあり言いたいことがあるのです。

無限の可能性を秘めた子供たちに、もっと夢を与えたいのです。

私の考えを学んでくれた指導者の方から、その効果を証明する報告も届いています、いつかそういう現場の声も紹介できればと思います。

私も含め、まだまだ知らないことがたくさんあります。
野次馬根性でいいから、良いと思うものにもっと目を向けませんか。

それは、指導する選手たちの為であり、もちろん自分の成長の為でもあります。

そういう人が増えて行かない限り、変化も発展もありません。

今日は高校サッカーの決勝戦が行われますが、準決勝の試合後の談話を新聞で読んでも、相も変わらず「足が止まった」という言葉が使われています。

何度でも言います、それは体力持久力という、カタカナの「フィジカル」の能力の問題ではないのです。

どんなに厳しいトレーニングを課したとしても、永遠に辿り着けないことになぜ気づかないのでしょうか、気付いてはいるが気付かないふりをして、体をいじめる行為を続けるのでしょうか。

それぞれの競技の基礎となる、「走るという行為」を冷静に分析し、神様が人間に与えてくれた体の仕組みと使い方に即した走り方という発想の、私の提唱する走り方に気づいて欲しいと思います。

地元広島の女子サッカーチームが、昨年の成績で3部リーグに降格してしまいました。

その復活を託され新監督に就任したのが、私がヴィッセル神戸に在籍していた時に選手だった「東博樹」君です。

新聞の報道で知りましたが、是非とも広島の女子サッカーのために頑張ってほしいと思います。

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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