教員が部活動、特にスポーツ競技を指導するということについて思うこと。

今日書くことは、昨今話題になっている、部活動にも週に一度は休日を設けることが必要だとか、指導する教員が忙しすぎるということがテーマではありません。

以前西本塾に参加してくれた、ある高校でソフトテニス部の顧問をしている教員から届いた、ラインメッセージを読んで、私が感じたことを書いておこうと思いました。

彼は現時点では未だ正式な教員ではありません、講師という立場で教壇に立ち、放課後はソフトテニスを指導しています。

教員採用試験というのでしょうか、各地方それぞれ狭き門のようですが、実際に人員が足らないからこそ彼のような立場の人間に正式な教員と同じ仕事をしてもらわなければならないのでしょうから、予算のこととか諸々あるのでしょうが、矛盾だらけの教育現場だと思います。

講師という立場は不安定のようで、毎年のように移動転勤を繰り返し、今年度もまた四月から新しい学校に移動になったそうです。

そうして経験を積みながら採用試験を受け続けている講師という立場の人間がたくさんいるそうです。

そのことは制度上仕方がないと諦めつつも、目の前の生徒たちのために真剣に向き合う彼の姿勢は、西本塾の二日間を通して、またその後のやり取りを通じても十分伝わってきました。

彼は学生時代ソフトテニスに打ち込み、それなりの成績を残してきたそうです。

当然教員になっても、ソフトテニスの指導を行いたいという気持ちがあって、現実に行く先々の学校で顧問を務めています。

教員としての専門は国語科で、体育ではありません。

過去に西本塾に参加してくれた人の中にも、同じように体育ではない科目が専門でありながら、加えて自分が学生時代経験していない競技種目の顧問として、生徒たちの指導にあたらなければならないという人が何人かいました。

そんな彼らが私に求めてくれたことは、当たり前ですがそれぞれの競技の技術ではありません。

その競技に必要な基礎体力や、何より私が提唱する「正しい体の使い方」を知ることで、指導する生徒たちにケガや故障の不安を少しでも少なくしてあげたい、たんなる技術指導ではない部分に目を向けることで、競技力を向上させてあげたい、自分が行っている指導は本当に生徒たちにとってベストなものなのか、という真剣な動機からでした。

彼らの真剣な態度に、こういう教員に指導を受けることができる生徒たちは本当に幸せ者だと思いました。

ところが、「国語科なのに、体育や保健の分野のことを、わざわざお金を使って学んでも仕方ないだろう」という言葉を、周りの教員たちから言われたというのです。

教員の仕事は多岐に渡ると思いますが、基本は「それぞれの教科を分かりやすく教える」ということは当然のことです。

しかし、現実として、経験のあるなしに関わらず、スポーツまた文化系に関わらず、教科以外の部活動というものの顧問という仕事は避けては通れないことだと思います。

私が社会人野球のチームで仕事をしていた時の選手で、現在高校の教員になっている人間がいますが、社会人野球の頂点である都市対抗野球大会にまで出場した彼でさえ、現在自転車競技部の顧問という立場で、野球部の指導をさせてもらっていません。

私から見れば、もったいないの一言です。

それどころか、学生時代まったくスポーツの経験がないという教員まで、顧問として指導にあたらなければならないことも現実にはたくさんあるようです、未経験のスポーツを指導することがどれほど大変なことか、誰が考えても分かるはずです。

いわゆる強豪校で、指導者が長年変わらず、そこに行けば必ずその指導者の指導を受けられ、全国大会への近道となっている学校はたくさんあるでしょう。

しかし、入ってみなければどんな教員にどんな指導を受けるのか、まったく分からないということがほとんどではないでしょうか。

全国大会を目指し、休日なんかいらないと考える生徒や保護者、そして指導者がいることは否定しませんが、それぞれのレベルで同級生、先輩後輩と助け合いながら、三年間それぞれのスポーツに打ち込んだという経験も、人生の大きな財産になると思います。

指導する側にも色々な対場や考え方があっていいと思いますが、やはり「生徒のために」が、一番なのではないでしょうか。

教員の方々がどういう気持ちで指導をされているのか、私には分かりませんが、少なくとも自分の時間とお金を使って、生徒たちのために少しでも良い指導をしてあげたいという、熱い気持ちをもって西本塾に参加してくれた彼らに対して、否定的な言葉を投げかけることは違うのではないでしょうか。

自分の専門の教科をきちんと学習させたいという気持ちと、部活動でも生徒たちのために少しでも良い指導が出来るようになりたいという気持ちのどこが違うのでしょうか。

私が西本塾で何を教えているのかはもちろん知らないでしょうが、体のことは体育専門の教員がいるのだから聞けばいいじゃないかとはいかないのです。

どんな仕事でもセクショナリズムという壁があったり、人と違うことをやろうとすると、出る杭は打たれる的な扱いを受けることがあると思いますが、目の前の生徒たちのために少しでも良い指導をしたい、そのために必要だと思うことがあれば、自分から求めて学びに行く、こんな立派な姿勢をなぜ非難されるのでしょうか。

私が生徒であれば、こういう教員の元で学び、スポーツに打ち込みたいと思うはずです。

忙しくてそんな暇はないと言われそうですが、一年に一度でも、例えばですが、私の話を聞いて知識を広める機会を作るとか、組織として取り組めばできないことはないと思います。

提言とかそういう大袈裟なものではなく、せっかく教員という素晴らしい仕事に就いたのなら、なぜ教員になったのかという原点に返って欲しいと思います。

おそらくそれが、生徒たちを立派に育てたいという純粋な気持ちであったのなら、一生懸命学び続け、それを生徒に還元しようという彼らのような人間を、間違っても非難しないで欲しいと思います。

それどころか、せっかく学んできてくれたのだから、自分たちにもその情報を共有させて欲しいという気持ちになぜなれないのでしょうか。

私は縁あって私と出会った人たちのために、少しでも役に立てるように日々努力しているつもりです。

教育に携わる人たちには、是非目の前の生徒たちに真剣に向き合うために視野を広げて欲しいと思います、そして少しでも生徒たちの役に立つ何かを一つでも多く身に付けて欲しいと思います。

四月から新しい学校で新しい出会いが待っている彼には、とにかく今の気持ちのままで、誰よりも生徒の気持ちに寄り添う教員であり続けて欲しいと思います。

他の教員たちがそうでなくなってしまっていたとしても、他人は変えられなくても自分は変えられますし、今の自分を保ち続けることも出来るはずです。

私が伝えたことが、彼の役に立ち、そして生徒たちの役に立ってくれていることを願うばかりです。

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ケガ手術からの復帰トレーニングについて少しだけ書いておきます。

「この世界の片隅に」という映画を、遅ればせながら観てきました。

この映画の感想は、私の表現力ではとても言葉に表すことができません。
戦争という現実に直面する主人公が、時代に翻弄されながら懸命に日常を過ごしていく姿が、淡々と描かれていました。

私は滅多に映画館に足を運ぶことはありませんが、次男の「絶対に観ておいた方が良い」という言葉に背中を押され、家内と二人、もう数少なくなった上映館を探して出かけてきました。

淡々と進んで行くストーリーですが、スクリーンに引き込まれあっという間に時間が過ぎて行きました。

私の少ない経験では、エンドロールが流れ始めると席を立つ人も少なくないと思ったのですが、今回は誰一人として席を立つことはなく、それどころか、何とも言えない静寂が館内を包み込み映画の余韻に浸っていました。

すべてが終わり、館内が明るくなってから、やっと席を立つことができました。

それでも何をどう感じられたのか、しばらくは整理がつきませんでした。

舞台となったのが、広島に隣接する呉の街で、当然広島市内も主人公の出身地として描かれ、日ごろ聞きなれた地名がいくつも出てきました。

つい何十年か前に実際にあったであろう、本当に身近に感じられるストーリーでした。

生きていることの大切さ、明日があることの幸せをしみじみと感じることになりました。

さて、サッカーもシーズンが始まると、毎日のようにケガや手術をする選手のことが記事になります。

今日はその後の復帰を目指すトレーニングに絞って一言書いておきます。

過去Jリーグのチームで仕事をしていましたが、当初はそれほど悩むことはありませんでした。
それは、マニュアルに沿った方法に縛られなかったからです。

今日、今、この瞬間に、この選手は何ができるのか、何をしてあげられるのか、それだけに集中することができました。

それが少しずづマニュアル化され、当然と言えば当然かもしれませんが、何日何カ月経過したから何をやってもいい、という教科書的なマニュアルに縛られるようになっていきました。

回復の度合いも、誰もが納得できる数値で表されるものが優先され、さらには画像診断による医師の判断が絶対となっていきました。

そのどこが間違っているのか、当然のことではないか、そうかもしれません。

しかし、私にはどうしてもそれだけでは計ることができない、何かをいつも感じていました。

加えて、そうやって正しいことを積み上げた結果、納得のいく回復が進み、完全復帰を果たしたかと思えば、同じ個所を再度傷めてしまい、選手生命を縮めてしまう選手の話をたくさん見聞きしました。

この最近もそういう例を、何例も知るところとなりました。

昨年、以前大きなケガからの復帰のトレーニング(あえてリハビリとは言いません)を担当した選手の息子さんの、膝の手術後のトレーニングを依頼され、完全復帰まで週に一度約4カ月に渡って指導しました。

彼はもう現役選手ではなかったので、完全復帰という言葉が当てはまるかどうかは別ですが、トップレベルの動きを可能にするという意味では、そこまで持って行けたと思っています。

今また中学2年生の女子サッカー選手の復帰トレーニングに少し関わらせてもらっています。
こういう言い方になるのは、関わると言っても術前に相談を受けてから、手術前トレーニングを指導し、術後3カ月たってランニングの許可がおりたという時点から3週間に一度くらい、その間に行うトレーニングの内容をアドバイスするという関わり方しかできないからです。

それでも私の意見を取り入れるのとそうでないのとでは、結果に大きな違いが出てくると思います。

どこをけがしても同じですが、とくに膝関節に関しては、その運動方向が複雑で、負荷のかかり方も単純ではないので、単純な屈曲伸展運動の筋力評価では、回復の度合いを測ることなど不可能だと思います。

しかし現状はそれしかないのです。

ありとあらゆる方向性と連動性をどう確保していくか、もし毎日関われる立場であれば、まさに腕の見せ所ということになります。

本当の意味での完全復帰を果たせず、同じことを繰り返している選手のニュースに接すると、叶わぬこととは思いながらも、もし自分ならどうだっただろうと思わずにはいられません。

確かにそれなりの進め方はあるのでしょうが、目の前の選手と真剣に向き合っていれば、そうではないやり方も間違いではないことは分かってくれるはずです。

言葉で説明できるほど簡単なことならだれも苦労はしていません、ただ私の経験として、いつかこの「話しておきたいこと」の中の大切な一つとして、少しは伝わるような内容を書き残さなければと思っています。

そうでなければ、消えて行く選手たちがあまりにも可哀想ですから。

映画に影響されたのか、生きていることに、今があり明日があることに感謝しつつ、今日で終わりだとしても悔いのない生活をしなければならないと、とりあえず思うところを書いておきます。

トレーニングの継続でなぜこれだけの効果を実感できたのか。

先週の土曜日、トレーニングを継続して行ってくれた3人の子供たちとのお別れ会を行いました。

高3のH君と中3のA子ちゃん兄妹と、同じく中3のS太の3人でした。

兄妹はこのトレーニングを企画した当初からの参加で約半年間、S太は昨年末から3か月間のトレーニング期間でした。

とは言え、それぞれ週に三回から四回も通ってくれましたから、トータルすれば兄妹は100回近くの回数のトレーニングを行ってくれたことになります。

改めてそう考えると、すごく密度の濃い半年間だったと思います。

本人たちも、そして通わせてくれたご両親も、当初は私がずっと言い続けている「体づくりから動きづくりへ」ということの意味を、正しく理解してくれていたとは思えません。

トレーニングイコール体づくり、筋力アップ、そう思うことは当然だと思います。

S太のお父さんは、私のブログを真剣に読んでくれていたそうですが、そんな方でさえ、何度かやり取りしたメールの中で、S太は体が小さく細いことで、これまでのステージでは持っている技術を発揮できなかったし、故障にも悩まされてきたから、なんとかトレーニングでそれを克服させたいということが書かれていました。

意地悪なようですが、それはイコール「体づくりをお願いします」としか受け取れないので、「そうであれば私の所へ来ていただく必要はないと思います」という言葉を2度ほど返したと思います。

「動きづくりのトレーニング」を行った結果としての体づくりであり、私の考え方は、当初から体づくりを目的としたものではないと、いくら力説したところで理解してもらうことは不可能です。

トレーニングを行う子供たちにとっては、そんな細かいことはとりあえず関係なく、縁あって指導を受けることになった私の言うとおりにやってみよう、それしかなかったと思います。

私がトレーニングを指導する際、それぞれの選手に対して明確な目標設定を行います。

当たり前のことですが、動きづくりのためのトレーニングとは言いながら、その一つ一つの種目のフォームや体の使い方が上手になることが目的ではありません。

あくまでもそれぞれの競技種目に必要な動きを洗練させていくための、「動き作りのためのトレーニング」という考え方です。

しかしその関係はまさに正の相関関係となり、トレーニングにおける動きが、私の要求しているものに近づかなければ、彼らが求めるサッカ-選手としての能力向上に結び付くことはありません。

ここが一般的に行われている体づくりのためのトレーニングと違うところです。

体が大きくなった、扱える重量や回数が増えたという、一見客観的な評価が得られる体づくりのトレーニングですが、そのことと実際の競技力の向上が比例しないことが、「体づくりから動きづくりへ」という、まさに発想の転換に繋がって行ったのですから。

そして今回、私にとっては3つの真っ白なキャンパスを与えられ、私が思い描く理想の絵を描くことを許されたような気持になりました。

将来に大きな夢を描くサッカー選手という共通点はありますが、当然3人それぞれ別の人間です、機械的に同じメニューを与えれば同じ結果が出るという訳には行きません。

同じマシンを、私の言う正しい体の使い方で同じように扱えるように指導しているように見えても、まったく違う感覚になります。

私が手を添え、体の動きを確認しながら行ってもらわなければ、見た目は同じでも似て非なる体の使い方になってしまうのです。

効率は悪いですが、マンツーマンでなければ効果的な指導はできないと思っています。

すべてのメニューを行うのに、マシンを使ったトレーニングを中心に約1時間かかります。

これだけで終わってしまえば、いくら「動きづくりのトレーニング」だと言っても、トレーニング自体が上達し、おまけのように体づくりの効果もあって、結果的には普通のトレーニングと何ら変わらないことになります。

「トレーニングのためのトレーニング」ということになってしまいます。

そこに何かを加えることで、私が自信をもってそれぞれの目標に近づくことができるようになる、と言っている秘密があるわけです。

ボールを使ったドリルも行いますし、走るという行為の体の使い方や、スタート時の体の使い方、静止ではなくその場に居続けて次の動作に備えるアイドリングステイ、そこからの横や後ろ方向への動きだしの仕方など、なぜ私がそんなことを知っているのか、どうしてそれを私がやって見せることができるのか、指導を受ける子供たちから見れば、サッカ-に関して素人同然の私が、これまで指導を受けてきた誰よりも自分の動きを変えてくれることに驚いてくれます。

私が中高生のサッカー選手のトレーニングを指導していることを他の方にお話しすると、当然のように体づくりのトレーニングをイメージされます。

さらに彼らが短期間の間に、平たく言えばサッカーがどんどん上手くなっていくんですよ、と自慢すると、「西本さんてサッカーやってたんでしたっけ」と不思議な顔をされてしまいます。

Jリーグでの仕事は3つのクラブを経験し、通算4年数か月サッカーの現場にいましたが、自分ではまったく経験はありません。

そんな私がなぜサッカー選手の能力向上を掲げてトレーニングを指導しているのか、またそのトレーニングを行うことで、どうしてサッカーの技術が向上するのか、たぶん誰にも理解してもらえないことだと思います。

それは私が現場で接してきた選手たちの動きや、その後縁あって動き分析をした、世界のトップレベルの選手たちから学んだ、サッカー選手にとって必要な動きの最大公約数的なものでした。

私が未経験者であったことは幸いしていると思います。

何の先入観、固定概念もない中で、一つひとつのプレーにおける体の動きが、どういう意識で行われているのか、それらは人間の体の仕組みに沿ったものなのかという、まったく基本的なことなのですが、私の目にはこう映る、こうやって体を操れば必ずこういうプレーができるという確信を得ることが出来ました。

その一つひとつの動きを身に付けてもらうためには、動きづくりのためのトレーニング、「伸kingトレーニング」が絶対的に必要なことも確信しています。

トレーニングを継続していく中で一番感じるとは、「背中を使えるようになった」という感覚です。

これは本人の自覚ではなく、私が見て感じることです。

あまりにも抽象的な表現ですが、さらに言えば「骨盤と背骨が私が思ったように動かせている」という感覚です。

これまた抽象的ですが、けっして体幹が安定してきたとか筋力が付いたなどという感覚ではなく、人間にとって最も基本的な、骨盤と背骨を中心とした6方向への連動連携が、力強くそしてスムーズに行えるようになったということです。

私にはそう見えますが、当の本人たちはそういう感覚よりも、今まで自分が苦手としてきた「一歩目のスタートが速くなった」とか、「スピード自体が速くなった気がする」「後半になっても疲れを感じない」「キック力が増した」などなど、まさにサッカー選手として必要な能力の向上を実感していくのです。

今回たまたまサッカーという競技を行っている選手たちでしたが、「伸kingトレーニング」の効果はもちろん他の競技にも当てはまります。

プラスアルファーのドリルに、それぞれの競技に合わせて一工夫を加えるだけのことですから。

どんな選手にも夢があり目標があると思います。

そこに近づくためには、やみくもに頑張っても報われることはありません。

正しい方向性を示してあげることが、指導する側の役目だと思います。

伝え方は難しいですが、私を信頼してくれる選手に対しては、その期待以上の効果を与えなければなりません。

そのために必要な絶対条件は、やはり「継続」の二文字でしょうか。

組織の一員として毎日指導できる環境がない中、私にとっても一番の課題となっています。

何とか良い方向へ導いてあげたい、「夢先案内人」を自称していくためには、さらに一工夫が必要です。

さて日々の仕事はもちろん大切ですが、今回のグループトレーニングのように、ある意味イレギュラーな仕事に対して特別な思い入れを持ってしまいます。

そういう意味での次のターゲットは、来月行う「西本塾」ということになります。

これまで行ってきたものが、ブログでは分からない部分の詳細説明になってしまっていたと感じ休止していましたが、今回改めて「私が何を伝えたいのか」という観点からレジュメを再構成しています。

以前使用していたものもかなりのボリュームでしたが、今回準備しているものはさらに私の思いが膨らみすぎて、どんどんページ数が増えてしまいましたので、現在それを整理している最中です。

初めて行った時のことを思い出しますが、私自身初心に帰って、何を伝えたいのか、何を学んでほしいのか、しっかり準備したいと思います。

またまた試行錯誤が始まりますが、自分の中でゴールを決めないことで、まだまだ成長の余地があるのではと考えてています。

参加予定の皆さん期待してください!

頑張れS太!

昨年の9月から始めたグループトレーニング、一番遅くに参加して来たのがS太でした。

私は相手が子供であっても、名前を呼び捨てにすることが好きではありません、チームに所属して日々一緒に過ごすようになる対象なら別ですが、そうでなければよほどのことがない限り、君やさんをつけて呼ぶことにしています。

それがS太に対しては、すぐにこう呼ぶようになりました、君でもさんでもない、S太はS太そのものでした。

彼のお父さんがサッカーに対して本当に熱心で、世界のサッカーをテレビ等で調べ、S太に対しても様々なアドバイスをしていたそうです。

そして最後にたどり着いたのが私の存在でした。

お父さんとは直接の面識はありませんでしたが、愛媛の宇和島生まれの私にとって、ご夫婦ともに隣町と言っても良いくらいの地域の出身であることを伺い、当然ですが親近感を覚えました。

1学年しか違わないことで、共通の友人の名前が出てきたり、お父さんにとっても私は本当に身近な存在に感じていただけたようでした。

そんなご縁の中から、12月も後半になって、S太が私の所に通ってくることになりました。

以下、彼から届いた感想です。

西本先生、智志先生へ

あっと言う間の3ヶ月間でした。

昨年12月のことでした。

10月に痛めた右足付け根付近の骨折も癒え、何とか間に合った全国大会も終わって、クラブチームでの活動が全て終わった時、お父さんから「次のステージに向けて、準備をしておかないか?サッカーについての全ての動きについて、専門の先生に指導してもらわないか?足も速くなるらしいぞ!」って言われたのが先生の指導を受けるきっかけでした。

僕が今までサッカーをしていて、一番ほしかったもの・・・それがスピードでした。

お父さんからは、足が遅いと思っているなら、いつも周りをよく見ろ、予測しろ、相手より判断スピードを上げろ!、そして相手より良いポジショニングを取れ!、そして誰よりも早く動き出せ!と言われていて、それは僕がいつも練習から取り組んできたことでした。

でも、いつも思っていたのは、単純に足がもう少し速かったらな~・・・って事でした。

テクニックでは絶対に負けないのに・・・。

それと後は身体的コンプレックス、もう少し大きくなりたい、そう言った思いが僕の心を動かしました。

12月も既に年の瀬に近い頃からのスタートとなりました。

初めて先生の指導を受けた感想は、正直何をやってるんだ?と思いました。

『体を変に動かして、変な踊りの様だな?』と思ってました。

西本先生に「同じ動きをしてみて」と言われて、見よう見真似でやって見たら、ものすごく変で、付き添いで来ていたお母さんと顔を見合わせて笑ってしまいました。

西本先生から「まずは形から入れ!真似ることは大事だよ」って言われ、なるほど・・・それなら得意かも?と思いました。

昔からサッカーの試合をテレビで見て、新しいフェイントを一度見ただけで覚える(形を捉える)のは得意でした。

トレーニングを始めた当初は、普段使ってない筋肉を動かしているためか、疲れがすごく出て、最初は風邪を引いたり、体調を崩すのが多かったです。

しかしそれも少しずつ慣れて行き、だんだんコツを掴め初めて来ました。

(もう笑いは出ません。いつも真剣に取り組みました。)

トレーニングで1番難しかった点は、背中を意識する事です。

今では、意識できているのですが、やはり最初は難しくて、重いものを上げたりする時に腕の力を使ってしまい筋肉痛になってしまったりしていました。

でも、自分よりはやくから来ていた先輩方と一緒にトレーニングをすることで、近くで良い見本を見ながらやったりして行くおかげで、自分もだんだん出来るようになりました。

また、智志先生にも1対1で教えてもらったおかげもあって、すごい勢いで上達しました。

走り方をはじめ、アイドリングの動作や背中を使った動きを学んで、サッカーの練習では見違えるほど、プレーがスムーズになり肩に力が入り、力むことも無くなり、プレーに余裕が生まれました。

12月末から3月まで、実際は2ヶ月ちょっとの先生からの指導でしたが、もう少し早く始めることが出来ていたらと、今は思っています。

これからは、先生の指導を忘れることなく、いつも背中を意識し、僕が進む高校でも、トレーニングを継続して行きたいと思います。

短い時間でしたが、西本先生や智志先生のお蔭で自分の身体を自由に使う基礎は学べたと思います。

これからは、新しいステージで、今まで僕が小学校~中学校と取り組んできた、『相手の裏を突くサッカー』、『攻撃の起点となる縦へのパス』、『中盤でのためを作る動き』、『攻守の切り替えのスピード』、『ボールを奪われない動き』、『ゴール前でのアイデア』などを生かせる身体を、より完璧なものにするために、今回学んだことを忘れることなく、努力していきます。

そしていつか、先生に同じ時期に指導を受けた三人で、先生の指導方針に間違いが無かったことを証明することが、西本先生や智志先生への恩返しだと思っています。

短い期間でしたがありがとうございました。

(PS-次はお父さんに頼んで、僕の試合をビデオに撮ってもらって、遠距離指導を受けながら、より完璧な動きを目指します。今後も先生、よろしくお願いします!!)

S太より

S太は、クラブチームに所属していましたが、なかなか出場機会に恵まれず、悔しい想いのままで中学校生活を終えることになりました。

高校に進んで、心機一転活躍を期してのトレーニングだったと思います。

「伸kingトレーニング」は別として、走りのドリルは確かに初めて見る人にとっては、笑ってしまうのも当然だと思います。

一緒に来てくれるお母さんと、お腹を抱えて笑っていたのがつい昨日のことのようです。

1回目は、H君やA子ちゃんの動きを見よう見まねで真似してごらんとしか言わなかったのですが、最初は笑って見ていただけの動きが、スピードに乗った柔らかい動きへと変わって行くにつれ、同じことを自分が出来ないことに、とても悔しそうな顔をしていました。

2回目、3回目と、驚くようなスピードで体の動きをマスターして行くことに、私と智志の間で、S太は今まで見てきた人間とはちょっと違う何かを持っているという話になり、「天才」という言葉まで使うようになりました。

これまで様々な種目の様々なレベルの選手を指導してきましたが、これほど吸収力のある選手は初めてでした。

世間で知られた有名選手など、太刀打ちできない理解力と吸収力、そして表現力です。

毎回トレーニングを重ねるたびにS太を褒めましたが、お世辞でも褒め殺しでもなく、本当に彼の成長には驚かされました。

これまでの環境で、彼の能力が生かされていないことの方が不思議でした。

欲を言えば、お互いにもう少し期間が長く指導できれば、さらにその可能性を広げることができたと思いますが、今の時点で、たったの3か月に満たない期間でしたが、彼の頭と体には、西本理論がしっかり染み付いてくれたと思います。

H君、A子ちゃん共々、近い将来きっと世間を驚かせてくれる存在になってくれると信じています。

S太が新しい環境に旅立つまで、今日を含めあと2回のトレーニングとなりますが、本当に良い縁を頂いたと、私の方が感謝しています。

他の二人に比べれば、それほど遠い所へ行ってしまう訳ではないので、機会があれば成長していくS太の姿を、私もこの目で見られると思うので、本当に楽しみにしています。

毎回、S太の成長に目を細め、懐かしいふるさとの話も交えながら、私のつまらない冗談にもお付き合いいただいたお母さんにも心から感謝します。

また私の存在を探し出し、S太に指導を受けさせていただいたお父さんにも感謝します。

これからも一緒に、S太を応援していきましょう!

西本塾トレーニング部をもうすぐ卒業する二人から、半年間の感想が届きました。

春三月、それぞれの環境から新しい世界へ巣立っていく若者たちにエールを贈りたいと思います。

昨年の9月から半年間、手塩にかけて育ててきた3人の中高生サッカー選手も、もうすぐ巣立っていきます。

広島で生活している間に、この半年間を振り返って感想を書いて欲しいとお願いしていたところ、H君A子ちゃん兄妹から感想が届きました。

彼らの成長の記録として大切に読ませていただきます。

西本さんへ 智志くんへ
半年間、ありがとうございました。

この半年間で自分は、想像していた以上に成長することができました。

体の仕組みやその使い方という根本的なところから指導して頂いたおかげで、自分が今、どういう目的でトレーニングしているのかを理解し、考えを深めながらトレーニングに取り組むことができました。

その成果として、何よりも理想の走り方を習得したことは、自分にとって最も大きなもの だと思います。

さらに、動き作りが、スポーツにおいて最も重要だと知りました。

今の自分 は、瞬時の動き出しの速さ、ボールタッチの柔らかさなどを発揮し、周りの相手より優位に 立つことができるようになりました。

そして今、自分は、今まで以上にサッカーが楽しくな りました。
半年前、自分は、少しでも自分の夢であるプロサッカー選手に近づくために、西本さんの 指導の下でトレーニングすることに決めました。

最初の西本さんの話で、骨盤は前後ではな く上下に動くものだということを聞いて、とても驚かされました。

トレーニングを始めた当初は半信半疑で、ただ西本さんのおっしゃっていることを真似するだけでした。

それでも最初はとても難しく感じ、西本さんの要求することができず、特に走りのドリルは、理解しているつもりなのに、なかなか体がついていかず身に付くまでにとても苦労しました。

サッカーの試合中では、本気になればなるほど力んでしまい、いつもの走りに戻っていくようなことが何度もありました。

しかし、トレーニングを継続するうちに、自然と西本さんの要求する走りができるようになりました。

この走りを身に付けたことで試合の最後まで走り続けられたり、相手よりも一歩早くボールにたどりつけたり、一瞬の動きで相手をおきざりにすることができたり、自分が今までもっていなかった体の使いで、試合中にできることが増えてプレーの幅がとても広がりました。

高校最後のサッカー選手権の予選試合では、お二人にわざわざ足を運んで頂きありが とうございました。

結果は負けてしまい、自分の持っている最高のパフォーマンスができなくて悔しさで一杯でした。

しかし、西本さんの後半に入る前の声援で、とても気持ちを奮い立たされました。

それもあって、後半は多くのチャンスを作れましたが、決めきれずに負けてしまいました。
この試合がとても自分の中で印象に残っています。

そして、自分の高校生活最後の公式試合では、勝利し、上位のリーグに昇格という形で終わることができてとてもほっとしました。

この試合では、多くの場面で自分の思っている動 きができて、西本さんから教わったことがピッチで表現できてとてもうれしかったです。

西本さんは、自分が出会ってきた中で、他の人とは比べ物にならないほどとてつもない人だと感じました。

誰も持っていない考えを持っていて、その考えを貫き通して、一生懸命 指導して下さってとても感謝しています。

この半年間は自分にとってとても貴重な時間で した。

トレーニング一つ一つにそれぞれの目的と意味があって、西本さんが言うことはすべて筋が 通っていてとても驚かされました。

自分の質問すべてに丁寧に答えてくれ、自分が納得いくことを教えてくれました。

サッカーの試合中の体の使い方やボールの受け方など、自分が今まで苦労してきたことが西本さんのトレーニングやアドバイスで簡単にできるようになって西本さんのトレーニングのおかげで、自分の夢にすごく近づいていっているのを試合を通してすごく感じました。

トレーニングした分だけ体の動きがよくなって、毎日のトレーニン グがとても楽しかったです。

中学の時の体幹トレーニングや筋トレでは、当たりはそこそこ強くなってい るように感じましたが、試合でのパフォーマンスは上がらず、体の動きがどんどん鈍くなって、自分が思っている動きが全然できなくなっていました。

しかし、西本さんと出会って、今では一瞬で相手をかわせるようになり、とても自信ができました。

そして、「正しい努力の継続」が 成長につながるということも教えてもらいました。

半年前の上半身は恥ずかしいほど薄っぺらかったのに、こんなに変わるのかととても驚いています。

智志くんも西本さんと一緒にトレーニングを手伝ってくれて、自分の見本として丁寧に指導して下さってありがとうございました。
まだまだ智志くんの体の動きにはかないません。
最後まで一緒にできなかったのは、残念ですが、智志くんと練習できてとても楽しかったです。
まずは、智志くんを追い越すよう次のステップで頑張ってきます。

この半年間で多くのことができるようになりました。
その中でも自分にとって大きな得 たことを3つ話します。

1つ目は、瞬時にトップスピードに乗って素早く動き出せるようになったことです。

一回体を下して引き上げただけでトップスピードに乗れるので、相手よりも早くボールにたどり着けるようになり、自分がボールをとれる範囲が格段に広がり、守備 範囲がとても広くなりました。

サッカーでは、10メートルほどの短い距離のスピードがとても大切なので、これができるようになったことは、とても大きかったです。

チーム内でもすごく遅かったほうだったのに、今では短い距離での飛び出しにはとても自信があります。

ただ足が速くても何の意味もないし、自分の体をコントロールできることが一番大切だと感じました。

2つ目は、90分を走り抜けることができるようになったことです。

西本さんのトレーニングに通う前の試合では、一生懸命やる一心で常に力が入りっぱなしで、試合終盤では最後まで走りぬくことができず、後半には足がつるようなことが多くありました。

しかし、西本さんのトレーニングに通い続けた結果、試合では、終盤でも楽に走り切れるようになっていきました。

体力がついたのではなく、走り方を改善したおかげで、無駄な力がはいらなくて、特にオフザボールでは、こんなに楽に気持ちよく走れるのかと感じました。

今では、体に染みついているので、意識しなくても自然とできるようになりました。

3つ目は、 ボールを受けるときの動き出しです。

一瞬で反転して相手の裏を取ることができるようになり、スムーズに自分の行きたい方向に移動できるようになりました。
マークにつかれても、 必ずかいくぐれる自信がつきました。


足が速く、体が強い人が有利だと思っていましたが、そんなことは関係なくて、どんな時でも素早く行きたい方向へ行けることが何よりも大切だと学びました。

「落下、捻転、重心移動」は重要と繰り返し教えていただき、その意味を今、 サッカーをやっていてすごく感じました。

自分でも考えられなかったターンや体の当て方などができるようになって、サッカーがとても楽しくなっていきました。

その他にもジャンプ力やキック力など自然とレベルアップしていて、驚くほど成長することができました。

しかし、これで満足せず、さらに柔らかく素早い体の動きを目指して練習していこうと思いま す。

西本さんには、日本人の常識を覆して、西本理論を広めていって欲しいです。

これからもお仕事頑張ってください。

智志君も違った環境でも本当に頑張って欲しいです。

この半年間 は自分にとってとても大きかったです。

自分は進路も決まったので、そこでアピールして、 まずは日本代表に選ばれるようにチャレンジしてきます。

西本さんのトレーニングを継続 して、体のケアを行いながらコンディションを上げて、近い将来西本さんに良い報告ができ るように頑張ってきます。

本当にこの半年間ありがとうございました。

HMより

西本さん、智志くん

半年間、指導してくださりありがとうございました。
私が初めて西本さんのところにきたのは、疲労骨折をして、骨はくっついたのにずっと痛みがおさまらなく、施術をしてもらうためでした。

リハビリで半年間、体幹トレーニングなどを毎日やっていたのにどうして治らないんだろう、もう、サッカーができないのかな、と思ったりもしました。

そんな時に、お母さんが西本さんのこと見つけてくれました。

太ももをもんでくれたりするのかなー、と思っていたら、体を揺らしたり、力を入れて1.2.3で力を抜くということを繰り返し、痛い所をもむのではなく、全体を治してくれました。

気持ちよすぎて、途中寝てしまいました。

たった1時間の施術で、痛みがなくなり、すごく驚きました!とてもうれしかったです!
あの半年間はなんだったんだ、もっと早く西本さんのことを知っていれば!とも思いました。

一回でこんなに変えれる人は西本さん以外いないと思います。
体の全てを知り尽くして、対応しているので、プロだなと思いました。

それから数ヶ月後に、グループトレーニングに誘っていただき、こんなにラッキーなことはない!はやく教えてもらいたい!と思い、すぐに参加しました。

今まで、当たり前にやっていた『走る』という行為が、違うということを知って驚きました。
手を振り、足を大きく前に出すのではなく、股関節を縦に使うことを教えてもらいました。


智志くんの動きをみながら真似しました。

見ているだけだと、少し違和感がありましたが、実際にやってみると、縦に使うほうが自然な気がしました。

ドリルを大げさにやることで、走るときに自然と股関節を縦に動かせるようになりました。
力まずに、しなやかにやることが大切だとわかりました。

オフェンスでは、まず相手にあたりにいき、落下からのターンを使い、相手を置き去りにすることを教わりました、驚くことに相手は全くついてこれません。

重心の落下が加わっているので、ディフェンスはマークしている人が、パッと消えた感じになります。

ディフェンスでは、ボールの前で止まるのではなく、『アイドリングステイ』で常に股関節を縦に動かしていて、ボールが動いた方に上半身と下半身を捻転させるイメージでやりました。

目標方向への重心の移動をするだけで体が勝手に動いていき、ビックリしました!

屈筋ではなく、伸筋を鍛えて使うことで、無駄な力がいらず、自分より大きい相手にも負けなくなりました。
股関節を相手より下におくことで、軽い力で大きな相手に勝てることもわかりました。

前は小さいから損と思っていたけど、小さいほうが得と聞き、驚きました。
西本さんの言うことに、驚くことがたくさんありました。

これらの動きを無理なく使い始めてから、筋肉への負担と疲労が少なくなり、足の痛みが全くなくなりました。

さらに素早くどの方向にも動き出せるようになり、サッカーでの走り始めが速くなったり、インターセプトできる回数が増えました。
瞬間瞬間の動きにキレと速さがでてきたのですごく嬉しいです。

疲れも少なくなったので、最後まで楽に動けます。

西本さんのおかげでサッカーが前よりも、もっと楽しくなりました!

高校に行っても、フライングバッグトレーニングを続けて、背中と股関節を縦に使う意識を忘れず、今教えていただいていることを発揮して活躍します!

そして、なでしこに入りたいです!

本当にありがとうございました!これからも、よろしくお願いします!

AMより

二人とも、半年間私を信じてトレーニングを続けてくれてありがとう、何も言うことはありません。

二人には無限の可能性を感じています。
体が小さいから、足が遅いから無理ではなく、サッカーという競技を行い、他の選手から抜きんでる能力を身に付けてもらうために、私がこれまで試行錯誤してきたことで得られたことのすべてを伝えられたと思います。

智志に対する言葉も書いてくれましたが、7時からのグループトレーニング指導を思いつき実行に移せたのは、何よりも智志がアシスタントとして、いや一人のトレーナーとして十分指導できるようになったと思ったからでした。
最後の最後まで二人で一緒に指導してあげられなかったこと、申し訳なく思っています。

これからそれぞれのステージへ進んで行くわけですが、自信をもって夢に向かって歩みを進めてください。

ずっと応援しています、本当に長い間ありがとう!

最後に、毎日のように子供たちを連れて来ていただき、トレーニング中も私の話に耳を傾け、成長を見守っていただいたお母さんにも、心から感謝します、ありがとうございました。

4日間の指導を受けた方からの感想から、指導の効果を知っていただき自己アピールも必要だと思いました。

2月24日から4日間、母子で指導を受けに来てくれたHさんから感想を送っていただきました。

何度か書きましたが、私の指導を受けていただき、その効果を実感していただく程に、私の指導を受けたことも、私の存在すら誰にも教えたくないと言われてしまうことで、仕事として広がって行かないという現実を何とかしなければならないと思うようになりました。

これまでは、そう思ってもらえるほど私の考え方や指導内容が、一般的なそれとは全くレベルの違うものだと理解していただけたことで自己満足していました。

しかし、仕事として考えれば当然もっと指導を受けに来てくれる人を増やさなければならない訳で、こうして記事にするときには匿名とするので、是非感想を送って欲しいとお願いしました。

お母さんはご自分の仕事が月末の一番忙しい時期ではあったが、この4日間しか一緒に広島に行くことができないと、仕事を休んでK君を連れてきてくれました。

感想も、仕事がひと段落するまで待ってほしいと言い残されて帰って行かれました。

子を思う母親の温かい気持ちが、4日間しっかり伝わってきました。

送られてきた感想の中に、私のやっていることの多くが語られていますし、自分でアピールしなければならないポイントも多く含まれているので、最後に解説を交えて私の思いを書いておきたいと思います。

西本先生 智志さん (智志の最後の指導になりました・・・)
2/24から指導して頂いたHです、4日間大変お世話になりました。

感想を送るのに時間が掛かってしまい申し訳ありません。
運動音痴の全くの素人の感想ですので、不適切な表現等あるかと思いますが、ご容赦下さい。

西本先生のブログを拝見するようになって約2年になります。

Kは中学3年間、怪我や成長痛に苦しみました。
ずっと体が動かない、自分のプレーが全く出来ないと悩む姿を見ていましたが、中学の全日程が終わった日、サッカーをするのが怖くなったと漏らした時に、西本先生の指導を受けてみようと話しました。

サッカーの技術云々ではなく、ただサッカーを楽しんでほしい、痛む身体を庇いながらぎこちなくプレーする姿ではなく、自分の体を存分に使い、思い切りサッカーをしている姿を見たい、先生に指導のお願いの電話を掛けた時は、正直すがる思いでした。

先生には個人の他に、グループ指導を受けている方達の練習見学をお願いしましたが、一緒に指導を受けられるようにご配慮頂き、本当に楽しみにしていました。

しかしながら、指導を受ける5日前、高校での練習参加中に過去一番酷い膝の痛みが出てしまい、指導を受ける前日までランニングでも痛みがある、最悪な状態で伺うことになってしまいました。

初日の器械を使ったトレーニングはとてもシンプルでしたが、ほんの1時間も経たないうちに、姿勢がみるみる変わり、目線が上がっていき、体の柔軟性が高まり、まるで魔法に掛かっているようでした。

Kは一見つまらなそうに見えていましたが、本人は余りに必死で全く余裕が無かったことと、トレーニング中ずっと自分の体の変化に驚いていたそうです(笑)

アイコちゃんとのトレーニングは、本当に驚きの連続でした。
力強さ、スピード感、切れのある動き、とにかく迫力がすごかったです。

さほど広くないスペースで動いているのに、風を切る音が聞こえるようでした。

2日目、ドリルをしている段階で、体の動きが昨日と別人で思わず笑ってしまいました。

ソウタ君の体のしなやかさ、切れのある動きにも感心するばかりでした。

また、二人の動き、体つきを見させて貰えた事で、トレーニングの正しさ、継続することの意味が良く分かりました。
二人とも身長はKより小さいのに、本当に大きく見えること、、、。

3日目、外でのトレーニングでは、走るときのスピード感が見ていても楽しかったです。
最後のスピードに乗った走りが、伸びていく感じが驚きでした。

残念ながら、今まで速く走ろうと腕を振ったり、前傾姿勢になったり試行錯誤したのは全く無駄な時間でしたね。

ボールを使ったトレーニングでは、全くぎこちなさを感じさせずにプレーする姿や、表情も明るくて嬉しくなりました。

4日目、もう姿勢、動き、前と完全に別人でした。

本人はボールを使っている時は、そこまで変化に実感はない様子でしたが、私から見て動きが小さく自信がなさそうに見えていた今までとは明らかに変わっていました。

家でも継続してトレーニングを続けられるよう、多くの助言を頂き、続けていけるか不安が大きかったようですが、一人でも出来るメニューも多く、またメニュー全てを毎日する必要はないからとの言葉で、気が楽になったようです。

そして、一番の驚きですが、過去最悪の膝の痛みは、トレーニングに全く影響がありませんでした。

初日、2日目トレーニング中に、私がKに何度も痛くない?と聞いていたのは、先生を信用していないようで申し訳なかったのですが、本当に軽いランニングさえ出来ない程の強い痛みがあり、ここにきても何も出来ないのではないかと心配していたのです。

今までの痛みは仮病かと思ったくらいに信じられなかったです(笑)

走りのトレーニング、特に坂道で痛みが出なかった事で、先生の言われる正しい体の使い方の大切さを実感しました。

3日目の最後にドリブルをしていて痛みが出てしまった事は、残念というよりは良かったです。

その時はボール扱いに集中して、体への意識が出来てなかったことがわかりました。

痛みについて正直にお伝えした時の、「そのことは全くの想定内です」、との先生の言葉に、私も安心したし、彼も心から納得したようです。

ご指導頂いてから時間が経ちましたが、毎日携帯を見ながらコツコツトレーニングを続けています。

広島から帰って、Kは数日体調を崩してしまいサッカーにはまだ完全に復帰していませんが、復帰するのが楽しみです。

アイコちゃん、ソウタ君も、トレーニングに付き合って頂きありがとうございました。
二人の高校での活躍を楽しみにしています、よろしくお伝え下さい。

チューブを使ったトレーニングで1箇所良く分からないところがあります。
後程確認させて頂きたいので、LINEでご連絡させて下さい。

4日間の手厚いご指導、本当にありがとうございました。
無知な私の疑問や不安にも答えて頂き、心から感謝しています。
思い切って4日間広島に行って、本当に良かったです。

また是非機会を作り、動きの確認やご助言を頂きたいと考えています。
その折には、また宜しくお願いいたします。

先生もくれぐれもお体ご自愛ください。
本当にありがとうございました。

お母さん、丁寧な文章を送っていただきありがとうございました。

4日間、真剣に向き合った私の思いが十分に伝わっていたことが分かり、本当に嬉しく思います。

お母さんから電話を頂いたときに少しお話を伺いましたが、2年前から私のブログを読んで頂き、1年前にも母子で広島へ行こうという話をされたそうです。

その時にはK君が、もう少し自分で頑張ってみるということで、実現しなかったようですが、感想の最初の部分に書かれているように、故障続きで自分らしいプレーが出来ないままに「サッカーをするのが怖くなった」とまで言うようになったK君に、もう一度思いっきり走り回ってボールを蹴って欲しいという、お母さんの祈りにも似た気持ちがK君にも届き、私の所へ行ってみようということになったようです。

貴重な時間とお金を使って、遠くから広島に来るのだから、1日2日ではなく4日間かけて、少しでも多くのことを学んで帰りたいという必死な思いが私に痛いほど伝わってきました。

「何とかしてあげたい」普段以上にそう思いました。

膝の痛みがあることも聞いていましたが、いわゆるオスグッド病と診断されるもので、私に言わせるとまったく恐れるに足らないもので、いつも言っている痛みの3要素の中の正しい使い方が出来ていないことの結果にすぎないのです。

ですから、「伸kingトレーニング」で体にとって正しい動きを体感させてから、次のドリルに進み、そこでも体の仕組みに沿った動きを指導すれば、絶対に痛いからできないという動きはないと確信していました。

過去にも同じようなことは何度もありました、「それは私が連れて行った子供のことですよね」と、頷いている方が何人もいると思います。

痛くて走れない、痛くてボールが投げられない、痛くてラケットが振れない、でも私が動きを指導すると魔法のようにそれが出来てしまう。

魔法でも何でもありません、正しい動きを行ってもらうだけです。

そんな4日間でした。

2日と言われれば2日で、出来るところまで改善させる努力をしますが、4日間と言ってもらえたことで、すべての行程が私の中でイメージできました。

3日目に屋外の公園で走りのドリルとボールを使ったドリルを行った時に、痛みを訴えたことがまさにそれでした。

さすがに1日2日で、いくら正しい動きだと言われても、頭と体がすべてを納得できるわけがありません。

サッカー選手がボールを扱えば、気持ちがボールに集中するのは当然のことです。

そうなるとせっかく身に付けつつある正しい体の使い方が崩れ、元の屈筋重視の動きになることは想定内どころか当然のことだったのです。

その痛みを感じたことで、やっぱり正しい体の使い方を身に付けることが大事なんだと思って、4日目最終日を迎えて欲しかったのです。

これも4日間という期間を作っていただいたから立てられた作戦というか、私なりの工夫でした。

また幸いなことに同年代のアイコちゃんと、ソウタという、同じ指導を一定期間継続している選手と一緒にトレーニングを行ってもらうことが出来たことも、K君にとっては大きな刺激になったと思います。

彼らに出来ていることが自分に出来ないはずがないと。

二人とも故障を抱えた所からのスタートでした、けっしてどこにも不安がない万全な状態ではありませんでした。

その2人が目の前で繰り広げる動きは、まさに驚き以外の何物でもなかったはずです。

私の理論に沿ったトレーニングが、どれだけ人間の可能性を広げるか、母子共々十分に感じ取ってくれたと思います。

私は試行錯誤しながら身に付けてきた自分の理論と方法論に、絶対の自信を持っています。

今日も一般の方の施術中にその話をしていると、「そんなことができるようになったのは、どこで誰の指導を受けたのですか」と聞かれました。

私が最も嫌う言葉です、どこかの誰かに指導を受けていたら、こんな自分にはなっていなかったからです。

目の前にいる人間の体そのものが、それはスポーツ選手であっても一般の方であっても同じで、こうなりたい、こうして欲しいという要求に応えるために、必死に考え続けてきたから今の私があるのです。

そうやって試行錯誤を続けながら、どの時点でも自信を持ってどこの誰にも負けないと言い切れる指導を行ってきました。

痛みを抱え、また能力の限界を感じ、何をどうして良いのか分からないまま日々を過ごしているたくさんの人たちのために、私はもっと自分を知ってもらわなければならないのです。

私と出会うことで大袈裟ではなく人生が変わったという人がたくさんいるのです。

どうしようかと迷っている時間があるのなら、思い切って広島に来てください。

私はどんな人に対しても最善を尽くします。

ただ、自分はこうなりたいという覚悟と真剣な思いを持ってきてください。


FBTを行う目的と動作の意識について

先日コメント欄に届いた質問に関して、改めて記事にしておきます。

質問の内容は、「FBT」「反り腰」との関係に関するものでした。

以下まずは読んでください。

はじめまして。
私はこの春小学6年生になるサッカー小僧の父です。

息子のサッカーに役立つ情報を色々調べていく中で西本さんの姿勢に対する考え方に感銘し、息子が4年生になる頃から「フライングバック(FBT)」を毎日させてきました。

同時にスイミングを続けてきた事もあるかと思いますが、骨盤は前傾し、「大腰筋」が盛り上がっており、同トレーニングの効果を実感するとともに西本さんにとても感謝しているこの頃です。

ただひとつ気になる点があり、コメントさせていただきました。

昨日、息子の風呂あがりに真っ直ぐ立った状態(全裸)を横から見た時に、背中が反り過ぎているように見えたのです。

骨盤から肩へかけてキレイな円弧を描くように反っているのですが、それが大きいように思うのです。

気になりネットで調べると「反り腰」は駄目、という記事が多々有り、心配しております。

そこで西本さんにご意見を頂きたく思います、必要であれば反り具合の写真も送付します。

はたしてこの状態は良くないのか、フライングバックのやり方が良くないのか・・。

お分かりになる範囲内でも良いので

ご教示いただけるとありがたいです。


以下は私からの返信です。

お子さんの体を診ておりませんので、一般論として私の考えを書かせていただきます。

フライングバックトレーニングを継続していただいているとのこと、ありがとうございます。

ただ私の指導している動き通りに行っていただけているかは分かりませんので、そのことは少し心配ではありますが。

私がこれまで関わってきた選手、もちろんプロスポーツ選手だけではなく、小中学校の子供たちも含めてですが、体の動きに支障をきたすほどの「反り腰」という状態の体を診たことがありません。

今回のような相談を受けたことは何回かありましたが、とくに我々日本人は広背筋の機能的な発達が、欧米人に比べて劣っているため、いわゆる猫背という状態の体がほとんどです。

私の言うところの、屈筋重視のトレーニングを行えば、猫背に拍車がかかる結果になってしまいます。

息子さんは広背筋のトレーニングの結果、日常見る機会が少ないくらいに背中が反った体になっているのだと思います。

それは普段見ることがないというか、我々の常識では猫背気味なのが普通くらいに思っているため、息子さんのような体が特に普通ではないように見えたのではないでしょうか。

「反り腰」の何が問題なのかというと、美容上の問題はまったく関係ないでしょうし、しいて言えば腰痛や筋力不足による運動機能障害などが考えられますが、お子さんの場合まったく逆で筋力不足はないでしょうから、腰痛などの痛みがなければ、問題はないと思います。

運動機能に関しては、人間の体は骨盤と背骨が連携連動して6方向に動くことができます。

(詳しくは過去記事に何度か書いているのでそちらを探してください。)

その6方向への可動域に問題なければ、まったく異常でも何でもないと思います。

この問題は写真を送っていただいても判断できません、あくまでも関節の運動、可動域内の連動性の問題ですから。


ご心配とは思いますが、送られてきた内容からのあくまでも想像ですが、私の意見はこんなところです。

過去に関わった選手で、見た目にそういう状態で、誰かに指摘されてからずっと気にしている選手がいましたが、同じような説明をして可動域をチェックし、問題がないことを告げると、「余計な情報を入れられて損しました」と笑っていました。

お近くでしたら、直接診させてもらえれば、もう少し詳しく説明できるかもしれませんが、そうでなくてもあまり気にしない方が良いのではと思います。

参考になりましたでしょうか。


さらに返信です。

早速のご教示ありがとうございました。

おかげさまで安心いたしました。

なるほど確かに周囲に息子ほど反っている人を見たことがないので、異常と感じてしまったのですね。

息子が腰痛を訴えた事もないので6方向の動きに問題なければこのままフライングバックトレーニングは続けさせます。

トレーニング方法は正しくできているか私自身も怪しいので、もう一度しっかり見直してみます。


このコメントのやり取りに反応して、西本塾生の植村さんから、こんなご意見が送られてきました。

『ブログのサッカー小僧のお父さんのコメント読みました。

西本塾にも参加せず、動画指導でもなく、なかなか深く答えられないところ察知します。

そこで、私の想像したことを書きます、テストしてください。

まず、FBTの感覚もそう簡単には理解できないものだと私は思っています。

FBTとは、「セットアップも重要ですし、まず始めに広背筋から始動し、広背筋が効いてくることによって腕肘があがり、それに伴い骨盤が前傾し重心が前にかかっていく。連動によって膝も曲がるが、膝を前に動かすことによって力を分散させている。広背筋を自ら動かすことによっての全身の連動のトレーニングがFBTである。」と解釈しています。

サッカー少年のお父さんは、私も含め非常に熱い方が多いです。(笑)

文面の中で、「大腰筋の発達」のことを強調されるあたり、きちんと伝えないと危険な香りがします。

多分、FBTの体勢をとって、足を踏ん張り、背中を反ることに意識が行き過ぎているのかと想像します。

腸腰筋は私も悩んだことありますが、やっぱり屈筋ですからね。

FBTの連動の力を腸腰筋で受け止めないように考えています。

悪いように考えば…の話です。

実際は、感謝されているので大丈夫だと思いますが。

あと、357理論も重要視してほしいですね、FBTのなかで。

7〜3の感覚を磨き、その感覚が鋭く大きく感じてくるに従って、肘もどんどんあげやすくなっていくように、と考えました。』

以上が植村さんからのコメントです。

植村さんが普段から私が伝えたことをしっかり受け止めてくれて、深く考えながら実際に行ってくれているのかが分かる、素晴らしい考察です。

実際に見たこともない子供さんの体の相談から、こんなやり取りができたことは、西本塾を行い私の考え方を伝えてきたことが間違いではなかったと思わせてもらえました。

ただ方法論を学び、「こんなやり方で間違っていませんか」というやり取りがいつまでも続くことに、私自身疑問を感じていたからです。

植村さんのように、体の仕組みや、なぜFBTを行う必要があるのかという、本質的な部分に目を向けてくれなければ、世に蔓延る〇〇トレーニングと何ら変わらないものになってしまいますから。

植村さんの意見に対して、私が返した言葉は、「鶏が先か卵が先か」というものでした。

植村さんは、「まず始めに広背筋から始動し、広背筋が効いてくることによって腕肘があがり、それに伴い骨盤が前傾し重心が前にかかっていく。連動によって膝も曲がるが、膝を前に動かすことによって力を分散させている。広背筋を自ら動かすことによっての全身の連動のトレーニングがFBTである。」と定義づけてくれています。

私の考えは、「広背筋の停止部である上腕骨小結節部分をいかに意識して使うかによって、強大な大きさと、他の筋肉とは起始停止の構造が大きく異なる広背筋を、実際の走る動作や他のスポーツ動作の中で使いこなしていくためのスイッチを作り上げること」を、大きな目標としています。

FBTの1~4の動作に共通する準備姿勢で、現時点での広背筋の柔軟性や、骨盤や背骨を引き起こす機能状態を確認してから、腕をどう使うかによって、さらにその機能を強調するという考えのもとにFBTを考案しました。

結果としては、広背筋が主動となり手足の問題は、文字通り枝葉の問題となって行くわけですが、広背筋という一風変わった形状を持ち、人間の動作にとって非常に大きな影響力を持つ筋肉を、いかに効率良く使うことができるように準備しておくことは、我々日本人にとって大きな意味を持っていると思います。

もう一つ植村さんのご指摘通り、質問者のお父さんは、息子さんの筋肉の成長を「大腰筋」という言葉を使われていますが、この筋肉は股関節に対して屈曲という役割を主に担っている筋肉です。

太腿を強く引き上げることができるようになるため、陸上競技などで近年重要視され、一般の方の中でもよく使われるようになった言葉の一つだと思います。

グループトレーニングを続けてくれている高校生と中学生のサッカー選手たちの背中から腰、とくにお尻の筋肉の発達は目を見張るものがあります。

遠くから指導を受けに来てくれた女子選手のお父さんが驚いたのも無理はありません、私がブラジルのサンバダンサーのようだといったあのお尻です。

これはあくまでも広背筋から臀筋群にかけての発達であって、股関節に対してはもちろん「伸展」を担う筋肉です。

広背筋も背骨を引き起こすという「伸展」の役割を担ってくれています。

その結果として、私が提唱する「走るという行為」の体の使い方を身に付けることが出来たのです。

動き出しの速さ、静止するのではなくその場に居続けて次の動作に備えるという、「アイドリングステイ」という概念の動きも、完璧に身に付けています。

当然ボールを蹴るという動作も、股関節の伸展から膝関節の伸展という、3・5・7理論に沿った、筋肉の負担の少ない蹴り方ができるようになりました。

FBTの結果として、大腰筋の発達が見られることは当然ありますが、それはあくまでもオマケです。

動きづくりのトレーニングの副産物として、連動の中で作られた筋肉の肥大です。

だから連動を邪魔することはないのです。

私が西本塾で伝えたいのは、こういう根っこの部分なのです。

「足の位置がこう、手の上げ方はこう、これでいいんですか」というやり取りしかできない相手をこれ以上増やしても仕方がないと思ったのです。

植村さんのように自分の考えを私に届けてくれるような人が、一人でも増えてくれなければ、私の思いを伝え広げて行くことは出来ないと思います。

他にもこの人にはぜひ参加して欲しいと思っている方がいましたが、残念ながら申し込みはありませんでした。

今回のやり取りは、私にとってとても楽しいものになりました。

動きを言葉で伝えることの難しさは当然ですが、やってみなければ何も始まりません。

植村さんからのコメントは、質問者の方にとってもとても参考になるものだと思い、勝手に掲載させていただきました。(すみません)

相談していただいたサッカー少年とお父さんには、是非継続していただきたいと思います。

私は何を伝えたかったのか、まずは自分が納得できる西本塾をやってみたいと思います。

昨年まで、一か月おきに行っていた西本塾深める会、今年は定期開催を見送っていました。

私なりに色々思うところがあって、来月今年初めて開催することを決めました。

現実として昨年の後半の開催では、西本塾・深める会ともに参加者が少なく、一人二人を相手に、二日間全身全霊を傾けて伝えている私としては、少ししんどいなという気持ちになっていました。

そして何より、私の中での西本塾の意義が少し変わってきたことが、開催を中断した何よりの理由でした。

当初はこのブログや、そのほかの媒体で発表した文章を読んでくれた人たちの中で、私の考えに興味を持ってくれたり、その中で語られた内容を実際に体験したいという人が現れてきたことで、個人的に指導を受けに来てもらうよりも、塾という形をとって二日間かけてしっかりと考えを伝えた方が、お互いにとって効率的であろうと考えたことがきっかけだったと思います。

ですから、参加してくれる人には野次馬根性や興味本位であっても、わざわざ時間とお金をかけて参加してくれるのなら、喜んで参加を受け付けていました。

それが回を重ねる中で、受講者の中に温度差を感じるようになりました。

私の書いたものをすべて熟読し、初めてお会いする時点ですでに私が驚く程の理解をしてくれていて、言葉だけでは伝わるはずがないと思っていた「走るという行為」の実技に関しても、基本的なことはすべてできるようになって参加してくれる人まで出てきました。

逆に、本当にブログを読んでくれているのだろうかと思わざるを得ない参加者もいて、こうなると二日間という貴重な時間と、私を含めた参加者が作る空間に、明らかな温度差を生じるようになってしまいました。

当然私の意識は、そういう真剣な人に向くことになり、言葉のやり取りや実技の指導でも、熟読してくれているはずのブログの内容であっても、まったくかみ合わないこともあり、言葉を荒げることにもなっていきました。

必然的にというか、参加希望者をこちらである程度選ぶ必要が出てきて、受講動機に関してしっかりした内容が書かれていない場合は、参加を断るということにしました。

実際に10人近い方の申し込みを断ったと思います。

そこまでして開催してきたわけですから、参加してくれた人に対して、受講動機に書かれた、私から何を学びたいのかという部分に対して、それぞれに応えなければならないという、ある種のプレッシャーを感じることにもなりました。

二日間の内容は、作成したレジュメに沿って、ブログに書いた膨大な内容の中から、参加者がこの部分を詳しく聞きたい、実際に体験したいという部分を集約して伝えてきたつもりです。

私の考えていることを、たったの二日間で伝えきることなどできるはずがありませんが、それでも何とか、あそこに書かれていたはことはそういうことだったのかと、納得して帰ってもらわなければなりません。

それに加えて各自の個人的な要望にも応えなければならないのですから、毎回準備には相当な時間を要しました。

西本塾にはカリキュラムがあって、例えば初級中級上級とか、ここまで理解してくれたら、私から学んだことを伝える側に回ってもいい、などという決め事はしていません。

それぞれのレベルで感じ取ってくれたことを、それぞれの環境で活かしてくれればいいと思っていました。

実際にそういう活動を行っている人もいますが、どこまで私の思いが第三者に正しく伝わっているのか、実技の部分で私と同じレベルの指導がされているのか確かめようがありません。

西本塾に参加し、さらに深める会に複数回参加してくれた受講者に対しては、回を重ねるごとに私の求めるレベルが上がって行きますので、ここまで理解してくれたら、ここまでの動きができるようになったら、もう合格点を与えられるという人は未だ出てきていません。

それは、私の考えや指導方法が常に進化し続けているからです。

受講回数が増えるにつれて、私から学ぶべき方向性が、残念ながら枝葉の部分、走るという行為にしても伸kingトレーニングにしても、操体の施術にしても、それらの腕を磨きたいがための参加になってしまっているところを感じていました。

私が本当に伝えたいと思っていることは何なんだろう、回を重ねるごとにその思いが強くなり、このまま同じことを繰り返していくことが、本当に自分がやりたい方向性なのだろうかという思いが強くなったことで、定期開催を中止するということを決めました。

ではなぜ今回改めて西本塾を行う気持ちになったのか、それは私が伝えたいことが少しずつ明確になってきたからです。

正直もうそれほど参加希望者はいないのではないかと思っていました。

希望者が5名に満たない場合開催を見送るつもりでした。

ところが意外というか、既に8名の参加の申し込みがありました。

今日の午前0時が締め切りですが、定員まであと2名、どうなるでしょうか。

相変わらず送られてきた受講動機を読むと、これまでの参加者と同じように、私はよく知りませんが、他の人が行っているような講習会に参加するような感覚で、私が伝えることの中から、自分の利益となることを持ち帰ろうということを感じる言葉が並んでいます。

それは当然のことですが、これまでのように、私がその要求に応えることに重きを置いてしまうと、これまで行ってきたことと同じことになってしまいます。

加えて今回からは初めて参加する人と、もう何度か参加してくれた人を同じ空間に迎えることにしました。

先にも書いた通り、複数回参加してくれている人が、私の伝えたいことの本質を分かってくれているとは思えません。

初めて参加してくれる人とまったく同じ扱いで、それぞれの要求にただ応えるのではなく、私が本当に伝えたいことを、私が納得できる形で伝える塾にしたいと思っています。

数年前まで私が人に伝えるということをしてこなかったのは、私から何かを学びたいという人たちは、結局枝葉の技術や方法論を学びたいのであって、私が試行錯誤を重ねてきた思考の部分まで踏み込んだやり取りができる人はいないと思ったからです。

当然ですがそこまで踏み込んで指導したいと思わせてくれる人間でなければ、間違っても教えようという気にはなれません。

枝葉を求めていると感じれば枝葉のことだけを教えることになりますが、それでも正しく理解してくれたかどうかは分かりません。

私が今伝えたいと考えていること、私が今たどり着きつつあることは、これまで日々考え続け、その瞬間瞬間にベストだと思ってやってきたことが、最終的にどこに向かっているのか、何を究めたいのかという方向性が、少しずつはっきりしてきたような気がしています。

そのことから逆算してというか、そのためにこういう考え方をしてきたとか、こういう方法論を編み出してきたというのが、私の歩みであったと思います。

低い山でもその頂に立たなければ、それ以上に高い山があることを知ることができないと言います。

本来目指すべき山の頂が、少し見えてきたということかもしれません。

参加者の皆さんが、そんなことまで求めて私の所に来るわけではないことは分かっていますし、いきなりそんな話を聞かされたとしても理解できるわけがありません。

しかし、これまで私が積み上げてきたたくさんのことを、少しでも伝えたいと工夫し、参加してくれた人を、入り口から中を見通せるところまで案内してきたにもかかわらず、奥深く分け入って私を追いかけてくれる人が現れてくれないのであれば、もうこれ以上同じことを繰り返しても意味がないような気がしていました。

それぞれが自分の考え自分のやり方で方向性を決めて行くことは当然のことだと思います。

ただ私が言いたいのは、こういう考え方を基本にしていなければ、我々に求められているものの本質には近づいて行けないということです。

これは声を大にして言いたいと思います。

回り道をしている暇があったら、せめて私の考え方を理解して欲しいと思います。

今私が立っている山の頂から、本当はもっともっと高い山があることは見えてきましたが、いまここまで登って来たからこそ見えている景色だと思います。

同じ景色を見たいのであれば本気で登って来いと、まさに上から目線かもしれませんが、私が下りて行って手を引いてあげることはもうやめようと思います。

来月の西本塾、どんな内容にするかじっくり考えたいと思います。

これまでやってきたことを、私自身が枝葉のことだったと感じることもあります。

やっと幹の部分が見えてきて、周りの景色も見えるようになってきました。

「人間とは何か、どういう存在なのか」、壮大な思考を繰り返しています。

寂しいお知らせです。

今日は3月1日、ほとんどの公立高校は卒業式を迎えたことだと思います。
ここ広島港でも、卒業式に向かう保護者の方の姿がたくさん見られました。

トレーニングに通ってくれているヒカル君も、今日卒業を迎えます。
まだどこへ行くのかは決まっていませんが、4月から始まる新しい環境での生活に胸を膨らませていることと思います。

今日は寂しいお知らせをしなければなりません。
昨日の夜、智志から2月いっぱいで区切りをつけたいという言葉を聞くことになりました。

ご存知の通り、智志は我が家の三男で4人兄弟の末っ子です。
専門学校を卒業後、一般企業に就職しましたが、思ったような環境ではなかったのか、早期に離職してしまい、いわゆるフリーターと呼ばれる生活が続いていました。

それがちょうど1年前、忘れもしない3月3日から、私の仕事を手伝ってくれるようになりました。

もともと私は、自分のやって来たことを誰かに伝えるという事など出来るわけがない、私と同じことを考え実行出来るようになれるわけがないと決めつけ、弟子というか後継者を育てるといことをしてきませんでした。

まだまだ道半ば、自分のことで精一杯で、すべて含めて私の一代限りで終わってしまうことを覚悟していました。

3年半前にここをオープンした時にも、これまでの経験を少しでも還元しながら、あと何年続けられるかわからないですが、細々とでも続けていければという気持ちでした。

しかし、少しずつ欲が出て来て、もうひと頑張りしてみようかなという気持ちになった頃に、智志から父さんの仕事をやってみたいという言葉を聞き、人生でもこれほど嬉しいと思ったことがないというくらい大喜びしました。

智志は広島に移り住んだあと生まれた子供で、物心つく前からスポーツの世界で活躍する私の姿を見て育ちました。
子供ながらに父親の仕事に対しては、憧れというか尊敬に近い感情を持ってくれていたと思います。

何事にもタイミングというものがあると思いますが、昨年の3月という時期は、お互いにとってベストなタイミングだったのかもしれません。

私の仕事はやり方を学べば出来るようになるわけではありません、学校に通って資格を取ったからといって、すぐに実践に役立つ技術を身に付けられるわけでもありません。

私が最初に言ったのは、「3年くらいは父さんのやっていることを見ていろ」という言葉です。
これからは親子としてではなく師弟として、私のすべてを吸収して欲しいと思いました。

昨日までの1年間、楽しいことも辛い出来事も、色々なことがありました。
私にとっては夢の中にいるような一年でした。

そんな中で智志は、私の想像をはるかに超える成長を見せてくれました。
それは単に私の指導だけではなく、西本塾や深める会に参加していただいた皆さんとの交流の中で、これまで経験したことがない様々なことを学ばせていただいたことが大きかったと思います。
このことは改めて皆さんに感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

西本塾で私と過ごした2日間の締めくくりに、感想を述べていただく時間を設けていますが、私という人間に出会い、私の考え方に触れた参加者の方が、涙を流しながら言葉を発してくれている光景は、1月に23歳になったばかりの智志の目にそして心にどう映ったでしょうか。

あっという間に私の技術を身に付け、考え方を吸収してくれました。
ならば何故区切りを付けたいという言葉になったのか、お話ししておかなければならないと思いました。

すべては私の力不足でした。

私はこれまで、とにかく真実を追い求めて来ました。
選手のために何をすることが一番正しいのか、自分は何をどう考え、どんな事が出来るようにならなければいけないのか、試行錯誤しながら妥協を許さず、自分の道を歩んで来ました。

自らを職人と称し、誰にも負けない腕を磨き続けてきたつもりでした。

そんな私に一番足らなかったのが、仕事は生活するためのお金を稼ぐ手段だという当然の感覚でした。
いわゆる経営のセンスというものがまったく欠けていました。

縁あって私に関わった人たちに対して最良の力を発揮したい、ただそれだけでした。
まさに自己満足の極地のような考え方です。

そういうところも含めて、智志は私のことを凄いと思っていてくれたのかもしれません。
しかし、親子とはいえ成人した智志に対してそれなりの報酬を支払うことができなければ、使用者としての責任を果たす事はできません。

恥ずかしい話ですが、現在私のやっている仕事で得られる収入では、智志の能力に見合う報酬を支払う状況にありません。

このままの状況が続けば私に迷惑をかける、親思いの智志はそう思ってくれたのかもしれません。

すでにどこに出しても通用するレベルの技術と考え方を身につけた智志ですが、その能力を生かして収入を得る環境がありません。

1年というこのタイミングで区切りを付けて、私の元を離れ新たな道を模索したいという言葉に、頷くことしか出来ない私は、情けないとしか言いようがありませんでした。

もう少し経営という側面に思いが及んでいたら、智志の能力を存分に発揮できる環境を与えてあげられたと思うと、親として師として責任を痛感しています。

智志は私の後継者として唯一無二の存在です。
もう同じ気持ちで同じ環境で指導できる人間は現れないと思います。

たったの1年間とはいえ、私のすべてを智志に伝えられたことは、絶対に消える事はないと思います。

今の私が、改めて受け入れる準備ができたら帰って来てくれなどと、未練がましい言葉を発してしまうのは、智志に対して失礼だと思います。

ただ私が伝えてきたことを、いつか沢山の人に役立てて欲しいと思います。
それが私がこれまで生きて来たことの証であると信じています。

こんな内輪の話を公にすることには抵抗もありましたが、智志の成長を楽しみにしてくれていたであろう 西本塾生、個人指導や施術を受けてくださったたくさんの皆さんに、何の挨拶もなく智志の存在がここから消えていくことは申し訳がないと、恥を忍んで書かせていただきました。

智志が悪いところはまったくありません、父として師として経営者として、私の力不足が今回の結果を生んでしまいました。

なによりも1年間頑張ってくれた智志に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

今朝智志には、もう仕事としてではなく、続けてきたトレーニングをしにきてくれるも良し、智志が指導をしてくれた、今月いっぱい続く子供たちのトレーニングに付き合ってくれるということでもいいから、ここに足を運んで欲しいとお願いしてきました。

元々すべてを一人でやってきた私です、今更こうなったからといってジタバタしても仕方がないことは承知しています。

それでもやはり寂しいです。
こんな状況を作ってしまった自分が情けないです。

当然ですが、父親として智志のこれからを応援したいと思います。


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

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