サッカー少年に対する遠隔サポートが始まりました。

昨年の7月から、LINEアプリを使用して、広島から離れた地域に住んでいる方にも、私の指導を受けてもらえる「遠隔サポート」というシステムを導入しました。

実際に利用してくれたのは、西本塾生で福岡県に住んでいる古賀隆太さんお一人です。

彼は趣味で行っているバドミントンという競技に、西本理論がどう応用されるか、自分のプレーしている動画を見て私がどう感じ、改善点があれば参考にしたいと言ってくれました。

幸い智志がバドミントンの経験者でしたので、私のアイデアを実際にラケットを振って実演してくれた動画でやり取りが出来たので、お互いにとって有益な遠隔サポートになった思いました。

その後は一人二人と問い合わせはありましたが、私自身が確実にお役に立てるという判断ができなかったので、依頼を受けるまでには至りませんでした。

それが今、遠く北陸地方にお住まいの方からの依頼があり、現在進行形で遠隔指導を行っています。

対象は10歳のサッカー少年で、動きを改善して欲しいということでした。

専門知識のないご両親から見ても、彼の動きは他の子供たちと違って見えるし、体の痛みを訴えることに不安を持たれたことがきっかけでした。

5歳ころからサッカーを始めて、小学2年生の時に膝の痛みを訴え、プレー時にはサポーターが手放せなくなったそうです。

このままでは大好きなサッカーが続けられなくなるのではないか、体の動きも力任せで固く見え、技術的な向上も難しいのではとご両親は考えられたようです。

こういう相談の場合、子供さん本人は私のことは知らず、ご両親が心配していろいろ調べて行くうちに私の存在に行き着いたということだと思います。

ですからまず確認したのは、彼自身が現状に危機感を持ち、何とか改善できないかという強い気持ちを持ってくれているかということでした。

さらには本人自身が、私の指導を受けてみようと希望してくれなければ何も始まりません。

そういう問題をクリアし、いよいよ遠隔サポートを始めることにしました。

規定通りの手順を踏んでいただき、プレーしている動画を送ってもらいました。

それに対して私の意見や改善点をアドバイスするというのが、遠隔サポートの趣旨です。

しかし、動画を見てそんな簡単な問題ではないと思いました。

遠隔サポートどころか直接来ていただいたとしても、痛みを改善するための施術から始まって、なぜこういう状態になってしまったのかを説明し、何をどう変えて行けば痛み出ない動きが出来るようになるのか、さらには自分が思い描く良いプレーが出来るようになるのか、1回2回でどうにかなる状況ではないと感じました。

医療系の資格を持ち、最低限の解剖学の知識がある人たちに対してなら、私の理論もある程度は理解しやすいと思います。

それが一般の方に遠隔サポートでとなったら、何をどう伝えて行けばいいのか、正直動画を見て大変なことを引き受けてしまったと思いました。

しかし、こういう方に対して私の理論や実践方法がお役に立てなければ、遠隔サポートなどと聞こえの良いシステムなど意味を成しません。

もし直接指導を受けに来ていただいたとしても、その場限りになってしまうことの方が多いことを考えると、これは私にとっても新たな挑戦だと気持ちが高ぶってきました。

正しいことを伝えているつもりです、なぜ私の言うとおりにしないのですか、こうすればこうなるのに、継続すれば必ず良くなっていくのに、これまで何度も歯がゆい気持ちを繰り返してきました。

これでは私の独りよがりで、本当の意味で誰かのお役に立てていることにはなりません。

今スタートして3日目です、最初の動画を見た感想には、彼が自分の動きを見て本当にこのままではダメだという危機感をもったかどうかを知らせてくださいと書きました。

次のやり取りでは、「一般的に行われている走るという行為の体の使い方の問題点」と、「私が提唱する体の使い方の違いとその利点」、さらには「動画で確認した彼の動きの問題点」を整理し、ホワイトボードに書いて図解したものを写真に撮って送り、それを見て頂きながら昨夜直接LINEでお話しして説明しました。

対象は10歳の子供ですし、これからずっと関わって行くのは私ではなくご両親ですから、お父さんに理解していただかなければ、成長していく本人を変えていくことは出来ません。

私が彼と直接話をするのではなく、私から学んだことをお父さんの言葉で伝えてもらって、そのやり取りを聞いたうえで次の作戦を進めています。

筋肉の収縮には、まさに宇宙を探検するような奥深さを感じています。

それをどう分かりやすく伝え、役に立つものにしていくのか、まだ始まったばかりですが、直接指導では味わえない今までには感じたことがない不思議なやりがいを感じています。

昨日のやり取りで次のステップに進めることになりました、FBTです。

姿勢の問題は頭でどんなに意識しようと、背骨のS字を作ってくれる広背筋の機能を目覚めさせることができなければ、改善することは出来ません。

まずはFBTの意義と正しいやり方をマスターしていただいて、これをやり続ければきっといいことがあるんだと、親子共々分かってもらうことです。

当初私に期待していただいた、膝の痛みにどう対処すればいいのかとか、滑らかな動きがどうやったら出来るようになるのかという目的に対して、私が持っている答えを、こうすればいいですよとすぐに見せることは簡単なことです。

ただそれでは絶対お役に立てることは出来ません。

今進めている段階を踏みながら、ご両親と彼本人の理解を確認しながら、少しずつ進めて行こうと思っています。

そして必ず期待に応える結果を出してあげられると思っています。

こういう過程を経ながら、試行錯誤しながら目標に向かって親子で進んで行ける、とても羨ましいと思います。

いくつになっても子どもは子ども、私も親としてつくづくそう思います。

それがまだまだ10歳という年齢ならば、親としてできる限りのことをしてあげたいと思うのは当然のことだと思います。

これからの将来の道筋を作る「夢先案内人」でありたいと私自身は思っていますが、こういう親御さんに的確なアドバイスができる、親世代の応援団でもありたいと思います。


そしていつか直接指導をさせていただく機会があれば、いきなり広島に来て指導を受け、その場限りになってしまうよりも、さらに深い理解と成長のお手伝いができると思います。

今回の遠隔サポート、とてもやりがいを感じています、色々なことに自分の能力を発揮させていただけることに感謝です。

精一杯知恵を絞って、お役に立ちたいと思います。

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健康のために運動をしなさいって何をすればいいのでしょうか。

日々さまざまな人と接していく中で、人間の体はどういう風に作られているのか、またどういう風に使って行くことが、それぞれに与えられた能力を十分に発揮し続けることができるのかを考え続けてきました。

体の痛みを訴え、それを少しでも和らげたいと施術を受けに来ていただく方、アスリートとしてトレーニングを重ね、立派な体を作り上げてきたにもかかわらず、一番の目的である競技動作の向上がみられないと悩み、私の元を訪れてくる競技スポーツ選手、また育成年代で、これから将来に向かって大きな夢を持ち、早い時点で私の理論に沿った動きづくりのトレーニングを指導して欲しいとやってくる子供たち、まさに老若男女、様々な方に心を寄せてきました。

そうした日々の中で、人間の本質は骨盤と背骨を中心とした6方向に動くことができる能力をもって、2本足で立って生活する動物であるという結論めいた考えに至っています。

地球上で重力に抗し、二本足で立ち続けるという行為は、我々が想像する以上に大変なことだと思います。

立っている時ばかりではありません、座っている時にも上半身を起こしておくということではまったく同じことが必要になります。

そういう生活を何年何十年と続けて行くことで、体を真っ直ぐに支えておくために必要な筋肉は疲弊し、その姿勢を維持するために体を支える筋肉は、型にはまったような状態になってしまいます。

ベッドの上で仰向けになってもらうと、当然体を支える筋力は必要ないにもかかわらず、立っている時の緊張は消えることなく、踵とお尻と肩甲骨、そして後頭部の4点だけがベッドに接していて、あとの部分は緊張したまま、まったくベッドに付いているという感覚がないことに気付きます。

そんなことは普段考えてもいないと思いますので、私に指摘されても、そう言われればそんな気がするという方もいれば、まったく感覚できないという人もいます。

そんな体の緊張状態が続いたまま、いくら体にいいと言われている高額な寝具に横たわったとしても、本当の意味で体をゆったりと休ませるという状態には成り得ないのです。

そんなことをお話しすると、寝入りばな何となく体の姿勢が落ち着かなくて、仰向けになったり横向きになったりを繰り返しているという方がほとんどです。

なぜそういう状態になってしまうのか、「重力に抗して2本足で立って生活していくのだから、仕方がないといったじゃないか」、もちろんそうです。

しかし、本当に真っ直ぐ立っていることだけが我々人間に与えられた能力だったのでしょうか。

四足動物でも、時々二本足で立つことがありますが長続きはしません、骨格の構造がそう出来ていないからです。

我々は二足歩行で真っ直ぐに立っていることができますが、真っ直ぐだけではなく色々な方向に体を動かすことができます。

それがずっと言い続けている、「人間の体は骨盤と背骨を中心として関節を6方向に動かせ、それらを連動させて使うことができる」、ということなのです。

重力に抗しバランスを保っているということは、ただたんに体幹の安定とか筋力の向上の結果ではなく、様々な方向に揺らぎながら、出来るだけ少ない筋力発揮で骨格を維持しているということなのです。

そのために必要なのが、骨盤と背骨を中心とした6方向への動きを、それぞれの持って生まれた能力、簡単な言葉で言えば可動域ということになりますが、できるだけそれらを長い年月保っておけるかということになると思います。

ある一定の年齢に達すると、「運動不足で何か運動を始めたいのですが、どんなことをやったらいいでしょうか」という質問を受けることが多くなります。

「慢性の腰痛やその他体の不調があり、運動らしき運動はここ何年何十年も行ってきませんでしたが、おかげさまで楽になったので、元気で長生きするために運動を始めた方が良いですよね」、と言われることもあります。

その時私がお答えするのが今日のテーマです。

手軽に行える運動と言えば、ウォーキングやジョギング、ラジオ体操などがあると思います。

また体の負担が少ないからとプールに通ったり、ヨガや太極拳といった、いかにも体によさそうなイメージのものもあると思います。

私はそれらを行うことが悪いなどというつもりはまったくありません。

しかし、現実としてそれらが原因で体のどこかを痛める人が多いことも事実です。

体のために健康のためにと思って取り組んだことで、健康を損なってしまったら本末転倒です。

では健康な体とはいったいどんな体なのでしょうか。

もちろん病気やけがもありますから、すべてをひとくくりに語ることは出来ません。

しかし、体にとって良い運動はと聞かれたら、私の答えはひとつです、今日何度も登場しているキーワード「骨盤と背骨を中心として6方向に動かす体操をしましょう」と。

元々持って生まれた能力であるにもかかわらず、年を重ねるにつれ使わなくなっていく関節運動の方向性と可動域、関節の角度が変わるということがイコール人間が動くということですから、骨を動かすために必要な筋肉の収縮も少なくなってしまうということです。

ウォーキングをしようと、競技スポーツ選手のように激しい運動をしようと、その他名前を出した様々な運動をしようと、この持って生まれた6方向の関節の運動という意味では、まったく足りていないのです。

昨年の9月、私の著した本を読んでくださった、岐阜県にお住いのご夫婦から電話がありました。

60代の奥さんがパーキンソン病を患い、ここ数年で症状が悪化し、背骨が丸くなってしまい体の自由が利かなくなり、歩行や日常動作にも支障をきたす状態になっているとのことでした。

実は私の長女が音大に通っている時、若年性パーキンソン病の診断を受け、音楽の道を諦めざるを得なくなったということを経験していました。

当然パーキンソン病に付いての知識は一般の方以上にあって、もちろん治るとか治らないとかいうレベルの問題ではないことは承知の上で、ご相談いただいた際にも、「私の技術が今のお体の状態にどれだけお役にたてるのか、まったく想像もつきません」とお答えしたのですが、とにかく一度施術を受けに行きたいと言っていただきました。

お体のこともあり、途中自由に休憩が取れるということで、ご主人の運転する車で7時間近くかけて広島まで来てくださいました。

遠くから来ていただいたので少しでも長く時間をかけたいと、2時間の予定で施術を始めましたが、途中トイレに行きたいと言われ、ご主人と二人で手を貸してベッドから降りていただき、すぐ目の前にあるトイレにお連れしようとした時、何とベッドから降りた奥さんが杖を突くこともなく自力で歩いてトイレに行かれ、帰りもご自分でも不思議そうな顔をされながら、やはり自力で歩いてこられたのです。

私も驚きましたが、お二人はもっと驚いていました。

そんなことがあって、私の施術が少しでも体を楽にしてくれると思っていただいたようで、冬の時期は雪が降ると危ないので我慢していただきましたが、先日4回目の施術を受けに来ていただきました。

この間も、私が指導した体を6方向に動かすという体操を、毎朝40分以上もかけて熱心に行ってくださっていたそうで、丸まってしまった背中は真っ直ぐにはなりませんが、ベッドの上で行う施術の中で行う6方向の動きは、初めてきた頂いたときとは比べ物にならないほど上手に、そして自由に動けるようになっていました。

人間本来の体の動きを取り戻すことでどんな変化があるのか、それまでなかった食欲が増し、間食までされるようになり、食べることが楽しくなったそうです。

以前から奥さんの様子を知る方々からも、元気そうになったと言われ喜んでおられました。

寝たまま体操はこういう方にはもってこいで、まだまだ元気な我々には物足りないと思うかもしれません。

では、ウォーキングやジョギングに求める心肺持久力が、本当に我々の日常生活に必要な絶対条件なのでしょうか。

エアロビクスに代表されるような激しい運動によって得られる、筋持久力や心肺持久力は本当に必要なのでしょうか。

体に苦しい思いをさせることが、本当に体のためになっているのでしょうか。

6方向の体操をゆったりと行ってもらう時、体が温かくなっていくような気がするとか、体の背面の4点支持だった緊張が取れ、体全体がゆったりと横たわっているような気がしてきたという感想も聞かれます。

筋肉の緊張がほぐれ、血管や神経の圧迫が取れることで血流が改善し、その結果さらに筋肉がリラックスしていくという好循環が起こります。

日常生活を円滑に行うために必要な体はこれで十分整えられるのではないでしょうか。

そんな楽なことではダメだ、もっと頑張ってもっと体をいじめて、そう思う人はそうやれればいい、ただそれと引き換えに負わなければならないリスクはしっかり自覚してください。

何事も加減です、好い加減を見つけなければなりません。

スポーツを行う時、最初は楽しみのつもりでも、義務感が出てきたり勝ち負けを競うようになったり、時計を気にするようになると、健康のためという当初の目的からどんどん離れて行きます。

人間という動物に生まれ、その体に仕組まれた体の使い方を上手に使いこなすということの意味をよく考えたうえで、あとはそれぞれの考えで好きなことをやればいいと思います。

ただ私が健康のためにどんな運動を行ったらいいですかと問われれば、今日の記事のようなことになるということです。

長くなったのでもうやめますが、近いうちに、体を痛める選手が続出しているにもかかわらず、何の疑いもなく自分の指導を続けている指導者に対して、一言言わせてもらいたいと思います。

西本塾から1週間、7名の参加者のうち5名の方から感想が届きました。
感想は義務ではないと言って会を締めましたが、二日間全身全霊をかけて行った西本塾、少し残念な気がしています。

西本塾参加者からの感想③もう一つのメインテーマ「走るという行為の体の使い方」は指導が届いていたか。

前回の記事で催促してしまった感がありますが、今回の西本塾のもう一つのテーマ、「走るという行為の体の使い方」をどう伝えるか、受講してくれた人たちにどう伝わったかということが一番気になっていました。

それに対する感想を、これから紹介する阪本さんから是非聞きたいと思っていました。

阪本さんから届いた受講動機に書かれていた内容は、市民ランナーとしてサブ3を達成し、さらに目標をもって記録を縮めて行きたい、そのために私の提唱する走り方を学びたい、ということが書かれていました。

これまでも多くの市民ランナーが私の指導を受けに来てくれました。

これまでも今回と同じように体の仕組みを説明し、なぜ私が走るという行為に対してこういう考え方に至り、実際の体の使い方を作り上げてきたのかということはきちんと伝えてきたつもりでした。

しかし、そんなことより実際の走りの実技に気持ちが行ってしまい、後に残るのは、指導した走り方が出来たか出来なかったかということにしかなっていないと思わざるを得ない人がほとんどだったのです。

枝葉どころか、何とか花を咲かせたいという気持ちは分かります。

しかし、そのために必要なことは、私がなぜこう考えるに至ったのか、そしてそれを実際に形にするためには、まずは基本となる体の仕組み、とくに大腿骨がクランク状の形状で骨盤と関節しているという事実をきちんと知ることから始まります。
それを有効に活用するためには、動きづくりのトレーニングが必要であり、その体を使っていくつかのドリルを正確に行えるようにならなければ、絶対に到達することができないということを理解させるということをしなければ、私がやっていることは本当に相手のためにはなっていないと痛感していました。


今回是非その部分を伝えたい、サブ3という市民ランナーの憧れのタイムを記録している阪本さんに、正しくそれらを伝えることができなければ、これ以上の記録更新は望めない、それどころか私の指導していることはやはり机上の空論と言われかねません。
私にとっても絶好の対象が来てくれたと小躍りして待ち構えていました。

前置きが長くなりましたが、阪本さんから届いた感想をお読みください。

西本先生、23期生の皆様、本当にありがとうございました。

衝撃の2日間からまだ数日しか経っておりませんが、私なりに資料を読み返したり、送っていただいた動画を見比べる等の試行錯誤を続けながら過ごしております。

ブログだけでは分からないことが学べて西本塾に参加して本当に良かったと思います。

以下にその感想を送らせて頂きます。

数十年ぶりに広島の地に来たときはとても緊張していましたと思います。

「西本先生はどのような方だろうか」と、あたふたしながら広島港駅を歩きガチガチの状態で部屋に入ったら、熱い握手で迎え入れてくれて、ホッとしました。

その後、講義が始まるまでも色々なお話を聞かせてもらって、気がつけば緊張もなくなっていました。

今回、私は市民ランナーとして自らの記録を伸ばすために参加しました。

一方で私以外の参加者の方は施術者の方が多く、他人のため、自らの技術を高めるために参加されており、自分が勝手な理由で来てしまったような気がしましたが、そのような人の考えや技術を吸収できる良い機会だと思い気持ちを再度奮い立たせてました。

そしてこの2日間で大きな2つの衝撃を受けることになるのです(もちろん他にも様々な衝撃はあったのですが)。

始めは、人間の体の構造についての講義でしたが、今までモヤモヤが晴れていくような感じがしたことをよく覚えています。

参加前に先生のブログを読ませては頂いていたのですが、それだけではなかなか内容を理解するまでには至りませんでした。

しかし、徐々に3・5・7理論やアクチンとミシオンを基本とする筋肉の収縮の仕組み、そして、この2日間で先生が何度も言っておられた「人間とは骨盤と背骨でありそれを使って6方向に動かすことが出来る」「筋肉の仕事は骨を動かすことのみ」ということも分かってきました(もちろん、まだ完璧に理解できたとは思っていないのでこれからもっと勉強していかなければなりませんが)。

そして、先生が骨盤と背骨の模型を使って説明してくれたおかげで、「なるほど、そういうことか」「人間の身体はこのようになっていたのか」と感動すら覚えました。

そして、具体的に人間の動く、走る仕組みの話になるとわくわくが止まりませんでした。

先生のブログを読んでいた中で、「骨盤を縦に動かす」「背中(広背筋)で走る」「股関節(骨盤と背骨)と肩甲骨の連動」、それらの意味をずっと知りたかったのですが、先生から模型を使って股関節が自由に動くこと説明してもらい、従来の走り方(世の中の固定概念としての走り方といったほうが正しいのでしょうか)が、大腿四頭筋を2度収縮させている矛盾に気づかされ、股関節を伸展させ広背筋上部を持ち上げて骨盤を引き上げるということを聞いたとき私は、雷に打たれたような衝撃を受けました。

「人間はこうしたら効率的に走れるのか」これが本当の人間の走り方なんだと。

おそらくさっきの人間の体の構造の説明がなかったら、このような衝撃はなかったと思います。

背中で走る、股関節と肩甲骨の連動、足を身体の真下に着地する、確かにそうような記述は多くのランニングメソッド本やコーチが言っていることかもしれません。

しかし、そのほとんどは言葉だけで、それらがなぜ重要かを教えてくれる本や人に出会ったことはありませんでした、そして、実際に見せてくれることもありませんでした。

それらを聞いたことで、すぐに実践で試したいと思っていました。

2日目に入ると、朝から具体的なドリルやトレーニング、そして待ちに待った外で実際に走ることとなります。

そこで2つ目の大きな衝撃を受けます、それは昨日聞いたことが全く実践できないということです。

「手の力を抜け」「地面を蹴るな」、何度言われても間違ったフォームで何年も何百キロも走りこんだ私の中の固定概念が言うことを聞いてくれません。

私としては言われたとおりにしているつもりなのですが全く出来ていない。皆さんの走りをよく見て真似しているつもりでも上手くいかない(後に頂いた動画を見たらひどいものでした)。

先生には何度も厳しい言葉を頂き、他の仲間からアドバイスを貰うも一向に上達しませんでした。

結局、思ったような成果を挙げられず戻ることとなりました。

そのときは本当に悔しくて自分が情けなくなり、昼食も食べる気分ではありませんでした。

午後から操体法の実践を行いました。その気持ちよさに午前中の落ち込んだ気持ちもかなり楽になりました。まさに身体も心もほわっとしてきます。

先生の操体法の本は読んだことがありましたが、「人間とは骨盤と背骨であり、それを使って6方向に動かすことが出来る」ということを意識して行うと、また全然違うものに感じました。

そして気がつけば2日間があっという間に過ぎてしまいました。

本当に充実していたと思います。ブログ等に書いてある西本理論を理解するには、実際に話を聞くのが一番であると痛烈に感じました。

学んだことを消化するには、まだ時間が必要だと思うので何度も復習したいです。

最初にも書きましたが、私は、自らの走る能力を向上させるそのため来ました。

しかし、今私がするべきことは向上というよりも、今までの身体の使い方を見直し、今まで培った固定概念やプライドを一旦捨て去り、一から動き作りをすることだと思います。

早く走る、タイムを縮めるということはとりあえず置いておいて、正しいからだの使い方をマスターしていきたいです。

それが出来たとき自ずと記録がついてくるのではないかと思います。

そのためにも西本塾で習ったドリルやトレーニングであるアイドリング、引っ張り出し、FBT等々は毎日続けていかなければならないことです。

そして何よりすばらしかったことは、西本先生や一緒に参加してくれた仲間と出会えたことだと思います。

初めて会った私のために、必死に熱く指導してくれる人たちは本当に宝です。

私も自らを高めつつも仲間、そして他の人の役に立てるように頑張っていきたいです。

西本先生や23期生の仲間には改めて感謝したいと思います。

今後とも切磋琢磨して努力していくのでこれからもご指導のほどよろしくお願いします。

そして2日間、本当にありがとうございました。

西本塾23期生 阪本修平

いかがでしょうか、私の作戦というと言い方が悪いですが、阪本さんに対して厳しい言葉をかけ続け、ある意味指導を放棄し、すでに受講経験のある植村さんや太田さんに、「阪本さんを何とかしてくださいよ」と、私以外の人間が阪本さんの走りをどう評価するかを直接聞いてもらうことをしました。

阪本さんの記録は、天性の筋力と心肺持久力に負うところが大きいと思います。

まさに私の言う体に無理を強いて、極限まで頑張らせる走り方です。

大腿四頭筋は二関節筋で、股関節に対しては屈曲、膝関節に対しては伸展という役割を持っています。

一般的に言われている、腕をしっかり振って膝を高く上げるという行為を行う時に、股関節を屈曲させるために3・5・7理論でいうニュートラルな5から、3の方向へ収縮します、その状態が続いたまま膝から下をできるだけ前に振り出してストライドを広げようとすれば、すでに収縮状態にある大腿四頭筋を、膝関節の伸展のためにさらに収縮させなければならないことになります。

同じ筋原線維のアクチンとミオシンを既に滑り込ませ、もう収縮させる余裕もない状態のままで、さらに滑り込ませ、極限まで収縮させた状態で、加速して自重の2倍から3倍にもなっている体の重さを、着地の瞬間に受け止めなければならないのですから、筋肉の負担はどれだけのものになるか。

私が走るという行為で、人間以外には筋肉の肉離れなどという状況が起こらないという事実から、思いを巡らせた結果でした。

固定概念の中で、股関節を強く屈曲させ膝を高く上げられるようにするために、様々なトレーニングが考えられています。

それがまったく逆効果になっていると考えたのです。

走るという行為の中で、股関節は常に伸展状態で動き続けることが、創造主が我々人間という動物に与えてくれた能力であり、体のからくりなのだと。

結果としてはそう見えるかもしれないが、地面を強く蹴って身体を前に運ぶことも、その運ばれてきた体を着地の衝撃に耐えながら受け止めることも、本当はやってはいけない行為ではないかと考えたのです。

このことに対して目を開いてもらうためには、これまで行ってきた走るという行為をいったん全否定して、体の仕組みに沿ってゼロから作り直す気持ちにならない限り、変えることは出来ないと思います。

そのために阪本さんに対して、厳しい言葉をかけ続けました。

そのことがプライドを傷つけ、私の理論を受け入れることなく、これまでの走りを継続しようという結果になったとしたら、残念ですがそれまでのことです。

しかし、私を含めすでに学んでくれ固定概念の呪縛から離れつつある、植村さんと太田さんの走りを間近かで見れば、自分にもできないはずはないというか、自分が必死に取り組んできた走るという行為が、なぜこんなに楽で簡単に見えるのかと思わない方がおかしいのです。

今回の大きなテーマ、走るという行為のなぜどうしてを伝えるという目標は、阪本さんには届いてくれたようです。

「これまでの固定概念やプライドを一旦捨て去り、一から動き作りをすることだと思います。早く走る、タイムを縮めるということはとりあえず置いておいて、正しいからだの使い方をマスターしていきたいです。」という言葉に、いつも以上の充実感というか自己満足を感じています。

現在遠隔地の方から、小学生のサッカーをやっているお子さんの遠隔指導の依頼が届いています。

私の考え方はすでに返信していますので、そのことに納得していただければ、近々指導が始まると思います。

もちろん直接指導をしてもすべてを理解していただけるわけではない中での遠隔指導ですが、今なら色々なアイデアがあって、お役に立てる指導ができると思っています。

今回の西本塾を通して、同じことを同じように伝えるのではなく、この部分が本当に重要なんだ、この部分を疎かにしたのでは、絶対にその先に進めないのだという説明の仕方が出来たのではと思っています。

もちろん参加者全員に等しく届いたかどうかは分かりません、それぞれの受け取り方が違いますから。

ただ私自身は、今までとは違った伝え方が出来たと思っています。

次の予定は今のところありませんが、もっともっと伝え方を練り上げて、自分が納得できる西本塾をやってみたいという気持ちにはなっています。

西本塾参加者からの感想②思いは届いたような届いていないような・・・。

昨日に続いて、3名の方からの感想が届きました。
順に紹介し、私の感想を加えます。

『西本直先生、西本塾の開催ありがとうございました。
23期生の皆々さま、お世話になりました。

2日があっという間に過ぎ去り、色々な感情が処理できず眠れないかと思いましたが、今日は久しぶりにぐっすり眠る事ができました。恥ずかしながら皆さんとお別れしてからしばらく胸の中を風が抜けてました。

最後の感想を述べる時は何だか感想になって無い事を申しましたが、感じた事を改めて伝えさせて下さい。

「骨盤と背骨、これだけ」、実にシンプル、他では聞くことができないですね 。

専門在学中や免許を取得したての頃は勉強会に通ってみたこともありましたが、更に学ぶ気になるところはありませんでした。それは話を聞いても実感が湧かなかったりすんなり入ってこないものだったからだと思います。理解力が無いと言えば無いのですが。

永い歴史のある医学は当然立派なもので、否定するという事は全くありませんが、人間の身体を捉えようと考えた時に、あの骨盤と背骨の骨模型を見た方が僕には分かりやすかったです。

アクチンミオシンの滑走、解剖学で習った学生時は、確かに筋肉の最小形態がそうなっている事は不思議で面白く、印象には残っている事項でしたが、結局試験の為に言葉を覚えるに留まりました。

そこから3・5・7理論に辿り着いた直先生はすごいです、追い付けませんね。(汗)

先生がやっていた両手の指を互い違いに滑り込ませるあの動き、初めて読んだときになるほどな~と自分も同じ事をしていました。とても分かりやすかったです。

実は2日目の公園を走った時、結構早い段階で私もスジを傷めていました。鼠径部の下方両足ともです。股関節を伸展させずに屈曲させクッションの余裕無いところに着地が股関節の真下よりも前になったのでしょうが、たぶん肘や上肢に意識がいった時に従来の悪い習慣が出たのだと思います。

結構痛かったのですが体は本当に上手く出来ていると、ここでも身をもって知る事ができました。

仕組みからすれば当たり前の結果だ と。(西本理論に出会わなければ筋力が弱いから傷めたんだで納得し、間違った筋トレをし、また同じように傷めるの繰り返しになっていたでしょう。)

筋肉を意図した通りに収縮させることの難しさを実感しました。

なので、下り坂の走りで先生から「ブレーキかけない!」と言われた前後は走る事に集中できておらず、失礼しました。吹田さんほど症状が重くなかったので室内に戻るまでに大分回復しました。(吹田さんも早く回復される様に願っております)

それから「からだほわっと」これは想像と違いました。もっと揺れが大きいものだと思っていました。

今回受講のきっかけが、とても簡単な動きだけで想定外の効果があった操体法に感動した事でしたが、からだほわっともソフトなタ ッチと見た目に派手でない動きであんな感覚になるのですね。

特に背面全体が床に密着するように柔らかくなったと感じましたが効果は全身にも波及してると思います。太田さんありがとうございました。どれくらいの時間か分かりませんが落ちてましたよ。あと太田さんの手の柔らかさ、気持ち良かったです。

自分が感じる事の出来た心地よい感覚を患者さんに味わって貰えるようにやっていきたいと思います。

あとは操体法ですね。操体法に出会ってから2ヶ月、義務ではなくやりたいと思って夜寝る前と起床後にやっていましたが、本を読んで自分なりにやっていたものと、今回教えて頂いたのは、外見的には似ていましたが違いました。

今までは気持ち良さ第一で伸ばされて痛気持ち良い筋肉を感じる様にやっており、骨盤背骨へ焦点をあてた6方向への展開は意識していませんでした。今後はより脳脊髄に「刺激」を与えていきたいと思います。

フライングバックトレーニングをした後の、あの腰が入った(前傾した)感じ、背骨を屈曲できない感じ、スッと姿勢が良くなる感じは他の運動では味わえません。何より体が喜んでいるのがわかります。広背筋の形態、動き、作用を知っていても器具なしでトレーニングできるこの運動をそうそう考え付くものではないかとは思うのですが、有難くやらせていただきます。

走りに関しても、送って頂いた動画を見て余計な動き、全く意図していない筋肉の収縮を見 て、先生はじめ植村さん太田さんの力みの無い気持ち良さそうな走りとの違いに笑ってしまいました。ドリルに勤しむ所存でございます。

最後の、伸筋で行う腹筋運動と腕立て伏せ、これまた答えを教えて頂きました。自分で考えて導き出してみたかったですが、、目標までの距離遠いです。(笑)

自分で開業して10年ですが、今の時点で「西本直」という人と出会えて良かったです。

現在不定期開催ですが今後また開催される時には、どんな職業に拘わらず多くの人に受けて欲しいですね。特に人の身体を診る職業の方にはオススメしたいです。情報過多の現代、何を学んだら良いのか迷いが無くなり、ベースがしっかり築けると思います。

ブログを通して西本 先生に厳しいイメージを持たれる方もいると思いますが、そう感じるのは何事にも真摯に向き合っている故の結果であり、実物は普通のオッチャンです。(※本人談です。汗。公園で子供に自転車の乗り方教えている画は良かったですね。的確なアドバイスをしていたと察します。)

また、社会人になると他人と新たに出会う機会が減りますが、今回のように様々な方達と出会えるのも魅力です。ブログに度々登場する植村さんに会えたのも嬉しかったです。他の人の誘導の際、挙げるでなく「挙がる~」、曲げるでなく「曲がる~」と声掛けしてたのは、ひと文字違うだけで逆になってしまうので勉強になりますね。西本先生の前に逸郎兄さんを目指します。

懇親会の時に話されたこぼれ話?もトピックとしては大きすぎですが、聞けて面白かったです。智志さんにお目にかかれたのも嬉しかったです。3%の話、何事にも例外はあるので、西本塾はそうなって数字を上げたいですね。

箇条書きでつながりがなく、まとまらない文章で誠に申し訳ございません。本当に入口に立っただけの印象です。いつか先生が喜ぶような脈絡のある感想が書けたらとは思いますが、勢いで書いた今回はこれでお許しください。

西本先生は今回の準備から本番終了まで本当に大変な気力労力を使われたと思います。受講した我々は最高のおもてなしを受けたと思っております。本当にありがとうございました。

西本塾23期生 長野県飯田市 丸井覚』

丸井さんは、今年の2月に私の本に出会い、実践していく中でこれまで感じることのなかった体の変化に驚いたそうです。

長年悩まされた腰痛や、みぞおちあたりに感じていた痛みは、これまで西洋医学はもちろんカイロや整体、太極拳、呼吸法といろいろ試してきたけれど好転しなかったものが、本を読んでの見よう見まねが思わぬ効果を生み直接指導を受けたいと遠く長野から参加してくれました。

現在鍼灸院を開業していますが、自分の体を整えることなく患者さんに対して自信をもった施術が出来ないことは当然のことだと思います。

今回私が一番伝えたかったことを「骨盤と背骨、これだけ」という言葉で表現されていますが、まさにそういうことなのです。

この言葉の意味はとても深いものですが、まずは単純に「たったそれだけ」と思ってくれていいと思います。

初めての参加でしたが、色々な意味で良い体験をされたと思います。

これからも継続して深めて行ってほしいと思います。

『西本先生、奥様、今回参加された塾生の皆様、2日間ありがとうございました。
サプライズゲスト!?の智志君の元気そうな顔も見られたので嬉しく思いました。

とても充実した2日間を過ごせたことに改めて今回の西本塾に参加して良かったと深く感じました。

今回初めて参加した西本塾から1年が過ぎ2回目の西本塾への参加となりました。

この1年間で自分なりに行ってきたことは、FBTの継続と走ることでの気づきと修正の繰り返しでした。
また、施術の面では操体を通して相手が連動して動くということを自分なりに考えながら続けてきました。

しかし、まだまだ枝葉の部分しか見えていなかったということに今回改めて気づきました。というのも「人間の本質は骨盤とそれに連なる背骨である」という絶対的に変わらない真理があり、「骨盤と背骨を使って6方向に動かせること」ということを分かったつもりでいたということでした。

つまりこの事実だけを理解した気でいて、その結論に至ったまでの根っこの過程を考えなかったことが枝葉だったんだということにやっと気づきました。
その根っこの部分を理解していくと今まで点であったものが線に繋がっていくようになりました。

なぜどうしての部分が分かってくると、施術の面で相手に説明する際にも体の理解と頭の理解を繋げることができるようになり、より効果を期待できるようになるだろうと感じ、今後今までよりも自信を持って施術できるように思います。

また今回は多く幅広い年齢層の方が参加されたので、実技の時間にたくさんの方の動きが見られたことも良かったです。
これは2回目の参加であるからこそ自分の動きで精一杯になることなく周りも見れる余裕ができたからだと思います。

その中でこの人がより良い走りになるにはどんなアドバイスをしたら良いだろうかや、どこどこに力が入りすぎてるななど、自分の中で考えたりすることもできました。
また、西本先生が実際に声かけでアドバイスされた内容が自分の考えていたことと同じであったりということがあり、心の中で喜んだりしていました。

外から見える動きから、その方の考えまで予想し、最も的確なアドバイスをする、まだまだその域までは遥か遠いですが、そういう考え方を常に持ちつつ継続していこうと思います。

そして前回から約1年間継続してきた走るということが、西本先生から見て実際に理想とするものに近づいているのかという不安のもと走らせていただきました。

この1年間、自分自身走る感覚をつかむまで相当悩んだり諦めかけたりしました。

しかし、ふとした時に力感なく走れる時があったり、負けず嫌いな性格も手伝い、ひたすら自分の体と対話することで少しずつ形にすることができました。

なによりも自信になったのが今回の走りを見て、西本先生にかけていただいた「動きが良くなった」という言葉です。

自分の進んできた道が間違っていなかったこと、これからもこの道を進んで行けば良いんだと確信できました。
もちろん今後の継続が大事であることは継続することの大切さを知った上で言うまでもありません。

重ねてとなりますが、今回西本塾に参加して本当に良かったと思います。

西本先生を始め皆様、本当にありがとうございました。

1回目より2回目、またその後と参加して初めて複数回参加することの良さがわかると思います。

信じて継続することは難しいことですが、これからも「継続は力なり」を胸に努力していくので西本先生、皆様ご指導のほどよろしくお願いします。

西本塾18・23期生 太田 肇』

太田さんにも今回のテーマがしっかり伝わったようですね。

今回しつこいくらい繰り返しましたが、「人間の本質は骨盤とそれに連なる背骨である」という絶対的に変わらない真理があり、「骨盤と背骨を使って6方向に動かせること」が、人間が人間であることの証であり、それをどう活かした動きをするのかが、我々人間が自ら考えなければならないことなのです。

このことに常に思いを巡らせ、そのうえで体をどう使うのか、これはもう試行錯誤を繰り返していくほかはありません。

太田さんの走り、努力の跡が見られましたよ。

前回はどちらかというと納得していないというか、本当にこれでいいのかという意識があったと思います。

続ければつづけるほど、ここはどう使うという足し算ではなく、ここは自然に、ここも体の動きに任せてと、どんどんシンプルになって行くはずです。

今の方向性を続けてください。

『3回目の西本塾を終えて。
西本先生、奥様、今回もほんとに熱い2日間をありがとうございました。
そして、ちょこっと顔を出してくれた智志くん、『私に会いにきてくれたもんだ』と、勝手に思っています。笑 ありがとう。

そして、23期生のみなさん、初めて会った瞬間から圧倒されるような前向きな姿勢がビシビシと伝わってきました。あっという間でしたが素晴らしい時間をありがとうございました。

サッカーの動き・走りを求め、ただただ枝葉の部分をもらいにいった個人指導、中途半端すぎる自分に嫌気がさし勇気をふりしぼって参加した2016年の西本塾とその深める会、そこから約1年ぶりの今回の参加となりました。

昨年の深める会では1番新米でたくさんの先輩に囲まれてめちゃくちゃ勉強になったので、今回も感動するような先輩の参加を期待していたんですが、残念ながらそれはなく、逆にこれも想定内でしたが私が1番先輩という立場での開催となりました。

昨年の深める会まではただただ習得しにいってただけでしたが、私も1年間真剣に西本理論と向き合ってきた自負もあり、今回のテーマは「本当に正しく理解しているのか、その上で実践しているのか、そしてその動きは正しくできているのか、それを言葉で説明できるのか。」人を見るということも含めて、できた分かったになっていないか、自分で自分をテストする確認作業を1番に臨みました。

びっくりしましたが、西本先生にはすべてお見通しだったのでしょうか。
随所で、お手本となる動きや何を目的でそのトレーニングをしているのかの説明などを私に実演させていただける機会を設けてもらいました。
ベンチプレスなど器具を用いたトレーニングの時は、「おいおい、ほんまに大丈夫か?」と少しびびりながら(笑)のものもありましたが、いい経験となりそれがそのまんま自分自身の確認作業となりました。
嬉しかったなぁ、ありがとうございます。

今、レジュメを見直してみても、メモの少なさに驚いています。
あるのは西本先生の実体験や例え話のうまさの部分で、日頃正しい方向に向かってきてたなと実感しすごい自信になりました。

ただ、うまく使おうと小手先に走りかけていたところをズシっと本質に引き戻していただいたので、この部分の感覚を大切にし、どんどん強調していって、もうひとつ上のレベルにいきたいと思います。

最後に、懇親会や休憩中の会話も含めて、やっと自分の中で決心がつきました。
『本気で欲しがっている人にだけ』伝えていこうと思います。

奈良市 植村逸郎』

植村さんには何度も言っていますが、自己流にならないでほしいのです。

私の考え方や方法論が唯一無二のものだとは言いません、しかし、中途半端に取り組んだのでは絶対に私に近づくことは出来ないのです。

まずはしっかりとすべてを踏襲していただき、そのうえでご自分の色を出してほしいと思います。

仰る通り、中途半端な気持ちで学ぼうとする人に対して、こちらがどんなに真剣に向き合っても無駄なことです。

それでもやらなければ広がって行かないかもしれません。

教える側が中途半端な理解と正しい実技を身に付けていなければ、学ぼうとする人に失礼だし、正しく伝わるわけがありません。

植村さんはもう一歩、厳しく言えばまだまだです、ただ間違いなく私の思う良い方向に進んでくれています。

だから今回は絶対に参加して欲しいと思いました。

植村さんに対する私の考えは間違っていなかったと思います、これからの活躍を本当に期待しています。

関西方面で西本理論を学びたい人は、奈良の植村さんを訪ねてくださいと言える日が近いと思います。

4人から感想が届きましたが、まだ走るという行為の本質に迫る感想が聞かれないことは少し残念です。

私がなぜ走るという行為に対して、こういう体の使い方を提唱しているのか、今回このことが私の中でも大きなテーマとなっていました。

その部分を具体的に理解してくれて、ブログを読んでくれている人に、なるほどそういうことだったのかと思ってもらえる感想が届いてこそ、今回私が久しぶりに西本塾を行った意味があるのです。

まだ送っていただいていない人の中から、その本質に迫る感想が届くことを願っています。

西本塾参加者からの感想①私の伝えたかったことは届いていたか。

広島は朝から雨が降っています、心身ともに心地よい疲労感に包まれ、今日はゆったりとした一日を過ごすことができそうです。

西本塾参加者の皆さんは、今日は月曜日ですから当然お仕事だと思いますが、私は月曜を休みとしているので、いつものように二日間の西本塾を想いながら、何とも言えない感覚の中で朝を迎えています。

昨年末に行ってから約4カ月振りとなった西本塾、7名の方に参加していただき充実した二日間を過ごすことができました。

今回で回を重ねて23回目の開催となりました、その時々の自分の感情と、参加してくれる方々の思いをどう重ね合わせて行くか、試行錯誤が続きましたが、少しずつ自分の伝えたいことと実際に行っている内容、そして参加p者が私に求めていることにずれが出てきたような気がしてきました。

おそらく参加する側が私に求めることは、当初から変わっていないと思うので、正確には私の考えていることが変わってきたということだと思います。

私が本当に伝えたいことは何か、もちろんそれは日々変化していることではあるのですが、求められている事とのギャップを感じてきたということなのかもしれません。

それでも今回の開催を決めたのは、今の時点でどうしても伝えたいことがあると思ったからです。

過去に参加していただいた方にこそ、本当に伝えたかったことはこういうことだったんだ、新たに参加してくれた人には、今の私が行き着いた体に対する思いはこうなんだということを、改めて整理し、伝えられるような気がしたし、今伝えなければならないと思うようになりました。

そういう意味でも、既に塾生である、奈良の植村さんと京都の太田さんが参加してくれたことは本当に嬉しいことでした。

受講後の感想文は強制しないことにしていますが、送っていただいたものに対しては、私が今回テーマとしたことがどう受け止められたのかを検証するためにも、じっくり読ませていただきたいと思います。

昨日の今日ですが、さっそく早朝から感想が届きました。

彼は地元広島で理学療法士として働きながら大学院で学んでいる、というとてもさわやかな好青年でした。
申し込んでくれたのも一番最初で感想も一番、参加者の中で最年少の23歳でしたが、とても真剣に学んでくれました。

まずはお読みください。

西本直先生
おはようございます。

先日は2日間の熱いご指導ありがとうございました。
西本先生の伝えたいという思いがひしひしと伝わり、人間の体ってこういうものなのかと、すっと頭で理解し、体感する事ができました。

西本塾に参加した感想を書かせて頂きました。

まとまりのない文章となっていますこと、先に謝らせて頂きます。感じたこと、思ったことをそのまま書きました。長文ではありますが、以下に感想を述べさせて頂きます。

最初の自己紹介の時に、「行こうと思ってたけど、用事があって行けませんでした~ってこういう奴が1番ダメなんだよ!少し前ならお断りしてたよ。」と言われた時は自分がなんと甘い考えを持っているんだと猛省しました。
と同時に、初対面にもかかわらず、ここまでズバッとご自分の考えを伝えられることに驚きました。
2日間を通して、西本さんが熱くご指導される姿を見て、確かに自分の志望動機は薄く、指導者や他の参加者の事まで考えていない身勝手なものだと合点がつきました。

こんな私でしたが、参加を認めて頂き本当に感謝の思いで一杯です。

体のつくりや動き方・考え方、ドリル、操体操など多くのことを学ばせて頂きましたが、まずは、人の事を思いやる心、何事にも言い訳を並べないといった初歩的なことではありますが、社会人として大切な事を学ばせて頂きました。

体の構造という面では、筋肉とは何かというところから始まり、本来人間が生まれもった動きはどういったものでどう動かすべきなのかを学ぶ事が出来ました。

アクチンやミオシン、筋肉の起始停止といった解剖学的な基礎知識は学校で学びましたが、それらをどう動きに生かしていくのかということを、恥ずかしながらも理学療法士として十分に考える事が出来ておりませんでした。

歩く、走るという動作を行う上で本当に必要な筋肉、その筋肉の動かし方、その筋肉を鍛えるためにはどういったトレーニングが必要なのか、どういった意識をもってやるのかということを考えていくことが大事なんだと感じました。
歩く走るからさらに応用させていくためにはどうしたら良いかは自分で考えていこうと思います。

現在、筋肉痛です。よく動かしてみると今まで運動をしてきて筋肉痛になった箇所(体前面)はほとんど痛みなく、あまり感じたことのない体後面の筋肉痛がすごいです。
今までいかに自分が屈筋優位で動いていたのかを実感しているところです。
と同時に、正しい姿勢で正しい意識をもって行うことがいかに大事なのか分かりました。そのことを伝えるために西本さんが1つ1つの動作、言葉使いに気を使っていたんだと改めて感じることができました。

屈筋ではなく伸筋を優位に働かせなければ上手く力を発揮させることができないということ、股関節に重心を乗せるという感覚を様々な実技やFBTを通して初めて理解することができました。
人間の体って上手くできているなと素直に感動しました。

歩く・走る際の体の動かし方を学びましたが、ドリルに関しては正直難しかったですし、ほとんど出来ませんでした。
西本さんも仰られてましたが、変に体の1つ1つの動きを意識し過ぎてしまい、難しく感じてしまいました。
意識しないよう意識してもやはり難しく、ほとんどコツを掴むことはできませんでしたが、坂道を駆け降りた際には無駄に意識することなく走ることができ、少しだけコツを掴むことができました。
この感覚を大事に、動画をみて客観的に評価し、無意識に走るという動作につなげればと思っております。
もちろん走るのを毎日続けることができたらベストだとは思いますが、正直自分でやりつづける自信がありません。
しかし、FBTや操体操などは家でも学校でもパッと行えますので、こちらは毎日柔軟をやってる時間に行うことで継続してやっていけそうです(^^)

先生も仰られてましたが、本来の動き方を体現できないと意味が無いと思いますので、まずはそこからはじめていきたいと思います。

操体操では体が気持ち良い方向へ脊柱を運動させること、揺らすことで初めて体がほわーっとする感覚を持つことができました。

非常勤として働く中で、膝の痛みに対して筋肉を直接押したり揉んだりということをしていたことがあります。今までの自分が本当に恥ずかしく、情けなかったです。

本当に難しいことは全くしていませんし、今日から患者さんに気持ちよくなってもらえるようリハビリのプログラムに取り込み、応用していこうと思います。そのためにも自分がどうしたら気持ちよくなるのかを日々探求していこうと思います。

最後になりますが、2日間1番体力を使われたのは西本さんかと思います、ご自愛ください。

また、拙い文章をだらだらと長く書いてしまい申し訳ありません。上手くまとめる、これもまだまだ自分に足りないようです。

この2日間を通して、色んな考え方を改めることでわずかではありますが自分自身成長できたのでないかと感じております。これもひとえに西本さんの熱いご指導、参加者さんの熱い想いに感化されたからだと思います。

西本さんからみると考え方もやることもひよっこな僕だと思いますが、今できる自分のベストを尽くし、一歩でも皆さんに近づくことができるよう、日々精進していきます。本当にありがとうございました。

広島大学大学院
藤家義也

彼は理学療法士としてこれからの人生を歩んで行く人間ですから、その観点から私の伝えたかったことを整理すると、医学的な知識や方法論が、あまりにも局所を見過ぎてしまい、まさに「木を見て森を見ず」になっていることを分かってもらいたいということが一番でした。

今回一番伝えたかったこと、一番がいくつもあるのですが、その中でも最重要だと言っても過言ではないことが、「人間は骨盤と背骨を使って6方向に動かすことができる動物である」ということです。

人間の体はそれをスムーズに行えるようにするために、精密に設計されています。
それを生かすも殺すも、体を使うそれぞれの人間に託されているわけですが、体の仕組みやからくりを知ることなく、また体をどう操ることがその仕組みを活かす効率的な動きなのかということも含め、まったく分かっていないというか気がついてもいないと思うのです。


体を動かすということはとりもなおさず骨盤と背骨を動かすということです。
そのために働いてくれている筋肉はどこか、それが体の前面に存在している筋肉ではないことは、少し考えれば誰にでも分かるはずです。

しかし、体の後面にある筋肉たちがそれほど重要な役割を行ってくれていることは、それこそ体の仕組みを一から説明していかないと、なかなか理解してもらえません。

この事実が基本となって私の体に対する発想は広がり続けてきたわけですが、最も基本となる部分をこれまできちんと伝えきれていなかったと思うようになったのです。

その仕組みとからくりを使って、こうすれば良い動きができるよとか、こういう風に誘導すれば体を整えることができるよといった、私が一番嫌う「枝葉の方法論」を私自身が一生懸命伝えてしまっていたのではないか、とも思うようになりました。

基本が大事、枝葉の方法論に目を奪われず、土の下に埋もれた根っこの部分に思いを巡らせ、掘って掘って掘りまくれと言ってきた私がです。

そのことをどうやったら伝えられるのか、改めてレジュメを構成しなおし、その部分の説明に出来るだけ多くの時間を割くことができるようにしました。

そのことに対する理解ができていない人に対して、伸kingトレーニングも走るという行為の体の使い方も、体の不調を訴える人たちに対する施術行為も、しょせんは薄っぺらな方法論にしかすぎないのです。

23歳、今まさにスタートラインに立ったばかりの彼に、この部分の重要性がどれだけ届いたのかは、感想の文面だけで推し量ることは難しいですが、今の時点で私の考え方に触れてくれただけでも、これから多くの学びをしていく中で、一つの指針になったと信じています。

今回の参加者は年齢も経歴も色々な方に参加していただきました。

人間が成長していくために最も重要なことは、人との出会いだとこの年になってつくづく思うようになりました。
それは誰でもいいという訳ではありません、しかし、どんな人からでも学ぶことはたくさんあると思います。
今回参加してくれた人たちからは、二日間の中でたくさんのことを気付かせていただきました。

感想を届けていただければ、それぞれの立場に対して私の思いがどう伝わったのか、私が何を伝えたかったのか、具体的なところに踏み込んだことを記事に出来ると思います。

今回は23歳の若者に対して、私が伝えたかったことと、彼が受け取ってくれたことを書きました。

さて、今回の西本塾で嬉しい出来事がありました。

3月1日のブログ「寂しいお知らせです。」というタイトルで息子智志のことを書かせていただきました。
あれからちょうど1か月を過ぎた先日のことです、すべてをお話しすることは出来ないのですが、寂しいお知らせどころか、トレーナーという仕事の師匠として、いえ一人の父親として、どう表現して良いのか分からないほどの嬉しい出来事がありました。

智志は今、私から学んだことのすべてを発揮してもなお足りないほどの大きな仕事をするチャンスを得、毎日活き活きとした表情で仕事に出かけて行きます。

今回参加してくれた植村さんを始め、智志のことを知ってくれている人だけではなく、直接知らないブログの読者の方からも心配していただいていたこと、本当に有難く思っていました。

きっとそんな思いが智志にも伝わったのでしょうか、昨日の午後ひょっこりとStudioに来てくれ、参加者の前に顔を出してくれました。

私も智志のスケジュールを把握していなかったので、まさにサプライズ、本当に嬉しかったです。

私の考えや方法論は、やはり一代限りで終わってしまうのかと、諦めかけていたところでしたので、あれからたったの1か月という期間で急転直下、大どんでん返しがあったことは、今でも信じられない気持ちです。

今はただ、素直に智志の頑張りと成長を見守って行きたいと思います。

心配していただいた皆さんには本当に感謝しています、智志は復活しました。
またいつか皆さんの前に姿を現し、成長した姿をお見せする日が来るかもしれません。

智志の仕事が実を結び良い結果が出てくれば、堂々とこのブログで紹介させていただきたいと思います。

それぞれの可能性を信じることから始めよう。

先日、ツイッターとフェイスブックに「アメンボトレーニング」の動画をアップしたところ、けっこう驚きの感想をいただきました。

西本塾では何度か実際にやって見せていますが、なかなか大変な動きで、そう簡単にできるものではありません。

若い頃ならいざ知らず、夏に59歳を迎える私の年齢にしては、それなりにすごいと思ってもらえるインパクトはあるかもしれません。

私の指導のポリシーは、「自分ができないことは人には教えない」ということです。

もちろんそれぞれの競技動作をすべて私が出来るわけではありませんので、そのために必要な「伸kingトレーニング」や走りのドリル、また野球の投球動作など、文字や言葉で説明しても絶対に伝わらないものは、私が目の前でやって見せる以外に伝える方法がないからです。

昔は出来ていたではなく、今、目の前で見せなければ意味がないので、それなりにトレーニングを継続し、こういうことも今でもできますよというアピールのつもりでした、私自身にもまだまだ可能性は残っているということです。

さて、今週末、久し振りに「西本塾」を行います。

久し振りといっても、昨年末に行っていますから4カ月振りくらいのことです。

それでも昨年までは隔月で西本塾と深める会を行っていましたので、私にとっては暫くあの緊張感の中にいることがなかったので、ずいぶん間が空いているという気がしています。

今回から、初参加の方と複数回参加している人を区別しないで、同じ空間の中で学んでもらうことにしました。

意図は色々ありますが、複数回参加の人にはその意味がすでに分かっているかもしれませんね。

そして、定期開催を中断し、今回のように不定期で開催を告知したら、あわてて申し込んできた人もいましたが、受講動機を読んで、やはりそれぞれの方の意欲というか目的意識に温度差は感じています。

昨年末から今日まで、あまりにも色々なことがありすぎて、それもプライベートな愚痴になりそうな部分が多く、ここではあまり語れませんが、西本塾を改めてやってみようという気持ちになったのも、そんな一つ一つの出来事の積み重ねからでした。

中高生相手のグループトレーニングでは、私が当初考えていた以上の成長を見せてくれました。

また日々行っている施術の分野でも、さすがにこの状態では思ったような変化をさせられないと感じた方の体も、同じように良い意味で私の想像を超える変化を見せてくれる人がたくさんいました。

もちろん、思ったような変化をさせられず、お役に立てない方もありましたが、年齢や初診時の状況が、申し訳ありませんが厳しいと言わざるを得ない人も何人かありました。

どんなことでもそうだと思いますが、縁というかタイミングというものが整わないと、せめてもう何年、いや何か月か早く出会えていれば、何とかできたかもしれないという方もありました。

逆にご本人が諦めてしまっていたような状況でも、こんなに劇的な変化があるんだと、私自身が驚かされることもありました。

何にしても、縁あって出会った方に出会ったタイミングから、私のできる最善を尽くすという意味では、どんな方にも同じ気持ちで接しています。

トレーニングの指導や施術から、私がずっと考え続け追い求めている、「人間の体の仕組み」というものがだいぶ見えてきたように思います。

今以上の能力を身に付けたいとトレーニングを行うことも、体の不調を訴えそこから逃れたいと施術を行うことも、まったく同じ人間の体に対して、「正しい刺激」を加え、その反応を見極めて行くという作業なのだと思います。

私が既成のトレーニングに疑問をもったのは、一般的には客観性があると言われている数値を、トレーニングの効果として設定している選手には、本人はもちろん指導者が企図した、本来求めなければならない効果が出ていないと感じたことからでした。

過去記事にも何度も書いてきましたが、「筋力が弱いから強くしたい、体が細いから太くしたい」、ということが目的で行ったトレーニングであっても、それなりの効果を得ることは可能だと思います。

とくにアマチュアレベルというか、育成年代ではそう信じられていますし、間違いではないと思います。

もし同じ年齢同じような体型で、筋力もそれほど変わらない複数の選手に対して既成の理論でトレーニングを行った場合、その効果は同じものが得られるのでしょうか。

取り組む姿勢の違いや、様々な環境因子もあって一概には言えませんが、トレーニングの効果自体にもばらつきが出てくると思います。

ではプロレベルで、同じような発想でトレーニングを行ったとしたら、その目的はやはり客観性のある数値の向上になるのでしょうか、またそれらが向上することと、本来の目的である競技自体の能力向上は、トレーニングの効果と比例しているのでしょうか。

そんなことばかり考えながら30年近い月日が流れて行きました。

そして最近になって、トレーニングの指導や施術行為の効果に、私なりの自信というか確信めいたものが見えてきました。

人間の体には無限の可能性があるということに気付かされたというか、私ごときが可能性に蓋をしたり、能力の限界を決めるなど思い上がりでしかないということに気付いていきました。

サッカー選手であれば、私が指導すれば全員がJリーガーになれるとは言いませんし、逆に日本のトップ、いや世界レベルの選手には成れないとも言えません。

私が指導できるのは、それぞれの人間が持って生まれた体のからくりに沿った動き方を、自由に使いこなせるようになってもらうことです。

そのキーワードにしているのが「背中を使う、背中で動く」という抽象的な表現にはなりますが、私が見て背中を使えているという選手はほとんどおらず、また、私が良い動きだと認めるような選手だとしても、本人にはまったく自覚がないため、いわゆるスランプという状態にも陥ってしまうこともあります。

それらを、客観的とは言えないと言われるかもしれませんが、少なくとも指導している私と選手本人の感覚の中では、十分な意思の疎通ができ、共通言語で確認がし合えるレベルになることで、十分これまで以上の動きができるようになると確信しています。

「背中を使え」「背中で走れ」、言葉としては使っている指導者もいるとは思いますが、その言葉の本来の意味を選手と共有できていると自信を持って言える指導者はどれくらいいるのでしょうか。

私が提唱する体の使い方、とくに走るという行為の体の使い方は、私が納得できるレベルに達するのはなかなか難しいと言わざるを得ません。

ただみんながみんなそのレベルに届かなくてもいいと思います。

選手の置かれた現状や求めるレベルに応じて、どこまで理解させ表現できるようになれば成功と言えるのかは、大きく違ってくると思います。

私から見て、もっと上を目指せるはずなのになぜこんなレベルで満足しているのだろう、という選手もたくさんいます。

逆に、まったく理解できていないのに、こんなものかと納得してしまう選手もいます。

最終的には選手本人の問題ですからどこまで取り組むかは何とも言えませんが、私は理想の動きを常に追い求め、それを妥協せず伝えて行きたいと思います。

そんな中で3か月から半年と期間は違いましたが、週に3回から4回、真剣に学び続けてくれた中高生には無限の可能性を感じました。

私が指導したことが基礎になって、これからどこまで伸びて行ってくれるのか、本当に楽しみです。

ただ近況が送られてくる中で、送り出す時に危惧していたことが現実となり、私の力ではどうにもならないことで残念に思うことがあります。

それはそれぞれの環境で始まったトレーニングの目的が、体をいじめるということにしかなっていなと言わざるを得ないものを、強制させられることです。

もちろん伝統なのか、どこかの誰かが指導したメニューなのかは分かりませんが、そのトレーニングを行うことでサッカー選手にとってどういう効果があるのかという、明確な目的意識を選手が持てない種目がたくさんあるということです。

ここを議論すると、そういうことを行わせている人たちにも言い分はあるのでしょうが、体に負荷をかけしんどい思いをさせるなら、お互いが明確な目的を持ち、意図を共有し納得させて行ってほしいと思います。

無駄にきついだけだと感じるトレーニングも、きちんと意味を理解できれば取り組む姿勢は変わってくると思います。

私の行う走りのドリルなど、きついという感覚とは別の意味で、まったく何をやっているのか分からない動きがありますが、一度では理解できませんが、ドリルを繰り返すことで実際の動きとリンクされ、動きの意味や必要性は誰にでも理解できるようになります。

器具を使ったトレーニングも同じです、数値や回数の負荷の意識を持たせないので、最初は達成感というか能力の向上が見えにくいのですが、少しずつ体と頭が理解してくれ、加えて実際の競技の動作のドリルの動きに変化が出てくることで、トレーニングの方向性が正しいものであることを納得できるようになります。

ここにも大きなキーワードである「継続」という言葉が必要になってきますが、私の指導では時間や回数に制限があるからと、安易に枝葉の効果を求めず、時間をかけて私の理論から実践のすべてを伝えるようにしています。

そのすべてという部分を、本当に必要としている選手が実際にいるのかというのも、これまた問題です。

自分はここまでは出来ているから、あと少し私の持っているノウハウを教えてくれればいい、そう思う選手が多いことも仕方がないことかもしれません。

私が求めている能力は、それぞれの人間が持って生まれた能力を余すところなく発揮できるようにしてあげるということですから、まさにオンリーワンを目指しています、加えてその能力をさらに向上させることで、ナンバーワンをも目指させています。

ただ選手本人がどこに目標を置くかによって、私から学びたいものがまったく違ってきます。

そういう意味で、私は出会ったこともない競技の選手であっても、彼らが求めるレベルには持って行けると思っています。

それは私がこれまで出会った選手たちに中に、私の知識や経験、方法論、また頭の中にある発想を総動員してもなお、どうやったらこの選手をオンリーワンに、そしてナンバーワンに成長させられるのかと、思い悩ませてくれる対象に出会えていないからです。

いやこれまでもそういう選手たちとの関係の中でそういう経験を積み上げてきたのではないのか、そうではあるのですが、瞬間瞬間にアイデアが湧いてきて、行き詰ることがなかったという意味です。

もちろん私の考えを理解し実行し継続してくれなければ話になりませんが、それでもどうやったらこの選手を成長させられるのだろうと眠れないくらい頭を悩ませてくれる選手は現れてくれないでしょうか。

指導を依頼されることなど、現実には絶対にありえない選手をイメージして、常に頭の中でイメージを膨らませてきたので、それに近い選手からの依頼に対してもまったく臆することはないし、新しい何かを用意する必要もありませんでした。

結局は、私から何を学びたいか、自分がどうなりたいか、その目標が私にとってやりがいを感じさせてくれるものでなければ、選手の有名無名は関係なく、私が熱くなって感情移入ができるはずがありません。

指導した中高生のように、すべてを吸収してくれるどころか、新たな発想を展開させてくれるような関係が築ければ、どんなレベルの選手にも、成長の伸びしろは十分に残っていると思います。

西本塾ではただの理論や実践方法だけではなく、私の実体験がたくさん語られますが、今回もたくさんのことをお話しできるのではと思っています。
しっかり吐き出して頭を整理し、また次回行いたいと私自身が思えるような、西本塾にしたいと思っています。

常識や固定概念に縛られている人は、読んでも面白くないと思いますので悪しからず。

前回記事にした西本塾生のNさんから、指導を受けた感想を送っていただきました。
世間の常識や、固定概念から離れられない人には、ただの自慢話どころか、私とNさんの作り話としか受け取れない内容かもしれませんので、そういう方は読んで頂く必要はないことをお断りしておきます。

Nさんご本人は、卓球選手として失礼ながらそれほどの実績をお持ちではありません。
しかし、お子さんたちを手塩にかけて指導し、次男のT君は、小学6年生の時、全国でトップを争う選手にまで成長させたという、私から見ても信じられないような結果を残した素晴らしい指導者です。

山間の小さな町で、ライバルの存在もなく、けっして練習環境に恵まれているわけではない中、Nさんの指導だけでトップレベルにまで導いたことは驚きでしかありません。

そんなNさんから届いた、T君を何とかして欲しいというSOSのメール、私が燃えない訳がありませんでした。

まずはお読みください。

西本先生へ
急なお願いにも関わらず、わざわざこちらまで出向いてご指導いただき、誠にありがとうございました。

先生は、まず最初に子ども同士で軽く打たせてから、すぐに修正点を見つけてくださいました。
その様子を動画などでしっかり確認してから、動き修正の様々なドリルを行ったところ、あっという間に「これだ!」という、思い描く形になったのです。

ほんの2時間足らずのことでした。呆気に取られるというのはこういうことなのかなと思いました。
もちろん、期待して先生にお願いしたわけですが、「ここまで、なるの?」という、信じられない出来事を目にしてしまい、なんだか狐につままれたようです。


失礼な言い方かもしれませんが、他に表現のしようがないというのが正直な気持ちです。
結果先生から、「なんだその生返事は」と言われてしまいましたが、凄いという部分を超えると中々凄いとも言えなくなってしまうということですので、ご容赦いただきたいです。

それにしても、ここまでのものを人に見せられるようになるには、とてつもない研鑽と時間の積み重ねが必要なのではないかと感じました。
先生が提唱されている理論は、あまりに深いものであると再認識した次第です。
同時に、生半可な気持ちでは枝葉さえ真似することはできないものではないかとも推察いたします。


私も西本塾を受講し、練習会は本日を含め2回体験しましたが、塾生と言うのも恥ずかしく、私などでは入り口に触ったぐらいで、入り口を入れてもいないですね。
自分の指導力の無さも痛感し、指導している子ども達にも申し訳ない気持ちで一杯です。
私も一からもう少ししっかり勉強をしたいと思います。

先生が帰ってからですが、そのままその場所で練習をしました。
変化が大きかったため、打球の入る確率は多少落ちましたが、それでも威力は良い感じです。
時々スイングを確認すると、やはり前の感じに戻ってしまう動きが出てくるので、時折軽いラリーを混ぜて復習しながら練習をしました。
背中の張りも大きいようなのでその日は2時間程度の練習で切り上げました。

翌日は昨日のドリルを一通り行いました、背中の反りも昨日より少し良くなっています。

打球したときですが、変化にも慣れたため、確率は戻っています。
無理の無い動きだからでしょうか、たった1日で良かった時に戻っています、目に見えて良くなりました。
打球を受けていると迫力が出てきた感じがします、特に連続で打った時の威力は1.5倍ぐらいになったように思えました。
これは良くなると昨日確信したとおりとなりました、本人も納得しています。

翌々日もドリルを一通り、さらに背中の反りが出てきました、お兄ちゃんまではいかないけれども、近づいてきました。
打球した様子も楽そうに見えます、バックスイングでの沈みのコツを掴んできたようです。

おかげで、帰省中にこの技術はしっかり磨いて、戻ろうとやっていた練習ですが、ほぼ出来るようになりました。
様々な良い影響から、本人もこのトレーニングをやれば効果が高いということを十分認識してくれたようです。
なので、しっかり継続してくれるはずです。
 
そして、水曜日の朝再び戻っていきました。
毎度ですが、送り出すときは辛い気持ちになります、しかし、今回は良くなるのではないかという希望もあります。

前年度は辛い一年でした。時々見る度に、少しずつズレてきている子を見て、我慢・我慢の一年でした。
もうこれ以上はどうにもならない直前まで来たと感じていましたので、本当に救われたと思っています。
手を差し伸べていただいて、ありがたいとしか言い様がありません、おかげさまで助かりました。
このご恩に報えるよう、なんとか頑張ってほしいところです。

また、変化があったり結果が出たときには、ご報告いたします。
なんとお礼を申し上げれば良いのかわかりませんが、一人でも多くの方が西本先生の指導を受けられれば良いなと、心から感謝し思った次第です。
貴重な時間をありがとうございました。

卓球少年Tの父で、指導者Nより

私はもちろん卓球の経験はありません、ちなみに私が子供の頃から夢中になったのは野球で、それも高校の途中で挫折してしまったという、誇れる経歴などまったく無い人間です。

それが今回のように、やったこともない競技の選手、それも日本が世界のトップレベルである卓球という競技で、この四月から中学二年生というジュニアの選手とは言え、日本でトップクラスの選手を指導し、父親でありここまで育て上げたNさんが、私のやることを見て、驚きを通り越したという変化をもたらす指導をしてきたのです。

なぜそんなことができるようになったのか、それは私が人間の体とはという「命題」を、常に考えながら人間の動きそのものを見続けてきたからです。

誰に何を言われようと私にはそう見える、いや今回のように見たこともない選手の動きですら、Nさんから伺っていたこれまでの経緯や、一昨年の年末に一度だけ本人の姿を、走り方の体験会に参加してくれた時に見ただけの選手でしたが、少ない情報の中でも、今回不調に陥った原因も、何をどう説明して、体のどこをどう使えるようにしたら、これまで以上の動きは出来るようになるのか、現地に伺う前に、相談のメールを読んだ時点ですべて頭の中でストーリーが完成していました。

この事実を信じられない、お前にそんなことができるわけがないという、一般的な常識や固定概念の中でしか物事を見られない人には、今回の記事の最初に書いたように、読むだけ無駄だと思います。

これまで縁あって自分が見たこともない競技の選手や指導者の指導も行ってきました。

どんな競技であっても、それを行うのが人間であれば、私の頭の中で改善策は練り上げられ、選手を目の前にすれば考えてもいなかった内容のドリルを行わせたり、考えてもいなかった言葉が自分の口から発せられることに、私自身が驚き、そしてそれらを使って、ワクワクしながら指導していきます。

客観性がない、論理的でない、何とでも言ってもらいましょう、そんな言葉を並べられて、本当によくなっていく選手がいるのでしょうか。

私の考え方に興味を持ち、私の指導を受け入れようとする人に対して全力を尽くし、選手にとって少しでも役に立つ指導ができればそれで満足です、万人に認められようとは思っていません。

とにかく今回のように、私がこれまで全く縁のなかった卓球という競技のハイレベルな選手を何とかして欲しいなどという、ある意味「無茶振り」をされたわけですが、未経験の競技、見たこともない競技、無茶振り大歓迎です。

「さすがにお前にもこれは分からないだろう、こんなことは出来ないだろう」、そういう無理難題を吹っかけてくれればくれるほど、「見とけよ」の気持ちが燃え盛り、私をやる気にさせてくれるのです。

今回、NさんからのSOSから、私にとっても久し振りに新鮮な気持ちで、楽しい時間を過ごすことができました。

つまらない常識や固定概念など私にはまったく必要ありません、20年前より10年前、昨日より今日、いや今日より明日と、自分の発想を広げ、私を頼ってくれる人のために頭と体を動かし続けて行こうと思います。


卓球少年の指導と、塾生の個人指導のことを書きました。

今日は朝早く出発して、県外まで指導に行ってきました。
具体的な地名を出すと、西本塾生の中にはすぐに、「あ、あの子か」と分かってしまうので、そう言わなくても卓球というだけで分かる人もいるとは思いますが、現在指導を受けている環境に迷惑が掛かるといけませんので、今日は匿名で書いていきます、

先日、塾生のNさんからメールが届きました。
小学校を卒業するまで手塩にかけて指導し、全国大会でも活躍するレベルにまでなった息子のT君が、卓球を始めて以来、最悪の成績になったというくらい、T君の動きがおかしくなったというのです。

中学から地元を離れ、県外の強豪校へ進学し、世間で言うしっかりした指導者に任せているので口出しは出来ないが、明らかにおかしくなっているので、帰省している短い時間の中で、動画を通した遠隔指導をして欲しいという依頼でした。

T君も広島に来てくれたことがあって、中学生になってからの活躍を大いに期待していました。
それがそんなことになっているとは夢にも思わず、Nさんからのメールに、とにかく実際に卓球をやっているところも見ながらでないと指導は出来ないと思い、私の方から出向いて行きますということにしました。

私は実際にT君が卓球をやっている姿を見たことがありません、どこが良くて全国レベルの選手に成っていったのか、どこが悪くて今の状態になってしまったのか、見たこともない私に何が分かるのかと思われるでしょう、もちろんお父さんもそうでしたが、藁にもすがるという思いで、私に連絡してきたのでした。

それが私にはなぜか分かってしまうのです。

私がお父さんであるNさんに、西本塾で指導したことを、NさんなりにアレンジしてT君に指導したところ、それまで以上にめきめきと腕を上げて行ったことはすでに伺っていました。

私の提唱する伸筋を使った体の使い方は、どんな競技にも例外なくあてはまる不変のものであるという、確固たる信念があるからです。

それが崩れてしまい、屈筋頼みの体の使い方になってしまったことが、姿勢を悪くし、ラケットを振る捻転動作がスムーズにいかなくなったことは、すぐに想像がつきました。

ではどうやってそれを改善するか、ここから先はとても言葉では説明できません。

今朝の10時30分頃から始まった指導は、気づけば1時を過ぎていました。

まず最初に、一緒に来てくれた高校生のお姉さんと打ち合ってもらい、動画を撮ってフォームの確認をしました、まずは自分の現状を客観的に見ることです。

そして最後に撮った動画を見比べ、自分の動きがどう変わったか、何が不調の原因だったのか、すべて自分で納得してくれました。

この「自分が納得した」という部分が一番大切なのです、見ているお父さんお母さんではなく、あくまでも自分がです。

色々なドリルを挟みながら、ボールを打つことを繰り返し行ってもらいましたが、目の前で繰り広げられるまるで漫画のような劇的な変化に、私がお父さんに「どうですか今の動きは」と、問いかけた時に、「はぁー」という生返事しか返ってこず、「こんなに必死で指導して、こんなに大きな変化があるのに、なんだその返事は」と、私が声を荒げてしまいました。

後で伺うと、「あまりの凄さにあっけにとられてしまい、生返事になってしまいました」と、言われてしまいました(笑)

卓球という競技はまったくの素人ですが、動きを見る目はどの競技でも共通です、私が良いと思った動きは間違いなく良いし、卓球ではこういう風に指導されてきましたという動作でも、私が違うと思うものは違うのです。

ああだよこうだよと、自分ではできないことを指導していましたが、最後に物まねでT君の最初と最後の動きを私がやって見せたのですが、我ながら素人とは思えないフォームで強い球を打つことができ、自分で驚いてしまいました。

サッカー少年たちと一緒に半年間ドリルを行ううちに、彼らや彼らのお母さんからも褒めていただけるようなキックができるようになりましたが、同じように正しい体の使い方を説明し、目の前でそれを見せてもらえると、なんとなく自分でもできるようになるんですね、これも新たな発見でした。

今日の指導がきっかけとなって、T君が全国の舞台で再び活躍してくれることを期待しています。

実は今夜、Nさんと同じ職場で、西本塾生でマラソンランナーのKさんを交えて、一杯やろうという話がまとまっていたのですが、残念なことにKさんの都合がつかなくなったということで、ならばNさんには私との会食よりもご家族との時間を優先していただこうと、指導終了後とんぼ返りで広島に帰ってきました。

さて、西本塾生の中でも私の直接指導を受けた回数では一・二を争う香川県の長尾さんが個人指導を受けに来てくれました。
長尾さんは3月に専門学校を卒業し、鍼灸師と柔道整復師の両方の資格を取得し、これからその資格と技術を生かして人の役に立つ仕事をしていきたいという志の高い人です。

4月からどんなところで働くのかと伺ったら、めまいなど内科的な疾患を主な対象とした鍼灸院で、見習いをさせてもらうそうです。
自分の経験したことがない分野のことも知っておきたいと、給料など二の次で二年間お世話になるそうです。
実利ばかりを追いかける世の中で、こういう人がまだいるのですね、類は友を呼ぶということでしょうか(笑)

以下、二日間の感想です、お読みください。

西本先生へ。
この度は二日間のご指導本当にありがとうございました。
西本先生にお会いするのは今回で何回目になったでしょうか、数え切れない程の時間をご一緒させて頂いていますが、今回の二日間もこれまでと同様に、私に新たな気づきをくださり、新たな歩みを進める勇気を与えてくれました。
この二日間の感想を、全国の西本塾生の方々へのご報告の意味も込めまして、私なりにまとめさせていただきます。

当初私は3月の28日に、施術と2時間のトレーニングを希望し、夜に先生とお会いできていなかった間の近況をお話ししながら会食できればと思っていました。
ですが、当日私は舞い上がっていたのか施術の予約時間を1時間勘違いしていて、私の前に予約が入っている方の時間に訪ねてしまいました。

先生は「早い、早い」と言いながらも、せっかくの機会だからと私を招き入れ、その先約の方にお断りを入れて頂き、施術を見学させて頂くことができました。
私は私自身が施術を受ける事で少しでも受け手の感覚や、施術中に先生から発せられる言葉を感じてみたいと思ったのが今回施術の予約をした理由なのですが、先生の施術を解説付きで見学できるというのは思ってもみなかったことでしたので大変貴重な時間となりました。

そして私の施術の時間となり静かに施術が始まりました。
きっちりと西本先生の施術を受けるのは今回が二回目なのですが、前回とはまた違った感覚がありました。
まずからだほわっとですが、前回は徐々に身体全体がふわふわとしていき、とても気持ちの良い揺れがいつまでも受けていたいという気持ちにさせてくれました。
ですが今回はそれに加え、私の身体が液体の入った袋のようにふにゃふにゃになっていく感覚がありました、回を重ねることで私の身体も味を占めたのかもしれません。

操体に入ると先生独特の、「骨の1つ1つがゆっくりと動く感覚で」や「背骨を転がす」などといった、いろいろな言葉で優しく導いてくださりました。
私がお伝えしきれなかった身体の不調も、操体をする中で「長尾さんでも頚が凝るかぁ」とか、「この動きがしにくいのかぁ」などと適格に見抜かれたことには内心驚いていました。
前回とは身体の状態が違ったので、全く違った操体を受け長旅の疲れもすっかり忘れてしまいました。
そしてそのすっきりした身体の状態でトレーニング指導に入りました。

トレーニングの前に改めて西本理論の確認と、4月に行われる新たな西本塾のお話をしていただきました。
4月の西本塾、私は仕事の都合上参加できないのですが、お話を伺って参加される方々が本当に羨ましく思いましたし、西本先生の思い描くような会になることを心から願っています。

話は少し逸れましたが、今回の私がトレーニング指導を受ける目的は、現在施術を行っている社会人野球選手の投手を指導する為、まず私自身が野球選手に必要な動きづくりを行う必要があったのでその部分についてと、私がこれから始めていきたいゴルフという新たな競技の基礎作りの指導でした。

私は野球未経験の身なので、トレーニング指導中も西本先生からは厳しい言葉を頂きながらも熱心に私に指導していただき、ピッチングやバッティングの入り口は見させてもらえたような気がしました。

ゴルフに関しては、周りのどのゴルフ経験者の口からも上手くできないという言葉を耳にしていたのでとても繊細で、余程基礎が大切な競技なのだなというイメージを持っていました。なので以前から、ゴルフを始める時は必ず西本先生にご指導頂くと決めていました。
その決心は間違いではなく手首の角度やヘッドのボールに対する角度、どのような理由でそれらが必要なのか。西本先生の目に映る人間の身体に必要な連動を行う為のドリルを何度も何度も繰り返し、私の身体に馴染ませていただきました。

私がゴルフを始めるという事をきっかけに、新たなゴルフ練習器具を購入して頂いたと聞いた時は驚いたと同時に、西本先生にお願いして本当に良かったと思いました。あの「インパクトスナップ」は私も購入しようと思っています。

そして夜の会食の場では「長尾さんの今抱えている事、思っている事を全て聞かせてください」と言っていただき、夜遅くまで私と真っ直ぐに向き合い真剣に対話していただきました。
そして、西本先生の明日のお仕事もあるのでそろそろかな、と思っていたところで「長尾さん、これで帰るのは勿体無い、もし明日時間があるなら明日も私の施術を見学していきませんか?その方が来るまで今日のおさらいもしましょう」と言っていただきました。
先程施術見学をさせていただいたばかりなのに、こんな贅沢な話があるのかと思いましたが、私は勿論即答で「先生と、なによりお相手の方が宜しいなら宜しくお願いします」と、お願いしました。
その夜は明日の約束をしたところで解散となりました。

そして二日目の朝、予約の方が来られるまでピッチング動作、ゴルフのスイング動作を一つ一つ確認していきました。
やはり一朝一夕とはいかず崩れてしまっている部分が多かったのですが、西本先生の的確なアドバイスによってすぐに修整できる部分もありました。

そうしているところへ予約の方がいらっしゃり、前日と同じように私を紹介していただき、見学の許可をいただきました。
その方は太極拳のインストラクターをされている女性で60歳になられる方でしたが、腰の曲がったお年寄りのように、腰椎が後ろに湾曲してしまって、初めて施術を受けた時には仰向けに寝る事も出来ないほどだったそうです。

ですが西本先生の施術で腰は真っ直ぐになり、今ではなんの違和感も無く真っ直ぐ寝ていられるようになったそうです。
話だけは聞いていたのでどんな方が来られるのかと思っていましたが、実際にお会いすると「この人が!?」と思うほど背筋がピンと伸び、とても綺麗な姿勢で歩き、とても綺麗にお辞儀をしながら「宜しくお願いします」と、あまりの驚きで私が言葉を発する前に、先に挨拶をされてしまいました。
「西本先生には本当に感謝しています、あのままもう何年か経っていたら私の身体はどうなっていたか」と、西本先生との出会いを振り返られていました。

優しそうなおっとりとした方でしたが、先生の「からだほわっと」が始まると、さらに穏やかさが増し、見ているだけで私の体も緩んでいきそうなくらいでした。
操体では私とも前日の方ともまた違った操体を行い、丁寧に誘導されていきました。
操体を行っている先生を見る時いつも思うのですが、先生にはどのような世界が見えているのかと想像し、その空気感の中に入り込ませていただくことで、私なりに少しでもそれを感じ取れればと、自分でも驚く程集中していました。

施術終了後も午前中の残り時間はトレーニングドリルを繰り返し何度も行っていただき、帰ってから確認できるよう動画も何本も撮っていただきました。

時計の針が12時になるまで余す事なく向き合っていただき、西本先生が初日の一番はじめに「長尾さんのこれからに活かせる時間にしてください」とおっしゃった言葉以上のお気持ちが詰まっていて、本当に感動しながら指導を受けていました。

二日間の全ての工程を終え、先生は手を差し伸べ堅い握手をしながら「良い二日間でした、またお会いしましょう」と言ってくださり私は「Studio操」をあとにしました。

私が今回学んだ事を、何よりもこれからも継続していき、私自身が体現出来るようにならなければ私自身の存在意義がありませんので必ず体得します。
これからも今回の様な依頼を頻繁にすると思いますので、近道など無い道程を一歩ずつ進んで行くお付き合いいただければと思っています。

この場では表現できないことが多過ぎて、これでも全部はお伝えできていないのですが、西本先生のお陰でこの二日間は私の思っていた何倍もの濃密な時間となりました。

私は年齢も30歳まであと4ヶ月も切っているのですが、こんな若輩者の私でも人と人との繋がりの大切さを日増しに感じるようになってきています。本当に人は温かく、そのような方々とはいつまでも繋がりを持ち続けていたいですし、温かい人に1人巡り会えた事だけでも幸福で、私も誰かのそういう存在になれればと思いました。

西本先生だけではなく施術の見学を承諾して頂いたお二人のお心遣いには本当に頭が下がりましたし、感謝してもしきれません。

この二日間、西本先生を中心に関わることができた全ての方々への感謝の気持ちを最後に感想とさせていただきます。
本当にありがとうございました。

長尾さんには、私の指導を受ける回数が増えるたびに厳しい言葉が増えて行きます、それは長尾さんに対する期待の表れです。
ただ伝えました、頑張ってくださいではなく、本当の意味で私の伝えたことを理解し、使いこなしてもらえるようになって、私が出会うことのないたくさんの人たちの役に立ててほしいと思うからです、またそれが出来る人だと信じているからです。


今回も野球の投手の指導をするということで、自分でもできるようになりたいということでしたが、私ははっきりとこう言いました「私と同じレベルの指導は長尾さんには無理です」と。

これはある意味当然のことです、プロの現役選手に指導してもなかなか私が合格点を与えるレベルにまで届かない選手が多い中、未経験の長尾さんがその動きをマスターできるわけがありません。

ところが二日目の終わりに近い時間帯に動画を撮っていて、「今の動きはオッケー、選手にこんな感じで動くんだよって、見せてもいい動きでしたよ」という動きができたのです。

どう言ったら分かってくれるのか、どうやって伝えれば私と同じ動きができるようになってもらえるのか、私も前日の長尾さんの動きを踏まえて一晩じっくり考えていました。

それが上半身と下半身の逆捻じりという感覚です。

他の人に教えるのがもったいないので、もったいぶってここまでしか書きません、西本塾でじっくり説明します。

人を指導するということは、まさに自分が学ぶという作業です、今回の卓球選手、そして長尾さんの指導から、私も新たな感覚を得ることができました。

これだから指導はやめられません、こんな楽しい仕事はありませんから。

まだまだ頑張れそうです!


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。

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