西本塾受講生からの感想を紹介します。

報告が後先になりましたが、8月26・27日に行った西本塾のことについて書いておきます。

西本塾と銘打ってたくさんの方が受講してくれた西本塾ですが、参加者が少なくなったため定期開催をやめ、私の気の向いたときに募集を行う形となっています。

当初は、諸々事情で広島に帰ってきた私の考え方を、このまま眠らせておくのはもったいないと思ってくれたスポーツライターの木崎伸也さんが、自分の持っている媒体に記事を寄稿させてくれたりしたことで、何の肩書きもない一トレーナーである私の存在が多くの方々の知るところとなり、直接話を聞いてみたいと思ってくれる人がたくさんいて、2か月に一度のペースで開催していた西本塾でしたが、毎回全国各地から多くの方が参加してくれました。

今回の参加者の中にも、その頃目にした記事で私のことが気になっていたが、やっと今回参加することが出来たという方がいたので、同じように参加できるタイミングがあればと思っている人がいるならば、またいつか次の開催も考えた方が良いのかなと思っています。

西本塾に限らず、指導する側とされる側という立場がある限り、私の持っているものをできるだけ正確に伝えたいと考えることは当然のことです。

しかし、受け取る側の人たちが、私から何を得ようとしているかはそれぞれで、すべての人たちが受講動機の書かれた内容を、すべて納得し満足して帰ってくれているかは私には分かりません。

そういう意味でも、受講後に感想を送っていただくようお願いして、自分なりに二日間を省み、明日からの私自身の糧にしたいと思っています。

今回の参加者は3名でしたが、お二人から感想が届きました。

とくに今回はスポーツにまったく縁のない女性の方が参加していただき、受講動機から西本塾の二日間を通して、どんな考えでどんな行動を見せてくれるのか、とても興味がありました。

まずその方の感想を読んでください。

スポーツ競技に全く関わりのない一般人の参加を受け入れてくださりありがとうございました。

思い返せば、Number Webの木崎氏の記事『トレーナー・西本直が解説する、中田英寿や本田圭佑の「背中」』を読んだのが先生を知ったきっかけでした。

正しい姿勢、いかに体を使うか、整えるということができるかというところに興味をもっていたところに、記事の「背中」というキーワード。斬新に感じながらもどこか原点回帰のようにも感じられました。

それから3年以上経って、ようやく訪れる機会をつくることができました。直接ご指導いただき、様々なことを自分自身で体感できたことは、他では得ることのできない大変貴重な体験となりました。

大嫌いだったトレーニングマシンから始まりましたが、やったことのある筋力トレーニングとは全く別物でした。疲労がたまっていくのではなく、使われていなかった筋肉を目覚めさせほぐしていくような心地よい動きでした。久々に走ってみても、走れば走るほどにだんだんと動きやすくなっていきました。当然ながらあちこち筋肉痛になりましたが、驚くことに疲れは全く残りませんでした。

走りがどう変わったのかは講習前と比較の余地がありませんので、代わりに歩きでの変化について報告させていただきます。

帰り道の時点から感じたのですが、意識することなくこれまでの歩きの体の使い方とは違ってきています。脚の振られ方、足の向き、足裏への荷重バランス。もっと感覚的に言うならば股関節のロックが外れた感じでしょうか。

1日目の座学および普段使えてない筋肉を強制的に動かしていく実技があってこそ得られた感覚だと思います。
体感して初めて理解できる体の使い方、忘れてしまっていた幼き頃のような感覚を得ることができました。
これこそが参加して一番得たかったことかもしれません。

足元が整えば骨盤も整ってくる、骨盤が整えば足元も整ってくる。足が先なのか骨盤が先なのか。どちらからもアプローチできればいいのにと思いながらも、これまで骨盤の正しい向きというのがさっぱり分かりませんでした。骨盤矯正なるものをやってもらっても納得のいく答えが得られたことはありません。しかし講習を通して、言葉にできるほどまだ理解できてはいませんが、体が感じたことがその答えなのかなと思っています。

体で感じること、まさに体験に勝るものはありませんでした。ブログを通してもたくさんのヒントを頂いておりましたが、加速度的に理解が深まりました。

背中をもっと適切に使えるようになれば、まだまだよい変化が続くように感じています。

講習後のフォローアップもありがとうございました。

先生が教えてくださっている本来の目的とはかけ離れてしまっているようで恐縮ではありますが、引き続き生活の中の実践においてさらに深めていきたいと思います。

改めまして、2日間誠にありがとうございました。貴重な機会をいただきましたことを心より感謝申し上げます。
津田


津田さんは、女性の年齢のことを言うのは失礼かもしれませんが、30代後半でこれまでにも色々な経験をされている方でした。

詳しいことはお聞きしませんでしたが、大きな病気をされたことがあって、体に対する意識の高さは、西本塾に参加してくれる他の職業の方とは少し違ったものでした。

お仕事も、新宿区市谷にあるオーダーメード婦人靴を製作販売する会社にお勤めということで、日本人の歩くということに関する姿勢には特に関心があるようでした。

私も西本塾の中で毎回のように話をしていますが、姿勢の悪さ、骨盤の角度の違いから、日本人女性でハイヒールを履き颯爽と歩いている女性を見たことがありません。

モデルさんのように相当意識して練習すれば、少しの距離なら綺麗に歩けるのかもしれませんが、ほとんどの女性はヒールが着地する際膝が曲がっています。

流行の洋服に身を包み、少しでも足が長くスマートに見えるようにと、ハイヒールと言うのかピンヒールと言うのでしょうか、そういう靴を履きたい気持ちは十分わかりますが、その結果として、腰痛や膝の痛み、また外反母趾など、体を痛めつける原因になっていることに、その靴を作っている立場の津田さんとしては、心穏やかではいられなかったそうです。

3Dプリンターというものを使って、正確な足型をとり、職人さんが心を込めて作った、まさにオーダーメードの靴であっても、それを履きこなすためには、人間そのものの歩き方という問題の方が大きいのです。

私から学んだことを、これからどう活かしてその難問に対処していくのか、津田さんの活動に期待です。

それにしても普段運動に縁のない女性が、実技でも屋外を走ったり、前後左右の動きづくりのドリルまで、一生懸命に取り組んでいただいたこと、正直驚きました。

翌日の筋肉痛は大変だったことだと思いますが、それも貴重な体験だったと良い思い出にしていただけたらと思います。

私にとっても貴重な体験でした、スポーツ関係者以外の方で、こんなにも興味を持って真剣に学んでくれた人がいたことに感謝します。

次は、以前に西本塾に参加し、現在は千葉県の鍋島整形外科に勤務しながら、西本理論を広める活動をしてくれている松井真弥さんの同僚でトレーナー活動もしている方からの感想です。

西本様
2日間という短い期間でしたが貴重なお時間をありがとうございました。
西本塾で学ばせていただいた感想をお送りいたします。

最初にお伝えしましたが、今回西本塾を受講させていただいたきっかけはスポーツ障害で病院に来院する選手の多さです。

全国レベルのチームにいながら障害のせいで満足にプレーができない、競技レベル自体は上がっている現代にも関わらず全く変わっていないという現実に疑問をいだいておりました。

下肢に負担がかかっているために起こる障害ですが、皆んなが同じトレーニングをしているにも関わらず、痛みを訴える選手もいればいない選手もいる、となればその障害の原因には選手個人の動き方にもあるのではと常々思っておりました。

そうは考えていても、ではどう動けばいいのか、どういう動き方を指導すればいいのか、そこまで結論が出なかったのですが、今回受講させていただいて答えを得ることができました。

脚を前へ振り出し、前方へ着地する、本来ブレーキをかけるための筋肉を使い走り続ける、それでは下肢に負担がかかる事は明白です。

自分の重心の真下に着地すれば下肢に負担はかからない、そのためにも骨盤の上下の運動が必要である。骨盤を上下にするためにも骨盤を前傾させることが必要である、骨盤を前傾させるためにも広背筋の運動が必要である、広背筋の運動により肘が自然と後ろに引かれる、いわゆる骨盤後傾位の『悪い姿勢』ではこういった連動が行われない。

今回の受講で伸筋の重要性を改めて感じました。

今後スポーツ障害で来院する選手もそうですが、予防という観点から可能な限り自チームの選手たちにも指導をしていきたいと考えていますが、まずは自分で動けないと話になりません。
学ばせていただいた理論を頭に入れ、ドリルを継続し今後の活動に活かしていきたいと考えます。

松本 直

名前を見て、えっと思いました、私の名前と一字違い、『直』の読み方は、私と違って『なおし』と読むそうですが、それにしても、初対面から絶対に忘れない名前でした。

松本さんのような仕事をしている方が、西本塾を受講してくれた人の中で一番多いと思います、受講動機もそうです。

私がずっと言い続けているように、何年いや何十年たってもこの状況は変わって行きません。

そしてその疑問に立ち止まった時、正しく導いてくれる先人はいません。

そして私の話を聞いた後の感想は、まさに基本の基本、『人間の体はこうなっているから、その仕組まれたからくりに沿った使い方をすれば、こんなにも多くの選手が故障に悩まされることはない』という結論です。

難しい話など一切していません、私自身がが素朴に感じた疑問に対して、答えを誰かに求めるのではなく、自分自身が納得できるものを探し続けた結果が、それだったのです。

奇をてらった考え方でも、最新の理論でもありません、人間の体はそうやってできているのですから、それをシンプルに応用しているだけです。

だから私でもできるし、私が出来ることを他の人ができない訳がないと言っているのです。

それにしても固定概念、既成概念の壁は高く分厚いものです。

難しい理屈はさておき、肩の力を抜いて自分の体と対話することさえ出来れば、誰にでも分かることです。

私自身、少しずつではありますが、良い意味で力が抜けてきたように思います、そのことについてはまたいつか雑感として書いておきたいと思います。

お二人のそれぞれの分野でのご活躍を期待しています。

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

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