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バスケットボールにおける体の使い方もまったく同じです。

3月も今日を残すのみ、3月は去って行くと言いますが、本当にあっという間に4月を迎えます。

3日前の28日のことですが、一昨年の暮れ「走り体験会」に愛知県から参加してくれた鈴木さんから、久し振りに電話がありました。
半日だけの体験会でしたが、なんとバスケットボール持参で参加し、本来の趣旨とは外れますが、自分が専門としているバスケットのことを聞きたいという、ある意味ずるい考えを持って参加してきました。

会が終了後、そういう話になったので、他の参加者には申し訳ないですが、鈴木さんのために、バスケにおける西本理論の応用的なことを少し話して、室内の狭い場所の中ではありますが、向き合ってチェストパスを行いました。
30代半ば、地域のバスケットボールクラブのコーチが仕事の鈴木さんが、私の繰り出すチェストパスの早さに、結果として驚くことになりました。
そしてフリースローの時の体の使い方を少し指導したところで時間となりました。
感想の最後に書かれていることは、そのことを受けてのものです。

私の理論や体の使い方に、相当興味が湧いたようでした。
そして先日、同年代のサッカー選手で、GKを長くして来たという方が個人指導を受けに来たという記事を読み、その中で居着かない動き出しや、引き戸を開ける時の体の使い方という言葉に、気になるところがあったようで、今日の明日でと、翌29日に広島に来てくれました。

私が今指導している体の使い方、居着くかず重心移動で動き出す動きや、落下捻転の左右と45度後方へのステップバック、また大腿骨の大転子の位置で、相手の動きを制することができること、そして屈筋で体を固めて相手とぶつかるのではなく、伸筋の性質を理解して、頑張らないことで結果として屈強な相手にも当たり負けすることがないという、にわかには信じがたいことなど、今指導対象のメインとなっているサッカーという競技以上に、バスケットボールという競技は、そういうことの繰り返しだと以前から思っていました。

コンタクトスポーツではありませんが、実質的にはまさにコンタクトスポーツと言っても良いと思います。

今回の来訪は、バスケの指導者がやっと来たかという気持ちでした。

私が行ったチェストパスのイメージを、書いておかなければならないでしょう。

一般的な(もちろんそうでない人もいるとは思いますが)イメージは、ボールをキャッチする時に肘を伸ばしてキャッチするはずですが、その時体の前側の胸やお腹の筋肉に力は入っている人が多いと思います。
ボールを胸に抱え込む感じです。

その縮めた胸から肘を伸ばすという使い方は、胸筋・腹筋を使って体の前側を屈曲させたまま、肘を伸展させるという、体にとって自然とは言い難い動きをさせてしまいます。

それに対し私は、骨盤をしっかり引き起こし自然に背中が反った姿勢で肩の力を抜き、股関節ひざ関節、足関節を緩めた状態で重心を少し下げ、背中を丸めるのではなく、背骨を反らして肩甲骨を背骨の方に引き寄せる感じで、肘が後ろに引かれ、胸に近づいて行くというイメージでキャッチをします。

結果としてボールをキャッチした手が胸に近づき、引き寄せられた肩甲骨を開きながら肘を伸ばせば、ボールが勝手に飛んで行くということになります。

背骨の伸展から、肘関節の伸展という、まさに私の言う「伸展からの伸展」という体にとって無理のない効率的な動きができると言うわけです。

専門外どころか、学生時代にちょっとやったことがあるというレベルの競技の動作でも、真剣にプレーし続けている人を驚かせる動きが見せられるのも、すべては人間の体に仕組まれたカラクリを効率的に生かすという、シンプルな考え方が身に付いてきたからです。
逆に言えば素人だからこそ、それぞれの競技に独特な体の使い方に染まっていないことで、正しいと思うものは正しいと、違うなと思うことは違うと素直に言えるからだと思います。

指導の翌日、すぐに送ってくれた感想をお読みください。

西本さん、この度は急な申し込みにも関わらず、2時間以上も個人指導していただきありがとうございました。
昔から感想文というものが苦手ですが、思ったこと、感じたことを書せていただこうと思います。

結論として、バスケにおける常識と言われるもの、特に疑わずにみんながやっているものが、どれだけ人間が本来持ってる力を使い切っていないかをすごく実感させていただきました。

骨盤、背骨、肩甲骨のつながり、姿勢によって肩甲骨が使いきれること、背骨を介した全身の連動、屈筋と伸筋の強さの違いを実感させてもらってからのチェストパスは、自分でも実感できるほど違うものになりました。

ボールを押すのではなく、自分の体の連動の結果、ボールが押されてパスになる。
ボールを扱うよりも、自分の体を人間本来の使い方で扱うことが大事なんだと思わせていただきました。
ドリブルでもシュートでも同様に、どれだけ姿勢をよくして、背骨を介して全身を連動させられるか。

ドリブルやディフェンスにも必要な居着かない動き、引き戸の動き、コートの狭いバスケだからこそ必要な大転子を意識したコンタクトやスライムを使ったどうやってぶつかればいいかの話。

子どもにどう教えたらいいかまで教えていただき、本当に濃密な時間を過ごさせていただきました。

30年以上の癖で、つい顎が下がり猫背の悪い姿勢になってしまい、何度も注意していただきましたが、そこを直す、背中を意識するためにも、FBTの継続、アイドリングの継続をしていきます。

また機会を作り、西本さんの元を訪れたいと思います。
この度はありがとうございました。

追伸
今朝外のコートで一人でシュートの練習をしました。
シュートの結果を意識せずに全身の連動、うねり、股関節、背骨、肩甲骨の開きからの腕の伸ばしなどを意識したところ、いつもより楽にシュートが届きました。
前回みたいに連続で入るとはいかなかったですが、前回よりも自分の体に実感がありました。

鈴木 主

鈴木さんありがとうございました。
普段接することができないバスケットボールという競技を専門として指導している方に、私の理論がそのまま当てはまることを知っていただき、楽しい時間を過ごさせてもらいました。

今回知っていただいたことを、今指導している子供達にしっかり伝えてあげてください。

一人でも鈴木さんのような指導者を、そしてもっと多くの競技の指導者にも、固定概念にとらわれることなく、だれの為の指導なのかをしっかり考えて、視野を広げて欲しいと思います。

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攻めの姿勢で前進します。

最近色々な意味で忙しく充実した毎日が続いています。

5月に最初の出番がある、西本塾生でもある『倉本和昌』さんが主催する、『世界に通用する!チームと個人の育成が両立できるサッカーコーチ養成セミナー』と銘打った講習会に講師として参加するための資料作りから始まりました。

そして以前から考えてはいたものの、なかなか行動に移せなかった『効率的な走り方を身につけるために』と題したDVDの作成を実行に移したことで、今まで使ったこともなかったパソコンのソフトを起動したり、新たなアプリをダウンロードしたりと、まさか自分がこんなことをするとは思っても見なかったことに挑戦しています。

心境の変化というわけでもないのですが、私自身は孤高を貫く覚悟はできていても、これまで私の元で学んでくれたたくさんの人たちが、私と同じように、いや私以上に悪戦苦闘していることは、十分承知していました。

それぞれの競技でそれぞれの考え方があり、そこで実績を上げている指導者の元に人は集まり、固定概念という大きな縛りの中で、本当の意味で正しいと思っていることも、聞く耳すら持ってくれないという現実があります。

私と出会う前には、ほとんどの方が同じくそう思っていたはずです。

それが二日間という短い時間とはいえ、「人間の体はそういう風に作られていたのか、こうやって使うことが効率的で安心してスポーツに取り組める基本だったのか」と、ほぼ例外なく私の考えを受け入れ、それぞれの環境に帰って行くことになります。

そういう人たちが自信を持って指導できるように、今の私ができることは、『こうすればこうなる』という確固たる証拠というか、言葉だけではなく映像として、実際に動く姿を提供しなければならないと考えるようになりました。

西本塾生へDVDを作成した旨を知らせてからまだ数日ですが、想像していた以上なのか、そうではないのか、私の中でも評価がしずらいですが、購入希望のメールが届いています。

そこに記された近況報告には、私の想像通り、固定概念の壁に押しつぶされそうになりながらも、懸命に西本理論を駆使して、選手や患者さんのために奮闘する姿が目に浮かぶような文章が綴られています。

私の起こしたアクションが、まさにタイムリーだという言葉も何人もから聞こえました。
まさにそのタイミングだったのかもしれません。

昨日は遠く愛知県から、バスケットボールクラブのコーチをしている方が、指導を受けに来てくれました。
詳細は感想が届いた時に、改めて書きますが、私の理論はどんな競技にも当てはまるものだと、改めて確認させてもらいました。

と言うよりサッカー以上に、体の当て方はバスケットボールにこそ必要だし、背骨から肩甲骨のしなやかでかつ力強い連動は、パスやシュートといった基本動作にそのまま当てはまり、『人間の体はね・・・』から始まる私の説明はバスケを真剣に行っている方にこそ聞いて欲しいと思いました。

そんな中、遠隔サポートを受けていただき、サッカーの動き作りに取り組んでいる宮澤さんから届いた近況を紹介したいと思います。

ご無沙汰しています宮澤です。
もうすぐシーズンが始まるというところで、日々試行錯誤しながらトレーニングをしています。
新体制のチームが始動してからここまで、去年出会った西本理論を軸にトレーニングに取り組んできて、一言で言うと、3歩進んで2歩さがる。でも、色々な過程を経て確実に1歩ずつ進んでいるなという印象です。

フライングバックを継続する事で、特に意識しなくても、常に骨盤が前傾して、背中が綺麗なS字を描いているという姿勢が普通になりました。

ドリルにおいても、最初は苦手で、つい重心が下がってしまいがちだった前後左右への動きも、軽やかに、かつ背中がよく動くというか、背骨の動きなんかも感じつつ出来てきています。

ドリルを継続していく中で、もっと上手く出来るように、そしてピッチで生かせるように…とやっていくと、むしろ今では、落下捻転からの前へのダッシュの方が難しく感じます。

もっと、力まず「スッ」と疾風の如く走る……頭の中ではそんな完璧でカッコいいイメージがありますが、そこまでは、まだまだです(笑)

ここ2.3ヶ月で特に感じたのは、やはり実際のプレーの中でまだ力んでしまうようなシーンがあって、そういうシーンや時間が多い時は、身体にもサインとして表れるなと感じました。

特に自分の右膝は、去年、一昨年の負傷で今でもだいぶデリケートなので、ちょっと屈筋優位でプレーしたりすると、ちょっとした痛みなどで教えてくれます。

自分のプレースタイルでは、運動量というのが持ち味の一つでもありますが、点を取りたい!という焦りや、ボールを取りたい!という焦り。
ここはメンタル的な側面もあると思うのですが、そういった焦りの部分から、気づけば歯を食いしばって、常に3・5・7の3に近いところでプレーをしてしまう……結果としてパフォーマンスやゴールという結果に表れないというところがあるな……と最近プレーをしながら感じています。

つい先日の決定機を外した場面も、具体的にその時のシーンを思い出すと、裏に抜け出す時に、落下捻転からの動き出しがまず出来ていなかった→結果本当に僅かですが1歩が遅れる→ボールが自分の身体から離れる→シュートをなんとかしますが、ボールが身体から離れてるので無理なら態勢で枠外へ……という感じでした。

ただ、今までだったら、こういったフィードバックは出来なくて、意識や気持ち、技術……などで片づけることしか出来なかったのですが、これだけ噛み砕いて自分自身で振り返る事が出来るのは全てのスポーツに共通する身体の効率的な動かし方という事が自分の身を持って理解出来てきているからかなと感じてます。

常に涼しい顔で、余力を残しているかのように、豊富な運動量を発揮する。
そんなプレーが出来るように、そしてピッチで常に効率的な動きが出来るように、ドリルの継続や、自分なりに試合をイメージしながら身体を動かしたり……といったところを継続して、今シーズンどれだけ成長出来るか。
自分自身と勝負したいと思います。

また、夏に石川で試合をする際は、丸田(注、宮澤さんと同じく遠隔サポートを受けてくれた小学生のサッカー選手とそのお父親)さんが観戦に来てくださるようなので、そこでいいパフォーマンスを発揮出来るように、ゲームに出られるように、見本となれるように…今から少し勝手にプレッシャーを感じながら…笑
頑張っていきます!

また、西本さんが作成されたDVD、是非購入したいと思いますのでよろしくお願いします!

サッカーをやっている人には、実感としてよく伝わると思います。
西本理論と呼ばれているものの理論と実践が、まさにサッカーという競技の中でどう活かされているか。
私がどれだけ言葉を並べても伝わらないことが、宮澤さんの文章から伝わっているのではないでしょうか。

ただがむしゃらに頑張るのではなく、冷静に自分の動きを分析できなければ、何をどう向上させようというのでしょうか。
多くの問題点が示唆されていると思います。

先ほど西本塾生で、地元広島で定年退職後も教壇に立ち中学生の指導をされている『安田美喜雄』さんがDVDを受け取りに来てくれました。
陸上部の子供たちのために、真剣に西本理論に取り組んでくれている方です。

改めてDVDを見て、現場での指導に活かしていただけると思います。
色々なお話を聞かせていただきましたが、固定概念云々ではなく、すべては子供たちが安全に陸上競技に打ち込める環境づくりのためにと、真剣に学び続けている姿には頭が下がる思いです。

本当に多くの方が、私との出会いによって新たな発想と視点を手に入れ、何が正しいのかを判断することができるようになったと思います。

それらは自分の権威や立場を守るためではなく、すべては目の前にいる選手であり、医療関連の技術者であれば患者さんのためであるべきなのです。

指導者が聞く耳を持たなくても、実際にプレーする選手たちは絶対に分かります。

過去の実績や経験だけで物を言っている人間たちは必ず取り残されていきます。

そんな連中に構うことなく、多くの子供たちのために頑張って欲しいと思います。

このことは他の西本塾生の皆さん、すべてに当てはまると思います。

私も立ち止まることなく二の矢三の矢を準備しなければなりません。

『来る者を拒み去る者を追わず』どころか、斜に構えて聞こえないふりをしている者たちのことなど構うことなく、前に向かってどんどん進んでいきましょう。

まだまだ先頭を譲るつもりはありません、倒れるまで走り続ける覚悟です。

ちょうど今、昨日個人指導を受けてくれたバスケットボールコーチの鈴木さんから感想が届きました。
すぐに紹介したいところですが、長くなるので次回書きます。

『効率的な走りを身につけるために』と題した西本塾生に対するフォローアップDVDを作りました。

広島でもそろそろ桜の開花宣言がありそうです、皆さんの住む街はいかがでしょうか。
今日、尾道の千光寺公園にお花見に行ってきました。
と言いたいところですが、残念ながら数厘しか咲いていませんでした。
家内と休みが重なるのが今日しかなかったので、咲いていないことは分かっていましたが、たまには一緒に出掛けようということで、初めて山陽本線に乗って尾道まで行ってきました。
お天気は良かったのですが春霞というのでしょうか、瀬戸内の島々は少しかすんでいました。
もし来週満開になった桜を見に行ったとしたら、今日でも人出が多かったのですから、桜の名所である千光寺公園はとんでもない人出になったであろうと、まあそれなりに小旅行の気分を味わえたことで満足して帰ってきました。

故郷宇和島の桜は今まさに満開のようで、数日前には朝のNHKニュースで、街の中心に位置する宇和島城を背景とした満開の桜が見事に咲き誇っていました。
生まれ育った風景を懐かしく思い出しました。

さて、『西本塾』を始めたのが2013年の10月、4年半の月日が流れ150人以上の方が全国から受講してくれました。

毎回全身全霊を込めて伝えてきましたが、2日間という時間の中で、どこまで伝えられたか、また理解してもらえたか正直私にも分かりません。

回を重ねるごとに内容も深まり、初期の受講者の皆さんには伝えきれていないことが沢山あったと思います。

その中でも『走るという行為』に関しては、二日目の午前中を使って指導してきましたが、まさに私自身が受講者の皆さんから学ぶことが多く、どう伝えれば分かってもらえるか、私が提唱する『効率的な走り方』を実感してもらえるか、試行錯誤を続けてきました、それは今も同じです。

西本塾を受講した後、それぞれの環境に戻り、それぞれの対象者に対して私から学んだことを伝えてくれる活動をしてくれている人が沢山います。

ただそんな人たちであっても、本当の意味で私から学んだことを正しく伝えてくれているのか、間接的とはいえ私の指導を受けてくれた多くの人たちが納得する指導をしてくれているのか、このことが一番気になっていました。

貴重な時間とお金をかけて広島まで来てくれて、私の指導を直接受けてくれてなお、そんな心配をしなければならないほど、簡単なことではないことを伝えています。

講義の動画を撮影することも、私自身が動画を公開してこなかったのも、広く公開してしまうことが、広島まで足を運んでくれた受講者に失礼だと思ったからです。

そうは言いながら、私から直接ではなく、間接的に指導を受けることになった人たちに対しても、結果責任を感じるようになって来ました。

私自身が変化を繰り返している中で、西本塾を一度、もしくは数回受講したという人が、今の私が行き着いたことと同じレベルのことを伝えられるとは思えません。

受講者自身が私から学んだ時点でのことを形にできているかも、おそらくは不安だと思います。

決して私のコピーになって欲しいと言っているわけではありませんが、本来の目的である『人間の体の仕組みの沿った効率的な体の使い方で走る』ということんがきちんと指導できているか、指導している対象の方たちにとって本当に役に立つものになっているのか、もう一度よく考えて欲しいと思いました。

そのためにはどうしてもお手本となる動画が必要だと思いました。

動画を見せるだけでは不十分で、形ではなく、どういうところがポイントになるのかという私の解説も必要だと思いました。

これまで撮り溜めてきた動画の中から、『効率的な走り方を身につけるために』と題して、智志がモデルを務める各種のドリルに加え、私自身が行なっている『FBT』『アイドリング』のデモンストレーション、さらには本人の許可を得て、私の指導を受けて動きが変わった4人の選手の動画を、『特典映像』として加え、「ああそうだった」とか、「こんな風には説明されなかった」という感想も聞かれるかもしれませんが、現時点ですでに私から指導を受けてくれた人たちには、教材として十分役立つものを作れたと思います。

なにせ素人が作ったものですから、映像としてのクオリティーは低いかもしれませんが、私が長年試行錯誤を繰り返してきた『走るという行為』への真剣な取り組みを、全編にわたって感じ取っていただくことができると思いますので、価値のある内容だと自負しています。

手作業の製作となりますので、注文して頂いてから作るということになります。
発送には多少時間がかかることをお断りしておきます。

なお、このDVDは有料販売とします、価格や購入方法はメールと『Studio操のホームページ』に掲載する予定です。

またこのDVDは、『西本塾または個人指導』を受けていただいた方に対するフォローアップを目的として制作しましたので、当初はその方々にのみ提供していくつもりです。

興味を持ってくれている方もいるかもしれませんが、時期を見て対応するかもしれませんのでご了承ください。

この件について西本塾生に対しては、メールでご案内をする予定です。

アドレスが変更されていたり、私のミスで送信が漏れたしまった方は、購入を希望していただいたとしたら、ラインやツイッターの個人間で直接やり取りが出来るツール等、何らかの方法で連絡していただければと思います。

さて今日はもう一件、先日の西本塾の感想を紹介します。

倉本さんはブログでも何度か紹介した、サッカ-コーチをコーチするセミナーを起業した、真剣に日本のサッカーの将来を考えている人です。
だからこそ私も微力ではありますが協力したいと考えています。

熱い人との交わりは、大きな化学変化を起こします。

送られてきた言葉からも、これからに対する熱意が感じられます、しっかり読んでください。

西本先生、2日間本当にありがとうございました。
奥様も2日目サポートしてくださり、ありがとうございました。 

私は今回で2回目となる西本塾となりましたが、再受講して本当に良かったというのが最初の感想です。 
私なりの勉強の仕方でもありますが、興味があるものは何度も経験、体験し理解を深めるという方法を採用しています。

西本理論は文章で学ぶものでもなく、映像で学ぶものでもなく、西本先生に直接会うことで学べるものです。
学ぶというより理論の説明を受け、そして自分の体を使って体得していくものです。


これまでの既成概念を捨てて、本来の姿を思い出していく作業のように思います。
まだまだ時間がかかるものですが、進むべき道が明確になり、毎日自分の体と向き合うことが楽しくなってきました。 

年末の『西本走り錬成会」から続けて西本先生の指導を受けることで、自分の中でどんどん理解が進んでいることを感じ、大変嬉しく思うのと同時に、この動きに対する考え方が世にもっと多く広まれば日本人はもっと様々な競技で世界レベルで活躍できると確信しています。

これからも自分で体現できるレベルを上げていかないといけないわけですが、動物が本来持っている機能、人間にも備わっているけど、それが忘れ去られているのではないかという提案を、先生から投げかけられています。

サッカーコーチを続けながら、なぜ子供の慢性的な怪我(サッカーの場合、オスグッドやシンスプリント、腰椎分離症、グロインペインなど)が減らないのか?それに苦しんでいる子供たちに対してどうすることもできない歯痒さをずっと自分は感じていました。

ようやく、その解決方法を見つけられたこと、この方向性に向かえば自分が考えている夢の実現に近づくことがわかり本当に嬉しく思っています。

伸筋のすごさ、そこへの刺激の入れ方。
その後の動きのドリルから実際に走るまで、非常に緻密に作られたプログラムで、体を動かしていく中で非常に心地よい感触が残りました。

西本先生がおっしゃる理想的な動きができれば、俗にいうフィジカルで差がある相手、外国人であっても勝てるようになります。
まさに世界に通用する日本人をどうやって育成するかのヒント、いや、答えを教えてもらえました。

これまでは「この選手はセンスがいい」という表現で曖昧にしか捉えられず、おまけにそういう才能を持った選手が出てくるのをこちらは待つだけでしたが、西本理論を深めていくことで、意図的に「センスのある動きができる選手」を育成できると分かったのが、一番の衝撃であり、収穫です。

引き続き、学ばせて頂きます、本当にありがとうございました。
倉本 和昌

どうすれば良い選手を育成できるか、ケガをすることなく大好きなサッカーをまっとう出来るか、倉本さんと一緒に考えて行きたいと思います。

3月26日に西本塾生宛ての案内をメールしました。
アドレスの変更や、私のミスでメールが届かなかった方は、お手数ですが『Studio操』ホームページ内の『募集中』のページをご覧ください。


大変申し訳ありません、申し込み先に指定した私のアドレスを間違えてしまいました。
正しくは、nissy1958@yahoo.co.jp です。
肝心なところを間違えてしまい申し訳ありませんでした。

西本塾の感想、理学療法士の視点から。

先日行った西本塾を受講してくれた方からの感想です。
まずは読んでください。

西本先生
先日の西本塾で大変多くの事を学ばせて頂きありがとうございました。

帰りの電車の中で4歳か5歳くらいの女の子がトイレのドアを開ける場面に遭遇したので自分なりに伸筋優位、屈筋優位の動作分析をしてみました。
女の子がドアを開けるときに左腕を体の前を横切って伸ばし、親指を下にして手摺りを握り腕を外側に開くようにして開けていました。
ドアを閉める時には親指を上にして体の正面にある手摺りを握り腕を内側に移動させながら両脚にしっかりと力を入れて閉めているように見えました。

私には女の子がドアを開けるときの方が閉めるときよりも楽に見えました。
ドアを開けるときは伸筋を優位に使い、閉めるときには屈筋を優位に使っていたのではないかと分析しました。

西本先生はどうお考えになりますか。(その通りだと思います、そういう視点を持ち続けてください)

西本塾を終えて人がなぜこのような体の使い方をするのか、なぜあのような動き方をするのか少しずつではありますが気になるようになり、まだまだ未熟ではありますが考えるようになりました。

西本塾を終えた次の日に私の体にもいつもと違う感覚がありました。
普段、あまり走ることをしないのですが走った後はいつも大腿前面や下腿後面に筋肉痛が起こっていたのですが、今回は肩甲骨周囲、股関節、下腿後面に筋肉痛が起きました。
肩甲骨周囲が痛かったということは普段は使わない肩甲骨をしっかりと使って動けていたということなのかまだまだ無駄な動きが多いということなのか、股関節が痛いということは体重をしっかりと股関節に乗せて動けていたのか、下腿後面が痛いということは地面を無駄に蹴っているということなのか西本先生にお聞きしたいと思っています。(どんなに効率的で正しい動きであっても、これまでと違う体の使い方に体が順応するまでは、当然こういうことは起こります。)

ここからは日々の私の仕事について書かせて頂きたいと思います。
西本塾で学んだ「からだほわっと」や、脊椎の6(8)方向への動きを実践していますが、時間的制約があるためしっかりと行えていないのが現状です。
しかし、短時間ではありますが「からだほわっと」を患者さんに行うと、皆さん気持ち良いと言ってくますし、ベッドから膝や腰が離れていても「からだほわっと」を行うことで膝、腰の位置がベッドに近くなっていき、効果が目に見えて現れています。

私が担当させてもらっている患者さんの中には日中ベッドに寝ている時間が長い方がいて肘関節、股関節、膝関節が屈曲していて、非常に屈筋筋緊張が高い方がいるのですが、「からだほわっと」を行うと次第に前述した関節が伸びてきて鼾を掻きながら眠ってしまいました。
これらのことが3、5、7理論の3から5へ筋が緩んでいるのかなと実感しています 。

西本塾を受講して私の中で大きく変わったことがあります。
それは、トップアスリートのパフォーマンスを上げることと、転倒して歩くことが難しくなった高齢者の方が以前のように歩くことができるように関わることに変わりはないということです。
自分が関わる人達が困っていることを一緒に悩み、考え、少しでも力になれるように時間を費やすということが大事なんだという思いになりました。

2日間の受講を終えて、確かに体は疲れていましたが頭や気持ちはスッキリしていました。
患者さんに関わることが楽しいという表現が正しいのか分からないですが、患者さんにできることが増えたという喜びがあるように思います。

機会があれば是非、西本塾を深める会にも参加させていただきたいと思います。この度は本当に有意義な時間を過ごさせていただきありがとうございました。

毎田 尚吾

毎田さんは30代半ばという年齢ですが、PTになったのは数年前で、それ以前の経歴がとても面白い方でした。
本人にも言いましたが、目の前の生活に追われ、呑気なことを考えている余裕などなかった私からしたら、ある意味羨ましいような20代を過ごしたようでした。

しかし今はPTとして、日々患者さんのために少しでもお役に立ちたいと真剣に努力されていることが伝わってきました。
スポーツの分野にとても興味があるようで、私の経歴から何か学ぶことがあるのではと参加してくれました。

最後に書いてくれましたが、プロというカテゴリーのスポーツ選手も、一般の方ももちろん同じ人間です。
というよりも、一般の方のお役に立てる技術が無くて、スポーツ選手にばかり目を向けていても意味がないのです。
本当に私たちの力を必要としてくれているのは、一般の方の方が間違いなく多いのですから。
派手な世界に目が向きがちですが、しっかり考えて欲しいことです。

今回参加してくれたPTの資格を持った二人から、正直どんな感想が返ってくるのか、不安に感じていた部分もありましたが、既に臨床に応用し、患者さんのお役に立てていることが分かり安心しました。
医療の分野の一員として制約はあるとは思いますが、今流行りの言い方で言えば、まさに『患者さんファースト』ですべてが進んでほしいと思います。
真剣に向き合っていただきありがとうございました。

今日広島でも書店に並んだ『月刊ゴルフダイジェスト』という雑誌の31ページに、私の記事が小さく載りました。
もう4年も前に『NewsPicks』に連載した中の、上半身と下半身の捻転差の作り方に使われたイラストが、今月号の特集記事にちょうど良かったようで、掲載させて欲しいと依頼されました。

ゴルフは好きですが、こんな老舗のレッスン雑誌に、ほんの小さな記事とはいえ、顔と名前が載ることは名誉なことで、長く発信を続けているとこんなこともあるのだなと驚きました。
改めて自分の理論を再確認して飛距離アップと、スコアアップに努めたいと思います。

分からない出来ないではなく、分かるように出来るように伝えて行きます。

まずはお断りしておかなければならないことがあります。
ツイッターでもお知らせしましたが、私の不注意でLINEのアカウントを消してしまいました。

スマートフォンに格安シムを使っている関係で、こちらの電話番号やLINEのIDをお知らせしても検索もできないようで、これまでLINEで連絡を取り合っていた皆さんには、大変ご迷惑をおかけすることになってしまいました。

もしお願いできれば、ショートメールでそちらのIDをお知らせいただければ、検索してこちらからあらためて友達申請させていただきますので、よろしくお願いします。

さて、私のような仕事をしていて今更こんなことを言うのは恥ずかしいのですが、チームや個人の専属として仕事をしている期間が長かったため、一般の方というか不特定多数の方を相手にすることが苦手になっていました。

自分の考え方や方法論に自信を持つにつれ、一般の方の固定概念からは遠ざかっていくようになり、なかなか理解してもらえないことが増えてきたからです。

一応どなたでも受け入れるということにはしていますが、以前の私の言い方で言うと「来る者拒み去るものを追わず」という何とも自分勝手な考え方をしていました。

ですから、私の指導や施術を受けて、信頼関係ができている方からの紹介であれば、ある程度は私のことを理解してくれていると思いますが、そうでない場合、またそういう方であっても、最初は説明に時間がかかるというか、同じ日に初めての人が複数あるときなど、私の考え方を丁寧に説明することを、何度も繰り返さなければならないことが、けっこう重荷に感じていました。

そんなことは当然のことだと言われるかもしれませんが、私の説明を聞いたことがある人ならきっとわかってくれると思います、「こんな説明のされ方は初めてで、やっと自分の体のことが分かった」と。

それが現在の施設を立ち上げ4年半の経験を経て、最近やっと余裕が出てきたのでしょうか、新たな出会いを楽しめるようになってきました。

今日来られる人は私の考えにどんな反応を示してくれるのだろう、そして一度の施術やトレーニングであっても、来た時と終った後の表情をどれだけ変えることができるだろうと、新たな出会いに期待を持てるようにさえなってきました。

そんな中、この2週間ほどの間に、初めてトレーニングを体験してもらう選手が3人ありました。
それも同じ競輪という競技の選手で、それぞれ年齢も40歳を過ぎたベテランの選手たちでした。

私の元を訪れた動機も目的も様々でしたが、同じことを伝えてこれだけ受け取り方が違うということが、逆に面白いというか、とても勉強になりました。

先日の西本塾でも話をしましたが、私たちが学ぶべき対象は、現在定説だと思われている教科書的な知識ではなく、目の前にいる選手や患者さんたちであるということを、あらためて実感しました。

今日のテーマは、これまでメインテーマとしてきた『体づくりから動きづくりへ』という大命題、そして屈筋ではなく伸筋を使うという意味を、『伸kingトレーニング』によって正しく理解してもらうということです。

これまで多くの選手が、このことを理解できないままに、というよりもそういう発想を持たない、もっと言えばそのことにまったく気づかないままにトレーニングを重ね、競技力の向上という本来の目的を果たすことができなかったという例をたくさん見聞きしてきました。

今回指導した3選手も、そのパターンだったと思います。

仮にもといっては失礼ですが、競輪というプロスポーツ選手として20年ほどのキャリアを積んできた人たちですから、トレーニングというものに対して一家言を持っていない方がおかしいと思います。

そしてある年齢を境に、自分のやってきた方向性が本当に正しかったのか、これまでと同じことをやっていて良いのか、という思いに駆られる時が来るのです。

しかし現状、その答えを提示してくれるところはないようです。

それが人づてに、その答えがここにあるのではと、わざわざ広島まで足を運んでくれるのです。

『伸kingトレーニング』の本質は、屈筋を極力使わず、伸筋のみで目的とする運動方向に効率的に筋力を発揮できるようにすることです。

もちろんどれだけ言葉を尽くしても、その感覚を伝えることはできません。
このことを理解してもらうことが出来なければ、せっかく広島まで来ていただいたことに応えることはできないのです。

逆に言えば、この感覚さえつかめれば、現在の年齢がどうであれ、これから先まだまだ伸び代があることを間違いなく実感できるのです。

最初はどうやっても体の前側に位置する屈筋群をメインに、筋力を発揮していることが分かります。
それを打消し、後ろ側に位置する伸筋群をメインのエンジンとして筋力発揮できるようにはなかなかなりません、これはもう体で覚えるしかないのです。

そのために知恵を絞ってトレーニングの体の動きと意識を考え、順番を決め、体の末端である手のひらで、それぞれの機具を握らなければトレーニングが始まらないという固定概念を外すことを目的に、パワーグリップを使っています。

それでも屈筋の意識を消すことはとても難しいことです。
これまでそれが当たり前で、それ以外の体の使い方などという概念はなかったのですから。

背骨が一本の棒状のものではなく、仙骨を加え25個の椎骨が縦に積み上げられた形状をしていて、それぞれに椎間板という組織が挟まれていることで、離開と圧着という概念を加え、8方向に動くことができ、その連動こそが人間の体の動きそのものであり、エネルギーを生み出しているという事実に気付かせなければならないのです。

最初の種目から、まさに計算しつくした順番で、頭と体にそのことを染み込ませていく作業が前半のトレーニング種目です。
この間に気付いてくれれば、後は簡単なのですが、そう簡単にはいきません。

それでも最後には必ず私の言っていることを理解してくれます、それが人間の体に仕組まれたからくりであり、人間本来の効率的な使い方だからです。

当然どんな競技にも当てはまります、競輪はこう、サッカーはこう、野球はこうやって使うではないのです。

そんなトレーニングですが、回数を重ねるうちにこんな言葉を聞くようになります、「前側の意識はほとんどなくなったが、後ろを使えている感覚はまだない」と。

これが、『頑張らないように頑張ってくれている、伸筋の本質的な感覚』なのです。

後ろ側の伸筋をしっかり使えているという感覚は、必要十分な筋力発揮を超え、すでに力んでいる状態に入っているということです。

歯を食いしばり目を吊り上げ、一心不乱に頑張っているという、自他ともにある充実感は、実は力み以外の何物でもありません。

サッカーで言うところの「90分間頭と体を動かし続ける能力」は、力みの中では成し得ない感覚なのです。

トレーニング初期に重く感じた重量より、かなり増えているにもかかわらず、正しい動きでクリアな頭の状態で動作を続けられることこそが、トレーニングの目的であり効果なのです。

数値には表しようがない、体の動かし方そのものの上達ですから、これにはもうこれ以上はないというゴールや限界はありません。

もちろん楽なトレーニングではありませんが、トレーニング中も終わった後も、何とも言えない充実感があり、すぐにでも専門競技の練習を行ってみたいという感覚になります。

筋トレイコールしんどい、という図式は全くあてはまりません。

自分で書いていても、読んでいる人は全く分からないだろうということは百も承知ですが、こういう表現しかできません。

こんな難しいことを伝えて、分かってもらえたと感じた時の気分は最高です。

理解の度合いや進捗度合いにはもちろん差はありますが、競技力向上のために行うトレーニング、何が正しいのか、何が自分を変えてくれるのか、その答えを私の指導から学び取ってもらえるように、新たな出会いを楽しんでいきたいと思います。

『動きづくり』の先にあるもの。

先日、久し振りにサッカー選手の動き分析を依頼されました。

前回のワールドカップ前には、出場する強豪国の超一流選手たち、といってもその頃の私は依頼された選手の半分以上は名前すら聞いたことがないという、サッカーファンの方には叱られてしまいそうな状態でしたが。

逆にそのことが先入観を挟まず、純粋に動きを追うことが出来たので、依頼してくれた木崎さんも、そこまで考えての上だったのかもしれません。

今回は、ユース世代の選手でした。

西本塾生である今回の依頼者が、その選手が所属するクラブの中でも動きに関してはピカイチの存在ではないかという自分の評価が、はたして私の目にはどう映るかを教えて欲しいということでした。

多くの方が、私が人間の体をみる視点というか、何を持って良い悪いを論じているのかに興味があるようです。

しかし、私の目は私の目であり、これまで経験したことから蓄積された感覚的なものですから、決して数値で表せるような客観的なものではありません。

それでも多くの方が私の動き分析に対して、なるほどそういう見方もあるのかと納得してくれる部分もあるようです。

同じ光景が目の前で繰り広げられていたとしても、それぞれ見ているもの見えているものは違う訳で、私の見方も一つの意見として捉えてもらえば十分だと思います。

その中に、自分のこれまでの視点にはなかったものや違う何かがあったとしたら、参考にしていただければいいと思います。

今回分析した選手は、まさに私が追い求めている『体づくりから動きづくりへ』を形にしてくれているような動きをしていました。

身長は170センチ弱で体重も50キロ半ばと、同年代の選手の中でも小柄な部類に入ると思います。

細かい分析は依頼者にまだ報告していませんので、ここで詳しくは書けませんが、素人目に見てもいわゆる『センスを感じさてくれる』選手です、おそらくは誰が見ても良い選手であると評価されるはずです。

偶然ですが、昨日の午後、県外から高校生のサッカー選手が指導を受けに来てくれました、分析した選手とほぼ同年代の選手です。

彼を指導するのはもう3度目いや4度目でしょうか、最初は高校進学を控え、大好きだったサッカーが膝や腰の痛みで思い切ってできないことで、もうやめてしまおうかとまで思っていた時、お母さんが私のブログを読み、彼の体と気持ちを奮い立たせるきっかけにと連れてきてくれました。

親の立場としては、小さい頃からボールを追っかけ楽しそうに行っていたサッカーを、体の不調やそこからくるメンタルの落ち込みでやめようとしている姿を、何もできずに見ているのは本当につらかったと思います。

何度か指導を受けてくれるたびに、体も心もサッカーに向き合えるようになり、今回はさらなるレベルアップのためにやってきてくれました。

その数日前に届いていた動き分析の動画は、まさに彼のために送られてきたのではないかと思うようなタイミングでした。

一緒に動画を見ながら解説を加えましたが、「この選手が行っている動きはこれまで指導してきた動きそのもので、君が出来ない動きはひとつもないよ」と伝えました。

例えばこの選手が、現在ドイツでプレーしている浅野琢磨選手のような、ずば抜けたスピードがあるわけではありません。

またネイマール選手のような足元の個人技で何人ものディフェンスを抜いていくというタイプでもありません。

体格のことはすでに書きましたが、ロナウド選手のような恵まれた体でもありません。

それが同年代で体の大きな海外の選手たちとの試合の中でも、まったくそんなハンデを感じさせることがありません。

何が凄いのか、私が彼に説明した一番のポイントは、「やるべきことをきちんとやっている」その一点です。

そう言ってしまえばそれまでなのですが、なぜそれが出来るのかということが私の分析のポイントなのです。

まずは姿勢、FBTを数年継続してくれているそうですが、その効果もあるのでしょうか常に背筋がすっと伸びていて、地面に居付くことなくスムーズな移動が、前方横方向そして後方へと、重心の移動で行われる一歩目の速さが印象的でした。

ディフェンス時もオフェンス時も、ボールと相手選手の間に素早く体を入れることができるため、いわゆるゴリゴリのフィジカルで相手を押しのけたり割って入ったりというのではなく、状況判断と一歩目の速さで常に相手よりも早くボールに触れています。

ドリブルで前進している時に、体をぶつけられたり押されたりして、前につんのめりそうになっても、肘を後方に引き上げ広背筋を機能させることでバランスを保ち、前進を続けるというシーンを見た時は、全盛期の『中田英寿選手』の動き分析をした時に同じシーンを見たことを思い出しました。

フィジカルイコール体の大きさや筋力というのが常識となっていますが、彼の動きはその対極に位置する体の使い方で、まさに私が指導している効率的な体の使い方といえるものでした。

画面に映る他の選手との違いは歴然としています。

これをたんにセンスがあるとか持って生まれたものと評価してしまうと、これから先上のカテゴリーで活躍するためには、もっと体を鍛えてと、例によって肉体改造を奨励されたとしたら、彼の今出来ている動きがどうなって行くのか、私としてはそれが一番気になりました。

今日は長くなるので触れませんが、体づくりを目的としたトレーニングで得られた肉体の変化と、動きづくりを目的とした『伸kingトレーニング』で得られた肉体の変化はまったく違うものです。

半年間に渡って夜間トレーニング部で伸kingトレーニングに取り組んでくれたH君の体の変化が、改めて私の考え方の正しさを証明してくれました。

落下と捻転を瞬時に行い、それを引き起こす、捻じり起こすことで得られるエネルギーを、移動という行為に使うことが、やはり効果的で効率的であるということを、今回の分析でも実感しました。

もう一度触れますが、この選手の身長がこれから大きく伸びることは年齢を考えても多分ないと思います。

現状は十分なパフォーマンスを発揮できていますが、この先上のカテゴリーで活躍するためには、伸kingトレーニングによって作られた肉体が必要だと思います。

小さくてもハンデとはならないとはいえ、最低限私の言う人間として持って生まれた体の仕組みを、効率よく発揮できるための基本的な体の力、強くしなやかな伸筋の力は必要となります。

こういう選手の存在を知るたびに、回り道をさせずしっかりとした成長曲線を描き、世界に通用する選手に育って行ってもらうために、私の考えが広まってくれることを願うばかりです。

GKの動き出しにも当然応用できました。

先日個人指導を受けに来てくれたR.Hさんから、指導の感想が届きましたので紹介させていただきます。

彼は身長が170センチほどしかないという、GKというポジションにとって大きなハンデを背負いながら、サッカーが好きでGKというポジションが大好きで、36歳に至る現在までプレーを続けてきたそうです。

そのハンデを克服しようと、誰にも負けない練習量と創意工夫を、自分なりにしてきたことは彼の表情から十分伝わってきました。

広島に来るには近くはない所に住んでいるので、最初は『遠隔サポート』を希望してきましたが、何度かメールでやり取りをするうちに、ここまで真剣にGKとしての動きづくりに挑戦しようという彼に、ラインを通じた指導だけで、その要求に応えることは出来ないことを伝え、何とか広島に来てもらえないだろうかとお願いしました。

私がそこまで言うからには、彼の動きを変えるきっかけを与える自信があったからです。

25年前、まったくサッカーなどやったことがない私が、Jリーグ開幕に合わせて、サンフレッチェ広島からオファーを受け、何もわからないままサッカーの選手を相手にするようになりました。

練習中の仕事は主にボールひろいをするのですが、私はなぜかGKの練習に興味があって、当時日本代表だった前川和也君や河野和正君といった一流のGKの後ろで練習を見ていました。

その時から気になっていたのが、GKコーチの蹴るタイミングに合わせて小さくジャンプする、いわゆる『プレジャンプ』と呼ばれる動作でした。

指導の依頼があってから、プレジャンプに関する記事を散見しましたが、その是非を問う記述はあっても、ではどうすることが良いのかまで踏み込んだ記述を見つけることは出来ませんでした。

あれから25年、『体づくりから動きづくりへ』という発想の転換を掲げ、人間の体の効率的な動きを追い求めてきた私でしたが、まさかこんな形でGKというポジションに真剣に向き合ってきた選手を指導する日が来るとは想像もしていませんでした。

GKというポジションに20年以上向き合ってきた彼の、素直な感想です。

西本さん
先日はご指導、誠にありがとうございました。

西本さんの提唱する動きは今までと全く違う動きでした。

『プレジャンプをせずに動きだす』、この動きを求めて『地面を足で蹴らない』 これが一番の違いだと思います。

居着かずに落下・捻転を使って動きだす、とても興味深いものでした。

人間本来の体の仕組みを教えていただき、背中、骨盤、股関節を使う動き方はとても可能性があるものだと思います。

人間の体は本当によく出来てます。

自分は背が高くないので、この動きが出来るようになれば面白いと思います。

引き戸の開け方も面白いトレーニング方法だと思います、横への動きに使えるものです。

『筋肉をつける』、これがどのスポーツ競技でも主流になってるかと思いますが、『骨がより使えることが大事』と教えていただきました。

ボールのキャッチの仕方も、『ボールを包み込むようにしてボールに体が引き寄せられるように』と、今までと違うキャッチの仕方でした。

力でボールを掴むのではない、力任せになんでもやるもんじゃない、球際、競り合いでもそうです。

西本さんが真剣に教えていただく姿に、とても学ぶものが多く、本当に面白かったです。

西本さんの所に行って良かったです。

今回学んだものを自分の身体で出来るようにします。

ご指導ありがとうございました。

短い文章ですが、2時間の指導の後半には、一つひとつの動きを見せてやってもらうたびに「凄い凄い」という言葉しか発しなくなり、私にとっての日常的な体の使い方が、未体験者から見ればとても異質で、しかも効率的で効果的な動きであることをすぐに感じてもらえるものだと改めて思いました。

様々な競技、様々なレベルの選手に指導していますが、その道のトップレベルに達した選手から見れば、まさに素人の小理屈にしか見えないかもしれません。

しかし現実として私の提唱する体の使い方を実際に体験してみれば、過去の経験値や固定概念がいかに小さいものだったのかが分かるはずなのです。

その体の動きを身に付けたうえで、経験者にしか分からない様々な要素を教えてあげなければ、自分が出来たこと以上、いや自分が出来ていたことさえもできるようにしてあげることは難しいのです。

まずは人間として持って生まれた能力を余すところなく発揮し、それをどう動きとして応用するかという、皆さんが呼んでくれている『西本理論』が大切になってくるのです。

このことに気付かない限り、どんな指導もそれほど大きな変化は期待できないと思います。

さて拙著『1回5分体が喜ぶ健康術』を上梓させて頂いてから、丸2年が経ちました。

改めて私がその中で伝えたかったことは、『漫画家えだお』さんの協力で、ストーリー仕立てにした私の施術方法から、施術を受ける一般の方の体に対する感じ方を加え、更にはこれが一番重要なのですが、それぞれの動きの説明から私が人間の体をどうとらえているか、『からだ観』ともいうべき内容をしっかり書いたつもりです。

ですからあの本は一般的な健康指南書として買ってくださった方がほとんどだと思いますが、もし買っていただき一度は目を通したという方も、改めて私の解説部分だけを読み返してください。

私の口癖となっている『人間のからだはね・・・』ということの意味が分かっていただけるはずです。

トレーニングにせよ施術にせよ、枝葉の方法論ではなく、人間のからだに対する見方を知らなけれ、どんなやり方も形だけになってしまうのです。

形だけ、外見だけをよくしたいのであれば、それはそれで目的を達するわけで、私が文句を言う筋合いはありません。

しかし、スポーツ選手であれ、一般の日常生活者であれ、人間のからだは見せるためのものではなく、効率良く動いてもらわなければならない対象なのです。

そのために私はあの本を書いたと言っても過言ではありません。

『人間のからだはこうなっているんだ』、オリンピック選手たちがけがをしたことをきっかけに筋肉の勉強をしたと盛んに言っていましたが、彼らの言う勉強とは筋肉の名前を覚えたり、その収縮における関節の運動を覚えたにすぎません。

体は部分の集まりではなく丸ごと一つの存在なのです。

もう一度手にとって、私の解説部分をじっくり読んでください、私の思いが伝わるはずです。


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
日々の気づきやブログの更新情報はツイッターに書いていますので、チェックしてみてください。
2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
「西本塾」と「深める会」を開催しています。
6月20・21日に行う西本塾の募集を行っています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報・募集中」をご覧ください.
「1回5分体が喜ぶ健康術」はアマゾンで在庫切れのことが多く、購入希望の方にはご迷惑をおかけしています。
出版元からの購入は可能ですので、ガリバープロダクツ(代)082-240-0768までお問い合わせください。

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