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頻回の肉離れを起こすサッカー選手にどう対応しているか。

毎日本当に色々なことがあるものです。
今日も台風24号が日本列島を襲い、それぞれの地域での被害が心配されています。
ここ広島ではそれほど強い風も吹いておらず、雨も想像しているよりは大したことがなさそうですが、皆さんの地域はいかがでしょうか、まずは命の危険から身を守ることを一番に考えて行動していただきたいと思います。

一昨日の金曜日のことです、76歳になる以前からお世話になっている方のトレーニング指導も最後の仕上げとばかりに、ゴルフスイングの指導を行っていた時でした。
インパクトからすぐにヘッドを持ち上げてしゃくる動きにならないように、しっかりとアームターンをして、フォローを低くするイメージで、左膝の高さを、4枚羽の練習器具で私が持った緑色のバランスボールを叩いてもらうドリルを行いました。

ゴルフ歴は60年を超え、現在もシングルプレーヤーのYさんですから、まさかバランスボールではなく私の顔面を直撃されるとは思いもしませんでした。
一瞬何が起こったのか分からず激痛が走り、顔面を抑えて倒れ込んでしまいました。
血が流れていることが分かり、ひどいケガをしたのではと悪い予感がしました。

とりあえず、トレーニングを終え、Yさんには大丈夫だから心配しないでお帰りくださいと伝え、そのあと止血をしながら自転車で10分ほどの病院に走りました。
幸いその時点で血は止まっていたので縫合は必要ないだろうというドクターの判断で、覚悟していった縫合の痛みは回避されました。
しかし、ズキズキという痛みは続き、今も左目の上辺りに大きな絆創膏が張られています。
不幸中の幸いというのでしょうか、この程度のケガで済んで本当に良かったです。

さて、ツイッターにも書いている、3か月と少しの期間の間に同じ個所を4回も肉離れを起こし、その度に繰り返される同じ治療、同じリハビリのメニューを行うことに流石に疑問を感じ、所属するクラブに私のところで指導を受けたいと申し出て許可を得、帰国して広島に泊まり込みで指導を受けているサッカー選手のことです。

指導を受ける相手が、学生時代にお世話になっていたドクターがいる病院とか、日本代表のトレーナーに指導してもらう等という、クラブのチームドクターがそこまで言うのなら仕方がないと思ってくれるような相手ならいざ知らず、広島にある『Conditioning Studio操』という施設の『西本直』という人間のところへ行くと言われても、クラブやチームドクターも???だったのではないでしょうか。

私は彼のことを知っているわけではありませんでしたし、彼も私のことはブログやツイッター、過去書いてきた記事等を読んだだけで、私の指導を受けたことがある選手から紹介されたということでもないというのです。

何人か親しい人間に相談したところ、不思議なことに、「それなら広島に『西本直』という人間がいるから行った方が良い、その人以外に現状を変えてくれる人はいない」という人までいたというのです。

にわかには信じられませんでしたが、私の書いた文章を読んで、そんな風に感じてくれている人がいたのです。

この話を聞いて私が燃えないはずがありません、一も二もなく受け入れを決め、今日で10日間、一日も休まずケアとトレーニングを行ってきました。
既にリハビリという段階は超えています、今日でもうチームに帰って完全合流してもいいというレベルに届いています。

3か月と少しの間に4回の肉離れを起こす、私の中でその話を聞いた瞬間から様々なことが頭を巡りました。

筋肉そのものの状態はもちろん、またやるんじゃないかという精神的な不安、そして太ももの裏側に大きな負担を感じてしまう根本的な体の使い方、それらすべてにおいて本人が納得し、安心してサッカーが出来る状態を作ってあげなければならないと考えました。

所属クラブには私が何をしているか逐一報告するようにという指示を受けてきたそうですが、私のやっていることを言葉にすることほど難しいことはありません、私自身がそれをきちんとできないのですから。

とはいえ、自分なりにこの10日間を振返ってみたいと思います。
まず患部の状態を把握することです。
これはMIRの画像も見せてくれましたが、そんなものより私にとっては3・5・7理論に基づきアクチン繊維とミオシン繊維がスムーズに重なり合えているかどうかということの方が重要でした。

これはもう私の感覚としか言いようがありません。
筋原線維の損傷に対して、私に何が出来るわけではありません。
しかし、どこかの筋肉を傷めてしまったことで、その部位をかばうために他の部位が過緊張を起こしたり、動きが悪くなっていることが殆んどです。

それを確認し修正していくときに目安にしているのが、人間の体は骨盤と背骨を中心として関節を6方向に動かせるという人間の体の仕組みの基本中の基本の部分です。

この基本的な仕組みを改善することなく、部分だけを改善することはできません、逆に言えば、全体を整えれば部分は自然に治っていくのです。

おそらく私の施術を見たとしても、肉離れを起こした筋肉を何とかしようという目的には見えないと思います。

これも私の信念ともなっている体に対する向き合い方ですが、体を治してくれるのは注射でも薬でも電気刺激でもなく、体の中を流れる『血液』だということです。

新鮮な空気を吸い込み、そこから得られる酸素と、バランスの良い食事から得られた栄養をたっぷりと含んだ赤血球が、体の隅々まで行き渡ってくれることでしか、細胞を活性化し体の組織を修復する方法はないと思います。

ですからその血管の通り道をきれいにしてあげることが、私が体を治す、整えるということに唯一かなう方法論なのです。

そんなことよりもっと手っ取り早い、即効性のある技術を持っているという方もいるかもしれません。
そう自信を持って言える人はそうしてください、私は体にとって一番自然で無理のない方法で対応しているだけですから。

そんな気持ちで体と向き合っていると、不思議なことに始めてたったの3日間で、ほとんど患部のことが気にならなくなってきたと言うのです。

勿論傷んだ組織がそう簡単に修復されるはずはありません、そこには精神的な問題の方が大きくなります。
あれほど不安で仕方がなかった部分が、なんだか気にならなくなってきた、これはその部分というよりも、患部をかばうために無理をさせられていた他の部位を整えることで、自然な動きを取り戻しその必要がなくなったからです。


こうなれば患部以外のトレーニングはどんどん行うことが出来るようになります。
その際、患部は使っていないと思って行ったトレーニングの最中も、実は全身が協調し連携連動しているため、患部への血流量も増やすことが出来るのです。

そんな発想の元、患部以外のトレーニングを継続していると、本人の体が自然に患部自体を動かそうとすることが見て取れるように変化していきます。

文字を書き連ねれれば連ねるほど、「お前の言っていることは意味が分からない」という声が聞こえてきそうです。
しかし、世の中のほとんどの人が、こういう時にはこうすればいいというやり方でと、間違ってはいない方法で対応しても、思ったような結果に結びつかず、いよいよ追い込まれた選手たちが私の言葉に耳を傾けてくれるのです。

みんなが理解してくれなくて結構です、我も我もと押しかけられても私一人ではとても対応できませんから。
だからこそ私という人間に興味を持ち、この人に賭けてみようと覚悟をもって訪ねてくれた人間を、私は何よりも大事にしなければならないのです。

彼にはこの2週間の中で、明日初めての休日を与えました。
当然私も2週間休んでいませんでした。

気持ちも体もしっかり休めて、明後日からの3日間、そのあとすぐにでもゲームに出られるような、ここまでの10日間で指導してきた、サッカー選手として必要な能力に磨きをかけて送り出そうと思います。

二日や三日で会得できるようなものではありません、それは日を重ねる毎に彼自身がそう感じています。

彼は2週間という時間を私に与えてくれました。
私にとっても真価を問われる仕事として取り組んでいます。

親子のような年齢差ですが、もう同志というか同じ目的に進む大切な仲間です。
本当に良い仕事をさせてもらっています。

それにしてもインターネットというのは凄いものですね、もちろん日本語を理解してもらえることが前提ですが、地球上のどこに住んでいようと、私のことを知ってもらうことが出来、こんな出会いにも結び付けてくれました。

今また外国でサッカーやっている女子選手から、年末帰国した際に指導を受けたいという連絡がありました。
実現するかどうかはまだわかりませんが、私が知らないところでそういう気持ちになってくれる選手が実際に居るのですから有難いことです。

また西本塾に参加してくれた元競輪選手から先ほど電話があり、後輩の選手のトレーニングを指導してほしいということでした。
自分が大切にしている人間を紹介するということは、本当に私に対する信頼がなければできないと思います。

私にできることなど大したことはありません、しかし、そんな私の指導を受けたいと言ってくれる相手に対しては、その期待と信頼にこたえる義務があります。

それが私の使命であるとも思っています。

体の使い方という概念が少ずつ広がりを見せ始め、さまざまな立場で指導をしている人が増えてきたようです。

選手の立場から見れば、私もそのうちの一人、色々な指導を受けたいと私の優先順位が後回しになって、実際に広島に来なかった人もいましたが、私でなければと覚悟を決めてきてくれる人に、全身全霊を込めて指導していきます。

雨風が強くなってきました、皆さんくれぐれもお気を付けください。

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本当に有難い仕事をさせていただいています。

毎日本当に色々なことが続いています。
この短い期間の中でも、この仕事をやってきて本当に良かったと心から思えることがたくさんありました。

まずは、『西本塾夜間トレーニング部』のOBで、現在大学2年のH君のことです。
高校時代から縁があり、現在高2の妹さんと一緒に一生懸命トレーニングに励み、それぞれプロサッカー選手を目指せるレベルに成長してくれました。
それが不運にも前十字靭帯の断裂という大けがに見舞われ、本人やご両親にとっても目の前が真っ暗になってもおかしくない状況の中で、「自分たちには西本さんがいる、きっと助けてくれる」と、私を信じて手術を受け、その後のリハビリの全てを任せてくれました。

術後ちょうど5週間となった昨日をもって、大学の授業が始まるため広島を離れましたが、5週間の間、休日を除きほぼ毎日私の元を訪れ、地道なリハビリと他の部位のトレーニングを続け、このまま私を信じて指示されたメニューを行っていけば、必ず復活し改めてプロサッカー選手を目指せると希望を持って帰って行きました。
まだまだ復帰への道のりは遠いですが、安心してサッカーができる体に戻してあげられると、私自身も確信しています。

またH君と入れ替わるように、現在海外のプロリーグに所属する選手が、この4か月間の間に4回も同じ個所に肉離れを起こし、このままチームの管理下でリハビリやトレーニングを行うことに疑問を感じ、何の接点もない私に選手生命を賭けて指導を依頼してきました。

接点があろうとなかろうと、誰かの紹介であろうとそうでなかろうと、私という人間に興味を持ち、この人の指導を受けたい、この人に賭けてみたいと思ってくれた選手に対し、私が燃えない訳がありません。

少し落ち着いたふりをしていた私の熱い部分がメラメラと燃え上がり、今日の午前中でまだ三日目ですが、彼自身魔法にかかったようだと思わせるほど、すでに肉離れのことを忘れてしまうほどの動きができるようになりました。

4回目の受傷がちょうど1週間前の日曜日のゲーム中だそうですから、この短期間で今日のようなメニューがこなせたことは、驚き以外の何物でもないと思います。

トレーニングの後、本人にも説明しましたが、私のやり方にスケジュールはありません、今日は何日目だから何ができる、何をしてはいけない、そんなことは全く考えていません。

まずはいつものように6方向の可動性と連動性を回復させるための施術を行い、体の隅々まで現状をチェックしてから、これなら何ができそう、できるはずだと、細かいトレーニングの動きが頭の中で瞬時に組み立てられていきます。
その組立られた段取りでさえ、瞬間瞬間の選手の表情や息遣いで変えていくのです。

この感覚を客観的に表現しろと言われても無理な相談です。
実際に彼もチームからどんなことをやっているのか逐一報告するように指示されているそうですが、私自身が分からないものを彼がどうやって表現できるのでしょう、「こんなことが出来るようになりました」くらいのことを報告しといてくれとしか言いようがありません。
この辺りの状況は実際に私の指導を受けたことがある選手にしか分からないと思います。

そう言う選手が指導者になり、私に力を貸してくれと言われたことが何度かありましたが、その元選手にして明確な説明ができない訳で、「とにかく西本さんの言うとおりにやっとけばいいんだ」では、私のやり方を見たことがない選手に対しては、説得力がなかったようですね。

予定というか本人の希望では、約ですが2週間の間にサッカーが思い切ってできるようにしてほしいということでしたが、後10日間あれば十分その願いに応えることはできると、3日目にしてお互いに確信できる手応えを感じています。

さて、先日行った『西本塾』、感想が一人届いていなかった『川本悠矢』さんから長文の感想が届きました。

西本先生 、奥様、受講生の皆様、素敵な2日間をありがとうございました。
皆様が既に書かれていましたが、何かに引き寄せられるように集い、本当にいい空気に包まれて学びの多い西本塾でした、本当にありがとうございました。
感想を送付するのに、時間がかかり申し訳ございませんでした。

この2日間のことを復習し、それが週末のコーチングで選手たちにどう伝わったかを試したうえで感想を送りたいと思い、この時期になりました。

〇西本塾2回目だからこその学びが多くありました
今回で、西本塾を2回(以前は第11回を受講、先生にお会いするのは今回を含め5回目)受講することとなりましたが、この2日間で退屈することは、全くありませんでした。
それは、他の受講生の方とも話していたのですが、私たちに合わせた例え話や説明がおもしろく、他のセミナーであるような単調で一方的なものでもなく、双方向で、メリハリがあったからではないかと思います。
西本先生の講義に臨む姿勢、準備のすごさを感じました。

また、西本先生が最新(現在進行形)の西本理論を余すことなく、わかりやすく、言葉だけでなく、目と脳と体に伝えてくださったことで、自分1人であれこれと考えて体を動かしてみてもわかりきれない(完全にわかるということはないですが)ところを、他の受講生の方の質問や体の動き(例えば、走るドリルの際に今までぎこちなかった体の動きや表情が徐々に滑らかになり、本当にあれっあれっという感じで走ることが楽しくなっていくという変化を間近で見られたこと)をみて感じることにより理解が以前よりも、少し良い方向に深まったのではないかと思います。

今までは、気持ちが自分の方に向きすぎて、頭がいっぱいいっぱいで他の受講生の方に西本先生が質問したり伝えていることに注目できていませんでした。
今回も今振り返ると、もっともっとみて感じておけばと思いますが。

実技の際に、直前にしたことを自分が他の受講生に説明することをしました、これにより、ただ受け身のままでなく、自分ならどう伝えようか(当日はなかなかうまくいきませんでしたが)を考え即実行することができたことも理解を深めることに役立ったのではないかと思います。

『からだほわっと』のフルバージョンを、今回初めて受けることができました。
体がぽかぽかして本当に気持ちが良かったです、これだけでも受講した価値があるのではないかと思います。

上記の通り、たくさんの良い刺激がありまして、再受講しようかどうか迷った時期もありましたが、本当に再受講してよかったです。

〇伝えるということ
今回の西本塾で、西本先生にご指摘をいただきましたが、相手に伝えるということについても考える良い機会になりました。
西本先生が先日Twitterで伝える技術について、「正しいことを正しいと言うのは簡単、相手のダメなところを指摘するのも簡単、現状がどうなっているのか、その動きを行う意識は、良い動きも悪い動きもやって見せて納得してもらい、どうなりたいのかを確認した上で、ではどうするかを提示する、これが正しく伝えるという技術」とつぶやかれていましたが、全くその通りだと思いました。

今回の西本塾でも、まさにこの言葉の通りの講義がなされていました。
そのため、自分の今までの伝えるということには、至らない点が多々あることを思い知らされました。
また、現在施術されている方を例に出し、実際に動いてもらい目と脳で感じてもらい、言葉でも伝えるということをおしゃっていたことも印象に残りました。

私は、サッカーのコーチングをしていても、現状がどうなっているかよりも未来のことが気になっていました。
そのため現状の把握がおろそかになり、選手がどうなりたいかということもあまり考えずに自分が良い思っていることを伝えようとすることで精一杯になり、その手段も先生のように他方面のアプローチではなく、言葉のみのことが多く一方的だったと思います。


なぜ自分の思いが伝わり切れていなかったのか、そのことが少しわかりかけてきました。
そのため、西本塾受講後のトレーニングでは、自分の思いだけではなく、選手たちがどう思っているのかも質問したりすることで、想像しました。
そのうえで、現状・悪い点・良い点を言葉だけでなく、私も選手たちも、体を動かしてもらうようにしてみました。
それに加えて、私が話したり実践したりするときに、過去のブログで書いてありました、屈筋を使いすぎると相手がそれを感じ空気が重たくなったり、身構えてしまうということを思い出し、できるだけ伸筋・伸筋という気持ちで臨みました。
そうすると、トレーニングメニュー事体は、従前とあまり変えていないのに、選手たちの表情や動きが今までとは違い活き活きとしてきたように感じました。

今までは、自分が思った通りに良いと思うことを、ただ一方的に話していただけで、選手たちのこと(選手たちの体のこと)をあまり考えてきていなかったことが分かり始めてきました。
今後も西本先生の言葉・西本塾で感じた伝えるということを選手たちのために継続していきます。

〇体との対話について
西本塾を受講し、今、感想を書いていて思うこと。それは、「体さん本当に申し訳なかったです。」ということです。
西本先生に複数回お会いし、体との対話の重要性を一丁前にわかったつもりになっていました。(今でももちろん分かったとは言い切れないですが・・・。)
先ほどの伝えるということにも関連するのですが、自分の良いと思った動きや考えを体に一方的にいいことだからやれよと命令ばかりしてきました。
そのため、例えば、走りでも、作為的になり、全然滑らかで、きれのある動きができませんでした。
体の発するメッセージを「聞いていない」・「聞いているふりをする」・「聞いていないのに分かったふりをしてメッセージとは違うことをする」ということをしてきていました。

このように、私は頭が固く、素直に感じることをしてきていなかったことを、先生の動きと講義・他の受講生の方の体との向き合い方をみて感じました。
西本先生の「伸筋は、やさしい、信じてあげてください。」という言葉は、心に残りました。

今まで、何度も話を聞かせていただいているのに、素直に伸筋を、体を、信じ切れていない自分がそこにいたからです。
本当に体はいいやつで、私の変な考え方や動きも文句もいわずにしてきてくれたことに感謝しかありません。
体と向き合い、体と対話することを大事にしていきたいと感じました。

先週の日曜日に左手中指の突き指をしました、今までだったら、痛いところに湿布を貼りただただ安静にしていました。
しかし、今回は、突き指したときはしまったと思ったのですが、発想を転換して、これは、体と対話できるいい機会ではないかと思い、湿布を貼らずに、6方向のうち比較的動きやすくて嫌でない方向への動きを右手の補助のもと繰り返し行ってみました。
そうすると翌日(月曜日)には、違和感はあるのですが、指を曲げ伸ばしすることができるようになりました。
そして、火曜日には、指は若干腫れていますが、少ししか違和感・痛みがなく指を6方向に動かすことができるようになりました。
おかげさまで、この感想文もスムーズに書けています。

今まででしたら1週間たっても嫌な違和感があったと思います。
体と対話するということに少し触れることができ、自分に足りていなかった、体からのメッセージを素直に聞き、それを動きに取り入れることを少しできたのではないかと思います。

また、『からだほわっと』の実践の時に先生が話されていた、「相手の立場になって何を求めているかを感じることが大切で、そのためには自分の体と向き合い続けけないといけない」ということも、少し感じることができたのではないかと思います。

2日間の講義を通じ、体との対話をほんの少しでき始めました。(いまさらながらですが)そうすると、体のことをもっともっと知りたいと、今までになかった感情が芽生え始めてきました。
そして、「体づくりには限界はあるが、動きづくりには終わりはない。」と西本先生はおっしゃていました。
これはなんて素晴らしいことなんだとあらためて思います。

今、体との対話が楽しくなり始めたばかりで、大変な時もあるとは思いますが、こんなに楽しいことに終わりがないんだ、日々進化・変化を感じることができるんだということを伝えていただいて、今、わくわくしています。

この2日間を通して西本先生・受講生の皆様には本当に多くの刺激と学びをいただきました。
私も今後、出会う方々に少しでも多く、学んだことを伝えていきたいと思います、そのために継続あるのみと考えています。

最後になりますが、あらためてこの2日間、ありがとうございました、本当に素敵な出会いでした。

とくに育成年代を指導しているサッカーコーチにみなさんには、内容をかみしめて読んでほしいと思います。
誰のための講習会か、誰のためのコーチングか、根本的な部分に対する学び続ける姿勢は、150人を超える西本塾生の中でもトップクラスの意識の高さだと思います。

何度も書きましたが、毎回私自身が学びを深めさせてもらえる貴重な機会となっています。
今回参加してくれた4人の皆さんに、改めてお礼を申し上げます、ありがとうございました。

もう一つ報告があります、遠隔サポートを受けていただき、動きづくりという目的のために日々努力してくれている『宮澤潤幸』さんから近況報告がありました、それも本当に嬉しい内容でした。

ご無沙汰しています。
近況報告中々出来ず申し訳ありません。
仕事、サッカー、そして採用試験とバタバタしたシーズンでして、リーグ戦も終わり、採用試験も終わったこの時期になりました。
採用試験は、初めて一次突破し、あとは二次の結果を待つのみです…

さて、今シーズンですが、私個人の結果から言うと、11試合出場6得点のチーム得点王で、今までのキャリアでも個人としては最高の結果になりました。

膝を怪我して、引退が頭をよぎった去年、そこで西本さんに遠隔サポートという形で出会い、今年は30歳にして、最高成績を収める…我ながらドラマチックだなと感じています。

この結果の背景は、やはり自分の武器である運動量を発揮出来た事にあり、それを可能にしたのは楽に走れる『西本理論』があった事に違いありません。

この西本理論が自分の中で軸にあり日々試行錯誤していく中で、シーズン中も様々な事がありました。

冬場のサーキットトレーニングの中で、トレーナーが四方向ランダムに示して、その方向に素早く動くトレーニングでは、まさにアイドリングから移動したい方向にヘソを向け、捻転を生かして移動するという、いつものドリルどうりの動きで行なっていただけで「速い!」と周りから反応が返ってきました。

ドリルトレーニングを継続していく事で、動きが身体に身についてきている事を実感しました。

ただ、少し悩んだところも今シーズンはあり、特にボールを蹴る動作についてです。
特にシーズン前半の時は、何かボールを蹴っても力が伝わってないような…力んでいるような…違和感を感じ精度も明らかに落ちた感覚がありました。

そこで、ボールを蹴るという動作を西本理論を軸に自分の頭の中で言語化して、それをイメージしてやってみる事を意識しました。

対人パスをやっている時など、「股関節を伸展して踏み込む。その時には、自然に蹴り足の股関節が引っ張りだされて、そのままボールを蹴る。着地は蹴り足から…」

というようにやっていくと、蹴るという動作も走るなどの移動の延長であるようなイメージを持て、蹴った後の一歩が早くなったり、力まずとも蹴り足に重心が自然と乗るので強いボールが蹴れる事に繋がるのでは…と感じています。

この辺りを意識する前はやはり、少し膝が痛くなる事があったので、「正しい身体の使い方が出来ていない」というサインが出ていたんだと思います。改めて、蹴るイメージを持ってから取り組むと痛みが出る事は無かったです。

ある、有名なサッカー解説者の方が欧米の選手はキックの時蹴り足から着地する、と言っているのを見ました。
欧米の選手の動きを分析して色々な人が分析し、多くの情報がありますが、その全ての情報が西本理論を軸にすると全て繋がり、点と点が線になると思えます。
軸の部分を身につければ、成長スピードはグッと上がると思うのですが。

シーズン後半戦は、そのようなイメージも持ちつつ、取り組み、暑さの中でも90分走りきる事が出来たり、それもあって、最後の4試合では4戦連発でした。

これからも西本理論を自分の中でサッカーの様々な動作への結び付きをイメージしながら、取り組んでいきたいと思います。

余談ですが、私の地元のJのユース年代の指導者の方が、フライングバックトレーニングをやっているのを見ました…西本理論もジワジワと広がってきているのかもしれませんね。

こうして直接お会いしたことがない宮澤さんが、まるで私の考え方が乗り移ったかのごとく『西本理論』を語り、その効用を報告してくれるのです。

どんなことでもそうですが、『求めよさらば開かれん』ということなのでしょう。

そう言う人を一人でも増やしていくためには、私という存在をもっとアピールして多くの方に知っていただく必要がありそうです。

何の面識もない私に選手生命を賭けようなどという選手まで現われてしまいました、私の責任は大きくなる一方です。

その一方で私の発言に異を唱える方も見受けられますが、このことこそ、あの『風間八宏』君に言われた、「西本さん、今の西本さんを悪く言う人は10%もいないでしょ、それじゃまだまだだめなんですよ、批判的なことを言う人が半分くらいにならなければ、世の中に西本さんの存在が知られるようになったとは言えないんですよ」という言葉を思い出します。

以前は、批判と受けとめなければならない言葉が気になりましたが、今はそんなことを気にしている暇があったら、目の前の選手や患者さんのために、もっと良い方法はないのかと考えることに頭を使います、こっちのほうが比較にならないほど大事な事ですから。
無駄に怒りのためのエネルギーを浪費する余裕はありません。

本当に日々色々な出会いがあります、そのお一人おひとりに、大げさに言えば人生を変えるくらいのインパクトを与えられるような人間にならなければなりません、実際にそれを求められることも増えてきました、そのために日々の努力は欠かせません。

またその与えたインパクトを、『掛けた情け』と心に留めず、私を信頼し私に賭けてくれた、本当に有難いご縁をいただいた方だと、こちらが『受けた御恩として石に刻み』、人生の終盤戦に近づきつつはありますが、まだまだ高みを目指していこうと思います。
何か清々しい気持ちの今この瞬間です。

また同じことを書かねばなりません、肉離れについて。

何年前になるでしょうか、以前にも書いた内容と同じものとなってしまいますが、それを書かなければならない現実に、変わっていかない世の中を残念に思うしかありません。

その内容です。
これまで全く面識のないサッカー選手からメッセージが届きました。
現在所属しているチームは今年の夏からだそうですが、この短い期間の間に同じ部位(ハムストリング)の肉離れを、何と4回も起こしているというのです。

これは異常なことです、連絡があった昨日、2日前の試合で受傷したとのことですが、短期間の間に何度も肉離れを繰り返すことに疑問を持ち、体のバランスや筋力、使い方をもっと改善する必要があると考えたようです。

このままチームに居ても、また同じ治療とリハビリを繰り返して復帰を目指すのは間違いないことで、動き方やバランスなどの原因を突き止めようとしないことは分かっているということも書いてありました。

そこでチームの許可が得られれば、2週間ほど集中してリハビリとトレーニングの指導を受けた後、チームに合流したいということでした。

私のことをどういう形で知ってくれたのかと聞いたところ、今年から指導を受けている体の使い方の専門家の方に推薦されたそうです。

申し訳ありませんが、私はその方自体を知りませんし考え方も分かりませんが、私の考え方がご自身の考え方に近いということと、私がサッカー選手の体に詳しいという理由で推薦していただいたようです。

経緯はそういうことですが、まだチームの許可が得られていないので、実際に私が指導するかどうかは今の時点では決まっていません。

さて今日私が何を言いたいのかということです。
何年か前、西本塾生の紹介で現役のJ1選手が、同じような悩みを抱えて広島にやってきました。
いつまたやってしまうかわからない肉離れの恐怖に、思い切った練習ができず、このまま中途半端な状態で現役を終えたくないと、真剣な思いが伝わってきました。

何度も肉離れを繰り返し、その度に現在医療の範疇で正しいと言われている処置を受けリハビリに取り組み、動ける体になったと復帰したとたんにまたやってしまう、その繰り返しに不安が増し、本当にこのやり方でいいのだろうかと疑問を感じざるを得ない状況になっていったようです。

そこに以前から親交のあった西本塾生から私のことを聞き、まさに藁をもすがる思いで私の元を訪ねてきました。
この辺りの経緯は過去記事を探して読んでください。

この選手もそうでしたが、何度も同じ故障を繰り返し、ついには選手生命を絶たれ引退に追い込まれるという状態になっていったとしても、本来選手を支えるべき医療スタッフは何の責任を取らされることはありません。
医師の指導の元、現在医療の分野で正しいと言われていることを行っている限り、そういうことにはならないのです。

ケガをしました、病院でMRIを撮影しました、肉離れの部位と重症度はこれくらいです、受傷直後のRICE処置から始まり、安静期間を取り電気治療で患部に刺激を与えと、型どおりの段取りが進んでいきます。

そしてリハビリが始まり、グランドレベルでのサッカー選手としての動きができるようになり、またまたMRIを撮影し、最終的に患部に問題なしと判断されて練習に合流という流れが進みます、これで誰にも文句を言われる筋合いはないのです。

しかし、今回相談してきた選手も含め、どれだけ正しいと言われているやり方に真剣に取り組んだとしても、本人にとっては全く納得のいかない結果になっている例がたくさんあるのです。

以前に同じ内容の記事を書いた時、私が一切使用しない治療機械を使っている方から、その有効性はちゃんと証明されているという趣旨の反論をいただきましたが、正しいとか正しくないではなく、現実としてこういう選手がたくさんいるという現実に目を向けてほしいのです。

選手は納得いく動きができるような状態にならなくて引退していく、医療スタッフは間違ったことはやっていないのだから自分たちには何の落ち度もない、それでいいのでしょうか。

昨日や今日の若いスタッフならまだしも、何年も経験を積んだスタッフなら、選手のためのプラスαを考えることはしないのでしょうか、そのことを私は金太郎飴だと言っているのです。

決められた枠からはみ出たことをすれば、結果が良ければまだしも、もしうまくいかなかったとしたら、それこそ全責任を負わなければなりません。
そんなリスクを背負ってまで何かに挑戦しようというスタッフがいないことも寂しいことではありますが理解できます。

医療スタッフは医師の管理の元、現代医療の中で正しいと言われていることを行わなければならないことは分かります。
しかし、その結果がこういうことになっているという現実に、何か感じるところはないのでしょうか。

では私はどう対処してきたか、ここに私が長年にわたって孤高を貫いてきた理由があります。
まずは筋肉という組織をどうとらえるかということです。

過去記事に延々と描いてきたので同じことは書きませんが、筋肉の最終単位であるアクチン繊維とミオシン繊維が本来の機能を発揮して、私の言う『3・5・7理論』の3と7の間を、スムーズに滑走できるようになること以外に、肉離れをはじめ、筋肉系のトラブルが解消できたとは言えないのです。

そのためにはスタッフと選手両者が、その事実に気付きしっかり向き合わなければなりません、学校で習っていませんでは済まないのです。

またまた私の言うことに客観性がないと反論が届きそうですが、理論とは言えなくてもそれに近い説明ができて、お互いが納得し、その方向性で良い方向へ進んでいくなら、間違ったことをしていると非難される筋合いはないと思います。

PTは医療の分野の資格ですが、習ったことだけですべてに対応できるわけではないことはもう分かっていると思います。
何のためにそういう仕事に就いたのか、すべては選手であり患者さんのためであるはずです。
けっして自分たちの知識をひけらかす為ではないのです。

私が行うやり方は、とくに驚くような手技はありません。
アクチンとミオシンに丁寧に語りかけ、ご機嫌をうかがいながら元の動きを取り戻してもらい、さらに以前にも増したスムーズな収縮を可能としてあげるのです。


もう過去のことではありますが名前は出しません。
ある選手が絶頂期からは程遠い動きしかできなくなっていました。
私は特にサッカーに興味がなかった時期なので、目の前に居るその選手がどれだけ凄い選手だったのかを想像することさえできない状態でした。

よくよく聞いてみると、何度も起きる肉離れに対する不安で、自分を追い込む練習ができていないことが理由のようでした。
ならばとリハビリともトレーニングともつかない内容のトレーニングを指導すると、全体でその場所を使ってトレーニングする時間であっても一つのマシンを占領し、少し大げさですが若手を威嚇して自分のペースを崩さず、ひたすらトレーニングを継続してくれました。

その甲斐あってか、徐々に練習での動きにもいわゆるキレが増し、他のクラブに移籍した後、現在も現役選手として頑張っているようです。

またもう一人の選手は、現在まさにそういう状況になっているように見えます。
ここ一番という時に、必ずと言って良いほど肉離れを起こし、ピッチから消えていくのです。
それも外から見ていて、あれどうしたのというくらい、誰が見ても「あ、やった」とは思えない状況で自分から×を出しているように見えます。

まさに前述した選手と同じ状況だと思います。
自分の100%を出せないもどかしさは、選手としてとてもつらいものだと思います。

しかし、私の考え方に「なるほどそういう考え方もあるのか」、くらいの理解がなければ、もし今私が指導をしようと思っても受け入れることはないでしょう。

今回縁のできそうな選手のように、自分から何かを求めていかなければ、道は開かれません、期待している選手だけに少し残念な気がします。

毎度言っているように、私に世の中のスタンダードを変える力などありませんが、正しいことをやっていますと結果責任を放棄してまで組織にしがみついてこなかったからこそ、本当の意味で選手にとって私という存在がどうあるべきなのか、選手や組織に嫌われようと、最後に言うことを聞いてよかったなと思ってもらえるように、常に最良の方法を試行錯誤しています。

西本塾感想②そして一言。

西本塾を受講してくれた方から届いた感想の紹介その②です。
様々な立場の方が受講してくれるのも、西本塾ならではだと思いますが、今回紹介する方も、普段は全くスポーツには縁がなく、施術を業としている方でもありませんでした。
私の本やブログを読み、自分の体そのものに興味を持ち、つい最近施術を受けに来てくれた方でした。
以前に、Newspicksという、いわゆる経済人というのでしょうか、それこそ私が普段ご縁のない方々が読んでいるニュースアプリに、『アスリート解体新書』と題して連載記事を書かせてもらったことがありましたが、まさにそのアプリの読者という感じの方でした。
感想の内容もこれまで届いたものとは見方が少し違っていて、私自身興味深く読ませていただきました。

西本先生、2日間ありがとうございました、私の中でとても充実した2日間になりました。

ビックリしたのが、昨日、歩いても長時間座っていても疲れていない、ダルくないのです。
まさか2日でこんなに体が変わるのか、違うものかなと(笑)
でも常に肩に力が入ってた感じがなくなっていて、そのせいか頭もスッキリしてる良い1日でした。

色々学んだので、これがと絞るのは難しいですが、嬉しかったのは、生まれて初めて走るのが楽しいと思えたことです。
西本先生に出会わなければ、走るのが楽しいと思うことは、一生なかっただろうなと思います。
走っても疲れない、疲れないからもっと走りたい、不思議な感覚を味わいました。


自分が気づいてないだけで、一歩知らない世界に飛び込めば、まだまだ楽しいことはたくさんあるんだなと、これからの人生も楽しみになりました。

西本先生からもたくさん学びました。
中でも一番学んだことは、飽くなき向上心、60才になっても更に向上心が増しているところは、見習わないとと思いました。

また西本先生は発想の視野がとても広い、動きを学ぶ対象として動物を参考にするところなどは、「そっか、人が行うから人を参考にしなきゃいけないとか小さい世界で考えてるから、目の前にいつも転がってるはずのチャンスに気づけないことが多いんだな~」と思い、もう少し広い目で物事を捉えようと思いました。

『自分のやりたいことに見合った道具がなかったら、自分で作る』という発想も参考になりました。

完成形はない、ゴールはない、人は死ぬまで、楽しみながら学び続けることは大事だと思いました。

体で学んだことは、屈筋でなく伸筋を使うこと。
今思えば、私は常に力が入ってる(普段から3・5・7理論で言う3に近い)状態で過ごしているから、寝ている時も緊張状態が続いて、しっかり寝たつもりなのに疲れが残ってることが多かったんだなと思います。

伸筋を使って、普段をニュートラルの状態に整えることが、交感神経と副交感神経のバランスを整える1つの手段になるのかなと思います。

硬い体を柔らかくしたい場合、無理に伸ばすのではなく、まず背中の筋肉を縮めてから伸ばす、これも普段の仕事でも役立つ発想の仕方でした。
常に前に進もうとするのでなく、時には一歩下がることで大きな改善が見られることもあるだろうなと、今後、壁に当たった時の選択肢の1つにしたいと思います。

広背筋を意識することで、まだ日が経ってないのにだいぶ体が軽くなったことを実感しています。
デスクワークで座っていても肩に力が入っていないことが自分で分かるというのが嬉しいです。
これまでは肩に力が入ってるかも分かっていませんでした。

・フライングバックトレーニング
・体を1人で整える方法
・体の仕組みに沿った走りを行うためのドリル
をこれからも続けて、今よりもっと自分の体が健康になる瞬間を見たいと思います。

自分の体の状態が明らかに変われば、周りもどうやったのか気になるだろうし、周りの意識を変えるためには、まず自分がしっかり変われるように頑張りたいと思います。

最後になりますが、本当に濃い2日間をありがとうございました。
また、いろんな意味で刺激をもらいに行きます。。。
原田 健

私が普段当たり前だと感じていることが、原田さんにとっては全く新鮮な感覚だったり、ご自分の専門分野とリンクさせることで、新たな展開が見られるかもしれないと、とても前向きな言葉をたくさん聞くことができました。

こうして異業種というか、私の知らない分野の方と一緒に学び合えることも、西本塾の特徴だと思います。
私から学ぶということの他に、私という人間を介して集まってくる、そう言う人たちはもうその時点で仲間ですからすぐに打ち解け、勿論私を含め全員が学び合う空間は、とても心地良いものとなります。

前回紹介した安田さんからも、色々な講習会に参加したが、こんな雰囲気は初めてだったという言葉が聞かれました。
例えにはなっていないかもしれませんが、大きな教室でたくさんの生徒を前にプロジェクターを使って講義をするような立場の人間ではありません。
膝を交えどころか、文字通り体をぶつけ合って、私の考えを体験し理解し合う、まさに学び合う空間なのです。

過去ほとんどの方から聞かれた言葉ですが、走ることはつらいことではないのです、それを体が分かってくれただけでも、西本塾に参加していただいた意義はあると思います。

原田さんにとって今回の体験が、大げさではなく人生を変えるものになると思います。
『すべての答えは体が教えてくれること』、対話を続けてほしいと思います。

最後に別の話題ですが、現在進行形の前十字靭帯再建術を受けた大学生のことで、一言だけ書いておきます。
当然ですが専門の医師の手による手術を受けました、その後のリハビリは、最初に受診し手術した医師を紹介してくれた病院との関係も無視できません。

しかし、当初からサッカー選手としてJリーガーを目指す彼にとって、私の存在があっての完全復帰へのシナリオでした。
そうは言いながら、病院との縁を切れないため、申し訳程度の頻度で病院へも行ってもらっています。

最新の受診の際、私の指導しているメニューをPTの前で少しやって見せたところ、スクワットのフォームを直されたというのです。

ここで細かい説明はしませんが、西本塾等で私の指導を受けたことがある皆さんには、私が言わんとすることはピンとくると思います。
スクワットというトレーニングは何のために行うのか、そもそもの発想が違うのです。

彼らPTにとって、現代医療のカテゴリーの中で教科書的に指導されたことが絶対です。
前回も書いたように、金太郎飴の世界の中でやっていれば、極端な話、望む結果にならなくても、彼らには全く責任はありません。

私は常に結果責任を必要以上に感じながら、すべてのことに対応してきました。
「やることはやりました、間違ったことは一切していません」では済まないのです。

過去150人以上の方が受講してくれた西本塾ですが、その10%くらいの方がPTでした。
現在勉強中という学生は除き、ある程度の経験を積んだ頃、PTが岐路に立ち、日々の仕事で決められたことをきちんとやってはいるが、自分のやっていることが患者さんにとって最良のものなのだろうかと真剣に考え始める人、逆に仕事にも慣れ、まさに仕事としてこなすだけになっていく人、またそういう仲間を見て、自分がこの道を目指した初心はなんだったんだろうと、葛藤が始まる人もいるようです。

勉強し資格も取ってしかるべき医療機関に就職し、それなりに安定した生活設計ができるようになった頃、本当に自分はこのままで良いのか、患者さんのためにもっとできることはないのか、そのヒントを私のブログの中に感じ、真剣な受講動機を持って参加してくれたPTも沢山いました。

今回スクワットのフォームにダメだししてきたPTは、それこそ正しい指導をしたと思っていると思います。
しかし、私の指導を受けたPTの方なら、私が細かいことを言うまでもなく、その内容は理解できると思います。

私にスタンダードを変える力はありません、しかし真剣にリハビリに取り組み、高いレベルを目指そうという選手のために、どちらの指導が効果的なのか、私には絶対の自信があります。

それは本当の意味での体の仕組み、効率的な使い方を知っているからです。
このブログのタイトル通りです、『木を見て森を見ず』ではだめなのです。

特定の人を対象に文句を言っているのではありません、原田さんが感じてくれた『自分が気づいてないだけで、一歩知らない世界に飛び込めば、まだまだ楽しいことはたくさんあるんだな』と、固定概念を離れる勇気が持てるかどうかなのです。

指導している選手はもろもろのことを理解してくれていますから、PTに対してそれは違いますと意見することはありません。
自分にとって何が正しくて、何が必要なのかを分かってくれています。
まだまだ復帰への道のりは遠いですが、正しく導いていこうと思います。

27期西本塾を終えて。

次から次へと日本列島を襲う自然災害、被災された方々に対して心からお見舞い申し上げます。

今日月曜日は、私にとって月に一度のお楽しみ、ゴルフ場に出かける予定の日でした。
昨日一昨日の土日に行った西本塾の疲れもあり、本来ならばしっかり休養を取って明日からに備えなければならない日ですが、今月のカレンダーは残された2回の月曜日が祭日になっているため、平日のプレー費が安い月曜日を狙っている私にとっては今日が貴重な一日になる予定でした。

私にはいわゆるゴルフ仲間がいませんので、限られた条件の中で『一人申込み』ができるコースを狙って申し込んでいます。
この制度を利用している方は、仕事をリタイヤし時間に余裕のあるゴルファーが多いので、すでに申し込んでいても、天気予報を見ながら直前にキャンセルする方が多いのです。

今日も天気予報では雨マークがついており、昨日の締め切り時点で、申込者の数が二転三転し、結局ぎりぎりにキャンセルした方があって、申し込みが私一人となったため、今回はスタートできませんという、寂しいメールが届いてしまいました。
しかし早朝から雨は降っておらず、悔しいので近くの練習場で90分打ち放題で練習してきました。

さて、昨日9月9日は『Conditioning Studio 操』の開設5周年の日でした。

あっという間の5年間でしたが、当初のもやもや感もすっかりも消え、今は穏やかな気持ちで自分にできることを日々行っています。

昨日の日曜日は、『西本塾』の二日目にもあたり、4人の受講者の皆さんから、糖質制限を行っている私に配慮して、『焼酎』をプレゼントしていただきました。

西本塾も、5年前の10月に第1回を行って以来、気がつけば回を重ね27回となりました。
150人を超える方が受講していただき、中には二度三度と受講してくれた方もいました。
お伝えしている内容は基本的に変わっていませんが、私自身の心の変化というか、年齢を重ねてきたためか、伝え方には変化があるような気がします。

今年も2回の開催を予定していて、その2回目、今年の最後の開催となりました。
私自身はこの5年間発信を続けていますが、私の存在を知っていただいたのがつい最近という方もたくさんいると思います。

今回も、締め切りを過ぎてから申し込んできた方がありましたが、『倉本和昌』さんのセミナーを受講したことがきっかけで私の存在を知り、ホームページを見て慌てて申し込んでくれたそうです。

今年はもう行いませんが、昨日知ってくれた、またこれから先に私の存在を知って興味を持ってくれる方がいるかもしれないと思うと、来年も同じ頻度で開催した方が良いのかなと思っています。

昨日終了したばかりですが、既にお二人から感想が届きました。
お一人は昨日の夜、東京へ向かう夜行バスの中で書いていただいたようです。
熱い思いが伝わってきました、ご紹介します。

まずは募集の告知を待ちわび、いの一番に申し込んでくれた東京の『安田壱也』さんです。

西本様
夜分に失礼します。
この度、西本塾27期を受講させていただきありがとうございました。

初日、お会いした際の私、「初めまして、よろしくお願い致します。」に対しての西本様、「初めましての気がしないです‥」を仰られた時は頭の中で沢山の??が浮かびました。
各々の自己紹介タイムになり、西本様、「実は‥・私と安田さんは既にライン(専門用語)で繋がっています」と、その内容を打ち明けられた私は驚き、そして嬉しさと感心(同期の選手に対する)と、いろいろな感情が数分間駆け巡っておりました。
私以外の受講生の方々とも何かしらの縁があるとのお話で、導入の段階で不安と緊張感を解きほぐされ、西本様のお気遣いを感じとりました。

さて、座学の内容についてですがブログと書籍にて予習をし、想定(これまでに自分が得てきた知識を覆される等)してはおりましたが、想定を軽く越えてショックの連続となりました。
講義終盤の感想を述べる際にもお伝えしましたが、現役時代の私(現在も頭でっかちに変わりありませんが)、若しくは現在トレーナ-として一人前の仕事をしているという自負があるなら西本理論を受け入れ難い、否定から入っていたのではと思っております。
現役を離れ、トレーナ-としても経験浅く、半人前な現在の自分だから喉に引っ掛かることなく落としこめたのではと思っております。
実技についても座学同様にこれまでの積み上げてきたものをひっくり返されましたが、座学で既に免疫が出来ているためかショックも薄いものとなっていました。
印象に残っているのは西本様「トレーニングで大事なのはやり方ではない、意識の誘導だ!」という言葉でした。
方法論ばかり追いかけがちな私には、特に刺さったセリフでした。

2日目の走りですが、基本ドリルが出来ずダメだしをいただいてから、応用でお褒めをいただくというドラマありの展開で、楽しく気持ちよく走れました。
理論、実技ともに西本理論の入口に入らせていただいたばかりですが、日々実践し、選手、クライアントのためにを心掛け学んで過ごしてまいります。

最後に、トレーナ-としてどういう想いで、どう振る舞っていけばよいか等、指針を示していただいたこと、今後のトレーナ-としての方向性へのヒントとなりました。

実際にお会いした西本様の印象は評判通り熱い方でした。
今までお会いしたトレーナ-さんにはいない孤高の剣士(とかくトレーナ-さんはつながりを求めがちなのに対して)のイメ-ジです。

受講生4名全員異業種というのも、いい刺激になり楽しい空間でした。
最後握手してのお別れは、なんともいえない淋しさがありました。
長々と拙い文章で申し訳ございません。

西本様、一緒に受講された皆様、動画撮影して下さった奥様、2日間大変お世話になりました、ありがとうございました。
出合いに感謝します。
安田壱也

安田さんは元プロスポーツの選手でした。
一定期間寝食を共にし、鍛錬し合った同期の選手が、何と遠く金沢から何度か広島を訪れ、指導を受けに来てくれていたのです。
安田さんのお名前の正しい読みが分からず、ツイッターで私の発信を逐一チェックしてくれていることを知って、選手検索してみましたが分かりませんでした。

それが申し込みをいただき、名前の正しい読みが分かり検索してみると、「あれ、もしかしてあの選手と同期生」と、私の方が驚いてしまいました。
そのことを金沢の選手に伝えると、現在も連絡を取り合っている仲で、安田さんが西本塾に参加することを知って、びっくりするとともに、本当に喜んでいました。
「安田が西本さんに興味を持ってくれたんだ」と、そして受講の後、私の話題で話ができることを本当に楽しみにされていました。

安田さん自身も最後に言われていましたが、自分が現役選手の時、はたして私の考え方に興味を持っただろうか、そして指導を受けたとして素直に受け入れられただろうかと。
だからこそ同期の選手が遠くから指導を受けに来ていることを知って、40歳を過ぎても第一線で活躍できているのだろうと感心していました。
自分がもう一つ髙いレベルに届かないまま、現役を終わってしまった原因の一つかもしれないとも言われていました。
また私と、いわゆるトレーナーと呼ばれている人間たちとの違いについても言われていましたが、同じ知識と技術を持っていることを証明するために資格制度が存在することは否定しません。

しかし、日本にもATの資格制度ができて20数年がたち、数多くの有資格者が増えてきた現在も、どこに行ったら誰に頼ったら自分の痛みを改善してくれるのか、もっとうまくなりたいと真剣に考えた時、本当に役に立つ指導は誰がしてくれるのか、20年前30年前と状況は変わったのでしょうか。

あえて生意気な言い方をしますが、私は金太郎飴の一人になりたくてこの仕事を選んだのではありません。
他の人で用が足りるなら、その人たちに任せておけばいいことで、私は私でなければ対応できないことに挑戦し続けてきたのです。

組織の一員としてはこれほど使いにくい人間はいないかもしれません。
それでもこれまでの30年間、私でなければと信頼してくれる相手が常にいたのです。

安田さんには、そういう志は持ちつつも、最低限の金太郎雨の知識と技術は習得してくださいとお願いしました。

次は、『倉本和昌』さんのセミナーで私の存在を知り、大慌てで申し込んでくれた松山の『尾崎剛』さんです。

西本先生、奥様、2日間大変お世話になりました。
程よい緊張感と、アットホームな感じが共存した空間で、あっという間に終わった学びの時間でした。
最高に充実した2日間だったと思います。
このタイミングで先生のブログに出会い、急きょ西本塾に参加させていただいたこと、受講生が4人で、あのメンバー構成だったこと、すべてに意味があり、縁があり、運命だったような気がします。

まだまだ自分の中で、消化したり、整理したりしきれてないことが沢山ありますが、終わった直後の感想を述べさせていただきます。

まずは、自分の体に「ごめんなさい」ということです。
人間本来の体の仕組みを考えたり捉えたりしようとしないまま、長年、自分の体を使ったり、無理をさせたりしてきたことに素直に謝りたいです。
初日の、器具を使ってのトレーニングや、FBTをする中で、背骨や広背筋、肩甲骨、骨盤のコーティングがバリバリバリっと割れて、本来の中身が出てきて「遅いよ、いつまで眠らせとくつもりやったんや」と言われたような気がしました。
今後は、背骨や広背筋、骨盤あたりに定期的に刺激を入れたり対話したりしながら、常に体に優しい、本来の効率的な体の使い方ができるようにしていきたいと思いました。
スクワットした直後にも関わらず、すっと走り出せる感覚が衝撃でした。

2日間の中で、特に印象に残ったもの3つをあげさせていただきます。
一つ目は、痛みや麻痺がある方ではない側にアプローチをすることを紹介していただいたことです。
麻痺がある方の反対を動かしてもらうことで、結果、麻痺がある方も動いている、それを目で見て脳で感じてもらうことで少しずつ改善されていくという話です。
もちろんそんな簡単ではないと思いますが、受け持っている生徒にもチャレンジしてみたいと思いました。

二つ目は、『からだほわっと』です。
先生にしていただいてるときは、心地よい揺れと程よい刺激で身も心も最高にリラックスしていました。まさに、『からだほわっと』です。
先生が他の受講生にしているのを見て、自分がしているイメージを持ち、自分がしてもらった感覚と併せてやってみましたが、なかなか思ったようにいきませんでした。
最初からうまくいかないのは当たり前ですが、それでも相手の体を観て、診て、感じて、気持ちを込めて行うことが大切であると思いました。

三つめは、最後に先生にしていただいた『オクタントトレーニング』です。
全神経を背中に集中して、先生からかかってくるさまざまな方向からの負荷に反応、抵抗して力を発揮することをランダムに繰り返すことで、脳の集中力が研ぎ澄まされ、終わった後は関節、靭帯、筋肉が「いつでもいけまっせ」という感じになっていました。
周りから見ると、少しいい汗かいたなって感じくらいに見えていたかもしれませんが、自分の感覚では、体という袋の中身は「Jリーガー相手でも今すぐ闘えまっせ」というくらいの感じになっていました。
2日間終わって、体も脳もかなり疲労しているはずですが、自然とそういう状態になっていたことが言葉足らずで申し訳ないですが凄いとしか言いようがありませんでした。

まだまだ感じたこと学んだことはたくさんあります。
感想にはあえて3・5・7理論や伸筋等の用語を使いませんでしたが、今回、私が体感したこの感覚に、いろいろなヒントや答えがあると思います。
これから、この感覚を、レジュメやブログ、本等で振り返り、文章や言葉で整理し、深めていきたいと思います。
これからが新たなスタートだと思っています、がんばらないように頑張りたいと思います。

最後になりましたが、西本先生の人生かけて積み上げてきたものを惜しげもなく披露していただき、本当に感謝しています、ありがとうございました。
二日目に奥様にもお目にかかれてうれしかったです、想像通りの素敵なご夫婦だなと思いました。

追伸 今朝、広背筋の終点でしょうか両腕、脇の下外側付近の筋肉痛に襲われています(笑)
愛媛県 尾﨑 剛

倉本さんとの接点、そして故郷愛媛からの申し込み、締め切りは過ぎていましたが、とてもお断りする気にはなれませんでした。
懇親会の席では、共通の友人の名前も聞かれ、やはり出会うべくして出会った方だと縁を感じました。

感想を読んでいただければ分かると思いますが、サッカーの指導者として、また特別支援学校の教員という立場もあり、私の伝えたことがそれぞれの立場でお役にたてそうな内容がたくさんあって、真剣にメモを取り体験していただく姿に、こういう人に受講してもらいたいんだと、私の方が嬉しくなりました。

今回の4人の受講者のみなさん、お二人は初対面ではありませんでしたが、私を含めて5人が揃った瞬間に、すでに旧知の仲間が再会したという感覚になりました。
本当にそれぞれの方に、すでにご縁があったからです。

毎回真剣にその時点での私のすべてをお伝えしています。
何も隠すことなく、誇張することなく、ありのままの事実を伝えています。

教科書的な知識を学び、組織に属し、自分たちこそが正統派のトレーナーであるという人たちには、私の存在など気にもならないと思いますが、「本当に自分のやっていることがすべてなんだろうか、相手のために最善のことができているんだろうか」そんな気持ちがあっても、なかなか行動に起こせない人もいるかもしれません。

老若男女、性別も職業も問いません、『人間の体はね・・・』を問い続ける私の話を聞いてみたいという人のために、これまで通り歩みを続けて行こうと思います。

本当に楽しい2日間でした、4名の受講者の皆さんに心から感謝します、ありがとうございました。

私が今日話しておきたいことをいくつか。

今日はこのブログのタイトルである、私自身が30歳を過ぎてスポーツトレーナーと呼ばれるようになり、さまざまな経験を重ねていく中で、誰にということではないのですが、話しておかなければならないと思うこと、残しておかなければならないことを書き綴っているわけですが、まさに今そういうことがいくつか出てきたので記事にしておきます。

まずは、回を重ね27回目となる『西本塾』の募集を行い、昨日締め切りました。
今回は3名の方が申し込んでくれました。

一人は、私が言い続けている「人間の体はね・・・」という言葉に興味を持たれ、現状特に体に問題を抱えているわけではないけれどと、施術を体験してくれた方でした。
帰りに、西本塾はスポーツに関わっている人や、施術を行っている人しか受講できないのですかと聞かれたので、過去にも全くそういうものとは関係のない方も受講してくれたことがありましたし、こちらからそういうアナウンスもしていませんから、興味があれば申し込んでくださいとお話しした方でした。
逆に言えば一般の方にこそ知っていただきたいことがたくさんあるのです。

二人目は、まったく初めての方ですが、元競輪選手で、今は私のような仕事をされているそうで、私が時々競輪選手のことを話題にしている記事を見て、興味を持ってくれたようです。

さらにもう一人は、すでに西本塾を複数回受講し、先日大阪で行われた『倉本和昌』さんの主宰する、サッカーの指導者を対象としたセミナーにも参加してくれた方でした。
どんな方でも、真剣に学びたいという気持ちがあれば歓迎しますが、この方のように、常に変化していく私の考え方を、その時その瞬間の最新版で知りたい、また自分の取り組みの方向性を確認し、正しく子供たちの指導に生かしたいと思ってくれることは、本当にありがたい事です。

それぞれ受講動機も学びたいことも違う3人ですが、週末の二日間を有意義なものとするために、私自身もしっかりと整理してみなさんを迎えたいと思います。

次は、現在進行形で行っている、『前十字靭帯再建術』を受けた大学生サッカー選手のことです。
彼は、studio操で中高生を対象にして行った『西本塾夜間トレーニング部』の一員でした。

不幸にして今回、前十字靭帯断裂という大けがを負ってしまいましたが、私がこれまでの経験をフル稼働して、彼の復帰を果たすための患部のリハビリと、それ以外の全身のトレーニングを請け負いました。

彼のようなアマチュアの学生が、こういう手術を受けてしまうと、高いレベルを目指すどころか、現状のレベルに戻ることも難しいのが現実です。
様々な条件の中、どこの誰よりも安心して彼が復帰を目指せる指導ができると考え、手術前から本人やご家族とも相談をして、リハビリを進めています。

以前の私であれば例によって「見とけよ、おれがついて指導すればケガをする前よりずっと良い選手にして復帰させてみせるぞ」と、誰に向かってではなく、そういう気持ちが前面に出てしまうところですが、今回は的確な手術を行ってくれた医師や、4週間の入院中面倒を見てくれたPTなど、だれのお蔭でとかそういう問題ではなく、彼を間違いなく完全復活というゴールに向かって全力でサポートしていく覚悟です。

こういう心境になれたのも、先日山口県で行方不明となった2歳の男の子を見つけ出した、自称プロのボランティアという『尾畠春夫』さんの、『懸けた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め』という言葉でした。

元々は『懸情流水、受恩刻石』という言葉からきているらしいのですが、私は初めて聞いた言葉でした。

これまで相手にしてきた人間に対して、常に全力を尽くし、ある意味相手には迷惑なほどの感情移入をしてきました。
私の思いは相手にも確実に伝わり、相手も同じ気持ちで私と接してくれていると、勝手に思い込んでいました。
まさに懸けた情けをいつまでも引きずっていたのです。


今回の尾畠さんの言動から、己の未熟さを痛感することとなりました。
さらには、『受けた恩は石に刻め』という部分に関しても、目の前のことに精いっぱいで、それが一番できていないのが自分であることにも気づかされました。

60歳という節目の誕生日の前後に、様々なことがありました。
5年後10年後にも、あの時の自分はと、鮮明に思い出せる出来事ばかりでした。

もう一つ書いておかなければならないことがありました。
先日初めて私の元を訪れてくれた60代半ばの女性とのやり取りです。
予約の電話では、『変形性股関節症』とのことでしたが、直接話を伺ってみると、この方の人生は様々な疾患との戦いでした。

SLEと呼ばれる自己免疫疾患に始まり、腎不全による人工透析を16年続け、母親からの腎移植で透析からは解放されたものの、さまざまな薬剤の影響か、心も体も安らぐことのない人生を送られてきたそうです。

勿論私のところを訪れた目的は、そういう難病の相談ではありません。
現在最も困っている、変形性股関節症による歩行時の痛みに対して、諸条件から手術には耐えられないだろうという診断から、保存療法で改善できないものかと、全国あちこちの医療機関を訪ね歩き、また医療の範疇を超え、良いと思われるところを探したり、本を読んだりと、とにかく自分の体のために何か良い方法はないかと一生懸命勉強されていました。

変形性股関節症に対しては、過去にも経験があり、私なりに発症の機序や改善への方法論は確立しているつもりでした。
そのことに関しては、私の本をよく読んでくれていたので、私の考え方や方法論に共感したからこそ、ここへ行ってみようかと思ってくれたようなので、説明にもうなずいていただき考え方にも理解を示してくれました。

30分くらい話をしてから、1時間近く施術を行い体の様子を探りましたが、期間はかかると思いますが、今の状況よりは改善できるのではという手ごたえは感じました。
本人もそのことは体で感じてくれたので、ここまでは予定通りの展開でしたが、術後、歩いてもらった時に「この方は歩くという行為の体の使い方に勘違いしているところがある」と感じました。

最も気になっている、右足の股関節部分の前側を、大腿四頭筋が股関節屈曲させることで膝を引き上げようとしているのです。
当然下肢は重量がありますから、歩行時以外にも痛みのある部分に大きな負荷をかけることになっていました。

そのことが股関節をつなぐ靭帯のバランスを崩し、骨頭部分が寛骨に収まっている部分の隙間を均等に保てず、骨同士が当たってしまうことによって痛みを発していると考えました。

私の提唱する骨盤を縦に使って、股関節を伸展させるという使い方を指導すると、まったく違う感覚で歩くことができると言われるのです。
ここまでも私の予定通りなのですが、問題はここからの会話でした。

様々な施設で様々な方から、それは医師も含めてですが、歩き方はこう、体の使い方はこうと、まさに教科書のような指導だったり、逆に、指導した方の独自の考え方というのでしょうか、私から言わせると、「それは違うだろう」と言わざるを得ないような話をされ、「私はそう指導されそれが正しいと思っていました、どこが間違いなのでしょうか」と、こんな会話になっていくのです。

これまで私は誰かのやり方を否定したりすることはこのブログには書いてきませんでした。
人は人、我は我と割り切ってきたつもりです。
しかし今回の方を含め、明らかにその方のためになっていないことを指導されていることが多いのです。

確かにその指導で効果を上げられたこともあるでしょう、ただどんなやり方でも万人に当てはまるということはほぼないと言っても良いと思います。
すべては一人一人に人間に合わせた、いわゆるオーダーメードでなければならないのです。

次々と新しいやり方テクニックが生まれ、それら最新の情報を仕入れるために講習会を渡り歩いている人が多いと思いますが、学ぶべきことは『人間の体の仕組みと、それをどう効率的に使うか』という、毎度毎度の口癖である『人間の体はね・・・』の後に続く文言を、自信を持って続けることができるようになることなのです。

私の考え方や方法論こそが、セオリーを外れ独自のと言われることもありますが、私の考え方や行っていることは、まったくの基本通り、体の仕組みに沿ったことをやっているだけで、特別なことなど何もありません。

その意味を正しく伝えるために『西本塾』を行っているようなものです。
これまで受講してくれた皆さんに、この部分が正しく伝わっていることを願っています。

もう一つ、誰の事とは言えませんが、またまた大事な時にけがをしてしまい、そのことに関して色々な意見が飛び交っています。
「ケガをしやすい体というものがあるのか」、よく聞かれる質問です。
私はそんな体はないと答えます。

ではなぜ同じ選手が筋肉系のトラブル、まあ肉離れでしょうか、それが頻発するのかという問題です。

3・5・7理論をある程度理解してもらっていなければ説明しても伝わらないと思いますが、受傷した筋肉の部位がMRIで炎症状態が完全に消え回復した、本人の自覚する痛みがなくなった、このことをもって治癒したと判断することが、再発の原因だと考えます。

アクチン繊維とミオシン繊維が、3・5・7間をスムーズに収縮できるようになることが本来、元の状態に戻るということで、さらに言えば、受傷前よりもさらに動きをよくしてあげなければ、本人の不安は解消できません。

最終的な治癒は、痛みに対する恐怖や不安がなくなった時です。

リハビリの期間中には、多少の痛みがあっても行ってほしいドリルがあります。
勿論それを行うことで、受傷部位が悪くならないという自信があってメニューを組みます。

しかし痛みを恐れ、痛みだけを自分の回復のバロメーターだと考える選手は、結局不安から解消されず、故障したことがない選手に比べ痛みに対して敏感になり、自分でブレーキをかけてしまうことで、より筋肉を上手に使えなくなってしまいます。

この辺りも私独自の考え方と言われそうですが、筋原線維のレベルまで考えれば、普通になるほどと思えるはずです。

今日は様々書きましたが、読んでいただきそれぞれ思うことはあると思いますが、以前にも書いた通り、通りすがりの批判にはお応えするつもりはありません。
この5年間書き続けた来たことのすべてを読みつくしたうえでなら考えないこともないですが。

あくまでも私が話しておきたいこと、書き残しておきたいことです。
それがどなたかのお役にたつのなら、それは有難いことです。


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
日々の気づきやブログの更新情報はツイッターに書いていますので、チェックしてみてください。
2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
「西本塾」と「深める会」を開催しています。
4月19日に行う深める会の募集を行っています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください.
「1回5分体が喜ぶ健康術」はアマゾンで在庫切れのことが多く、購入希望の方にはご迷惑をおかけしています。
出版元からの購入は可能ですので、ガリバープロダクツ(代)082-240-0768までお問い合わせください。

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