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幸せな瞬間。

今朝は目覚めの瞬間から良いことがありました。
昨年末に二日間指導を受けに来てくれた、『下山田志保』さんからラインが届いていました。

彼女は現在ドイツの『SVMeppen (ブンデスリーガ2部)』 というチームでプレーする現役サッカー選手です。
女子サッカーの名門『十文字高校』から『慶應大ソッカー部』へと進み、ドイツでプレーしているという、育成年代の女子サッカー選手から見ればあこがれの存在ではないでしょうか。
そんな彼女から、最初のコンタクトがあったのは9月の末のことでした。

西本さんのtwitterを以前からフォローさせていただいており、考え方や理論的な伝え方に気づかされることが多く、ぜひ直接の指導をお願いしたいと思っております。
私自身、もともと身体の使い方がとても下手な選手です。(お尻や肩甲骨などの身体の背面の使い方がわからず、もも前等の身体の前面で踏ん張ってしまう、足の外側に力が逃げてしまうなど)1年前、大学を卒業してドイツに飛ぶ前までの期間、サッカー専門のパーソナルジムに通い、感覚としてだいぶ身体の使い方が変わったと感じているのですが、それが"なぜ・どのように使い方が変わったから良くなったのか"が分かっていません。
ドイツにいると、トレーナーに直接見てもらえるわけでもなく、調子が悪くなったときに自分自身で修正しなければなりませんが、感覚のみの理解であるため、その修正が非常に難しく歯がゆい思いをしています。
そのため、どのような身体の使い方が自分にとって1番正しいのかを理論と共に理解したい、という思いで西本さんにご指導をお願いしたいと思った次第です。

という内容でした。

自分の状態を客観的に判断できており、また以前に指導を受けた施設で指導されたことで体の使い方が変わったことが、なぜなのかどのように変わったから良くなったのかが、自分の中で整理されておらず、迷った時に戻るべき基礎となる部分がきちんと理解できていないことに不安を感じていたようでした。
その基本となる部分を理論とともに実践し、本当の意味で自分にとっての幹となる部分を身に付けたいと思ってくれたようでした。
本来はそこまでしっかり伝えられなければ指導とは言えないのですが、残念ながらその施設ではそこまでの指導は受けられなかったようでした。

以前にも似たような環境にいる選手からコンタクトがありましたが、短い帰国期間を私以外の予定を優先させたようで、実際に来ることはありませんでした。
彼女の真剣な気持ちは十分に感じ取れたので、帰国の予定が決まり次第、お互いのスケジュールを調整して一緒に頑張りましょうと返信しました。

お忙しい中、ご返信いただきありがとうございます。
ご指導していただけるとのこと、とても嬉しいです、ありがとうございます。
私自身も、西本さんから直接指導を受けた知り合いがいるわけではないのですが、3年ほど前からtwitterのつぶやきとブログを勝手に追いかけていたので、いざ自分自身も指導を受けられるとなるとワクワクしてしまいます。

という返信がありました。
私の方こそ、海外で活躍している女子選手がどれほどの動きを見せてくれるのか、とても楽しみに指導の日を待ちました。

二日間指導しましたが、想像以上の真剣さで、私の一言一句、一挙手一投足を見逃さず、疑問に思ったことはすぐに聞いてきますし、まさに一対一の真剣勝負をしているような緊張感のある時間を過ごしました。

加えて二日目には、既に指導経験のある、残念ながら現在所属チームが決まっていない状態なのですが、愛知県から指導を受けに来てくれている『太田圭祐』君にお願いして、前半の『伸kingトレーニング』は、前日行ったので見学してもらい、FBTからの一連のドリルや屋外に出ての走りの動き作りを一緒に行ってもらいました。

同じサッカー選手同士、お互いに刺激し合いながら、とても充実した合同トレーニングとなりました。
私の指導はどんなレベルの選手にも、理論的にも実際の動きでも、確実に理解させ、その場で変化を実感してもらえます。

ただその理解度は、選手の求めるレベルとそれぞれの持っている能力によって大きく異なることは言うまでもありません。

アマチュアのサッカー愛好家とプロの選手では、私の指導の意味も目的も全く違うことは当然です。

分かったつもり、できたつもりで満足する選手もあれば、この方法論が本当に役立つものであるかをしっかり見極め、短い時間の中で方向性を確認するというか、私の指導したことを継続すれば間違いなく自分の目標に近づいていけるという確証を得るために、それはもう貪欲に吸収しようとしてくれます。

勿論私にはそれだけの根拠となる指導実績と、絶対的な自信があってのことです。
それを信じる信じないは私が決めることではありませんが、私を信頼してというより、私の指導を受けてもだめだったら、もう後がないというくらいの覚悟をもって来ている選手に対して、絶対にその信頼と期待に応えようと思うのは当然のことです。

色々な方法論の一つとして体験したい、などという気持ちで来ても何も得るものはないと思います、口には出さなくてもそういう選手は分かりますから。

彼女は本当に一生懸命学んでくれました、すべては大好きなサッカーを少しでもうまくなりたいという純粋な欲求からです。

『かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め』、昨年私が一番心に残った、ボランティアの神様のような存在の『尾畠春夫』さんの一連の言葉の一つですが、遠く離れたドイツの地で頑張る彼女が、短い帰国の期間の中で、最優先に広島を訪ね指導を受けてくれたことは、私にとっては大きな恩であり、以後何の連絡がなかったとしても、陰ながら活躍を応援したいと思っていました。

そして偶然にも、合同トレーニングを行ってくれた『太田圭祐』君が金曜土曜の二日間、年末に続いて指導を受けに来てくれました。
当然彼女のことも話題となりましたが、そのすぐ翌日にラインが来るとは夢にも思いませんでした。

こういう仕事をしている私にとって何よりも嬉しいのが指導を受けてくれた選手からの近況報告です。

これはスポーツ選手に限らず、西本塾や個人指導、また体の不調を訴えて通ってきてくれた一般の方も含め、ご縁があったすべての方に対して同じ気持ちです。

西本さん、お久しぶりです、変わらずお元気でしょうか。
私はつい先日からドイツでのシーズンが始まりました。
氷点下で足先が凍る寒さの中、毎日練習に励んでいます。
先月、西本さんに指導をしていただいてから、DVDを見つつFBTとドリルを毎日続けていました。
ドイツに渡るまでほとんどサッカーをしなかったので、それらの効果がプレー中にどのように出るかワクワク感を抱えながら渡独したのですが、結論、「これはまさに西本さんの言っていた通りだ!」と感じる瞬間が何度もあったのでこの喜びを共有させてください!
まず、1番初めの練習で1vs1があったのですが、相手との間にボールが転がった際に競り合うシーンが何回かありました。
その時に、まるで骨盤の後ろをグイッと押されたような感覚があって、踏ん張らずともドイツ人を弾き飛ばしていたのです。
また、身体が相手とボールの間にいつのまにか入っていて、ぶつかり合うというよりは背負って押されるシーンも何度かありました。
そして、以前は踏ん張って方向転換するクセが強かったのですがそれが無くなり、むしろ高重心?で対応することが自然と出来るようになっていて、DFの際に相手の動きにスッとついていけるようになっていたんです。
これはまさにドリルのおかげだと思っていて、方向転換以外にも前へ動き出す時には全く力まずに進み出せる感覚があり、プレーしていても身体がすごく楽になりました。
他にも、助走がないのに上半身の反動だけで強烈なシュートが打てたり(これはまだ習得しきれていない感じはあります。)、とにかく身体の変化を感じることができて、よりサッカーが楽しくなりました!
とは言っても、疲れすぎると身体が丸まり踏ん張る体制になってしまったりと、完全に身体を使いこなせるようにはまだまだなっていません。。。これからもドリルとFBTを続けていきたいと思います。
とにかく、この喜びと感謝の気持ちを改めてお伝えしたく、連絡させていただきました!
また、トレーニングや身体について質問等させていただけたら嬉しいです。
長文、失礼しました!

これに対して私は、こう返しました。
おはよう、日本は今朝の7時です。
起き抜けにラインに気づき一気に読みました。
嬉しいお知らせにいっぺんに目が覚めました。
実は昨日一昨日と、暮れに来てくれた太田君がまた来ていて、しもちゃんのことを話したばかりでした。
それが届いたかのようなラインに驚きました。
そして、私が伝えた事が形になりつつある事を知ることができて嬉しい限りです。
できればこのままブログで紹介させて欲しいくらいです。
寒さの中大変だと思いますが、ケガにはくれぐれも気をつけて、シーズンに備えてください。
FBTやドリルは地味な作業ですが、継続すれば必ずや大きな成果を約束します。
また良い報告を待っています。
嬉しいお知らせを本当にありがとう!

おはようございます!ご返信ありがとうございます。
まさか、そんなタイミングだったとは!太田さん、また西本さんのところへ行かれていたんですね、、、羨ましい限りです。
私も出来ればより質を上げるためにも広島へ向かいたいところですが、、、なんとももどかしいです。
とにかく今は地道にFBTとドリルを続けてシーズンに向かっていきたいと思います!
西本理論を信じて、頑張ります。
西本さんも、体調にはお気をつけてお過ごしください!また、連絡させていただきます!

いかがでしょうか、私的なやり取りをこうして公にすることを彼女は良しとしないと思い公表をためらいましたが、彼女は人に注目されることが仕事のプロサッカー選手、私の申し出を快く受け入れてくれたことで、こうしてブログにアップさせてもらいました。

最後になりましたが、私がこのやり取りで何を言いたかったのか、『志あらば道は開ける』ということです。

その行くべき道を明るく照らすことのできる存在になりたいと、長くこの仕事を続けています。

私こそまだまだ道半ばですが、お互いが信頼と覚悟をもって向き合ってくれる対象が常にいてくれることで、立ち止まることなく歩みを進めることが出来ています。

今の私は何かに迷わされたり気にしたりという余裕はありません、私を信じてついてきてくれる人たちのために、私という存在が広島という街に存在している、素直にそう思えるようになりました。

たった二日の指導でしたが、親しみを込めて『しもちゃん』と呼ばせてもらいました。

『しもちゃん』のドイツでの活躍を、また、なでしこジャパンの一員として日の丸を背負う姿も期待して応援していきます!

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『もっと速く、もっとキレのある動きを』私に課せられた次なる使命。

新たな気づきについて、これから求めていかなければならない事を書いておきます。

私は元からこういう仕事というか立場を求めていたわけではありません。
人間の体そのものに興味を持ったことがきっかけで、流れのままに身を任せているうちに、想像もしていなかった今の自分があります。

スタートは体の痛みや不調を訴える多くの人のお役に立ちたいというところからでしたから、対象がスポーツ選手になってからも、そのスタンスは変わりませんでした。
しかし、修理工場のように壊れたからぶつけたから治してくれという要求に、それは違うんじゃないかと、すぐに思うようになりました。

体の使い方の問題です。

職業としてこの仕事を始めて28年、広島に移り住んでからも26年が過ぎました。
その年月を費やして見つけ出した結論めいたことが、『我々日本人の体は外国人と比較して背中が使えていない』という単純な事実でした。

人間の体の基本動作は骨盤と背骨を中心とした6方向の動きですから、それを行なってくれているのは背骨を動かす、体の後面に配置された筋肉である事に疑問の余地はありません。
それらをうまく使いこなせず、体の前側に配置された筋肉、屈筋と呼んでいますが、それらの筋肉を誇示するように力ませて体を使うことが、人間本来の体の使い方から外れていると言い続けてきました。

そこから展開してきた発想をもとに、背中を使う、背骨が大事と、なんとかの一つ覚えのごとく指導してきました。
たったそれだけのことで、これまでの歯を食いしばって頑張り続けたトレーニングは一体なんだったのかと思うくらい、動きに変化が見えるのです。

本来発揮できるはずであった能力を、屈筋優位の体の使い方がブレーキとなってしまうことに気づかないまま頑張り続けていたからです。

やっとそのことに気づき始めた人が増えてきました。

私に言わせれば遅すぎるくらいですが、そうは言いながらそういう人たちもまだまだ少数派にすぎません。
肉体改造の掛け声のもと、大きく強くなることが能力向上の絶対条件だと思っている人がほとんどです。

あえてそれを否定するつもりはありません、それで結果に結びついている人がいるのなら、私がどうこういう筋合いではありませんから。

私は背中側が大事だと主張して、伸筋優位の筋力発揮を目指したトレーニングのやり方を考え指導してきました。
大きさ強さを競うようなトレーニングに比べ、明らかに動きの改善が見られ、目的である能力向上、平たく言えば上手くなりたいという欲求を満たしてくれます。

これはスポーツ動作に限らず日常動作を含め、老若男女どんなレベルの選手にも当てはまるものです。
それぞれの人間が持って生まれた能力を、効率良く発揮できるようになるために行うのですから、当然の結果です。

しかし、そもそも持って生まれた能力というのはそれぞれ違うわけですから、私の指導で全員が同じレベルに達するというわけではありません。
発揮できずにいた能力を引き出してあげるのですから、等しく成長はしますが、届く高みは違うということです。

これまで私にできることはここまでだと思っていました。
いや、ここまで来るのに長い年月がかかってきたのです。
基本となる考え方は変わってはいませんが、20年以上前に指導した選手たちには申し訳ないほど、私のやっていることは変わっているように見えるかもしれません。

屈筋ではなく、伸筋優位の筋力発揮や、体の前側ではなく後ろ側の筋肉を使いこなすことで、効率的な体の使い方ができることはもう疑いのない事実です。

そのために様々なトレーニングを考え、背中を使えるようになったことが大前提で、これまた人間にとって効率的な走り方というものまで考え出し指導しています。

結果として、サッカーで言えば、ただただ頑張って走るだけの苦しいトレーニングでは得られなかった『90分間頭と体を動かし続ける能力』を身に付けられることを実感できる選手が増えてきました。

画期的な発想の転換だと思います。

そうやって試行錯誤してきたことを形にしてくれる選手が増えてきたことは、私にとっては当然の結末で、そんなうまい話があるはずはないと、旧泰然とした考え方で、選手たちを追い込むトレーニングしか知らない指導者には、なんとも言葉がありません。

これまでブログに書いてきたことは、そのことが早くセオリーとして一般化し、無駄に体を酷使して体を壊したり、育成年代の選手であれば、そんな指導者に嫌気がさしてサッカー自体が嫌いになりやめてしまうようなことを、なんとか防ぎたいと思ったからです。

ここに腰を据えて5年半になります。
長いような短いような年月でしたが、その年月の中でも継続して指導を受けてくれている選手が何人かいます。
当然背中を使えるようになっていくことで、当初の目的は達せられていくのですが、9人で競争する競輪という競技に例えると、7着以下にはならないレースができるようになっても、3着以内で連に絡むレースがコンスタントにできるようにはならない、という感じです。

競輪の話しではイメージがしにくいかもしれませんが、サッカーでいうと普通の相手になら対応できるが、一流や超一流と言われる選手に対して、普段通りの対応ができない、もう一つ一歩めの爆発的なスピードや、いわゆるキレが欲しいという、次なるステップへの欲求です。

これは当然のことです、『これまで苦手としてきた動作が、自分でも驚くほど改善できた、しかし、当然上には上がいる、自分の能力はここまでなのだろうか、もうワンランク上の選手になりたい』、私に課せられた次なる指導目標こそがここにあるのです。

プロを目指す選手はプロに、プロになる事が出来たた選手はレギュラーに、そして一流と呼ばれる選手に、さらには日本代表そして海外のビッグクラブへと、夢は限りなく広がっていきます。

さあ私はどうすれば良いのでしょうか、指導の目的が、『持って生まれた能力を効率良く機能させる』から、選手としてのワンランク、ツーランクステップアップできるための何かを見つけなければならなくなったのです。

いつまでも「背中が大事、広背筋を目覚めさせよう!』では済まなくなりました。
もちろんそれすらできていない選手にその先があるはずはありません。
地道に真剣に継続しなければ、スタートラインにさえ立つことはできませんから。

『効率的から効果的』という言い方を前回しましたが、もっと具体的に言うと『もっと速く、もっと力強く』と言う感じになるのでしょうか。

昨日地元の競輪選手を指導する中で、これまではレース中どんな状況になっても『クソォもだめ、ヨッシャもダメ、力まず淡々と伸ばす伸ばす・・・を繰り返して下さい』と言い続けてきた部分を、『こうすれば正しく力めます』と、なんとも表現がしにくいのですが、力むことイコール屈筋優位のイメージで、これは絶対にやめてもらいたい意識なのですが、では『正しく力む』とはどういうことか、その答えらしきものを、昨日伝えられたように思います。

これまで言い続けてきた『背中を使う』というイメージより、はるかに伝えにくい、1年以上継続して指導を受けてくれている選手だからこそ伝わるかもしれないというレベルの話です。

その極意というかイメージを確固たるものにしていくためにも、自宅での固定ローラーでのトレーニングは欠かせません。
『MINOURA社製の固定ローラー』でトレーニングを行うようになってから、いろいろなことに気づかせてもらいました。

背中が大事背中を使うという基本に加えて、それらをどうやって使うことが競技動作をさらに向上させ結果に結びつくのか、『もっと速く、もっと力強く』、これまで以上に難しいテーマを自らに課して、日々緊張感を持って過ごしていこうと思います。

『効率的な使い方』に加え、他を圧するための『効果的な使い方』への発展を。

昨日は『都道府県対抗男子駅伝』の応援に行ってきました。
応援といっても駅伝の場合、どこに立っていても選手を見られるのはほんの一瞬ですが、全国47都道府県の代表が一堂に会しての大会ですから、ホスト県としての広島市民も力が入るイベントになっています。

今年も多くの県がそれぞれの名産品や名物料理を提供してくれて、家内と二人、気がつけば青森のリンゴ、京都の八つ橋、千葉の落花生と持ちきれないほどの荷物となりました。
加えて、宮崎地鶏に黒霧島のお湯割りに皿うどん、そして愛媛のコーナーでじゃこてんと、この大会ならではの味覚を楽しみました。

早めにお腹を満たして、いよいよ場所取りとなりましたが、すでにスタート地点近くの沿道は二重三重の人垣ができていて、走ってくる選手を動画に収めるため、何とか場所を確保しました。

海外から来られている観光客と思しき母娘連れが、とんでもない数の人垣に驚いて、カメラをそういう人たちに向けていたのが印象的でした。
おそらく駅伝というものに対する日本人の感覚を理解することは難しいでしょうね。

いつもは外国人観光客が目立つ平和記念館前が、昨日ばかりは全国から集まった駅伝ファンに埋め尽くされていました。
昼前には天気も回復し、絶好の駅伝日和となりました。
無事に大会が運営され、広島市民としてもほっと一安心です、関係者の方々ご苦労様でした。

また今回は、愛媛県チームのコーチとして、私が宇和島で開業していた当時にお世話になった、当時は『南宇和高校の陸上部』の監督をされていて、現在は私の母校である『宇和島東高校』で指導されている『岩川英俊』先生と再会できたことが何より嬉しい出来事でした。

会社員を辞め、故郷である愛媛県宇和島市に帰って、駅前の実家の目の前で『西本治療室』の看板を掲げてこの仕事を始めましたが、駆け出しだった私を信頼し、大切な生徒たちの体調管理を任せていただき、県大会には一緒に帯同して、ウォーミングアップでは私も一緒に走ってペースメーカーを務めさせてもらったりと、思い出が尽きません。

そんな岩川先生は、毎年のように愛媛県チームのコーチ監督を歴任され、数年前にその役も若手に譲り広島に来られることもなくなっていたようでしたが、今回新聞でコーチとして名前が載っていたのを見つけたことで、ご挨拶だけでもさせてほしいと無理を言って、スタート地点の大型スクリーンの前でお話しさせていただくことが出来ました。

あれからもう30年近くが過ぎ、先生の体型はずいぶん貫禄がついておられましたが、私は全く変わっていませんでした(笑)
色々な思い出がよみがえり、短い時間でしたが楽しい時間を過ごすことが出来ました。

さて今日の本題です。

この30年間、まさに何故どうしての繰り返しでした。
世間のみんながそう言っている、教科書にはこう書いてある、誰もがそれに対して疑うこともなく当然のことだと思っていることが、私にとっては「どうしてみんなそう思うのだろう」という、素朴な疑問を感じることばかりでした。

誰かがこう言っているからとか、みんなそうやっているということの一つひとつに対して、「本当にそうなんだろうか、なぜみんなは疑問に思わないのだろうか」と、自分が納得する答えを探し続けてきました。

私は学者でも研究者でもありませんから、自分なりに導き出された結果を、第三者に客観的に説明する義務もありませんし、元より私に意見を求められることさえありませんでした。

一つの疑問に答えらしきものが見えてくると、関連して次の疑問がわいてきて、その作業が何時になったら終わるのか、私自身がもうやめたというまでは、永遠に続くのだろうと思っています。

なぜ人間だけが筋肉系のトラブルを起こすのかという単純な疑問に端を発した、『人間の体の仕組みから導き出された効率的な使い方』というテーマは、『体づくりから動きづくりへ』というパラダイムシフトを経て、『屈筋優位ではなく伸筋優位の筋力発揮』という説明が加わり、さらには『人間の体は骨盤と背骨を中心とした6方向の運動方向を持った関節が、連携連動して人間本来の動きを形成している』という結論めいたものに近づくことが出来ました。

『背骨が大事、背中を使う』、私が20年間言い続けてきたキャッチフレーズのような言い方も、今では多くの方が当たり前のようにこの言葉を使うようになって、毎年年末に二人忘年会を行っている、広島カープの『野口稔トレーナー』の出会った頃からの口癖である「先生は生まれてくるのが少し早すぎたんです」、そして、こんなことを言う人が出てきたよと話をすると、「世の中がやっと先生に追いついてきたんです」と言ってくれる彼の言葉を実感することとなっています。

以前から思っていたことですが、我々日本人が背中が使えていないということを強く意識しなければならなくなったのは、前々回のワールドカップを直前に控えて雑誌やネット媒体を通じて、世界の超一流選手の身体の使い方をテーマとした動き分析の記事を書いていた時でした。

当然のように骨盤の角度がしっかり引き起こされ、広背筋が見事に発達して、力むことなく体を操っている海外の選手たちに比べ、腰をかがめ背中を丸くして、体の前側の筋肉に頼った使い方をしている日本人選手の身体の使い方を見るにつけ、この部分を改善することなしに、日本人選手が海外の選手たちと対等に戦うことはできないことをはっきりと認識させられました。

そのためにはどうすればよいのか、小手先の方法論ではなく、根本的なこれこそ肉体改造と呼ぶべき体の使い方の意識改革を提案し続けてきました。

このことで小中学生の育成年代から、高校生大学生、アマチュアからプロと呼ばれているカテゴリーの選手全てにおいて、現状のレベルをはるかに超える体の動きを獲得できるという確信を得ています。

『人間の体にとって効率的な体の使い方』という概念は、人間にとって生まれ持った体の仕組みを効率的に機能させるということですから、当然故障しにくい使い方ともいえるわけです。

本当にそれだけで能力を向上できるのです。

と言うよりも、本来発揮できるはずの能力を発揮できずにいる状態から、それらを余すところなく発揮できるようにしてあげるというだけのことですから、特別難しい〇〇トレーニングは必要ありません。

FBTと称しているものなど、広背筋の構造と機能を考えれば、誰にでも思いつくはずのもので、私が発見したとか私だけが気がついたものではありません。

走るという行為に関しても、理論というほどのものではありませんが、なぜ私がそういう発想に辿り着いたのかという流れを理解していただき、それに必要なドリルを正しく継続していただければ、人間の体は絶対に私が提唱している体の使い方を良しとするはずなのです。

『人間の体の仕組みに沿った効率的な使い方』、これですべてが完結するはずでした。

ところが私も選手たちの要求も、これだけではで収まりませんでした。
「以前のように屈筋を使って力んだところで、今身に付けつつある効率的な使い方に勝る結果は得られないことは分かった、しかし、この効率的な使い方にもう一つ物足りなさを感じてしまうのは何故だろう」、こんな感覚になっていく選手がだんだん増えて来ると同時に、私もそう思うようになりました。

育成年代の選手たちには、今まで通り何一つ変えることなく効率的な体の使い方を身に付けてほしいと思います。
しかし、競技レベルが上がり、チームとして個人としての結果が求められるレベルになってきたとき、他の選手に対して今身に付けつつある体の使い方を超える、圧倒的なアドバンテージとなる動きが欲しいという要求です。

これは要求というよりも、私自身が指導している選手に対して、求めているというか届くはずのレベルになかなか届いてくれないことに、私自身の指導方針として最優先してきた『効率的』という概念に加え、それぞれの競技動作の中で他を圧倒するために必要な『効果的』とでも呼ぶべき概念を加えなければ、これ以上の成績を挙げさせることが難しいと感じてきたからです。

具体的に言えば競輪選手のペダリング動作です。
継続して指導させてもらっているベテラン選手との試行錯誤の中で、あらたな視点が浮き彫りとなってきました。
骨盤と背骨の連携連動がほぼ完成し、背中を使うということが意識しなくても外国選手並みにできるようになった今、今度は作り上げてきた背中の機能を安定的に使うために、広背筋の起始と停止部をどう連携させるかではなく、別のどこかを意識した方が、私の言い方で言うところの『モーターの回転数を上げる』すなわち、スピードが上がる、ということに結びついていくことに気付いたのです。

これはもちろん、マシンを使ったりFBT等を継続して行っていて、十分背中が機能している選手に限っての話です。

初めからこの意識で行うと、やはり腰が落ちて猫背になってしまうことは避けられませんから。

私が学ぶ相手は選手であるというのはまさにこういうことです、それも継続して指導させてもらっているからこそ見えてきたものです。

実際に走るという行為では、目に見えて違いが分かるようになりました。
最初にこれを指導してしまうと、きっとこれだけをやろうとすると思います。
これまで何度も言い続けてきたように、ドリル7割走り3割でしか身に付かないのが、私の提唱する走り方です。

年末の走り体験会に参加してくれた『大石さん』のように、私の指導を忠実に実践してくれたことで、素晴らしい体の動きになったと、他の参加者から大絶賛でした。
もしまた機会があれば大石さんになら新たな取り組みはすぐに理解出来ると思いますし、形にしてくれると思います。

もったいぶっているようですが、私から直接指導を受けているプロレベルの選手たちにとって、いま最も必要な部分のことですから、不特定多数の方に対して、ここで具体的な話をするつもりはありません。

『背中が大事、背中を使う』という人間の体にとっての基本となる『効率的な使い方』に加え、他を圧するための『効果的な使い方』とでも呼ぶべきもので、ここに書けるのは、私の中で『体の使い方の発展形が生まれてきた』というところまでです。

私にとっての立ち返るべき基本について。

年が明け、はや半月が過ぎました。
最近というか、だんだん周りのことが気にならなくなってきました。
と言っても私が言うことですから、以前の私に比べてという意味ですが。

あっちもこっちも気になって、何でも知っていたい、何でもできるようにしておかなければと、自分の能力をはるかに超えてしまうようなことを自分に課してきたように思います。

それはそれで自分を成長させる意味ではとても重要なことだったと思いますが、そんな時期を経て、少しずつではありますが、今までやってきたことを整理してというのでしょうか、よく言えば、基本に立ち返り、本質を見極める作業に取り掛かり始めたのかもしれません。

色々な意味で私にとってのこの5年間は、大きな意味を持つものとなりました。

過去のブログを読み返すと、まさに本質に迫らんと、もがき苦しんでいる私の姿が浮き彫りにされていますが、それとて私の枝葉の部分さえ分かってもらえない、世の中に対する不満をぶちまけていたにすぎなかったのかもしれません。

ですから、私が積み重ねてきたことで得られた枝葉の部分を知りたいと思う方は、初期のブログを読んでいただくことをお勧めします。

さて今日の主題ですが、私にとって『基本に立ち返る』と考える時の『基本』とは何かということです。

世の中のほぼすべての方が例外なく『基本が大事』『迷ったら基本に立ち返って』という表現を使います。

そんな方々にとって立ち返るべき『基本』とはなんなのでしょうか。
その問いに対して明確な答えを持っている方がどれくらいいるのでしょうか。

では私にとって拠り所としている『基本』とはなんなのか、歳を重ねるごとに、そんなことを考える時間が多くなってきました。

仕事や趣味、スポーツ動作など、その人その人にとって向き合っているものが違いますから、一人ひとり戻るべき基本も違うはずです。

私が向き合い続けているのは、『人間』そのものです。

それはたんに『体の動き』にとどまらず、動きの背景となっている『心』の部分にも踏み込まなければならなくなってきました。

そのスタートとなったのは紛れもなく『操体法』という、既に亡くなられた仙台の医師『橋本敬三』先生草案による健康法です。
操体法はいわゆる健康法の枠を大きく超え、人間が人間らしく生きていくための道標ともなっている壮大な思想とでも呼ぶべきものです。

若い頃操体法に出合った私は、むさぼるように関連図書を読み漁り、人生唯一の師となった『渡辺栄三』先生の指導を受け続けました。

健康法また施術の技術として操体法を学ぼうとする人にとっては、橋本先生の指導も渡辺先生の指導も、物足りないものだと感じる人が多かったのではないかと思います。

操体法を学ぶ者にとっては神様のような存在だった橋本先生に、一度はお会いしてみたいと考える方が殆んどだったと思います。

私もその一人でしたが、すでにご高齢だったこともあり、渡辺先生からは仙台に押しかけていくことは控えるように言われていました。

なので書籍の中での知識ですが、そうやって仙台を訪ねた方たちが、お弟子さんの施術を横目に火鉢の傍らに座る先生に対して、「この操法はどんな効果があるんですか」とか、「腰痛にはどんな操法が効果的なのです」かといった、まさに枝葉の先の質問を繰り返すと、『体が気持ちいいことをやっていればいいんだ、どいつもこいつも同じ質問ばかりしやがって』、と言わんばかりに声を荒げる場面が見られたそうです。

私ももしかしたら同じことを質問して怒られたかもしれません、学ぶ側にとって何より知りたいのはそこですから。

あれから30年以上経ちました、先生の『体が気持ちいいことをやっていればいいんだ』の意味を私なりに追い求めた長い年月でもありした。

その一つの答えとして今私の中にあるのが、『人間の体はね、たくさんの骨でできていて、それぞれの骨の関節している部分が6(8)方向に動くようにできていて、なかでも骨盤と背骨を中心とした6方向の動きが、それぞれに与えられている可動域の範囲で、自由に動けるようにできているんだよ』と、橋本先生に比べると長い文章の割には、なるほどそう言うことかとも思ってもらえない、まだまだ足元にも及ばないものですが、そのことがまさに私の基本、発想の拠り所なっていることは間違いありません。

会社員を辞め、故郷宇和島で『西本治療室』の看板を掲げてから、とにかく来てくれた患者さんの痛みを少しでも改善してあげたい、そのためにはどんな操法でどこを触ってと、まさに枝葉の施術に陥りかけていたこともありました。

それが何時の頃からか、言葉で言えば屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋(に必要な離解と圧着)という、6(8)つの方向性を持つ関節が連携連動できる状態さえ保っていれば、日常生活どころか、競技スポーツレベルの動きにも十分対応できるという確信を持つに至りました。

ここに『痛み』という感覚が介在することになるのですが、この感覚に関しては個人差が大きく、また心理的な要因もあり、私の中では6方向の連携連動の方が優先される判断基準となっています。

乱暴な言い方をすれば、「痛みがあろうがなかろうが、人間としての機能は十分果たせていますから問題ないでしょ」ということです。

これには異論が多いと思いますが、人間はじっとしていても何も始まりません、特別な状況の方を除けば、自分の足で行きたい所に行ってやりたいことが出来るように作られています。

私の施術の目標は、まずそのことが出来るようになってもらうことです。

私の仕事のもう一つの柱は、『競技スポーツ選手の動きづくり、人間が持って生まれた能力を効率的に発揮できるようになるための体の使い方を指導する』という分野です。

今日の記事を読んでいただければ、この二つが相反する仕事ではなく、まさに両輪であるというか、同じ目的であることが理解していただけると思います。

人間の体が動くという現象は、筋肉の収縮で骨を引っ張り合い、関節の角度を変えていくことです。
ですから『筋肉の仕事は骨を動かすこと』であり、大きさや強さを競うための道具ではありません。

5の仕事をしてもらうのに7も8も使う必要はないということです。

また、人間の背骨は左右という視点から見ると中心にありますが、体の前後という視点で見れば、中心ではなく最後方に位置しています。
人間の動作は背骨の動きでほとんど行われていることを考えれば、使われているところは背中側の筋肉ですから、鍛えなければならないのも当然、背中側の筋肉という流れに私の発想は進んできたわけです。

立ち返るべき基本はここにあるのです。

このことは施術において考え続けてきたことと全く同じで、施術とトレーニングの両方で私がお役に立てていることに、何ら違和感はないのです。

そして、その筋肉の収縮と骨・関節の連携連動を効率的に使って体を操るという意味でも、操体法の基本とトレーニング時の意識は全く同じだということです。

続いて体を移動させる行為、これは単に歩く走るということだけではなく、前後左右上下の360度すべての方向に対して、重心を移動させる手段として、『落下』『捻転』という動作を瞬間的に組み合わせて行うことこそ、最も人間の体にとって効率的であると考えるに至りました。

背骨と骨盤の構造を考えると、必要以上に捻じらないという考え方はあっても、現実として全く捻じらないということは不可能です。

こういう枝葉の問題に話が進めば進むほど「人間の体はね…」に立ち返る必要があるのです。

誰がどんな理論を展開しようと、私にはもう迷いがありません。
その方々が試行錯誤していく先には、きっとこの基本となる考えに行きつくであろうと思っているからです。

ですからすべての事象をこの基本に立ち返って眺めてみると、心穏やかに周りを見渡せることが出来るというわけです。

ただ私自身それを基本としているからこそ新しい何かを見るきっかけとなったり、気付けたりすることも多くなりました。

そこで得られたものは、枝葉のことが多いのかもしれませんが、現実求められていること、成長してもらうために必要なことは、その部分からしか始まりませんので、すべて私の言う基本から発展させたものであるという前提のもとに、指導を受けてくれる皆さんが花を咲かせ実を付けてもらえるように、細かい部分までしっかり伝えていきたいと思います。

こうした私の指導方針というか姿勢を信頼し、年齢性別、競技種目を問わず、遠くからでも指導を受けに来てくれる人が増えてきました。

そう言う人たちがこれまた異口同音に、『私の存在をライバルたちに知られたくない、この理論と実践を自分だけのものにしたい』と言われてしまうことに、仕事として行っている立場としては忸怩たる思いがありましたが、私が逆の立場でもきっとそう思うはずです。

もっと上手くなりたい、少しでも高いレベルに身を置きたい、そのために情報を収集し、私という人間を探し出してくれたのです。
そして実際に指導を受け、まさに「自分が探し求めていたものはこれだったんだ」と、目を輝かせてくれるのです。


そんな人たちに私が積み上げてきたノウハウを与えると、あっという間に動きが変わっていくのを目の当たりにし、私が誰かの役に立っていることを実感させてもらえるのです。

不特定多数の人間に対して、自分から求めていない人間に対して、私が作り上げてきたものを安売りする必要はありません。
自らの成長のために真剣に私と向き合ってくれる方々のために、しっかりと伝えていきます。

私にはゆるぎない『基本』があるのですから。

明けましておめでとうございます。箱根駅伝を見ながら走るという行為を考えました。

皆さん、新年あけましておめでとうございます。
今年最初の更新となります。
相変わらずのブログですが、今年もよろしくお願いします。

昨日は新年早々、直接指導をした選手や指導者の皆さんから連絡をいただき嬉しい限りです。

その中でも昨年後半に、頻回の肉離れのため、選手生命すら奪われかねないと、2週間チームを離れ、治療とトレーニングに来てくれた選手から、『帰国後は故障の不安もなく試合に出続け、所属するクラブとして初めてACLの出場権を得ました』という、個人としてクラブとしてこれ以上ない結果が出たという報告が届きました。

送り出したクラブの関係者も、『広島の西本ってだれ???』状態だったと思いますが、良い結果に結びついてくれて安心しました。

さて、例によって、今年も箱根駅伝往路をツイートしながら観戦しました。
ツイートの最後に書きましたが、物事の結果には必ず原因があるわけで、一生懸命頑張りましただけでは決して望む結果は得られないということが、毎年これほど如実に表れるスポーツも少ないと思います。

一言で言えば、まぐれはないということです。

だから選手たちは長い時間をかけ距離を走り、トラックでスピードを養い、上り下りに対応するため、そういう環境を求めて合宿も繰り返しているにもかかわらず、大学ごとに毎年これと言って大きな違いを見せてくれるチームはありません。
青山学院大学が連覇中とはいえ、私からみて特質すべき他大学との選手との違いはありません。
いわゆるマネージメント力の差、とでも言うべき要素が大きいように思います。

今日行ったツイートは、年末に行った『西本走り体験会』に参加してくれた皆さんに対しての意味合いが強いものとなりました。

ただ単に速く走るためにはとか、効率的な体の使い方はどうすればいいのかといった、花や実のなる結果だけが欲しいということではなく、なぜ私が既存の走り方に疑問を持ったのか、その何故どうしての部分からどういう思考過程で今に行きついたのか、そのことに真剣に向き合ってくれた皆さんに、そうやって試行錯誤してきた私には彼らの走り方がどう映るのか、また改善策をどう考えるのかなど、深い部分でツイートを見てほしいと思いました。

おそらく参加者以外の方々には、見た目の体の部分の動きを論じているに過ぎないと思われたでしょう。

選手たちが大学単位で、私の考え方の部分から真剣に向き合い、FBTや各種のドリルを真剣に継続したとしたら、1年後どんな変化があるか、もう説明する必要もないと思います。
私が直接その任に当たることはないと思いますが、低迷している大学の関係者の方々、一考の余地はあると思いますよ、などと起こりえない仮定の話でも、いつ本当にそんな状況が来ても、普通に対応できる準備は常にできていることが私の凄いところです、と自分で言ってしまいます(笑)

いわゆるスポーツトレーナいという括りで、多くの方が指導をしています。
それぞれが自己アピールのために○○トレーニングと銘打って、サッカーがうまくなるためには、足が速くなるためには等と、それを必要とする選手たちとの需給関係が成立し、さまざまな方法論が流布されています。

昨年60歳という区切りを迎え、これからの一年一年が私にとっては、これまで以上に貴重な時間となっていきます。
当然ですが、現状に満足することなく、未知の何かを追い続けて行きます。


そういう意味では、高所綱渡りの『三由野』さんとの出会いが、私の60年間では全く想像すらできない新たな感覚があることを示していただきました。

綱の上でバランスがとれている時、『足が地球の裏側に届いている、地球の自転の軸は真っ直ぐではないことが分かる』などという表現が、この先何年かかってもその足元にも届かない深遠な言葉でした。

この感覚を追い求めるだけでも、人生の後半戦に大きな宿題をいただけたようで、ワクワク感が半端ないです(笑)

枝葉の○○トレーニングの開発は、利害関係が一致している方々に任せて、私はできるだけシンプルに『人間の体はね・・・』の先を掘り進めていこうと思います。

さて、走り体験会、親子で参加してくださった中山さんの息子さんを除くと、11名となります。
既に、8名の方からの感想を紹介しましたが、今日は東京から参加の加賀さんから届いたものを紹介します。
感想の送付は決して義務とはしていませんが、参加者同士がどう感じたか、終了間際の感想を述べ合う短い時間の中では表現できなかったこと、時間が経って改めて思うことなど、一緒に学んだ皆さんと共有するためにも、こうして送っていただけることは有難いです。

引き算をすれば分かりますから言ってしまうと、感想が届かない2人に対しては、私に対してではなく、他の参加者の皆さんに失礼なのではと思ってしまいます。
早々にこういうことは書きたくなかったのですが、言っておかないと腹に収められないタイプなのですみません。

東京から参加の『加賀雅士』さん36歳です。

西本先生、智志さん、奥様、そして参加者の皆様、1日ありがとうございました。

参加動機を送付していませんでしたので、そちらから書かせて頂きます。
昨年末も参加させて頂き、単純に走ることが今までで一番楽しかった事、自分が教えている選手にしっかりと正しいものを伝えたく、西本さんという【本物】に触れなければと思ったのが、参加動機でした。

午前中の講義が追加された事は、西本塾に参加していない僕にとっては願ってもないチャンスでした。
「なぜこういう身体の使い方なのか」から始まる講義は、まさに僕がお聞きしたかったところで、骨盤の構造やチーターのお話を聞けば聞くほど、この使い方になるのかと、スーッと自分の中に入っていきました。
廊下や、午後の外での実技では、肘の引き上げや腕の落としに関してのご指摘を頂きまして、今後の自主トレーニングに生かしていきたいと思います。

そんな中、同じ参加者の大石さんの走りを見たときには、あまりのスムースさ・軽さにとても驚きました。
西本先生がおっしゃっている、『走ることよりFBTとドリルが大切』という事を、大石さんに走りで見せつけられ(もちろん、何故その使い方なのかという背景理解が大切だという事は)、運がいいというか、一期一会の素晴らしさも感じてしまいました。

もちろん、今回もすごく楽しく走ることが出来ました。
それだけでは無く、智志さんを中心としたサッカー班の皆様と、議論をしたりアドバイスを頂くことが出来、あっという間の実技の時間でした。

サッカー班で、相手の大転子の下に自分の大転子をぶつけるプレーや落下・捻転でのターンについて議論していく中で、ボール際で目的「マイボールにする」為にどのようにプレーするかが一番大切で、一生懸命ボールに向かって走ることではなく、マイボールにする為の技術をしっかり持たなければならないと再確認しました。

2年連続で参加させて頂き、西本理論がどう出来上がったのか(もちろん僕が触れているものはごく一部だと思います)や正しい使い方に触れることが出来ました。
しかし、僕が一番考えさせられたのは、「対象(西本理論では人間)を正しく理解し、正しい目的を持ってそれを使う」ことが一番大切だという事です。

先生はご自分の事を創造主(神)だとおっしゃいました。
僕はそれを聞いたときにまったく違和感がありませんでした。
なぜなら人間の構造を正しく理解し、サッカーだけでなくすべてのスポーツ、いや、人間の行動に対しての解決方法(治療)を持っているという点では、まさに神なのではないかと思うからです。
創造主の意図を汲んでいるという点では「預言者」でもあります。

そのような先生とお会いできたこと、そこに集まった参加者の皆様とお会いでき本当に有意義な時間を過ごすことが出来ました。
懇親会では、智志さんにいろいろな事をお伺いでき、帰り際にも西本先生からも「子供たちを宜しく」という言葉を頂きました。
今年も先生にツイッター・ブログを通し、本質からずれないよう注意しながら自分でのトレーニング・研究を続けていきたいと思います。
遅くなってしまいましたが、感想としてお読み頂けたら幸いです。
ありがとうございました。

いかがでしょうか、大げさな表現を使わせてもらった部分もありましたが、人間は創造主(それしか思い浮かばないので、神という言葉を使いました)から与えられた肉体を、その意図したとおりに効率的に使えているのだろうか、人間だけは特別な存在であると勝手に思い込んで、その意図に反する使い方をしているのではないのか、それが私の発想の根本にあるのです。

もしそういう存在が本当に居たとしたら、『だから違うんだよ、誰がそんな使い方をしろって言ったんだよ』と、おしかりを受けることを当たり前のように行っているから、ケガをし故障をするのではないかと考えるのです。

私はそういう存在に成り代わって、『だからこうなったんでしょ、じゃあこうしてみませんかと、創造主が言ってますよ、私が言ってるんじゃないですからね』と、本当は私自身が言いたいことを、面白おかしく神に語ってもらっています(笑)

私が神の代弁者ではなく、私の思いを神の言っていることのせいにしているのです、どっちにしても似たようなものですが(笑)

こういう感覚になるためには長い年月がかかっていますが、だからこそ時には厳しい言葉で言わなければならない時もあるし、笑いを交えた方が伝わりやすいと思う時もあるのです。

過去の私は笑よりも、正しいものは正しいと厳とした態度で臨むことの方が多かったです。
それが怖いというイメージを作ってしまったのかもしれません。

まだまだ私自身学び続けなければならないことがたくさんあります。
こうでなければならないと上から目線で指導するより、『今はこう思っているよ』と、現在進行形で話す方が正しいように思います。

70歳までの10年間で、どこまで成長できるか、私自身の変化に期待してこの一年をスタートしたいと思います。

今年もよろしくお願いします。


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
日々の気づきやブログの更新情報はツイッターに書いていますので、チェックしてみてください。
2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
「西本塾」と「深める会」を開催しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください.
「1回5分体が喜ぶ健康術」はアマゾンで在庫切れのことが多く、購入希望の方にはご迷惑をおかけしています。
出版元からの購入は可能ですので、ガリバープロダクツ(代)082-240-0768までお問い合わせください。

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