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自分の体を知るために、私が本当に伝えたいこと。

明日から4月、広島の桜もやっと花を開いてきました。

『1回5分体が喜ぶ健康術』を発刊させていただいて、ちょうど3年が経ちました。
残念ながら重版出来とはなっていませんが、今でも少しずつ購入していただいている方が増えているようです。

もう一冊、15年ほど前に初めて書かせていただいた『朝3分の寝たまま操体法』というタイトルの本は、出版していただいた講談社の編集担当の方と、何度も何度もやり取りがあって、私の思った通りの内容とはなりませんでした。
それでも15年という長い年月を経てなお廃版になることなく売れ続けているという事実は、担当さんの力によるものだと改めて思います。

『1回5分体が喜ぶ健康術』の方は、出版していただいた地元広島の出版社『ガリバープロダクツ』さんのお蔭で、私が書きたいことを最優先に編集作業を行っていただきました。

その本の売れ行きが芳しくないことは私の力不足で、ガリバープロダクツの皆さんと、漫画の部分を担当してくれた、漫画家の『えだお』さんには本当に申し訳なく思っています。

私がなぜ2冊目の本を著したかったのか、それは私の試行錯誤と経験の中で、人間として与えられた生命を全うするために、これだけは知っていて欲しい、いや知っておくべきだという結論めいたものを、何とかして多くの方に役立てていただくために、少しでも分かりやすい形で残しておきたい、それだけででした。

しかし、こういう本のタイトルですから、書店に並んだ背表紙を見た人は、間違いなくいわゆる健康指南書の一つだとしか思っていただけないでしょう。
「そうじゃないのか」と言われれば、違うとは言えない部分もあるのですが、私が伝えたかったことは、「こうすればこうなるよ」というノウハウではないのです。

いわゆる健康指南書のコーナーに並ぶ本は、おそらくすべてがそういう内容だと思います。
実際に読んでいただいた方も、「え、そういう内容じゃなかったの」と思うかもしれません。
しかし、私の思いは全く別のところにあるのです。

お手元にある方は、もう一度手にとって読んでみてください。
この本の内容は三部構成となっています。
まずは漫画という分かりやすい形で、実際に私の施術を受けることになった主人公ヒロシさんと私のやり取りが描かれています。

その後に、ヒロシさんが、私とのやり取りの中で何を感じて行ったかという患者さん目線の心模様を描いています。

そして最後に、そのやり取りを踏まえて、私が一番伝えたかった体の仕組みや体との向き合い方といった部分を、『解説』という形で書き加えています。

極論ですが、私が書きたいこと伝えたいことは、この解説部分なのです。

それではあまりにも抽象的すぎて、伝わるものも伝わらないということになってしまうことは目に見えていますので、少しでも分かりやすくするために、実際の施術のやり取りから見て頂くことにしたのです。

ですからこの本の内容には、私の思いは十分に詰まっていますし、何の後悔もないものとなりました。

それでも健康指南書として読んでくださった方が殆んどで、これだけ懇切丁寧に書いたつもりでも、「やり方が分からない、こういう症状の時はどれをやったら治るの」という、感想を多く聞くことになってしまうのです。

その後には、月刊誌の健康本や、有名なモデルさんに実際に行っていただきながら撮影した、オール写真のムック本も出版されましたが、それでもやり方がよく分からないという感想は続いています。
写真どころかDVDで動画としてお見せしたとしても、その感想は変わらないと思います。

現実として、自分で行うやり方を、私が直接指導した方であっても、手の位置が足の角度が分からないと、形のことばかりを聞かれ続けてしまいます。
「形ではありません」と、何故この動きを行うのかという本質の部分をいくら説明しても、頭に残っているのはやっぱりやり方であり形のことなのです。

超高齢化社会を迎え、自分のことは自分で始末できなければ、若い人たちのお荷物になっていくことは明らかです、かくいう私ももうすぐそういう立場になっていきます。
生きている限りは自分の足で自分の行きたいところへ行きたい、食べたいものを自分で食べたい、そう願わない人はいないでしょう。

我々一般人は勿論ですが、健康体の代表のように思われているスポーツ選手の体であっても同じことです。
同じというより、体を酷使し、それと引き換えに収入を得ているような彼らですが、自分の体のことを本当に理解し、どんなトレーニングが必要なのか、どんなケアが必要なのか、きちんと理解している選手はほとんどいないと思います。

そのためにコーチやトレーナーがいるのではないか、と言われればそうなのですが、選手一人に専属のコーチやトレーナーがついているわけではありません。
もしそうであったとしても、すべてを任せきりというのではあまりにも無責任です、本当の意味で自分の体をコントロールできるのは本人だけですから。

普段から自分の体の状態を把握していなければ、何がどう悪くなったのか、どこまで回復したのかが分かるはずはありません。

このことはスポーツ選手も我々一般人も全く同じなのです。

そのことをまずは理解していただき、ではどうすれば自分の体の状態を知ることが出来るのか、これこそが『体と対話する』ということで、その方法として私が提唱することを行って欲しいというのが、一番伝えたいことなのです。

それでもなかなか思いは伝わっていきません、本が売れるとか売れないとかいう以前の問題として、このことが一人でも多くの方に伝わったという手ごたえを感じることが出来なければ、結局は私の書いた本も健康指南書の一つとして消えていく運命だと思います。

それはそれで仕方がないことかもしれません、それでもどうやったら思いが伝わって、一人でも多くの方のお役に立てるのか、どうしてもそれを考えてしまいます。

どれだけ時間がかかるか分かりませんが、『1回5分体が喜ぶ健康術』を、私自身が改めて読み返しながら、もうこれ以上の説明はできないと思えるくらいの解説を加える文章を書いてみようと思います。

これこそが、この仕事を志してからの、私の究極の目的なのだと思います。

日々色々なことがありますが、一人でも多くの方から、「あなたの言いたかったことはこういうことだったのね、お蔭で自分の体と真剣に向き合うことが出来るようになりました。」という感想を聞かせていただけるように、試行錯誤を続けながら言葉を綴っていきたいと思います。

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私が提唱する走り方を身に付けるために必要なドリルの意味とは。

施術分野の記事を増やしていきたいと思いながら、今日も私が提唱する『走るという行為』を身に付けるために必要なドリルの意味について書いておきます。

まず走るという行為に対して、私の指導を受けた方は例外なく、「何故こんなに楽に走れるのだろう」ということを感じるはずです。
ほとんどの方は、走ることイコール、つらいキツイしんどい、だから嫌い、ということを言われます。

これは競技として長距離走に取り組んでいる選手たちでも同じだと思います。
レベルが上がればそれだけ大きな負荷を覚悟してトレーニングしなければなりませんから、ニコニコ笑いながら走れるわけがありません。

しかし私の指導を受けた方々は、走ることは勿論、運動が苦手だったという人ほど、本当に笑顔で楽しそうに走ってくれます。
「先生これは新しいスポーツですか」とまで言い出す人もいました。
それほどこれまで抱いてきた固定概念とは違う感覚なのだと思います。

私がなぜこの体の使い方に行きついたかについては、過去記事を探していただければ何度かそのことについて書いている文章があります。

今日はそうやって行き着いた走り方が、自然にできるようになるために思い付いた、『何種類かのドリル』について、何故それが必要なのか、何故それが大事だと口を酸っぱくして何度も繰り返しているのかを書いていきます。

私から直接学んだ人たちでさえ、このドリルを疎かにし、単純にこういう体の使い方で走れば、楽に走ることが出来ますよ、という指導をしている人もいるようです。

たしかにそれでも今までの走り方に比べれば違いは明らかで、指導を受けた人も何故こんなに楽なんだろうと驚くことになるとは思います。

しかし、それだけではまさに枝葉のことを教えているだけで、ツイッターにも書きましたが、ゆっくりのジョギングではその動きができても、スピードを上げると従前の体の使い方に戻ってしまうとか、サッカー選手であれば、プレッシャーのあるなし、また疲れてくるとそれができなくなるなどという感想を聞くことになってしまいます。

それは何故か、私が提唱している走るという行為の本質的な部分が分かっていないからです。

私が本質と言っている部分は、あくまでも私の頭の中で練り上げてきたことですから、それを納得できないのであれば仕方がないことですが。

『ドリル7割走り3割』、これも私の口癖ですが、本気でそれを実行してくれたのは、西本塾生、静岡の『大石浩之』さんではないかと思います。
昨年末に行った走り体験会(錬成会)で見せてくれた走りは、私の方が嬉しくなるほどの完成度でした。

本人から、「ひたすらドリルを継続してきた」と言ってくれたことは、指導した側にとってこれ以上の言葉はありません。

何種類かのドリルを考案しましたが、何と言ってもすべての基本となるのは『FBT』です、これなくして私の指導はありません。

FBTによって広背筋が眼を覚まし、本来の機能を発揮する準備ができてこそ、その後のドリルやトレーニングに繋がっていきます。

FBTを4種類行った後、引き続いて行うのが、『アイドリング動作』です。

両手の平で左右の大転子部分を抑えた状態で行うことで、まずは股関節が前後には動いていないことを確認します。
次に同じ動きから手の平を大転子の上下に大きく動かすと、ここではじめて骨盤が上下に動いていることが実感できます。

しかし、あえて縦の動きをだけを強制しているため、体全体の連動は自然にはおこりません。
その後に、前腕部分、特に手の平を内旋をさせる動きを加えると、ここでやっと本来のアイドリング動作となっていきます。

何故こんなにまどろっこしい手順を踏むのか、それは一つひとつの動作で、動くところ動かない所を確認するためです。
それらがすべて納得できて初めて、アイドリングという概念が理解できるのです。


その手順というか、意味を正確に理解していなければ、もちろん第3者に指導することなどできるはずはないのです。
それが説明されていないとしたら、本当の意味で私の指導を理解してくれたとは言えません。

このアイドリング動作で、『骨盤は縦に使うものだ』、ということが納得できれば、そのままの動きから、地面に付いたままだったつま先をほんの少しだけ浮かせる意識を持つと、不思議なことにというよりも、人間の体の構造がそうなっているのですが、体全体が自然に前進していくのです。

地面を蹴ることで得られる反力を使うこともなく、いつ着地をしたのかという感覚すらないのに、体は進んでいく、このこれまで体験したことがない、人間が移動するための効率的な体の使い方を知ることになるのです。

さて、ここまでは誰でもすぐに感覚できるはずですが、問題はこの後に続くドリルです。
とくに次に行う、『引っ張り出しのドリル』と呼んでいるドリルは、西本塾の二日間でもなかなか出来るようにはなりません。

二日間どころか、何回指導を受けても合格点を与えられない人の方が多いくらいです。
それは何度も言いますが、大石さんのように真剣に継続してくれていなかっただけのことなのですが。

このドリルは、私の発想の元となった四足動物の走りからヒントを得ています。
チータの疾走動画を指導の際見てもらいますが、それぞれの足が地面を捉えた瞬間には、既に付け根の関節部分は着地位置より前であるという事実です。

一般の方が持っているイメージで言うところの体幹の安定ではなく、背骨と四肢の付け根の関節部分を柔らかくうねらせるように使うことで体を前に運ぶ、まさに前述した地面を蹴っていないのに進んでいくという感覚が見て取れるのです。

関節部分の前側に着地するということは、体にブレーキをかけていることに他ならないからです。

この股関節が先行し、その後に足先裏が地面に着地していく感覚、もっと言えば着地は足裏ではなく、股関節そのものに乗り込んでいくという感覚が、私の考えた走り方の真骨頂かもしれません。

この股関節に乗り込むという感覚の準備として行っているのが、実はFBTの3と4の動作なのです、我ながらよく考えたものだと思います。

ですから私の提唱している走るという行為の意味を正しく理解したうえで、FBTからアイドリング、そして各種のドリルと進んでいけば、絶対に私と同じ感覚に到達出来るはずです。

それを、ただこうやって走れば楽ですよと、指導する側もされる側も、そこで満足している限りは、私の提唱する体の使い方には絶対に近づいて来ません。

いやそこまで求めているわけではない、今よりも少しでも楽に走れるような体の使い方を教えたい、教えて欲しいというのであれば、それでもいいと思います。

ただ私自身が長い年月をかけて試行錯誤の中で辿り着いた、人間の体をどうやったら効率的に使って走ることが出来るのか、そこから導き出されてきたものを大切にしたいだけです。

FBT、アイドリング、引っ張り出しのドリル、すべてが繋がっていて、何を疎かにしても私の見ている世界には近づくことはできません。

皆さんそれぞれ目的が違うでしょう、しかし、その大元を考え発信を続けている私は、こんな気持ちで指導をしているということを知って欲しいと思います。

人間の体を、いかに効率よく使えるようになるか、そのためにはどんな意識でどんな動きを行わなければならないのか、日々考え続けてきたことを、できれば正しく理解し実践していただければありがたいです。

『効率的な走り方を身に付けるために』と題して昨年作成したDVDを購入していただいたみなさん、今日書いたことをよく読み返していただいて、枝葉の形だけを追うのではなく、何故このドリルを行うのか、それぞれのドリルがどう繋がっているのか、もう一度その意味を読み取ってください。

何度も何度も見直してください、そして『ドリル7割走り3割』の言葉を思い出してください、本当に身に付けたいと思ってくれているのなら、継続あるのみです!

指導する側受ける側、広がりとともに問題点が・・・。

昨日に続いての更新となります。
先週の金曜日に神奈川県から個人指導を受けに来ていただいた方から、感想が届きましたので、紹介させていただきます。

この方を受け入れるにあたっては伏線がありました。
と言うのは、実はこの方からは以前に『遠隔サポート』の申し込みがあったのです。
そこに書かれてた受講動機に、私の中で大きく引っかかることが書かれていました。

それは既に、西本塾で学んだことのある方のところへ指導を受けに行ったことがあるというのです、行ったことがあるどころか何度も足を運んでいるということでした。
遠隔サポートで私に求められたことは、西本理論の本質的なところを教えて欲しいと言われるのです。
流石に遠隔サポートで、この要求には応えられないと、遠隔サポートはお断りしました。
何度も指導を受けた内容に不満というか、納得されていないのではと思い、そのこともお聞きしてみましたが、そんなことはないというお答えでした。

では何故という思いと、遠隔サポートと言いう形で、西本理論の本質を教えて欲しいという言葉に、このまま遠隔サポートというシステムを続けて良いのだろうか、安易に深い部分を学べると思う人が他にも出てきたら、私の思いは正しく伝わって行かないという気持ちになり、遠隔サポート自体を終了することを決断しました。

そんなことがあった後に、個人指導の申し込みがあったことで、これまで受けた指導に満足していないことは明らかで、私の考え方や実際の体の使い方を真剣に学びたいという気持ちがひしひしと伝わってきました。

その思いに何とか応えなければならない、短い時間の中でどうやって伝えるか、大きな責任を感じながらその日を待ちました。
3時間の指導を終えた後、お願いしたのは、誰に遠慮することなく本音で感想を書いて欲しいということでした。
それに応えて送られてきた感想です。

先日は、暖かく迎えていただいて、本当にありがとうございました。
あっと言う間の時間でしたが、貴重な時間でした。
時間も許すかぎり使っていただいて、感謝しております。
遅くなりましたが、先日の感想を送ります。

私が、今回西本さんの個人指導を受けたかった理由は、本当の西本理論と、身体の使い方をご本人から直接聞きたかったからです。
なぜなら、私は西本さんに直接指導を受けた方々から、西本理論や走り方を学んだ事があります。
しかし、ん?待てよ、西本さんのブログに書いてある事と違うな、、、と度々思うことがありました。
何か省いているのでは?と。


確かに、西本理論を教えます、とか、西本さんが提唱する身体の使い方を教えます、とは書いてありません。
私が、勝手に期待しただけかもしれません。
でも、西本さんのブログを読んでこちらに来ました、と伝えてあります。
西本さんのブログを読んでいなかったら、その方達を知る事はありませんでした。

私は、その方達を嫌いとか、非難してしているわけではありません。
その方達に教えていただいた事で、今も有難いと思っている事も沢山あります。

ただ、西本理論や、身体の使い方は正確に伝えて欲しかったです!
伝言ゲームみたいに、最後にはとんでもない答えになったらどうするんですか?
子供達や、現役の選手に、本当の意味で役に立ちませんよと伝えたいのです。

西本さんが伝えている事は、人間が本来持っているからだの動かし方は、こうじゃないですか?と、気付かせてもらっている事だと、私は思います。
本人が言われているように、魔法や、特別な事は何もないと思います。
私は西本さんに教えていただいた事を、私の子供が通っている陸上クラブへ、少しずつ、伝えていきたいと思います。
まずは、自分の身体へ染み込ませようと思います。

西本さんに、直接お会い出来て本当に良かったです。
numberの記事で西本さんを知り、ブログを読んで、いつかお会いして直接話しを伺いたい思っていました。

今回は自分の中でも、中々の無理な予定を組んだと思いますが、3月15日と言う日を神様が選んでくれた、と思います。
大げさではなくそう思っています。

帰りのバスは、本当に大変でした。
高速道での事故で、通行止めになってしまい、迂回をして関東に入るのに14時間くらいかかりました。
良い思い出ですが・・・。

指導していただいたドリル、続けて頑張ります。
10㎞ロードレースも、無事走り終えました。

お元気で。

以前から同じようなことが何度かありました。
つい先日の西本塾に参加してくれた女性も同じ思いを持って参加してくれました。

西本塾は、私の考えを知りたい実際の体の使い方を体験してみたいということを目的に、様々なジャンルの方が参加してくれています。
ですから弟子を養成するとか、そういう意味で行っているわけではありません。
学んだことをそのまま一言一句変えずに正確に伝えて欲しいとも思っていません、それぞれに考えもあるでしょうし、私が伝えたことをすべて正しいと思ってくれてはいないかもしれませんから。

しかし、私がこのブログで紹介したり、それぞれが自分の言葉で発信しているものの中に、西本塾で学んだとか、私の名前こそ出してはいないものの、よく読めばこれは私から学んだ内容だなと分かる記述があれば、広島は遠くて行くことは難しいが、この人のところなら何とか行けるかもという理由で、私から学んだ人たちの指導を受けに行っている人がいることは間違いないことだと思います。

私に言えることは、私の考え方に興味を持ち指導を受けたいと思ってくれた皆さんが、できるだけ身近で私に近い指導を受けたいと思っていただくことは本当に嬉しいことなのですが、当然それぞれの人間には違う考え方がありますし、当初は学んだことに近い内容だったかもしれませんが、それぞれの考えで変えて行ってしまうことは当然あると思います。
そのことを理解したうえで、指導を受けて欲しいと思います。


私は彼らに対して、「それは違う」と言える立場にはありません。
ただ、期待を裏切らないだけのきちんとした指導はして欲しいと思います。

私の指導の原点は、みんながそう言っている、世の中の人はほとんどがそれを正しいと思い何の疑問も持っていないことにさえ、本当にそうなのだろうかと、何故どうしてを繰り返してきたことです。

けっして今日今現在指導している方法論に固執していくつもりはありません。
その過程は私という人間の個人の生き方の問題で、それをいくら真剣に語りかけても、結局はその結果辿り着いた方法論を学びたい、身に付けたいと思われることは仕方がないことだと思います。

それでも今回個人指導を受講してくれた方のように、私がそこに至った経緯というか、まさに本質的な部分を知りたいという方も多いのです。
後で後悔しないように、指導する側受ける側、双方が納得できるように、自分は何を学びたいのか、自分は何を指導できるのか、事前にきちんと伝え合って納得し合って指導をスタートさせて欲しいと思います。

誰が正しい誰が悪いという話ではありません、私という人間の発信から始まったことです、このまま私には関係ありませんと静観を決め込む訳にはいかなくなりました。

一人でも多くの人に、人間の体の仕組みに沿った、効率的な体の使い方という概念が広がっていくことを願うばかりです。

そんな気持ちになったところで、4月13・14の両日、『西本塾を深める会』を行います。
これは西本塾の二日間を学んだ方に、さらに深く学び続けて欲しいと行っているものですが、流石に初めての方には難しいですが、西本塾生以外でも、個人指導で私の指導を直接受けたことがあるという方たちにまで、範囲を広げようと思います。
さらに深く学びたい、自分の考えを整理したい、そんな思いを持って参加してくれると有難いです。

私の原点である施術者としての信念。

今日は日曜日、もちろん定休日のはずでしたが、以前から指導している岡山県の高校生サッカー選手が、腰痛のためどうしても体を診てほしいということで、午前中は仕事となりました。
初期の『腰椎分離症』と診断され、コルセットを付けられ、痛みが治まるまで様子を見てくれ、と言う一般的な医師の指示に、このままではサッカーが続けられなくなるのではという不安を抱えての来所でした。

以前にも今治の小学生が、まさに同じ状況を訴えて、コーチに連れられてやってきたことがありました。

私には、施術者として痛みや体の不調を改善するという大きな役割があります。
先日ご紹介した西本塾の、初日の理論編を受講してくださった方からは、以前からこのブログの内容がスポーツ選手や指導者向けの内容が多いことに対して、お叱りとまではいきませんが、施術者としての考え方なり、現在行っていることについて、もっと書いて欲しいと言われていました。

それは私のスポーツトレーナーとしての知識や経験がクローズアップされて、その分野では知られた存在になっていることは知っているが、施術者としての私をもっと多くの方に知ってもらうことで、自分と同じようにあきらめかけていた体の状態が改善される可能性を感じて欲しい、『西本直』という人間の存在をもっと多くの人に知ってもらいたい、と言ってくださるのでした。

スポーツ選手を対象にして行ってきたことで、大きな変化や成果が表れたことを記事に書いても、自慢話と受け取られてしまえばそれまでですが、本当にあきらめかけていた体の問題が大きく改善されているということをここで書けば、まさに自慢話としてしか受け止めてもらえないかもしれないし、何より同じように悩み苦しんでいる人を、私の施設に誘引するための宣伝媒体となってしまうかもしれないことを、私が良しとしてこなかったからです。

それでも前回の記事でも少し触れましたが、大腿骨頭の壊死による股関節痛で、通常の歩行がままならず、もちろん強い痛みもあったその方が、関節の可動域が広がり、歩行姿勢も改善され、日常生活の質、いわゆるQOLが大きく改善したことは紛れもない事実です。

どんなにそのことを有難いと思い、私のお蔭だと思っていただいたとしても、同じ人間は二人といないし、まったく同じ病態の体もないわけで、つけられた病名が同じであったとしても、同じように私が改善させられる、お役に立てるという保証は全くないのですから。

しかし、その方は続けてこう言われました、「それは痛みを抱えて藁をもすがる思いで、どこかに自分の体を少しでも改善してくれる人はいないものかと、情報を探し求めている側が決めることで、少なくとも広島に西本先生がいることを、一人でも多くの人に知って欲しい」、と言ってくださるのです。

自分は同じ広島に住み、私の存在に出会えたことを本当に有難いと思っているのだからと。

自慢話と受け取られることを覚悟で、これからは施術者としての私の経験や考え方も書いておこうと思います。

ということで、まずは、自慢話に入る前に、私が万能ではないことを最初にはっきりと書いておかなければなりません。

それこそいろいろな体に対する悩みや痛みを抱えて私の元を訪れる方がたくさんあります。
勿論そのすべてに応えられてきたわけではありません。
言い訳になりますが、まずは期待に応えられなかった方を例にとり、人間の体の仕組みの奥深さを語っていきます。

何度も繰り返し書いてきましたが、私は人間の体は骨盤と背骨を中心として、それぞれの関節が6方向に連動する、連動させられる仕組み備えた動物だと思っています。
ですから、その6方向の動き自体に問題が出た時には、それを改善しておくべきだと考えます。
それがうまくいかなくなったことが、一般的に『体の歪み』という表現される状態になった時だと思います。

その結果として連動が損なわれた部分が痛みという信号を発しているのだと思います。
ですから、私の行う施術行為の目的は、骨盤と背骨を中心とした関節の連動6方向すべてにわたって、相対する方向の可動域を含め、できるだけ均等に動けるように改善していこうとするものです。

逆に言えば、6方向の連動がすべてうまく行われていれば、人間として生活していくうえで何も問題はないはずだと考えるわけです。

しかし、現実として人間には『痛み』という厄介な感覚が存在します、また不安や怖れといった感情もあります。
ちゃんと動けているのに、何を聞いても痛いか痛くないかの二者択一で、痛みがゼロにならない限り、自分の体は治っていないと言い張る人のなんと多いことか。

この『痛みとは何か』という永遠に答えのない、というか個人個人でこれだけ違うのかという感じ方の差があるのです。
こればかりは私の経験や技術の及ばないところで、本人がその痛みという感覚とどう折り合いをつけられるかという問題になります。

あなたの仕事は痛みを取り去ることでしょう、と言われるかもしれませんが、前述したとおり、私は私の施術の目標をそこには置いていないのです。

ほんの1時間前まで強く感じていた痛みが、ゼロになったと言われることの方が私には信じられません。
一回で治ったなどと言われることも同じです、痛みがなくなることと体が器質的に修復されて元の状態に戻ったこととはまったく意味が違うのです。
また長期にわたって痛みを我慢していた人は、既に筋肉が神経を圧迫し続けていて、神経が痛みとして脳に伝える状況を超え、圧迫され続けた神経自体が器質的にダメージを受け、器質的にも痛みという感覚的にも、そう簡単には改善しない状態になっているという人も少なくありません。

私のところに行けば一回で大きく改善してくれると言われてきたけれど、まったく痛みは軽減しないと言われることがありますが、ある意味それは当然のことだと思います。
どうしてこんなになるまで放置していたのか、その方というより、その方の体がかわいそうだと思うこともよくあります。

色々書いてきましたが、私は本来の体の仕組みに沿って、どうすればその方の体が本来あるべき状態に戻れるのかということを目的に、出来る限りのお手伝いをしているだけで、けっして私が凄い能力を発揮して魔法のように体を治しているわけではありません。

それでも、この私の考え方に沿って、本人が何とかして欲しいという人任せの姿勢ではなく、『こうなりたい』と強く願う体に戻っていくお手伝いをさせてもらうと、私の想像をはるかに超え、本人も驚くような変化を見せてくれる例が本当にたくさんあるのです。

そんな話もこれから紹介していきたいと思います。
それを読んでくださった方に、だから私のところへ来れば良くなりますではなく、体に対する向き合い方を考え直すきっかけとしていただいたり、自分ももっと良くなれるかもしれないという希望を持って欲しいと思います。

私の原点は施術者として、一人でも多くの方のお役にたてる技術を身に付け、信頼される人間になることでした。

これからも発信を続けていきます。

私がやりたいこと、私にできることは、『西本理論』などという大業なものを後世に残すことではなく、日々接する人間お一人おひとりに寄り添える人間であり続けることなのだと、改めて思いました。

西本塾を終えて、伝えることの楽しさと、指導する側の責任の重さを感じました。

昨日一昨日の二日間『西本塾』を行いました。
回を重ね、何と28期の塾生となるお二人の受講生を迎えました。

初期の頃に比べると、受講者の数は減りましたが、逆に受講の目的が明確で、何としても私から学びたいという、真剣さが伝わってくる人を相手に開催できるので、モチベーションは下がるどころか、毎回私の方が楽しみであり、受講者の皆さんから多くのことを学んでいます。

今回は当初お二人の参加の予定でしたが、一日目の座学に、現在私の施設に施術目的で通っていただいている女性の方が、是非参加したいと言ってくださったので、喜んで参加していただきました。
この方は現在64歳、20代の頃に自己免疫疾患の難病を患われ、その後も腎臓疾患から人工透析の期間があって、これはお母さんから腎臓移植を受け、透析は受けなくてもよくなりましたが、その後もアキレス腱断裂も経験し、現在は大腿骨頭壊死による股関節痛で、歩行が難しいという状況の中、手術ではなく保存療法で何とかならないかと色々探していく中で私の存在を知り、施術に通っていただいている方です。
ここまで伺うと、どんなにお辛い人生だろうと思ってしまうのですが、すべてに対して前向きで恨み言ひとつ言うこともなく本当に明るい方なのです。
その方なりにいろいろな知識を持たれていますが、私の元を訪れて頂くたびに、その方が知り得た知識や、世間の常識、一般に言われている既成概念を、私が根底から打ちのめすという会話が続き、ならば私が考えている人間の体の仕組みとはいったいどういうものなのかをじっくり学びたいという気持ちに応えるための絶好の機会だと思い、受講をお勧めしたというわけです。

勿論実技的な部分には参加して頂くことはできませんが、他の二人が目の前で行う動きや表情、言葉から、ご自分で体験したかのような感覚にもなっていただけるのではないかと考えました。
目論見通りというか、その方に対しては勿論のこと、他の二人にも大きな影響を与えていただける結果となり、本当に感謝しています。

さて、早速というか、2人とも帰りの新幹線の車中から感想を送ってくれましたのでご紹介します。

こんばんは、西本塾28期に参加した太田潤です。
まず、西本先生、西本塾を開催していただき本当にありがとうございます、奥様、ビデオ撮影等ありがとうございました。
撮ってもらったビデオを見ることで変化を確認することができ、より充実した2日目になったと思います。
また共に28期生として学んだ角さん、同じ競技者として種目は違いますが「自分の体を自分の思ったように効率よく動かしたい」という同じ目的を持っていたからこそ、同じ目線でお互い確認し合い、自分に投影してイメージすることができたと思います、ありがとうございます。

そして、なにより一日目の座学だけですが、一緒に学んだ橋本さんには人として大事なところを見せていただき、自分もこのような人間にならないといけないなと思わされました、ありがとうございます。

西本塾の内容としては、自分の背中にはこんなに大きくて強力でしなやかなエンジンが眠っていたのかと驚きました。
初日にベットの上で行った動きで、いつも蹴り慣れているはずの右足があんな楽にあんな強い力を伝えられることを体験しそう思いました、はやくシュートを打ちたくてたまりません(笑)
身をもって体験したからこそ座学でのことが「あぁーこーゆーことか」とスッと体に入ってきました。

また2日目の実技に関しても『伸kingトレーニング』が走るという行為にすべて繋がっており、無駄なものが一切なく「この種目は必要か?」という疑問はまったく浮かびませんでした。

それは座学でしっかり西本理論を叩き込まれたからであって、やはり短時間の個別トレーニングでは得られないものだと思い、西本塾に参加して良かったと思いました。

走りの動きに関して少しですが褒めていただくことができました。
しかし、それは2日間を通して学んだこと、練習したことが結果としてああなっただけで、ドリルの部分やFBT、アイドリングを疎かにしては駄目ということを忘れずに地道な努力を続けていきたいです。
走ることやターン、アイドリングステイなどまだまだ突き詰めることは多く、西本理論と自分を信じて頑張ります!

最後に西本先生、こんな自分に参加を許可してくださりありがとうございました。
また本当に親のように叱られて、こんなに甘い自分がいたことに気付くことができました。
先生が最後に仰っていた「人間として応援される人になれ」という言葉がすべてだと思います。

長い文章になってしまいましたが、これからも人として競技者として成長し、応援してもらえる人間になれるよう頑張ります!
今回はほんとうにありがとうございました!
西本塾28期太田潤

太田君は西宮市から参加してくれました。
最初に太田君からコンタクトがあった時、てっきり個人指導を希望しているのだとばかり思ってしまいました。
現在大学2年生で、もちろんサッカー部に所属し、将来は海外で活躍できるプレーヤーになりたいと夢を語ってくれました。
どうやったら私の指導を受けられますかという問いに、ブログを読みホームページを見て申し込むように伝えたところ、西本塾の申し込みフォームで送られてきたので、これは二日間行う西本塾のもので、希望している個人指導を受けたい日時を知らせるように伝えたところ、間違えたのではなく本当に西本塾に参加を希望していると言うのです。

「2・3時間の個人指導ではなく、私の考え方の部分からしっかり学ぶことで、自分の将来に役立てたい」、その言葉に、この子は本気で私から学ぼうとしていると嬉しくなりました。

それぞれ考え方はあるでしょうが、2・3時間の個人指導で、自分が求めるものの本質に迫れるはずはありません。
どこから参加してもらうにしても、最低でも二泊三日、遠距離だとすれば三泊四日も覚悟しなければ西本塾には参加できないかもしれません。
それでも自分の人生の一コマにどうしても必要なものだと思ってくれて、万難を排して遠隔地から受講してくれた方もたくさんいました。

さらに彼は、今日月曜日が定休日であることを知ったうえで、また私が土日にどれだけのエネルギーをかけているかも分かったうえで、さらにサッカー選手としてのプラスαーの個人指導をして欲しいとまで言ってきました。
これに対しては、二日間の中で個人指導の何倍もの内容を伝えるから、その必要はないと答えました。

まだ20歳の若者、私の性格として許せない部分が多々あったため、厳しい言葉を何度も浴びせましたが、それにくじけることなく素直に受け入れてくれたことは私にとっても有難いことでした。

これまで指導してきた選手たちと比べても、基礎的な身体能力は上位に入ると思います。
二日間学び経験したことを基礎として継続してくれれば、そして人間として応援されるに値する人間性を身に付けてくれれば、きっと良い選手に成長していくと思います。

西本先生、奥様、2日間大変お世話になりました。
橋本さん、太田さん、大変お世話になりました。
みなさんと一緒に勉強させて頂き、とても幸せな時間でした。
本当に素敵な方々と一緒の時間を過ごせたことに感謝致します。

西本先生の声の温かさを感じ、「伝える事で大事なのは相手への想いの強さなのだ」と学びました。
奥様の柔らかさと優しさに触れ「まわりへの気配り」を学びました。
橋本さんの明るさから「苦難を受け入れ、これから先の幸せに目を向ける大切さ」を学びました。
太田さんの純粋さや素直さから「自分と向き合おうとする想い」を学びました。
一緒に過ごす中で、自分に足りない人間性の部分に気づくことができました。
これから先の人生でこの学びを生かしていきたいと思います。


1日目の座学で学んだことを2日目の実技で行い、理解した上でトレーニングしたことでイメージが湧きやすく、西本先生の補助でからだが変わっていく感覚を瞬時に体験できました。
自分でトレーニングするとき、この変化の過程を頼りに自分のからだと向き合っていきます。

マシントレーニングでは「3の方かな~」「7のほうかな~」とスーっとやったこと、胸骨の意識の仕方、二つの三角形の使い方、スラックラインやFBTで股関節の靭帯への意識、すべてを終えると、前側の筋肉が張らず、ほどよい姿勢を保っている状態を体感しました。
特に股関節の靭帯への意識は今までなかったもので、そこからランへのつなぎもスムーズにつなげられ、その先のスピードに乗ったからだの使い方へと体感させて頂きました。

今回掘り下げられたことをスタートに、そこからの掘り下げができるよう、西本先生とみなさんとやったことをイメージしながら頑張っていきます。
理解力に不器用なわたしに、丁寧に全力で分かるまで教えてくださった西本先生の大きな優しさに、反省会のとき涙が出そうになりました。
2日間本当に感謝でいっぱいです、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします、頑張ります!  角仁美

角さんは横浜市にお住いで現在38歳、主婦であり母であり水泳のインストラクターであり、そしてトライアスロンのトップ選手という、それを聞いただけでも普通では考えられない超人的な女性です。
日本体育大学在学時に果たせなかった1番になりたいという夢をもう一度追いかけるために、長いブランクを経て3年前に一念発起してトレーニングを再開されたそうです。

まさにピュアという言葉がぴったりの女性ですが、加えてそのストイックさは私がこれまで接してきたスポーツ選手を超えるものがあると思います。
限られた時間の中で、少しでも自分を追い込み成長させたい、そんな思いが体を酷使し故障に悩み続け、そして肝心の競技力向上のためのトレーニングでも、動きづくりという概念が私の提唱しているものと本当に合致しているのだろうかと、不安を感じながらの日々が続いていたようでした。

昨年神奈川県の伊勢原市で行った、FCしらゆりシーガルスの子供たちを私が指導するのを見学するという趣旨の会に参加して頂いたことをきっかけに、どうしても私の直接指導を受けたいと熱望してくれていました。

個人指導を申し込んでくれましたが、お子さんの急な発熱でキャンセルとなりましたが、結果的に今回の二日間に参加して頂いたことで、色々な意味で私の考え方を理解していただくことが出来たと思いますので、抱えている悩みが解消したのではと思います。

自分の体との向き合い方、トレーニングに対する考え方、実際の体の使い方など、現在指導を受けていることで消化できていない部分が明確になったと思います。

指導をする側受ける側、それぞれ難しい部分はあります、同じ言葉を使っても伝わり方は様々、そんなことを指導したつもりはないと思っても、受け取る側がそう思ってしまったら、取り返しのつかないことになってしまうのです。

私も仕事として指導する側の一人として、彼女の悩みに真剣に向き合いました。
それぞれ学んだ知識や経験は違うと思いますが、指導する側には大きな責任があるのです。

どれだけ相手の立場に寄り添えるのか、どれだけ相手の頭と体の本音を聞き出せるのか、そしてそれに対応できる知識と経験と指導力があるのか、指導する側の人間は自分の知識や経験に満足して、自分を大きく見せることをするのではなく、どんな小さな悩みにも相手の立場に寄り添って的確な対応ができるよう、人間力を磨いて欲しいと思います、自戒を込めて。

この二日間学んでいただいたことを基礎として、正しい努力を続けて頂ければ、彼女の目標は必ず達成できると信じています。
実技の後半で、だんだんスピードが出せる体の使い方ができるようになっていく中で、1キロ3分30秒くらいのペースはこのくらいのスピードだろうという所まで上げられましたが、このスピードで彼女の走るすぐ横をアドバイスの声をかけながら一緒に走るのは結構きつかったです(汗)

角さんにしても太田君にしても、最終的に本人も驚くような体の変化を感じ、動きを身に付けられたのは、本人も言葉にしているように、初日の理論編、座学から始まって、私が計算しつくした二日間を共に過ごしてくれたからに他なりません。

これからも個人指導を希望して広島に行こうと思ってくれ人も出てくるかもしれませんが、ここまでの深い指導は申し訳ありませんが出来ないことはお断りしておきます。

勿論限られた時間の中で、持ち込まれた課題に、少しでもお役にたてる指導をすることは当然のことです。

今回二人の受講者と過ごした二日間を通して、私が現在見えている世界を共有していただくためには、やはり二日間という時間が必要なのだろうなと、改めて感じました。

今週も個人指導の申し込みを受けています、しっかり準備して少しでもお役にたてるように準備しておきます。

最後に今回参加してくれた、太田君、角さん、そして初日の座学を受講していただいた橋本さん、本当にありがとうございました。

私が遺しておけそうなこと。

広島は雨の日曜日となりました。

午前中は少し足を伸ばして安佐北区にある『アコーディア・ゴルフガーデン広島中央』にゴルフの練習に行ってきました。
ここは250ヤード先まで見通しがきき、私のお気に入りの練習場となっています。
また、芝のグリーンが2面あって、コースと同じ感覚でパターの練習ができるので、ラウンド数の少ない私にとっては本当に有難い練習場です。
90分の打ち放題を終えた後、小雨の中しっかりパターも練習してきました。

私の練習は、おそらく他の方とは少し違った感覚だと思います。
仙骨の位置がずれたとか、右の股関節が一瞬遅れたとか、体の動きのことばかり考えているので、気分転換に来たのだか、仕事の延長なのか、我ながら困ったことになってしまいます(笑)。

また、昨年の11月末以来、丸3か月以上コースに行っておらず、これは18年前42歳でゴルフを始めて以来、最も長いブランクとなっています。
最低でも月一でしたが、年末から本当に忙しく、全く余裕がありませんでした。
忙しかったことは有難いことで、ゴルフよりも大事なことがたくさんあったと納得しています。

さて、昨年10月、『山口ゆめ花博』で、まさに運命的な出会いとなった、プロクライマーであり高所スラックラインのプロでもある『三由野(みよしなお)』さんの強い影響を受け、二足歩行で地球上で生活する、人間の体の重心やバランスという問題を、深く考えるようになりました。

三由さんの『バランスが完全にとれている時、ラインの上で片足で立っているその足が、地球の裏側のブラジルに届いている感覚がある』とか、『地球の軸が少しずれていることが分かるような気がする』など、まったく意味不明で想像もつかない言葉を聞き、これまで経験したこともない知らない世界と、三由さんという人間そのものに強く興味持ちました。

それからというもの、改めて人間の体について考えることが多くなりました。
私が人間の体そのものに興味を持ったのは、20代半ばに出合った『橋本敬三先生の操体法』と、『亀井進氏の身体均整法』がスタートでした。

その後、私の知識を広げてくれたのが、宝島社から1998年初版された、津村喬さんの書かれた、別冊宝島『東洋体育の本』(とうようからだそだてのほん、と読みます)でした。

私が25歳くらいの頃だと思うので、初版から5年ほど経った頃かと思います。
この中で紹介されている様々な健康法や、体に対する考え方に大きな影響を受け、その後の私の人生を変えたと言っても過言では無い本との出会いでした。

今私が書いたり話したりしていることは、この本に書いてあることを自分の中で昇華し確信できたことを言葉にしているに過ぎないかもしれません、今読んでもすごい内容が書かれていると思います。

そしてそこから始まったのが、その中に書かれていた『操体法』『野口体操』『野口整体』などの、いわゆる民間療法ではあるけれど、しっかりと体系づけられた理論と実践を兼ね備えた、たんなる健康法の枠をはるかに超えたものの存在を知り、自分なりに研究というか深く読み込んでいきました。

それらを考案し、一つの形にまとめ上げた方々は、まさに天才や達人と呼ばれるに相応しい域に達した方々でした。

その後も現在に至るまで、さまざまな健康法やトレーニング法が考案されてきました。

なかでも、『伊藤昇』氏草案による『胴体力』は、前述した先人たちに勝るとも劣らない後世に残るものだと思います。

また『吉丸慶雪』氏の著した『発勁の科学』(ベースボールマガジン社刊)は私のトレーニングに対する基本的な考え方となっています。

そうやって様々な考え方に触れるにつれ、人間の体の基本的な仕組みというか効率的な使い方に関しては、どの方も行き着いた先は同じであると思うようになりました。

それらは一般の方々の健康法として生活動作を改善し、各種の武道や格闘技といった分野に応用され、またスポーツやそれ以外の舞踏や演劇、声楽等、等しく人間の行う動作すべてに有効であることが証明されています。

私のような凡人など、遠く足元にも及ばない、まさに天才・達人たちだと思います。

それぞれの遺されたものは、私が今更いう言うのは失礼にあたるかもしれませんが、どれも素晴らしいものです。
ただ、それらを万人が求めているのだろうか、という所で私の考えが止まってしまうのです。

まさに今それを必要としている人でさえ、その存在を知る機会は少なく、またそれを知ったにせよ自分のために時間をかけて習得していこうということも、現実には難しいと思うのです。

しかるべき指導者のいる施設、道場だったりセミナーだったりと、形式はそれぞれでしょうが、よほどの高い意識と覚悟を持って臨まなければ、それらを身に付けることは難しいと思います。

真剣に取り組んでおられる方から見れば、やるやらないはそれぞれの勝手だと突き放されてしまうかもしれませんが、前述したいくつかの名称を知っている人がどれくらいいるのでしょうか。

私もそういう先人に一歩でも近づくことはできないものかと、分不相応を承知で本も書かせていただきました。
しかしそれらは、あくまでも困っている一般の方々に、少しでも分かりやすくお役にたてるものをということが基本となりました。

初めて書かせていただいた『朝3分の寝たまま操体法』というタイトルの本では、私自身健康法の指南書としてではなく、体に対する私の考え方を記した内容にしたかったのですが、様々な思惑からタイトルもああなってしまい、自分でできる簡単な自己操体を紹介せざるを得ませんでした。

それでも多くの方から役に立ったという評価をいただいたことで、逆に中途半端な形ではなく、本当の意味で自分の体と対話するための補助教材のようなものを作りたいと著したのが、もう3年前になりましたが『1回5分体が喜ぶ健康術』でした。

これは私が一般の方に向けて発信できる最高の内容だと自負しています。

先人達が著した書籍は言葉が合っているのか分かりませんが、格調高いものだと思います。

私はそんなことより、一人でも多くの方に、『誰かがそう言っていた、みんなそう言っている、テレビの番組で、診察したドクターからそう言われた』等々、本質を確かめることなく、なんとなくそう思わされてきた既成概念を、自らの体と対話する中で、『なるほどそういうことだったのか』と、何故どうしての部分をしっかりと認識することで、少しでも健康で居続けられるお手伝いをしたいのです。

私がこれまで真剣に向き合ってきた、人間の体そのものに対するひとつの答えとなる考え方が、この世の中に生きる全ての人間の役に立てるものだと確信しているのです。

また、有難いことに今の私は、難病に侵され日常生活にも支障をきたす状態の方から、一般的な腰痛や肩痛、膝痛、そしてトップアスリートの競技力向上のためのトレーニングの指導という、ありとあらゆると言っても過言ではない様々な方のお役にたつ仕事をさせていただいています。

先人たちのように組織を作り、後世に名を残そうなどという大それた気持などありません。

今この瞬間、私なら何とかしてくれるかもしれないと思って私の元を訪れてくれる方々のために、持っているすべての力を発揮し、いまだ経験のない何かであったとしても、何らかの対処ができるよう常に準備し続けることで、結果としていつの日か『西本直』という人間の存在が、誰かの心に残ってくれることがあったとしたら、それで十分だと思います。

まだまだ勉強が足りません、過去勉強したものも含めて、しっかり読み返しておこうと思います。
何時訪れるかもしれない最後の日まで、この気持ちを持ち続けて行こうと思います。


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
日々の気づきやブログの更新情報はツイッターに書いていますので、チェックしてみてください。
2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
「西本塾」と「深める会」を開催しています。
4月19日に行う深める会の募集を行っています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください.
「1回5分体が喜ぶ健康術」はアマゾンで在庫切れのことが多く、購入希望の方にはご迷惑をおかけしています。
出版元からの購入は可能ですので、ガリバープロダクツ(代)082-240-0768までお問い合わせください。

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