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トレーニングの方向性と、実際の変化を確認できるようになりました。

今日もブログを読んで頂きありがとうございます。

日曜日、お目当ての店が再開していないかと、市内中心部にある商業施設に行ってみました。
残念ながらそのお店はまだ営業自粛中でしたが、その建物の中に広島では初出店となる「ゴールドジム広島パセーラ」が、6月1日オープンを間近に控え準備万端で入会希望者に対するお披露目を行っていました。

入会予定者以外は中には入れませんでしたが、ガラス越しに見えるフロアの中には、最新のトレーニングマシンが所狭しと並び圧倒されました。

思えばもう44年前、高校を卒業して東京で就職しましたが、運動能力は別として貧弱な体にコンプレックスのあった私は、なんとかそれが解消できないかと、いわゆるスポーツクラブに入会したいといくつか見て回りましたが、高額な入会金と月々の費用に驚き、現実のことにはなりませんでした。

それが今、こんな凄い施設にこれくらいの金額で入会し使用できるのかと、まさに隔世の感でした。

しかし、その際思ったことは、私がやってきたスポーツ選手に対するトレーニングの指導は、こんな立派な施設がなければできなかったことではないはずだということでした。

YouTubeで元サッカー選手が、あるラグビーチームのトレーニング施設を訪ねるという動画を見ましたが、トレーニング施設と練習グランドが一体となった、それはもう至れり尽くせりというか、まさに日本トップと言っても過言ではない素晴らしい施設でした。

私自身はそんな夢のような環境下で指導をしたことはありません。
社会人野球の仕事をしている時には、初めてグランドを訪れるチームから、全国大会でも活躍しているチームが、よくこんな環境でと驚かれるほどでした。(その後室内練習場が作られ大きく改善はしましたが、トレーニングルームはそのままでした。)

本題に入ります、私がスポーツ選手に対して指導したかったことは、立派な施設や環境がなければ指導できないことではありませんでした。

勿論環境は良いに越したことはありませんが、私がスポーツ選手の能力向上を目的として行ってきたことは、『体づくりから動き作づくり』への意識改革であり、屈筋重視の体の使い方から、伸筋を主動とした『伸展からの伸展』という『効率的で効果的な連携連動動作』という、一つ一つが抽象的でイメージがしにくいかもしれませんが、トップレベルの選手に接していく中で得た結論でした。

今改めて自分の体でその検証を行うことができるようになったこと、更には2年以上にわたってトレーニングを受け続けている選手の変化を通して、本当に自分が目指しているものが少しづつ明確になってきたように感じるので、そのことを言葉にしておこうと思います。

トレーニングには明確な目的があるはずです、競技種目にもよりますが基本的には数値で表される結果を求めることは当然だと思いますし、それで競技力の向上という究極の目的が果たせているなら、私がどうのこうのいう必要はありません。

同じように数値目標を達成しながら、競技力の向上と比例しないという現実に直面したことで、違う何かがあるはずだと考えたのが、私が他の人と少し違うと考え方だと言われることにつながっていったのだと思います。

体の大きさや強さ、私自身が誰よりもあこがれた世界です。

しかし、そこを目標とし努力を続けても、願った結果を得られないという選手もたくさんいました。

そういう日々の葛藤の中で辿り着いたのが、『体の使い方』という視点でした。

具体的な話に移ります。
サッカー選手がボールを蹴る動作、単純に見れば膝関節の伸展動作です。
大腿前面の筋肉を使って膝関節を伸展させるのですが、その前に股関節を屈曲させるという予備動作が必要となります。

ボールを蹴る動作は、下半身だけでみると股関節の屈曲動作と膝関節の伸展動作の複合動作ということになります。
ということで、レッグエクステンションやレッグカールなどの膝関節の運動を主目的としたトレーニングが行われます。

現在関わっている競輪という競技でも、ペダルを踏み込むのは膝関節の伸展であり、巻き上げるのは股関節の屈曲という風に見えます。

二つの競技動作はまさに共通していて、股関節と膝関節をどう使うかという意識の問題がとても大きいと感じるのです。

『伸展からの伸展』という意味は、上半身、特に背中の広背筋を使って背骨を反らすことで、股関節の伸展を促し、その動きの延長として膝関節の伸展が起こっていると考えれば、自ずとトレーニング動作における体の使い方、意識の置き所が変わってきます。

デッドリフトでは、まっすぐ立った姿勢をスタートポジションとして、シャフトを下ろして膝を曲げていくときには背中の筋肉で受け止め(背中側の伸展)、立ち上がっていく際には膝関節の伸展を強く意識してもらいます、これが『伸展からの伸展』という体の使い方です。

他者よりも高重量が扱えるとか、回数がたくさん出来るということではなく、『背中、膝』というリズムが体で表現できているかが、トレーニングの上達、効果の指標となり、実際の競技動作そのものに直結していると感覚できるかどうかなのです。

このスミスマシンを使った『デッドリフト』という種目一つとってみても、私の言っている意味を本当に理解し、体がその動作を表現してくれるのに2年近くの歳月が必要でした、見た目でできているではなく、意識が見えるかどうかです。

形だけできていればよいのではなく、指導する側、される側の意識が共有されるレベルにという意味ですが、これで良いという到達地点はないのです。

常人では考えられないような高重量を、気合一閃持ち上げるのではなく、少し重量を落としてでも、体をどう使うかというはっきりとした目的意識をもって動作を行って初めて、競技動作に結び付いて行くのです。

最近トレーニングの最中、そのレベルを感じるようになり、その選手の努力を感じています。

他の種目でも同じような感覚なのですが、見た目の動きと私と選手が求める共通の体に対する意識は、そう簡単に分かるものではありません。

そんな中今私が改めて感じることは、立派な施設や素晴らしいマシンが私に与えられたとしても、私がやりたいことは変わらないのだろうなということです。

選手たちはみんな真剣にトレーニングを行い、それぞれの競技力向上を目指して努力を続けています。

私にできること、私がこれからも極めていかなければならないことは、いまより一歩でも半歩でも成長したい、これまでの努力だけでは何かが足りないと感じた選手に対して、その何かを一緒に探してあげられる存在でありたいということです。

複数の選手を相手にして西本理論を標準化して指導することもできないわけではありませんが、私はやはり結果責任にこだわりたい、私ならこうできる私でなければと思ってくれる選手のために力を発揮したい、やはりそんな気持ちが強くあります。

もちろん育成年代の選手や指導者の方には、一つの考え方として知って頂いただけでも何かが変わるかもしれません。
そして、そんな選手たちが私の考え方を当然のこととして表現してくれる日が来ると思います。

加えて、それこそどんな分野どんなレベルの選手であっても、ナンバー1でありオンリー1と言われる超人的な能力を発揮できるような指導をしてみたいと思います。

そんなことがお前にできるのか、そう思われるのは承知で、私に一緒に夢を追いかけさせてくれる特別な存在が現れてくれて、すべてをかけてその夢を一緒に実現させることが、これからの私の夢であり目標なのかなと、いろいろなことを考える中でそう思った次第です。

ITオンライン、様々な便利なことが当たり前になっていく世の中ですが、私はこれからも手作業の職人として、目の前の生身の人間の体と心を相手にしていきたいと思います。

私の人生、ゴールはまだまだ見えません。

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
日々の気づきやブログの更新情報はツイッターに書いていますので、チェックしてみてください。
2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
「西本塾」と「深める会」を開催しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報・募集中」をご覧ください.
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出版元からの購入は可能ですので、ガリバープロダクツ(代)082-240-0768までお問い合わせください。

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