視点、論点

昨日の夕方、スポーツ雑誌Numberの取材を受けました。

私の体に対する考え方や視点に興味を持ってくれた、スポーツライターの木崎さんから、W杯出場国の中心選手6人の特徴を、体の使い方という観点で分析して欲しいという依頼でした。

私はこのブログで何度もお話ししているとおり、サッカーに関しては仕事で関わっていたとはいえ、ほぼ全くの素人同然の人間です。

リフティングも広い場所で浮いたボールを追っかけ回して、やっと最高記録で20回くらいしかできません。

正直、仕事を離れた今は代表の試合をチラチラと見る程度しか興味はありませんでした。

先週連絡があり、そういう話になったのですが、6人中3人は流石に私でも名前を聞いたことがある超有名な選手でしたが、後の3人は申し訳ありませんが全く知らない選手でした。

先日取り上げたイニエスタ選手と同じ状況でした。

引き受けたからには、私なりの視点で6人の動き方体の使い方に、特徴的な何かを見つけ出さなくてはと、YouTubeで検索してみました。

流石にスーパースターたち、スーパーゴール集とか神業プレー集などのタイトルで、次から次へと動画が見られるのですね。

最初はどの選手を見ていいのか分からない状態でしたが、数日間何度も何度も繰り返し見ていると、それぞれの骨格や筋肉の使い方に、一定の共通点があったり、また全く独自の使い方をしている部分があったりと、見れば見るほど面白く感じてしまいました。

最初はその選手の動きを追うのですが、逆の立場のディフェンスの選手の動きが気になり出し、どうしてこんなに簡単に抜かれてしまうのか、激しいファールまでして止めなくてはならないのか、そちらの動きにも注目するようになりました。

さらには、6人の中には入っていないけれど、画面の中に出てくる他の選手をピックアップした動画を見て、動きの違いを確認したり、それはもうきりがないくらい枝が広がっていきました。

もちろんサッカーの解説者という人がいたり、経験者やそうでなくてもサッカーに詳しくて、サッカー選手としての彼らの優れた部分を語れる人は沢山いるのでしょうし、実際そういう解説はすでにされ尽くしているのかもしれません。

そこにあえて私のような技術や戦術的な部分を離れ、人間本来の能力をそれぞれの選手がどう生かしているかを分析することで、サッカーを見ることが好きな人にも、実際に行っている人や指導している立場の人にも、新しい視点を持ってもらうことで、もしかしたら日本のサッカーの進歩に少しでもお役に立てるのではないかと、ほんの少し思っています。

余談ですが6人の中にドイツ代表でバイエルンミュンヘンのミュラーという選手の名前があり、検索した結果私たちの世代のミュラーという選手がヒットし、なんで他の人は現在活躍している人たちなのに、この人だけ過去の名選手なんだろうと不思議に思いながらも動画をチェックしていました。

そうしたらあるサッカー好きの人から、それはミュラー違いで、現役バリバリのトーマス・ミュラーのことですよと教えて頂き、昨日の取材で恥ずかしい思いをしなくて済みました、西村さんありがとうございました。

6人それぞれに身体的な特徴があり、それを上手に活かした動き方使い方があるのですね。

あの人は特別だから、あの人のようにはなれないから、そう簡単に諦めてしまわず、様々な角度から分析し、自分が目指すべきはこの選手のような使い方かなと想像を膨らませてはいかがでしょう。

みんながメッシにはなれないし、ネイマールにもなれないでしょう、でも誰かはそういうタイプを目指した方がいいという選手もいるはずですし、イニエスタやエジルタイプを目指した方がいい選手もいるはずです。

たんなる憧れではなく、自分の身体能力に合わせた目標設定という発想も面白いのではないでしょうか。

サッカーだけではなくあらゆるスポーツに、体観点の視点を持って観戦することができれば、スポーツ観戦はもっと奥深く興味深いものになるはずです。

勝ち負けや贔屓の選手の活躍に一喜一憂するのも、スポーツ観戦やサポーターとしての醍醐味でしょうが、有る意味人間観察にも似た視点を持つと、さらに楽しいものになると思いますよ。

月末には、今回取材していただいたNumberと今月から月刊誌としてリニューアルされるサッカーマガジンにも、私の記事が掲載される予定です。

なんだか私の仕事が思わぬ展開を見せてきましたが、期待を込めて与えていただいた機会ですから、私にできる精一杯のことをやって、その期待に応えて行きたいと思います。

どんな記事になるのか私自身とても楽しみです。
スポンサーサイト

Trackback

Comment

Post a comment

Secret


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

最新記事

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カウンター

検索フォーム

QRコード

QR