木崎さんのこと

昨日発売された(広島では今日でしたが)、今月からリニューアルされて月刊化されたサッカーマガジン「ゾーン」という雑誌に、私のトレーニングに関する考え方が「トレーニング革命5つの極意」と題して、見開きで2ページを割いて掲載されました。

この記事をまとめてくれたのは、木崎伸也というスポーツライターです。

今年1月、私が川崎フロンターレのトレーニングコーチという肩書きで仕事を始めてから、折に触れて私の考え方を知りたいと話を聞きに来てくれました。

彼は川崎フロンターレの監督をしている風間八宏と共著という形で、「革命前夜 すべての人をサッカーの天才にする」という本を著しており、その風間がチームに必要だと言って呼んだ「西本直」という人間に、とても興味を持ってくれていたようです。

宮崎でのキャンプの際も、チームの取材というよりは私の行うトレーニングのやりかたに興味を持ってくれ、極めつけはある選手が膝を痛めた際、3日後の練習マッチに出場させられたことに衝撃を受け、とにかくチャンスがあれば私の話を聞きに来てくれました。

私もマスコミの人間との対応は久しぶりでしたが、話をしても良いことと悪いことがあることぐらいは分かっていますので、最初は少し警戒していましたが、少しずつ彼の人柄が分かってきて、彼に対しては逆にもっと分かってほしい、私の考えを理解してほしいと思うようになっていきました。

私が川崎に入ることを決めた大きな要因は、これまで経験し積み上げてきた私の理論を、広く世の中に開示することで、サッカー界のみならず、スポーツ全般、もっと言えば一般の人たちのための健康管理にまで踏み込んで役に立てる、セオリーとなりうるものを構築したいと思ったからです。

そのためには、まずJリーグで結果を残し、私のやり方が正しいことを証明しなければなりません。

そしてそれを正しく評価し、報道してくれる媒体が必要でした。

そういう存在になってくれそうなのが木崎さんだったのです。

しかし私は5月というまだリーグが始まったばかりの時期にチームを辞めてしまいました。

社交辞令で、また話を聞かせてくださいと言ってくれる人はあっても、実際に行動に移してくれる人などいないことは、いくら私がお人好しでも分かっています。

メジャーな立場にいてこその取材対象であることは明らかだからです、世間一般に知られていない私のような人間の発言が、スポーツライターの書く記事として価値があるとは思えませんから。

しかし彼は本当に広島にやってきてくれました。

私の中にある思いを本当に文章にしてくれました。

サッカーを専門として、日本だけではなく世界中のサッカーにかかわる様々な立場の人たちを取材し続けている彼が、私という人間に興味を持ち、私の考えをもっともっと表に出すべきだと評価してくれたことは、私にとって大きな自信となりました。

このブログを通して自分の思いを書き綴っていますが、スポーツジャーナリストである第三者としての彼によって書き表された文章には、私にはできない表現だったりまとめ方だったり、とにかく読者を惹きつける力があると思います。

感謝してもしきれません。

今回のサッカーマガジンの記事でも、短くしか関わっていないにもかかわらず、得点ランキングトップをひた走る大久保嘉人選手の活躍の裏に、私の理論に基づくトレーニングの効果があったことを、多くのサッカーファンの前に明らかにしてくれたことは、当初の私の思いを形にしてくれたものとなりました。

彼はトレーニングに関しても、それこそ世界中で様々なやり方を見聞きしていると思います。

その中でも私の理論は異質なものに見えたようです。

私自身はまったくノーマルな考え方だと思いますが、異質に見えてしまうのは、私の考え方というより実際の指導方法が教科書的というか画一的なものでないことが一番の特徴ではないかと思います。

文章に著せば著せないことはないのですが、それを読んでやり方をまねても、おそらく私が直接指導したと同じ効果は期待できないと思います。

ですから新たに本を書いてほしいと言われても、後継者というか弟子のような存在を作れと言われても、実行に移すことはありませんでした。

それが広島に戻ったことで、逆に闘志が湧いてきて、このままでは終われないもっと自分の考えを広めなければと思うようになってきたのです。

世間ではその時代時代に、時代の寵児となるようなトレーニング理論や方法論が存在しています。

現在も〇〇トレーニングという名前のトレーニングが様々なメディアに登場しています。

実際、今回のサッカーマガジンでもそういうページがあります。

しかし私にはどうしても万人に効果があるというか、読んで見て形をまねて本当に効果が出せるトレーニングを指導する自信がないのです。

それでも行動を起こしたのは、せめて直接指導させていただいた方々には、私の思いを分かっていただいたうえで、方法論を使っていただければ、同じ効果とは言えなくても、私の考えてきたことの恩恵を受けられる選手が一人でも多く増えることを、まずは優先させることの方が、大事なのではないかと思うようになったからです。

指導者に対する指導、まずはこの活動で私の思いを広げていきます、さらには直接指導を受けたいという選手に対しては、私にしかできないという自信を持って結果を出せるトレーニングを指導していきます。

トレーニングも操体法も、数字や形で表せるものではありません。

まかり間違って私が有名になっても、西本式トレーニングなどと言われる方法論を形にすることは難しいと思います。

思いを伝えたい、その方法を模索していきたいと思います。

12月の14・15日に行う「第二回西本塾」では第一回目の内容を踏まえ、この一か月の経験も加えてたくさんのことをお伝えできると思います。

私の思いをしっかり受け止め、それぞれの立場で生かしていただけるよう、一緒に学んでいきましょう。

楽しみにしています。
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サッカーマガジン「ゾーン」で大久保選手が言っていた筋トレがどういうことなのか分からなかったので教えていただきたいです
  • 2013-11-24│17:23 |
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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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