ついにこんな質問が

タウソンさんからこんなコメントが入りました。

『サッカーマガジン「ゾーン」で大久保選手が言っていた筋トレがどういうことなのか分からなかったので教えていただきたいです』

原文どおりです。

この短いコメントをどう捉えたらよいのでしょうか。

サッカーマガジンの誌面で、大久保嘉人選手のインタビュー記事の後ろに、私のトレーニングに関しての考え方が、5つの章に分けてまとめられています。

私はこの記事に関して、読んでいただいた方からの感想やご意見をいただきたいと、このブログにもツイッターにも書きました。

私は初対面の人から、ある程度面識のある方まで、私がどういう仕事をしている人間かを知ると、必ずと言っていいほど体に関することやトレーニングに関する内容の質問を受けます。

それに対しては、失礼の無いようにできる限り詳しくお役にたてる内容のことをお話しするようにしてきました。

しかし、そのほとんどの場合、そんな専門的なことを聞いても分からない、もっと簡単なやり方はないのですかと、自分から質問をしておいていやな顔をされたりしました。

そのうち初対面の人には自分の仕事の話はしないようになりました。

また、私が答えてあげなければならない、私に質問をする権利というか立場にある人にも、こう言うようになりました。

「人にものを尋ねる時は、そのテーマに対して自分の考えをまず伝えてください、またそれに対して自分がどうアプローチして、どういう結果になっているのか、それも話してください。そのやり方に対して私の意見を求めるとか、そのテーマに対しての私のやり方をできる限り事前に調べ、それに対しての疑問や質問を私に対してぶつけてください、と言うことにしています。

今年こんなことがありました。

練習が終わって、クラブハウスに戻ろうとする私に、練習を見学に来てくれていた高校生のグループの一人が話しかけてきました。

近くの高校のサッカー部員だそうです。

「僕足が遅いんですけど、どうやったら速くなりますか」

と、ぶっきらぼうに質問を投げつけてきました。

先ほどの言にもとづけば、

「君の質問は質問になっていない、小学生が聞いてくるならまだ答えようもあるが、高校生の君が質問するならもっと他に聞き方があるんじゃないのか」

と、突き放すところですが、わざわざ練習を見に来てくれているサポーターですからそうもいかず、階段を使ったトレーニング方法などを優しく説明をしました。

周りで聞いていた他のサポーターの方たちも、なるほど自分もやってみようなどと話をしながら聞いてくれていました。

そこまでなら良かったのですが、調子に乗った高校生は、「おれ、顔がでかいんですけど、どうにかなりませんか」と続けてきたのです。

さすがに私もカチンと来て、「君ね、人に質問するのに、さっきから姿勢というか態度が悪いというか、緊張感がないよね、そういう普段からの態度が顔に出てるんじゃないのか」と、少し真顔で言ってやると、周りの友人たちが「そうなんですよ、こいついつもこんなんですから」と言ってくれ、本人もバツが悪そうに黙ってしましました。

他のサポーターの方々も、私の言っていることを分かってくれたのか、うなずいて聞いてくれていました。

私に聞けば何でも知っている、なんでも答えてくれると思っていただくことは光栄なことかもしれません。

だからこそ私は真剣に応える義務があると思っています。

今回2ページにわたって紹介された文章だけで、嘉人が具体的にどんなトレーニングをしていたのかが分かるはずはありません。

文章の最後の6行に書かれたことが、全てかもしれません、考え方を変えるきっかけになってほしいと。

しかし私はこのブログの中で、私のトレーニングや体に対する考え方を数多く語ってきたつもりです。

やり方を説明したり回数や重さを具体的に書いても、まったく意味のないことだと言い続けてきたつもりです。

そうした考え方を、実際に体験し身に付けていただこうという思いで「西本塾」を始めました。

冒頭の短い文書で質問してくださったタウソンさん、私にどんな答えを期待していただいたのでしょうか。

申し訳ありませんが、その質問に対して的確にお答えすることができません。

あなたのトレーニングに対しての考え方や、紙面に掲載された文章から何を読み取っていただき、どういう所が知りたいのか、その答えはおそらくこのブログの過去記事の中にすでに書かれていると思います。

どのマシーンを使って、どういうフォームで、何キロで何回行わせていましたという答えを期待されていたとしたら、まったく私の思いが伝わっていないということになってしまいますから。

せっかく質問していただいたのに、こんなことしか言えませんでした。
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Comment

こちらこそ
タウソンさん
こちらこそ失礼しました。
先日のイニエスタの重心移動の質問の際も、短い言葉でしか書かれていなかったので、きちんとお答えできるか難しいと思いながらブログに書かせていただきました。
今回も同じく文章が短すぎて、タウソンさんの真意が測れず、このような言葉を書かせていただきました。
そのおかげで、さっそくお二人の方から私の思いをくんでいただいた質問をいただき、タウソンさんには申し訳ないことをしましたが、私の思いを書かせていただく絶好の機会となりました。
出来ればこれに懲りずに、気になることがあればコメントや質問をしていただければ嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
コメントありがとうございました。
  • 2013-11-24│23:57 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
ボールを蹴ること
こんにちは。私愛知県でサッカーの指導者をしております。いつもブログを楽しみに読ませていただいているのと同時に西本さんの理論に引き込まれ、早くブログが更新されないかと見るのが日課となりました。
さて、タイトルの事でゾーンにシュートに関する記事が載っておりました。非常に分かりやすく、日本人がよく言われるようにシュートをふかしてしまうのはなるほどそういうことか、と納得しましたが、その後思い当たることがありまして質問させていただきます。インサイドキックなどの日本人のパススピードは海外の選手に比べると遅いと言われています。確かに海外の試合などを見ていましてもパススピードの違いは感じますし、逆に日本人選手は強いパスを通そうとすればするほど相手選手に読まれパスカットされる確率が高いように見受けられます。もちろん駆け引き等の戦術の事もあるとは思いますが、どうしても日本の選手のキックは力んでいる印象です。これは屈筋と伸筋の使い方や股関節と肩甲骨の連動に問題があるのでしょうか。サッカーの指導現場では「軸足を強く踏み込んで!」とか「強くボールを押し出して!」というような言葉を使ったりもしますが、最近逆効果な気がしてなりません。
  • 2013-11-24│20:20 |
  • 愛知県のジュニアサッカー指導者 URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月9・10日に予定しています。

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