これは頑張らなければ

今日は二回目のブログの更新となります。
ブログを書き始めてから初めてのことかもしれません。

先ほど書いた質問についての私の考え方が、皆さんにどう受け取られるのか、少し心配なところもありましたが、そのすぐ後に頂いたお二人からのコメントには、明日に先延ばしせず、今書かなければという気持ちになりました。

実は先ほどまで近くのショッピングセンターに買い物に行っておりました。

恥ずかしながらユニクロの創業祭というものがあって、割引になる金券を持っていたので家内と二人この時を逃してなるものかと出かけて行ったのです。

そこへコメントが届きました。

さらに明日は、今月唯一のゴルフのコンペがあって、普段から早寝早起きの私が、さらに早く寝ようと準備していましたが、やはり今書かねばとパソコンを開いています。

まずは、いつも応援していただいている福田さんからのコメントです。

本当に良いことを質問していただいたので、了解をいただかないままに掲載させていただきました、お許しください。

こんにちは。サッカーマガジン買いました。
正直、読んだのは大久保選手と西本さんのところだけで、他はまだです。
他はあまり興味が無い.......すみません。
読んでいて気がついたことがあります。まず、キックの時に伸筋を意識する。ゴルフスイングと同じとありました。
ゴルフスイングと聞いてイメージしやすかったです。
でも、蹴る時に伸筋と言うのは解り易いかもしれません。
よくフィニッシュやフォロースルーを大きくとか大事にとか言いますが伸筋を意識してと言うのは一番解り易いです。
これを27年前に聞いていたらラグビーボールをもう少しうまく蹴れたかもしれません。
そして二番目が広背筋です。
これはイメージも出来ませんが、上半身と腰から下をうまく繋ぐ大事な筋肉ですか?
私は股関節を意識(最近出来ているのか不安と不信)して歩くようにしていますが、肩甲骨と連動した動きとなるとイメージ出来ません。
明日の通勤時から試してみますが、実は、股関節にしても肩甲骨にしてもある程度の速度と動きがないと機能しないのでは無いかと言う気がしてきました。
例えば早足で歩くとスムーズだけれど普通の速度では最近は出来ているのかいないのか解らなくなってきました。
階段もスムーズではありません。
最初は楽だったのですが、どこか勘違いしているのでしょうね。
勘違いついでに質問させてください、四足歩行のトレーニングは有効でしょうか。
普段の生活に操体法を取り入れたいと始めましたが、運動にも興味が湧いてきましたので時々このような文章をお送りしています。
これからもなるべく「やって」みながら読ませていただきたいと考えています、よろしくお願いいたします。


実は私も福田さんと同じで、嘉人の記事と私のところしか読んでおりません(笑)

まずはキックに際の伸筋の使い方はゴルフのスイングと同じ、という所は、ゴルフのトップオブスイングの右利きで言えば左肘が伸びて右肘がたたまれている状態のことですが、アドレスからトップの位置まで持ってくるときに、右肘を曲げるたたむというイメージではなく、トップの位置から切り替えしてダウンスイングに入り、インパクトに向かって右肘を伸ばすための準備動作として意識すると、トップの位置で力むことなくスムーズにスイングが進行するということを言いたいのです。

インパクト時には、厳密には右肘は伸びきっていません、あんな小さなゴルフボールですが、インパクトの衝撃は想像以上で、素振りで出せるヘッドスピードなら60近くでますが、実際にボールを打つと53とか54という数字に落ちます。

そのためインパクト時には、右肘は伸びきらずボールを押せる角度が必要となります。

ただその後はしっかり伸びていきますので、伸ばすための準備という表現は間違っていないと思います。

次は広背筋の問題です。

説明が不十分で申し訳ないのですが、福田さんが意識していただいている股関節と肩甲骨の連動を主に担当しているのが、実は広背筋なのです。

広背筋の起始(筋肉の端と端を言い表す言葉で、体の中心部分の側を起始、末端側を基本的に停止と呼びます)が、下半身に分類される腸骨稜の後ろ1/3部、第7胸椎から第12胸椎、椎骨の棘突起および胸腰筋膜、第9から12肋骨部と肩甲骨の下角であり、停止が上腕骨の小結節稜であることが大きな意味を持っています。

この位置を正確に理解している人は少なく、専門的な勉強をしている人でもすぐには答えられないと思いますが、大事なことは、広背筋がきちんと収縮してくれなければ、骨盤がきちんと起こせず、いわゆる腰が落ちているとか骨盤が後傾しているという状態になり、股関節が正しく機能できないことになります。

広背筋が正しく収縮すると、骨盤が正しく前傾し、背骨のS字カーブがきちんと描かれ、上部の肩甲骨が下部内側側に引き寄せやすくなり、いわゆる良い姿勢になります。

そして停止部分が上腕骨部にあるために、上腕部を体幹部の後方へ引かれる状態になります。

ボートを漕いでオールを引ききったときの姿勢です。

言葉としては間違っていますが、胸を張って(胸を張るは間違いで、背中が縮んでいるが正しい表現だと思います)肘を引ききった形を作ってくれているのが広背筋です。

ですから歩く時走る時、背中が伸びて上腕部分が後ろにのみ引かれているように見えるのが、体にとって自然で無理のない姿勢ということになります。

来週発売のNumberの記事で、私がイチオシであると褒めたのが、その動きを体現しているイニエスタでありエジルなのです。

この走り方については、西本塾でしっかりお伝えしようと準備しています。

ゆっくり歩く時に股関節と肩甲骨の連動が意識しにくいとのことですが、それをつなぐ背骨を意識し、その背骨をしっかり起こしてくれる広背筋を意識することでおのずと三者の連携連動が起こってきます。

ですから、腕は振るものではなく広背筋によって後方に引かれているだけと思ってください。

そうすればゆっくりでも連動が意識できると思います。

膝をついての四足歩行、赤ちゃんのハイハイ動作ですが、ご自宅でなら恥ずかしくなくできると思います。

まっすぐ進んだり方向を変えたり、背中を反らしたり丸めたり、また体全体で左右に振り向いたりと、様々な動きの中で本来の人間に備わった動きが覚醒してくるはずです、お試し下さい。                             

続いては、初めてコメントをいただいた愛知県のジュニアサッカー指導者さんからのご質問です。

ボールを蹴ること
こんにちは、私愛知県でサッカーの指導者をしております。
いつもブログを楽しみに読ませていただいているのと同時に西本さんの理論に引き込まれ、早くブログが更新されないかと見るのが日課となりました。
さて、タイトルの事でゾーンにシュートに関する記事が載っておりました。非常に分かりやすく、日本人がよく言われるようにシュートをふかしてしまうのはなるほどそういうことか、と納得しましたが、その後思い当たることがありまして質問させていただきます。
インサイドキックなどの日本人のパススピードは海外の選手に比べると遅いと言われています。
確かに海外の試合などを見ていましてもパススピードの違いは感じますし、逆に日本人選手は強いパスを通そうとすればするほど相手選手に読まれパスカットされる確率が高いように見受けられます。
もちろん駆け引き等の戦術の事もあるとは思いますが、どうしても日本の選手のキックは力んでいる印象です。
これは屈筋と伸筋の使い方や股関節と肩甲骨の連動に問題があるのでしょうか。
サッカーの指導現場では「軸足を強く踏み込んで!」とか「強くボールを押し出して!」というような言葉を使ったりもしますが、最近逆効果な気がしてなりません。


コメントありがとうございます、こういう質問を待っていましたという感じです。

まずは私のブログの更新を楽しみにしていただいているとのこと、毎日は無理ですが題材を見つけては私の思いを発信していますので、これからもよろしくお願いします。

そしてこういう質問をしていただければ、自分の頭を整理する良い機会になりますので頑張ってお答えをしたいと思います。

そう言っておいてなんですが、ここで何でも答えてしまっては、西本塾を行う意味がなくなるかもしれませんね、でも言葉では説明できない部分もありますので、西本塾もよろしくお願いします(笑)

さて、キックの強さと正確性と身体の使い方の関係の問題です。

実は私も同じ感想を持ちました、初めてサッカーにかかわった1993年Jリーグ開幕を控えて、サンフレッチェ広島のトレーナーとして初めてスウェーデンにトレーニングに行った時のことです。

体育の時間しかボールを蹴ったことがないまったくの素人でしたが、日本もプロリーグができその一員たるチームなのだから、それは凄いレベルの選手がたくさんいて、海外の選手たちとも見劣りすることはないのだろうと思っていました。

目の前で練習している選手たちの動きこそがプロのレベルなのだと信じて疑いませんでした。

ところがスウェーデンで行われた練習試合で見た光景は、まったくイメージと違っていました。

相手は今の日本で言えば、J2かさらにもっと下のレベルのチームだったかもしれません。

それが体は大きい足は速いボールスピードはまるでシュートをするかのような勢いのパスが行きかうのですから、我が目を疑いました。

その時からすでに外国人の選手に対抗するには、今までのようなトレーニングの方向性では太刀打ちできないと考えるようになりました。

そして生まれた言葉が「体作りから動き作りへ」というキーワードになって、私が生涯をかけて追及するテーマになったのです。

日本人は屈筋をうまく使うことにたけています。

のこぎりや包丁は引いて切れるようにできています。

欧米の押して切るのこぎりとは全く逆の発想です。

そのおかげで細かい細工や繊細な技術に関しては、あっという間に欧米に追い付き追い越せになっていけたのだと思います。

ただスポーツに関しては、その屈筋を使うことがあだになっていることが多いのです。

最初の質問にお答えしたように、広背筋をうまく使えることで欧米人は背中がすっと伸びて骨盤が起きています。

そのために股関節が本来の機能を発揮しやすく(骨盤が大腿骨との関節部分・股関節の角度を保ち、邪魔をしていないという意味です)大腿骨から膝下まで大きな動きが可能となります。

陸上選手の走りを見比べていただければ違いが分かると思います、特に長距離選手は顕著です。

そうするとボールを蹴る際にも、全身が柔らかく鞭のようにしなってボールに力を加えることができる欧米人と、猫背で腰が落ち前側の筋肉(屈筋)を主に使ってボールを蹴っている日本人とでは、ボールに伝えられる力が当然違う訳ですから、ボールスピードや飛距離にも違いが出てくるのは当然ではないかと思うのです。

では欧米人は伸筋だけを使うのか、もちろんそうではありません。

ボールをとらえる瞬間に伸筋から屈筋への微妙な受け渡しがあって、表現が難しいのですが、大きくゆったり踏み込んでおいて、蹴り足がボールをとらえる瞬間に、胸筋や腹筋といった前側の筋肉をきゅっと締めるようにして力を瞬間的に集め、強さと方向性を兼ね備えたキックが可能になっているのではないかと思うのです。

日本人の場合は、前段の背中側の筋肉をうまく使えておらず、最初から屈筋ありきで強く踏み込めだとか強く蹴れという言葉で、屈筋に対して意識が行くような指導をしてしまっているのではないかと思うのです。

そのためには、背中側に筋肉がきちんと機能してくれるようになるための、意識付けのトレーニングが必要となるのです。

単純に広背筋を鍛えるというのとは意味が違います。

試合後のユニフォーム交換の際、外国人選手の上半身裸の姿は後ろから見ると背中が張っていてとても大きく見えます。

対して日本人選手は背中も胸も貧弱な選手が多いと思います。

だから大きくしようではだめなのです。

きちんと機能してくれるためのトレーニング、「体作りではなく動き作りのためのトレーニング」、このことを訴え続けているのです。

私が実際に見た選手の中でボールを遠くに強く蹴ることができた選手は、サンフレッチェ広島からヴィッセル神戸に移り、現役を引退後はいくつかのチームで監督を務め、残念ながら今季途中で栃木の監督を辞任した「松田浩」元選手です。

親しくさせてもらっていたのでいまでも「松っつぁん」と呼んでいますが、彼が神戸のコーチ時代、練習場のセンター部分からゴール後方のフェンスを越えるキックを蹴っていたのをはっきりと覚えています。

残念ながら現役の選手は誰も越えませんでした、あのキック力がJリーグ開幕の年に彼が放った35メートルだか45メートル弾と呼ばれたロングシュートを生んだのだと思います。

彼は今思えば普段からとても姿勢が良かったです、監督としてスーツ姿で指揮を執る姿も絵になっていました。

そういう所からも普段の姿勢が良い選手の方が強く早いボールを蹴りやすいということになると思います。

ボールを蹴るのは確かに足ですが、足は股関節部分から下です。

その股関節を安定させているのが背中の筋肉で、肩甲骨との連動でさらに動きを高め、上腕骨とつながっていることで腕を後ろに振ることでさらにその連動性を高めている。

いかがですか、体って面白いでしょ。

こんなことばかり考えているうちに歳をとって55歳になりましたが、まだまだ考えれば考えるほど面白い部分が次から次へと顔を出して、もっと勉強しろと背中を押されています。(ダジャレみたいですね)

本当に答えがいのある質問をしていただいたので、こんな時間になりました。

せっかくのゴルフも明日は雨の予報です、間違いなさそうです。

雨男ではないつもりですが、どんな条件でもスコアを作らなければならないのがゴルフというスポーツです。

雨は得意ではありませんが、行く前から言い訳をしても仕方がないのでとりあえず頑張ってきます。

いつもならとっくに寝ている時間でかなり眠たいです。

それではおやすみなさい。

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No title
いつもお世話になります。
Blogを読むのが楽しくて仕方ありません。
私も、以前から日本人選手と欧州・南米選手のキック時の姿勢について気になっている部分があります。
軸足を踏み込む瞬間です。特に日本人選手は「軸足の膝が曲がり、大腿四頭筋が盛り上がり、腰は落ち、上体は前かがみになり、地面踏み込み力いっぱいボール蹴る」、対照的に海外の選手は、「軸足の膝は比較的伸び、大腿四頭筋の著しい盛り上がりは少なく、腰は高い位置で早い段階で上半身が軸足の上にあり、背すじが伸び、脚をしならせて軽くボールに当てている」様に見受けられます。
先生の「骨盤の前傾・後傾、股関節の自由度、広背筋の意識、伸筋から屈筋への受け渡し、居つき」理論で、証明されますね。
「松田浩」さんの35m弾を動画で確認しました。
ヴェルディの柱谷選手でしょうか?渾身の力でクリアしようと試みますが、ボールをミート出来ずクリアミス。そこへ、松田選手がゆったりとした助走から、なんとも綺麗な背すじの伸び方で踏み込みボールの芯を捉え、弾丸のようなシュートが放たれました。
驚くのは、インパクト後のフォロースルーが少ないことです。本当に軽く当てただけということでしょうか?
この場合の、「かわし動作」というのは、どうなっているのでしょうか。
不謹慎ですが、あまりにもクリアした選手と松田選手の身のこなし方が対称的で、勉強になります。
  • 2014-03-28│12:27 |
  • 高橋 直己 URL│
  • [edit]
Re: すみません。西本塾申し込みです。
たいへんお手数をおかけしました。
間違いなく受信いたしました。
当日よろしくお願いします。
  • 2013-11-27│14:29 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
Re: すみません
申し訳ありませんが受信されません。
恐縮ですが、ここに送って頂けますか。
  • 2013-11-27│13:03 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
お名前が確認できません。
西本塾に参加頂けるとのこと、ありがとうございます。
現在申し込みを頂いている方の中に、愛知県でサッカーの指導をされている方の記載が見当たらず、メールを確認しましたが、探せませんでした。
たいへんお手数ですが、再度申し込みフォームを送って頂けないでしょうか。
よろしくお願いします。
  • 2013-11-27│09:50 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
ありがとうございました。
こんにちは。ブログで質問にお答えいただきありがとうございました。サッカーの技術を1つとってもこんなにも奥深いのかと関心すると同時に今までの自分の視点がいかに浅いものだったかと反省しております。技術練習というものを動き作りという視点で捉えると無限に広がっていく感じがいたします。自分の指導を考える非常に良いきっかけであると同時に、今後さらなる学びが必要であるのだと実感しております。
また、ブログの更新を楽しみにしております。
追記
実は西本塾に参加申し込みさせていただいたものです。当日楽しみにしておりますので、よろしくお願いします。
  • 2013-11-26│22:16 |
  • 愛知県のジュニアサッカー指導者 URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

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