それぞれの思いに応えるために

第二回西本塾の開催が週末に迫ってきました。

10月に一回目を行うと決めたのも、このブログを通してたくさんの方から励ましや応援の言葉をいただき、私が訴え続けてきた考え方を学びたいという声に押されてのことでした。

初めてのことでしたので、こちらの思いを一方的に伝えることに終始してしまったのではないかという反省もありましたが 、参加していただいた皆さんからは、とても好意的な感想をいただき、意を強くしました。

その後の2ヶ月間で、さらに多くの方からのご意見もいただき、どのテーマをもっと深めなければならないのか、私のどの部分に興味を持っていただいているのか、少しずつ分かってきたところもありますので、内容を吟味しているところです。

その中でも特に高校生以下の年代に携わっている指導者の悩みは切実でした。

前回もレントゲン写真の画像を用いて説明しましたが、子供たちは大人のミニチュア版のように考えている人がいますが、身体の成熟度でいえば、大人とはまったく違う身体だと考えなければならないほどの差があるのです。

さらに年齢によっての差はもちろんのこと、個人差もありますので、何年生だから何才だからと一律に決めてかかることもできません。

そのことをどれだけ大人の側が理解して接してあげられるかが、最も重要なことになります。

しかし現実は、別の職業を持ってボランティアとして指導していたり、ユースやJrユースのコーチとして専業で指導をしていたとしても、本当の意味で体のことを考えられる指導者がどれだけいるかということです。

いくらサッカーがライセンス制度を強化して、指導者のレベルの標準化を図ろうとしても、この分野に関してはまだまだ対応ができていないことの方が多いと思います。

さりとてそれをどこの誰に聞いたらいいのか、誰が教えてくれるのか、答えてくれる人がいないのが現状です。

私が何度も言っている、スポーツ医学の進歩は著しく、トレーナーを目指す人の数も増え、表面上はその恩恵を受けられる子供たちはどんどん増えているはずなのに、10年経っても20年経っても、当事者である子供達の保護者の方から受ける相談事の内容が変わってこないというのはなぜなのでしょう。

トレーナーと呼ばれる人たちの資質ももちろんあるでしょうが、その人たちが力を発揮できる環境が整っていないことも大きな原因なのではないでしょうか。

日本のスポーツは学校体育の一環として成長してきた側面があるので、教員という本来スポーツ活動の専門家で無い職業の人たちが、ある意味ボランティアで休日も返上して指導にあたっています。

そういう組織に職業としてのトレーナーが関わって収入を得ることは難しいでしょう。

保護者も学校の部活動なのに、外部の人を有償で雇うということには違和感を覚えるでしょうから。

最近でこそクラブチームの下部組織として、お金を払ってスポーツをさせるということが一般的にもなってきましたが、今度はそれで権利意識が出てしまい、お金を払っているのに何もしてくれないという発想にもつながって行くというジレンマが出てきます。

根本的にスポーツに対する意識が、欧米のスポーツクラブ組織に馴染んでいる人たちとは違うので、そう簡単に答えが見つかる話でもありませんし、時間もどれだけかかるか分かりません。

最近になってやっと、スポーツの指導に体罰ががんとして存在してきたことが問題になっているのが日本の現状です。

勝利至上主義、我が子を選手にして欲しいという親心を人質に取ったような、指導者の横暴がまかり通ってきました。

最近の新聞で、広島市内の学校のバレーボール部の数が激減しているという記事を見ました。

私がこれまで見聞きしてきたその実態は、まさに子供たちから敬遠されても仕方が無いと言わざるを得ないところがたくさんあると思います。

それがなぜ改善されないのでしょう。

一つ一つの事柄を取り上げればきりがありません。

では私にできることは何なのでしょうか。

私の著書やブログの内容に興味を持っていただき、それぞれの立場で活かすために、貴重な時間とお金をかけても広島までやってきて私の話を聞こうという、強い意思と行動力を持った方たちに、しっかりと私の知識と経験をお伝えすることで、少しづつタネをまき、それぞれの場所で芽を出し花が開いてくれるお手伝いができればと思っています。

その皆さんが自信を持ってそれぞれの立場で活動していただければ、その周りには必ず賛同者が現れてくると思います。

その輪を地道に広げていくことこそが、遠回りのようですが確実な方法なのではないかと思います。

大きな赤い飴玉を一発で引き当てる、マジックのような方法はありません。

最低限の知識とそれを生かして行く勇気が必要だと思います。

私がお伝えできるのは、その最低限の知識の部分です。

そこにはこれまでの経験に裏打ちされた自信もありますが、それを生かしていただくのは参加された皆さんです。

週末お会いできることを楽しみにしています。
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週末楽しみにしております
いつもブログを拝見させて頂いております。私自身サッカー指導者を生業とさせて頂いておりますが、小学生、中学生年代の選手に対して体の使い方を知ることの大切さは理解しておりますが、では、それをどのようにトレーニングすれば良いのか正直わからない状態です。週末に講習会に参加させて頂き、未来ある選手のため、彼らを潰さないこと、そしてより良いパフォーマンスが出せるよう手助けしていきたいと思います。よろしくお願い致します。
  • 2013-12-12│14:41 |
  • Entrenadorkazu URL│
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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
今年2回目の西本塾を8月26・27の土日に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。
なお、今回も参加者が5名に満たない場合は開催しません。
9月10日には深める会も予定しています。

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