実技に備えて

最初にもう一度確認ですが、6日にコメントを送っていただいた方、原因は分かりませんが文字化けしてしまって、読み取ることができません、できましたら再送していただければと思います、よろしくお願いします。

さて明後日に迫った西本塾ですが、現時点で16名の申込みをいただいており、定員20名とは書きましたが、こんなにたくさんの方にご参加いただけるとは思ってもみませんでした。

今回の二日目は実技中心で行う予定です。

参加者のニーズが、サッカーの指導者として体の使い方であったり重心移動を使った動きだしの方法であることは明らかですが、各種の資格を使って施術を行うことを業としている方々は、操体法の実技やそこから発展したオクタンとトレーニングの実技を見たいという要望が多くなるのは当然だと思います。

どちらの立場の方も、どちらの実技にも精通していただくことが、私が理想としている双方の関係となりますので、じっくりと学んでいただこうと思っています。

その中で走るという動きそのものを、私なりに考え直してみました。

もしかしたら陸上競技をやっている人からみればそれじゃ早く走れないよと言われるかもしれませんが、私なりに自分でその動きを繰り返してみて、手ごたえは感じています。

四足歩行から二足歩行に変わって行く過程で、我々人間は外敵に襲われることから逃げなければならないという状況がなくなってしまいました。

逆に、食料を得るために他の動物を追いかけて捕まえることも必要なくなってしまいました。

加えて近年は、移動するために自分の足ではなく自転車や車に乗り、階段がエスカレーターになり、歩道も動く歩道なるものまで現れる始末です。

そのうち一人一台、セグウェイのような乗り物で移動するような時代が来るのかもしれません。

動物は準備運動をしなくても、急発進急加速そして急停止と自由自在に体を操ることができます。

なぜかって、そうでなければ生きていけないからです。

ライオンに追われたシマウマが、肉離れをしたから待ってくれと言っても、ライオンが待ってくれるはずはありません。

ライオンが寝そべった状態から、獲物に向かって全速力で追いかける時、肉離れを起こしてしまったら、そのライオンは飢え死にしてしまうのです。

だから自然の摂理として、そうならないような体の仕組みが備わっているとしか言いようがないのです。

愛玩用のペットはどうなのでしょう、外敵に追われることも餌を得るために全速力で走ることもないそういう動物たちは、よく知りませんが血統書という証明書があるくらいですから、そういう動物同士が掛け合わされて生まれる子供が続けば、野生の本能はどんどん消えて行くのではないでしょうか。

では人間はということになりますが、例えば長距離で活躍する高地に住むアフリカ系の人たちの体や走り方を見ると、我々が普段接している普通の日本人とは違い、人間も動物の一種なんだと感じさせてくれるものがあります。

今一部で話題になっていますが、靴を履かずに裸足で走ることが、故障をしない本来の走り方であるという考え方です。

今日は詳しくは触れませんが、山路や不整地を走る時、無意識のうちに普段言われている踵から着地して爪先に体重が移動して蹴り出して走るという行為をしていないことが分かります。

短距離の選手はもちろん踵で着地したりしません。

では短距離は爪先で長距離は踵でという単純な線引きができるのでしょうか。

また何メートル以上が長距離になるのでしょう。

今私が考えていてお伝えしようとしているのは、そこに焦点を絞ったものではなく、肩甲骨と股関節をどう連動させてスムーズに走るかという観点です。

何度も書いてきましたが、A地点からB地点への移動スピードを純粋に競うのは陸上競技だけです。

他の競技では、それ以外のたくさんの要素が複雑に絡み合っています。

それらを整理しているうちに、一つの形となって行ったのが今回お伝えする歩くことから走ることへの自然に移行できる走り方です。

では陸上競技には応用できないのか、そうではありません。

それを突き詰めて行くと、もう20年近く前になりますが200mと400mの世界記録を作り続けた「マイケルジョンソン」選手の走り方に通じて行くことに気づいたのです。

私はもちろんそんなに速く走ることはできませんが、サンフレッチェでトレーナーをしている頃、試合中にけが人が出て、選手の元に走って行く姿がマイケルジョンソンに似ていると言われたことがあります。

日本的に言うと胸を張ってというより突き出して走っているように見えますが、まさに背中の筋肉を最大限に使って上体を安定させ、上腕部が体側の後ろへ引きつけられることで、骨盤が他の選手以上に前傾し、振り出された足がほぼ股関節の真下に着地することで、前に進むという行為に対してブレーキにならず、ぐんぐん進んで行くのがわかります。

調べた限りでは大きな故障は一度くらいしかないようです。

200mと400mという種目は相入れないところがあって、100mと200mの掛け持ちはあっても、400mはそれだけを専門とする選手がほとんどなのに、彼だけがその両方で世界に君臨し続けたという事実は、人間の可能性というか、理にかなった走法であったことを証明するものではないでしょうか。

その辺りのことを参加者のみなさんと一緒に体を動かして、私以外の方でも私と同じ感覚で無理なく自然に、それでいて速く走れるということを体験していただきたいと思います。

こんなことばかり考えている時間は本当に楽しいです。

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ありがとうございました。
西本塾、2日間ありがとうございました。愛知県に帰ってきて非常に充実した2日間であったと改めて感じております。何よりもまず西本さんの熱さに驚くと同時に、非常に良い刺激を受けました。2日間延べ18時間くらいずっとお話をされ、聞いているこちらに本当に熱い気持ちが伝わってきて、普通ならばこんな長い間話を聞ける性格ではないのですが、あっという間に時が過ぎ去り、まだ聞きたい、もっと聞きたいと思えるような内容でした。
内容はこれまで自分がいかに木の枝葉の部分での指導しかできていなかったと思わされるもので、本当に日本のサッカー選手が世界と闘って、本当の意味で勝って行くには必要不可欠であると感じるものでした。間違いなく今後の選手育成に欠かせないものです。
そして何より、様々な選手の映像や実際の子供達の動きを見て、なぜあの選手はあんなにしなやかに観えるのか?なぜこっちの選手は硬く観えるのか?なぜ簡単に1vs1で負けてしまうのか?といった部分でのこれまで自分の中にあった動きの疑問、違和感がすっきりしました。これは決してブログを読んだだけでは分かり得なかったことだと思います。実践を交えて充実した内容にしていただき、本当に感謝しています。と同時にこれからは少しでも多くの子供に伝えていくために、まずは自分が実践できるようにしなければですね。また機会がありましたら、是非参加したいと思います。自分自身まだまだ選手に正確に伝えれるのにはほど遠いと思いますが、試行錯誤しどうにか子供達に伝えれるようになりたいと思います。本当にありがとうございました。
  • 2013-12-16│10:03 |
  • 愛知県のジュニアサッカー指導者 URL│
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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
今年2回目の西本塾を8月26・27の土日に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。
なお、今回も参加者が5名に満たない場合は開催しません。
9月10日には深める会も予定しています。

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