あみだくじの行く末は

一昨年の後半、それまで契約していたチームも離れ、「もう現場はいい、自分の城の中で静かに暮らしていこう」、そんな歳じゃないだろうと言われても、それまでに色々なことがありすぎて、そんな心境になっていました。

それが昨年、今までに経験したことがない大きな出来事があり、静かに暮らすどころか、新しい城を構え領地を広げてやるぞ、というくらいの気持ちになっていきました。

私に指導を受けてくれた人が、それぞれの場所、それぞれの立場で、私の考えを形にして広めてくれているのですから、まさに間接的ではありますが、今までには思いもよらなかった、他の城に攻め入っている、そんな気持ちにもなっています。

こうなればところ構わず、どんどん攻め込んで行ってもいいのかなと思っています。

「西本塾」などと、恐れ多い名前を付けて始めた勉強会ですが、来月には第3回を行うことにしました。

当初は一人でも参加してくれる人があれば、人数に関係なく、それこそ私の経験してきたことのすべてを伝えてみたいと思いましたが、二回目には16名の参加があり、次回もすでに12名の申し込みをいただいています。

このブログでもそうですが、キーワードさえ入力すればそれなりの答えが得られる便利な世の中になってきました。

しかし、私も経験しましたが、権威のある機関が実施する勉強会で、本当に自分が求める何かに出会ったことがありません。

説明されていることは正しいことなのでしょう、しかしそれが本当に受講者の求めているものなのか、嫌なら来なければいい、そうかもしれませんが、嫌でも行かなければならない場合もあります。

逆にオリジナリティーを売りにしている講習会も、私に言わせれば、すべては人間の体に仕組まれていたからくりであって、自分が考えたとか、自分しかできないなどと言うのはおこがましいことだと思います。

人間として生まれたからには、そのからくりの真理は一つ、どんな理屈をつけようとそこからはみ出ることはできないのです。

枝葉の技術を習得してその気になるのではなく、その奥にある心理に目を向けるための、一つのきっかけというか、そういうアプローチの仕方もあるのかな、そんな受け止め方で十分です。

私が言っていることなどまさにそうです、教科書的に絶対に正しいものかどうかわかりません。

それは最初から宣言していて、そういうものを求めるのなら別のどこかに行ってもらえばいいだけのことで、このブログの中で語られていることに興味を持ち、この目で確かめたいという強い動機を持った人だけが来てくれればいいのです。

そして、その中から自分で感じたものを、自分の言葉で別の誰かに伝えてくれることを期待しています。

何が正しい、何が間違っている、このやり方が一番で他のものはだめとか、そんな考えはやめた方がいいと思います。

間の前に次々と現れる様々な考え方から、人間としての本質と知り、真理に近づいていく、そう思った方が楽しいともいます。

「先生と呼ばれるほどのバカはなし」という川柳があります。

先を歩いている人などいません、そう思った瞬間に歩みは止まってしまいます。

今という瞬間を共に生き、ともに歩いている、誰に対してでもそういう気持ちで接することができれば、卑屈になることも偉そうにすることも必要なくなります。

西本塾を行ってその思いが強くなりました、一番学ばなければならないのは自分自身でした。

西本塾の塾生は私に何の遠慮もいりません、私が伝えたことと多少違うことであっていても、その人がそう感じそういう指導をしたいと思ったのなら、私がとやかく言う筋合いではありませんから。

そのかわり、すべてのことを私から伝授されたとは、できれば大きな声では言わないでほしいかなとは思いますが。

何にしても、西本塾を通じての発信活動は当分続けていこうと思っています。

第三回については、初参加の人を優先しますと告知したら、15名の定員が間もなく埋まってしまいそうな状況になってきました。

やはり2日間でないと、私のベースとなっている考え方を伝え、さらに実技という時間が取れないので、初めての方にはどうしても二日間の参加をお願いしています。

もちろんそれだけでは、お互いに納得できる結果になってはいないと思うので、二日間のコースを受講していただいた方を対象に、一日だけになりますが実技を深めるためのコースを行わなければならないと思っています。

こちらの思いを伝えっぱなしで、本当にちゃんとできるようになっていなければ、逆に申し訳ないことになってしまいますから。

こちらは3回目が終わってから実行に移したいと思います。

こうして色々なことを考えるようになって、自分の考え方もだいぶ変わってきました。

自分だけが分かっていたのではだめで、きちんと誰かに理解してもらい、もっともっと広げなければならないと思うようになりました。

その対象が今までは目の前の選手だったのが、指導者になり、選手には間接的な立場になってしまいました。

それでもやはり自分の手でという思いは強く、現在数は少ないですが、私を信じて指導を受けてくれる選手がいるので、誰にいう訳ではないのですが「見とけよ、おれが指導した選手はこうなるんだぞ」と、ひそかに闘志を燃やしています。

サッカー野球と、トレーニングキャンプの時期になりました。

当たり前ですが、私にその時期の指導を依頼されることはありませんでした。

たとえば、30人の選手と関係者を前に2時間3時間説明したところで、理解されるわけはありません。

二日間しゃべり続けてやっとアウトラインが分かってもらえたかなというくらい、ある意味理解不能な西本理論なのですから。

ならば一人でも、自分の意志で私の話を聞きたい、指導を受けたいという選手を相手にした方が、お互いに目的を共有し結果も出せると思います。

その一人が二人になり三人になって、もしかしたら組織としてもう一度私を必要としてくれるところが出てくるかもしれません。

けっしてそれを目標にするのではなく、今この一瞬を一生懸命で生きていくことが、自分を高めまた活かせる道だと思います。

私が理想とする体の使い方を、私なりの言葉に落とし込んで、文字として読んだ人にもイメージが伝えられるようにできないものかと、毎日頭を捻り回しています。

理想の動きは一つではありません。

私がよく例えに使う将棋の駒に例えると、「歩」と「金」に同じ能力を期待するのは筋違いです、ただ歩には歩の分をわきまえろでは、モチベーションが下がります。

攻め上がっていけば「ト金」になってもう一仕事してもらうからと、その気にさせることも大切ですし、他の駒の仕事を体験させておけば、より自分の駒の仕事も分かろうというものです。

例えは例えとして、現実はとても難しい問題山積です。

過去の経験の中で自己満足し、のんびりしていればよかったのに、これまでのどの瞬間より頭を使わなければならず、大変な世界へ足を踏み込んでしまったようです。

第三回の開催まであと一か月、少しは頭の整理ができているでしょうか。

回を重ねるたびに私の中の何かが変わっていくのが分かります。

それを自分でも楽しみつつ、「過去のこと、話しておきたかったことから」、新しい世界へ踏み出していこうと思います。

まだまだ修行、死ぬまで現役ですね。
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Re: フライングバックトレーニング
メールアドレスを教えていただけますか。
私がモデルでフライングバックを行っている写真があるので、それを見ていただければ思い出していただけると思います。
  • 2014-01-28│17:51 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
フライングバックトレーニング
トレーニングの内容を公表していいものかどうか分からなかったため鍵つきで質問させていただきました。
失礼しました。

トレーニングの動きの確認ですが、下半身はスクワットの体勢をキープしたまま、上半身がお辞儀する動きをもって背中に負荷を感じる。

意識が朦朧とする中で、ご教授いただいたため確信が持てず、不安になり質問させていただきました。

アドバイスのほど、よろしくお願いいたします。





  • 2014-01-28│16:26 |
  • 熊本の野田 URL│
  • [edit]
Re: ようやく
基本的に鍵付きのコメントにはお答えしないことにしています。
できれば鍵なしでお願いします。

  • 2014-01-28│15:41 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

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