個別の指導を受けたいという方から

コメントに対するお答えです。

西本塾には参加したことがないが、「操」で直接指導を受けるためには、まず西本塾を受講してからの方がよいか、というご質問です。

西本塾は、私の思いをできるだけ正確にお伝えするために、丸二日間という時間をかけています。

それでもすべてを伝えきれているわけではありませんし、一度や二度私の話を聞き、実技を行っていただいたからといって、免許皆伝という訳にもいかないでしょう。

それでも来ていただいた皆さんは、それぞれが感じ取っていただいた西本理論を、それぞれの立場で広めて行っていただいています。

以前の私は、そんな中途半端な理解で、私の知識や経験を軽々しく使ってほしくないと、人に教えるということをしてきませんでした。

それが色々なことがあって、このまま眠らせておくわけにはいかないという思いに駆り立てられて、西本塾という形になったのです。

土日の二日間をかけて行いますので、それぞれ事情があるでしょうから、二日間講習では参加できないという方もたくさんいると思います。

それでも万難を排し、何としてでも私の話を聞きたいという方が、現実に30人以上も来ていただきました。

それはそれは熱い方々ばかりでした。

もちろん1回では足らないことは分かっていますので、「深める会」という形で、二日間の基礎コースを受講していただいた方を対象に、特に実技を中心としたコースを作り、本当の意味での私の理解者、そして後継者たる人材を育てていきたいと思っています。

二日間のコースには参加できないからと、遠くから来ていただき2時間ほどかけてお話をし、少しですが実技も受けていただいた方も何人かいます。

しかし、それはあくまでも体験であって、私の考えを一から順を追ってお話しするには、まったく時間が足りません。

ですからそのことは事前に分かっていただき、それでもという方はお受けしていますが、操体法やオクタントトレーニング、フライングバックトレーニングなど、一通り体験していただくことはやぶさかではないですが、私が本当に伝えたいことは、西本塾の一日目の座学の部分なのです。

1回目には、その座学が延々二日間続き、私はずっとしゃべり続けました。

2回目は、やはり実技も体験してもらわなければと、二日間の内容を一日に凝縮し、なんとかぎりぎり納めることができました。

聞いていただいた感想のなかにも、もっと話を聞いていたかったと言ってくださる方もおられました。

私が伝えたいことは、操体法やオクタントトレーニング、フライングバックトレーニングのやり方ではないのです。

なぜこんなことを考えたのか、なぜこのトレーニングが必要なのか、なぜこのトレーニングが有効なのか、その体の根本的な仕組みはどうなっているのか、その理解なくただやり方を学んで帰ったつもりになると、いざ自分が伝える立場になったとき、申し訳ないですが私が伝えたものとは似て非なるものになってしまうのです。

現実にそういうことが起こってしまっています。

どういう動機で私に興味を持ち、どういう目的で私のところに来るのか、それがはっきりしていなければ時間とお金を無駄に使うことになると思います。

いつも私が言う野次馬根性を発揮してくださいという言葉、これにも深い意味があると思います。

「西本が言っていることってどういうことなんだろう、自分が今まで思っていたこととどこか違うような気がする」、それがスタートでしょう。

その後が問題です。

火事場の見学ではありません、みんなが走っていくから自分も行ってみようでは、ただの野次馬です。

自分と違う考え方を持つ人間がいた、そしてその考え方で、それなりの結果と評価を残してきた、その事実を自分の目で確かめ、それが自分にとって有益なものであるならば、深く学び実践できるレベルまで食いついてみよう。

そこまでの考えがあって、初めて本物の野次馬たる心構えと言えるのではないでしょうか。

様々な講習会が行われ、それぞれ実利を得るために参加されることでしょう。

その形だけ覚えてきても本当に役に立つのでしょうか、そうであれば自分の信じるものに出会った後は、もうそんなところへ行く必要はなくなるはずです。

それなのに次から次へとはしごをしてしまう、自分の引き出しを増やしたいと言われるでしょう、本当にそうでしょうか。

その前に確固たる信念、引き出しを収めるタンスをがっちり固めなくては、いくつ引き出しをこしらえても役には立ちません。

私はそれぞれの皆さんに、自分のベースとなるタンスを作るお手伝いをしたい、そして基本となる最低限の引き出しもお付けします。

本当にそのことが理解できた人には、もうそれで十分なはずなのです。

あとはその引き出しをどう使うか、それはそれぞれの応用であって誰かに教えられるものではないと思うのです。

厳しいようですがあえて言わせてもらうと、応用する能力がないから引き出しを増やしたがる、そして引き出しを小出しにして伝えようとする側がいるのも事実です。

話がそれてしまいましたが、今現役の選手であれば、トレーニングのバリエーションの一つとして、私のトレーニングを体験したい、そういう気持ちであれば、はっきりそう言ってもらえばそういう対応をします。

深い理論や考え方はここには介在しません、たんに自分のパフォーマンスの向上に役立ててもらえば、それはそれで意味があると思います。

また、自分はスポーツを趣味としているレベルだけれど、トップレベルの選手に指導しているトレーニングを体験してみたいと言われれば、それに対応した伝え方もします。

しかし、職業としてまたボランティアとして、どんな形であっても私から学んだことを誰かに伝えようという目的があるのなら、やはりしっかりと私がこれまで積み上げてきたものを基礎から学んでいただきたいと思います。

そうでなければ、広島まで行って「西本」という人間から学んできたという枕詞をつけて指導をされることには、少し抵抗を感じてしまいます。

これはあくまでもお願いというか、私の願望です。

もう9年も前に出版した本が、いまだに廃版になることなくネットで流通し、多くの方に読んでいただいています。

一度活字になったものは、もう私の手から離れてしまっています。

読んだ方がどう解釈するかは、その方次第です。

西本塾は、私が目の前で皆さんに語りかけ、まさに手取り足取りの二日間を過ごしていただきます。

私の精一杯の思いを込めて、終わった後は本当にぐったりするくらい気持ちが入っています。

それでも受け取る側の皆さんの思いはそれぞれ違うと思いますが、精一杯やりきった結果ですから、それは仕方がないと思います。

一般の方が、体の不調を訴えて来ていただくこととは目的が違うのですから、自分の目的がどういうことなのか、個別に来ていただくことで、そのための時間が2時間で本当に足りるのか、よく考えていただき、今回はまずこの部分を聞きたいということを明確にしていただき、私がそれにお応えできると思ったら、個別に来ていただくこともお断りすることはできないと思います。

基本的にお一人に対して1時間と区切って予約を受けています。

話を聞きたいという抽象的な言い方では、何ともお答えのしようがありませんが、例えば1時間を自分のために有効に使い、遠くから広島まで来たかいがあったと思える時間にできるなら、それもいいでしょう。

1時間ではとても話ができないから2時間または3時間の枠を取ってくれと言われたら、それもいいでしょう。

しかし、西本塾は座学だけで7時間以上私がしゃべり続けているのです、2時間や3時間で教えてくれと言われてもできない相談です。

目的をはっきりさせていただき、時間とお金を無駄にしないように良く考えていただき、またご連絡をいただければと思います。
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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。

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