まずは筋肥大について

今日は広島市内、快晴で気持ちの良い朝になっています。

昨日は久しぶりに、アコーディアグループである「アコーディアガーデン広島中央 」の練習場に行ってきました。
ここは300ヤード先が見通せる広い練習場で、一昨年のドラコン大会の前にも、調子を確認するためにドライバーを抱えてやってきましたし、ロングアイアンの練習をしたい時にも、年に数回ですが利用しています。

それが昨日の天気は、時には雪が降ったり雨に変わったり、風が吹き荒れたりと最悪の天気で、距離の確認どころではありませんでした。
ただ苦手のパターを練習できるグリーンがあるので、雨の中でもしっかり練習して感触をつかんできました。

練習場へ行くと気になるのは、やはり他の方のドライバーの飛距離です。
一般的に思われている体格の良い方が遠くに飛ばせるかと言うとそうでもないことがわかります。

私など、知らない人が見ればそんなに飛ばすような体をしているわけではありませんから。

ゴルフで言えば、体の大きさと飛距離の関係、他のスポーツでも体の大きさがイコール体の強さ、サッカーで言えばフィジカルの強さだと言うイメージが定着している感があります。

私の考え方の基本となっている「体づくりから動きづくりへ」、この言葉もきちんと説明しないと、正しい理解をしていただくのは難しいと思います。

西本塾に参加していただき、直接話を聞きトレーニングを体験していただければ、それなりの理解はできると思うのですが、ブログ読者のみなさんには、正直どう言う意味なのか正確には伝わってはいないような気がします。

時々それらしいことは書いていますが、少し整理して、もう少し伝わるように説明してみたいと思います。

「トレーニングの目的」と言うタイトルはすでに書きましたので、今日は「筋肥大」に絞って考えて行きます。

トレーニング、そのなかでも筋力トレーニングを行うことの目的とその効果にまず挙げられるのが、この筋肥大と言うことになると思います。

そのこと自体が目的であれば、ボディービルダーによって確立された、トレーニングの方法論が既に存在 していますから、到達するレベルは別として、目的を達することは難しいことではありません。

大きくなりたい強くなりたい、スポーツをやっている男性にとって、そう思わない人はいないのではないでしょうか。

しかし、体重別で争う競技もありますから、ただ単に筋量を増やす体重を増やすことが良くない場合もあります。

同じ体重の中で競う中で、力が強い筋力が強いと言うのが理想でしょう。

そうなると筋肥大は目的にはできないことになります。

その他のスポーツでも、体が大きい方が有利なように見えても、実際にはそうでない場合もあると思います。

では体が大きいことの有利性とはなんでしょうか、ラグビーやアメフトまたアイスホッケーなどのコンタクトスポーツを見れば、素人目にも体は小さいよりも大きい方が有利だと思ってしまいます。

果たしてそんな単純なものでしょうか。

ぶつかり合う瞬間だけを見れば、確かに大きい方が当たり負けしないように見えます。
その瞬間に至る前の状況を考えた時、スピードや瞬発力また持久力など、筋肉の大きさだけでは測れない要素がたくさん入ってきます。

野球の投手であれば、あの小さなボールを投げるのにボディービルダーのような体が必要だと思う人は少ないと思いますが、打者に関しては丸太のような腕の大柄な打者の方が、迫力があって遠くへ飛ばせそうな気はします。

それとて、フェンスを越えれば1点は1点で、飛距離によって得点が変わるわけではありません。

どんなにすごい打者でもトータルの打率は3割を少し超えるくらいで、あとの7割近くは打ち取られるという事実があります。

打者が獲得すべき能力は、バットを振るスイングスピードを上げ、ボールを強く叩いてボールを遠くに飛ばすことではなく、様々な球種のボールがスピードを変えコースを変え、いかにタイミングを外して強くスイングさせないかを考えて投げてくる投手のボールに対して、いかに正確に反応してバットを振るかということではないでしょうか。

たしかに素晴らしいホームランを打った時のスローが再生されると、理想的な体の動きで、これが自分の目指しているスイングだという動きになっていると思います。

しかし、それとて年間に一番多かった選手ですら50回あるかないかの確率の出来事なのです。

小さな体、比較の問題ですが、貧弱に見えるからだでも、きちんと自分の体を自分の思ったように操ることができれば、イチロー選手のような成績を収め続けることもできるのです。

筋肥大は結果です。

自分がどういう競技のどういうポジションをやっていて、どういう能力を必要とされているのか。

それをきちんと見定め、それに必要な筋肉の動きづくり(筋肉の仕事は骨を動かすことですから)を行うことで、目標としている動きに近づいた時、その動きを表現するために必要な筋肉の肥大は起こっているとは考えられないでしょうか。

さらに、そうなるとさらにその上のレベルの動きが目標になってくると思います。

トレーニングの内容も、体を動かす意識、どこを使っているか、どこを使わないようにしているか、可動域を自在に使いこなせているか、などなど、無我夢中で歯を食いしばって行うトレーニングではなく、きちんとした意識を持って行うトレーニングを続けて行くと、間違いなくそれまで扱っていた重量では物足りなくなってきます。

同じ意識で同じ動きが、さらに高重量で行うことができるようになった時、動きの質が高まったという効果と同時に、筋肉の肥大が起こっていると考えることに矛盾はないと思うのですがいかがでしょうか。

そうやって指導をし、現実にそうなって行きました。

私が行なっているようなトレーニングでは、筋肥大は起こらないのではと言われることがあります。

もう慣れましたが、やっていない人にはいくら説明してもわからないかもしれませんし、また筋肥大の方が目的として優先されている人には物足りないかもしれません。

しかし、「筋肉は肥大し筋力もアップしました、なのにスポーツ動作の向上には結びつきませんでした」、という話は聞き飽きるほど聞いてきました。

オフになると肉体改造と言う言葉に踊らされ、体づくりに励む選手が未だにたくさんいます。

そういう人たちにはもうしこし頭を働かせて考えて欲しいのです、「あなたの目標はなんですか、変わらなければならないのは肉体ではなく、動きの質であり、その考え方ではないですか」 と。

動きづくりのトレーニングによって筋肥大は必ず起こります。

ただその変化の度合いと目標です。

自分にとって必要な動きを、最も効率良く表現してくれる肉体の大きさ、闇雲に大きさを求めるのではなく、そういう視点でもう一度筋肥大を考えてみてはどうでしょうか。

次回もトレーニングの内容や意識から、この問題を考えてみたいと思います。
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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
今年2回目の西本塾を8月26・27の土日に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。
なお、今回も参加者が5名に満たない場合は開催しません。
9月10日には深める会も予定しています。

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