誰かのお役に立てていたこと。

前回、私の著書が増刷されたことを受けて書いた記事に、こんなありがたい感想を寄せて頂いた方がありました。
コメント欄でも読めるのですが、改めて記事として紹介させて頂きたいと思います。

以下全文です。

素晴らしい 本です

初めてコメントさせていただきます。
この本を手に取ったのが5年くらい前になるでしょうか?海外在住ですが、腰痛について調べている時に出会いました。
日本からわざわざ取り寄せたのですが、この本が私に与えてくれたものを考えると、本当に取り寄せて良かったなと思っています。
以来、家族で寝たまま体操を1日も欠かさず行っています。
私の腰痛は一度も再発していません。
ちょっと危ないなと体が感じることがありますが、その時はより入念に教えていただいた体操をするようにしています。
さらに、私の父(75歳)に本を薦めてみたところ、歩くのにも苦労するぐらいに腰痛がひどかった父が今ではゴルフに行けるようになりました。
会う人会う人に西本さんの本を薦めているようです。
私の感覚では、毎日続けることで体がいい感じにほぐれて行くような感覚を感じました。
とにかく機会がありましたら一度お礼と素晴らしい本への賛辞を送らせていただきたいと思っていたので、今回コメントを書かせていただく決心をしました。
ブログも楽しみに読ませていただいています。
この本がいつまでも読まれて続けるように願うばかりです。


池田さん、コメントをありがとうございました。
自分が書いた本が、こんなにも喜ばれお役に立てていることを実感させていただけることはそうそうあることではないと思います。

前回も書きましたが、私の本も含めて健康法をうたったタイトルの本は、その実技の部分が載っているページの写真やイラストばかりに目がいき、とりあえずはやってみるものの、それを何年も継続しているという人は滅多にいないと思います。

そこには様々な要因があると思いますが、そういう類の本に目が行く人は、常に書店やネットでアンテナを張り巡らせ、目新しいものに対してはとりあえず読んでみようというスタンスの方が多いような気がします。

あれもやってみたこれも試してみた、その時は何かいいような気がしたけれど、いつの間にかやめてしまっていて次の何かを探している。

自分もそんなところがあるような気がする、という方も多いのではないでしょうか。

なぜ続かないのかという理由として私が思うのは、その方法論に関して、人間の体の本質的な仕組みを掘り下げて説明し、自分がなぜこういう方法論にたどり着いたのかという確固とした理論、前回哲学という言葉を使いましたが、そういう根源的な考え方が記されていないことが一番大きな問題なのではないかと思います。

もちろん今話題になっているような科学的な根拠や、再現性のある論文を書けるような理論ではないかもしれません。

ただ作者それぞれの経験や学んできた知識の中から、読者に対して自分の考え方をきちんと説明する義務はあると思うのです。

そこまで考えて書き上げた内容であったとしても、読み手からすればそんことまで求めてはいないと言われるかもしれません。

肩が痛い腰が痛い、それを少しでも改善する方法が知りたくて買っただけなのだから、理論だ哲学だなどと難しいことを言われても、自分には関係ないことだと言われるかもしれません。

そしてそういう本を読んだ、というより写真やイラストのページを見て、真似事をするだけで終わってしまうのだと思います。

池田さんが5年間も続けていただいている大きな理由は、今回のコメントには書かれていませんが、本の全体を通して書かれている、私の体に対する考え方や、実際の経験を通して積み上げてきた事実に基づく、「体と対話する」という感覚を感じ取っていただけたからではないかと思います。

出版当初多かった質問は、回数の問題や動かす角度の問題など、何が正しくて何が間違ったやり方なのかという基準となる物差しを明確にして欲しいというものばかりだったと思います。

本文中にもしっかり書いてあるはずなのですが、そういう問題はそれぞれの感覚の問題で、たとえ同じ人間の体であっても、朝と夜では感覚が違うし、今日と明日では全く違うかもしれないのですから、そのことに気持ちが向けられない人は、まさに体操というかストレッチを行っているに過ぎないことになってしまいます。

あの動きは、便宜上腰痛にはこれ膝痛にはこれという捉え方をされてしまう書き方にはなっていますが、全体を読んでいただければ、そういう発想こそ必要のないもので、体を丸ごと一つと捉え、自分の体の言い分に耳を傾けながら、全体をほどほどのところに収めて行くという感覚がわかっていただけると思います。

痛いところがあるからやるというのではなく、自分の体はどういう風に連なりあって動いているのかな、こういう風に動かすと気持ちがいいなという、体との対話を楽しんで続けることで、様々な要因で少し無理をした時や、何と無くスッキリしないなと感じる時の体の感覚が、普段の好調な時との微妙な違いにいち早く気づかせてくれ、大事に至らないようにからだ自身が調整してくれるようになるのです。

腰が痛いからと、腰だけが悪いような扱いをして、あそこに行っても治らない、これをやっても治らないと、他人事のような顔をしている人は良くなるわけがないのです。

池田さんご本人のみならず、ご家族のみなさんや、お父さんの腰痛も軽減されたとのこと、また私の本を周りの方にまで薦めていただいているとのこと、本当にありがたいことです。

読み手の感覚はそれぞれ違うと思いますし、手にとっていただいた動機も違うと思います。

トータルで24000部になったそうですが、その中のお一人でもこうして私の思いが届いていたということを知ることができ、今朝はとても爽やかに目覚めることができました。

昨年もつくば市に行った時に、同じような気持ちにさせていただいたことがありました。

あの時の姉弟とそのお母さん、お元気でしょうか、私のアドバイスはお役に立っているでしょうか。

こうして自分の書いた文章が、何処かで誰かのお役に立っている、そう思える仕事をさせていただいていることを本当に嬉しく思います。

本に関する記事が続きましたので、次回は「背中を使えるようになるためのトレーニング」について書いてみたいと思います。
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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。

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