フライングバック・トレーニングその2

昨日一昨日の二日間、4回目となった西本塾を行いました。

初めて女性の受講者があり、総勢9名のみなさんが二日間真剣に受講していただきました、改めてお礼を申し上げます。

今回の二日間を終え、今までには感じたことのない疲労感に襲われました。

前回より少しでも分かりやすく、自分なりに伝え方にも工夫を凝らし、より良い内容にしたいと意気込みすぎてしまったため、なんとなくすっきりしないものが残ってしまったことが原因かもしれません。

それでも自分なりに精いっぱいの二日間だったと納得しています。

いつものように受講していただいた皆さんには、感想とその後の様子をコメントしていただくようにお願いしました。

それがさっそく昨日の夜、最初のコメントが届き、同じ方から今第2報が送られていきました。

まずはご紹介させてください。

接骨院の開業を間近に控え、色々な所へ勉強に行かれているという、さいたま市からお越しの「冨永裕樹」さんです。

西本塾に参加させていただきました冨永です。

身体の使い方を学びたく参加しましたが、先生が身振り手振りで、身体を使いながら何度も言葉を変えながら同じことを説明して下さいました。

他のことにも言えるのですが、学んだことを『なるほど!』っと自己解釈で終わらせることは簡単です。

ただ、私を含め参加し方々はそれを誰かに教えたい!と思う人達でした。

なんとなくわかっていたつもりでも、他の方が先生に質問をしたことを聞いてみると、自分なら説明できたかどうか・・・。

どんな言葉でもいいから、人に伝えたい。指導したい。
わからなければ、わかるまでやる。
頭を使う。

相手のことをしっかり考えていられれば、必ずそれは伝えられると思うので、西本塾に参加して満足ではなくそれを自分なりに継続してそれを伝えていけるようする。

それが今回、僕が西本塾に参加した意味であると思うのでこれからもブログ等を拝見させていただきながら、頑張って行きたいと思います。

なかなか仕事で参加できないと思いますが、極力時間を作って、西本塾を深める会にも参加させていただき、いろいろな『刺激』をもらえたらな!と思っています!!

次会う時までに、もっと身体を絞っておきたいと思います!笑

おはようございます、冨永です。

昨日に引き続き連絡してしました。

私は悪く足を組むクセがあります。

広島からの移動時間は5時間弱なんですが、その長時間電車に乗っているにも関わらず、足を組みませんでした!

それどころか、ふと気付くと座る姿勢も行きの電車とは違いましたし、かと言って無理にその姿勢を作ってる感じはありませんでした。

いままでは、姿勢を良くしようと背中、腰を反らすイメージでしたが、広背筋の収縮をイメージして骨盤を引き上げるようにしたら、力んでる感じもなく楽に長時間よい姿勢が保てました。

そして、少しは体現できていたのかな?と思いました。

早速ですが、広背筋の素晴らしさを感じました!!


冨永さんは、見るからに頑丈そうな体で、体作りを目的にしたトレーニングが好きで、頑張ってきましたと笑ってお話しされていました。

そのことだけが原因ではないでしょうが、肩や腰が悪く操体の実技ではいくつかのパターンを行わせてもらいましたが、こんな簡単なことでどうして変化があるのかと驚かれていました。

今回の実技で最も重点的に指導したのが、今日もテーマにしている「フライングバック・トレーニング」です。

どんなことでもそうですが、トレーニングに関しては両刃の刃的なところがあり、目的や動作の一つ一つを確実に理解していなければ、効果は半減してしまうどころか、筋肉に対する刺激は想像以上に大きいので、せっかくの有効なトレーニングを、これは無理だと諦めてしまったり、継続できなくなる恐れがあります。

またこのトレーニングを、第3者に指導するとなれば、さらに深い理解が必要となります。

そういう意味で今回は私なりに、時間をかけ参加者の皆さんに一定以上の理解を要求しました。

今回は私自身がハードルを上げすぎたのかもしれません。

参加者一人一人の目的が違う訳ですから、教えたとおりにやってくれないことにストレスを感じていたのでは、講師としてまだまだ未熟なのだと反省しています。

冨永さんからのコメントにも書いていただいたように、手取り足取りきちんとした意識で、きちんとした動作を行っていただければ、たったの二日間、フライングバックトレーニング自体は、初日に詳しく説明しながらの実技、二日目は実際の動きと回数で5パターンと、それほど多くの時間をかけたわけではありませんが、広背筋に対する刺激はおそらくこれまでに感じたことのない強烈なものだったと思います。

それが行きと帰りの電車内での変化となって表れたのだと思います、まさに「フライングバック・トレーニング恐るべし」冨永さんもそう思われたのではないでしょうか。

私の持論である、「筋肉の仕事は骨を動かすこと」「体づくりのためではなく、動きづくりのためのトレーニング」「トレーニングとは刺激である」という言葉が、この二日間で頭と体で納得していただけたのではないかと思います。

さてフライングバック・トレーニングの実技その2、今回は骨盤と背骨そして肩甲骨の動きを柔軟にし、前回説明した基本動作がより効果的にできるようにするための動きです。

私自身は前回にも説明したとおり、基本姿勢で背骨のアーチを保ったまま、上体を地面と平行になるところまで前傾させることができます。

この角度まで前傾できる人は稀で、柔軟性の無い人は45度くらいしか前傾できない人もいます。

まずはその前傾を深めることができるようになることを目的として、これから説明する動作を行います。

現実的に45度程度しか前傾できない人の場合は、基本動作を行う前に、こちらのパターンをしっかり行っていただくことの方が重要となります。

まずは両足を肩幅くらいに開いて立ちます。

背伸びをするようにつま先立ちになり背筋を伸ばします。

背筋を伸ばしたまま静かに踵をおろし、背骨が丸まらないようにお尻を後ろに突き出して、上体を前傾させていきます。

これ以上前傾すると背骨のアーチを維持することができないという角度が自覚できたら、膝を軽く曲げ背骨に少し余裕を持たせます。

ここまでは、前回の基本動作と同じ段取りです。

ここから、背骨や骨盤の反らせ具合にさらに余裕を持たせ、マックスを100とすると、60くらいにイメージまで緩めていきます、緩めると言ってもアーチは保ち、絶対に背骨を丸めてはいけません。

この姿勢から両手を肩の横に広げ、肘を曲げます。

体側と上腕の角度が90度、肘関節の屈曲も90度の位置に保ちます。

この姿勢から重心をつま先方向に移し、前傾を少し深めます。
下を向いている手のひらの小指側も上げ、手のひらが外側を向くように肘を上げていくと、背骨のアーチが深まり、左右の肩甲骨が下内側に動き、中央背骨側にくっつくように移動します。60から80くらいの間で行うイメージで、決して無理な動きは必要ありません。


背骨の動きに対応して、骨盤も引き上げられますが、今回はあまり広背筋の収縮を意識せず、あくまでも骨盤・背骨・肩甲骨という骨の動きの連動にに意識を集中してください。

もちろんこの仕事を行ってくれているのは広背筋そのものなのですが、骨の動き可動域を改善することが優先となりますので、筋肉の意識は極力少なくしてください。

フライングバック・トレーニングの名称通り、鳥が羽を広げ羽ばたくような動きになると思います。

このパターンを行うことで、骨の動きの正しい連携・連動を体に覚えさせることができ、本来の目的である広背筋の正しい収縮を行う際の可動範囲を広げることができ、運動の強度を上げていくことも可能となってきます。

柔軟性があり、広背筋も正しく使えるようになっても、このパターンは正しい動きを再学習したり、ストレッチとして行うこともできるので、説明をよく読んでしっかり身に付けてください。

あと2種類3つのパターがありますので、次回以降に続きます。

一つ一つの動作を確実に行ってください。

最初の基本動作を掲載してから数日間、一念発起、真剣に取り組んでいただいた方は、すでに広背筋の何たるかを身を持って体験していただいていることと思います。

さらには姿勢の変化を実感し、NumberWebに掲載された木崎さんの記事の内容も、改めて読み返していただくと、なるほどそうだったのかと納得していただくことができるかもしれません。

是非継続してください。

追記
今回の西本塾で使用したレジュメの10ページに写真を掲載しましたが、「フライングバック・トレーニング基本動作」と表記しなければならない個所に、オクタント・トレーニングの・・・」と書いてしまいました、訂正させていただきます。
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第4回の西本塾に参加させていただいた村上です。
西本先生、奥様、そして受講生の皆様、ありがとうございました。
皆様のおかげでとても素晴らしい時間を過ごすことができました。

講習を受けた感想を、報告させていただきます。

まずは、講習会の最後に自分の感想発表の時にお話させていただきましたが、西本塾という参加する機会をいただき、参加できた事に本当に感謝しています。
そこの空間にいなければ、ブログの内容だけでは、感じられない、伝わらない事がある事を「肌」で感じました。

最もそこの空間にいなければ、伝わらないと思った事は、やはり最後に西本先生に、いただいた最後のキーワード「誰かのために」の意味でした。
その言葉に込められて思いを聞いた時は、感動で涙が出そうになりました。

講義資料に載っている「木(枝葉)を見て森を見ず」という言葉も、実は、身体全体を指すだけではなく世の中全体のことを指しているのではないかと思ってしまうほどこの最後の言葉に感銘を受けてました。

人間本来のもつ「正しい動き」を「誰かのために」伝えることで怪我などでつらい思いをする人を1人でも少なくすることが出来るように微力ながら努力していきます。そして300年後には、日本のみんなが「正しい姿勢、正しい動き」が出来ることを信じて。

その他にも感想は、沢山ありますが、あと2つ報告させて下さい。

1つ目は、西本先生の動きを実際に拝見させていただいて想像以上に凄かったこと。

まさに「百聞は一見にしかず」、ブログの内容を読んでみて自分でもその動きを想像していましたが、先生の動きは、本当に効率的で滑らかでした。

「どう動きたいかを意図・企画する能力」を身につけたい自分としては、本当津に参考になりました。

2つ目は、2日目午後の操体法からのオクタントトレーニングまでの施術を行っている時間帯は、それまでの和やかな空気が一変して、真剣勝負の世界にいきなり入ってしまったかのような緊張感を感じることができました。

ここまでの緊張感を最近は、肌で感じたことがなかったので貴重な経験になりました。

最後に、2日間共に講義を受けた西本塾生の皆様のますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
またどこかで再会できる日を楽しみにしております。

西本先生、奥様の一層のご健康を心よりお祈り申し上げます。
またブログのコメント欄にて近況をご連絡させて頂きます。
  • 2014-04-22│00:45 |
  • 村上 裕志 URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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