フライングバック・トレーニングその4

昨日一昨日と東京に行ってきました。
スポーツライターの木崎さんの紹介で、私に興味を持って頂いたいくつかの出版社に挨拶というか、具体的な企画として進められるのかどうかを判断していただくための訪問でした。

私の存在は、とても狭い世界では少しは知られているかもしれませんが、メジャーな存在とは程遠い人間ですので、まずはどんな人間でどんな考えを持っていて、何ができるのかを知ってもらうことから始めなければならないようです。

一度だけ本を書かせていただきましたが、それを仕事にしているわけではありませんので、どうしても何処かから本を出したいというわけではないのですが、先方からも少し興味を持って頂いたということで、こちらから出向いてということになりました。

言葉だけで伝わる話ではないので、名刺がわりの「からだほわっと」を受けていただき、その不思議な感覚を味わっていただくことで、さらに私に対する興味を深めていたければと頑張りましたので、本当にハードな二日間となりました。

かろうじて最終の一本前の新幹線に飛び乗り、やっと広島まで帰ってきましたので、今日は疲労困憊という言葉がぴったりの朝となりましたが、しっかり仕事をさせて頂いています。

一般の方向けの書籍になると思いますので、もし実現できたら皆さんのお役に立つものを書きたいと思っています。

西本塾を深める会のことですが、過去に西本塾を受講して頂いた方が対象なのですが、人数が増えて深める会にも申し込みをたくさんいただけるようになりました。

深める会の目的は、その名の通り二日間では伝えきれない実技を中心とした実践的な指導となりますので、やはり少人数でなくては難しいと判断し、一回の定員を5名としました。

その分開催回数を増やさなければなりませんので、次回は6月1日の日程を追加しました。

一人でも多くしっかりとした理解と実技を身につけた人材を作っていきたいとお思います。

さて今回は、フライングバック・トレーニングの4回目となります。

このトレーニングをこうして幾つかのパターンとしてまとめたのは、私の提唱する「体作りから動き作りへ」という大きな柱を実現させるためのキーワードとなる、屈筋ではなく伸筋を生かした体の使い方を実践できるようになるためのトレーニングを考え指導してきたのですが、私の施設内で直接指導するのであれば問題はなかったのですが、西本塾に参加して頂いた方が、それぞれの環境で指導を広めていただくためには、道具を使わないトレーニングが必要になったためです。

そして広背筋を意識できるようになることで、体の末端まで連動させられるわけですが、どうせなら下半身にも強い負荷をかけられれば、これだけで全身のトレーニングとなり、子供達を指導している立場の方々には、一石何丁の効を得ることができるように考えたのです。

基本パターン1から3の 動きに関しては、過去記事をしっかり再読していただききちんと身につけてください。

まずは基本姿勢を作ります。

この時他のパターンより足の幅を少し狭くしておいてください。

まずはその姿勢から左足に体重を移動し、右足はバランスを崩さない、倒れない程度に爪先立ちになります。

左足一本で立つ感じです、そこから右手を前方にあげ、左手は後方にあげます。

支えている足と手が対角線の関係になります。

この姿勢から前後に位置する手は引き上げ、立っている左足の股関節に体重をかけて体全体を沈めていきます。

広背筋に加え、下半身、とくに股関節や腿の裏側などに強い負荷がかかります。

今まで説明した中で一番きついと感じる動きになると思います。

爪先立ちで体を安定させていた右足の先も、体を沈めていく時にできれば地面から離し、完全に左足一本で支えることで負荷はさらに高まります。

沈む時に足を浮かせ、浮かせる時に少し足先をついて体を支えて一息ついてという動作を繰り返します。

体を沈めて足を浮かす時に、右足が後方に流れないよう、元あった位置から少しだけ浮かせるという意識を持ってください。

従来のスクワットやレッグランジの負荷に加え、広背筋からの連動としての下半身強化となりますので、動きづくりというテーマにも合致したとても効果的なトレーニングとなります。

この一連の動きを、足を変えて行います。

さらに左足で立って左手を前に出せば、体の同側を連動させることができるので、対角線のパターンと同側のパターンを組み合わせて行うこともいいと思います。

これで一連のフライングバック・トレーニングの説明を終わります。

これだけをやっていれば全て用が足りるとは言いませんが、場所を選ばず道具もいらず、効果的に全身を鍛えることができるという意味では、自信を持ってどんなレベルの選手にも行なっていただきたいトレーニングだと思います。

もちろんプロの選手も含めてです。

また一般の方のリハビリや動きづくりに、西本塾参加者のみなさんが、すでに応用して結果を出して頂いていますので、施術家の方や一般の方にも、ぜひしっかり覚えて実践していただきたいと思います。

しつこいようですが、このトレーニングは何のために行うのか、なぜ広背筋の動きが重要なのか、このトレーニングによって姿勢が良くなることが、実際の動きにどう結びついていくのか、そういう根っこの根っこをしっかり見定めて取り組んでいただくことをお願いしておきます。

さて第4回西本塾に参加して頂いた方からのコメントを紹介していますが、最後のお一人地元広島から参加の「岡村充昭」さんです。

先日、第4回西本塾を受講させて頂いた岡村です。
2日間どうも有難うございました。

身体の使い方を勉強したい気持ちで受講したのですが、今まで教わってきた・実践してきた事とは、まったく違う理論やトレーニング方法を教えて頂き、また実技では、実践する事の難しさを実感させられましたが、大変有意義な2日間を過ごす事が出来ました。

スポーツが好きで、向上心を持って取り組んでいる小学生等の学生が、経済力や地域性に関わらず、誰でもがこの理論やトレーニングを実践出来る様に、全国の指導者の人達がこの理論・トレーニングを勉強していく事が必要だと思いました。

今回、からだほわっと・オクタントトレーニングを実際に体験出来なくて残念に思いました。
これからもよろしくお願い致します。


岡村さんは野球経験者ということで、イチロー選手の股関節の使い方や、投手の肘や手首の使い方に関しては、とくに興味を持って頂いたようでした。

仰るとおおり、私の考えていることがもっともっと広がって、どこでも誰でもこの考え方に触れられる環境になれば素晴らしいことですね。

そのためには私はもちろんのこと、参加して頂いたみなさんに頑張っていただかなくてはなりませんので、よろしくお願いします。

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Re: 好転反応
好転反応という言葉は、東洋医学で使われる言葉だとお思いますが、正式な定義はないように思います。
生体が外部からの刺激や、服薬による内部からの刺激に反応して、愁訴が一時的に憎悪したり思わぬ反応が出ることを言うのでしょうが、個人差がありすぎ一概には言えません。
指圧やマッサージなどの強い外部刺激では、いわゆる揉み返しという状態はあると思います。
私の操体法による施術では、全身の関節を連動させますので、当然筋肉も総動員されることになります。
動いている感覚としてはスポーツ動作とは程遠いもので、ほとんど力を入れているという感覚はありませんが、普段体を動かしていない方にとっては、実はかなりの運動量になっていることもあります。
それによって血流が促進され、人によっては温泉に入った後のようなボーっとする感覚や、けだるい疲れを感じる方もおられます。
拙著の中で紹介した動きで、もしそういう感覚が出るとしたら、普段体をあまり動かしていないか、動き自体が自己操体以上の体操的な感覚で動いてしまったのかもしれませんね。
操体は体操ではありません、あくまでも自分の体と対話しながら、体が欲してくれる方向へゆったりと動いていただくことが大切です。
まずはその動きを体が喜んでくれているか、そういう観点で続けていただければと思います。
  • 2014-04-28│09:26 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
No title
第4回西本塾を受講した古家です。
木曜日に西本さんのYHAOOメールの方へ感想をお送りしたのですが、届いてないでしょうか?受け取られてないことも考え、もう一度ここへ感想を書かせてもらいます。

第四回西本塾に参加させていただいた古家です。
西本塾終了後から頭の中を整理したり、ブログを再び読み返したり、自分の職場で操体法や「体ほわっと」を見よう見真似で試したりして、感想が遅くなりました、申し訳ありません。
西本さん、奥様、参加者の皆様、2日間お疲れさまでした。2日間と短い期間でしたが、非常に充実した濃い時間を過ごすことができました。家に帰ってたまたまやっていたスポーツニュースの野球を見て野球をやらない自分が「この投手、手のひらが見えてるな」など呟いて観ていました(笑)。
今回、私が西本塾へ参加した理由の1つに「体作りから動きづくりへ」がありました。個人的にもこのテーマを追いかけ、どのようにしたらサッカーがうまくなるか、競技スポーツや一般生活の中での活動を含むパフォーマンスをどのように向上させるかを考えていました。しかし、西本さんのブログや出版物を拝見させていただき、自分の考えや教科書にない物事の見方をされており、この方にお会いしたい、直接話したり、聞いたり、感じたいと思い参加しました。
「やはり参加してよかった」っと素直に思いました。
参加前にブログで西本理論や動きなど一応理解したつもりにはなっていたのですが、文章で読んで理解するのと実際に指導してもらい理解するのとは大きな違いでした。文章を読んで「ちょっと分かりづらいなー」なんてこともあったのも事実で、指導中に西本さんも「言葉にできない感覚だよね」などとおっしゃっていましたが、その通りだと実感しました。しかし、参加後に何ヶ月か分の西本さんのブログを読み返してみて、その動きの説明や感覚といったものがすっと入ってきました。経験したからのみ分かる説明もあるということでしょうか。
実際に歩いたり、走ったりする時間では、頭で考えすぎて、なかなか体で実行できず、さらになんでだろうと頭で考える悪循環になってしまいましたが、今思えば、もっと素直に体がやりたいようにやらせればよかったなどとも今更思ってしまいます。しかし、動いた量と比較して、体が軽く、いつもなら下半身中心にくる筋肉痛なども来ず、やはり地面を蹴って反動を使ってないからかなどと一人で呟いてしまいました。
そのような中でオクタントトレーニングはまさに雰囲気が変わり格闘という言葉がぴったりの真剣勝負でした。これはその場にいないと分からないだろうなと思います。
まだまだいろいろ言及したいところは多くあるのですが、長くなるので(笑)。
最後に、実際に職場のジムの会員さんに操体法や体ほわっとを見よう見真似で下手なりに試してみました。「なんでこうなるの?」とか「なんか気持ちいいね」とか言われ、これまた下手なりに説明しながら嬉しくなりました。西本塾でインプットをしたので、次はアウトプットをどんどんして、失敗してもいいので、自分なりに感覚を掴んでいけばいいのかなと思っています。
深める会にも是非参加したいと思っています。今後ともよろしくお願いします。
追伸
2日間の西本塾でお疲れの後に、最後に「エアー綱のぼり」、「アメンボー」をしていただいて、ありがとうございました。西本さんの鍛え方に感心すると同時に、あの行動がさらに西本さんを疲れさせてしまったんではないかと心配しておりました(笑)。とても有意義であり楽しい時間でした。ありがとうございました。
  • 2014-04-27│00:44 |
  • 古家啓太 URL│
  • [edit]
好転反応
突然のコメント・・・。というか、質問です。

朝3分・・・。の本をアマゾンで購入し、風呂上がりや運動前にも実戦していますが朝でなくとも問題ありませんか?

また、初めて朝3分・・・を行った夜に両腕に寝付くまでの間鈍痛がありました。

これって好転反応でしょうか?朝3分には、好転反応が出るのでしょうか
  • 2014-04-26│23:58 |
  • 三十路半ば URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。

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