素人の目 ゴルフスイング

テレビはどこのチャンネルもW杯一色です。
でも取り上げられる切り口がどこも同じで、素人目にも全く新鮮さを感じず既にもういいよという感じです。

それよりもサッカー大国ブラジルで行われる大会にもかかわらず、国民の半数近くが未だに開催に反対している現状はなんなんでしょうか。

「そんなことはよその国の国内問題で我々が心配してもどうすることもできない、我々は単純に日本代表の活躍を応援すればいいんだ」、そうかもしれません。

6年後に決まったオリンピック東京開催、日本でも同じような問題が起こらないとも限りません、しっかりブラジルの現状を知っておかなければならないと思います。

昨日あるサッカー選手から、ある意味SOS信号にも似たコメントが届きました。
度重なる大きな怪我に苦しみながら、なんとかしてもう一度輝きを取り戻したい、そんな気持ちが文面から溢れていました。

当然それなりの施設で然るべき手術を受け、リハビリに励んだことと思います。
それでも自分の思ったような回復が計れない、復帰したと思ったらまた同じような怪我を負ってしまう、何かおかしい、そう思うのも無理はありません。

リハビリを担当する側も、選手の側も、お互いにベストを尽くしたことと思います。
どちらの立場からも、一生懸命やりましたという言葉が聞かれるでしょう。
一生懸命やることは当たり前のことで、それで結果がでなければ、やはり何かが足りなかったのか、アプローチの仕方が違っていたのではないかと考えることはしないのでしょうか。

いま現在行われているセオリーで、医師の指示を受けながら精一杯選手のために頑張りましたが、結果は思わしくありませんでした、で済ませていいのでしょうか。

そういうスタイルでやっていれば、間違ったことをしてはいないのですから結果責任を問われることはありません。
直接の担当者から、チームを運営する立場の人間を含めて、常識の中で泳いでいることが一番安全なのです。

私がなぜ自分のやり方を模索し、それを通してきたかというというと、復帰に半年かかると言われた選手は一ヶ月でも早くそれも確実に復帰させる方法はないのだろうか、もっとひどい状態で、元のレベルのプレーができるようになるのは不可能ではないかという大きな怪我をおったとしても、そこに少しでも可能性を感じたら挑戦して見る価値はあるのではと思ったからです。

チームで仕事をしている限りは、チームの方針があり、そっちはいいからこっちをやってくれとか、そっちばかりに時間をかけすぎず、もっと平等に見てやってくれという意見もあるでしょう。

平等論は以前にも書きましたし、他の人でもできるレベルのことなら私でなくてもいいのですから、私は自分の力が必要な相手に対して、力を注いできました。

練習中に大怪我をおった競輪選手、試合中に快速球を投げ続け、目の前で肘の靭帯を痛めてうずくまってしまった投手、医師からも復帰は難しいと言われた選手たちを、私ならなんとかできるかも、その直感とこの選手のためにという思い、加えてこの仕事は自分にしかできないという意地とプライド、いろいろな思いで挑戦して結果を残してきました。

そこに一番必要だったのは、絶対に復帰してみせるという選手の強い気持ちでした。

当たり前のことを当たり前のような顔をしてこなし、少しでも納得がいかないと真剣に取り組もうとしない選手など、「怪我する前より逞しく」の目標に向かって進んで行けるわけがありません。
まだまだ色々な意味で甘えがあるのでしょう。

そんな中で、私を頼ってくる選手たちは、「もう後がない、これでダメだったら本当に諦めるしかない」そんな悲壮な決意を感じます。

底なし沼の途中で、上から蜘蛛の糸がおりてくるのを待っているうちは、絶対に浮き上がっていけません。
勝負の世界に、そんな甘い話などあるはずはありませんから、誰かのせいにしながらこんなはずではなかったと、愚痴ばかり言っているうちに力尽きて沈んでしまうのです。

蜘蛛の糸など期待せず、自分の力でなんとかできないのかと、最後の力でアンテナを張り巡らせた結果、私の存在を知りコンタクトを取ってくる選手と何人か出会ってきました。

まさに私の出番が来たという感じです。
私がみればすべてが良い方向に進んで行くとは言いません。
ただ人生をかけて本気で取り組もうとする人間には、私の想像を超える目に見えない力を感じてきました。

その力の向けどころを見つけてあげるのが私の仕事です。

その目と感性を磨き続けてきた20数年間だったと思います、だから当たり前だと思うことはあえてしませんでした。

他の人間でできることなら、私がやる必要はないのですから、私にしかできないことがあることに気づき、私でなければならないことをやろうと決めたのです。

今日はゴルフのことを書くつもりでキーボードに向かいましたが、こんな話になってしまいました。

さてそのゴルフスイングにおける、私の動きを見るポイントにはプロや上級者と、ちょっと違う視点がありました。

先日、もう長いおつき合いとなっているアマチュアゴルファーから、相談がありました。

この方は所属クラブでクラブチャンピオンを取った経験もあり、現在も毎年挑戦を続けているアマチュアでもトップクラスのゴルファーです。

年齢は私よりも上の方で、既に県大会にはシニアクラスで参加されていますが、先日行われた県シニアのブロック予選では一桁の順位で県大会に進んでいます。

この方には以前にも別のことでアドバイスをさせて頂いてから、スコアが高いレベルで安定していると喜んでいただきましたが、今回はまた別の意味での相談でした。

一桁の順位で予選を通過した試合の上がりの3ホールを、大きなミスをしないように丁寧なスイングを心がけた途端に、アドレスからテークバックのリズムが微妙に狂い、いつものトップから落としてくるスイングができなくなったと言われるのです。

それまでのホールでは、ドライバーもアイアンも思ったようにコントロールでき、なんと4つもバーディーがきていたにもかかわらず、どうして後少しのところでスコアを乱してしまったのか、原因がわからないということでした。

私のレベルであれば、残り3ホール、自分の力以上のスコアで回ったりしていれば、そろそろボロが出るのではないかとか、よしここまで来たらベストスコアでも狙ってみるかなどと、余計なことを考えてしまうところですが、この方のようなレベルになると、私のようなことを考えてスコアを乱すなどあり得ないことです。

ではなぜ上がり3ホールの罠に落ちてしまったか、私の分析はこうでした。
以前アドバイスさせていただいたトップの位置に収まりさえすれば、後はオートマチックにボールを運ぶ技術を持っている方です、問題があるとしたら、アドレスからトップの位置に上げて行く途中に何かがあったとしか考えられませんでした。

そして、お話を聞いて行く中で気づいたのがアドレスした時の右腕の前腕部、腕橈骨筋の緊張がそれまでと違ったのではないかということです。

というのは、上級者の方ですからたぶん動画を撮って見たとしても、全くわからないレベルだと思いますが、「ここからは無理をせず丁寧に攻めて行こう」という守りの気持ちが起きてしまった分、グリップを安定させようとして、ほんの少しだけですが右前腕の腕橈骨筋の緊張を高め、右肘の上がっていくリズムと軌道を狂わせ、収まるべきトップの位置に収まらなかったという現象に結びついたのではと考えたのです。

一度そう思ってしまうと、次はもっと丁寧にという気持ちが起こり、ちゃんとやっているのになぜだろうと思っているうちにホールアウトしてしまったという感じだったと思います。

見てもないのにどうしてそんなことが分かるんだ、そうです見ていません、だからこそ微細な筋肉の動きに思いを馳せると、そういう想像が私の中で膨らんでいくのです。

レベルははるかに違いますが、私もアマチュアゴルファーの一人として、理想のスイングを追求しています。
まったく機序は違いますが、同じ部分の使い方ではいろいろと試行錯誤の最中です。

だからこそ浮かんだイメージだと思うし、その方のスイングもゴルファーとしてのレベルもある程度把握しているからこそ分かったことかもしれません。

ゴルフをやらない人にはまったくイメージは湧かないと思いますが、あの一瞬のスイングの中にも、筋肉はいろいろな動きをしてくれています。

こうやってどんなことにも自分なりの感性を働かせて、仮説を立て実行し検証してきたことが私の理論となり、今みなさんに西本理論としてお伝えできているのです。

人間の身体の動きを見る、そしてもっと良い動きはできないかと工夫する、楽しい作業ですよ。

そのためには枝葉の知識や技術を、いくら身につけても何の役にも立ちません。

コメントで相談してくれたサッカー選手のような状況に陥った人たちが、わざわざ広島まで来てもらわなくても、全国どこにでも私のような考え方と技術を持った人間が増えてくれて、あ、横浜に住んでいるんだったらAさんのところに相談に行ってくださいって言える人が早く現れて欲しいと思います。

西本塾はそういう人を養成する機関ではありませんが、学んでくれたことをきちんと発揮できるレベルにまで高めるお手伝いはさせていただきたいと思っています。
それが深める会として始まっています。

W杯を控え、日本代表のトレーナーになりたい、Jリーグのトレーナーになりたい、また東京オリンピックの時には代表選手をサポートする立場になりたい、そんな声が若い人たちから聞こえてきますが、そんな立場や肩書きを目指すのではなく、本当の意味での実力をつけて、全国どこにでも安心して相談できるトレーナーだったり施術者がいる世の中になることの方が大事だと思いますがいかがでしょう。

元気に走り回る子供達が、何処かを痛めたことでスポーツが続けられなくなったり、嫌いになってしまったり、指導者もトレーナー的な役割の人も、もっと子供達のために頑張ろうという人が増えて欲しいですね。
制度上のこととかいろいろ問題はあるでしょうが、大事なことだと思います。

さて、このブログやツイッターにも時々質問が寄せられることがあります。

質問していただくことはやぶさかではありませんが、その時書いた文章やつぶやいた一言に対して、思いつきで質問していただいても、お答えのしようがありません。

誰かに対して何かを言うつもりはなく、あくまでも私自身の話しておきたいことや、その時々のつぶやきを書いているだけですから。

それよりもこのブログを熟読していただければ、私の言わんとするところは分かっていただけると思います。
ですからこれはブログを読んでいない人だなという質問にはお答えしません。

また一方的な質問も同じです、ご自分はどう考えているのか、ブログにはこう書いてあるがこういう時はどう考えるのかなど、深いところでやりとりができそうな質問には答えるかもしれません。

それとネット上とはいえ、どこのどなたかわからない人には、やはりお答えはできませんのでご了承ください。
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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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