ただただお疲れ様でした。

今朝はちゃんと4時に目が覚めて、決勝戦をリアルタイムで見ることができました。

念のために予約はしていましたが、私の中の体内時計は、まだ正常に作動してくれているようでした。

決勝戦に相応しい素晴らしい試合でしたが、両チームの選手たちの疲労はとうに限界を超え、意地とプライドだけが彼らの体を動かしているように見えました。

もともと運動量が少ないことを揶揄されるメッシですが、試合全体を通じて、私が思っている以上に動かないメッシがピッチの中をうろうろ歩いていました。

素人考えだと、ここまで動けない(動かない)選手よりも、もっと元気な選手を出せばいいのにと思ってしまいますが、ほんの数回、キラッと光る瞬間の動きは、他の選手にはできないのだろうなと、妙に納得させられたりもしました。

前半早々に訪れた絶好のチャンスを外し、最後の最後のフリーキックもコントロールが効かず、気力だけではどうにもならない体の疲労というものには、あのメッシでさえ逆らうことはできないのですね。

神の子メッシも、やはり人間でした。

もう技術がどうの体の使い方がどうのというレベルでの感想は、選手たちに失礼で何も言うことができません。

ただ気になっていたディフェンスの際の姿勢ですが、両チームの堅い守りを支え続け、今日の大舞台でもしっかり出し切れたパフォーマンスは、過去の試合で目についた、腰が落ちて上体が前傾し、瞬間的な動きだしに対応できていないと、私が言い続けてきたその姿勢と、何か違いがあるのかと探し続けました。

前回のブログにコメントをいただいた方が、バスケットではああいう姿勢にはならない、という趣旨のことを書いておられましたが、サッカーはボールが地面にあることが基本での一対一で、バスケットはドリブルにしても、そこからのパスにしても、オフェンスの選手からボールが体を離れる瞬間は、おそらく胸の高さくらいになると思うので、ディフェンスの対応する姿勢も、向けられる視線も、それに合わせているわけで、変わってくるのはある意味当然だと思います。

しかし、サッカー選手があまりにもボールに対する意識が強いため、体の動きでどんなフェイントを仕掛けられようと、最後はボールの動きさえ見ていればいいんだという、対応になっていたのだと思います。

現実にはそれでは通用しません、ボールに意識を向けつつ、体の動きに対応していますから、居ついてしまい、瞬間的な対応が遅れるのは当然です。

ならば、バスケット選手のように、視線を少し上げ、体の動きに対して対応することを優先し、ボールももちろん視野の中に入れておく、という意識が必要なのではないでしょうか。

今日の試合を見ていると、今まで見てきた一対一のシーンよりも、ディフェンスの選手の顔が、いい意味で上がっていて、視野が広く保たれているように感じました。

想像以上の疲労の蓄積の中で、あれだけの対応ができたということは、そういう意味なのではないでしょうか。

居つかされて、踏ん張りかえして動き出すには、大きな筋力が必要でエネルギーも使います、それを繰り返せば、当然時間とともに疲労が蓄積し、動きが遅くなるのは当然でしょう。

ディフェンスはあくまでも受け身の立場ですが、相手の動きを誘うような積極的な体の使い方ができれば、違った対応もできるかもしれません。

西本塾で学んでいただいた皆さんには、すでにそういうアイデアが浮かんできているかもしれません。

サッカーを真剣に見始めて感じた、一対一のディフェンスのシーンの何とも言えない違和感は、背中をしっかり起こして目線を高く保っていることが重要なのだという私なりの結論を、この1か月のW杯期間中に得ることができました。

サッカー素人を自認していますが、その私が見たサッカー選手の、最終局面での一対一の対応の動きは、こんな風に意識して動いてみたらどうですかという提案として、参考にしていただければと思います。

もちろん形だけで結果に結びつくはずはありません。

なぜ背中を起こすことが大事なのか、体の仕組みからじっくり学んでいただき、屈筋よりも伸筋の方が強くしなやかで持久力もあること、それを生かすためには広背筋を機能的に働きやすく保つためのトレーニングが必要でと、根っこを掘り下げる作業なしに、おいしい実がならないことは肝に銘じてください。

けっして形だけにならないように、もう一度言っておきます。

それにしてもあっという間の1か月でした、金色に輝くW杯を手にしたドイツの選手やスタッフたちの喜びは、想像もつきません。

舞台が大きすぎます、私が経験してきたステージとはレベルが違いすぎます。

しかし、私も勝つことの喜びも、負けることの悔しさも、何度も味わってきました。

これまでは選手を支える立場として、これからはそれに加えて、私と同じ支える立場の方々を支えるという仕事も少しやらせていただいて、誰かのためにをさらに形にしていきたいと思います。

さて今日は家族とともに、プロ野球の2軍戦、カープ対オリックス戦を見に行ってきました。

試合ですから勝つことはもちろんですが、一軍に上がるため、個人個人が課題を持って試合に臨み、結果を求められるのが2軍の試合の見所です。

篠田投手は先発投手として3回2アウトまでは完璧な投球を見せていましたが、代打に3塁強襲のヒット(私の目にはグラブが届いており、単なるエラーにしか見えませんでしたが)を許し、自らのワイルドピッチで2塁にランナーを進め、次打者にセンター前ヒットを打たれ失点、さらにセンターがホームに大暴投を投げ、打者走者が一気に3塁まで進み、次の打者にもタイムリーを打たれ2失点で、次の回に代打を送られました。

今日と明日で2軍の公式戦も中断期間に入るので、たくさんの投手を使う予定はあったのでしょうが、一軍のローテーションの一角に戻るためには、物足りない結果となりました。

先ほども言いましたように、2軍の打者は自分が打ってナンボの気持ちで、打席に入ってきます。

試合の流れとか、打順とか、そううことより自分の打撃をアピールするために試合であり打席です。

その打ち気をどう利用して打ち取っていくかという駆け引きが必要になります。

ただ低めに、直球や変化球を投げているだけでは、打ち取っていくことはできません。

それがあと一人のところからリズムを崩し、飲み込まれてしまったということは、まだまだ自分のことで精いっぱいということなのでしょう。

フォームで気になるところはいくつかありましたが、ここはダメというレベルの問題はありませんでした。

確実に進歩しています。

後半戦、チームの力になれるよう、奮起してほしいと思います。
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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月9・10日に予定しています。

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