トレーニングその目的と意識

世間一般は三連休最終日、私は基本、日月を定休日として仕事をしているので、いつもと変わらない週末です。

今仕事をしている、広島港の旅客ターミナルは、当然と言えば当然ですが、すぐ眼前に広がる瀬戸内海に浮かぶ、似島や江田島に住む人たちの交通手段であり、広島の大きな観光名所である宮島にも定期便が就航しています。

私の故郷愛媛にも、松山行きの高速船とフェリーが就航しており、仕事場から見える景色の中では、常に船が行きかう活気のある港に見えます。

しかし、ターミナルの反対側には大きな公園があり、週末には小さな子供を連れた家族連れの姿も多く見られますが、市内の南の外れという位置関係からか、それほどの人出が望める場所にはなっていません。

私はそこから自転車で10分ほどの所に住んでいますが、20年前広島に越してきた時から比べると、この辺りは広島の中でも一番様変わりをした場所になっているかもしれません。

そんな中、この三連休を利用して、みなと公園で大きな催しが行われています、愛媛県と共催の「せとうちしまのわ2014」というイベントの中の行事です。

昼の12時から夜の10時まで行われているとのことで、昨日は夕飯をはやめに済ませ、家内と出かけてきました。

ステージでは、あまりメジャーな人ではないかもしれませんが、野外コンサートが行われており、焼きそばとかは食べられませんが、ハイボール片手に牛タンを食べながら、楽しい時間を過ごしてきました。

ほんの小さなことでも幸せを感じることができることは、生きていくことにとても大事なことだと思います。

逆のことばかりが大きく意識され、頭の中を占領してしまいますが、できるだけ楽しいことを考えて、それらを追い払っていけたらいいと思います。

屋外ステージで以前ラジオの仕事をさせていただいた、FM広島の方にお会いし、少し話をさせていただきましたが、初めてレギュラーで番組をさせていただいたことで、内容を考えるためにそれまでの仕事を振り返ったり、聴取者の方にきちんと伝えるために、一番苦手な教科書的な知識を整理したりと、よい経験をさせていただきました。

あれからもう15年が過ぎました。

さて、「ConditioningStudio操」をベースに、これからもっともっと仕事の幅を広げたいと、大きな希望と夢を語りましたが、その中でも、個人的に私のトレーニングの指導を受けたいと、わざわざ広島に来てくださる方が増えてきました。

今現在、おそらく日本中どこに住んでいたとしても、そう遠くない場所で体を鍛えるためのトレーニングを行う環境はあると思います。

その中には、それこそさまざまな考え方を持って指導している方がいて、自分の目的にあった内容の指導を受けることができるようになったと思います。

ダイエットを主な目的に、何十万円という高額な費用で個別指導をしますという、テレビコマーシャルまで見るようになりました。

逆に、公共団体が運営する施設であれば、1回数百円で利用することができる施設も身近にあります。

私も東京でサラリーマン生活を送っている頃には、最寄駅近くにできた公共施設でトレーニングを行ったのが、最初のきっかけとなりました。

今でこそ民間のスポーツクラブでも、安価な料金で利用できるようになりましたが、あの頃は普通のサラリーマンが、気楽に足を運べるような場所ではありませんでした。

入会金が何十万円とか、月会費が何万円とか、今では考えられないような金額が当たり前でしたから。

さらには大学はもちろんのこと、公立高校でも立派な器具を備えたトレーニングルームを備えるところも珍しくなくなってきました。

そんないい時代になってなお、わざわざ広島まで来て私の指導を受けてみたいという人がいるのは、普通に考えれば不思議なことでしょう。

私のところにしかないトレーニングマシンがあるとか、特別なトレーニング方法やメニューが用意されている、そんなことは別にないのですから。

人によっては、自分の考えだしたトレーニングの機械や方法論に付加価値をつけ、指導する側にも指導を受ける側にも、特別な条件を与えることで、組織を作り、門外不出の特別感を与えているようですが、私は幸か不幸かそういう才覚がないので、自分の経験の中から作り上げてきたことを、西本塾という形で指導させてもらったり、個人に対してもできる範囲でお役にたてるよう指導をしています。

あとはそれをどう使っていただこうと、少し無責任ではありますが、ご自由にどうぞというスタンスをとっています。

過去何度も書いてきましたが、トレーニングの理論に関して、今の私はこれだと言い切れるものを持っているつもりですが、それは、私が指導をしてきたスポーツ選手たちに対して、彼らの能力をいかにして向上させるか、ケガをした選手の体を、どうやってケガをする以前の状態よりも高めて復帰させるかなど、目的が複雑で高度な要求に応えるために、必然的に構築されていったものなのです。

男女差別と取られると本意ではありませんが、女性はいつまでも若く美しくありたいと願うことが自然であり、男はいくつになっても強く逞しい体に憧れることは当然のことだと思います。

遺伝的なことや後天的な問題で、人間すべてが思ったようにいくはずはありませんが、肉体の強さ逞しさに関しては、その欲求に応えてくれるソフトもハードも、環境としては十分整ってきています。

あとはそれぞれの目的意識とやる気の問題です。

私自身、まず最初の目的は、痩せて貧弱な体を何とかしたいという、極めてシンプルな動機からスタートしました。

それが自分のためのトレーニングから、指導する立場になり、その対象が、体作りを目的に指導すれば事足りるレベルの選手から、選手個々の能力を最大限に発揮させるための動きづくりのための指導が必要なレベルの選手たちへと、対象者が変わってく中で、私自身の行うトレーニングも変わり、指導する内容や考え方もより深まり、「トレーニングとはこうあるべきだ」という確信を得るに至りました。

プロやそれに準ずる競技者レベルはもちろんのこと、趣味程度とはいえ一生懸命スポーツに取り組んでいる人、また将来を見据えてこれから何かを始めようという子供たち、また健康に歳を重ねていきたいというシルバー世代、老若男女、すべての方に対して、その目的に対応したトレーニングとして、動きづくりのトレーニングは有効であると思うようになりました。

しかしというか残念ながらというか、私の考え方を数値化したり、マニュアル化することは難しいので、西本理論によるトレーニングとはこういうものですと、ドンと表に出すことができません。

料理の本を見て、そのレシピ通りに作ったとしても、おそらくまったく同じ味にはならないように、方法論つまりやり方をいくら指導しても、私の望む結果は得られないのです。

この、私がという部分も微妙で、私がこの人間にこういう指導をしたらこうなるのに、と思ったとしても、相手はそこまで望んではいないかもしれないし、もしかしたら私が思う以上の結果を望んでいるかもしれません。

だから、私が大事にしなければならないのは、私に何ができるのかではなく、相手がどうなりたいのかを正確に把握することだと思います。

ですから、ここに来ていただく方には、事前にそのあたりの情報を具体的に伝えてから来てほしいとお願いします。

西本塾に参加していただく時も同じですが、どういう目的でどういう問題を抱えて私の前に立つのか、これがはっきりしていない人を相手にするのは難しいと思います。

西本塾では、一方的でも私の理論を時間をかけて刷り込んでいきますので、ある程度は伝わると思いますが、2~3時間で伝えるためにはやはり情報と準備が必要になります。

では私の指導を受けた人が、なぜ短時間で、ここに来る以前の動きと変わってしまうのか、直接指導してもどこまで伝わっているのか分からない部分を言葉にするとしたらこんな感じでしょうか。

私のトレーニングの目的を一言で言い表すとすれば「屈筋の意識を消すこと」、これがすべてかもしれません。

一般的に思われている屈筋優位説を覆し、伸筋をいかに活用するか、さりとて伸筋には意識して使っているという感覚を持たせない。

屈筋使わず伸筋にも無理をさせない、ではどうやって力を発揮させるのか、大きい人には強い人には本当にかなわないのか。

伸筋がしっかり働いてくれている状態とはどういう状態で、それが自分にとって自然な使い方となることで、どんなメリットがあるのか。

小さくてもいいとは言いながら、それを言い訳にせず、正しい体の動きづくりを行っていけば、個々にとっても理想的な体が出来上がっていくことなど、にわかには信じがたいことを、短時間で実感し、継続していこうという気持ちにさせることが一番大きな仕事だと思います。

肉体改造ではなく、まさに意識改革です。

ここでも紹介したサッカー選手は、もう藁にもすがる追い込まれていた状況であったためか、この意識改革の部分をすんなり受け入れてくれました。

それは言葉の説明だけではなく、一緒に体をぶつけ合ったり、腕づもうをしたり、私の伝える意識で体を動かし、普段取り組んでいるトレーニングの種目を行う際の体の感覚に違いを感じられたり、走ることを怖がっていたのに、私の言う体の使い方をすることで、不思議なくらい走ることが出来たりと、やはり実際に体が納得して初めて頭の理解とリンクしていきます。

先日近況報告のメールが届きましたが、たった一日半のトレーニングで、どうしてこんなに動きが変わったのかと、所属チームのトレーナーが驚いていたと書いていました。

今までこうやってきたとか、この動きはこうやってやるんだと教えられた、それを続けていては変化も向上もありません。

知らなかったものは仕方がありません、知ってしまったら、それが真実か自分の体で体験し、体が納得したのなら、頭がごちゃごちゃ過去の理屈に縛られず、新しいものをすっと受け入れ、それを継続しましょう。

たとえ1時間と言われても、2時間3時間であっても、二日三日かけて泊まり込みで来ていただくとしても、必ず意識改革のヒントをお渡しします。

あなたが求めているトレーニングとは、動ける体を作るためのトレーニングとは、しっかり学んで帰ってほしいと思います。

改めて書いておきますが、トレーニングの目的はみなさんそれどれ違っていいのです。

自分はチーム一の大きな体を作りたい、ベンチプレスで一番になりたい、とにかくダイエットをしてこのお腹をへこませたい、ストレス解消に週に一度でもいいから汗をかきたい、目的も動機も何でもいいのです。

だからその目的に合わせて方法論があり、指導者がいて施設がある、みんながみんなここに来ていただく必要はありません。

その中で私の考え方に興味を持っていただいたとしたら、その中の一つくらいの軽い感覚でも結構です。

間口は広げてあります、少し覗いて退くも、深くはまってしまうのもご自由です。

トレーニング然り、腰痛など体の不調に対するとらえ方然り、本当に体が望んでいることは何か、自分がやらなければならないことは何か、人間として生まれてきた我々です、一度じっくりと考えてみませんか。

追記
ツイッターでも紹介した、私のような糖尿病で、薬に頼らず糖質制限食のみで血糖コントロ-ルを行っている人間でも、安心して食べられる、低糖質・低エネルギーケーキを作っている、鳥取県倉吉市福山217-1にある「ケーキショップ・チロル」0858-28-1185さんから取り寄せした5種類のケーキ、毎日一個ずついただきました。
普通に甘く美味しいケーキでした、大満足です。
こういう取り組みをしてくださるお店が、ケーキ屋さんだけではなく、様々なジャンルの飲食店に広がってくれることを願っています。
関東にはいろいろありましたが、ここ広島には残念ながらありません。
糖質だけでなく、病気で様々な材料を制限しなければならない方も多いと思います。
たんに高価な食材を使い、三ツ星だ四つ星だと贅を尽くした料理は世の中にたくさんありますが、人間の体にやさしい食材を使って、時には甘いものを食べたいという欲求も満たしていただけたこと、本当に感謝します。
来月の誕生日には、是非また注文させていただきたいと思います。
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Re: サッカーとキックボクシング。
コメントありがとうございます。
フライングバックトレーニングがお役に立てて何よりです。
ぜひ継続してください。
キックボクシングを息子さんにというお話ですが、もう中学生であれば、自分の意思があると思います。
親として子供のためにという想いは私にもわかりますが、あくまでも本人が興味を示すかどうかを優先して欲しいと思います。

  • 2014-07-22│12:49 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
サッカーとキックボクシング。
お疲れ様です。
ナンバーWEBを見て、西本さんのことをわかって、共感しました。
中一の息子が、サッカーをやっています。三ヶ月前から、フライングバックトレーニングをさせています。立ち姿と言うのでしょうか、ねこぜが解消しています。体重が40キロちょっとしかないのに、20mからドライブでフリーキックも出来る様になりました。

夏休み中、気持ちの強化も含めて、キックボクシングをさせてみようと思うのですが、よしたほうがいいでしょうか
  • 2014-07-22│11:19 |
  • sahinat URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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