一つ歳を重ねました

昨日で、また一つ歳を重ね56歳になりました。

毎年思うことはありますが、今年は今までになく淡々とこの日を迎えたような気がします。

現実的には、長女家族が遊びに来ていて、幼稚園に通う孫娘と、5か月になる男の子の相手をするのに忙しく、さらに16日からは、家内と二男が秋田に住んでいる長男家族のところに遊びに行ったので、私の誕生日の17日には、長女家族を乗せて島根県のアクアスという水族館に行ってきました。

私自身は、子供たちが小さかった時にはスポーツに関わる仕事をしていたため、世間が休みのときには休むことができず、みんなでどこかに出かけたという楽しい思い出を作ってあげることが、ほとんどできませんでした。

色々な考え方があると思いますが、今、子育てに忙しく色々な意味で余裕のない子供たち家族、とくに幼稚園に通う孫娘には、夏休みの小さな思い出づくりを演出してあげたいという気持ちでした。

実際には婿や、長女の方が良い気分転換になったと喜んでくれましたが。

という訳で、夜自宅に帰り、三男とスーパーで買ってきた惣菜で、夕食を取った後、一人、鳥取の「ケーキショップ・チロル」さんから取り寄せた、糖質制限の私でも食べられるおいしいケーキをいただいて、誕生日を実感しました。

こうして一つずつ歳を重ねていくわけですが、今まででしたら、過去にこんなことがあったとか、これからも変わらず自分らしく生きていこうなどと、それらしいことを考えてきたような気がするのですが、今回はそういう意味では、少し変わってきたのかなと思います。

過去の出来事に対しての怒りや反省という感情が、ほとんど湧いてきません。

私は自分の仕事に対して、良い意味でも悪い意味でも絶対の自信を持ってきましたので、その過程や結果に対して、誰からも評価されなくても、それどころか非難されることがあったとしても、論を戦わせる土俵が違う相手に、何を言われても気になることはありませんでした。

それどころか、高い評価を受けたとしても、その相手が、私を評価できるほどの知識や経験があるはずもなく、その場その瞬間の出来事に対する、一つのコメントとしてしか受け取ってきませんでした。

自分の評価は自分で決める、これが私の主義であり、その基準は常に高い所においてきたつもりです。

誰かとの比較という相対評価ではなく、自分の求める高みに対する絶対評価です。

平たく言えば、自己満足の度合いということになるでしょうか。

他者に対しても、あまりにも高い理想を求めてしまうため、私の思うような効果や結果を出すことが難しいと感じることが増えてきました。

こんなことができるわけがない、そう思われた瞬間にその先はなくなってしまいます。

自分の経験の中にないことを言われても、信じることも期待することさえもできなくなってしまうのでしょう。

そんな相手に対して、私自身が自己満足を感じるレベルまで力を発揮し、あとは相手の問題だと開き直ることも難しいことがあります。

そんなことが多くなってきた最近ですが、逆に私のやってきたこと、経験や知識、さらには技術や理論を学ぼうという人たちが増えてきました。

理想を追い求めても、歯車の一つとして組み込まれ、追い求めてきた世界とは違っていたという現実に直面し、自分が進むべき方向はこれでいいのだろうかと考える人が増えてきたのだと思います。

知識としては誰にも負けないものを身に付け、少しずつ経験を積んで行ったが、やれると思っていたことはできないし、要求をされることもない、発揮する技術も画一的で変化も進歩もない。

そんな日常に中で、もう20数年前から、そんな現実に飽き足らず、というか無視して、何が選手に必要なのか、どうすればチームの勝利に貢献できるのか、その一点だけに価値を求めて活動してきた人間がいることを知って、本当は自分もこんな仕事をしたかったのだと、初心に帰って私のブログを読んでくれているのだと思います。

西本塾等を通して直接指導を受け、さらにその思いが強くなった方は、それぞれの現場で実践し、私と同じように選手から学ぶという、本来我々がやらなければならない貴重な経験を重ねるスタートを切っています。

そんな人たちとのやり取りを通して、私自身の自己満足などもうどうでもよくなったというか、せっかく私のやってきたことが、今現実的に必要とされているのですから、同じ道を歩もうとしている人たちのための道案内を行うことも、立派な私の仕事なのだと思えるようになってきました。

そこにはこれまでのような自己満足を感じることはできません。

誰に何と言われようと自分はベストを尽くした、どこのだれにも負けないこと、自分にしかできないことをやりきった、あとは相手の受け取る能力の違いで、これはある意味どうにもならない、そう思ってきたことが、同じ道を歩む人に経験を伝えるという作業では通用しないのです。

自分が力みすぎて、こんなこともできないのか、こんなことも知らないのかでは、相手は委縮してしまうばかり、少しでも役に立てるように丁寧に伝えていかなければなりません。

我ながら優しくなったものです、ほんの数年前だったら、私に何か教えてくださいと言う人があっても、教えて分かるようなものではないと一蹴してしまっていたでしょう。

西本塾も回を重ね、少しずつ肩の力が抜けてきたところもありますが、逆にここだけは譲れないという部分もしっかり残っています。

それは私から学ぶということに対する本気の度合いです、それが感じられない人の前で話をすることは、私にとってやはり苦痛なので、一期一会と言いますが、最初の接点からの関係づくりにはこだわりを持っています。

50代も後半になってきました、けっして若くはありませんが、今できること今しかできないこと、自分の中で整理しながら、また1年頑張っていこうと思います。

まずは週末の西本塾、参加者の皆さんと一緒に汗をかきたいと思います、皆さん心して参加してください。

追、

気がつけば、このブログの通算の閲覧者数も5万を超えました。

私のような人間の、分かったような分からないような小理屈に付き合っていただきありがとうございます。

いつまで続けられるかは分かりませんが、文中に何かお役にたてる内容があれば幸いです。

これからもよろしくお願いします。
スポンサーサイト

Trackback

Comment

Re: No title
ありがとうございます。
プライベートではどんどんおじいちゃん指数が上がって行くのが怖いです(笑)
仕事はこれまで通りのスタンスで行きたいと思っています。
また北海道に行きたいです。
  • 2014-08-19│13:23 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
No title
お誕生日おめでとうございます!また良い一年を迎えられる事を祈っております!!父親の誕生日が15日ですので覚えやすそうです!!これから文章を読ませて頂きます
  • 2014-08-18│14:13 |
  • hiroshi kobayashi URL│
  • [edit]

Post a comment

Secret


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月9・10日に予定しています。

最新記事

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

カウンター

検索フォーム

QRコード

QR