頑張りました。

昨日一昨日と、西本塾を開催しました。

昨年10月に1回目を行って以来、今年は年間スケジュールを公表して、2か月に一度のペースで行ってきました。

5月には札幌でも開催させていただき、直接私の話を聞いていただいた方は、70名近くになりました。

毎回参加していただく方と、二日間という時間を共有し、私の経験から繰り出される様々な理論や技術を体験していただき、私自身も縁があって、初めてお会いする参加者のみなさんとのやり取りを通して、新しい発見があったり、自分の引き出しを増やしていただいたりと、とても貴重な時間となっています。

回を重ねるごとに内容も工夫し、どの部分を深く、また新しく気づいた部分をどう織り込んでいくか、自分でも、時間配分の中で毎回変化がみられるような気がします。

今回は夏休み中ということもあって、教員の方が多く参加していただきました。

二日間を終えて、昨日も広島に宿泊されるという桐生市から来ていただいた本田さんと、自宅近くのお店で鉄板焼きを食べながらお話をさせていただきました。

私も西本塾を無事終えた安堵感と、アルコールの勢いもあって、またまたしゃべり続けてしまいました。

いつものことですが、たわいもない話しかできない私ですが、その中で自分でも良いことを言ったなと思った部分がありました。

それは、参加者の皆さんから、最後に時間を取って二日間の感想を発表していただいた際に、ほとんどの方が口にした、「学んだことを明日から具体的にどう活かしていくか、これが一番難しいです」という趣旨の発言に対してです。

中には、具体的なドリルや方法論まで指導してほしいという意見もありましたが、私の答えはいつも同じです。

「入り口までは間違いなく案内してきたので、あとはどうぞご自由に進んでください」と言うものです。

無責任なようですが、二日間で学んでいただいたことを活かす相手はそれぞれ違いますし、たとえ同じ年代の同じ競技の選手であったとしても、背景が全く違うでしょうし、何より私は彼らを全く知らないのですから、ウォーミングアップはこうすればいい、動きづくりのトレーニングはこうやって指導してください、などと言えるはずはないのです。

私がどんな質問にも答えてしまうものですから、質問する側にも依存心が出てきてしまい、欲張りになってしまうことは仕方がないとは思いますが、残念ですがその答えを見つけられるのは、指導対象に日々接している皆さん以外にはありえませんというのが答えになります。
分からないから来たんだよと言われればそうなのかもしれませんが、答えが分からないのではなく、思考過程というか、基本的なところを知らないから答えが出ないのであって、この二日間でその部分は十分伝えられたと思っています。

それよりも指導者としての意識が、広島を訪れる前とは全く違ったものになっているはずですから、例えば従前と同じトレーニングをさせていても、選手たちの動きや表情を見る目も、指導者として発する言葉の選び方も変わってくると思うのです。

広島から帰ってきた途端に、手のひらを返したようにトレーニングの内容が変わってしまうようなやり方では、逆に選手たちからの信頼を失いかねません。

広島から帰ればこんなトレーニング、東京から帰ればまたまた違うトレーニングでは、指導者は本当に自分たちのことを考えてやっていることなのだろうかと疑念を持たれても仕方がありません。

今、目の前の選手たちに何が足りないのか、何を与えてあげればいいのか、それを分かるようになるためには、指導者自身がもっと学び視野を広げ、意識を変えるしか方法はないのです。

自分より実績を上げている指導者から学べるものは、その方法論であってそれを超えることはできません。

考える力を要求すべきは、選手ではなく、指導者自身なのです。

だから私は入り口までしかお連れできませんと言っているのです。

そして今回の西本塾が近づくにつれ、今までと違った感覚が私の中に起こってきました。

指導させていただく内容も、その伝え方も、自分なりに進歩して、参加者の方に満足していただけるようになっていると、自分でも納得できるようになってきました。

昨年に2回、今年に入ってからは年間スケジュールを作って、ほぼ定期的に開催してきましたが、今回が終われば残された回数はあと2回、自分のために、参加していただく方のために、そして参加者の方の後ろにいる、私が直接出会うことのない何十、何百という数の人たちのためにと頑張ってきましたが、一つの区切りというかゴールが近づいてきたなという感覚が湧いてきています。

正直この西本塾を行うことには、私なりに大きなエネルギーを必要としてきました、勝ち負けこそつかないまでも、それに近い感情は、毎回毎回、いえお一人お一人との一瞬一瞬のやり取りの中にも感じられ、真剣勝負そのものでした。

ただ知識と技術を教えてきたつもりはありません、こんなことがいつまで続けられるのか、自分にも分かりません。

現場から離れ、勝った負けたの緊張感からは解放されましたが、もしかしたらこの西本塾は、私にとって今まで以上の緊張感とプレッシャーを感じさせてくれる、大舞台なのかもしれません。

今回も全力を出し切りました、心身ともに疲れています、それが心地よく感じますなどというレベルを超え、ひたすら疲れを感じています。

二日間を終えた最後に、これまでは参加していただいた全員に対して、改めて今回の二日間を通して感じたことをコメントとして送っていただくようにお願いしてきましたが、今回初めてそのことを言いませんでした。

義務のような形で書いていただくことは違うのではないかと思ったからです。

私に対して本当に思う所を書いて送っていただけるのであれば、こんな嬉しいことはありませんが、それ以上を要求することはやめることにしました。

過去参加していただいた方の中で、残念ながらお一人だけ感想をいただけなかった方がありましたが、それはそれで現実として受け止めるしかないのです。

そんな中、すでに昨日のうちにお二人の方から感想を送っていただきました。

私自身かみしめて読ませていただきます。

西本先生、二日間のご指導本当にありがとうございました。
千葉県市川市の望月です。
第7回西本塾では、一日目に座学、二日目に実技の指導をして頂きましたが、内容はブログや西本先生の著書に記載してある事を、全て先生が目の前で実践して頂きながらお話を聞くという形でした。

応募条件である、ブログに全て目を通しいなければならないと記載してある重要性がとても伝わりました。
まったくブログに目を通さずに受講しては、先生に対して失礼であるし、2日間という時間が本当に無駄になると思いました。

ブログを通して想像していた西本先生のイメージは本当にお硬く、厳しく、とっつかみづらい方でお会いした時はめちゃくちゃ緊張して、話もできないのではないかと思っていました。

しかし、お会いして授業を受け感じた事は、人間の全ての関節に8方向の動きがあるように、西本先生という人柄や指導方法にも8方向の動きがあると感じました。
自分の教える指導が全てで、これをこうしないといけないという1方向の人柄、指導方法ではまったくないと感じました。
私にとって、
西本塾での指導はただ単に
広背筋が全て!
屈筋を使うな!
綺麗な姿勢になれ!
背骨と仙腸関節を動かせ!
肩甲骨、股関節を使え!

といった、いわゆる1つの物事にこだわってやれという物では、ありませんでした。

先生の指導は、人間が人間らしく動くにはどうしたら良いの?と優しく問いかけてくる指導でした。
それがとても心地良かったです。

からだほわっとの受けている時の感想は、揺れの心地良さ、揺れが止まった時の感覚、本当に心地良い刺激でした。
施術を受けた後の感覚は、私の頭の中には先生が人間の全ての関節の動きについてホワイトボードに書いて説明していた、8・8・8・・・・という数字がスッと浮かび上がりました。

このような感覚は人生で初めて受けた貴重な感覚でした。
その貴重な感覚で得た物は、8方向の動きは、人間だけでなく、世の中全ての物事に通じるものではないかとも思いました。

世の中の物事には、様々な見方があり、屈筋に意図して体を操作していては見えない物があり、伸筋に意図して体を操作する練習をし続ける事で、見える物があり、それは厳しい練習をして、ハーハーと息を切らせて両手を両膝について、視野をせまくして、しんどいと思いながら見るのではなく、背中が伸びた状態で、軽く腰に両手をあて、冷静に深い呼吸をして視野を広くして見えるものだと思いました。

きっとそれは、広島港宇品ターミナル2階という場所だから感じれたのだと思います。
そこは、広島駅からわざわざ40分近く電車に揺られていかなければならない場所でしたが、行ってみて、行動してみて感じました、ここにしか味わえない物があると、西本塾が東京駅周辺で行われていたらきっとこんな気持ちにならなかったであろうと。
それだけ、広島県という場所、また広島港宇品ターミナル2階という場所は本当に居心地が良かったです。
また来たいです!

今後について、私は、3歳から小学3年生の子供たちに特定のスポーツを教えずからだの使い方を教える、からだ塾 目と耳の体操教室を、行っていますが、その教室の中で子供達が無意識に西本理論を吸収出来る指導をしていきたいと考えていますので、今後とも宜しくお願いします。

最後になりますが、
奥様へ、2日間、様々なサポートをして頂きありがとうございました。私も夫婦で事業を行っていますが、お二人のような素敵な関係で行っていく事が夢です。頑張ります!
西本先生奥様、本当にありがとうございました。


望月さんありがとうございました。
私の思いを深く読み取っていただけたこと感謝します。
二日間のことを参考にしていただき、望月さんらしい世界を築いていっていただきたいと思います。
5年後10年後、また今の私の年齢になったとき、施術家として指導者として、私など及びもつかない立派な人間に成長されていかれると思います。

2日間、最前線で活躍していた方の話を、無名のキャリアもない一般人に、惜しみもなく提供していただき本当に有難とうございました。
質問にもこれでもかという程、親切丁寧に解説をしていただきました。
その熱意に簡単に伝えられる理論ではないけれど、答えていかなければ申し訳ないと強く思う内容でした。
また、それくらい、時間を忘れました。

手と腰をうまく使い、うまく相手に当たる話、とても参考になりました。
アイドリングの状態、よく分かりました。
力みがない新しい感覚でした。
楽に動ける感覚がよく分かりました。
きつい言い方もされて指導をされましたが、指導の参考にもなりました。
器具を使ったトレーニング、オクタントトレーニングや、最後に質問した時に伺ったストレッチの話を聞いて、本物の仕事が何か、目指す所はどこかがわかりとても有難かった。
目から鱗でした、どれもこれをやれば競技レベルが向上するだろうということが実感できる腑に落ちるトレーニングでした。

ただ、奥が深い、伝えられるかと思うような高いレベルの話であったので、自分に落とし込み、うまく生徒に伝えていきたいと思います。
結局端的に効果ややり方を教えられないと、生徒が本気で身につけようとはしないと思います。
ただ、伝えられてこその、自分に落とし込めたということだと思うので、メモや記憶、ブログを読むことによって再度自分の中で整理したいと思います。
2日間お世話になりました。

伊勢高等学校
宇於崎肇


宇於崎さんありがとうございました。
体が硬い人は頭も固いと、ストレッチをしながらきついことを言いましたが、真剣に学ぶ気持ちのない人には言わない言葉ですのでお許しください。
最後の最後まで、自分の納得のいくまで質問し体を動かしてくれる姿勢は、教える側としてこんなに嬉しいことはありません。
以前に来られた教員の方も、生徒と離れ受講することにためらいはあったが来てよかったと言って帰ってくれましたが、二日間の経験は宇於崎さんの意識を変え、話す言葉も生徒さんたちを見る目も変わってくるはずです。
それはきっと生徒たちがすぐに気付くはずです。
指導は誰のためでもない、生徒たちのためのものです、良い指導者に成長されること期待しています。
スポンサーサイト

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ケノーベルからリンクのご案内(2014/08/26 08:57)

市川市エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。

Comment

Post a comment

Secret


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

最新記事

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カウンター

検索フォーム

QRコード

QR