歩いてみました。

週末に行う「深める会」、今回は参加者の希望が、歩く走るの体の使い方をもっと学びたいということで、天気も良さそうですし、屋外での実技の時間を増やそうと思っています。

普段から、立っている時も歩いている時も、周りの方からは姿勢がいいですねと言っていただきます。

よく聞かれる言い方ですが、「背中が丸く猫背にならないように、胸を張って背筋を伸ばして良い姿勢で歩くようにしています」 というものがあります。

そういう意識で歩くと、普段と違う筋肉の使い方をしてしまいますから、すぐに疲れてしまうことになってしまいます。

歩くという運動をする以前に、きちんとした姿勢を維持してくれる、正しい筋肉の働きを作っておかなければ、その場だけの付け焼き刃では体も言うことを聞いてくれないのは当たり前です。

昨日は少し早く家に帰って、すぐ横の元安川の河川敷を歩いてみました。

交通量の多い道路を避けて、河川敷の遊歩道を自転車で走る人(これって認められているのでしょうか、少し危ないと思いましたが )、犬の散歩をする人、ウォーキングをする人、ジョギングをする人、ボランティアで雑草の草抜きをしている人、様々な方々の姿が見られました。

そんな中、私の提唱する歩き方と走り方の、動きの確認をするために1時間ほど歩いてみました。

もう何も考えなくても、無意識のうちに他の人とはちょっと違う歩き方になっているのですが、改めて一般の方の歩く姿をみて、自分とどこが違うのか、それがどういう意味を持っているのか、じっくり体との対話を楽しみました。

自分は当たり前に出来ていても、それを他の人に伝えることはとても難しいことです、今それを実感しています。

私も初めから今のような意識で歩いていたわけではありません。

それがどういうことでこうなって行ったのか、正直自分でも時系列を整理して説明することは出来ません。

私の動きを見て、どこをどう使っているのか、どういう意識で体を使っているのか、そういう質問に対して、少しでもきちんと答えることが出来るようにしておかなければなりません。

他の人と同じように、腕を大きく振って大股で胸を張って颯爽と歩く歩き方と、今の自分の歩き方を交互に行って比較してみると、明らかに従前のは歩き方は、腕が重く感じて肩が疲れます。

そして、歩幅が広がる分、蹴る足のふくらはぎに力が必要なことが分かり、やはり疲れを感じます。

いわゆるウォーキングをしている人たちは、筋肉を収縮させることによって得られるカロリーの消費が主な目的でしょうから、 これはこれで間違ってはいないと思います。

しかし、そのことが原因となる足首や膝の障害という弊害が起こることも覚悟しておいた方が良さそうです。

数十メートル続けると、私の体は拒否反応を起こし、自分の歩き方に戻ることを要求します、何度繰り返しても同じでした。

途中ほんのわずかですがアップダウンの個所があります。

歩き方の違いによる体の負担は、下りはもちろんですが、登り傾斜の時にはっきりと感じられました。

この感覚は今まで気にしたこともなかったので、自分でも驚きました。

同じ個所で何度か繰り返してみましたが、従前の歩き方では登り傾斜を直に感じますが、私の歩き方に変え目をつぶってみると、同じ場所を歩いているのかと思うくらい楽に登っていけました。

自分の足しか移動手段を持たなかった昔の人たちは、きっとこういう意識で体を使っていたのだろうなと、改めて思いました。

体に無理をさせ、早く疲れてしまう体の使い方を良しとするはずがありませんから。

今の時代は歩くという行為の目的が、移動の手段ではなく、自分の足で歩くことが少なくなったことを補うための運動として行うものになってしまったのですから。

昨日はとくに前腕の動きを意識してみたり、肩の運動方向を意識してみたり、骨盤の上下動を意識してみたりと、様々なポイントに絞って全体の連動にどう繋がって行くかを実験してみました。

同じ動きを指導するにしても、それぞれの人に合わせて声を掛けるポイントを変えなければなりません。

私の唯一の師である渡辺栄三先生に教えていただいた、肘を曲げるという単純な動作であっても、実際に行っている人の意識は全く違うもので、見た目で判断出来ないし強制することもできないという、人間が動くということの不思議さを感じてます。

ビデオをみて形を真似ても、同じことが出来ないのはそういうことです。

自分の感覚を改めて確認し、アドバイスの引き出しを増やせるようにしました。

新しい発見もありましたし、こういう風に伝えれば分かりやすいかなという実感もありました。

それにしても人間の体は意識を少し変えるだけで、こんなに色々な動きをしてくれるのだと我ながら驚きました。

その場足踏みから、移動するための歩くという行為、移動したい場所に早く到達するための走るという行為、やはりこれが基本なのだと思います。

陸上競技であれ他のスポーツであれ、人間が移動するということをもう一度基本から考え直して見るのは本当に面白いことです。

自分だけが知っていて、自分だけが出来て、それで良かったのが、それを知りたい人がいて、それが役に立つ分野がたくさんあって、自分が広めなければこのまま埋れてしまうことが分かってしまいました。

微力ではありますが真剣に伝えていきます、そしてこうやって発信もしていきます。

内容とは離れますが、11月に行われる、二組の結婚式の招待状が届きました。

一組は 西本塾に参加していただいた方、もう一組は以前に指導していた三菱重工広島硬式野球部の元選手です。

長く若い選手を相手の仕事をして来ましたが、そういう席に呼ばれることは滅多にありませんでした。

ここ数年は全く記憶にありません、それが偶然にも同じ時期に二組からの招待状が届き 、少し驚いています。

それよりもあの選手がそうかと、嬉しさの方が大きいです。

これから人生を共に歩む伴侶を見つけて、しっかりと歩み続けて後しいと思います、もう父親の世代ですから、そういう気持ちになってしまいます。

おめでとう、二組のこれからに幸多かれと祈ります。
スポンサーサイト

Trackback

Comment

Re: 個別指導を受けさせて頂きました
西本塾に参加し、私の話を聞いたり、見ているだけでは分からなかったことがたくさんあったと思います。

井田さんの場合は、西本塾の後、間髪入れずに選手の指導現場に戻っていかれました。
だからこそ、もっと深く知りたいと思ってくれたのだと思います。

私が20数年実際に体験したことですから、今の現場に役立たないはずがありませんから。

理屈を並べたり、テクニックを見せるだけの西本塾ではありません、現場力のある人を作りたい、今はそう思うようになりました。

私の力では届かないところに、私の思いを届けてほしい、この人ならできるかもしれない、そう思うと指導にもおのずと力が入りました。

真剣に向き合ってくれる人には、それ以上の気持ちで対応しているつもりです。

本気で選手に向き合う指導者になってほしい、心からそう思います。

近い将来、井田さんが日本のサッカーのために大きな力を発揮する人材になることを確信しています。
私が伝えられることはしっかりと伝えていきます。

深める会は技術のおさらい会ではありません、西本塾で知ったことを実践し、さらに深め、そして高いレベルに上っていきたい、そういう気持ちを持った人に来てほしいと思います。
  • 2014-09-13│17:26 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
個別指導を受けさせて頂きました
第2回西本塾に参加させて頂き、今月14日の深める会に参加しますが、その前に2日間個別指導を受けさせて頂きました。
深める会についてはまた終了後感想を書かせて頂きますが、まずはこの2日間の感想とお礼を述べさせて頂きます。

まず昨年12月に西本塾を受講して9カ月ほど経過し、その際に感じた初めての感覚、技術、思いは受講されたみなさんと同じように感じたものの、どうにも頭で理屈ばかりが先にめぐってしまう自分がいました。
また、枝や葉っぱでなく、根っこが大事だということも頭では理解しているつもりでも、引き出しの数ばかりを増やしたいと思ってしまう自分がいました。その辺は全て西本さんはお見通しでしたが・・・
だからこそあの時自分が体験できなかったことを自分の身体で感じたいという思いから今回個別指導をお願いしました。
マンツーマンでの指導を受け、西本さんのおっしゃっていることを頭でなく自分の身体を通して感じられたことで、こういうことだったのかと個別指導をお願いした甲斐がありました。

ただ、この2日間で一番よかったと感じたことは、技術や理論はもちろんそうなのですが、何より自分に対して本気でぶつかって指導して下さる「トレーナー西本直」さんの指導する姿でした。
指導する立場として、自分の知識をひっけらかすのでなく、自分ができるということだけでなく、相手に伝えるためにどうするか、やり方言葉がけを常に模索し工夫して指導して下さる姿、もちろん本気のためにそこには妥協はなく、全ては目の前にいる相手を良くするために何をすべきか考えて指導してくださった姿に、同じく選手を指導する立場として、指導者としてあるべき姿を学ばせて頂きました。

また、屈筋でなく伸筋を使って身体をぶつけあった際に、西本さんの身体から感じた力の強さだけでなく柔らかくしなやかに弾き飛ばすあの感覚は、大げさかもしれませんが西本さんという人物そのものを表しているように感じました。

フィジカルという言葉がまだまだ「パワー」や「身体の大きさ」という認識しかない日本において、本当に「動き」の重要性を知りそれを指導できる方に私は出会ったことがありません。

西本さんの真っすぐで本気の姿に圧倒され、少し厳しい指摘をされただけで委縮してしまいせっかくの学ぶ機会を自ら手放してしまっている人もいるようですが、こんなにもったいないことはないと思います。

大げさに書きすぎると宗教的だとか信者なのかと思われるかもしれませんが、西本さんの本気でぶつかってくださる指導を受けて何も感じれない人(指導者であれば尚更)は自分を指導者だなんて名乗れないのではないかと思います。
それを感じさせてくれるくらい熱い指導をしてくださった西本さんに改めて感謝いたします。
そして深める会もまた楽しみにしています。
  • 2014-09-13│15:04 |
  • 井田 URL│
  • [edit]

Post a comment

Secret


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

最新記事

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カウンター

検索フォーム

QRコード

QR