新しい分野への挑戦です。

昨日は定休日、家内と一緒に久しぶりに映画を観に行ってきました。

タイトルは「舞妓はレディー」周防正行監督の手によるコメディータッチの映画です。

私は基本的に長い時間じっとしているのが苦手で、車の運転も1時間を過ぎるとしんどくなってしまいます。

それが空調の効いた映画館の中でゆったりとした椅子に座り、さらに照明が落ち暗くなってしまうと、あっという間に眠りについてしまうことさえありました。

以前一人で、アメリカ大リーグのGMをモデルにした、ほぼ実話という前宣伝に惹かれて観に行った「マネーボール」という映画では、前半の早いところで寝てしまったため、主人公とデータを操って彼を補佐する役の人間との出会いのシーンを見落とし、ストーリー全体が少しぼやけてしまい、しばらく経ってからDVDをレンタルしてきてそのシーンを確認するまで、なんとなくもやもやしたものが残ってしまいました。

私が映画に期待するのは、自分の人生では起こりえないというか、経験できないであろう何かを、スクリーンを通して感じさせてくれることを楽しみにして、眠気と戦いながら見続けるのです。

アメリカ映画のように、次から次へと建物や車を破壊したり、人が死んでいくのを見るために、時間とお金を使おうとは思いません。

日本の映画でも同じです、殺人事件がメインだったり、人を殺すシーンや、やたら殴り合いのシーンがあったり、まったく見る気になりません。

見終わって心がほわっとなる、途中何度も笑わせてくれたり、気がつけば不覚にも涙をこぼしていたり、人が成長していく様を見るのが特に好きです。

今回の映画は、早くに母を亡くし祖父母に育てられた主人公の、その母親が実は元芸妓さんだったことから、単身京都を訪れ、母親が育ったお茶屋を訪ね、舞妓になりたいと懇願するところから始まります。

ストーリーとしては、京都弁という言葉の壁や、舞妓としての厳しい修行を乗り越えながら、一人前の舞妓に成長していくという、私の一番好きなパターンのサクセスストーリーなのですが、監督の演出もさることながら、初主演の「上白石萌歌」さんという16歳の女優さんの演技に目を奪われました。

本物の舞妓さんの修行はもっと厳しいとは思うのですが、役とはいえ様々な所作や日本舞踊をしっかりこなし、見ている私を父親のような気分にさせてくれる、心地よい時間を過ごさせてもらいました。

以前にも「舞妓ハーン」という映画を観ましたが、おそらく生涯経験することができないであろう、京都の「花街」、怖いもの見たさではありませんが、それを楽しく疑似体験させてもらっただけでも、私にとっては十分ありがたいことでした。

さて昨日から、私にとっては新しい分野への挑戦が始まりました。

挑戦というと大袈裟ですが、News picksという基本経済情報を配信するサイトの中で、連載企画の一つとして「スポーツ解体新書」というタイトルの連載を始めさせてもらうことになりました。

生涯一トレーナーとして、目の前の人間そのものをどうすれば、この痛みと付き合っていけるようにできるのか 、どうすればもっといい動きができるようになるのだろうかと、それが私にできる唯一の仕事だと思ってきました。

それが昨年一年間に、あまりにも大きな出来事が続き、自分のやってきたことを誰かに伝えるという活動をすることになりました。

このブログはその行動の最初の一歩でした。

読んでいただいている皆さんは、立場は違えどスポーツに興味を持ち情報を欲しいている方々だと思います。

そういう方々であっても私の書いている内容は、読んだだけでよし分かったとか、なるほどそういうことかと納得していただけるほど簡単な内容ではないと思います。

またそれぞれの生きてきた背景や、自分が今行っていること、身に付けてきたこと、学んできたことなど、たくさんのフィルターを通して、読み解いていただくわけですから、それこそ一人ひとり読み方も感想を違うものになっていると思います。

私はこのブログで、何かを教えようとか、自分のやってきたことを自慢しようとか、そんなつもりで書いているわけではありません。

みなさんそれぞれの感性で読み取った中で、私の経験や培ってきた理論めいたもので、役に立てていただけるものがあれば、どうぞご自由にお使いくださいというスタンスです。

ただそれを真剣に学びたいという人に対しては、「西本塾」という形で直接指導も行ってきました。

誰かに伝えることで、その誰かがまた誰かに伝えてくれる、私一人の力ではどうすることもできなかった誰かのために、お役に立てることができるという、新しい喜びを感じることを知ったのです。

人それぞれに見方や考え方があって、通すフィルターが違うことも分かってきました。

多少なりとも批判的な発言を目にすると、「大した知識や経験もない奴らに私の何が分かるんだ、文句があるなら直接言ってこい、どんなことにも全部答えてやる」くらいの気持ちになるのが、私の本性ですが、そういう人たちのフィルターの厚さというか見え方が歪なことは、誰の目にも明らかなものでした。

それよりも、何もわからないそういう人間たちにまで、私のいうことが届いていることがすごいことだということに気づいたのです。

批判というよりも、それ以前の知識や経験のなさを自分で気づいていないのですから、そういうことを繰り返していくうちに、いろいろなものの見方ができるようになるはずで、その途中に私の存在もあったと考えれば、これも人生あみだくじ論者の私にとっては、見知らぬ誰かに影響を与えたと喜んでいいことだと思います。

今回のNews picksの連載をスポーツライターで、スポーツ担当の編集者として参加した木崎さんから依頼があった時、正直戸惑ったというか、経済ニュースの中に何故スポーツが、何故私がと、二の足を踏みました。

まさに場違いとはこういうときに使う言葉ではないでしょうか。

確かに日本経済新聞にもスポーツ欄はあります、それは事実を伝えるたんなるニュースとしての記事だと思います。

言い方が違うかもしれませんか、箸休めとか、寄席でいう色物(落語の間に挟む手品や漫談のこと)としての扱いしか受けない可能性だってあると思ったからです。

スポーツ専門の分野でさえ、様々な意見が交わされ、私としてもいろいろな思いを感じていた中で、読者が普段スポーツとは縁遠い、常に最新の経済ニュースをチェックしているような、私とはそれこそ接点のない方々に対して、どんな内容を書けばいいのか、さらに週一回の連載となると、私にそれだけの能力があるのだろうか、途中で投げ出して木崎さんに迷惑をかけてしまうことになるのではないか、などなど、かんたんに引き受けられる仕事ではありませんでした。

色々迷った挙句に、とりあえず行けるところまでやってみてくださいという木崎さんの言葉に押されて、経済ニュースの中に、生涯一トレーナーの西本直というコンテンツを提供してみようという気持ちになりました。

連載1回目、昨日は日本ハムファイターズの大谷翔平選手を取り上げました。

限られた文字数の中で、それもいわゆるスポーツに対しての素人の方々に対して、どんな形で語りかけるか、私なりに考えた結果、まさに箸休めでいいと思うことにしました。

私には無縁の世界、経済ニュースを追いかけている方々に、肩の力を抜いて、スポーツにはこういう見方もあるんですよ、という語り口でいいと思ったのです。

けっこう反響があったようで、面白いと言っていただける方もあれば、切り口が甘いとかそれだけじゃないとかいう、どちらかというと辛口な意見もありました。

今まで接することのなかった、なんと言うのでしょうか業界の方というのか、少なくとも私とは違った人生を歩んでおられる方々に、こんな人間がいて、こんな考えを持ってスポーツに、いえ人間そのものに関わっているんですよということが伝わればいいと思っています。

一つの読み物として楽しんでいただけるようなものにして行きたいと思っています。

このブログの読者の皆さんからはブーイングが起こりそうですね。

いつもの私とトーンが違いすぎますから(笑)

いつまで続けられるかわかりませんが、打ち切りにならず、せめて10回は続けさせてもらえるように、頑張ってみたいと思います。

それと、最近の個人指導の中で、特に走る時の足が地面に着地するときの位置や感覚が、楽に走れたり疲れにくかったり、実際に速く走れる秘訣なのではと考えるようになりました。

実際に最近の私の走りは、翌日に感じていた筋肉の張りも全く感じなくなりました。

正しい走り方をしても、年齢のこともあり、また毎日走っているわけでもないし、このくらいのことは仕方がないのかなと思っていましたが、そうではないようです。

人に教えていながら、まだ私自身が完璧にはできていなかったようです。

少しずつそれに近づけているようです、自分でも楽しみになってきました。

陸上の短距離選手たちの故障の多さを見るにつけ、私がもっと若い時に今の走りを実践でき、それなりのタイムで走れていたらもっと説得力があったのでしょうが、56歳でもこれくらい走れるというところまでは持っていき、あとは学んでいただいた皆さんにバトンを渡したいと思います。

走る時の股関節の伸展動作、詳細は近日公開!

今日は昨日見た映画の影響が強いようです。
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Re: No title
コメントありがとうございます。
一生懸命書いていますが、なかなかリアクションがないので、こうしてコメントを頂けると本当に励みになります。
ご提案頂いた野口選手の走法、私も走ることが好きで気になっていました。
News picksの連載テーマは編集部の担当者である木崎さんと相談しながら選んでいます。
これから冬に向けて駅伝やマラソンの季節になりますので、いつか取り上げられたらと思います。野口さん個人というより、日本選手に共通するテーマかもしれません。
きちんとした内容にできるよう研究しておきます。
ご提案ありがとうございます、またコメントお願いします。
  • 2014-10-10│13:02 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
No title
初めまして。
いつもブログを拝見し、フライングバックや走法について、参考にさせていただいております。
さて、早速ですが本題です。今回の記事にあるようなお仕事を始められたと伺い、以前から気になっていたことを提案するいい機会だと思い、コメントさせていただきました。
マラソン選手の野口みずき選手のことです。彼女はあの身長に比し、かなりの歩幅を取る走法で、一時は頂点を取りましたが、以後は故障に泣かされ、才能を発揮できないままです。
西本さんからご覧になって、「走り方を変えれば、まだ返り咲ける!」と感じられていることはないでしょうか?
もしもご関心があれば、西本さんの分析を是非拝見したいと思っておりますので、研究対象としてご検討いただけたらと思います。
  • 2014-10-10│12:27 |
  • たけ URL│
  • [edit]
Re: 図解付き説明と文章のみ説明
早速読んでいただきありがとうございます。
何をどう書いても賛否両論あると思います。
このブログは私個人のスペースですから、私が納得できることが最優先です。
何を言われても、自分の中で消化すればいいだけのことですから。
今回のNewsPicksの記事は、経済ニュースを受信している、このブログの読者の皆さんから見れば、申し訳ない言い方ですが、スポーツや体のことに対しては素人の方たちです。
そういう方たちに、スポーツをもっと身近に感じていただくためには、ある程度の専門性と、ある程度は読み物としての面白さも必要だと思いました。
信じられないかもしれませんが、高校生の頃、将来は分野は別として物書きになりたいと思ったこともあったのですよ。
こうしてブログを書いたりするのも、実は私にとっては楽しい作業だったりするのです。
次回も楽しみにご覧ください。
合わせて、予告した走るときの着地感覚について、いつも通り文字だけで説明をしてみますので、こちらも楽しみにしてください。
  • 2014-10-08│15:38 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
図解付き説明と文章のみ説明
いつも勉強になるブログ更新ありがとうございます。
さっそくNewsPicksの記事を拝見しました。
記事は、ブログ同様の文章説明と図解説明がついていて、とても分かりやすいですね。
しかし、NewsPicksの記事とブログを読み比べてみて、先生がブログであえて図や写真を載せずに文章だけで説明する意味が初めて分かりました。
写真や図を入れた説明をすると分かりやすくて、とても良いのですが、文章を見てイメージするという力が養われない気がしました。そして、とても安っぽく軽い感じを受けてしまいました。
これは、西本ブログを読んでいる者しか分からない感覚でしょうか。
決して、NewsPicksの記事の内容や記事を否定してる訳ではありません。
内容はとても納得して勉強になりました。
そして表現の仕方で、印象がまったく変わるものだとも思いました。
また、読み手もそれぞれ違った感性を持っているでしょうから、私と反対の事を感じる人もいるのでしょうか。
今後もNewsPicksの記事とブログの更新を楽しみにしています。

走りについて感じた事ですが、私も西本塾で習った走り方だと1週間に70㎞走っても足や肩に疲れや痛みを感じませんでした。
唯一感じたのは、起床時に肩甲骨の下から骨盤の上の当たりにかけての、軽い張りだけでした。そして、その張りも洗顔して、朝食をとっている時にはなくなっていました。とても不思議な感じでしたが、昔の人は1日に数百キロを毎日走っていたという西本先生の言葉を思い出し、妙に納得していました。
この走りを、子供たちに教えて、疲れない走り方が足を速くするんだよ!と伝えていき、涼しい顔をして走る子供たちを増やして行きます。
  • 2014-10-07│14:09 |
  • 望月 URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
今年2回目の西本塾を8月26・27の土日に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。
なお、今回も参加者が5名に満たない場合は開催しません。
9月10日には深める会も予定しています。

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