嬉しい知らせ

昨夜、2か月ほど前から指導をしている高校球児から電話がありました。

練習試合に登板して、納得のいく投球ができたと声を弾ませて報告してくれました。

私にとって何よりもうれしい瞬間です。

週に一度、それも必ず毎週という訳にはいかないようで、まだまだこちらが教えたいと思っていることの数パーセントくらいしか身に付いてはいないと思いますが、それでも私のところに来る前と比べれば、目に見える変化がすでにあったようです。

野球の投手の投球動作、私にとっては子供の頃から考え続けてきた命題です。

自分が果たせなかった夢、その夢を具体的な目標に変えて頑張っている選手たちに、夢先案内人として一人でも多く、正しく伝えてあげたい、ずっとそう思っています。

野球は投手の手をボールが離れない限り、試合は進行していきません。

9回裏2アウトまで完璧に抑え込んでいたとしても、最後の一人に投げたボールがホームランになれば、1対0で負けてしまうのが投手の宿命です、ホームランどころかエラーで負けてしまうこともあります。

野手であれば、3打数ノーヒット3三振であっても、最後の打席にぼてぼ手の内野安打の間に1点取ることが出来たら、その瞬間にヒーローインタビューが待っているのです。

何度もそんな試合を経験しました。

だから投手には相当な覚悟が要ります、結果も含めすべてを受け入れなければなりません。

メンタルトレーニングとかそういうことではなくて、自分が本当にやらなければならないことを、常日頃から100%真剣にやり続けているという自信と覚悟がなければ、マウンドに上がる資格はありません。

その何をしたらいいのかという部分を分かっていない選手が多いのです、それを明確にして導いてあげるのも私の仕事です。

中途半端な気持ちでマウンドに立たれたのでは、他の選手に申し訳がありませんから。

やることはやっています、今日はちょっと調子が悪かったですでは済まないのです。

人間ですからいろいろあるでしょう、家族の心配事だったり、自分の体調のこともあるでしょう、でもマウンドに上がると決めたからには、その日の自分が普段の30%の力しか出せない状態だったとしても、それを言い訳にはできないのです。

本当にチームに迷惑がかかると思うような状態なら、事前に勇気を持ってそういうべきです。

そうでないのなら、その瞬間が自分のベストだと思って、持っている能力のすべてを出し尽くさなければなりません。

他のスポーツでも、試合の後になって解説者という立場になっている元選手が、実はこの選手はどこそこを痛めていたとか、体調不良だった、などという言い訳めいたことを、私だけが知っている情報として、話をする人がいますが、こんなことは論外です。

選手に対しては「なら出るなよ」、解説者に対しては「知ってても言っちゃダメでしょ」、勝負の世界これが正論です、絶対に後で言ってはダメです。

高校生ですから、身体も技術もまだまだ未熟ですが、本人の向上心というか意識がものすごく高く、こちらも言葉を選び分かりやすく指導しているつもりですが、本当に一生懸命真剣に取り組んでくれています。

実際のグランドで指導できる立場にはありませんし、またまた私の悪い癖で感情移入が大きくなりすぎると、お互いにしんどくなっても困りますので、「スタジオ・操」の中での指導と割り切って、できる限りの指導を続けたいと思っています。

それにしてもこんな短期間で変化が出てくるのは、私の投手に対する理論やトレーニングの方法がしっかり確立されたものであることの証明だと思います、改めて自分に自信を持っていいと思いました。

問題は選手の取り組む姿勢で、プロの選手であってもすべて一から作り直すくらいの覚悟がないと、レベルが上がればそれだけ結果に結び付けるのは難しくなります。

もう11月になりましたが、私の能力を必要とする組織は残念ながら無いようです、もちろん個人的に必要とされていることには十分満足していますが、自分の中で何かが足りない、その思いはやはりくすぶっています。

一期一会、色々な方に指導をさせていただきますが、良かったこと悪かったこと何かしら知らせていただくことが、私にとって一番の励みになります。

人間関係を作るのが一番苦手な私が言うと説得力がないですが、私をうまく利用しようと思うなら、昔風な言い方ですが「報・連・相」というコミュニケーションがやはり大事になってくるのでしょうね。

もう過去のことがどんどん頭の中から消えてしまいますので、誰に何を教えたのかも思い出せない人が出てきます。

忘れられない人はどうやっても忘れられませんが、人間そのあたり上手くできているのだと思います。
スポンサーサイト

Trackback

Comment

返答ありがとうございます。
実際、前と同じように肩甲骨を寄せるということをしてみると確かに無意識のうちに背骨がS字カーブしていました。
これからもいろいろな記事を参考にさせて頂きます。新しい記事も楽しみにしています!
ご返答ありがとうございました。
  • 2014-11-11│19:19 |
  • 高橋 URL│
  • [edit]
Re: 突然ですが。
コメントありがとうございます。
体幹トレーニングを否定するものではありませんが、私の提唱する「体作りではなく動き作りのためのトレーニング」という考え方から言うと、少し違うのかなという気がします。
いただいた文面からしか判断できませんが、高橋さんが意識した肩甲骨を背骨に寄せるという動きをするためには、背骨のS字カーブがしっかり出来ていないと、肩甲骨が背骨に寄ってくるスペースができません。
寄せられているという感覚があったということは、裏を返せば背骨がきちんとS字を描いていたということになります。
もうお分かりですね、背骨の一番下の仙骨までその意識が届いていたとしたら。骨盤は腸骨の後ろ側が広背筋によって引き上げられ、股関節の自由度を高めてくれていたことで、動き出しがスムーズになったり足が出やすくなったということではなかったのでしょうか。
トレーニングの目的は自分の体を自分の思ったように動かせるようになることです。
そのための一つの大きな要素として広背筋の重要性を訴えています。
もちろんそれだけではないですが、広背筋がきちんと機能してくれないと、全身の連動はあり得ません。
ブログを読み込んでいただいて参考にしてください。
  • 2014-11-11│11:03 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
突然ですが。
はじめまして。高橋です。
僕は大学のサッカー部でサッカーをしています。
最近、このブログに出会い全てではありませんがたくさんの記事を読ませて頂いています。
このブログに出会ったきっかけは風間八宏さんの本を読んでいてそこから風間さんに興味を持ち、いろいろ調べているうちに西本さんがフロンターレのトレーナーとして活動していたことを知りブログにも辿りつきました。
今回コメントさせて頂いたのは、僕のある体験があって気になったのでコメントしました。
それは今年サッカーをやっていて一時期とてつもなくパフォーマンスが良い時がありました。
具体的に言うと自分のイメージ通りに体を動かせる、足がスッと出たり、ボールに対する反応が体が勝手に動くような感覚がありました。その時はなんとなく調子がいいなと思ったり、たまたま体幹トレーニングをしていてただ漠然と体幹が効いているのかなみたいな感じでした。
でも、その感覚は長くは続きませんでした。
体幹トレーニングは同じように続けているのになんでだろうと理由がわからずにぼんやりといまはたまたま疲れているから体が重いんだと思って体を休ませたりしました。
でもあの感覚にはならず体幹トレーニングの量を増やしたりしてもその感覚にはなりませんでした。
そんな感じでどうしてあの感覚になったんだろうという疑問は消えませんでした。
そんな時にこのブログの記事を読んでひとつ思い当たることがありました。それは僕はもともとなで肩で猿肩でした、それがすごくコンプレックスで嫌で矯正しようと思い意識的に肩甲骨を寄せて肩が前に出てこないように生活していました。
ちょうどその時にあの感覚だったような気がするんです。
でも、その後結局なで肩と猿肩は治らずに諦めてしまいました。
なで肩と猿肩を矯正しようとしていたことがたまたまパフォーマンスにつながっていたのでしょうか?
なんとなく西本さんの理論に当てはまるような気がしてしまったんですが、ただの偶然だったのでしょうかね?
  • 2014-11-11│10:13 |
  • 高橋 URL│
  • [edit]

Post a comment

Secret


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

最新記事

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カウンター

検索フォーム

QRコード

QR