今年一年ありがとうございました。

12月30日、今年もあと一日となりました、今年最後のブログの更新となります。

私の仕事は昨日で終了し、今日は午前中に墓参りを済ませ、午後はやっとのんびり過ごすことが出来ています。

毎年毎年思うことですが、タイムイズフライ、一年間という月日があっという間に過ぎていきました。

特に今年はその思いを強く感じています。

昨年の9月、私にとってある意味ゼロからの出発となった「Conditioning studio操」を立ち上げ、今年のスタートは正直不安の方が大きかったように思います。

それが、このブログを通して、自分の経験や考え方を発信してきたことで、多くの方に興味を持っていただき、「西本塾」「深める会」また「個人指導」といった形で、たくさんの方々に、直接私の思いを伝えさせていただくことが出来ました。

これまで個人やチームを相手にして、勝ち負けという結果がはっきり出るところでの仕事をしてきましたが、そこでの仕事には絶対の自信を持ってやってきたつもりですが、一期一会の方々に対して、私の思いが本当に伝わるのか不安もありました。

その思いが参加者に対してのハードルを上げることにつながり、私自身の指導に対する真剣度は、おそらく参加していない方には想像もつかないものになっていきました。

今の私にとっては、一人一人に向き合う状況こそが戦いの場であり、自分を表現する唯一の場になりました。

参加していただいた皆さんの真剣に学びたいという思いが、さらに私のテンションを上げていただき、西本塾は二か月に一度の開催でしたが、あっという間に一年が過ぎて行ったように思います。

本当にいろいろなことがありました、こんなに中身の濃かった一年は今までにはなかったかもしれません。

自分が持っている能力以上のものを、発揮させていただいたのかもしれません。

この「自分の能力以上」という部分が一番のキーワードだと思います。

これまでの仕事では、私が持っている能力のすべてを必要とされているわけではなく、その何割かで十分その要求に応えられるものでした。

それどころか、要求されたこと以上のことをやろうとすると、受け入れられなかったり、排除されてしまうような雰囲気もありました。

そういう雰囲気を感じると、モチベーションが下がってしまい、自分の方からその環境を離れてしまうことが多かったように思います。

「もっと自分の力を発揮したい、もっと自分の能力を必要としてくれる環境があるはずだ」、そんなことばかり考えて生きてきました。

今、私の能力を必要としてくれている人が、こんなにもたくさんいることに気づかせていただき、さらにはこれまで経験したことのない分野の方々にまで、私なら応えてくれるかもしれないと、大きな期待を持って訪ねていただくことも多くなってきました。

その一つ一つに応えていきながら、「自分の能力にはまだまだ自分自身で気付いていなかったところがある、もっともっとやれることがあるし、やらなければならないことがたくさんある」と、今までに感じたことのない感覚に自分自身が驚いています。

「来る者拒み、去る者追わず」「私の考えていることが、あなたたちに分かるはずがない」「私を正当に評価できる人間などいるはずがない」などと、我が道を行く、を貫いてきましたが、これほどすんなりと私の考え方を理解していただける人がたくさんいるとは想像もしていませんでした。

私の言っていることは、本当に当たり前のことで、きちんと説明させていただければ、おそらくは誰でも理解できることだと思いましすし、私が出来ることは誰にでもできることだと思います。

独自の考え方でも、新しい考え方でもなく、人間に備わった基本的な能力を素直に発揮できるようにするには、こういう意識でこういう風に使うことが、体を痛めることなく効率的で良い結果になります、と言い続けてきただけのことです。

世間で言われるような、最新の理論でも〇〇トレーニングでもなく、当たり前のことを当たり前だと言っているだけだったので、言葉は悪いですが、商売にはなりにくいというか、人目を引く存在にはなりえないものでした。

しかし、私はその当たり前のことを言い続け、指導し続けて、勝負の世界で結果を出し続け、また一般の方々の体の不調に対しても、おそらく他の誰よりも効果的な施術をしてきたつもりです。

ただそこには、人間同士の信頼関係というか、真剣に向き合う関係にならないと結果に結びつかないということはありました。

自分の常識や既成概念から離れることが出来ず、私の言葉や指導を受け入れてくれなければ、結果など出るはずはありませんから。

ただそこにもやはり私の性格が災いしていたのか、「なぜ私の言うことが分からないのだ」という思いが先に立ち、まずは相手を受け入れ、少しずつ相手を変えていくという手法が取れなかったことは、大きな反省材料ではあります。

結果に対する責任を重く受け止めすぎ、功を焦ったという言い方もできるかもしれません。

すべてを一人でやってきたので、それが受け入れられないという現実を、私自身が受け入れられなかったのかもしれません。

そういう経験が加えられたことと、昨年から始めた「指導する・伝える」という仕事を通して得られた貴重な経験を積み重ね、私という人間は大きくと言いたいところですが、少しずつ変わってきたように思います。

私一人の力など本当に小さなものです、しかし本当に私の力が必要で、お役に立てる人は、数限りなく居ると思うのです。

今までならご縁がなかったで済ませていたことを、今は一人で多くの方に、私の考え方や経験を伝えることで、その方々を通して一人でも多くの方々に私の力を届けることが出来るようになるのだと思えるようになりました。

延べ100人近くの方に指導させていただきました、その一人一人が10人に指導したとしたら、すでに1000人の方のお役に立てたと言えるかもしれません。

もちろんすぐに私と同じことが出来るようになってもらえるとは思いません、そんなことは当たり前で、私自身今とまったく同じレベルの仕事が出来るようになったのはいつだったかと聞かれても答えることはできませんし、昨日より今日、今日より明日の自分は同じではなく、一歩でも半歩でも成長していたいと思っています。

ですから学んでいただいた皆さんには、臆することなく目の前の人間の心と体に対峙し、今できる最大限の能力を発揮することが一番大事なことだということをお話ししています。

西本塾や深める会に参加していただいた方々からの感想や、それぞれの環境に持ち帰った後、実践で得られた感想や経過報告のコメントをたくさん頂けるようになりました。

個々のコメントに返信が出来ておらず心苦しいのですが、もちろんしっかり読ませていただいています。

さらに継続していただき、新たな気づきや疑問、また経過の報告など頂けたらありがたいです。

その文面の一つ一つから、私の新たな気づきが生まれ、私自身を成長させていただいていることは紛れもない事実です。

みなさんとの交流の中で、本当にたくさんのことを学ばせていただいたように思います。

まだまだ未熟なところが多く、大人になりきれていないことは自分でも承知していますが、やはり人間としてここだけは譲れないという部分に関しては、おそらく生涯変わることはないと思います。

私が伝えたことが小さな種をまいたことになり、それが芽を出し花を咲かせてくれる日を楽しみにしながら、もっともっとたくさんのタネをまく活動を続けなければならないと強く思っています。

花は地上に咲きますが、しっかりとした根を張ることが出来なければ、すぐに萎れてしまったり、その瞬間だけの美しさで終わってしまいます。

本当に大切なことは何なのか、その視点を絶対に逸らさず、流行や派手さに流されず、当たり前のことを当たり前だと言い続けるしかできない私ですが、来年もワクワクするような新たな出会いに期待して、日々を大切に生きていきたいと思います。

人生はプラスマイナスゼロだと言います、マイナスな部分ばかりに気持ちが囚われますが、それが大きいほどプラスのこともあるのだと思えば、何ということもないはずです、そういう気持ちで前向きに生きたいと思います。

出会いがあれば別れもありますが、分かれこそ永遠の別れではなく、きっとまた出会う日が来るまでのしばしのブランクだと思って、これまで出会ったすべての人に感謝して、一年を終わろうと思います。

昨日の最後の仕事が、キックボクシングというこれまで縁のなかった格闘技のスポーツの選手だったというのも、何か来年の私の活動の幅が、さらに広がっていくことを暗示してくれたようで、指導しながらニコニコしてしまいました。

自分がやったことがなくても、使うのは同じ人間の体です。

来年がどんな一年になるのか、本当に楽しみです。

昨年から年賀状自体を書かなくなったので、この場を借りて読んでいただいている皆さんにはご挨拶をさせていただきます。

一年間お付き合いをいただきありがとうございました。

皆さんにとって良い一年が始まりますよう、心から祈念します。
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どこまでの高みを目指すのか?
西本様

新年、明けましておめでとうございます。フロサポの阪井でございます。本年も西本節を楽しみにしていますので、よろしくお願いします。

ニューイヤー駅伝はご覧になりましたでしょうか?6区で他をぶっちぎって快走したトヨタ自動車の選手の走り、誰よりも楽に走っているように見え、それでいて誰よりも速い。スッと立っていて、絶妙の前傾姿勢を利用して、自然に走っているように見えました。今、自分が目指しているランニングのイメージそのもので、非常に参考になりました。

さて、年末の西本さんのラストレター(ブログ)への感想を述べさせていただきます。
西本さんの指導は最善を志向する、つまり、「最高の指導をするぞ、やる気のあるやつはかかってこい」という指導だと思います。しかし、一定人数の集団相手となると、受け手の意識はバラバラで、そこまで強い意欲がある人ばかりではない、「いや、そこまでは頼んでないんです」というケースが多いと思います。
フロンターレを短期でお辞めになりましたが、そういうミスマッチがあったのではないかと察しています。かれこれ15年近く応援していますが、このクラブには「無茶を承知でやり切る」意欲が足りません。「このくらいで良かろう」と。まあ、この地域(高給サラリーマンが多い地域)の特性に合っていて、興業的には良いのですが、タイトル奪取には遠回りです。いつかは獲れると思いますが。

結局、西本さんの指導は「エリートアカデミー」そのものなので、佐々岡投手レベルであればバッチリなのだと思いますが、フロンターレのような甘さが残る相手だと、かみ合わないのだと思います。でも、かみ合う相手を育てれば、それは最高の指導になります。日本代表とか。。。

以上、生意気を申し上げました。

阪井
既成概念との闘い?
西本先生、お疲れ様です。
今年最後(二回目)の近況報告です。
とある事から始まった高校陸上部への訪問もはや3カ月が経とうとしています。学校としては、トレーナーを雇う事ができず、来てもらえたら・・という事で毎週火曜日の午後の休診日を使ってできるだけでむいております。
サッカーの事しか頭になかったのですが、どうやら投擲で有名な高校らしくやり投げの村上選手を輩出し現在も日本一の生徒がいるらしく誇らしげにおっしゃる先生の話もよく解らず後で知った始末でした。同校の副校長をされている方が指導者の時より考案し行われている伝統?のサーキットトレでは肩甲骨と腸腰筋を使う事を目的とした種目で構成されているようです。初めて行った日にあまりにも姿勢が悪く、もくもくとこなす生徒を見て先生に指摘し、背骨と股関節、肩甲骨の連動と広背筋の役割を説明した後に実際に先生にフライングバックもやってもらい、広背筋に働いてもらってまずは姿勢からと思ったのですが、胸が張れない子が多いんですよ~で終わりました・・・。ある時メディシンボールを相手に投げたり、頭上に投げたりする動作を見た時、上半身の屈筋を一生懸命使って投げているのを見て、思わず近くでしている生徒にもっと股関節と背中に意識するように、こそっと伝え、どう?と聞くと、投げやすいです!と返答されました。生徒にも紹介されてませんし、先生に一応確認しとこうと思い、生徒さんにアドバイスしてもいいですか?と聞くと何がいけませんか?と問われたので、やんわりこれは上半身ですか、下半身ですか?と聞くと下半身です!と言われ、生徒を集めて、前途の腸腰筋を収縮させ股関節を曲げそのパワーを上に伝えて投げるようにと説明が始まりました。自分としては、上半身の屈筋を力いっぱい使って投げてる動作を見て、西本先生の教えで感じた股関節、背中をもっと上手に使って投げた方が良いのではと思い提案させてもらおうと思ったのですが、残念ながら今のところ全く相手にされてないようです。きっとトレーナーという概念の相違で体をケアして欲しいと思われてて、動きやトレーニングを見てくれという感じじゃないんだろうと思います。
ただ、自分としては、自分の知らなかった競技をまじまじとライブで見れることで、まして日本一の子の動きをみて西本理論と照らし合わすことができ、なおかつ西本さんの様に見える目を作る為のせっかくのチャンスと思い楽しんで行こうと思ってます。すべては自分の力不足。いつか必要とされた時、個の能力を伸ばせる助言ができるように名も知らぬ彼らの動きを見ています。(日本一の子の動きは、後日。)
初めて、コソッとアドバイスをした生徒がどうもキャプテンみたいで、自分が帰る時挨拶してくれるのですが、また来てくださいとお世辞でも言ってくれ、嬉しく思い来年も頑張ってみようと思います。
西本先生、本年もいろいろな気づき、教え、人として、もちろん動きについて、ご指導ありがとうございました。
私も本日で仕事を終了し、しばし休みを頂き、来年に向けいろいろ思いをまとめてみようと思います。
年末年始にかけここ、瀬戸内でも寒波が到来するようです。気をつけてください。
来年も、よろしくお願い致します。良いお年をお迎えください!
  • 2014-12-30│22:00 |
  • 神野慎哉 URL│
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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。

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