夢の途中で

11回目を数えた西本塾が無事終わりました。

参加資格というか、本気で私から何かを学びたいという気持ちが伝わってこない人には、参加をご遠慮いただくという私の気持ちが、受講者の方々にプレッシャーになったのか、今までになく硬い雰囲気の中で1日目がスタートしました。

その雰囲気を作ったのは私自身であることは、十分わかっていましたが、その張本人である私まで緊張してしまい、話の途中で何を話していたのかわからなくなって、パニックに陥ってしまいました。

有難いことに、毎回手伝ってくれている家内が機転を利かし、「ギックリ腰の話でしょ」と、受付から声をかけてくれ、事なきを得ました。

何気にいつも私の話をちゃんと聞いてくれていたのですね、本当に助かりました。

そんな緊張感の中進んだ1日目の講義ですが、参加者には私のブログをコメントを含め全て熟読してくる事を義務付けていますので、私も自分の書いた文章ではありますが、今回は特に真剣に読み返していました。

そんな事もあって、あれも話さなくてはこれも忘れないようにしなければと、私自身が焦ってしまったようでした。

改めて読み返してみると、この内容が世の中の一般的な常識になれば、スポーツのトレーニングに対する考え方は、全く違ったものになるだろうし、ケガや痛みに対する対応も、いわゆるスポーツ医学とは一線を画した現実的な対応が取れるようになるのにと、あらためて矛盾というか既成概念との差を感じてしまいました。

どんな世界でも、それぞれに通じる常識というものがあって、その範疇に入れば可もなく不可もなく、大きな問題を抱える事もないのでしょう。

目的が、その世界の中での評価を得る事であったり、地位や名声を築いていく事であれば、大きな組織に属したり、名前のある人の元で経験を積む事が、その近道になるのは間違いのない事です。

今私の元を訪れる人たちは、そういう意味では異端なのかもしれません。

私自身がそう言われている人間なわけですから、まさに「類は友を呼ぶ」という言葉通りの状況になっているわけです。

その中でも、私が書いたものを目にして、既に分かったような気持ちになって実践し、確認のために一度見ておこうかという気持ちの人もいれば、文字を読んだだけでは全く理解できないが、とにかく大事な事が書かれている事は間違いないから、自分の目で見て体感したいという人まで、様々な理解を持ってやってきてくれます。

今回直前にツイッターに書きましたが、とにかくこれまでの既成概念や、私の書いたものを見てわかったような気になっている事も含めて、すべてを空っぽにして真っ白な気持ちで私の前に来て欲しいとお願いしました。

限られた容量のコップの中身が満タンでは、もう新しいものを注ぐ余裕はないからです。

半分ではなく、すべてを捨てて空っぽな状態で臨んでもらう事こそ、私の理論と実技を吸収するために必要な準備だからです。

中には本当に読めばわかるという感覚で参加したのではと思われる人もいました。

それは無理な話で、そう思った時点で西本理論を吸収できなくなっています。

どんな事でもそうですが、分かったと思ったところで成長は止まります。

今こうして書いたり話したりする事は、今この瞬間の私のすべてであり、明日の私が違う事を言い出したら、それはもっと良いものが見つかったというだけの事です。

二日間という限られた時間の中で、理論も実技も、頭がすべて分かったと納得し、体ができたと喜んでくれるほど、 簡単で薄っぺらなものを教えているつもりはありません。

今回も実技の最中、厳しい言葉をかけてしまいましたが、それはその方本人だけではなく、その方から指導を受けるたくさんの方のために発した言葉であると理解していただき、お許し願いたいと思います。

周りの人はみんなこう言うから、みんなこうやって動いているから、そこに疑問を持ったからこそ西本塾に来てくれたと思います。

年齢も立場も関係なく、少年のような気持ちで受け入れてくれてこその理論であり実技だと思います。

最終的に判断してくれるのは、世間の目でも同じような仕事をしている人たちでもありません。

他の誰でもない自分の体であり、相手の体そのものです。

素直な気持ちで体との対話ができれば、必ず私の提唱するものを選んでくれると思います。

次回には参加者の数が、合計で100人を超えるかもしれません。

その一人一人と向き合い、私自身が成長させてもらっています。

まだ余韻が身体中に残っています、少しずつ整理して次につなげていきたいと思います。

第1回に参加していただいた方から今回まで、すべての参加者の方に日々新たな気持ちで西本理論に向き合い、実践し深めていただきたいと思います。

迷ったら、またこのブログに帰ってきて読み返してください。

きっと何かが見つかるはずです。

私の考えが、独自ではなく普通のことになる日がくると信じて、夢の途中を楽しんでいこうと思います。

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11期 中塚です!
先日第11回西本塾が無事終わりました。
西本先生、参加した皆様、iPadでムービーを撮っていただいた奥様、お疲れ様でした!

本当に充実した2日間でした。
頭で理解したつもりで参加した西本塾。
アクチン、ミオシン、伸筋を使うといった言葉、理論に関しては、頭で理解できるものでしたが、実際に動きの中で伸筋を使う事に関しては頭では全く理解できるものではありませんでした。
これは文字で読んで、見てわかるものではなく、動いて動かして身体で感じなければいけないものです。
だから、野次馬根性で興味本位で見てやろうでは何も得るものがないと思います。
西本先生の本気の気持ちに全力で向き合ってこそ得られるものがあります。

座学では優しい顔を見せる西本先生。
しかし、いざ実技となると人が変わったかのようにすごく真剣に一人一人に向き合い、身体の事が分かっているからこそできる厳しい指導。
あそこまで真剣に向き合って指導してもらったのは初めてです。ありがとうございます。

早速一昨日、スポーツをしている大学生に伸筋を使う必要性を指導してみました。
ぶつかり合いなど、身体でわかることは体感し理解してもらい驚かれました。
しかし、頭でわかっていることをいざ言葉にしてみようとすると言葉が上手く出てきませんでした。
やはり、まだまだわかっているつもりなんだなと改めて思い、日々の勉強が必要だと強く感じました。

最後に背中で走る、について。
西本塾へ参加された皆様は練習をされていますか?
なかなか、練習してもできているかわからないことないですか?
そこで階段を下りるのが練習に適していると思いました。(ご自宅に階段があればとても簡単にできると思います。)家の中はなかなか走れませんので。
西本先生も階段はまさに重心移動だとおっしゃられていたと思います。
階段って自然と骨盤の上下運動になるので骨盤のローリングができます。

しっかりと背中を意識して下りること。
階段って基本足から下りますよね。足から下りると体重を支えようと膝が曲がり踏ん張ってしまいます。更に階段から落ちないようにと重心も後ろに残ります。
だから、背中を意識して骨盤で下りる。そうすると、下りる時に膝が伸び踏ん張らずに下りれ重心もしっかり前にいきます。

皆さんの練習方法やわたしの練習方法に疑問や意見があれば、投稿お待ちしております。

まずは西本塾卒業生で西本理論を世に広めていきましょう!





  • 2015-04-29│07:04 |
  • 中塚 裕也 URL│
  • [edit]
西本先生。奥様。2日間本当にありがとうございました。
そして同じ11期の皆様もありがとうございました。皆様も今まで使ってこなかったような伸筋が悲鳴をあげていることと思いますが、その後いかがでしょうか?

私は西本塾の翌日両親にからだほわっとと操体法を自分なりに行なってみました。それ後自分が2日間でどのようなことを見て、聞いて、体験してきたのかと言うことを時間をかけてじっくり話をしました。
両親は人の身体に関してはなにも知識がないので不思議そうに聞いていましたが、これからは両親にもモデルになってもらい私と一緒に西本理論を体験していってもらいたいと思っています。
他には西本先生や同じ参加者の方に指摘された部分を修正しながら、自分の歩くということ走るということなどを見直しています。

今回西本先生にお会いして実際に理論に触れたことで、触れる前の生活とは見えている世界がガラリと変わったのを実感していて、そのガラリと変わった世界を楽しめています。肩の荷も下りた感じです。

これからは西本理論というフィルターを通して人の身体と真正面から向き合っていきたいと思います。

最後に改めて、2日間お世話になったすべての方々に感謝をするとともに
またお会いする機会がありましたら、お互いの近況・進歩・悩みなどもお話しできればと思っています。

掛け替えの無い2日間を本当にありがとうございました。
  • 2015-04-28│22:53 |
  • 西本塾11期生 長尾 URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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