fc2ブログ

生涯一トレーナー「西本直」が話しておきたいこと

木を見て森を見ずにならないために、丸ごとひとつの体と仲良く付き合っていきましょう

根っこを掘る作業とは、自らを見つめ直すこと。

深める会を終えて2日、参加者からの感想が届きました。

今回届いた内容は、ここに私が書いている内容にも増して、多くの方に読んでもらいたい内容です。

前回のブログにも少し書かせてもらいましたが、自分が分かったような気持ちになっていたことが成長を妨げ、本当の意味での西本理論に近づけない一番の理由だったことに気付いてくれたことで、私自身が深める会をこれからどう展開して行けば良いのかを示唆してくれたように思います。

まずはその内容をじっくり読んでください。

「楽な動きから厳しさを教わる」

2日間の西本塾深める会は、誠にありがとうございました。
また、前日にはエネルギー源と栄養についての貴重なお話をして頂きありがとうございました。

今回のブログでは、私の事について取り上げて頂き大変恐縮です。
すぐに、コメントしたかったのですが、頭の整理が付かないうちにコメントしたくなかったので今になってしまいました。少し長くなりますが、今回の深める会の感想を書かせて頂きます。

今回の深める会の目的は、3つありました。
・走りのスピードを出す事
・体のキレを出す事
・頭と体を動かし続けるエネルギー源の獲得です。

私は、1年間西本理論で自分自身の走りや、施術を求めて来る人や子供たちに実践してきて、それなりの結果を得ていました。

もちろんその結果に満足していた訳ではないですが、結果が出た事で、ある程度西本理論はこういう物だろうという自分なりの解釈が出来上がっていました。

その為、深める会に参加する際の目的も、8割くらいは頭で分かっていて、あとの2割は先生からの指導で実感出来れば良い方向に向かうだろうと思っていました。

しかしながら、その考えは1日目の午前中で全て崩れていくのを実感しました。

例えるなら、シャツのボタンを10かけて完成の所を自分では8までかけてきて、あと2の所に来ていると思っていたのが、深める会にきて3の所からボタンを掛け違えている事に気付きました。

8までかけ終えたと思っていたボタンが、3の所から掛け違えている。

まさに分かっているようで分かっていない典型的な例だと思います。

これは、西本理論である程度結果を出して自信過剰になっていた事で、天狗になって自分自身の体と謙虚な気持ちで向き合う事が出来ていなかったからだと思います。

3つの目的を達成する以前の問題を、私に突き付けてくれた大変貴重な経験でした。

具体的に何が分かっていなかったのかというと、走る際のスピードアップは、肩甲骨から動き出して、その回転数を上げていく事で、広背筋の働きにより骨盤が引き上がり股関節の自由度と足の回転数が増す事でスピードが上がるのだと思っていました。

キレを出すには、肩甲骨と背骨と骨盤の動き、井桁の8方向の動きを速くすれば出せるのだと思っていました。

この2点を自分自身の体でそれを実感できれば、更なるスピードアップに繋がると思っていましたが、そんなに簡単にはいきませんでした。

なぜなら、私の体の中の動いていると思っていた骨盤が、まったく動いていなかったからです。

足の回転数を増やし、ストライドを伸ばしてくれる骨盤がまったく動いていない。

「動かせているつもりで動かせていなかった」
「気付くはずの感覚に気付けていなかった」


こんな事にも気付けないで、スピードアップ云々、キレを出す云々と言っていた自分が本当にどうしようもないと心から思いました、そしてすごく凹みました。

過去に私が西本塾、深める会に参加したのは3回ですが、こんな気持ちになったのは初めてです。

今までは、西本理論で体を動かす事でとても楽になり、軽くなり、今までやっていた走り方がアホみたいに思えていました。

しかし、今回の深める会に参加して、西本理論の厳しさを実感しました。

腸骨という最大のギアで走り続ける事は、とても重くてきついものなんだと、如何に今まで使っていたギアが軽かったのか、西本理論を学び続けて、実践し続けた人にしか分からない感覚を手にいれる事が出来ました。

また、このギアを使いこなす事が出来れば、更なる成長に繋がると思いました。

「楽に疲れず走れる」、「体を軽く動かせる」、「屈筋より伸筋を使った方が楽に相手に競り勝てる」といった事が西本理論を学んだ方の感想ではあると思いますが、はっきり言います。

それで終わりではないです。

伸筋を使える体になった先が、西本理論のスタートラインであり、更なる成長に繋がる起爆剤になるのだと思います。


先生がおっしゃる1回や2回来ただけでわかったつもりになってはいけないという意味が、私の体で実感出来ました。

2日間の深める会が終わり、自宅へ帰った翌日の全身に起きた現象は、過去にない感覚でした。
これは、筋肉痛と一言で片づけられない感覚です。

伸筋という伸筋を全て使った筋肉痛であり、自分自身の欠点を教えてくれる筋肉痛であり、筋肉痛が収まると更なる進化に繋がるであろうと大きく期待させてくれる筋肉痛です。

今までの筋肉痛とは次元が違います。

これが、本当の意味での自分自身を追い込むといったことなのかと思います。

従来のトレーニングは、きついメニューで頭の機能も働かない中で修行僧のように追い込み、苦しい先に何かがあるのだと信じこませるものだと思います。

西本理論のトレーニングは、トレーニングの中で真に自分自身の欠点を実感できて、きついメニューだけれど頭と体はしっかり動くので、冷静に自分自身を見ることが出来ます。

その為、体への「無駄な負担」がかからないので、翌日筋肉痛を全身に感じても冷静にいられます。

そして、自分の行く先に光を見せてくれます。

これが、深める会を終えて2日後に思った感想です。

今回の深める会は、自分の自信をぶち壊してくれて、更なる成長の起爆剤を与えてくれた大変貴重な時間になりました。

深める会は、参加すればするほど自分自身の根っこが深く太くなっていく気がします。

これは、一緒に参加された3名の方のお蔭でもあると思っています。

内田さん、長尾さん、橋本さん、本当にありがとうございました。

あの時の時間は、他の講習会や勉強会にはない緊張感と安堵感と高揚感がありました。

それを皆さんと感じられた事を心より感謝します。

また、深める会でお互いを高め合える関係を築いていきたいので、今後も宜しくお願い致します。

最後になりますが、先生、奥様2日間本当にありがとうございました。
先生の近くでそっと隠れてサポートされている奥様を見ていると、私は妻に感謝しなくてはいけないなと改めて思います。
お二人のようにいつまでもお互いを信頼し合い、何があろうと進むべき道をしっかり歩んでいける夫婦に私も近づける様に歩んでいきます。


また、更に成長できるように謙虚な姿勢で西本理論を深めていき、周りの人たちに伝えていけるように頑張りますので、今後とも宜しくお願い致します。

千葉県市川市
望月竜弥

真剣な文章をありがとうございます。

通り一遍の取り組み方では、ここまでの言葉は出てこないと思います。

望月さんは、私と出会ったことで私から何かを学び感じ取っていると思ってくれていますが、西本理論などというおこがましい呼び方を、私自身使ってしまっていますが、このブログのタイトルにも書いている「木を見て森を見ず」という言葉や、咲き誇る綺麗な花に目を奪われることなく、さらには枝葉の美しさでもなく、地中に根をはる根っこの部分に想いを馳せることこそ、自分自身を成長させる唯一の方法だと思っています。

自分自身が足元を見つめ、さらには地中を思い、一つひとつの問題に真剣に対処してきたことを、少しでも多くの方々に伝えて、お役に立ちたいと活動しています。

根っこの掘り起こし方を伝えていると言っていますが、花も実もある結果が欲しいのは当たり前だと思います。

私から何度か指導を受け、実際に効果を感じ結果を出せるようになった人に、分かったような気になるなという方がおかしいと思います。

これまでたくさんの人に出会いたくさんの経験をさせてもらってきました。

今私がしなければならないのは、誰でもない私自身が足元を見つめ、根っこを想うことです。

そして多すぎず少なすぎず、程よい水を与え続けなければなりません。

間違っても自分は花を咲かせたと浮かれている暇はありません。

私に水を与えてくれるのは、望月さんのような気持ちで私に接してくれる人をどう導いていくかという、大きな責任を感じながらの指導を真剣に行うことです。

今回の4人の参加者それぞれに対して、真剣に対応しました。

何が分かったできたではなく、今現在自分が立っている場所をしっかり踏みしめ、その足元深い部分に想いを巡らせた人だけが何かに気づけるということを伝えるのが、深める会の目的だと思います。

私が会社勤めを辞めてこういう仕事に変わったのが、今の望月さんの年齢でした。

その頃の私に、望月さんのような知識も高い目的意識もあったかと言われたら、とても頷くことはできません。

望月さんが私の年齢と同じになるまで25年もあります。

その頃私がこの世に存在しているのかわかりませんが、こういう人が一人でも増えて行けば、体のことで悩む人がきっと減っていくと思います。

それぞれが目先のことにとらわれず、それぞれの場所でしっかり足元を見つめるきっかけに、そして根っこは誰のことでもなく、自分自身のことだと気付いてもらえるように、まずは私自身の足元をしっかり見直していきたいと思います。

スポンサーサイト



Last Modified :

Comment







非公開コメント