誰かのためにが伝われば

倉敷市から参加していただいた大原さんから頂いた感想を紹介します。

大原さんは理学療法士として老健施設に勤務され、日々体の不自由な高齢者の方々のために仕事をされている方です。

まずは読んでみてください。

西本先生、奥様2日間本当にありがとうございました。
また、一緒に受講した中田さんありがとうございました。

2日間があっと言う間で、とても充実した時間を過ごすことができたと実感しています。

初日の座学では、「3・5・7理論」「アクチン繊維ミオシン繊維」「広背筋の重要性」「股関節と肩甲骨の連動」「力むということ」「かわし動作」「肉離れの治療」「重心移動と体重移動の違い」などの本質を詳しく丁寧に、時には実技も交えながらわかりやすく教えて頂きました。

ブログや記事などに書かれてあった内容が、読むだけではわからなかったこと、ぼんやりとしか見えていなかったことが先生の話を聞き、少しだけわかってきた部分と、まだまだよく理解できていない部分があり、またブログの内容を読み直し理解を深めていきたいと思いました。

そんな中で、メインテーマである「体作りから動き作りへ」ということから、重要なことは体を動かすということは、背骨を動かすこと、それには伸筋が重要で(特に広背筋)が重要で、体全体が連動して初めて効率の良い本来の動きができるということを改めて感じました。

実技中心の2日目は実際にアイドリング状態から重心移動で歩いたり、走ったりして、楽に体を動かしている感覚をつかめました。

そして、今まで自分がいかに非効率的に体を使っていたかということや「伸筋の重要性」を実感することができました。

また、操体法やからだほわっと、オクタントトレーニングの実技では今回は受講者が2人だけだったこともあり、先生に直接触って頂いたり、見て頂いたり、細かいところまでアドバイスして頂き、とても充実した実技の練習になったと思います。

そして、本日早速、教えて頂いたことをやってみるといくつか結果がでたのでご報告します。

まず、自分たちの仕事は車いすからベッドなどに移乗させる移乗介助を行うことが多いのですが、そのとき広背筋を使うことを意識しながらすると、今までよりも楽に行うことができました。

また、腰椎圧迫骨折の既往があり円背のある方に、フライングバックトレーニング(高齢者向けに座位で行うもの)を実施すると、明らかに訓練前後で歩行時の姿勢が変わりました。

一番効果が表れたのは、両股関節、膝関節に屈曲制限があり可動域が90°に満たない、さらに足関節に背屈制限があり尖足のようになっていて車いすになんとか座れている方に、3・5・7理論を応用してストレッチを行ったところ、車いすのフットレストに足が乗せられるようになったことには本当に驚きました。

この方には今まで下肢の可動域の改善のため様々な訓練を実施していましたが、これほどまでに効果を得られたことはなく、しかも、痛みも伴わずに効果がでたことに本当に感動しました。

可動域が少し改善し車いすに座れるようになっただけじゃないかと思われるかたもおられるかもしれませんが、この方にとって車いすに座れなくなるということは、食事が自力で取りにくくなりQOLが低下してしまうことや、リクライニング車いすになってしまえば移乗動作の介助がさらに大変になることで離床時間が減り、寝たきりのリスクが高くなるなどとても重要なことになります。

このように目に見えた結果が出る場合もあり、そうでない場合もあると思いますが、西本理論はどのような環境にあっても必ず活かされ誰かのためになるものだと確信し、今後も西本理論を少しでも正しく理解し、その知識や技術を現場に還元できるように、努力していきたいと思いました。

また、タイミングが合えば深める会にも参加させていただきたいと思いますので、その時にはよろしくお願いします。
2日間本当にお世話になりました。
 
第15期生 大原

参加人数が少なかったこともあり、また過去に参加していただいた方の中にも、同じような立場で仕事をしている人がおられて、塾後送られてくる感想でも、私が伝えたことがヒントになり、現場で大いに役立っているという、嬉しい報告もいただいていましたので、大原さんにもそのことをなんとかお伝えできるように、いろいろ工夫してお話ししたつもりでした。

本当に真剣に取り組んでいただき、必ずやお役に立てると信じておりましたが、早速こういう報告が届き、また私の自己満足指数をあげていただくことができました。

理学療法士として専門知識と技術を身につけ、10年以上の経験を積んできたにもかかわらず、対象としている方々のために、もっと良い方法があるのではないかと、勉強に来ていただくことは、簡単なようですがなかなかできないことだと思います。

医療の分野の中で、決められた仕事をしていれば誰に何を言われることもなく、日々の仕事をこなしていけるはずです。

過去に参加された理学療法士の方々の参加動機も同じで、10年を過ぎて周りを見る余裕ができてきた時、自分のやっていることになんの不満も疑問も感じることなく過ごしている同僚の姿や、一生懸命接しているにも関わらず、大きな成果を得られない患者さんに対して、このままで良いのだろうか、自分たちにできることは他にないのだろうかと、真剣に考えていたところに、私の考え方に出会い、もしかしたらこの理論を自分の仕事に応用できるのではないか、という思いに駆られて参加してくださる方がほとんどです。

私は、20代の半ばに渡辺栄三先生に出会い、人生の舵を大きく切ることになりました。

小手先の技術ではなく、先生の人間性や先生から学んだ操体法の奥深さを知れば知るほど、もっと知りたいそして人のために役立てたいと思うようになりました。

今はスポーツ選手を専門に診ているというか、動きづくりのトレーニングだとか、体に負担の少ない走り方を指導したりと、一般の方からは少し離れたところで仕事をしている人間のように思われているかもしれません。

実際はまったくそうではありません。

私という人間は一人しかいませんので、右を向きながら左を見ることはできません。

しかし、右を向いている時にも左だけではなく、360度どころか立体視を含め、周りのすべてとの関連を考えながら、真剣に一点と向き合っているつもりです。

だからこそ認知症を患ってしまったり、体に麻痺があったりするような状態になってしまった方に対しても、こういう感覚でアプローチできるのではないかというアイデアは常に湧き出してきますし、一般の方の不定愁訴を施術している際にも、トップアスリートの体ではどうだろうという関連性を想像していたりするのです。

どんな状況になっても同じ人間です、共通するのは心の部分です。

私ごときでは踏み込んでいけないことも多々ありますし、どんなに寄り添っても受け入れられない場合もあります。

それらをすべて受け入れなければなりません。

西本塾で伝えてきたことは、人間の体の本質を探る私なりの試みの、その時その瞬間の集大成です。

異論はあると思いますが、間違ったことを言っているとは思っていません。

受け取る側の感性が違えば、中身は全く違ったものになるかもしれません。

私心を捨て、今、目の前にある環境の中で、誰かのためにという気持ちがある限り、私の理論は万能の力を発揮してくれると思います。

私が万能なのではありません、伝えたことをどう応用するか、それぞれの皆さんが大きな可能性を秘めているということです。

「誰かのために」今回もその思いはちゃんと受け取っていただけたようです。

大原さんありがとうございました、これからもお仕事頑張ってください。

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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