厳しさの裏側に

第15回西本塾、もう一人の参加者、埼玉県からお越しいただいた中田さんから届いた感想を紹介します。

改めまして2日間というとても短い時間でしたがありがとうございました。

講義・実技だけに限らずそれ以外の時間でのお話も大変「刺激」を受けました。
ありがとうございます。

まず最初に行った自己紹介時の「さん付け」と「先生」の捉え方から始まり、カラダに対する知識以前に、まず物事に対する西本先生の観点を聞くことが出来、大変参考になりました。実際にお会いしお話を伺うことが出来、心より感謝しています。

こちらこそ西本塾に受け入れて頂きありがとうございました。

2日間が終わり帰路につき感じた「もやもやした気持ち」は当たり前ではありますが到底西本理論には近づけていないという実感、感覚的な刺激がまず大切と理解しながらも、講義で先生から頂いた言葉だけでは体現出来ないもどかしさ、どれだけ自分に思い込みが入って物事を判断していたんだという気づき、お会いしてたった2日にも関わらず本気で向き合いぶつかってきてくれる西本先生の姿勢に自分は見合っていたのか・釣り合っていたのか、物事を教わる姿勢は整っていたのか、そして現在先生ご自身がお持ちになられている心境・葛藤…全てにおいて圧倒され、何をどう表現して良いかが分からず心の中にモヤモヤが渦巻いています。

ただそれらは文字情報だけでしか体感出来なかった西本理論に実際に触れることが出来たからこそ生まれた「感情・感覚」だと思います。

西本先生の元へ伺うことが出来、心から良かったと思います。

そして伺ったことで生まれたこの「もやもやした感覚」を、「スゴい!スゴかった!」という感嘆文だけで終わらせず、少しでもクリアに出来るように努めます。

まず2日間で西本先生から伝えて頂いたレジュメの内容をベースに、メモを取ったノートと見比べながら、もう一度自分なりに文字起こしをして整理します。

また即日復習させて頂いた「からだほわっと」を、こちらに戻り実際に実施する機会を作り「とにかく気持ちが良い」とクライアントさんからお言葉を頂いておりますがまだまだ愚直に積み重ねます。

この2日間で西本先生に心を動かされ、新たにスイッチを入れてもらった感覚です。

当たり前ですがこの2日間だけで西本理論の理解を深めること、体現することの難しさを強く強く実感しています。

先生の言葉にありました「伝えるには圧倒的に時間が足りない」という言葉が今深く身に染みています。

上手く表現し切れませんが、西本先生、また西本理論に触れさせて頂いた1人の人間として、何とか先生の現状お持ちになられている思い、西本塾で拝見した西本先生のあの姿勢・本気・勢いを少しでも実現出来る形で物事が動く事を願うばかりです。

この2日を通しての感想、また西本先生への思い、西本理論への思いを綴らせて頂きました。

自分自身が出来ることをまずやりきります。

西本先生はじめ奥様、大原先生、本当に本当にこの2日間貴重なお時間をありがとうございました。

また時間を作り深める会に参加させていただく際はよろしくお願い申し上げます。

中田 匠

お二人の最初の印象は好対照で、知識や経験をとりあえず封印して、真っ白な気持ちで私と向き合おうという気持ちで参加してくれた大原さんと、なんとなく中途半端でここには学びにきたのではないとまで言い切る中田さん、両極端な姿勢の二人だったからこそ、私はその姿勢そのものから感じることを、素直に言葉にすることから始めました。

二日間という短い時間の中で、私が遠慮したり気を使ったりしている暇はありません。

どんな動機であれ、相手のために何を伝えなければならないか、偉そうな言い方になりますが、せっかくここまできて自分を前面に押し出していては、何も得るものはないということをも伝えておかなければなりません。

そのうち分かる、終わってから分かる、帰ってから分かる、そんな悠長なことは言えないのです。

そんな話から始まりましたが、言葉とは裏腹に大原さんに負けず劣らず、私の話を真剣に聞いてくれました。

性格や育った環境の違いということもあると思いますが、100人以上の方に真剣に向き合ってきた経験の中で、私なりに得た経験を元にした対応を行っていますが、感情が表に出るタイプなので、受付に座ってくれている家内からは、後でダメ出しをされることも多々あります。

学生を相手にしてで授業を行う教員であれば、一人一人にここまで気持ちは込められないと思いますが、相手が1人であれ10人であれ、時間とお金をかけわざわざ広島まで来てくれていること自体、感謝以外何ものでもない気持ちでいっぱいなのです。

それぞれの方に少しでも役立つ何かを持って帰ってもらおうと準備した内容がきちんと伝わるためには、送られてきた受講動機から想像される人となりと、初対面で感じた印象を照らし合わせ、私自身が言葉を使い分けなければなりません。

極端な言い方ですが、どんな手を使ってでも相手をねじ伏せるだけの準備はできています。

喧嘩腰にすら感じるかもしれませんが、私は相手が選手であれ指導者であれ一般の方であれ、目的に対して妥協を許しません。

仲良しクラブが強くなるわけはありませんし、相手の顔色ばかり見て指導しても良い結果が得られるわけはありません、一般の方であっても自分の体に対して、過去の既成概念や経験だけで判断し、本質を知ろうとしない人は良くなるわけがないのです。

まあそこをストレートに言い過ぎてしまうと、人間関係を損なってしまう部分はあると思いますが、私という人間に何を求めてきているのかで対応を考えるしかないと思います。

プロの集団であれば、私の対応は厳しくなるのは当然で、西本塾に参加してくれる人たちに対しても、同じかそれ以上に厳しくなってきたかもしれません。

それはいつも言っている通り、その方の後ろに見える、私が出会うことのないたくさんの方々のために役に立ててもらうためには、当然の厳しさだと思っています。

2日目を終了した後、その日も泊まって翌日に帰るということで、一緒に食事をしました。

まさに昨日出会ったばかりの間柄ですが、私の書いたブログを読み込んでくれている人は、既に私のことを深く知っている、ある意味学生時代の旧知の友人たちよりも、今の私を理解してくれている友人だと思っています。

ですから、会って数時間もすれば、年齢差も関係なく、伝える側と伝えられる側という垣根も越え、1人の人間同士としての関係が成り立っていると思います。

さらには二日間、一緒に過ごしたことで、お互いを感じ会えた仲間だからこそ話せることもたくさんあるのです。

人間思ったことをなんでも言葉にすればいいというわけではないと思います、しかし、言葉にしなければ伝わらないことのほうが多いと思います。

すべてを語るわけにはいきませんし、話してはいけないことももちろんあります。

それでも、話の流れの中で普段は口にしないこともたくさん話してしまったかもしれません。

中田さんはそれらに真剣に耳を傾けてくれました。

西本塾に参加してくれた人たちは、皆さん仲間だと思っています。

皆さん一人一人が、伝えたことを活かして欲しいと思っています。

今日も午後から、塾生が3人集まってくれることになっています。

正規の会に日程が合わなかったため、個人指導をという方が2人いて、日程を合わせてもらえたので、地元広島の参加者にも声をかけて3人で臨時の深める会という形をとらせてもらいました。

それぞれが指導する立場の方なので、複数で行うことのほうがメリットがあると考えました。

私から学んだことをそのまま伝えてもらえているかは分かりませんが、私に言わせれば安易に指導はして欲しくなく、最低限ここまでは理解できているし、実際にできてみせるレベルに達してから指導して欲しいと思います。

これはあくまでも理想論で、皆さんが試行錯誤を繰り返しながら指導者としての経験を積んでいくわけですが、自分の未熟な部分は謙虚に受け止めて、今できる最良の指導をして欲しいと思います。

まったく縁のなかった方々と、こうして縁ができ、さらには仲間となって行ける、私にとっては何よりの楽しみです。

最近ツイッターを通じてコンタクトをとってきた方がありました。

IT技術を駆使して、遠隔地にいる選手の指導や管理をしたり、大規模にトレーナー活動をしている組織で情報の共有をスムーズにできるようにするためのシステムを開発したり、私の理解力ではこんなことしか分かりませんが、そういう感じの仕事をしている会社の方でした。

20年以上前、初めてプロのチームでトレーナーとして仕事をし始めた時、同僚トレーナーから言われた言葉が思い出されます。

「これからはトレーナーもチームとして活動する時代が来ます、西本さんも少しづつその現実を受け入れてください」と。

彼の予言通り、まさに今そういう時代になってきました。

しかし2年前ここを訪れてくれた彼の口からは、「今のトレーナーたちは知識も技術も標準化されて、西本さんのような本物の技術を持った人間がいなくなってしまいました。西本さんはこれからもずっとそのままで居てください」と。

彼は現在大学の教授となってトレーナー養成に関わっています。

その彼にしてこういう言葉を発するということは、今トレーナーと呼ばれ、またトレーナーになりたいと学んでいる人間たちが目指すところは、私が思っているトレーナー像ではないということになります。

選手も含め、自分のやっていることにすべてを賭けていると言い切れる人間がどれくらいいるのでしょうか。

人間の体と心を相手にするというのは、数字で割り切れるものではないと思うのです。

私は私の信じる道を進むしかありません。

私の本気と波長が合う対象に、また出会えることを信じて歩みを続けて行きます。

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
今年2回目の西本塾を8月26・27の土日に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。
なお、今回も参加者が5名に満たない場合は開催しません。
9月10日には深める会も予定しています。

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