普段の自分を知るために その4

分かったような分からないような、いったいこれで何がどうなるのと、思いながら真剣にお付き合い下さっているみなさんありがとうございます。

今日もよろしくお願いします。

今回は、「膝倒し」という動きです、前回の「踵伸ばし」と同様に、用語としてこれからたびたび登場しますので、覚えておいてください。

仰向けに寝た状態から、両膝を立ててみてください。

こう言うとほとんどの方が、膝の角度はどれくらいですか、足の幅はと、矢継ぎ早に質問が飛んできますが、その答えは毎度おなじみの、「自分の好きなようにやってください」です。

このやり取りも、どの動作の時にも必ず出てきますので、私に聞く暇があったらご自分の体に聞いて、こうすると動きやすそうだなとか、このくらいが収まりがいいなとか、そういう感覚を大事にして行ってください。

もちろん途中で変えたくなったら変えていただいて結構です。

そうやってできた、自分なりの仰向けで両膝を立てた状態から、どちらかにゆっくりと両膝を倒していってみてください。

右に倒した方、どのあたりまで倒れてくれましたか、その道中スムーズに動きいてくれましたか、腰や背中に痛みや違和感は感じなかったでしょうか。

動きを感じ取っていただけたら、動いて来た道をゆっくり戻してみてください、このときの感じはいかがですか。

今度は逆の方向に倒してみましょう、そしてゆっくり戻していきます。

言葉にすればたったこれだけの動作なのですが、膝を倒すという動作は、実は全身運動(連動)であることが分かったと思います。

動き始めの意識は膝頭あたりにあると思いますが、すぐに太腿全体から腰、それから背骨全体を巻き込み肩や首まで自然に動いていきます。

当然のことなのですが、身体は丸ごと一つのもので、すべてつながっていますから、膝だけを倒すなどということは実際には不可能なことです。

なるほどそうかと思っていただけたら、もう一度体全体丸ごと一つの気持ちで動いてください。

先ほどとは違う味わいがあるかもしれません、そして左右の感覚の違いや、動いていく道中で、どこかの部分に違和感や、逆に、この動きをこのまましばらく味わっていたいという「快」の感覚が目覚めてくれたかもしれません。

この動きもけっして深追いは禁物です。

とにかく膝を倒すということが、身体にとってどういうことなのか、この一点を感じてください。

まだまだいくつかのパターンを説明した後にしか、その後の応用とか、健康法として、また施術への応用まで話が進められませんが、私の体験談を一つご紹介しておきます。

もう20年以上も前になりますが、32歳で故郷宇和島に帰り開業し、8か月が過ぎ、新年を迎えた年明けに、高知県の宿毛市で行われた10キロのロードレース大会に参加した時のことです。

疲労困憊ゴール直前の直線道路から、最後に左に曲がってゴールというコースだったのですが、直線に応援の方の姿が多く、少しでも良い走りを見せようとスパートをかけ、左への進入路に気付かず行き過ぎてしまい、あわてて左回りでUターンしたため、左ひざを捻ってしまい立ち上がれなくなりました。

なんとか足を引きずりながらゴールまでたどり着きましたが、完全に靭帯を痛めてしまったと思いました。

左足だったので車は何とか運転でき、宇和島まで帰りましたが、痛みは増すばかりでした。

二日後には仕事始めがせまり、開業したての治療院を休みたくない一心で、アイシングもしましたが、運良く二日後に、なんとか治療院に立たせてくれたのは、まさに今日ご紹介した「膝倒し」だったのです。

痛みで他の動きはほとんどできない状態で、唯一動けたのがこの動作でした。

二日間ひたすら繰り返しているうちに、自分でも不思議でしたが、曲がらなかった膝が曲がり、踏ん張れなかった足に力が加えられたのです。

我がことながら「操体法」恐るべし、「膝倒し」恐るべしを実感させられた出来事でした。

とにかく今日もやってみてください、何も考えずに何度か繰り返したことで、腰が軽くなったような気がする、なんて言う人もいらっしゃるかもしれません。

でもやりすぎ深追いは絶対だめですからね。

次回また別の動作の説明です。
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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

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