平均点では物足りない。


昨夜もサッカーのオリンピック予選の試合が行われ、前半だけですがテレビ観戦し、私の提唱する体の使い方を実践できている選手を探そうとしましたが、残念ながらそういう動きを確認することができませんでした。

私が提唱する動きというのは、あらゆる競技の一流選手たちの動きに共通する、最大公約数とでもいうべき体の使い方を指しているのであって、私が考え出したとか、ある選手だけが特別な動きができるというものでは無いことは、このブログを通してずっと言い続けていることです。

ですから、昨日の日本選手たちの動きが取り立てて悪いということではありません。

その年代を代表する選手たちであることは間違いありませんから。

ただその中から私をあっと言わせる様なプレーを見せてくれる選手がいなかったと言っているだけです。

全員それなりの選手たちなのでしょうが、みんな平均点の選手に見えて、誰かにボールが渡るとワクワクするという感覚になる選手はいませんでした。

私が見つけた最大公約数の動きは、世界の超一流選手たちの動きから導き出されたものですから、普通に誰もがその動きができているわけはありません。

しかし、それを特別なものと諦めてしまっては、永遠に世界基準に追いつくことはできないでしょう。

私の行っていることはなんとなくわかったが、今までそういう観点で人間の動きを見たことがなかったし、そういう指導を受けたこともないまま指導者になってしまったから、どうやって選手に指導したらいいのかわからない、そんな言葉を聞くことが多くなりました。

そうなると当然ですが私に求められることは、それを伝えるための方法論ということになります。

それを求めて指導を受けに来てくれる選手も、少しずつ増えてきました。

確かに方法論は必要です、ただその方法論がなぜ有効なのか、何を目的としてこのドリルを行うのか、その根本の部分がわかっていなければ、まさに形だけのトレーニングとなってしまいます。

逆に言えば、今まで行ってきたトレーニングでも、その根本の部分がわかっていれば、意識が変わり動きが変わってくるのは当然です。

試合前にピッチ上で行っているマーカーを並べてのステップワークを行う際も、とにかく早く動くことが目的であるかの様に、体の前側の筋肉を使って、ほとんどすべての選手が体を前かがみにしながら行っています。

普段のトレーニングでも同じだと思いますから、海外の一流選手たちの様に、骨盤をしっかり起こしたままでおへそからスッと前に動き出すという、スムーズな動作ができる様になるはずがありません。

そこに我々日本人に共通の頑張ることの美学が幅をきかせているのだと思います。

その動きの目的は、そのドリルを素早く行うことではなく、ボールを受け取ったり蹴ったりドリブルしたり、相手との体の接触に負けないことなど、別の大切な目的のためにその目的地に移動したり、またその最中の動作であるはずなのです。

それなのに、肝心な動きとは別の、ドリルの動き自体が重視されてしまっていることをおかしいとは思わないでしょうか。

走り方などまさにそうです、陸上競技の選手の様に腕を振って膝を引き上げて、などという動き方を行っている局面がどれくらいあるのでしょう。

もっと自分たちに必要な動作を直視するべきだと思います。

というわけで昨夜は前半のみをテレビ観戦し、後半は見ませんでした。

ツイッターで気になるシーンがあると、リアルタイムでツイートしていますが、毎試合毎試合、私の思うことはいつも同じで、私がどんなプレーに何を感じているのかと、期待してくださっているフォロワーの皆さんにとって、何一つ面白いことをつぶやくことができていません。

もちろんプレーしている本人たちに届いているとは思っていませんが、こういう時にはこうした方がいいという私の指摘を、読んでいただいた方が、毎回同じことだとしても、なるほど確かにそういう風に見えると、ご自分のプレーや指導の参考にしていただいているとしたら、それはありがたいことなのですが、それにしても「今のプレーはこういう動きがいいです」と、自信を持ってお手本にして欲しい体の使い方が、見られないことは残念を通り越してとても寂しいことです。

最近のA代表の試合でも同じことです。

もしかしたら私の指導を間接的に受けた育成年代の選手の中には、私を唸らせる動きを見せてくれる選手がすでに誕生しているのかもしれません。

西本塾生の皆さんや、個人指導を受けにきてくれた方の中で、自分が指導している選手で、この動きはどうですかという動画があれば、ユーチューブを通してでもいいので、見せていただけませんか。

ダメ出しばかりでは私も楽しくありません、日本の子供たちの中にもこんな動きができる様になった子供がいますよという報告を待っています。


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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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