西本塾からこんな広がりが。

今日は、西本塾16期生の清水さんから届いた近況報告を紹介します。

最近たくさんの方から近況報告が届くようになり、私が伝えたことがどんな形で広がっているのか、少しずつ手応えを感じることができるようになりました。

受講してくれた方の変化そのものだけではなく、そこからどう広がり、どう伝わっていったのか、本当に正しく広まっているのか、楽しみでもあり心配もしているところです。

今回届いた報告からは、そのどちらも伝わってきました。

まずは全文を読んでください。


ご無沙汰しております。
この二ヶ月に考えたこと、感じたこと、自分を通して、西本理論を学んでくれた生徒たちの様子などなどを報告させて頂きます。

西本先生の所に行かせて頂いてから、二ヶ月が経ちました。
習いたてほやほやの状態で、西本塾17期に参加された柿本先生のチームと合同合宿をさせて頂き、柿本先生とそのチームの生徒たちに、自分が習ったことを教えさせてもらいました。
自分の部の生徒には、合宿前に自分の理解を深めるのも含めて、教えてから合宿に参加しましたが、合宿中、教えている最中に、「あぁそういうことかもしれないな」、と思うところが多々出てきました。
例えば、西本先生が言われた、「右と左には同じように神経を伝って信号が送られるから、右への信号は同じように左にも送られる。」とすると、右手でラケットを持つ、ではなく、感覚的に左でラケットを持てばいいのか、ということです。
現実的には、ラケットは、利き手に持つのですが、いかにして、感覚的に左手で握る感覚掴めるか、なのかなと、まだまだぼんやりと考えて自分で試行錯誤しながら、書籍等で調べたり自分の身体で実験したりして学んでいます。
人間の身体には、脳、神経、筋肉、骨格、内臓…と、まだまだ知らなければならない、根っこはたくさんあるなぁとひしひしと感じています。

西本先生にお会いして、より強く感じた、今感じ始めていることは、人との出会いは偶然ではない、自分が学ぶべきものがあるのだろうな、というところです。
自分の話になってしまいますが、今、国語科の教員として鳥取で働かせて頂いていますが、元々の目標は医者となり、スポーツドクターとして働くことでした。
高校の時分に、家庭の事情で鳥取へ転校することとなり、その際、転校先の学校で定員オーバーで理系に入ることが出来ず、今こうして働かせてもらっています。
ソフトテニスを続け、大学の時分に、ドクターストップがかかり、中断期間はありましたが、国語、日本語という分野に進んでも、元々やるはずだった勉強を今している自分に、少しばかり驚いています。
西本先生が言われていた、「連動」というテーマはやはりものすごく深いもので、「太陽と地球の関わり」のように、自然が絶えず連動しているならば、自然が生み出した人間もまだ連動しているはずで、更にはその人間が生み出した学問もまた連動していないはずがないのかなと。
国語科、という専門はあるのですが、それはいわば枝葉の問題で、専門領域を学ぶには連動している他領域も学び、更にそれを生み出した人間自体を学んでいく必要があるのかなと感じています。
有名な建築家のガウディもまた、「独創性とは起源に戻ることである」という言葉を残しています。
今まで、様々なことに興味を持ち学び、頭の中でバラバラに存在していたものが、西本先生によって繋いでもらえた、という思いでいます。
あのレジュメは、「身体の動き作り」を超えたことが書かれています。
特に、自分で他領域を学んだあとに読むことで新たな発見があります。
当然ながら、国語の勉強にも役に立っています。

西本先生は、井上雄彦という漫画家をご存知でしょうか。「スラムダンク」や「バガボンド」「リアル」という漫画を描かれている方です。
前述したガウディも、井上先生の展覧会で興味を持ちました。
「シュッとした猫背」について、これかな?と思うものが、主人公宮本武蔵が、吉岡一門との1人対70人の決闘をしている部分です。
この「バガボンド」もまた、自分に「身体の動き」への興味を与えてくれた作品ではありますが、西本理論を学び改めて読む、絵を見る、と「ははーん。そりゃそうなる。(斬られる)」と思うことが多いのです。
偉大な芸術家もまた、その身体の動きを感覚的に描いていけたからこそ、偉大な芸術家となれたのかなと感じています。(今、このメールを打ちながら。)

部の生徒の様子ですが、雪上ソフトテニスと、雪上サッカーにより、重心移動と体重移動の違いを身体感覚として捉えてくれたようで、階段の上り下りなども、今までの動きでは出来なくなったと言っています。
校内での素走り練習にしろ、他の部の生徒の足音の大きさの違いにも気付いてくれたようです。
単純に、打つボールの質も良くなりました。
僕自身もまた以前の走り方は出来なくなったというより、身体が嫌がっているという感覚を如実に感じるようになりました。
テスト週間も明け、部活が解禁になるこれから、どんな飛躍をしていくか、楽しみでなりません。
他の部の生徒たちも、よくソフトテニス部の活動に顔を出してくれるようになりました。
サッカー部の生徒は、CBとして、他県の強豪との練習試合における、FWとのマッチアップで一度も負けなかった、という結果を即出してくれました。
野球部の生徒もまた、これから結果を出してくれることと思います。
今は、男子バスケ部のマネージャーと、女子バスケの選手が学びに来てくれています。
当然と言えば、当然ですが、チーム単位ではなく、興味関心、学びたいという意欲を持つ生徒が自分の時間を使って、ソフトテニス部の活動に顔を出してくれています。
全ての生徒に伝えていることは、各々のスポーツを考える前に、どのスポーツにも共通の身体の動きについて考えようということです。
「宇宙があり、地球があり、自然があり、人間の生命(身体)が存在し、生活があり、スポーツがある。」というこの順番が重要かなと感じています。
これもまた西本理論について、考えているうちに、こういうことかな?と感じたことです、ズレているかもしれませんが。

最近、自分の中に、西本先生がおられる感覚が強くあります。
自分が悪い姿勢でいると、後ろから注意される感覚があり、これが師というものかな、と感じています。
それこそ、屈筋でボール打つと、後ろから「違うぞ」という声が聞こえてくるように感じます。
もしかしたら、それが身体の声なのかもしれませんが、後ろから西本先生に見られているような心地でいます。

3月の深める会に参加したかったのですが、年度末のバタバタと、高校入試のバタバタで行けそうにないです。
また来年度、柿本先生と共に、西本先生を鳥取にお招きしてお互いの生徒に直接指導をして頂きたいと考えています。
それこそ、生徒の中にも西本先生を(先生の声を)存在させたいな、という気持ちです。

まだまだ寒暖差の激しい気温が続きますが、それこそ頑張り過ぎぬようお過ごし下さい。
今月発売の著書楽しみにしています。
長文の上、乱文雑文失礼しました。
何かズレている、違うぞ、ということがあれば、ご指摘していただければ有難いです。
今後ともよろしくお願いします。

西本塾 第16期生 清水佳祐


これまで届いた感想や報告の中で、ここまで私の考え方を深く捉えてくれた人がいるのだろうかと感心しました。
何度も何度も読み返しています。

鳥取県の米子市にある高校で指導をされている方ですが、おそらく他の部の生徒が学びに来るということは初めてではないでしょうか。
というよりも、教員の方々はたとえその競技の経験があったにせよ、指導者としての訓練は受けていないわけで、それが全く経験のない種目の顧問になっているという方のほうが多いくらいだと思います。

失礼ながらそんな方々に指導を受ける生徒が、本来の能力を開花させることができないのは当然のことです。

一つのアイデアとして、入学からの三年生が引退するまでの期間は、私から学んだ清水さんのような方が中心となって、基礎的な動き作りを学ぶことができる環境があれば、その後それぞれの部活動が充実したものになることは想像に難くないでしょう。

怪我をして部の練習を離れなければならない生徒に対しても、同じような指導が出来れば無駄な時間を過ごす必要もなくなると思います。

極端な話ですが、特定の種目の部活動よりも、そういう指導を受けるほうが楽しいという生徒が出てくるかもしれません、長い人生こちらのほうが役に立つことが多いかもしれませんから。

そんな夢のような環境を作ることは、現実的には難しいでしょうが、清水さんの活動は部の垣根を超えた素晴らしい活動だと思います。

ぜひ継続していただき、学校全体へそして近隣の心ある指導者の間にも広がって欲しいと思います。

故障や怪我で大好きなスポーツから離れていく選手のなんと多いことか、それをどうすることもできずにいる指導者がほとんどではないでしょうか。

人間にとって効率的で効果的な体の動かし方を追求することが、遠回りのように思われますが、その人間の能力を最大限に引き出し、技術を向上させる最も正しい近道だと思います。

勝つことが最優先になってしまうことはある意味仕方がないことかもしれませんが、せめて中学や高校の生徒には、生涯体を動かすことが嫌いにならないように指導できないものでしょうか。

「私の声が聞こえるような気がする」、まさに「体の声が聞こえるようになった」ということだと思います。

今回出版する本の内容も、そのことが主題と言っても過言ではありません。
日本語でも英語でも文法があります。

体との対話を行うためには、やはり最低限の文法を知らなければなりません。
それが体の仕組みであり、私が伝えた幾つかのことです。

資料としてお渡ししているレジュメを褒めていただきましたが、まさに講義の内容とブログの内容をつなぐ大きな役割を果たしています。

全ては受け取る側の感性です、その内容に深い意味を感じてくれる人もいれば、一つの資料だと思う人もいる、それはそれでいいと思います。

清水さんのような感性で真剣に読み返してもらっているとしたら、本当に有難いことです。

私も西本塾に対する心構えを、新たにしなければならないと感じました。

私の考え方や指導していることが独自のものであるとか、一般的ではないと言われることがありますが、まさに「独創性とは起源に戻ることである」の言葉どおり、考えれば考えるほどシンプルに体の仕組みどおりのことをやっていればいいんだという方向に向かっていきます。

私が考え出したことなど何一つありません、全ては体に仕組まれたからくりどおりです。

嬉しい報告をありがとうございました。

こうした広がりこそ私の願いです。

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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