全体のレベルを上げるためには

先ほど印刷所からの直送で、私が直接注文を受けていた本が送られてきました。

同じ様にアマゾンにも、そして扱ってくれる書店にも配送されて、皆さんのお手元に届くときが近づいてきました。

もう私の手を離れていった子供の様な存在です。
どういう評価をいただけるのか、楽しみにしています。

さて、本のことはさておき、このブログやツイッターを見たという方からの個人指導の依頼が入るようになりました。

それはとても有難いことで、私の考え方ややっていることに共鳴し、自分の能力を向上させることができるかもしれないという期待を持ってくれることに、私は真剣に応えていかなければなりません。

これまで多くの方が指導を受けにきてくれました。
下は小学生から、上は私よりも年長の方もいました。

トップレベルのプロスポーツ選手から、そこを夢見るアマチュアの選手、またスポーツの指導を専門にしている方から学校の先生、また施術を業としている方、いわゆるトレーナーとして活動している人やそれを目指している人、中には全くそういう立場では無いけれど、私の言うところの体そのものに興味があってと、とにかく想像できないくらい多種多様な方が私の話を聞きにきてくれました。

そのすべての方々が私の考えを理解し、実技では言葉だけでは理解しきれなかった部分を含め、なるほど人間の体はこういう風に動かせば良いんだと納得してくれました。

体を動かすことがこんなに楽しいことだとは思わなかった、走ることが好きなどという人が信じられないと思っていたが、これならもっと走ってみたい、そんな嬉しい感想も聞かれました。

最低でも3時間、長い人だと3日間通ってくれた人もいましたが、1人の例外もなく、来た時と帰る時の表情が全く違い、今すぐにでもそれぞれの環境に戻って、身につけた動きを試してみ たいと目を輝かせてくれました。

ここで私が自慢しても始まりませんが、一人一人に真剣に向きあって、人間の体に備わったからくりを説明し、それがうまく機能してくれるための体の使い方を指導してあげれば、私の方が驚くほどの変化を見せてくれるのですから。

どんなことをするのですかと、今頃聞いてくる人は、このブログを最初から読んでいないだけのことで、読み込んでくれている人にとっては、実際に指導を受けてもらえば、あそこに書いてあったことはこういうことだったのかと、すぐに分かってくれますし、文字だけでは分からなかったことを実感できた、百聞は一見に如かずというのはこのことか、というのも共通した感想でした。

私が言っていることは、他の人と少し違っているということも言われますが、その他の人たちは皆さん自分で検証したことを言葉にしているのでしょうか。

今現在正しいと言われていることを知識として学んだだけで、本当に人間の体と向き合って得られた答えだと言い切れるのでしょうか。

そういう意味で私の言っていることは、すべて体が教えてくれたことです。

私が立てた仮説を実際の人間の体が行ってくれて、結果を見せてくれたその積み重ねに過ぎません。

それを正しいと思わせてくれた選手は、ある意味実験台になってもらったわけですが、それはただの実験ではなく、彼らを少しでも良くするために、私のその時点でのすべての能力を結集して考えたアイデアでした。

幸いなことにそれらはすべて良い結果をもたらせてくれました、もし失敗していたら今の私は存在していないでしょう。

そんな自分なりのプライドと実績を積み重ねて今指導をしていますが、私の考え方ややり方が広まっていかないことの方が不思議でした。

いやそれは当然のことでした、私がそれを広めようとしてこなかったのですから。

現実として指導を受けてくれた選手たち、もちろん一般の方も含めてですが、動きの質が違ってきます。

現在高校生ですが、中学生の時たった一度指導を受けてくれただけの選手ですが、それでも周囲からは彼の動きが他の選手とは何か違うと言う風に見られていることを、西本塾生からの情報で知りました。

こうやって、私の指導を受けてくれた人が活躍し、さらに指導を受けたいという人が増えることは嬉しいことなのですが、指導する側が、彼らの動きに違いを感じ、それが自分の指導をある意味超えたものであると感じたならば、その選手一人の問題としてではなく、チームとして取り組む、それ以前に指導者として新しいことに挑戦するという姿勢にはならないのでしょうか。

今回残念な結果になった女子サッカーのオリンピック最終予選ですが、5試合すべて見ましたが、個人の技術や戦術といった、私の専門外の部分ではなく、90分間体を動かし続け、頭を働かせ続けるというサッカー選手にとって最も基本的な能力が、選手たちに備わっていたのかが一番気になるところでした。

もしその中の一人の選手が私のところに来て、体の使い方を学び、これだと思って継続してくれて、私も満足できるレベルになってくれたとしても、それでチームが強くなるわけではありません。

指導者がチームが組織が取り組んでくれなければ、本当の意味で私の考えが役に立つことは無いでしょう。

サッカーに限りません、野球でも陸上でも競輪でも弓道でも卓球でも、その他様々な競技で個人的な変化を目の当たりにしています。

そういう選手が増えれば増えるほど、スポーツの世界このままでいいのだろうかと考えてしまいます。

本当に私の出来ることなどしれたものです、集団の中で頭角を表したい、他の人と違う能力を身につけたい、それによってレギュラーポジションを獲得したり次のレベルへの足がかりを掴みたいと、みんな一生懸命です。

そんな彼ら彼女らの夢を叶える夢先案内人でありたいと思っています。

それでも私は、その先にある高いレベルを目指すなら、全員がそういう動きを身につけた上で、本来の競技能力で勝負することによってしか、全体のレベルが向上する方法は無いのではと考えてしまいます。

まずは私を信じてここを訪れてくれる選手たちをしっかり指導して、笑顔で返すことが最優先です。
それは間違いなくできていると思います。

ある事に満足するとすぐ次のことを考えてしまうのが私の悪い癖です。

あまり遠くを見るのではなく、足元をしっかり見つめながら、自分にできる精一杯の仕事をしていきたいと思います。

私事ですが、22歳になったばかりの三男が、私の背中を追ってくれる事になりました。
彼も専門学校を卒業したあといろいろなことがありました。

人生まだ始まったばかり、私など話せばどれだけ長くなるか分からないくらい、色々なことがありました。

親バカですが、三男には私と同じ何かを感じます、親子ですから当たり前の部分もあるのですが、いつかこうなってくれるのではないか、という漠然とした希望は持っていました。

しかし、私の人生ではありません、歩いて行けるのは自分の足でしかありませんから。

私自身あと何年こんな調子で仕事ができるか分かりません。
その間にしっかりと伝えられることは伝えておきたいと思います。

いつか三男が私を超えてくれると信じています。
その日を楽しみに、しばらくは一緒にゆっくり歩いていこうと思います。

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Re: 近況報告
黒木さん
コメントありがとうございます。
来ていただいた時にお話しさせていただいたことがどれだけ伝わっているか、少し不安でしたが、その際買っていただいた前著と、今回の本も読んでいただいたとのことで、私の体に対する考え方は少しわかっていただけたと思います。
ぜひお役に立てていただけるよう、しっかり読んで実行してください。
またお困りの際にはご連絡いただければと思います。
  • 2016-03-15│10:21 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
近況報告
西本様

こんにちは。
先日は急なお願いにもかかわらず診ていただきありがとうございました。
おかげさまで、あの後は、ふくらはぎも無事に過ごしています。
あれから本に従い、それこそ、私にとっての「いい加減」な感じで朝晩動きを実践しています。
ほどなくして、腰のグキグキした感じがだいぶ減り、仕事中椅子から立ち上がる時に必ず出ていた「いたたたた」の声がなくなりました。嬉しい限りです!
どうしても改善させたい、歩き始めて5分後くらいから始まる痺れた痛みからは解放されず、動きが間違っているのだろうか、などと心配だったので、この週末手に入れた新しい本を心待ちにしていました。ご出版おめでとうございます!
さっそく楽しく読んでいます。
まるで私の体験を追体験しているようで西本さん新しい方が来られるたびに同じやり取りをされているのか、と。
そして、私もNGワード連発だったのねと失笑しながら読んでいます。
それにしても自分の身体との対話、意識してみると驚くべき発見も。なぜだかいつでも身体中に力を入れていることに気づいたり(パソコンのマウスさえ肩をいからせて握っていたのに気づいたときはびっくりしました。)、バレエの時も一つ一つの動きを丁寧にやっているつもりが、ただ力がはいっているだけだったり。先生からの説明が、西本さんから伺った話を念頭に置いて聞いてみるとなんだか全然違って解釈できたり。
大変勉強になりました。
今しばらく、新しい本を熟読し西本さんから直接伺った話を思い返しながら自分なりに身体と対話し模索してみようと思いますが、長くバレエができるような身体になりたいと欲が出てきており、また、ご相談させていただきたい!と思う時が来るように思います。
その節は何卒よろしくお願いいたします。
(先日、踵を上げるとき、ふくらはぎだけで上げるのではなく、骨盤から、と伺って目から鱗でしたが、今、まさに踊りの動きが身体の各部位バラバラな感じでどうにかならないものか、と途方に暮れています。自分の身体には悪いですがすごくかっこ悪いんです。)

今後の益々のご活躍お祈りしています。息子さんが同じ道を進まれるとのこと、頼もしいですね。(ブログも楽しく拝見しています。)
まだまだ寒いですが体調など崩されませんように。
それでは、取り急ぎ近況報告まで。
黒木

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

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